JP7140084B2 - 車載シート装置 - Google Patents

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Description

本明細書では、車両に搭載されるシート装置を開示する。
車載シート装置は、通常、車載シート装置に着座する乗員(以下「着座者」という)の臀部を支えるシートクッションと、着座者の背中を支えるシートバックと、を有している。シートバックは、さらに、着座者が、もたれかかるバックレストと、当該バックレストを支えるフレームと、を有する。特許文献1には、バックレストが左右に揺動可能な車載シート装置が開示されている。特許文献1において、フレームは、シートバックフレームとサブフレームとを有している。サブフレームは、板バネを介してシートバックフレームに連結されており、シートバックフレームに対して揺動可能である。また、サブフレームには、放射状に広がる複数の線状体からなるネット構造体が取り付けられている。バックレストは、ネット構造体の前に配置される。かかる構成とした場合、線状体の張力により適度なクッション性が得られるとともに、バックレストが、サブフレームとともにシートバックフレームに対して揺動可能となる。
特開2019-73047号公報
バックレストが、シートバックフレームに対して揺動可能な場合、車両の走行に伴い生じる左右方向の揺れを、頭部ではなく、胴体の動きで吸収できるため、着座者の頭部の姿勢が安定する。特に、この揺動の中心高さが、着座者の肩甲骨とほぼ同じ高さであれば、頭部の姿勢をより安定できることが知られている。
ここで、当然ながら、着座者が車載シート装置に座った際の肩甲骨の高さは、着座者の体格によって異なる。しかしながら、従来の車載シート装置では、バックレストの揺動の中心高さを変更することはできなかった。その結果、着座者の体格によっては、バックレストの揺動の中心高さを、肩甲骨の高さに合わせることができず、適切な揺動が得られない場合があった。
そこで、本明細書では、バックレストの揺動の中心高さを変更可能な車載シート装置を開示する。
本明細書で開示する車載シート装置は、車室内において立脚するシートバックメインフレームと、着座者の背部がもたれかかるバックレストと、前記バックレストの幅方向中心に固定される中継ディスクと、前記中継ディスクの上方位置において、前記シートバックメインフレームに対して固定された第一係止部と、前記中継ディスクと前記第一係止部との間に架け渡され、前記バックレストを前記シートバックメインフレームに対して前記中継ディスクを中心として揺動可能に吊り下げ保持する上吊り具と、前記上吊り具の一部をその内部に引き込み可能に構成された高さ調整機構であって、前記上吊り具の引き込み量を変更することで前記バックレストの前記シートバックメインフレームに対する配置高さを変更する高さ調整機構と、を備えることを特徴とする。
かかる構成とすることで、着座者がもたれかかるバックレストの高さを着座者の体格や好みに応じて自由に変更できる。その結果、バックレストをより適切に揺動させることができる。
この場合、前記高さ調整機構は、前記上吊り具の一部が接続または引っ掛けられた状態で、手動または自動で動く1以上の可動体を有してもよい。
かかる可動体を動かすことで、上吊り具の引き込み量を変更できる。
また、前記第一係止部および前記中継ディスクには、前記上吊り具が引っかけられる滑車が設けられており、前記上吊り具は、前記第一係止部および前記中継ディスクを通る閉ループ形状であってもよい。
かかる構成とすることで、上吊り具の引き込み量を変更した際に、上吊り具と、第一係止部および中継ディスクと、の摩擦を低減できるため、上吊り具の長さを円滑に変更でき、また、上吊り具の摩耗を低減できる。
また、さらに、前記バックレストに取り付けられ、当該バックレストとともに前記シートバックメインフレームに対して揺動可能なシートバックサブフレームと、前記シートバックメインフレームに対して固定されたシートバック中間フレームと、を備え、前記バックレストは、前記シートバック中間フレームに対して揺動可能なように、前記シートバック中間フレームから前記上吊り具により吊り下げ保持されており、前記バックレストおよび前記シートバックサブフレームは、前記シートバック中間フレームを介して前記シートバックメインフレームに取り付けられてもよい。
この場合、バックレスト、シートバックサブフレーム、およびシートバック中間フレームは、シートバックメインフレームに装着可能なシートバックアッシーを構成する。そして、この場合、シートバックメインフレームは、従来の一般的なシートバックメインフレームを、そのまま利用できるため、部品コストを低減できる。また、この場合、シートバックアッシーは、シートバックメインフレームとは独立して組み立てることができるため、シートバックメインフレームの生産性を向上できる。
さらに、前記シートバックサブフレームに対して固定された後側拘束ブラケットと、前記後側拘束ブラケットの前方に対向配置される前側拘束ブラケットと、前記後側拘束ブラケットと前記前側拘束ブラケットとの間に架け渡され、前記シートバックサブフレームの前記シートバック中間フレームに対する前後方向位置を規定する線状体である拘束部材と、を備え、前記前側拘束ブラケットは、前記シートバックサブフレームとともに昇降可能に前記シートバック中間フレームに取り付けられていてもよい。
前側拘束ブラケットを、シートバックサブフレームとともに昇降可能とすることで、バックレストを昇降させた場合でも、拘束部材のテンションを一定に保てる。
また、前記シートバック中間フレームに形成され、上下方向に長尺なガイドスリットと、前記前側拘束ブラケットに固着され、その中心に貫通孔が形成された連結ブシュと、前記連結ブシュの貫通孔および前記ガイドスリットに挿通されるとともに、一端が前記シートバックサブフレームに固定された連結ピンと、を備え、前記連結ピンが前記シートバックサブフレームとともに昇降することで、前記前側拘束ブラケットも昇降してもよい。
かかる構成とすることで、前側拘束ブラケットを、シートバックサブフレームとともに昇降させることができる。
さらに、前記中継ディスクの左右方向かつ前上側に設けられ、前記シートバックメインフレームに対して固定された左右一対の第二係止部と、前記中継ディスクの左右方向かつ前下側に設けられ、前記シートバックサブフレームに対して固定された左右一対の第三係止部と、少なくとも、前記第二係止部と、前記中継ディスクと、前記第三係止部と、を通るように閉ループ状に架け渡された一対の左右吊り具と、を備え、前記上吊り具の引き込み量が変更された場合、前記中継ディスクは、上下方向に移動するとともに、前記上吊り具および前記一対の左右吊り具の張力が釣り合うように前後方向にも移動してもよい。
かかる構成とすることで、バックレストを昇降させた場合でも、左右吊り具のテンションを一定に保てる。
この場合、前記中継ディスクの左右中心線を挟んで両側には、前記一対の左右吊り具それぞれが引っかけられる第二の滑車が一つずつ、設けられていてもよい。
かかる構成とすることで、左右吊り具が摺動する際の摩擦を低減できるため、左右吊り具の摩耗を低減できる。
本明細書で開示する車載シート装置によれば、バックレストの揺動の中心高さを変更できる。
車載シート装置を後方から見た斜視図である。 SBメインフレームの斜視図である。 SBアッシーの分解斜視図である。 ワイヤの架け渡し状態を示す斜視図である。 中継ディスクの斜視図である。 前後ワイヤ周辺の斜視図である。 高さ調整機構の一例を示す図である。 高さ調整機構の他の一例を示す図である。 高さ調整機構の更に他の一例を示す図である。 昇降する中継ディスクを後方から見たイメージ図である。 昇降する中継ディスクを側方から見たイメージ図である。 下前側拘束ブラケット周辺の概略的な分解斜視図である。 下前側拘束ブラケット周辺の概略的な縦断面図である。 下前側拘束ブラケット周辺の概略的な横断面図である。 連結ブッシュの他の一例を示す図である。 ガイドスリットの他の一例を示す図である。 連結ピンが幅狭部と同じ高さに位置している場合の前側拘束ブラケット周辺の概略的な横断面図である。 変形例の車載シート装置の斜視図である。
以下、図面を参照して車載シート装置10の構成について説明する。図1は、車載シート装置10を斜め後ろから見た斜視図である。なお、以下の説明において、「上下」、「前後」、「左右」は、特に説明が無い限り、車載シート装置10に着座する乗員(以下「着座者」という)から見ての方向を意味する。また、各図において、「Fr」、「Up」、「R」は、それぞれ、前方、上方、右側方を意味する。さらに、本明細書では、必要に応じて「シートバック」を「SB」と略す。
この車載シート装置10は、車両に搭載されるもので、例えば、運転席や助手席である前側シートとして利用される。車載シート装置10は、着座者の臀部を支えるシートクッション12と、着座者の背部を支えるシートバック14と、に大別できる。シートクッション12の構成は、従来の公知技術を利用できるため、ここでの詳説は、省略する。また、図1において、シートクッション12は、おおよその形のみを図示している。
車室の床面には、スライドレール18が取り付けられている。スライドレール18は、車室の床面に固定されて前後方向に延びるロアレール18Lと、当該ロアレール18Lに沿ってスライド可能なアッパーレール18Uと、を有している。シートクッション12の四隅は、アッパーレール18Uに連結されており、これにより、車載シート装置10は、前後方向にスライド可能となっている。
シートバック14は、SBメインフレーム22と、SBアッシー24と、に大別される。図2は、SBメインフレーム22の斜視図であり、図3は、SBアッシー24の分解斜視図である。SBメインフレーム22は、車室内で立脚するフレーム部材で、金属(例えばスチール等)の高剛性材料で構成される。図2に示すように、SBメインフレーム22は、上下左右に位置する四つのフレーム部材を連結して構成されており、正面から見た場合、略ロの字形状となっている。SBメインフレーム22の下端近傍には、左右方向に延びるリクライニング軸20が設定されている。SBメインフレーム22は、このリクライニング軸20を介してシートクッション12に揺動可能に連結されている。そして、SBメインフレーム22がリクライニング軸20を中心として揺動することで、シートバック14全体がシートクッション12に対して揺動(すなわちリクライニング)できる。
SBアッシー24は、バックレスト26、SBサブフレーム28、およびSB中間フレーム30を互いに組み合わせることで構成される。SB中間フレーム30は、SBメインフレーム22に固定されるフレーム部材で、SBメインフレーム22に対して位置不変である。バックレスト26は、着座者の背部がもたれかかる薄板材である。このバックレスト26は、SB中間フレーム30から吊り下げ保持されており、SB中間フレーム30、ひいては、SBメインフレーム22に対して揺動可能となっている。また、SBサブフレーム28は、バックレスト26の背後に取り付けられており、バックレスト26とともに、SB中間フレーム30、ひいては、SBメインフレーム22に対して揺動可能となっている。
より具体的に説明すると、SB中間フレーム30は、上下方向に延びる一対のサイドフレーム34と、当該一対のサイドフレーム34から延びるサポートパイプ36と、を有している。各サイドフレーム34は、SBメインフレーム22の外側面に重ねられ、SBメインフレーム22にボルト締結される。サイドフレーム34の前端には、上前側拘束ブラケット52Uおよび下前側拘束ブラケット52L(以下、上下を区別しない場合は「前側拘束ブラケット52」という)が、昇降可能に取り付けられている。前側拘束ブラケット52には、後述する前後ワイヤ66の前端が固定されるが、これについては後述する。
バックレスト26は、着座者の背部を支える部材で、人の背中の形状に合わせて滑らかに湾曲している。バックレスト26の背面かつ左右中心となる箇所には、中継ディスク32が固着されている。この中継ディスク32は、バックレスト26の高さ方向中心よりも上側位置に設けられている。中継ディスク32は、その直径寸法が、その軸方向寸法よりも十分に大きくなるような円板状部材である。中継ディスク32には、後述するワイヤを引っかけるための滑車42やワイヤ溝46(図5参照)が設けられている。バックレスト26の背面かつ中継ディスク32の下側には、複数のワイヤガイド48が上下方向に間隔を開けて配置されている。このワイヤガイド48は、後述する横ワイヤ58の配置位置をガイドするもので、バックレスト26の背面から立脚するリブで構成されている。
SBサブフレーム28は、バックレスト26の背面に取り付けられるフレーム部材である。このSBサブフレーム28は、一対の縦フレーム50と、上横フレーム51Uおよび下横フレーム51L(以下、上下を区別しない場合は「横フレーム51」という)と、複数の横ワイヤ58と、を有している。縦フレーム50は、上下方向に延びるフレーム部材で、バックレスト26の左右両端に取り付けられる。横フレーム51は、この一対の縦フレーム50を連結する。
横フレーム51は、上面視で、略コ字状になるように、縦フレーム50よりも後方、すなわち、SB中間フレーム30側に張り出している。上横フレーム51Uには、一対の上後側拘束ブラケット44Uと、一対の第四係止部40dと、が固着されている。下横フレーム51Lには、一対の下後側拘束ブラケット44L(以下、上下を区別しない場合は「後側拘束ブラケット44」という)と、一対の第五係止部40eと、が固着されている。
第四係止部40dおよび第五係止部40eは、後述する下ワイヤ64の端部が係止される部位である。また、後側拘束ブラケット44は、後述する前後ワイヤ66の後端が固定される部位である。横ワイヤ58は、一対の縦フレーム50の間に架け渡されるワイヤである。この横ワイヤ58が、バックレスト26を後方から支え、着座者からの荷重を受ける。
次に、バックレスト26を支持あるいはバックレスト26の位置を規制する各種ワイヤの架け渡し形態について図4~図6を参照して説明する。図4は、ワイヤの架け渡しの様子を示す図である。また、図5は、中継ディスク32の斜視図であり、図6は、前後ワイヤ66周辺の斜視図である。なお、図4では、バックレスト26および横ワイヤ58の図示は、省略している。
図4から明らかな通り、中継ディスク32からは、一つの上ワイヤ60と、左右一対の左右ワイヤ62と、二つの下ワイヤ64と、が放射状に延びている。これらのワイヤ60,62,64は、バックレスト26をSBメインフレーム22に対して揺動可能に吊り下げ保持する吊り具として機能する。これらのワイヤ60,62,64の説明に先立って、
中継ディスク32について簡単に説明する。図5に示すように、中継ディスク32には、一つの第一の滑車42aと、二つの第二の滑車42bと、二つのワイヤ溝46と、が設けられている。第一の滑車42aは、中継ディスク32の0時の位置に設けられ、左右方向に延びる軸周りに回転可能な回転体を有している。中継ディスク32の第一の滑車42aの装着箇所には、厚み方向に貫通した貫通孔が形成されている。この第一の滑車42aには、上ワイヤ60が架けられる。
第二の滑車42bは、中継ディスク32の3時および9時の位置に設けられており、前後方向に延びる軸周りに回転可能な回転体を有している。この第二の滑車42bには、左右ワイヤ62が、架けられる。二つのワイヤ溝46は、中継ディスク32の6時の位置に形成されている。なお、左右ワイヤ62が架けられる第二の滑車42bは、中継ディスク32の左右中心線を挟んで両側にそれぞれ一つずつ設けられるのであれば、3時および9時以外の位置に設けられてもよい。二つのワイヤ溝46は、いずれも、下方に向かって開いたV字状であり、一方のワイヤ溝46は、他方のワイヤ溝46の内側かつ下側に設けられている。内側かつ下側のワイヤ溝46の開き角度は、外側かつ上側のワイヤ溝46の開き角度より大きい。このワイヤ溝46には、下ワイヤ64が架けられる。
次に、各ワイヤ60,62,64の架け渡しについて、図4を参照して説明する。上ワイヤ60は、中継ディスク32と、中継ディスク32の上方に位置する第一係止部40aとの間に架け渡される。第一係止部40aは、サポートパイプ36の左右方向中心に固着されており、中継ディスク32の上方に位置している。この第一係止部40aは、第三の滑車42cを有しており、第三の滑車42cは、左右方向に延びる軸周りに回転可能な回転体を有している。上ワイヤ60は、中継ディスク32の第一の滑車42aからサポートパイプ36の第三の滑車42cを通って、高さ調整機構68を介して、再び、第一の滑車42aに戻るような閉ループ形状である。
ここで、第一係止部40aが固着されているサポートパイプ36は、SB中間フレーム30の一部であり、SBメインフレーム22に対して位置不変の部材である。かかるサポートパイプ36から吊り下げ保持されることで、バックレスト26が、SBメインフレーム22に対して揺動可能となる。なお、上ワイヤ60の途中には、当該上ワイヤ60の一部を引き込むことで、中継ディスク32の高さを調整する高さ調整機構68が取り付けられているが、これについては後述する。
左右ワイヤ62は、中継ディスク32、第二係止部40b、および第三係止部40cを通る閉ループの略三角状に架け渡されている。第二係止部40bは、サポートパイプ36のうち、中継ディスク32よりも左右方向かつ上前方向となる箇所に固着されている。また、第三係止部40cは、縦フレーム50の上端に固着されている。二つの左右ワイヤ62が、左右対称に架け渡されることで、バックレスト26は、当該二つの左右ワイヤ62のテンションが釣り合う中立位置、すなわち、バックレスト26の左右中心がSBメインフレーム22の左右中心と一致する位置に、自動的に位置決めされる。なお、図示例では、第二係止部40bおよび第三係止部40cを、ワイヤを引っかけるフックとしているが、第二係止部40bおよび第三係止部40cは、他の形態でもよい。例えば、第二係止部40bおよび第三係止部40cは、滑車を有してもよい。また、左右ワイヤ62は、少なくとも、中継ディスク32、第二係止部40b、および第三係止部40cを通るのであれば、より多数の箇所を経由するのでもよく、左右ワイヤ62の架け渡し形状は、三角形に限らず、四角形等でもよい。
下ワイヤ64は、その両端が中継ディスク32の下方に向かうように、中継ディスク32でUターンする有端のワイヤである。各下ワイヤ64の両端は、横フレーム51に設けられた一対の第四係止部40dまたは一対の第五係止部40eに固定される。
以上の通り、中継ディスク32および中継ディスク32が固着されたバックレスト26は、複数のワイヤ60,62,64により、SB中間フレーム30(ひいてはSBメインフレーム22)に対する位置が、拘束されている。ただし、この拘束は、強固なものではなく、ワイヤ60,62,64が、適度に撓んだり、傾いたりすることで、バックレスト26およびバックレスト26に取り付けられたSBサブフレーム28は、中継ディスク32を中心として、SBメインフレーム22に対して前後方向に延びる軸周りに揺動できる。
バックレスト26の前後方向位置は、四つの前後ワイヤ66により規制される。各前後ワイヤ66の前端は、前側拘束ブラケット52に固着され、後端は、後側拘束ブラケット44に固着される。また、図6に示す通り、下後側拘束ブラケット44Lは、SBサブフレーム28の下横フレーム51Lに固着されており、SBサブフレーム28に対して位置不変である。また、下前側拘束ブラケット52Lは、下後側拘束ブラケット44Lの前方に対向配置されている。この下前側拘束ブラケット52Lは、SB中間フレーム30のサイドフレーム34の前端に当接しており、サイドフレーム34に対する下前側拘束ブラケット52Lの前後方向位置は、不変である。かかる下前側拘束ブラケット52Lと下後側拘束ブラケット44Lとの間に前後ワイヤ66を架け渡すことで、バックレスト26およびSBサブフレーム28の後方移動が規制される。すなわち、この前後ワイヤ66は、SBサブフレーム28のSBメインフレーム22に対する後方移動を規制する拘束部材として機能する。なお、図6では、下前側拘束ブラケット52Lと下後側拘束ブラケット44Lを例に挙げて説明しているが、なお、上前側拘束ブラケット52Uと上後側拘束ブラケット44Uも、同様の構成である。また、前側拘束ブラケット52は、SBサブフレーム28とともに昇降可能となっているが、これについては後述する。
以上のような構成の車載シート装置10によれば、バックレスト26が、SBメインフレーム22に対して、前後方向軸周りに揺動できる。この場合、車両の走行に伴い生じる左右方向の揺れを、頭部ではなく、胴体の動きで吸収できるため、着座者の頭部の姿勢が安定する。また、背部がもたれかかるバックレスト26が、複数のワイヤによって支持されているため、肉厚のクッション部材(例えばウレタンシート等)がなくても、適度なクッション性を確保でき、車載シート装置10の軽量化が可能となる。
さらに、本例によれば、シートバック14は、SBメインフレーム22と、当該SBメインフレーム22に装着可能なSBアッシー24と、で構成されている。この場合、SBメインフレーム22は、従来の一般的なSBメインフレーム22を、そのまま利用できるため、部品コストを低減できる。また、この場合、SBアッシー24は、SBメインフレーム22と独立して組み立てることができるため、SBメインフレーム22の生産性を向上できる。
ところで、着座者の頭部の姿勢の安定性は、バックレスト26の揺動の中心高さによって変化する。具体的には、バックレスト26の揺動中心を、着座者の肩甲骨とほぼ同じ高さにすると、着座者の頭部の姿勢が、より安定する。しかし、車載シート装置10に着座した着座者の肩甲骨の高さは、着座者の体格によって異なる。
そこで、本明細書で開示する車載シート装置10では、バックレスト26の揺動中心の高さを自由に変更できるようにしている。以下、これについて詳説する。バックレスト26の揺動中心、すなわち中継ディスク32の高さを変更するために、本例では、高さ調整機構68を設けている。高さ調整機構68は、上述した通り、上ワイヤ60の一部をその内部に引き込むことで、第一係止部40aに対する中継ディスク32の配置高さを変更する機構である。高さ調整機構68は、上ワイヤ60の一部が接続または引っ掛けられた状態で、手動または自動で動く可動体70を有する。例えば、高さ調整機構68は、図7Aに示すように、可動体70として、上ワイヤ60の一部が固着されるとともに回転可能な巻取ボビン70aを有してもよい。この場合、巻取ボビン70aが正回転または逆回転することで、上ワイヤ60が、巻き取りまたは巻き戻され、上ワイヤ60の高さ調整機構68への引き込み量が増加または減少する。そして、これにより、第一係止部40aに対する中継ディスク32の配置高さが上昇または下降する。
また、高さ調整機構68は、図7Bに示すように、上ワイヤ60が引っかけられる固定ピン72および可動ピン70bを有してもよい。この場合、上ワイヤ60は、固定ピン72および可動ピン70bにおいて、Uターンするように、各ピン72,70bに引っかけられている。全体としてみた場合、上ワイヤ60は、N字状に迂回することになる。また、可動ピン70bは、固定ピン72に対して移動可能な可動体70である。この場合、可動ピン70bが固定ピン72に近づくことで、上ワイヤ60の引き込み量が低下し、中継ディスク32の配置高さが下降する。また、可動ピン70bが、固定ピン72から離れることで、上ワイヤ60の引き込み量が増加し、中継ディスク32の配置高さが上昇する。
また、高さ調整機構68は、可動体70を複数有してもよい。例えば、高さ調整機構68は、図7Cに示すように、可動体70として、互いに接近または離間する方向に進退可能な二つの可動ピン70bを有していてもよい。この場合、上ワイヤ60を、有端のワイヤとし、当該上ワイヤ60の両端をそれぞれ別の可動ピン70bに接続してもよい。かかる構成とすることで、二つの可動ピン70bに接近または離間させることで、上ワイヤ60の引き込み量を増加または減少変更でき、ひいては、中継ディスク32の配置高さを変更できる。
また、高さ調整機構68は、こうした可動体70を動かすためのアクチュエータを有してもよい。アクチュエータは、駆動源として、モータや、動力シリンダ等を有してもよい。また、高さ調整機構68は、可動体70を手動で動かすための操作部、例えば、ハンドルやレバー等を有してもよい。また、高さ調整機構68は、必要に応じて可動体を所望の位置で静止させるためのブレーキを有してもよい。さらに、高さ調整機構68は、可動体70の動き量、ひいては、上ワイヤ60の引き込み量を計測するための各種センサ、例えば、エンコーダ等を有してもよい。
いずれにしても、上ワイヤ60の一部をその内部に引き込む高さ調整機構68を設けることで、第一係止部40aに対する中継ディスク32の配置高さ、ひいては、SBメインフレーム22に対するバックレスト26の揺動中心の高さを自由に変更できる。その結果、バックレスト26の揺動中心を着座者の体格に応じた高さに設定でき、バックレスト26をより適切に揺動させることができる。
上ワイヤ60の引き込み量を変更する際、上ワイヤ60は、第一係止部40aおよび中継ディスク32において、滑り動くことになる。本例では、この第一係止部40aおよび中継ディスク32に上ワイヤ60を引っかける滑車42を設けている。そのため、上ワイヤ60が滑り動く際の摩擦を大幅に低減でき、上ワイヤ60を円滑に動かすことができる。結果として、上ワイヤ60の摩耗を効果的に防止できる。ただし、当然ながら、摩擦を充分に低減できるのであれば、滑車42は、無くてもよい。また、本例では、上ワイヤ60をループ状に架け渡しているが、上ワイヤ60を、一直線状に架け渡してもよい。すなわち、有端の上ワイヤ60の一端を第一係止部40aに、他端を中継ディスク32に固定してもよい。この場合、当然ながら、中継ディスク32および第一係止部40aには、上ワイヤ60を引っかけるための滑車42は不要である。
なお、中継ディスク32は、横ワイヤ58のテンションを維持するために、その昇降に伴い、前後方向にも変位する。これについて図8、図9を参照して説明する。図8、図9は、中継ディスク32の昇降の様子を示すイメージ図であり、図8は、中継ディスク32を後方から、図9は、中継ディスク32を側方から見た図である。上述の説明から明らかな通り、第二係止部40bは、SBメインフレーム22に対して固定である。そのため、SBメインフレーム22に対する中継ディスク32の配置高さが変更された場合、図8に示すように、第二係止部40bに対する中継ディスク32および第三係止部40cの相対高さも変化する。このとき、中継ディスク32は、横ワイヤ58のテンションを一定に保つべく、図9に示すように、上ワイヤ60および一対の左右ワイヤ62の張力が釣り合う位置まで、上下方向だけでなく、前後方向にも移動する。例えば、中継ディスク32が下降して、第二係止部40bと中継ディスク32との上下方向距離が増加する場合には、中継ディスク32は、第二係止部40bとの前後方向距離が小さくなるように、前方にも移動する。これにより、左右ワイヤ62のテンションが一定に保たれる。結果として、バックレスト26の揺動中心の高さを変更したとしても、バックレスト26の揺動のしやすさを一定に保つことができる。
一方で、前後ワイヤ66のテンションは、中継ディスク32の前後移動では維持できない。そこで、本例では、中継ディスク32を昇降させた場合でも、前後ワイヤ66のテンションを一定に保つために、前側拘束ブラケット52をSBサブフレーム28とともに昇降できるようにしている。これについて図6、図10~図12を参照して説明する。図10は、下前側拘束ブラケット52L周辺の概略的な分解斜視図である。また、図11は、下前側拘束ブラケット52L周辺の概略的な縦断面図であり、図12は、下前側拘束ブラケット52L周辺の概略的な横断面図である。
図6を参照して説明した通り、前後ワイヤ66は、下後側拘束ブラケット44Lおよび下前側拘束ブラケット52Lの間に架け渡されている。この前後ワイヤ66が存在することで、SBサブフレーム28、ひいては、バックレスト26のSBメインフレーム22に対する前後方向位置が、規定される。
ここで、後側拘束ブラケット44は、SBサブフレーム28に固定されている。したがって、中継ディスク32、ひいては、バックレスト26が昇降した場合、後側拘束ブラケット44も昇降する。このとき、前側拘束ブラケット52も、後側拘束ブラケット44とともに昇降しなければ、前後ワイヤ66のテンションが変化し、バックレスト26のSBメインフレーム22に対する前後方向位置が変化する。
そこで、本例では、前側拘束ブラケット52の前後方向位置をSB中間フレーム30に対して固定するとともに、前側拘束ブラケット52の上下方向位置をSBサブフレーム28に対して固定している。具体的に説明すると、下前側拘束ブラケット52Lは、連結ブッシュ84および連結ピン86を介して、SB中間フレーム30およびSBサブフレーム28に連結されている。
連結ブッシュ84は、下前側拘束ブラケット52Lの組付孔82に固着されるブッシュで、ゴムやシリコン等の弾性材料からなる弾性部90と、当該弾性部90の周りを取り囲むとともに金属等の剛体からなる外輪88と、を有している。弾性部90の中心には、厚み方向に貫通する中心孔90aが形成されている。この中心孔90aは、円形の左右両側に扇形が繋がったキャンディ形状である。中心孔90aの円形部分の直径は、連結ピン86の直径とほぼ同じである。
連結ピン86は、金属等の剛体からなるピンである。この連結ピン86の前端は、SBサブフレーム28の縦フレーム50に固着されている。この連結ピン86は、連結ブッシュ84の中心孔90aおよびガイドスリット80に挿通される。ガイドスリット80は、SB中間フレーム30のサイドフレーム34の前端に形成され、上下方向に延びる長孔である。このガイドスリット80の幅は、連結ピン86の直径よりも充分に大きい。
以上のような構成とした場合、SBサブフレーム28の昇降に伴い、連結ピン86も昇降する。そして、この連結ピン86が挿通された連結ブッシュ84および当該連結ブッシュ84が固着された下前側拘束ブラケット52Lも、SBサブフレーム28に連動して昇降する。一方で、下前側拘束ブラケット52Lは、SB中間フレーム30のサイドフレーム34の前端に当接しているため、下前側拘束ブラケット52Lは、後方に移動しない。換言すれば、下前側拘束ブラケット52Lの前後方向位置は、SB中間フレーム30に対して固定されている。その結果、中継ディスク32に連動して、下前側拘束ブラケット52Lが昇降したとしても、前後ワイヤ66のテンションは、一定に保たれ、バックレスト26の後方移動が規制される。上前側拘束ブラケット52Uも同じ構成である。
なお、本例では、連結ブッシュ84の中心孔90aを左右方向に長尺なキャンディ形状とし、ガイドスリット80を連結ピン86より充分に幅広にしている。そのため、図12に示すように、連結ピン86は、左右方向に揺動できる。そして、これにより、SBサブフレーム28、ひいては、バックレスト26の左右方向の揺動が可能となる。
なお、ここで説明した前側拘束ブラケット52の構成は、一例であり、前後ワイヤ66のテンションを一定に保てるのであれば、その他の構成は、適宜変更されてもよい。例えば、本例では、連結ブッシュ84の弾性部90に左右方向に長尺なキャンディ形状の中心孔90aを形成しているが、連結ブッシュ84は、連結ピン86の連結ブッシュ84に対する上下移動を規制する一方で、左右移動を許容できるのであれば、別の他の構成でもよい。
例えば、図13に示すように、中心孔90aを完全円形にするとともに、当該中心孔90aの左右両側にすぐり孔90bを形成してもよい。また、ガイドスリット80は、図14に示すように、連結ピン86の直径よりも充分に幅広の幅広部80aと、連結ピン86の直径とほぼ同じ幅の幅狭部80bと、が上下に並ぶような形状でもよい。かかる構成とした場合、中継ディスク32の高さを変更することで、バックレスト26の揺動のしやすさを変更できる。すなわち、連結ピン86が、幅狭部80bと同じ高さに位置している場合、図15に示すように、連結ピン86は、左右方向に揺動しようとしても、幅狭部80bの周縁に干渉して、殆んど揺動できない。その結果、SBサブフレーム28およびバックレスト26の左右方向への揺動が阻害される。一方、連結ピン86が、幅広部80aと同じ高さに位置している場合には、図12を参照して説明した通り、連結ピン86、ひいては、バックレスト26は、左右方向に揺動できる。
また、これまで説明した構成は、一例であり、少なくとも、バックレスト26が、上ワイヤ60により吊り下げ保持されている車載シート装置10において、上ワイヤ60の一部を引き込む高さ調整機構68を有するのであれば、その他の構成は、変更されてもよい。例えば、これまでの説明では、バックレスト26およびSBサブフレーム28を、SB中間フレーム30を介して、SBメインフレーム22に連結しているが、SB中間フレーム30は、無くてもよい。この場合、第一係止部40aおよび第二係止部40bは、SBメインフレーム22に形成すればよい。また、前側拘束ブラケット52は、SBサブフレーム28とSBメインフレーム22とに連結されればよい。また、各ワイヤ60,62,64,66の架け渡し形態は、求められる車載シート装置10の仕様に応じて、適宜変更されてもよい。例えば、左右ワイヤ62は、第三係止部40c(すなわちSBサブフレーム28)を経由せず、第二係止部40b(すなわちサポートフレーム)と中継ディスク32の間にのみ架け渡されてもよい。また、バックレスト26を吊り下げ保持できるのであれば、ワイヤに替えて、他の線状体、例えば、ロープや紐、帯、チェーン等を用いてもよい。
最後に、変形例について簡単に説明する。図16は、変形例の車載シート装置10の斜視図である。この車載シート装置10では、SBメインフレーム22に対するSBアッシー24の取り付け高さが変更できる。そして、これにより、SBメインフレーム22に対する中継ディスク32(すなわちバックレスト26の揺動中心)の高さを変更できる。SBアッシー24の取り付け高さは、手動で変更されてもよいし、自動で変更されてもよい。例えば、SBメインフレーム22の側面に締結ボルト94が挿通される丸孔(図16では見えず)を、SB中間フレーム30のサイドフレーム34に上下方向に延びるとともに締結ボルト94が挿通される長孔92を形成してもよい。この場合、締結ボルト94を緩めれば、SBアッシー24を、SBメインフレーム22に対して昇降させることができる。ここで、各種ワイヤ60,62,64,66の係止部や拘束ブラケットは、いずれも、SBアッシー24に設けられている。したがって、SBアッシー24全体を昇降させても、各係止部および拘束ブラケットの相対位置関係は、変化しない。つまり、SBアッシー24全体を昇降させる構成とすれば、中継ディスク32を昇降させても、各ワイヤ60,62,66のテンションは、常に一定に保たれるため、各ワイヤ60,62,66のテンション維持のための複雑な機構が不要となる。
10 車載シート装置、12 シートクッション、14 シートバック、18 スライドレール、20 リクライニング軸、22 SBメインフレーム、24 SBアッシー、26 バックレスト、28 SBサブフレーム、30 SB中間フレーム、32 中継ディスク、34 サイドフレーム、36 サポートパイプ、40a 第一係止部、40b 第二係止部、40c 第三係止部、40d 第四係止部、40e 第五係止部、42a 第一の滑車、42b 第二の滑車、42c 第三の滑車、44 後側拘束ブラケット、46 ワイヤ溝、48 ワイヤガイド、50 縦フレーム、51 横フレーム、52 前側拘束ブラケット、58 横ワイヤ、60 上ワイヤ、62 左右ワイヤ、64 下ワイヤ、66 前後ワイヤ、68 高さ調整機構、70 可動体、72 固定ピン、80 ガイドスリット、82 組付孔、84 連結ブッシュ、86 連結ピン、88 外輪、90 弾性部、90a 中心孔。

Claims (7)

  1. 車室内において立脚するシートバックメインフレームと、
    着座者の背部がもたれかかるバックレストと、
    前記バックレストの幅方向中心に固定される中継ディスクと、
    前記中継ディスクの上方位置において、前記シートバックメインフレームに対して固定された第一係止部と、
    前記中継ディスクと前記第一係止部との間に架け渡され、前記バックレストを前記シートバックメインフレームに対して前記中継ディスクを中心として揺動可能に吊り下げ保持する上吊り具と、
    前記上吊り具の一部をその内部に引き込み可能に構成された高さ調整機構であって、前記上吊り具の引き込み量を変更することで前記バックレストの前記シートバックメインフレームに対する配置高さを変更する高さ調整機構と、
    を備え
    前記第一係止部および前記中継ディスクには、前記上吊り具が引っかけられる滑車が設けられており、
    前記上吊り具は、前記第一係止部および前記中継ディスクを通る閉ループ形状である、
    ることを特徴とする車載シート装置。
  2. 車室内において立脚するシートバックメインフレームと、
    着座者の背部がもたれかかるバックレストと、
    前記バックレストの幅方向中心に固定される中継ディスクと、
    前記中継ディスクの上方位置において、前記シートバックメインフレームに対して固定された第一係止部と、
    前記中継ディスクと前記第一係止部との間に架け渡され、前記バックレストを前記シートバックメインフレームに対して前記中継ディスクを中心として揺動可能に吊り下げ保持する上吊り具と、
    前記上吊り具の一部をその内部に引き込み可能に構成された高さ調整機構であって、前記上吊り具の引き込み量を変更することで前記バックレストの前記シートバックメインフレームに対する配置高さを変更する高さ調整機構と、
    前記バックレストに取り付けられ、当該バックレストとともに前記シートバックメインフレームに対して揺動可能なシートバックサブフレームと、
    前記シートバックメインフレームに対して固定されたシートバック中間フレームと、
    を備え、前記バックレストは、前記シートバック中間フレームに対して揺動可能なように、前記シートバック中間フレームから前記上吊り具により吊り下げ保持されており、
    前記バックレストおよび前記シートバックサブフレームは、前記シートバック中間フレームを介して前記シートバックメインフレームに取り付けられている、
    ことを特徴とする車載シート装置。
  3. 請求項に記載の車載シート装置であって、さらに、
    前記シートバックサブフレームに対して固定された後側拘束ブラケットと、
    前記後側拘束ブラケットの前方に対向配置される前側拘束ブラケットと、
    前記後側拘束ブラケットと前記前側拘束ブラケットとの間に架け渡され、前記シートバックサブフレームの前記シートバック中間フレームに対する前後方向位置を規定する線状体である拘束部材と、
    を備え、前記前側拘束ブラケットは、前記シートバックサブフレームとともに昇降可能に前記シートバック中間フレームに取り付けられている、
    ことを特徴とする車載シート装置。
  4. 請求項に記載の車載シート装置であって、
    前記シートバック中間フレームに形成され、上下方向に長尺なガイドスリットと、
    前記前側拘束ブラケットに固着され、その中心に貫通孔が形成された連結ブシュと、
    前記連結ブシュの貫通孔および前記ガイドスリットに挿通されるとともに、一端が前記シートバックサブフレームに固定された連結ピンと、
    を備え、前記連結ピンが前記シートバックサブフレームとともに昇降することで、前記前側拘束ブラケットも昇降する、
    ことを特徴とする車載シート装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の車載シート装置であって、さらに、
    前記中継ディスクの左右方向かつ前上側に設けられ、前記シートバックメインフレームに対して固定された左右一対の第二係止部と、
    前記中継ディスクの左右方向かつ前下側に設けられ、前記シートバックサブフレームに対して固定された左右一対の第三係止部と、
    少なくとも、前記第二係止部と、前記中継ディスクと、前記第三係止部と、を通るように閉ループ状に架け渡された一対の左右吊り具と、
    を備え、前記上吊り具の引き込み量が変更された場合、前記中継ディスクは、上下方向に移動するとともに、前記上吊り具および前記一対の左右吊り具の張力が釣り合うように前後方向にも移動する、
    ことを特徴とする車載シート装置。
  6. 請求項に記載の車載シート装置であって、
    前記中継ディスクの左右中心線を挟んで両側には、前記一対の左右吊り具それぞれが引っかけられる第二の滑車が一つずつ、設けられている、ことを特徴とする車載シート装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車載シート装置であって、
    前記高さ調整機構は、前記上吊り具の一部が接続または引っ掛けられた状態で、手動または自動で動く1以上の可動体を有する、ことを特徴とする車載シート装置。
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