JP7139675B2 - リサンプリング回路、物理量センサーユニット、慣性計測装置及び構造物監視装置 - Google Patents

リサンプリング回路、物理量センサーユニット、慣性計測装置及び構造物監視装置 Download PDF

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Description

本発明は、リサンプリング回路、物理量センサーユニット、慣性計測装置及び構造物監視装置に関する。
慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)や加速度や角速度等の何らかの物理量を計測する物理量センサーユニットは、測定対象の物理量の大きさに応じた信号をA/D(Analog to Digital)変換した後、補正処理や変換処理等の各種の信号処理を行って測定データを生成し、演算処理装置(ホスト)に出力する。一般的に、測定データは、A/D変換のサンプリングレートとは非同期に演算処理装置から供給される外部トリガー信号に同期して出力され、A/D変換処理は測定データの出力レートよりも高い周波数で行われる。そのため、IMUや物理量センサーユニットには、A/D変換時のサンプリングレートを測定データの出力レートに変換するリサンプリング回路が設けられる。
特許文献1には、2つのサンプリングレートの最小公倍数でインターポーレーション(補間)した後、デジタルフィルターで平滑化し、デシメーションすることにより、サンプリングレートを変換する手法が記載されている。
特開平5-91287号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、2つのサンプリングレートが非同期の場合、周期的なリサンプリング誤差により、出力データに周期性のノイズが発生してしまうという虞があった。
本発明に係るリサンプリング回路の一態様は、
第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
前記第1データに基づいて、前記第2データを前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号の時間分解能で算出して出力する。
前記リサンプリング回路の一態様において、
前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であってもよい。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第1データの値を前記第3クロック信号で測定し、
測定した前記第1データの値を前記第2クロック信号の周期で積算し、
前記第2クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
積算した前記第1データの値を、測定した前記第2クロック信号の周期で除算して、前記第1データの代表値を算出してもよい。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第1データの値を前記第2クロック信号で測定し、
測定した前記第1データの値を基準値として、前記基準値と前記第1データの値との差分を前記第3クロック信号で測定し、
測定した前記差分を前記第2クロック信号の周期で積算し、
前記第2クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
積算した前記差分を測定した前記第2クロック信号の周期で除算して、前記差分の平均値を算出し、
前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を算出してもよい。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第1データの値を前記第3クロック信号で測定し、
前記第2データの値を基準値として、前記基準値と測定した前記第1データの値との差分を前記第3クロック信号で測定し、
測定した前記差分を前記第2クロック信号の周期で積算し、
前記第2クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
積算した前記差分を測定した前記第2クロック信号の周期で除算して、前記差分の平均値を算出し、
前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を算出してもよい。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第2クロック信号のエッジから前記第1クロック信号のエッジまでの期間、前記第1クロック信号のエッジから次のエッジまでの期間、及び前記第1クロック信号のエッジから前記第2クロック信号のエッジまでの期間を前記第3クロック信号で測定し、
測定した前記期間を前記第2クロック信号の周期で積算し、
前記第2データの値を基準値として、前記基準値と前記第1データの値との差分を算出し、
測定した前記期間と算出した前記差分とを乗算して前記差分の積算値を算出し、
前記差分の積算値を前記第2クロック信号の周期で積算し、
積算した前記差分の積算値を積算した前記期間で除算して、前記差分の平均値を算出し、
前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を算出してもよい。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第2クロック信号のエッジから前記第1クロック信号のエッジまでの期間、前記第1クロック信号のエッジから次のエッジまでの期間、及び前記第1クロック信号のエッジから前記第2クロック信号のエッジまでの期間を前記第3クロック信号で測定し、
前記第1クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
測定した前記期間と測定した前記第1クロック信号の周期との比を算出し、
算出した前記比を前記第2クロック信号の周期で積算し、
前記第2データの値を基準値として、前記基準値と前記第1データの値との差分を算出し、
算出した前記比と前記差分とを乗算し、
前記比と前記差分との乗算値を前記第2クロック信号の周期で積算し、
積算した前記乗算値を積算した前記比で除算して、前記差分の平均値を算出し、
前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を算出してもよ
い。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第1データの代表値を初期化する機能を備えてもよい。
前記リサンプリング回路の一態様において、
前記代表値は、平均値、中央値、及び最頻値の何れかであってもよい。
前記リサンプリング回路の一態様は、
前記第1データを出力するローパスフィルターを含み、
前記ローパスフィルターのカットオフ周波数は、前記第2クロック信号のナイキスト周波数よりも低くてもよい。
本発明に係る物理量センサーユニットの一態様において、
前記第1クロック信号は、A/D変換におけるサンプリングクロックであってもよい。
本発明に係る物理量センサーユニットの一態様において、
前記第2クロック信号は、前記リサンプリング回路に外部から入力されるトリガー信号であってもよい。
本発明に係る物理量センサーユニットの一態様は、
前記リサンプリング回路の一態様と、
物理量センサーと、
を含む。
前記物理量センサーユニットの一態様において、
前記物理量センサーは、加速度及び角速度の少なくとも何れかを検出してもよい。
本発明に係る慣性計測装置の一態様は、
加速度及び角速度の少なくとも何れかを検出する物理量センサーと、
前記リサンプリング回路の一態様を含み、前記物理量センサーから出力される信号を処理する信号処理回路と、
前記信号処理回路の処理によって得られた慣性データを外部に送信する通信回路と、
を含む。
本発明に係る構造物監視装置の一態様は、
前記物理量センサーユニットの一態様と、
構造物に取り付けられている前記物理量センサーユニットからの検出信号を受信する受信部と、
前記受信部から出力された信号に基づいて、前記構造物の傾斜角度を算出する算出部と、
を含む。
第1実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図。 第1実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図。 ローパスフィルターの特性及び平均処理の特性の一例を示す図。 第2実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図。 第2実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図。 第3実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図。 第3実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図。 第4実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図。 第4実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図。 第5実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図。 物理量センサーユニットの概要を示す斜視図。 物理量センサーユニットの分解斜視図。 加速度センサー素子の概略構成を説明する斜視図。 加速度センサー素子を用いた加速度検出器の概略構成を説明する断面図。 本実施形態の慣性計測装置の回路基板の構成を示す外観斜視図。 本実施形態の構造物監視装置を示す構成図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.リサンプリング回路
以下では、被測定信号がA/D変換され、当該A/D変換におけるサンプリングクロック(以下、「ADクロック」という)に同期して更新されるデジタルデータ(以下、「ADデータ」という)を、ADクロックとは非同期の、外部から入力されるトリガー信号(以下、「外部トリガー」という)に同期して更新される測定データに変換して出力するリサンプリング回路を例に挙げ、各実施形態について説明する。なお、被測定信号のA/D変換とは、例えば、被測定信号の電圧をデジタルデータに変換するものであってもよいし、被測定信号の周波数をデジタルデータに変換するものであってもよい。このリサンプリング回路は、ADクロック及び外部トリガーよりも高い周波数のクロック(以下、「高周波クロック」という)を用いて、ADデータを測定データに変換する。以下では、外部トリガーとADクロックとは非同期であり、ADクロックの周波数は外部トリガーの周波数よりも高く、高周波クロックの周波数はADクロックの周波数よりも十分に高いものとする。高周波クロックは、ADクロック又は外部トリガーと同期していてもよいし、非同期であってもよい。
なお、ADクロックは本発明の「第1クロック信号」の一例であり、外部トリガーは本発明の「第2クロック信号」の一例であり、高周波クロックは本発明の「第3クロック信号」の一例である。また、ADデータは本発明の「第1データ」の一例であり、測定データは本発明の「第2データ」の一例である。
1-1.第1実施形態
図1は、第1実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図である。図1に示すように、第1実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1毎に、入力されるADデータをフィルター処理したADデータの値を高周波クロックに同期して積算することにより、外部トリガーの1周期毎のADデータの面積S1,S2,S3,・・・を高周波クロックの分解能で計算する。そして、第1実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1の時間を高周波クロックで計測し、外部トリガーの1周期T1毎に、ADデータの面積S1,S2,S3,・・・を計測した時間で除して得られるADデータの平均値をリサンプリング値として、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
図2は、第1実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図である。図2に示すように、第1実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター(LPF)10、ラッチ部20、積算部30、ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60及び除算器70を含む。
ローパスフィルター(LPF)10は、リサンプリング回路1の外部のA/D変換器2により被測定信号がA/D変換されて得られるADデータが入力され、当該ADデータにフィルター処理を行って高域の雑音を減衰させる。例えば、ローパスフィルター10は、FIR(Finite Impulse Response)フィルターやIIR(Infinite Impulse Response)フィルター等のデジタルフィルターで実現される。
ラッチ部20は、高周波クロックのエッジ毎に、ローパスフィルター10から出力されるADデータを取り込んで保持する。ラッチ部20がデータを取り込む高周波クロックのエッジは、適宜、立ち上がりエッジでもよいし、立ち下がりエッジでもよいし、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方でもよい。例えば、ラッチ部20は、所定数のDフリップフロップからなるレジスターで実現される。
積算部30は、ラッチ部40からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、ラッチ部20が保持しているデータの値を高周波クロックのエッジ毎に積算する。積算部30は、ラッチ部40からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。積算部30がデータの値を積算する高周波クロックのエッジは、ラッチ部20がデータを取り込む高周波クロックのエッジと同じであってもよい。例えば、積算部30は、加算器とレジスターとを含み、加算器がラッチ部20に保持されているデータの値とレジスターに保持されているデータの値とを加算し、レジスターが加算器により加算された値を高周波クロックのエッジ毎に取り込んで保持することで実現される。
ラッチ部40は、外部トリガーのエッジ毎に、積算部30が積算した値を取り込んで保持するとともに、リセット信号を所定時間アクティブにして積算部30に供給する。ラッチ部40が積算値を取り込む外部トリガーのエッジは、適宜、立ち上がりエッジでもよいし、立ち下がりエッジでもよい。例えば、ラッチ部40は、所定数のDフリップフロップからなるレジスターを含んで実現される。ラッチ部40に保持される値は、図1で説明した外部トリガーの1周期毎のADデータの面積S1,S2,S3,・・・に相当する。
積算部50は、ラッチ部60からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、高周波クロックのエッジの数を積算する。積算部50は、ラッチ部60からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。積算部50は、適宜、高周波クロックの立ち上がりエッジの数を積算してもよいし、高周波クロックの立ち下がりエッジの数を積算してもよいし、高周波クロックの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの数を積算してもよい。例えば、積算部50は、リセット機能を有する所定のビット数のカウンターで実現される。
ラッチ部60は、外部トリガーのエッジ毎に、積算部50が積算した値を取り込んで保持するとともに、リセット信号を所定時間アクティブにして積算部50に供給する。ラッチ部60が積算値を取り込む外部トリガーのエッジは、ラッチ部40が積算値を取り込む外部トリガーのエッジと同じであってもよい。例えば、ラッチ部60は、所定数のDフリップフロップからなるレジスターを含んで実現される。ラッチ部60に保持される値は、図1で説明した外部トリガーの1周期T1を高周波クロックで計測した時間に相当する。
除算器70は、ラッチ部40が保持している値をラッチ部60が保持している値で除算する。除算器70から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータの平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。リサンプリング回路1は、除算器70から出力される値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
図3は、ローパスフィルター10の特性及びローパスフィルター10から出力されるADデータに基づいてリサンプリング値を算出する処理である平均処理の特性の一例を示す図である。図3において、横軸は周波数であり、縦軸は利得である。また、ローパスフィルター10の特性(LPF特性)は実線で示され、平均処理の特性(平均処理特性)は一点鎖線で示されている。図3に示すように、外部トリガーによるリサンプリングにおいて平均処理後の信号の周波数帯域に折り返す雑音を低減させるために、ローパスフィルター10のカットオフ周波数は、外部トリガーの周波数の1/2の周波数(ナイキスト周波数)よりも低く設定される。なお、ローパスフィルター10の通過域により、リサンプリング回路1から出力される測定データの周波数帯域が制限される。
以上に説明した第1実施形態のリサンプリング回路1では、ローパスフィルター10がADデータをフィルター処理して出力し、ラッチ部20がローパスフィルター10から出力されるADデータの値を高周波クロックで測定する。さらに、積算部30及びラッチ部40が、ラッチ部20が測定したADデータの値を外部トリガーの周期で積算する。また、積算部50及びラッチ部60が、外部トリガーの周期を高周波クロックで測定する。そして、除算器70が、積算部30及びラッチ部40が積算したADデータの値を、積算部50及びラッチ部60が測定した外部トリガーの周期で除算して、ADデータの代表値としての平均値を算出する。
従来、例えば、前述のIMUや物理量センサーにおいて、A/D変換用のクロック信号と外部トリガー信号とが非同期である場合、周期的なリサンプリング誤差により、出力データに周期性のノイズが発生し、測定データの品質が低下するおそれがあった。
これに対して、本発明に係る前述の如き構成により、第1実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10から出力されるADデータに基づいて、測定データをADクロック及び外部トリガーよりも高い周波数の高周波クロックの時間分解能で算出して出力する。そして、この測定データは、外部トリガーの周期におけるADデータに基づいて算出される代表値としての当該ADデータの平均値である。したがって、第1実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーによりADデータに対して非同期にリサンプリングを行うが、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることができる。
また、第1実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーより周波数の高いADクロックでフィルターが構成できるので、フィルター形状の自由度が高いローパスフィルター10により測定データに帯域制限がかかるため、リサンプリング回路1の後段に設けられる帯域制限フィルターの設計に係る制約が軽減し、当該帯域制限フィルターの回路面積を低減させることが可能となる。したがって、例えば、ローパスフィルター10の通過域をリサンプリング回路の後段に設けられるべき帯域制限フィルターの通過域と一致させることにより、当該帯域制限フィルターを省略することもできる。
1-2.第2実施形態
図4は、第2実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図である。図4に示すように、第2実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーのタイミングで入力されたADデータをフィルター処理したADデータの値を基準値D1,D2,
D3,・・・として、外部トリガーの1周期T1毎に、入力されるADデータをフィルター処理したADデータと基準値との差分を高周波クロックに同期して積算することにより、外部トリガーの1周期毎の当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・を高周波クロックの分解能で計算する。そして、第2実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1の時間を高周波クロックで計測し、外部トリガーの1周期T1毎に、当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・を計測した時間で除した値と、基準値D1,D2,D3,・・・とを加算して得られる、ADデータの平均値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
図5は、第2実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図である。図5において、図2と同様の構成要素には同じ符号が付されており、以下では、第1実施形態と重複する説明を省略又は簡略する。図5に示すように、第2実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10、ラッチ部20、ラッチ部21、減算器22、積算部30、ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60、除算器70及び加算器72を含む。
ローパスフィルター10及びラッチ部20の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ラッチ部21は、外部トリガーのエッジ毎に、ローパスフィルター10から出力されるADデータを取り込んで保持する。ラッチ部21データを取り込む外部トリガーのエッジは、適宜、立ち上がりエッジでもよいし、立ち下がりエッジでもよい。例えば、ラッチ部21は、所定数のDフリップフロップからなるレジスターで実現される。ラッチ部21に保持される値は、図4で説明した基準値に相当する。
減算器22は、ラッチ部21が保持しているデータの値からラッチ部20が保持しているデータの値を減算する。
積算部30は、ラッチ部40からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、減算器22から出力される値を高周波クロックのエッジ毎に積算する。積算部30は、ラッチ部40からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。
ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60及び除算器70の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。ラッチ部40に保持される値は、図4で説明した外部トリガーの1周期毎のADデータと基準値との差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・に相当する。また、ラッチ部60に保持される値は、図4で説明した外部トリガーの1周期T1を高周波クロックで計測した時間に相当する。また、除算器70から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータと基準値との差分の平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。
加算器72は、ラッチ部21が保持しているデータの値と除算器70から出力される値とを加算する。加算器72から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータの平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。リサンプリング回路1は、加算器72から出力される値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
以上に説明した第2実施形態のリサンプリング回路1では、ローパスフィルター10がADデータをフィルター処理して出力し、ラッチ部21がローパスフィルター10から出力されるADデータの値を外部トリガーで測定する。また、ラッチ部20及び減算器22が、ラッチ部21が測定したADデータの値を基準値として、当該基準値とローパスフィ
ルター10から出力されるADデータの値との差分を高周波クロックで測定する。さらに、積算部30及びラッチ部40が、ラッチ部20及び減算器22が測定した当該差分を外部トリガーの周期で積算する。また、積算部50及びラッチ部60が、外部トリガーの周期を高周波クロックで測定する。そして、除算器70が、積算部30及びラッチ部40が積算した基準値とADデータの値との差分を、積算部50及びラッチ部60が測定した外部トリガーの周期で除算して、当該差分の平均値を算出する。さらに、加算器72が、基準値と除算器70が算出した当該差分の平均値とを加算して、ADデータの代表値としての平均値を算出する。
このような構成により、第2実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10から出力されるADデータに基づいて、測定データをADクロック及び外部トリガーよりも高い周波数の高周波クロックの時間分解能で算出して出力する。そして、この測定データは、外部トリガーの周期におけるADデータに基づいて算出される代表値としての当該ADデータの平均値である。したがって、第2実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーによりADデータに対して非同期にリサンプリングを行うが、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることができる。
その他、第2実施形態のリサンプリング回路1によれば、第1実施形態のリサンプリング回路1と同様の効果を奏することができる。
さらに、第2実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーの周期において、ローパスフィルター10から出力されるADデータと基準値との差分の積算値は、当該ADデータの積算値よりも小さいため、第1実施形態のリサンプリング回路1よりも平均処理に必要なビット数が低減され、回路面積を低減させることができる。特に、ローパスフィルター10の通過域を狭くするほど、ローパスフィルター10から出力されるADデータは、ADクロックのエッジに同期して更新される前後で相関性が強くなる。したがって、例えば、ローパスフィルター10の通過域をリサンプリング回路の後段に設けられるべき帯域制限フィルターの通過域と一致させることで、ローパスフィルター10から出力されるADデータと基準値との差分の積算値はより小さな値となり、また、当該帯域制限フィルターを省略することもできる。
1-3.第3実施形態
図6は、第3実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図である。図6に示すように、第3実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1毎に、1周期前に算出されたADデータの平均値を基準値D1,D2,D3,・・・として、入力されるADデータをフィルター処理したADデータと基準値との差分を高周波クロックに同期して積算することにより、外部トリガーの1周期毎の当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・を高周波クロックの分解能で計算する。そして、第3実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1の時間を高周波クロックで計測し、外部トリガーの1周期T1毎に、当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・を計測した時間で除した値と、基準値D1,D2,D3,・・・とを加算して得られる、ADデータの平均値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
図7は、第3実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図である。図7において、図2又は図5と同様の構成要素には同じ符号が付されており、以下では、第1実施形態又は第2実施形態と重複する説明を省略又は簡略する。図7に示すように、第3実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10、ラッチ部20、減算器22、積算部30、ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60、除算器70、加算器72、論理積回路80、リセット部81及び遅延部(Z-1)82を含む。
ローパスフィルター10及びラッチ部20の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
減算器22は、リサンプリング回路1から出力される測定データ、すなわち、外部トリガーの1周期前に算出された、ローパスフィルター10から出力されるADデータの平均値からラッチ部20が保持しているデータの値を減算する。
積算部30、ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60及び除算器70の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。ラッチ部40に保持される値は、図6で説明した外部トリガーの1周期毎のADデータと基準値との差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・に相当する。また、ラッチ部60に保持される値は、図6で説明した外部トリガーの1周期T1を高周波クロックで計測した時間に相当する。また、除算器70から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータと基準値との差分の平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。
遅延部82は、リサンプリング回路1から出力される測定データを、外部トリガーの1周期分遅延させたデータを出力する。例えば、遅延部82は、外部トリガーのエッジ毎に、測定データを取り込んで保持する所定数のDフリップフロップからなるレジスターで実現される。この外部トリガーのエッジは、ラッチ部40及びラッチ部60がそれぞれ積算値を取り込む外部トリガーのエッジと同じであってもよい。
加算器72は、遅延部82から出力されるデータと除算器70から出力される値とを加算する。
論理積回路80は、初期リセット信号と外部トリガーとが入力され、これらの論理積信号を出力する。具体的には、論理積回路80は、初期リセット信号がハイレベルのときに、次の外部トリガーのハイレベルのタイミングでハイレベルの論理積信号を出力する。
リセット部81は、論理積回路80から出力される論理積信号がハイレベルのときに加算器72から出力される値をゼロに置き換えて出力する。これにより、遅延部82はゼロを出力する。リセット部81から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータの平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。このように、リサンプリング回路1は、ADの平均値を初期化する機能を備える。リサンプリング回路1は、リセット部81から出力される値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
以上に説明した第3実施形態のリサンプリング回路1では、ローパスフィルター10がADデータをフィルター処理して出力し、ラッチ部20がローパスフィルター10から出力されるADデータの値を高周波クロックで測定する。また、減算器22が、リサンプリング回路1から出力される測定データの値を基準値として、当該基準値とラッチ部20が測定したADデータの値との差分を高周波クロックで測定する。さらに、積算部30及びラッチ部40が、減算器22が測定した当該差分を外部トリガーの周期で積算する。また、積算部50及びラッチ部60が、外部トリガーの周期を高周波クロックで測定する。そして、除算器70が、積算部30及びラッチ部40が積算した基準値とADデータの値との差分を、積算部50及びラッチ部60が測定した外部トリガーの周期で除算して、当該差分の平均値を算出する。さらに、加算器72、リセット部81及び遅延部82が、基準値と除算器70が算出した当該差分の平均値とを加算して、ADデータの代表値としての平均値を算出する。
このような構成により、第3実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10から出力されるADデータに基づいて、測定データをADクロック及び外部トリガーよりも高い周波数の高周波クロックの時間分解能で算出して出力する。そして、この測定データは、外部トリガーの周期におけるADデータに基づいて算出される代表値としての当該ADデータの平均値である。したがって、第3実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーによりADデータに対して非同期にリサンプリングを行うが、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることができる。
その他、第3実施形態のリサンプリング回路1によれば、第2実施形態のリサンプリング回路1と同様の効果を奏することができる。
さらに、第3実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーの周期毎に、1周期前のADデータの平均値を基準値としてADデータの平均値を算出するので、高周波クロックのエッジと外部トリガーのエッジとの時間差が小さい場合に,高周波クロックのジッターに起因して生じるランダムなサンプリング誤差が、次の周期において算出されるADデータの平均値に組み込まれて平滑化されるので、第2実施形態のリサンプリング回路1よりも測定データの精度を高めることができる。
1-4.第4実施形態
図8は、第4実施形態のリサンプリング回路における処理の概要を説明するための図である。図8に示すように、第4実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1毎に、1周期前に算出されたADデータの平均値を基準値D1,D2,D3,・・・として、外部トリガーのエッジとADクロックのエッジによって分割される各期間T3,T4,T5,・・・における、入力されるADデータをフィルター処理したADデータと基準値との差分と、高周波クロックのエッジ数との積を積算することにより、外部トリガーの1周期毎の当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・を高周波クロックの分解能で計算する。そして、第4実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1の時間を高周波クロックで計測し、外部トリガーの1周期T1毎に、当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・を計測した時間で除した値と、基準値D1,D2,D3,・・・とを加算して得られる、ADデータの平均値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
図9は、第4実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図である。図9において、図2、図5又は図7と同様の構成要素には同じ符号が付されており、以下では、第1実施形態、第2実施形態又は第3実施形態と重複する説明を省略又は簡略する。図9に示すように、第4実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10、減算器22、乗算器23、積算部30、ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60、除算器70、加算器72、論理積回路80、リセット部81、遅延部(Z-1)82、論理和回路83、積算部91及びラッチ部92を含む。
論理和回路83は、外部トリガーとADクロックとが入力され、これらの論理和信号を出力する。
積算部50は、ラッチ部60からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、高周波クロックのエッジの数を積算する。積算部50は、ラッチ部60からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。
ラッチ部60は、論理和回路83から出力される論理和信号のエッジ毎に、すなわち、外部トリガーのエッジ又はADクロックのエッジが到来する毎に、積算部50が積算した
値を取り込んで保持するとともに、リセット信号を所定時間アクティブにして積算部50に供給する。ラッチ部60に保持される値は、図8で説明した外部トリガーのエッジとADクロックのエッジによって分割される各期間T3,T4,T5,・・・に相当する。
積算部91は、ラッチ部92からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、ラッチ部60が保持している値を、論理和信号のエッジ毎に、すなわち、外部トリガーのエッジ又はADクロックのエッジが到来する毎に積算する。積算部91は、ラッチ部92からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。
ラッチ部92は、外部トリガーのエッジ毎に、積算部91が積算した値を取り込んで保持するとともに、リセット信号を所定時間アクティブにして積算部91に供給する。ラッチ部92に保持される値は、図8で説明した外部トリガーの1周期T1を高周波クロックで計測した時間に相当する。
ローパスフィルター10の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
減算器22は、リサンプリング回路1から出力される測定データ、すなわち、外部トリガーの1周期前に算出された、ローパスフィルター10から出力されるADデータの平均値から、ローパスフィルター10から出力されるADデータの値を減算する。
乗算器23は、減算器22から出力される値とラッチ部60が保持している値とを乗算する。
積算部30は、ラッチ部40からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、乗算器23から出力される値を、論理和信号のエッジ毎に、すなわち、外部トリガーのエッジ又はADクロックのエッジが到来する毎に積算する。積算部30は、ラッチ部40からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。
ラッチ部40の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。ラッチ部40に保持される値は、図8で説明した外部トリガーの1周期毎のADデータと基準値との差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・に相当する。
除算器70は、ラッチ部40が保持している値をラッチ部92が保持している値で除算する。除算器70から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータと基準値との差分の平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。
加算器72、論理積回路80、リセット部81及び遅延部82の構成及び動作は、第3実施形態と同様であるため、その説明を省略する。リセット部81から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータの平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。リサンプリング回路1は、リセット部81から出力される値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
以上に説明した第4実施形態のリサンプリング回路1では、ローパスフィルター10がADデータをフィルター処理して出力し、減算器22が、リサンプリング回路1から出力される測定データの値を基準値として、当該基準値とローパスフィルター10から出力されるADデータの値との差分を算出する。また、積算部50及びラッチ部60が、外部トリガーのエッジからADクロックのエッジまでの期間、ADクロックのエッジから次のエ
ッジまでの期間、及びADクロックのエッジから外部トリガーのエッジまでの期間を高周波クロックで測定する。さらに、積算部91及びラッチ部92が、積算部50及びラッチ部60が測定した期間を外部トリガーの周期で積算する。また、乗算器23が、積算部50及びラッチ部60が測定した期間と、減算器22が算出した基準値とADデータの値との差分とを乗算して当該差分の積算値を算出する。さらに、積算部30及びラッチ部40が、乗算器23が算出した当該差分の積算値を外部トリガーの周期で積算する。そして、除算器70が、積算部30及びラッチ部40が積算した当該差分の積算値を、積算部91及びラッチ部92が積算した期間で除算して、当該差分の平均値を算出する。さらに、加算器72、リセット部81及び遅延部82が、基準値と除算器70が算出した当該差分の平均値とを加算して、ADデータの代表値としての平均値を算出する。
このような構成により、第4実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10から出力されるADデータに基づいて、測定データをADクロック及び外部トリガーよりも高い周波数の高周波クロックの時間分解能で算出して出力する。そして、この測定データは、外部トリガーの周期におけるADデータに基づいて算出される代表値としての当該ADデータの平均値である。したがって、第4実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーによりADデータに対して非同期にリサンプリングを行うが、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることができる。
その他、第4実施形態のリサンプリング回路1によれば、第3実施形態のリサンプリング回路1と同様の効果を奏することができる。
さらに、第4実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーのエッジとADクロックのエッジによって外部トリガーの周期が分割される各期間において、基準値とADデータの値との差分との乗算を1回だけ行えばよいので、第3実施形態のリサンプリング回路1よりも計算量が減るとともに、高速な高周波クロックのエッジ毎の乗算が不要になる。
1-5.第5実施形態
第5実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1毎に、図8で説明した各期間T3,T4,T5,・・・におけるADデータと図8で説明した基準値D1,D2,D3,・・・との差分と、各期間T3,T4,T5,・・・における高周波クロックのエッジ数をADクロックの1周期T2における高周波クロックのエッジ数Nで除した値との積を積算することにより、図8で説明した当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・の1/Nを計算する。そして、第5実施形態のリサンプリング回路は、外部トリガーの1周期T1の時間を高周波クロックで計測し、外部トリガーの1周期T1毎に、当該差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・の1/Nを計測した時間の1/Nで除した値と、基準値D1,D2,D3,・・・とを加算して得られる、ADデータの平均値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
図10は、第5実施形態のリサンプリング回路の構成例を示す図である。図10において、図2、図5、図7又は図9と同様の構成要素には同じ符号が付されており、以下では、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態又は第4実施形態と重複する説明を省略又は簡略する。図10に示すように、第5実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10、減算器22、乗算器23、積算部30、ラッチ部40、積算部50、ラッチ部60、積算部51、ラッチ部61、除算器70、加算器72、論理積回路80、リセット部81、遅延部(Z-1)82、論理和回路83、除算器90、積算部91及びラッチ部92を含む。
積算部50、ラッチ部60及び論理和回路83の構成及び動作は、第4実施形態と同様
であるため、その説明を省略する。ラッチ部60に保持される値は、図8で説明した外部トリガーのエッジとADクロックのエッジによって分割される各期間T3,T4,T5,・・・に相当する。
積算部51は、ラッチ部61からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、高周波クロックのエッジの数を積算する。積算部51は、ラッチ部61からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。
ラッチ部61は、ADクロックのエッジ毎に、積算部51が積算した値を取り込んで保持するとともに、リセット信号を所定時間アクティブにして積算部51に供給する。ラッチ部61に保持される値は、ADクロックの1周期T2における高周波クロックのエッジ数Nに相当する。
除算器90は、ラッチ部60が保持している値をラッチ部61が保持している値で除算する。除算器90から出力される値は、図8で説明した各期間T3,T4,T5,・・・における高周波クロックのエッジ数をADクロックの1周期T2における高周波クロックのエッジ数Nで除した値に相当する。
積算部91は、ラッチ部92からのリセット信号が非アクティブ(例えば、ローレベル)のとき、除算器90から出力される値を、論理和信号のエッジ毎に、すなわち、外部トリガーのエッジ又はADクロックのエッジが到来する毎に積算する。積算部91は、ラッチ部92からのリセット信号がアクティブ(例えば、ハイレベル)のときは、積算した値をゼロに初期化する。
ラッチ部92の構成及び動作は、第4実施形態と同様であるため、その説明を省略する。ラッチ部92に保持される値は、図8で説明した外部トリガーの1周期T1を高周波クロックで計測した時間の1/Nに相当する。
ローパスフィルター10の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、減算器22の構成及び動作は、第4実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
乗算器23は、減算器22から出力される値と除算器90から出力される値とを乗算する。
積算部30の構成及び動作は、第4実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、ラッチ部40の構成及び動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。ラッチ部40に保持される値は、図8で説明した外部トリガーの1周期毎のADデータと基準値との差分の面積ΔS1,ΔS2,ΔS3,・・・の1/Nに相当する。
除算器70の構成及び動作は、第4実施形態と同様であるため、その説明を省略する。除算器70から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータと基準値との差分の平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。
加算器72、論理積回路80、リセット部81及び遅延部82の構成及び動作は、第3実施形態と同様であるため、その説明を省略する。リセット部81から出力される値は、外部トリガーの1周期T1毎のADデータの平均値を高周波クロックの分解能で計算した値に相当する。リサンプリング回路1は、リセット部81から出力される値をリサンプリング値とし、当該リサンプリング値を有する測定データを出力する。
以上に説明した第5実施形態のリサンプリング回路1では、ローパスフィルター10がADデータをフィルター処理して出力し、減算器22が、リサンプリング回路1から出力される測定データの値を基準値として、当該基準値とローパスフィルター10から出力されるADデータの値との差分を算出する。また、積算部50及びラッチ部60が、外部トリガーのエッジからADクロックのエッジまでの期間、ADクロックのエッジから次のエッジまでの期間、及びADクロックのエッジから外部トリガーのエッジまでの期間を高周波クロックで測定する。また、積算部51及びラッチ部61が、ADクロックの周期を高周波クロックで測定する。また、除算器90が、積算部50及びラッチ部60が測定した期間と積算部51及びラッチ部61が測定したADクロックの周期との比を算出する。さらに、積算部91及びラッチ部92が、除算器90が算出した比を外部トリガーの周期で積算する。また、乗算器23が、除算器90が算出した比と、減算器22が算出した基準値とADデータの値との差分とを乗算し、積算部30及びラッチ部40が、乗算器23が算出した当該比と当該差分との乗算値を外部トリガーの周期で積算する。そして、除算器70が、積算部30及びラッチ部40が積算した乗算値を、積算部91及びラッチ部92が積算した比で除算して、当該差分の平均値を算出する。さらに、加算器72、リセット部81及び遅延部82が、基準値と除算器70が算出した当該差分の平均値とを加算して、ADデータの代表値としての平均値を算出する。
このような構成により、第5実施形態のリサンプリング回路1は、ローパスフィルター10から出力されるADデータに基づいて、測定データをADクロック及び外部トリガーよりも高い周波数の高周波クロックの時間分解能で算出して出力する。そして、この測定データは、外部トリガーの周期におけるADデータに基づいて算出される代表値としての当該ADデータの平均値である。したがって、第5実施形態のリサンプリング回路1によれば、外部トリガーによりADデータに対して非同期にリサンプリングを行うが、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることができる。
その他、第5実施形態のリサンプリング回路1によれば、第4実施形態のリサンプリング回路1と同様の効果を奏することができる。
さらに、第5実施形態のリサンプリング回路1によれば、第4実施形態のリサンプリング回路1に対して、積算部30における積算値及び積算部91における積算値が1/Nになるので、第4実施形態のリサンプリング回路1よりも回路面積を低減させることができる。
2.物理量センサーユニット
本実施形態の物理量センサーユニットは、上記実施形態のリサンプリング回路1と、被測定信号を出力する物理量センサーと、を含み、演算処理装置(ホスト)から供給される外部トリガーに同期して、物理量の検出データを組み込んだパケットデータを出力する。物理量センサーは、物理量として加速度及び角速度の少なくとも何れかを検出する。以下では、物理量センサーが物理量として加速度を検出する加速度センサーである物理量センサーユニット100を例に挙げて説明する。
図11は、物理量センサーユニット100が固定される被装着面側から見た場合の物理量センサーユニット100の構成を示す斜視図である。以下の説明において、平面視で長方形をなす物理量センサーユニット100の長辺に沿った方向をX軸方向、平面視でX軸方向と直交する方向をY軸方向、物理量センサーユニット100の厚さ方向をZ軸方向として説明する。
物理量センサーユニット100は、平面形状が長方形の直方体であり、例えば、X軸方
向に沿った長辺の長さが約50mm、X軸方向と直交するY軸方向に沿った短辺の長さが約24mm、厚さが約16mmのサイズである。一方の長辺のそれぞれの端部近傍の2箇所および他方の長辺の中央部の1箇所には、ネジ穴103が形成されている。この3箇所のネジ穴103のそれぞれに、固定ネジを通して、例えば橋梁や掲示板などの構造物の被装着体(装置)の被装着面に、固定した状態で使用される。
図11に示すように、物理量センサーユニット100の被装着面側からみた表面には、開口部121が設けられている。開口部121の内部には、プラグ型のコネクター116が配置されている。コネクター116は、2列に配置された複数のピンを有しており、それぞれの列において、複数のピンがY軸方向に配列されている。コネクター116には、被装着体から不図示のソケット型のコネクターが接続され、物理量センサーユニット100の駆動電圧や、検出データ等の電気信号の送受信が行われる。
図12は、物理量センサーユニット100の分解斜視図である。図12に示すように、物理量センサーユニット100は、容器101、蓋部102、シール部材141及び回路基板115などから構成されている。詳述すれば、物理量センサーユニット100は、容器101の内部に、固定部材130を介在させて、回路基板115を取り付け、容器101の開口を、緩衝性を有するシール部材141を介した蓋部102によって覆った構成となっている。
容器101は、例えばアルミニウムを用い、内部空間を有する箱状に成形された回路基板115の収容容器である。容器101は、アルミニウムを削り出したり、もしくはダイキャスト法(金型鋳造法)を用いたりして形成することができる。なお、容器101の材質は、アルミニウムに限定するものではなく、亜鉛やステンレスなど他の金属や、樹脂、又は金属と樹脂の複合材などを用いても良い。容器101の外形は、前述した物理量センサーユニット100の全体形状と同様に、平面形状が略長方形の直方体であり、一方の長辺の両端部近傍の2箇所、及び他方の長辺の中央部の1箇所に、固定突起部104が設けられている。この固定突起部104のそれぞれには、ネジ穴103が形成されている。ここで、一方の長辺の両端部近傍の2箇所に設けられている固定突起部104は、短辺と長辺との交差部を含み、平面視で略三角形状をなしている。また、他方の長辺の中央部の1箇所に設けられている固定突起部104は、平面視で容器101の内部空間側に向いた略台形形状をなしている。
容器101は、外形が直方体で一方に開口した箱状である。容器101の内部は、底壁112と側壁111とで囲まれた内部空間(収容空間)となっている。換言すれば、容器101は、底壁112と対向する一面を開口面123とする箱状であり、回路基板115の外縁が側壁111の内面122に沿うように配置(収容)され、開口を覆うように蓋部102が固定される。ここで、底壁112と対向する開口面123とは、蓋部102が載置される面である。開口面123には、容器101の一方の長辺の両端部近傍の2箇所および他方の長辺の中央部の1箇所において、固定突起部104が立設されている。そして、固定突起部104の上面(-Z方向に露出する面)が、容器101の上面と同一面となる。
また、容器101の内部空間には、他方の長辺の中央部に設けられた固定突起部104と対向する一方の長辺の中央部であって、底壁112から開口面123にかけて側壁111から内部空間側に突出する突起部129が設けられている。突起部129の上面(開口面123と同一面)には、雌ネジ174が設けられている。蓋部102は、貫通孔176に挿通されるネジ172と雌ネジ174とによって、容器101にシール部材141を介して固定される。ここで、他方の長辺の中央部に設けられた固定突起部104は、突起部129と同様に、底壁112から開口面123にかけて側壁111から内部空間側に突出
する構成としても良い。なお、突起部129および固定突起部104は、後述する回路基板115の括れ部133,134に対向する位置に設けられる。
容器101の内部空間には、底壁112から開口面123側に向かって一段高い段状に突出する第1の台座127および第2の台座125が設けられている。第1の台座127は、回路基板115に取り付けられたプラグ型(オス)のコネクター116の配置領域と対向する位置に設けられており、プラグ型(オス)のコネクター116が挿入される開口部121(図11参照)が設けられている。第1の台座127は、回路基板115を容器101に固定するための台座として機能する。なお、開口部121は、容器101の内部(内側)と外部とを貫通している。
第2の台座125は、長辺の中央部に位置する固定突起部104および突起部129に対して第1の台座127と反対側に位置し、固定突起部104および突起部129の近傍に設けられている。なお、第2の台座125は、固定突起部104および突起部129の何れかと連結されていても良い。第2の台座125は、固定突起部104および突起部129に対して第1の台座127と反対側において、回路基板115を容器101に固定するための台座として機能する。
なお、容器101の外形は、平面形状が略長方形の直方体で蓋のない箱状であるとして説明したが、これに限らず、容器101の外形の平面形状が、正方形、六角形、八角形などであっても良い。また、容器101の外形の平面形状において、多角形の頂点部分の角が面取りされていてもよく、さらに、各辺のいずれかが曲線からなる平面形状であっても良い。また、容器101の内部の平面形状も、上述した形状に限らず、他の形状であっても良い。さらに、容器101の外形と内部との平面形状は、相似形であっても良いし、相似形でなくても良い。
回路基板115は、複数のスルーホールなどが形成された多層基板であり、ガラスエポキシ基板を用いている。なお、回路基板115は、ガラスエポキシ基板に限定されるものではなく、複数の物理量センサーや、電子部品、コネクターなどを搭載可能なリジット基板であればよく、例えば、コンポジット基板や、セラミック基板を用いても良い。
回路基板115は、底壁112側の第2面115rと第2面115rと表裏の関係である第1面115fとを有する。回路基板115の第1面115fには、処理部としての制御IC119と物理量センサーとしての加速度センサー118x,118y,118zとが搭載されている。また、回路基板115の第2面115rには、コネクター116が搭載されている。なお、図示およびその説明は省略するが、回路基板115には、その他の配線や端子電極などが設けられていてもよい。
回路基板115は、平面視で、容器101の長辺に沿ったX軸方向の中央部に、回路基板115の外縁が括れている括れ部133,134を備える。括れ部133,134は、平面視で、回路基板115のY軸方向の両側に設けられ、回路基板115の外縁から中央に向かって括れておいる。また、括れ部133,134は、容器101の突起部129および固定突起部104に対向して設けられている。
回路基板115は、第2面115rを第1の台座127、および第2の台座125に向けて容器101の内部空間に挿入される。そして、回路基板115は、第1の台座127と、第2の台座125とによって、容器101に支持されている。
物理量として加速度を検出する加速度センサー118x,118y,118zは、それぞれ1軸方向の加速度を検出する。具体的には、加速度センサー118xは、X軸方向に
パッケージの表裏面が向くように、且つ回路基板115の第1面115fに側面を対向させて立設される。そして、加速度センサー118xは、X軸方向に加わる加速度を検出し、検出した加速度に応じた被測定信号を出力する。加速度センサー118yは、Y軸方向にパッケージの表裏面が向くように、且つ回路基板115の第1面115fに側面を対向させて立設される。そして、加速度センサー118yは、Y軸方向に加わる加速度を検出し、検出した加速度に応じた被測定信号を出力する。加速度センサー118zは、Z軸方向にパッケージの表裏面が向くように、即ちパッケージの表裏面が回路基板115の第1面115fと正対するように設けられる。そして、加速度センサー118zは、Z軸方向に加わる加速度を検出し、検出した加速度に応じた被測定信号を出力する。
処理部としての制御IC119は、図示しない配線を介して加速度センサー118x,118y,118zと電気的に接続されている。また、制御IC119は、MCU(Micro Controller Unit)であり、加速度センサー118x,118y,118zがそれぞれ出力する被測定信号が入力されるA/D変換器(上記の各実施形態で説明したA/D変換器2に相当)、上記のいずれかの実施形態のリサンプリング回路1、リサンプリング回路1から出力される測定データに対して各種の変換処理や補正処理を行って検出データを生成するデジタル処理回路、不揮発性メモリーを含む記憶部等を内蔵する。そして、制御IC119は、物理量センサーユニット100の各部を制御するとともに、加速度センサー118x,118y,118zがそれぞれ出力する被測定信号に基づいて、外部トリガーに同期した検出データを生成し、検出データを組み込んだパケットデータを生成する。記憶部には、加速度を検出するための順序と内容を規定したプログラム、検出データをパケットデータに組込むプログラム、及び付随するデータ等が記憶されている。なお、図示を省略するが、回路基板115には、その他複数の電子部品等が搭載されていてもよい。
ここで、加速度センサー118x,118y,118zの構成例について、図13および図14を用いて説明する。
図13は、加速度を検出するためのセンサー素子の概略構成を説明する斜視図である。図14は、加速度を検出するセンサー素子を用いた加速度検出器の概略構成を説明する断面図である。
なお、図13では、互いに直交する3つの軸として、x軸、y’軸、z’軸を図示している。各軸は、加速度センサーの基材として用いる圧電体材料である水晶の電気軸としてのx軸、機械軸としてのy軸、光学軸としてのz軸からなる直交座標系において、x軸を回転軸として、z軸をy軸の-y方向へ+z側が回転するように回転角度φ(好ましくは、-5°≦φ≦15°)だけ傾けた軸をz’軸、y軸をz軸の+z方向へ+y側が回転するように回転角度φだけ傾けた軸をy’軸としたとき、x軸およびy’軸で規定される平面に沿って切り出されて平板状に加工され、当該平面と直交するz’軸方向に所定の厚さtを有した所謂水晶z板(z’板)を基材として用いた例を説明する。なお、z’軸は、加速度センサー118x,118y,118zにおいて、重力が作用する方向に沿っている軸としている。
まず、図13を用いて、加速度を検出するセンサー素子200の構成について説明する。センサー素子200は、基部210などを含む基板構造体201と、基板構造体201に接続され、物理量を検出する加速度検出素子270と、質量部280,282とを有する。
センサー素子200の基板構造体201は、基部210、基部210に継手部212を介して連結している可動部214、連結部240、および基部210に連結して設けられている第1支持部220、第2支持部230、第3支持部250及び第4支持部260を
備える。ここで、第3支持部250と第4支持部260とは、連結部240の配置されている側で連結されている。
基板構造体201は、圧電材料である水晶の原石などから上述のように所定の角度で切り出された水晶z板(z’板)の水晶基板を用いている。当該水晶基板をパターニングすることにより、基板構造体201としてこれらが一体に形成されている。また、パターニングは、例えば、フォトリソグラフィー技術、およびウェットエッチング技術を用いることができる。
基部210は、継手部212を介して可動部214と接続され、可動部214を支持する。基部210は、継手部212を介した可動部214と、可動部の継手部212の位置する側とは反対側に位置する連結部240と、第1支持部220および第2支持部230と、連結部240側で連結されている第3支持部250および第4支持部260と、に接続されている。
継手部212は、基部210と可動部214との間に設けられ、基部210及び可動部214と接続されている。継手部212の厚さ(z’軸方向の長さ)は、基部210の厚さ、及び可動部214の厚さと比して薄く(短く)設けられており、x軸方向からの断面視で、くびれ状に形成されている。継手部212は、例えば、継手部212を含む基板構造体201を、所謂ハーフエッチングすることで、厚みの薄い薄肉部として形成されている。継手部212は、可動部214が基部210に対して変位(回動)する際に、支点(中間ヒンジ)としてx軸方向に沿った回転軸としての機能を有している。
可動部214は、基部210に継手部212を介して接続されている。可動部214は、その形状が板状であり、z’軸方向に沿って互いに対向し表裏の関係である主面214a,214bを有する。可動部214は、主面214a,214bと交差する方向(z’軸方向)に加わる物理量である加速度に応じて、継手部212を支点(回転軸)として主面214a,214bと交差する方向(z’軸方向)に変位する。
連結部240は、後述する第3支持部250が設けられている+x方向側の基部210からx軸方向に沿って可動部214を囲む様に延在し、後述する第4支持部260が設けられている-x方向側の基部210に接続して設けられている。
第1支持部220及び第2支持部230は、加速度検出素子270を中心にして対称に設けられている。また、第3支持部250及び第4支持部260は、加速度検出素子270を中心に対称に設けられている。そして、第1支持部220、第2支持部230、第3支持部250及び第4支持部260において、基板構造体201が被固定部に支持される。
加速度検出素子270は、基部210と可動部214とに接続されている。換言すると、加速度検出素子270は、基部210と可動部214とに跨がるように設けられている。加速度検出素子270は、振動部としての振動梁部271a,271bと、第1の基部272aと第2の基部272bと、を有する。第1の基部272aと第2の基部272bが基部210に接続されている加速度検出素子270では、例えば、可動部214が物理量に応じて変位することで、振動梁部271a,271bに応力が生じ、振動梁部271a,271bに発生する物理量検出情報が変化する。換言すると、振動梁部271a,271bの振動周波数(共振周波数)が変化する。なお、本実施形態における加速度検出素子270は、2本の振動梁部271a,271b、第1の基部272a及び第2の基部272bを有する双音叉素子(双音叉型振動素子)である。ここで、振動部としての振動梁部271a,271bは、振動腕、振動ビーム、又は柱状ビーム等と称されることもある
加速度検出素子270には、圧電材料である水晶の原石などから、上述した基板構造体201と同様に、所定の角度で切り出された水晶z板(z’板)の水晶基板が用いられる。加速度検出素子270は、当該水晶基板を、フォトリソグラフィー技術、およびエッチング技術によってパターニングすることで形成されている。これにより、振動梁部271a,271b、第1の基部272a及び第2の基部272bを、一体に形成することができる。
なお、加速度検出素子270の材質は、前述の水晶基板に限定されるものではない。加速度検出素子270の材質としては、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO)、四ホウ酸リチウム(Li)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電材料、また、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電体(圧電材料)皮膜を備えたシリコンなどの半導体材料を用いることができる。この場合、基板構造体201と加速度検出素子270とは、同様の材料が用いられることが好ましい。
なお、図示および説明を省略するが、加速度検出素子270には、引き出し電極や励振電極が設けられていてもよい。
質量部280,282は、可動部214の主面214aと、主面214aと表裏の関係で裏面となる主面214bと、に設けられている。詳細には、質量部280,282は、質量接合材(不図示)を介して主面214aおよび主面214bに設けられている。質量部280,282の材質としては、例えば、銅(Cu)、金(Au)などの金属が挙げられる。
また、本実施形態では、加速度検出素子270は、振動部を振動梁部271a,271bの2つの柱状ビームにより構成した双音叉振動子(双音叉型振動素子)により構成したが、これを1つの柱状ビーム(シングルビーム)により構成することもできる。
次に、図14を用いて、上述した加速度を検出するセンサー素子200を用いた加速度検出器300の構成について説明する。
加速度検出器300には、図14に示すように、上述したセンサー素子200が搭載されている。加速度検出器300は、センサー素子200及びパッケージ310を有する。また、パッケージ310は、パッケージベース320及びリッド330を有する。そして、加速度検出器300のパッケージ310に、センサー素子200が収容される。具体的には、パッケージベース320と、リッド330とが接続されて設けられた空間311に、センサー素子200が収容されている。
パッケージベース320には、凹部321を有し、当該凹部321内にセンサー素子200が設けられている。パッケージベース320の形状は、凹部321内にセンサー素子200を収容することができればよく、特に限定されない。本実施形態におけるパッケージベース320としては、例えば、セラミックス、水晶、ガラス、シリコンなどの材料を用いることができる。
パッケージベース320は、パッケージベース320の凹部の内側の底面である内底面322から、リッド330側に突出した段差部323を有する。段差部323は、例えば、凹部321の内壁に沿って設けられている。段差部323には、複数の内部端子340bが設けられている。
内部端子340bは、センサー素子200の第1支持部220、第2支持部230、第3支持部250、および第4支持部260の各固定部に設けられた固定部接続端子379bと平面視において重なる位置に対向して設けられている。内部端子340bは、例えば、金属フィラーなどの導電性物質を含むシリコーン樹脂系の導電性接着剤343を用いて、固定部接続端子379bと電気的に接続されている。このように、センサー素子200は、パッケージベース320に実装され、パッケージ310内に収容される。
パッケージベース320において、内底面322の反対側の面である外底面324には、外部の部材に実装される際に用いられる外部端子344が設けられている。外部端子344は、図示しない内部配線を介して内部端子340bと電気的に接続されている。
内部端子340b、および外部端子344は、例えば、タングステン(W)等のメタライズ層に、ニッケル(Ni)、金(Au)などの皮膜をメッキなどの方法により積層した金属膜で構成されている。
パッケージベース320には、凹部321の底部にパッケージ310の内部を封止する封止部350が設けられている。封止部350は、パッケージベース320に形成された貫通孔325内に設けられている。貫通孔325は、外底面324から内底面322まで貫通している。図14に示す例では、貫通孔325は、外底面324側の孔径が内底面322側の孔径より大きい段付きの形状を有している。封止部350は、貫通孔325に、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)合金、ハンダ等からなる封止材を配置し、加熱溶融後、固化させることで形成される。封止部350は、パッケージ310の内部を気密に封止するために設けるものである。
リッド330は、パッケージベース320の凹部321を覆って設けられている。リッド330の形状は、例えば、板状である。リッド330としては、例えば、パッケージベース320と同じ材料や、鉄(Fe)とニッケル(Ni)との合金、ステンレス鋼などの金属を用いることができる。リッド330は、リッド接合部材332を介して、パッケージベース320に接合されている。リッド接合部材332としては、例えば、シームリング、低融点ガラス、無機系接着剤等を用いることができる。
リッド330をパッケージベース320に接合した後、パッケージ310の内部が減圧された状態(真空度の高い状態)で、貫通孔325内に封止材を配置し、加熱溶融後、固化させて封止部350を設けることによって、パッケージ310内を気密に封止することができる。パッケージ310の内部は、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填されていても良い。
加速度検出器300において、外部端子344、内部端子340b、固定部接続端子379bなどを経由して、センサー素子200の励振電極に駆動信号が与えられると、センサー素子200の振動梁部271a,271bは、所定の周波数で振動する。そして、加速度検出器300は、印加される加速度に応じて変化するセンサー素子200の共振周波数を出力信号として出力する。加速度検出器300を、前述した物理量センサーユニット100の加速度センサー118x,118y,118zとして用いることができ、加速度センサー118x,118y,118zは、それぞれ、印加される加速度に応じた周波数の被測定信号を出力する。
以上に説明した本実施形態の物理量センサーユニット100によれば、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることが可能なリサンプリング回路1を含むので、物理量を高精度に検出することができる。
以上では、物理量センサーとして加速度センサー118x,118y,118zを備えた物理量センサーユニット100を例に説明したが、質量、角速度、角加速度、静電容量及び温度の少なくともいずれかを物理量として検出する物理量センサーを備えた物理量センサーユニットであってもよい。
物理量として質量を検出する質量センサーには、微小質量変化を計測する手法として、水晶振動子マイクロバランス法(QCM:Quartz Crystal Microbalance)が知られている。このような質量センサーでは、水晶振動子電極面への付着物質量が増えると水晶振動子の発振周波数が減少し、付着物質量が減少すると発振周波数が増加することを利用している。以上のような質量センサーの検出感度は、Sauerbreyの式で算出することができ、例えば、27MHzの基本振動数を持つATカット水晶振動子の場合、1Hzの振動数の減少が電極表面上における0.62ng/cm2の質量増加に対応する。
また、物理量として角速度又は角加速度を検出する角速度センサーは、角速度Ωで回っている観測点から、一定の角速度ωで回っている物体を観測した場合に、その物体の角速度が「ω-Ω」に見えることを利用して、角速度を検出する。このような角速度センサーでは、電極を用いて円盤状の質量を静電駆動することで固有振動数を持つ波を周回させた状態でセンサー素子が角加速度を受けると、電極から観測される見かけの共振周波数が変化することが利用される。以上のような角速度センサーでは、原理的にバンド幅の制限がなく、例えば、周波数計測に係る技術や非線形性補正に係る技術の高精度化が、検出感度の高感度化に直結する。
また、物理量として静電容量を検出する静電容量センサーでは、基準抵抗と被測定静電容量を用いてRC発振させ、発振周波数を計測することで被測定静電容量の計測を行うことができる。そして、被測定静電容量が変化すると、RCで与えられる時定数が変化し、発振周波数がシフトすることを利用する。また、静電容量センサーにおいて、被測定静電容量とは別に基準静電容量を用意し、基準抵抗と基準静電容量を用いてRC発振させ、これを基準発振周波数とし、先の発振周波数との差分を検出する機構とすることで、各種の誤差要因を排除することができる。
また、物理量として温度を検出する温度センサーでは、サーミスタと基準静電容量を用いてRC発振させ、発振周波数を計測することで温度計測を行うことができる。そして、サーミスタの抵抗値が温度により変化すると、RCで与えられる時定数が変化し、発振周波数がシフトすることを利用する。また、温度センサーにおいて、サーミスタとは別に基準抵抗を用意し、基準抵抗と基準静電容量を用いてRC発振させ、これを基準発振周波数とし、先の発振周波数との差分を検出する機構とすることで、各種の誤差要因を排除することができる。
以上のような各種の物理量を検出する物理量センサーを備えた物理量センサーユニット100においても、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることが可能なリサンプリング回路1を含むので、物理量を高精度に検出することができる。
3.慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)
本実施形態の慣性計測装置は、加速度及び角速度の少なくとも何れかを検出し、被測定信号を出力する物理量センサーと、上記実施形態のリサンプリング回路1を含み、物理量センサーから出力される信号を処理する信号処理回路と、信号処理回路の処理によって得られた慣性データを外部に送信する通信回路と、を含み、演算処理装置(ホスト)から供給される外部トリガーに同期して、慣性データを送信する。
本実施形態の慣性計測装置は、例えば、回路基板115に搭載される部品が異なる点を除いて、上述の物理量センサーユニット100と同様の構造であってもよい。図15は、本実施形態の慣性計測装置400の回路基板の構成を示す外観斜視図である。図15において、図12と同じ構成要素には同じ符号が付されており、重複する説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態の慣性計測装置400が備えている回路基板115は、第1の領域AL1と、第2の領域AL2と、第1の領域AL1と第2の領域AL2との間に位置する接続領域AL3とに区分される。回路基板115の第2の領域AL2の第1面に、それぞれ1軸方向の加速度を検出可能な三つの加速度センサー118x,118y,118zと、3軸方向の角速度を検出可能な角速度センサー117とが搭載されている。角速度センサー117は、一つのデバイスでX軸、Y軸、およびZ軸の3方向、すなわち3軸の角速度を検出可能であって、例えば、振動する物体に加わるコリオリの力から角速度を検出するように、シリコン基板をMEMS技術で加工した振動ジャイロセンサーを用いてもよい。更に、回路基板115の第1の領域AL1の第1面には、制御IC119gが搭載され、回路基板115の第1の領域AL1の第1面と表裏関係となる第2面には、プラグ型(オス)のコネクター(不図示)が搭載されている。
処理部としての制御IC119gは、図示しない配線を介して加速度センサー118x,118y,118z及び角速度センサー117と電気的に接続されている。また、制御IC119gは、MCUであり、加速度センサー118x,118y,118zから出力される加速度信号及び角速度センサー117から出力される角速度信号を処理する信号処理回路、信号処理回路の処理によって得られた慣性データを外部に送信する通信回路、不揮発性メモリーを含む記憶部等を内蔵する。信号処理回路は、被測定信号である加速度信号や角速度信号が入力されるA/D変換器(上記の各実施形態で説明したA/D変換器2に相当)、上記のいずれかの実施形態のリサンプリング回路1、リサンプリング回路1から出力される測定データに対して各種の変換処理や補正処理を行って慣性データを生成するデジタル処理回路等を含む。そして、制御IC119は、物理量センサーユニット100の各部を制御するとともに、加速度センサー118x,118y,118zがそれぞれ出力する加速度信号及び角速度センサー117から出力される角速度信号に基づいて、外部トリガーに同期した慣性データを生成し、慣性データを組み込んだパケットデータを生成する。記憶部には、加速度や角速度を検出するための順序と内容を規定したプログラム、慣性データをパケットデータに組込むプログラム、及び付随するデータ等が記憶されている。なお、図示を省略するが、回路基板115には、その他複数の電子部品等が搭載されていてもよい。
このような構成とすることで、慣性計測装置400は、例えば自動車、農業機械(農機)、建設機械(建機)、ロボット、およびドローンなどの移動体(被装着装置)の姿勢や、挙動(慣性運動量)を検出することができる。そして、慣性計測装置400は、3軸の加速度センサー118x,118y,118zと、3軸の角速度センサー117とを備えた、所謂6軸モーションセンサーとして機能する。
以上に説明した本実施形態の慣性計測装置400によれば、リサンプリング後の測定データに発生する周期的なノイズを低減させることが可能なリサンプリング回路1を含むので、慣性データを高精度に生成することができる。
以上では、慣性計測装置400は、加速度センサー及び角速度センサーを備えるものとして説明したが、加速度センサーを備えずに角速度センサーを備えるものであってもよいし、角速度センサーを備えずに加速度センサーを備えるものであってもよい。
4.構造物監視装置(SHM:Structural Health Monitoring)
図16は、本実施形態に係る構造物監視装置の構成図である。図16に示すように、本実施形態に係る構造物監視装置500は、上記実施形態の物理量センサーユニット100と同じ機能を有し、監視対象とされる構造物590に取り付けられる物理量センサーユニット510を有する。物理量センサーユニット510は、検出信号を送信する送信部511を含む。送信部511は、物理量センサーユニット510とは別体の通信モジュール及びアンテナとして実現しても良い。
物理量センサーユニット510は、無線又は有線の通信網580を介して、例えば監視コンピューター570と接続される。監視コンピューター570は、通信網580を介して物理量センサーユニット510と接続される受信部520と、受信部520から出力される受信信号に基づいて構造物590の傾斜角度を算出する算出部530と、を有する。
算出部530は、本実施形態では監視コンピューター570に搭載されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等で実現することとする。ただし、算出部530をCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーとして、当該プロセッサーがICメモリー531に記憶されたプログラムを演算処理することによりソフトウェア的に実現する構成としてもよい。監視コンピューター570は、キーボード540によりオペレーターの各種操作入力を受け付け、演算処理の結果をタッチパネル550に表示することができる。
本実施形態の構造物監視装置500によれば、上記実施形態の物理量センサーユニット100と同じ機能を有する物理量センサーユニット510を利用して構造物590の傾斜を監視している。そのため、物理量センサーユニット100の作用効果である高精度な物理量(加速度や角速度等)の検出を利用することができ、監視対象である構造物590の傾斜を精度良く検出することが可能となって、構造物590の監視品質を向上させることができる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上記の各実施形態のリサンプリング回路1は、外部トリガーの周期におけるADデータの代表値として、当該ADデータの平均値を算出しているが、例えば、当該ADデータの中央値や最頻値を算出してもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…リサンプリング回路、2…A/D変換器、10…ローパスフィルター、20…ラッチ部、21…ラッチ部、22…減算器、23…乗算器、30…積算部、40…ラッチ部、50…積算部、51…積算部、60…ラッチ部、61…ラッチ部、70…除算器、72…加算器、80…論理積回路、81…リセット部、82…遅延部、83…論理和回路、90…
除算器、91…積算部、92…ラッチ部、100…物理量センサーユニット、101…容器、102…蓋部、103…ネジ穴、104…固定突起部、111…側壁、112…底壁、115…回路基板、115f…第1面、115r…第2面、116…コネクター、117…角速度センサー、118x,118y,118z…加速度センサー、119,119g…制御IC、121…開口部、122…内面、123…開口面、125…第2の台座、127…第1の台座、129…突起部、130…固定部材、133,134…括れ部、141…シール部材、172…ネジ、174…雌ネジ、176…貫通孔、200…センサー素子、201…基板構造体、210…基部、212…継手部、214…可動部、214a,214b…主面、220…第1支持部、230…第2支持部、240…連結部、250…第3支持部、260…第4支持部、270…加速度検出素子、271a,271b…振動梁部、272a…第1の基部、272b…第2の基部、280,282…質量部、300…加速度検出器、310…パッケージ、311…空間、320…パッケージベース、321…凹部、322…内底面、323…段差部、324…外底面、325…貫通孔、330…リッド、340b…内部端子、343…導電性接着剤、344…外部端子、350…封止部、379b…固定部接続端子、400…慣性計測装置、500…構造物監視装置、510…物理量センサーユニット、511…送信部、520…受信部、530…算出部、531…ICメモリー、540…キーボード、550…タッチパネル、570…監視コンピューター、580…通信網、590…構造物、AL1…第1の領域、AL2…第2の領域、AL3…接続領域

Claims (19)

  1. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であり、
    前記第1データの値を前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号で測定し、
    測定した前記第1データの値を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    前記第2クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
    積算した前記第1データの値を、測定した前記第2クロック信号の周期で除算して、前記第1データの代表値を前記第3クロック信号の時間分解能で算出して出力する、リサンプリング回路。
  2. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であり、
    前記第1データの値を前記第2クロック信号で測定し、
    測定した前記第1データの値を基準値として、前記基準値と前記第1データの値との差分を前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号で測定し、
    測定した前記差分を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    前記第2クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
    積算した前記差分を測定した前記第2クロック信号の周期で除算して、前記差分の平均値を算出し、
    前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第2データ前記第3クロック信号
    の時間分解能で算出して出力する、リサンプリング回路。
  3. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であり、
    前記第1データの値を前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号で測定し、
    前記第2データの値を基準値として、前記基準値と測定した前記第1データの値との差分を前記第3クロック信号で測定し、
    測定した前記差分を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    前記第2クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
    積算した前記差分を測定した前記第2クロック信号の周期で除算して、前記差分の平均値を算出し、
    前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を前記第3クロック信号の時間分解能で算出して出力する、リサンプリング回路。
  4. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であり、
    前記第2クロック信号のエッジから前記第1クロック信号のエッジまでの期間、前記第1クロック信号のエッジから次のエッジまでの期間、及び前記第1クロック信号のエッジから前記第2クロック信号のエッジまでの期間を前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号で測定し、
    測定した前記期間を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    前記第2データの値を基準値として、前記基準値と前記第1データの値との差分を算出し、
    測定した前記期間と算出した前記差分とを乗算して前記差分の積算値を算出し、
    前記差分の積算値を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    積算した前記差分の積算値を積算した前記期間で除算して、前記差分の平均値を算出し、
    前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を前記第3クロック信号の時間分解能で算出して出力する、リサンプリング回路。
  5. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であり、
    前記第2クロック信号のエッジから前記第1クロック信号のエッジまでの期間、前記第1クロック信号のエッジから次のエッジまでの期間、及び前記第1クロック信号のエッジから前記第2クロック信号のエッジまでの期間を前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号で測定し、
    前記第1クロック信号の周期を前記第3クロック信号で測定し、
    測定した前記期間と測定した前記第1クロック信号の周期との比を算出し、
    算出した前記比を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    前記第2データの値を基準値として、前記基準値と前記第1データの値との差分を算出
    し、
    算出した前記比と前記差分とを乗算し、
    前記比と前記差分との乗算値を前記第2クロック信号の周期で積算し、
    積算した前記乗算値を積算した前記比で除算して、前記差分の平均値を算出し、
    前記基準値と前記差分の平均値とを加算して、前記第1データの代表値を前記第3クロック信号の時間分解能で算出して出力する、リサンプリング回路。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項において、
    前記代表値は、平均値、中央値、及び最頻値の何れかである、リサンプリング回路。
  7. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第1データに基づいて、前記第2データを前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号の時間分解能で算出して出力し、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値であり、
    前記代表値は、平均値、中央値、及び最頻値の何れかである、リサンプリング回路。
  8. 請求項1乃至の何れか一項において、
    前記第1データを出力するローパスフィルターを含み、
    前記ローパスフィルターのカットオフ周波数は、前記第2クロック信号のナイキスト周波数よりも低い、リサンプリング回路。
  9. 請求項1乃至の何れか一項において、
    前記第1クロック信号は、A/D変換におけるサンプリングクロックである、リサンプリング回路。
  10. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第1データに基づいて、前記第2データを前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号の時間分解能で算出して出力し、
    前記第1データを出力するローパスフィルターを含み、
    前記ローパスフィルターのカットオフ周波数は、前記第2クロック信号のナイキスト周波数よりも低い、リサンプリング回路。
  11. 請求項10において、
    前記第1クロック信号は、A/D変換におけるサンプリングクロックである、リサンプリング回路。
  12. 第1クロック信号に同期して更新される第1データを、前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号に同期して更新される第2データに変換して出力するリサンプリング回路であって、
    前記第1データに基づいて、前記第2データを前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号よりも高い周波数の第3クロック信号の時間分解能で算出して出力し、
    前記第1クロック信号は、A/D変換におけるサンプリングクロックである、リサンプリング回路。
  13. 請求項10乃至12の何れか一項において、
    前記第2データは、前記第2クロック信号の周期における前記第1データに基づいて算出される代表値である、リサンプリング回路。
  14. 請求項乃至の何れか一項又は請求項13において、
    前記第1データの代表値を初期化する機能を備える、リサンプリング回路。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項において、
    前記第2クロック信号は、前記リサンプリング回路に外部から入力されるトリガー信号である、リサンプリング回路。
  16. 請求項1乃至15の何れか一項に記載のリサンプリング回路と、
    物理量センサーと、
    を含む、物理量センサーユニット。
  17. 請求項16において、
    前記物理量センサーは、加速度及び角速度の少なくとも何れかを検出する、物理量センサーユニット。
  18. 加速度及び角速度の少なくとも何れかを検出する物理量センサーと、
    請求項1乃至15の何れか一項に記載のリサンプリング回路を含み、前記物理量センサーから出力される信号を処理する信号処理回路と、
    前記信号処理回路の処理によって得られた慣性データを外部に送信する通信回路と、
    を含む、慣性計測装置。
  19. 請求項17に記載の物理量センサーユニットと、
    構造物に取り付けられている前記物理量センサーユニットからの検出信号を受信する受信部と、
    前記受信部から出力された信号に基づいて、前記構造物の傾斜角度を算出する算出部と、
    を含む、構造物監視装置。
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