JP7139398B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Description
本発明は、鞍乗型車両に係り、特に、シートの上方に設けられたルーフと、該ルーフを下方から支持する左右一対の支柱とを備える鞍乗型車両に関する。
従来から、シートの上方に設けられたルーフと、該ルーフを下方から支持する左右一対の支柱とを備える鞍乗型車両が知られている。
特許文献1には、シートの上方に設けられたルーフと、該ルーフを下方から支持する左右一対の支柱とを備える鞍乗型車両において、鉛直方向上方に延びる支柱がルーフの底面にそのまま連結されるようにした構成が開示されている。
しかし、特許文献1の構成では、鞍乗型車両の前方から外力が加わった際に、荷重がスクリーンとルーフを介して支柱を直接的に押す方向に荷重がかかったり、逆に鞍乗型車両の後方から外力が加わった際には支柱を介して荷重がルーフを直接的に押す方向にかかるため、ルーフや支柱に負荷がかかる可能性があり、それに対応するために剛性を高めようとすると車重が増加する等の課題が生じることが想定される。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、鞍乗型車両の前方や後方から外力が加わった際に、ルーフや支柱に荷重がそのまま伝達されることを防ぐことができる鞍乗型車両を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、シート(18)の上方に設けられたルーフ(3)と、該ルーフ(3)を下方から支持する左右一対の支柱(27)とを備える鞍乗型車両(1)において、前記ルーフ(3)の底部に取り付けられる柱上部(31)と、前記支柱(27)の上端部および前記柱上部(31)の下端部を連結する連結部材(30,40)とを備え、車体側面視で、前記柱上部(31)の中心軸(C1)が、前記支柱(27)の中心軸(C2)より前方側にオフセットしている点に第1の特徴がある。
また、前記連結部材(30,40)が、車体側面視で、前記柱上部(31)との接続部分で前記柱上部(31)と同等の前後長を有すると共に、下方に向かうにつれて前後長が短くなるくさび形状を有する点に第2の特徴がある。
また、前記連結部材(30,40)が、車体背面視で、下向きに開放された屈曲形状をなす板部材で構成されている点に第3の特徴がある。
また、前記支柱(27)と前記連結部材(30)とが、車幅方向に指向するボルト(32)で接続される点に第4の特徴がある。
さらに、前記支柱(27)と前記連結部材(40)とが、溶接によって接続される点に第5の特徴がある。
第1の特徴によれば、シート(18)の上方に設けられたルーフ(3)と、該ルーフ(3)を下方から支持する左右一対の支柱(27)とを備える鞍乗型車両(1)において、前記ルーフ(3)の底部に取り付けられる柱上部(31)と、前記支柱(27)の上端部および前記柱上部(31)の下端部を連結する連結部材(30,40)とを備え、車体側面視で、前記柱上部(31)の中心軸(C1)が、前記支柱(27)の中心軸(C2)より前方側にオフセットしているので、鞍乗型車両の前方から外力が加わった際に、柱上部の中心軸が支柱の中心軸に対して前方にオフセットしていることで、ルーフが支柱から離脱しやすくなり、支柱に引っ張られることによるルーフの変形やルーフから支柱への荷重の入力の影響を小さくすることができる。これにより、支柱および車体への負荷を低減すると共に、必要以上に剛性を上げる必要がなくなり車重の増加を防ぐことが可能となる。
第2の特徴によれば、前記連結部材(30,40)が、車体側面視で、前記柱上部(31)との接続部分で前記柱上部(31)と同等の前後長を有すると共に、下方に向かうにつれて前後長が短くなるくさび形状を有するので、連結部材の簡単かつ軽量な形状により、平常時はルーフをしっかり支える剛性を有すると共に、前方から外力が加わった際に連結部材が支柱から離脱しやすくすることが可能となる。さらに、下方に向かうにつれて前後長が短くなるくさび形状により乗員空間を広くとることができる。
第3の特徴によれば、前記連結部材(30,40)が、車体背面視で、下向きに開放された屈曲形状をなす板部材で構成されているので、連結部材が軽量化できると共に、前方から外力が加わった際に連結部材が支柱から離脱しやすくすることが可能となる。
第4の特徴によれば、前記支柱(27)と前記連結部材(30)とが、車幅方向に指向するボルト(32)で接続されるので、車幅方向からボルトを締結することで支柱と連結部材とを組み付けることができ、取付作業が容易となり生産コストが低減できる。
第5の特徴によれば、前記支柱(27)と前記連結部材(40)とが、溶接によって接続されるので、支柱と連結部材とを先に組み付けてから車体に取り付けることが容易となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電動三輪車1の左側面図である。また、図2は電動三輪車1を左前方から見た斜視図である。電動三輪車1は、1つの前輪を支持する前側車体BFと、2つの後輪を支持する後側車体BRとを、揺動機構19によってロール方向に揺動可能に連結してなる鞍乗型車両である。
電動三輪車1の上部には、ウインドスクリーン4およびルーフ3からなるルーフユニット2が取り付けられている。操向ハンドル8とシート18との間には、乗員が足を載せる低床フロア17が形成されている。前輪WFは、左右一対のフロントフォーク13に支持されており、フロントフォーク13は操向ハンドル8で操舵可能に前側車体BFに支持されている。フロントフォーク13には、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ12が取り付けられている。操向ハンドル8の下方には、乗員の足に対向する左右一対のレッグシールド16およびリヤパネル14が配設されており、リヤパネル14には小物入れ15が取り付けられている。
後側車体BRは、左右一対の後輪WRを回転自在に軸支するスイングアーム21を有しており、スイングアーム21の前端部はピボット20によって後側車体BRに揺動自在に軸支されている。後輪WRの上方にはリヤフェンダ22が配設されており、後側車体BRの後端部には、テールランプ23および左右一対の後側フラッシャランプ24が取り付けられている。
レッグシールド16の前方には、左右一対のスライダ7を支持するフロントカウル9が配設されている。フロントカウル9の下方には、ヘッドライト11および左右一対の前側フラッシャランプ10が取り付けられている。フロントカウル9の上部には、左右一対のバックミラー5およびウインドスクリーン4が支持されており、フロントカウル9の前面にはウインドスクリーン4を洗浄するためのワイパ6が配設されている。
ルーフユニット2の後端部は、左右一対の支柱27によって下方から支持されている。略鉛直方向に延びる支柱27は、シート18の後方に立設するバックレスト26に埋設されている。支柱27の上下方向中間より上方寄りの位置には、ハイマウントストップランプ28が取り付けられている。バックレスト26の後方には、大型の荷台25が配設されている。
図3は、電動三輪車1の一部拡大左側面図である。また、図4は図3の一部拡大図である。ルーフ3の後端部は、鉛直方向に延びる左右一対の支柱27によって下方から支持されている。本実施形態では、ルーフ3の底部に取り付けられる柱上部31と、支柱27の上端部および柱上部31の下端部を連結する連結部材30とを備える。そして、車体側面視で、柱上部31の中心軸C1が、支柱27の中心軸C2より前方側にオフセットしている点に特徴がある。これにより、電動三輪車1の前方から外力が加わった際に、ルーフ3が支柱27から離脱しやすくなり、支柱27に引っ張られることによるルーフ3の変形やルーフ3から支柱27への荷重の入力の影響を小さくすることができる。その結果、支柱27および車体への負荷を低減すると共に、必要以上に剛性を上げる必要がなくなり車重の増加を防ぐことが可能となる。柱上部31、連結部材30および支柱27は、鉄やアルミ等の金属で形成される。
連結部材30は、車体側面視で、柱上部31との接続部分で柱上部31と同等の前後長を有すると共に、下方に向かうにつれて前後長が短くなるくさび形状を有する。これにより、連結部材30の簡単かつ軽量な形状により、平常時はルーフ3をしっかり支える剛性を有すると共に、前方から外力が加わった際に連結部材30が支柱27から離脱しやすくすることが可能となる。連結部材30と支柱27とは、車幅方向に指向するボルト32によって連結されている。また、ルーフ3と柱上部31および連結部材とは、鉛直方向に指向する不図示の締結部材によって連結されている。
図5は、電動三輪車1の一部拡大背面図である。また、図6は柱上部31と支柱27との連結構造を示す斜視図である。連結部材30は、車体背面視で、下向きに開放されたU字状をなして屈曲する板部材で構成されている。これにより、連結部材30が軽量化できると共に、前方から外力が加わった際に連結部30材が支柱から離脱しやすくすることが可能となる。
さらに、前記したように、支柱27と前記連結部材30とは、車幅方向に指向するボルト32で接続される。これにより、車幅方向からボルト32を挿入し、ナット33を締結することで支柱27と連結部材30とを組み付けることができ、取付作業が容易となり生産コストが低減できる。また、連結部材30と支柱27の上端部との間には、隙間34が設けられる。この隙間34により、前方から外力が加わった際にルーフの変形量を吸収することができ、支柱27や車体に負担がかかることを防ぐことが可能となる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る連結構造の左側面図である。また、図8は本発明の第2実施形態に係る連結構造の斜視図である。本実施形態では、連結部材40と支柱27とが溶接によって連結されている点に特徴がある。この構成によれば、支柱27と連結部材40とを先に組み付けてから車体に取り付けることが容易となる。また、本実施形態でも、連結部材30と支柱27の上端部との間に隙間41が設けられる。この隙間41により、前方から外力が加わった際にルーフの変形量を吸収することができ、支柱27や車体に負担がかかることを防ぐことが可能となる。
なお、電動三輪車の形態、支柱や柱上部の形状や構造、連結部材の形状や構造、連結部材を固定する締結部材や溶接の態様等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係るルーフの取付構造は、電動三輪車に限られず、鞍乗型の自動二輪車や四輪車等に適用することが可能である。
1…電動三輪車(鞍乗型車両)、3…ルーフ、18…シート、27…支柱、30,40…連結部材、31…柱上部、32…ボルト、C1…柱上部の中心軸、C2…支柱の中心軸
Claims (5)
- シート(18)の上方に設けられたルーフ(3)と、該ルーフ(3)を下方から支持する左右一対の支柱(27)とを備える鞍乗型車両(1)において、
前記ルーフ(3)の底部に取り付けられる柱上部(31)と、
前記支柱(27)の上端部および前記柱上部(31)の下端部を連結する連結部材(30,40)とを備え、
車体側面視で、前記柱上部(31)の中心軸(C1)が、前記支柱(27)の中心軸(C2)より前方側にオフセットしていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記連結部材(30,40)が、車体側面視で、前記柱上部(31)との接続部分で前記柱上部(31)と同等の前後長を有すると共に、下方に向かうにつれて前後長が短くなるくさび形状を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記連結部材(30,40)が、車体背面視で、下向きに開放された屈曲形状をなす板部材で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
- 前記支柱(27)と前記連結部材(30)とが、車幅方向に指向するボルト(32)で接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
- 前記支柱(27)と前記連結部材(40)とが、溶接によって接続されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
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