JP7135907B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、用紙を積層状態でストックし、画像形成部に用紙を供給する給紙部を備えた画像形成装置が知られている。
具体的には、給紙部に設けられた給紙トレイに積載された用紙は、最上部の用紙に接触しながら回転する送出ローラーによって用紙の搬送方向に送り出される。さらに、用紙は、送出ローラーの下流に各々対向して配置された給紙ローラー及びさばきローラーによって挟持搬送され、給紙方向下流側に設けられた搬送経路上に送り出される。このとき、さばきローラーは、送出ローラーによって連れ送りされた用紙を分離して、最上部の用紙のみを確実に搬送する働きを有する。
さばきローラーには、給紙ローラーに圧接する方向に荷重がかけられている。用紙を確実に分離させるためには、さばきローラーに適切な荷重をかける必要があるが、適切な荷重は用紙の条件、例えば、用紙の坪量、サイズ、種類(塗工紙/非塗工紙など)によって異なる。近年の印刷市場の動向として、幅広い種類の用紙に対応することが求められているが、さばきローラーに対する荷重が適正な値でないと、重送やノーフィード等の不具合が生じることとなる。
このような問題に対し、特許文献1には、さばきローラーに対する荷重を調整するための機構として、調整部材を設けた画像形成装置が開示されている。特許文献1に記載の画像形成装置においては、調整部材は、給紙トレイの近傍であって画像形成装置の正面に設けられているため、ユーザーはさばきローラーへの荷重の調整を容易に行うことが可能である。
特開平7-137871号公報
さばきローラーへの荷重は、ユーザーだけでなくサービスマンによっても調整される。サービスマンによる調整時には、さばきローラーの耐久度合いに応じた値や、さばきローラーを含む関連部品の交換に伴った適正な値となるように設定される。しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置においては、サービスマンによる調整も、ユーザーによる調整も、同一の調整部材によって行われる。したがって、ユーザーが荷重を所望の値に調整した場合であっても、サービスマンによる調整が入ることでユーザーの設定値がずれてしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、給紙される用紙を分離するための分離部材の荷重調整に対して、ユーザー以外の者による調整が行われた場合であっても、ユーザーが所望する値の荷重を付与することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、
積層された状態で用紙を収容する用紙積載部と、
前記用紙積載部に対して、用紙の給紙方向下流に設けられた給紙部材と、
前記給紙部材との間でニップ部を形成し、当該ニップ部において用紙を給紙方向に挟持搬送する分離部材と、
前記分離部材に対して、前記給紙部材に圧接する方向に荷重を付与する弾性部材と、
前記弾性部材の第1の端部に連結され、前記荷重を調整する第1荷重調整部材と、
前記弾性部材の第2の端部に連結され、前記荷重を調整する第2荷重調整部材と、
前記第2荷重調整部材による前記荷重の調整をユーザーにより操作させるための荷重操作部と、を備え、
前記第1荷重調整部材は、前記弾性部材との連結位置を異ならせることにより、当該弾性部材の伸縮状態を変化させて前記荷重を調整し、
前記第2荷重調整部材は、前記弾性部材に対する姿勢を変化させることにより、当該弾性部材の伸縮状態を変化させて前記荷重を調整し、
前記荷重操作部は、ユーザー操作により前記第2荷重調整部材の姿勢を変化させる
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記荷重操作部は、画像形成装置の正面に配置される
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第2荷重調整部材と前記荷重操作部を連結させる連結部材を備え、
前記連結部材及び前記第2荷重調整部材は、前記分離部材と一体として設けられ、
前記荷重操作部は、前記分離部材から独立して設けられる
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記分離部材を当該画像形成装置から取り外した後、再び取り付けた場合において、前記第2荷重調整部材の姿勢が取り外し前と同じ状態になるように構成される
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記第2荷重調整部材は、前記連結部材の軸方向に沿って形成されたねじ構造によって、ねじ連結される
ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、
前記連結部材を、当該連結部材の軸方向に移動不可能に固定保持するとともに、当該連結部材の軸方向に対して傾斜して形成された開口部を有する固定部材を備え、
前記荷重操作部は、ユーザー操作によって前記連結部材を当該連結部材の軸上の点を中心に回動させるように構成され、
前記第2荷重調整部材は、前記開口部に係合される第1係合部を有し、当該第1係合部が、前記連結部材の回動に伴って前記開口部に沿って移動することにより、前記弾性部材に対する姿勢を変化させる
ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記荷重操作部を当該画像形成装置から取り外した後、再び取り付けた場合において、前記第2荷重調整部材の姿勢が取り外し前と同じ状態になるように構成される
ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項3から7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1の端部は、前記第1荷重調整部材と係合可能な鉤部を有し、
前記第1荷重調整部材は、各々が前記第2の端部に対する距離が異なるように設けられた、前記鉤部と係合可能な複数の第2係合部を有する
ことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記荷重操作部は、ユーザー操作による前記第2荷重調整部材を介した前記弾性部材の伸縮状態の変化量を示す調整量表示部と、ユーザー操作による前記変化量を用途に応じた値に調整するための荷重調整基準が表示される調整基準表示部と、を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、給紙される用紙を分離するための分離部材の荷重調整に対して、ユーザー以外の者による調整が行われた場合であっても、ユーザーが所望する値の荷重を付与することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 荷重調整機構の概略構成を示す図である。 荷重調整機構の概略構成を示す図である。 第1の荷重調整方法について説明する図である。 第2の荷重調整方法について説明する図である。 開口部の構造を示す図である。 第2荷重調整部材の動きを示す図である。 荷重操作部の概略構成を示す図である。 調整基準表示部及び調整量表示部の概略構成を示す図である。 軸部と調整量表示部の連結状態を示す図である。 画像形成装置における荷重操作部の配置を説明する図である。 さばきローラー組と荷重操作部組との分割構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
[画像形成装置の構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の主要な機能的構成を示すブロック図である。
なお、図1中の左右方向をX軸方向、鉛直方向をZ軸方向、XZ平面に垂直な方向をY軸方向とし、以降の図面においても同様とする。図1は、画像形成装置1のXZ平面における断面を、Y軸方向からみた図である。
図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー画像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー画像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に各色トナー画像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、給紙部50、搬送部60、定着部70、記憶部80、通信部90及び制御部100を備えている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して図2に示す画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力されたジョブの画像データ(入力画像データ)に対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、画像処理済みの入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、ドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、アルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、トナーとキャリアーとを含む現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー画像を形成する。
なお、キャリアーとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のキャリアーを使用することができ、バインダー型キャリアーやコート型キャリアーなどが使用できる。キャリアー粒径としてはこれに限定されるものではないが、15~100μmが好ましい。トナーは特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。例えば、バインダー樹脂中に、着色剤や必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用することができる。トナー粒径は、特に限定されるものではないが、3~15μm程度が好ましい。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は図中Aの方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー画像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー画像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー画像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー画像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー画像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー画像は用紙Sに静電的に転写される。トナー画像が転写された用紙Sは定着部70に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部70は、トナー画像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー画像を定着させる。
給紙部50は、3つの給紙トレイユニット51a~51c、送出ローラー52、給紙ローラー53、さばきローラー54及び荷重調整機構55(図3等参照)を備えて構成される。なお、荷重調整機構55の構成については、後述する。
また、給紙トレイユニット51a~51cは用紙積載部、給紙ローラー53は給紙部材、さばきローラー54は分離部材として機能する。
給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)があらかじめ設定された種類毎に収容される。また、給紙トレイユニット51a~51cのそれぞれには、送出ローラー52が配設される。送出ローラー52は、給紙トレイユニット51a~51cに積載された最上部の用紙Sに接触しながら回転することで、用紙Sを送り出す。また、各送出ローラー52に隣接して給紙ローラー53及びさばきローラー54が各々対向するように配設され、各送出ローラー52により送り出された用紙Sを給紙ローラー53及びさばきローラー54の間に形成されたニップ部により挟持搬送することで、一枚毎に分離する。なお、さばきローラー54は、例えば、その表面にシリコーンゴム組成物を用いて成形されたゴム部材を被覆してなるローラーである。
搬送部60は、搬送経路部61、排紙部62及び用紙給紙口63を備えて構成される。
搬送経路部61は、レジストローラー対61a等の複数の搬送ローラー対を有する。給紙部50から送出された用紙Sは、搬送経路部61によって搬送される。レジストローラー対61aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。
排紙部62は、排紙ローラー62a等を備えて構成される。画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー画像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部70において定着工程が施されると、画像形成された用紙Sは、排紙ローラー62aを備えた排紙部62により機外に排紙される。
なお、用紙Sは、長尺紙やロール紙であってもよい。この場合、用紙Sは、画像形成装置1と接続された給紙装置(図示せず)に収容されており、給紙装置が保有する用紙Sは、当該給紙装置から用紙給紙口63を介して画像形成装置1へと供給され、搬送経路部61へと送り出される。
記憶部80は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブ等により構成される。記憶部80には、画像形成装置1に係る各種設定情報を始めとする各種データが記憶されている。
通信部90は、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信制御カードで構成され、LAN、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。
[荷重調整機構の構成]
以降、図3を参照し、荷重調整機構55の構成について詳細に説明する。図3Aは荷重調整機構55等をY軸方向から見た図であり、図3Bは図3AをY軸方向に対して斜めからみた斜視図である。なお、ここでは送出ローラー52を省略している。
給紙部50は、給紙トレイユニット51a~51c、送出ローラー52、給紙ローラー53及びさばきローラー54の他、図3に示すように、荷重調整機構55を備える。
荷重調整機構55は、第1荷重調整部材551、弾性部材552、第2荷重調整部材553、連結部材554、荷重支点555及び荷重操作部556(図6参照)、固定部材557等を備えて構成される。
荷重調整機構55は、さばきローラー54に対して、給紙ローラー53に圧接する方向に荷重を付与するとともに、当該荷重を調整するための機構である。
さばきローラー54には、弾性部材552の弾性力を利用して、給紙ローラー53に近づく方向に力が付与されている。即ち、弾性部材552は、第1の端部552aにおいて第1荷重調整部材551と、第2の端部552cにおいて第2荷重調整部材553と連結されており、第1荷重調整部材551あるいは第2荷重調整部材553によって弾性部材の伸縮状態を変化させて弾性力を変更することにより、さばきローラー54に付与される荷重を調整することができる。
第1荷重調整部材551は、さばきローラー54の軸を支持するとともに、その一端に設けられた第2係合部551aにおいて、弾性部材552に連結されている。第1荷重調整部材551は、画像形成装置1の筐体に固定支持された荷重支点555を中心に図中Bの方向に回動することにより、さばきローラー54に対して給紙ローラー53に近づく方向に荷重を付与する。第1荷重調整部材551は、図中Cの方向に働く弾性部材552の弾性力の変化に依存してその回転量が変化し、さばきローラー54に与える荷重を変化させる。詳しくは後述するが、複数の第2係合部551aのうち弾性部材552に連結するものを変更することで、弾性部材552の弾性力を変化させることができる。
第2荷重調整部材553は、その一端に設けられた弾性部材保持部553aが弾性部材552に連結される。また、第2荷重調整部材553は、連結部553bにおいて連結部材554にねじ連結されている。さらに、第2荷重調整部材553の一端に設けられた第1係合部553cが、固定部材557の開口部557aに沿って移動可能に係合されている。詳しくは後述するが、荷重操作部556を操作することにより、第2荷重調整部材553を開口部557aに沿って図中Dの方向に移動させることができる。これによって、弾性部材保持部553aを、連結部553bを中心に図中Eの方向に回動させ、弾性部材552の伸縮状態を変化させることができる。
[第1の荷重調整方法]
次に、図4を用いて、荷重調整機構55がさばきローラー54に付与する荷重を調整するための、第1の荷重調整方法について説明する。
図4は、荷重調整機構55を、Z軸方向(図3Aの下方向)から見た図である。
図4に示すように、第1荷重調整部材551のX軸方向の一端は、他端からのX軸方向の長さが、Y軸方向に向けて短くなるように形成されて、当該端部には、切り欠き形状からなる複数の第2係合部551aが設けられている。
弾性部材552は、第1の端部552aに鉤部552bを有し、当該鉤部552bが複数の第2係合部551aのうち、いずれか一つに係合される。なお、第2係合部551aは切り欠き形状に限定されず、穴状など、鉤部552bを係合可能な形状であればよい。
鉤部552bが第2係合部551aに係合されると、図中Cの方向に働く弾性部材552の弾性力により、第1荷重調整部材551が引っ張られ、弾性力は第1荷重調整部材551が回転する力に変換される。
第1の荷重調整方法においては、弾性部材552の鉤部552bを、複数の第2係合部551aのうち係合させるものを変更して連結位置を変えることによって、さばきローラー54に付与する荷重を調整する。
即ち、弾性部材552は、第2の端部552cが第2荷重調整部材553の弾性部材保持部553aに連結されている。第2荷重調整部材553が静止している場合には、複数の第2係合部551aのいずれかに係合させることにより、弾性部材552の第2の端部552cに対する距離を異ならせることができる。したがって、鉤部552bが、複数の第2係合部551aのうち第2の端部552cから遠いものに係合させるほど、大きな弾性力が生じ、第1荷重調整部材551の回転力が大きくなり、さばきローラー54への荷重が大きくなる。逆に、鉤部552bを、第2の端部552cから近い第2係合部551aに掛合させるほど、弾性力は小さくなるため、さばきローラー54への荷重が小さくなる。
第1の荷重調整方法は、サービスマンによる荷重調整に用いることができる。即ち、サービスマンは、市場において、さばきローラー54に付与する荷重を、さばきローラー54の耐久度合いに応じた値や、さばきローラーを含む関連部品の交換に伴う適正な値等になるように設定する。即ち、さばきローラー54は使用により摩耗し、外径に変化が生じることで荷重が低下したり、摩擦力の低下に伴いさばき効果が損なわれたりするが、サービスマンは、例えばプッシュプルゲージなどの測定機器によって荷重を、引き抜きトルクの測定などによってさばき効果を測定し、測定値に応じて第1の荷重調整方法によって荷重が初期値になるように調整する。
また、第1の荷重調整方法は、画像形成装置1の生産工場における、画像形成装置1の組み立て時においても用いることができる。生産工場での組み立て時においては、部品公差、弾性部材552の荷重、組み立てなどの種々のばらつきを考慮して、第1の荷重調整方法により荷重を調整することで、製品によらず全ての画像形成装置1において荷重の初期値が一定となる。
[第2の荷重調整方法]
次に、図5を用いて、荷重調整機構55がさばきローラー54に付与する荷重を調整するための、第2の荷重調整方法について説明する。
図5Aは、荷重調整機構55をXZ平面に対して斜め方向から見た斜視図であり、図5Bは、荷重調整機構55をZ軸方向(図3Aにおける上方向)から見た図である。図5Cは、荷重調整機構55をXZ平面に対して斜め方向から見た斜視図であり、第2荷重調整部材553の動きを示している。なお、図5A及びBにおいては、給紙ローラー53、さばきローラー54及び荷重支点555を省略し、図5Cにおいては、給紙ローラーを省略している。
固定部材557は、第1荷重調整部材551及び連結部材554を固定保持する。
具体的には、図5A及び図5Bに示すように、第1荷重調整部材551のY軸方向の両端の壁面は、固定部材557にY軸方向の両端に設けられた壁面に固定されている。また、連結部材554は、Y軸方向に平行な軸を有し、固定部材557のY軸方向の両側の壁面に穿設された穴に連結部材554の軸を中心に回動可能に係合される一方で、Y軸方向には移動不可能に固定保持されている。
また、固定部材557には、開口部557aが設けられている。図5Bに示すように、開口部557aはY軸方向、即ち連結部材554の軸方向に対して傾いた方向に延設されている。
第2荷重調整部材553と連結部材554は、連結部553bにおいてねじ連結されている。第2荷重調整部材553の連結部554bに当接する部分には、雄ねじとして機能するための螺旋が施されている。また、連結部材554の連結部554bには、第2荷重調整部材553を受け入れる雌ねじとして機能するためのねじ穴が螺設されている。第2荷重調整部材553と連結部材554とを係合させた状態で、連結部材554を回転させると、連結部材554はY軸方向に固定されているため、第2荷重調整部材553が連結部材554の軸方向に沿って移動する。
この時、第2荷重調整部材553の第1係合部553cは、開口部557aに係合されているため、第1係合部553cは、連結部材554の回転によって図5CにDで示す、第1係合部553cが連結部材554の軸方向に対して傾いた方向に移動することになる。これにより、第2荷重調整部材553は連結部553bを中心に、図5CにEで示す方向に倒れながら移動する。これに伴い、弾性部材552が、第2の端部552cにおいて弾性部材保持部553aによって引っ張られて弾性力が変動する。これによって、第1荷重調整部材551の回転力が変化し、さばきローラー54への荷重が変動する。
即ち、第2の荷重調整方法においては、連結部材554を回転させて第2荷重調整部材553を連結部材554の軸方向に移動させることによって、さばきローラー54に付与する荷重を調整する。
続いて、連結部材554の回動方法について説明する。
図6は、荷重操作部556の構成を示す図である。なお、図6おいては、給紙ローラー53を省略している。
連結部材554は、荷重操作部556によって、当該連結部材554の軸を中心に回動可能に設けられている。図6Aに示すように、荷重操作部556は、軸部556aの一端に回転ノブ556bを有し、他端に継手部556cを有する。ユーザーが図中Fの方向に回転ノブ556bを回転させることで、軸部556aを回動させることができる。また、荷重操作部556は継手部556cにおいてギアやピンなどによって連結部材554に連結されており、荷重操作部556の軸部556aの回動に連動させて、連結部材554を回動させることができる。
なお、荷重操作部556は、図6Bに示すように、回転ノブ556bに隣接して、調整基準表示部556dを有する。調整基準表示部556dは、回転ノブ556bの回転量の指標(荷重調整基準)となる目盛りが表示されている。目盛りは、給紙トレイユニット51a~51cに格納された用紙の坪量、サイズ、紙種などの用途に応じて設けられている。また、各目盛りが表す用途を刻印などによって表示させてもよい。
また、荷重操作部556は、調整基準表示部556dの目盛り上の特定の位置を指し示す調整量表示部556eを有し、調整量表示部556eは、回転ノブ556bの回転に伴って図中Gの方向に移動する。
これについて、図6Cを用いて具体的に説明する。調整量表示部556eと軸部556aは、連結部556fにおいてねじ連結されている。軸部556aは壁面556gに開けられた穴に、図中Fの方向に回動可能に貫設されている。調整量表示部556eは、図中Fの方向に回転しないように、その両端の位置が調整基準表示部556dに穿設された穴によって規定される一方で、当該穴に沿って軸部556aの軸方向に移動可能に配設されている。
軸部556aの連結部556fに相当する部分の表面には、雄ねじとして機能するための螺旋が施されている。調整量表示部556eの連結部556fに相当する部分には、軸部556aを受け入れる雌ねじとして機能するためのねじ穴が螺設されている。調整量表示部556eと軸部556aを係合させた状態で、回転ノブ556bを回転させると、調整量表示部556eは図中Fの方向の回転が規制されているため、軸部556aに沿って移動することになる。
なお、図6Dに示すように、回転ノブ556b及び調整基準表示部556dは、画像形成装置1の正面に設けられている。
具体的には、画像形成装置1の筐体の正面(図1の紙面手前側のXZ平面)には、給紙部50を覆う図示しない開閉可能なカバーを有している。ユーザーが当該カバーを開けると、図6Dに示すように回転ノブ556b及び調整基準表示部556dが固定配置された壁面1aが露出する。一方で、さばきローラー54は画像形成装置1のY軸方向の中央部付近に配置される。荷重操作部556の軸部556aは画像形成装置1の正面の壁面1aに固定された回転ノブ556bから、Y軸方向に向かって延出して、連結部材554と連結される。即ち、ユーザーは、画像形成装置1の奥に配置されたさばきローラー54に触れることなく、画像形成装置の手前に配置された回転ノブ556bによって荷重調整することができるため、ユーザーにとっての操作が簡便である。
第2の荷重調整方法は、ユーザーによる荷重調整に用いることができる。ユーザーは、さばきローラー54に付与する荷重が、画像形成装置1の設置環境や用紙の条件などに応じた適正値となるように調整する場合に、画像形成装置1の正面に設けられた荷重操作部556を、荷重調整基準に基づいて操作することによって、荷重を調整することができる。
[分割構成]
次に、図7を用いて、荷重操作部組とさばきローラー組の分割構成について説明する。図7に示すように、さばきローラー54は、固定部材557を介して、第1荷重調整部材551、弾性部材552、第2荷重調整部材553、連結部材554及び荷重支点555と一体となって配設され、さばきローラー組55Aを構成する。一方で、荷重操作部56は、継手部556cにおいてさばきローラー組55Aから分割可能に配設され、さばきローラー組55Aから独立した荷重操作部組55Bを構成する。
上記したように、さばきローラー54は、その表面にゴム部材が被覆されているため、さばきローラー54は用紙の給紙枚数に応じて摩耗する消耗品であるため、摩耗した場合には交換する必要が生じる。
ここで、図6Dに示すように、回転ノブ556b及び調整基準表示部556dを画像形成装置1の正面のカバーの内側に配置させている。即ち、荷重操作部556は、画像形成装置1の画像形成装置1の筐体に固定された構成となっている。したがって、仮に荷重操作部556を含む荷重調整機構55を構成するすべての部材と、さばきローラー54とが分割不可能に一体となって配設されている場合、画像形成装置1のY軸方向中央部に設けられているさばきローラー54を交換のために取り出すためには、荷重調整機構55の構成部材を分解する必要が生じ、交換の操作が煩雑となる。
一方で、本実施形態に係る画像形成装置1においては、さばきローラー組55Aと荷重操作部組55Bとが分割可能な独立した構成であるため、さばきローラー54の交換の際には、荷重操作部組55Bを画像形成装置1から切り離すことなく、さばきローラー組55Aのみを取り出すことで交換が可能となる。
なお、さばきローラー組55Aを画像形成装置1の本体から取り出した場合であっても、第2荷重調整部材553の姿勢が維持される。
上記したように、第2荷重調整部材553と連結部材554は、連結部553bにおいてねじ連結されている。即ち、第2荷重調整部材553は、Y軸方向に固定された連結部材554によって弾性部材552に対して半固定状態で保持されている。したがって、さばきローラー組55Aからさばきローラー54を取り外した場合でも、第2荷重調整部材553の姿勢を維持させることができるため、弾性部材552の伸縮状態が変化することがない。
また、荷重操作部組55Bを画像形成装置1の本体から取り出した場合であっても、荷重操作部556に基づいて行われた第2荷重調整部材553の姿勢が維持される。
上記したように、調整量表示部556eと軸部556aは、連結部556fにおいてねじ連結されている。即ち、調整量表示部556eは、軸部556aによって荷重操作部556を構成する他の部材に対して半固定状態で保持されている。したがって、荷重操作部組55Bを画像形成装置1の本体から取り外した場合でも、軸部556aに対する調整量表示部556eの位置が変動しないため、荷重操作部556による調整量がずれることがない。
[効果]
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置1においては、さばきローラー54に付与する荷重を調整するための、各々独立した第1荷重調整部材551及び第2荷重調整部材553を備える。
第1荷重調整部材551は、サービスマンによる調整時に用いられ、第2荷重調整部材553は、ユーザーによる調整時に用いられる。サービスマンとユーザーが同一の調整手段を利用する場合には、例えば、ユーザーが初期値を基準として、荷重が所望の値となるように初期値からずれた値に設定した後に、サービスマンがさばきローラー54の交換などに伴って荷重を初期値に設定したとき、表示される荷重の値はユーザーによる調整時とは基準がずれているため、ユーザーはそのままの荷重で用紙を通紙することができず、通紙した場合には荷重が適正値からずれることになり、JAM等が発生するおそれがある。したがって、ユーザーが改めて所望の調整量に設定する必要があり、この場合、ユーザーが実際に用紙を通紙して、連れ送りJAM等の不具合が発生するか否かを見極める作業が必要になる。
一方で、本発明においては、サービスマンとユーザーは別個の調整手段によって荷重の調整を行うため、ユーザーが所望の値となるように荷重を調整したあとで、サービスマンによって調整が行われたとしても、ユーザーによる初期値を基準とした調整値がずれることはない。したがって、さばきローラー54に対して常に適切な値の荷重を付与することが可能となり、その結果、さばきローラー54によって確実に用紙を分離することができる。
また、第1荷重調整部材551は、生産工場における画像形成装置1の組み立て時においても用いられる。したがって、組み立てられたすべての画像形成装置1において荷重の初期値が一定となり、また、画像形成装置間の部品公差を吸収できるため、ユーザーが設定すべき荷重の適正値は、すべての画像形成装置1において同一となる。これにより、例えばユーザーが複数台の画像形成装置1を所有し、特定のジョブをこれら複数台の画像形成装置1に振り分けて同時に実行させる場合にも、一台ごとに別個の調整値に設定する手間を省くことができる。
また、荷重操作部556は、画像形成装置1の正面に配置される。さばきローラー54は、通常は画像形成装置の中央部に配置されているが、ユーザーは装置手前に配置される荷重操作部を回動させるだけで荷重を調整することができるため、簡便である。
また、荷重操作部556は、用紙条件などの用途に応じた適正量の指標となる調整基準表示部556d及び調整量表示部556eを備える。すべての画像形成装置1は、出荷時において、さばきローラー54に付与する荷重が標準的な用紙のさばき性能を保証する所定の値となるように、第1荷重調整部材551によって調整されている。初期値が保証されていれば、調整基準表示部556dに表示された指標がメーカーからのガイドラインとなるため、異なる画像形成装置間でも、ユーザーは調整値を同一の値に設定すればよいため、簡便である。
また、さばきローラー組55Aと、荷重操作部組55Bとは分割可能に設けられている。荷重操作部556の回転ノブ556b等を画像形成装置1の正面に設けるため、荷重操作部556を、画像形成装置1のY軸方向中央部に位置するさばきローラー54と連結した構成とする必要があるが、荷重操作部組55Bをさばきローラー組55Aから独立した構成とすることで、荷重調整機構55を分解することなく、さばきローラー組55Aのみを取り出すことで交換が可能となるため、交換の操作を簡易化することができる。
また、第2荷重調整部材553と連結部材554は、連結部553bにおいてねじ連結されているため、第2の荷重調整方法においては荷重を無段階に調整でき、微調整が可能となる。
また、さばきローラー組55Aからさばきローラー54を取り外した場合でも、第2荷重調整部材553の姿勢を維持されるため、第2荷重調整部材553による弾性部材552の伸縮状態の変化量が維持される。したがって、さばきローラー54を交換した場合であっても、さばきローラー54に付与される荷重が変化しないため、所定の荷重に戻すための再調整の手間を省略することができる。
また、荷重操作部組55Bを画像形成装置1の本体から取り外した場合でも、調整量表示部556eが指し示す調整量がずれることがないため、再び荷重操作部組55Bを画像形成装置1の本体に取り付け、さばきローラー組55Aと連結させた場合でも、第2荷重調整部材553による弾性部材552の伸縮状態の変化量が維持される。元の調整量を維持することができ、再調整の手間を省略することができる。
また、本実施形態に係る荷重調整機構55においては、一つの弾性部材552に対して第1荷重調整部材551及び第2荷重調整部材553の2つを設けている。したがって、弾性部材を複数設ける必要がない。また、電気部品を使用することなく、荷重を調整可能である。したがって、本実施形態に係る荷重調整機構55は、安価かつ簡易な構成とすることができ、経済的である。
[他の実施形態]
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、上記の実施形態は本発明の好適な例であり、これに限定されない。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体として、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の主旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
100 制御部
40 画像形成部
50 給紙部
51 給紙トレイ(用紙積載部)
52 送出ローラー
53 給紙ローラー(給紙部材)
54 さばきローラー(分離部材)
55 荷重調整機構
551 第1荷重調整部材
551a 第2係合部
552 弾性部材
552a 第1の端部
552b 鉤部
552c 第2の端部
553 第2荷重調整部材
553b 連結部
553c 第1係合部
554 連結部材
555 荷重支点
556 荷重操作部
557 固定部材
557a 開口部
60 搬送部

Claims (9)

  1. 積層された状態で用紙を収容する用紙積載部と、
    前記用紙積載部に対して、用紙の給紙方向下流に設けられた給紙部材と、
    前記給紙部材との間でニップ部を形成し、当該ニップ部において用紙を給紙方向に挟持搬送する分離部材と、
    前記分離部材に対して、前記給紙部材に圧接する方向に荷重を付与する弾性部材と、
    前記弾性部材の第1の端部に連結され、前記荷重を調整する第1荷重調整部材と、
    前記弾性部材の第2の端部に連結され、前記荷重を調整する第2荷重調整部材と、
    前記第2荷重調整部材による前記荷重の調整をユーザーにより操作させるための荷重操作部と、を備え、
    前記第1荷重調整部材は、前記弾性部材との連結位置を異ならせることにより、当該弾性部材の伸縮状態を変化させて前記荷重を調整し、
    前記第2荷重調整部材は、前記弾性部材に対する姿勢を変化させることにより、当該弾性部材の伸縮状態を変化させて前記荷重を調整し、
    前記荷重操作部は、ユーザー操作により前記第2荷重調整部材の姿勢を変化させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記荷重操作部は、画像形成装置の正面に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2荷重調整部材と前記荷重操作部を連結させる連結部材を備え、
    前記連結部材及び前記第2荷重調整部材は、前記分離部材と一体として設けられ、
    前記荷重操作部は、前記分離部材から独立して設けられる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記分離部材を当該画像形成装置から取り外した後、再び取り付けた場合において、前記第2荷重調整部材の姿勢が取り外し前と同じ状態になるように構成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2荷重調整部材は、前記連結部材の軸方向に沿って形成されたねじ構造によって、ねじ連結される
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記連結部材を、当該連結部材の軸方向に移動不可能に固定保持するとともに、当該連結部材の軸方向に対して傾斜して形成された開口部を有する固定部材を備え、
    前記荷重操作部は、ユーザー操作によって前記連結部材を当該連結部材の軸上の点を中心に回動させるように構成され、
    前記第2荷重調整部材は、前記開口部に係合される第1係合部を有し、当該第1係合部が、前記連結部材の回動に伴って前記開口部に沿って移動することにより、前記弾性部材に対する姿勢を変化させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記荷重操作部を当該画像形成装置から取り外した後、再び取り付けた場合において、前記第2荷重調整部材の姿勢が取り外し前と同じ状態になるように構成される
    ことを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の端部は、前記第1荷重調整部材と係合可能な鉤部を有し、
    前記第1荷重調整部材は、各々が前記第2の端部に対する距離が異なるように設けられた、前記鉤部と係合可能な複数の第2係合部を有する
    ことを特徴とする請求項3から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記荷重操作部は、ユーザー操作による前記第2荷重調整部材を介した前記弾性部材の伸縮状態の変化量を示す調整量表示部と、ユーザー操作による前記変化量を用途に応じた値に調整するための荷重調整基準が表示される調整基準表示部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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