JP7135317B2 - インペラ及び遠心ポンプ - Google Patents

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本発明は、インペラ及び遠心ポンプに関する。
下記特許文献1及び特許文献2には、羽根部が立設された基部材と、基部材に取付けられることで羽根部を覆う傘状のシュラウドと、を備えたインペラが開示されている。これらの文献に記載されたインペラでは、羽根部に設けられた凸部がシュラウドに設けられた孔に挿通されて、この凸部が溶着されることで、羽根部を有する基部材とシュラウドとが一体化されている。
特開2011-157867号公報 特開2016-130453号公報
ところで、高速で回転するインペラでは、羽根部を有する基部材とシュラウドとの接合部に生じる応力を低減できることが望ましい。
本発明は上記事実を考慮し、羽根部を有する基部材とシュラウドとの接合部に生じる応力を低減できるインペラ及び遠心ポンプを得ることが目的である。
第1の態様のインペラは、回転径方向に延在する基部分と、前記基部分から回転軸方向一方側へ立設されていると共に回転径方向に延びる複数の羽根部と、各々の前記羽根部の間に形成され流体が通過する流路と、回転径方向と平行とされかつ回転軸方向一方側へ面が向けられた水平座面と、前記水平座面から回転軸方向一方側へ突出する係合突起部と、を有する基部材と、前記基部材に対して回転軸方向一方側に設けられ、前記係合突起部が挿通される係合孔を有し、前記係合突起部が前記係合孔に挿通され、前記係合孔の周縁部が前記水平座面と前記係合突起部における前記水平座面とは反対側の部分に挟み込まれた状態で、前記基部材に固定され、前記基部材を回転軸方向一方側から覆うシュラウドと、を備えている。
第1の態様のインペラによれば、基部材の係合突起部がシュラウドの係合孔に挿通され、シュラウドの係合孔の周縁部が基部材の水平座面と係合突起部における水平座面とは反対側の部分に挟み込まれている。これにより、シュラウドが基部材に固定されている。そして、インペラが回転されることで、基部材の各々の羽根部の間に形成された流路を流体が流れる。ここで、請求項1記載のインペラでは、シュラウドにおける係合孔の周縁部が回転径方向と平行とされかつ回転軸方向一方側へ面が向けられた水平座面に当接した状態で、シュラウドの係合孔に係合突起部が挿通されている。これにより、インペラが回転された際に、係合突起部をシュラウドに対して垂直な方向に引っ張る荷重が生じることを抑制することができる。これにより、インペラが回転された際に係合突起部に生じる応力を低減することができる。
第2の態様のインペラは、第1の態様のインペラにおいて、前記シュラウドは、回転径方向から見て回転径方向外側へ向かうにつれて回転軸方向他方側へ傾斜された傾斜板部と、回転径方向から見て回転軸方向一方側及び他方側の面が回転径方向と平行に延びる水平板部と、を有し、前記係合孔が、前記水平板部に形成されている。
第2の態様のインペラによれば、シュラウドは傾斜板部及び水平板部を含んで構成されており、係合孔が水平板部に形成されている。これにより、インペラが回転された際に、係合突起部をシュラウドの水平板部に対して垂直な方向に引っ張る荷重が生じることをより一層抑制することができる。これにより、インペラが回転された際に係合突起部に生じる応力をより一層低減することができる。
第3の態様のインペラは、第1の態様又は第2の態様のインペラにおいて、前記水平座面及び前記係合突起部は、前記羽根部上に設けられている。
第3の態様のインペラによれば、水平座面及び係合突起部が羽根部上に設けられていることにより、流路の面積が狭まる等の影響を抑制しつつ、シュラウドを基部材に固定することができる。
第4の態様のインペラは、第3の態様のインペラにおいて、前記羽根部の回転周方向への幅寸法は、回転径方向外側に向かうにつれて大きくなっており、前記水平座面及び前記係合突起部は、前記羽根部上における回転径方向外側の外周部に設けられている。
第4の態様のインペラによれば、羽根部の回転周方向への幅寸法が回転径方向外側に向かうにつれて大きくなっており、羽根部において幅寸法が大きくなっている部分に水平座面及び係合突起部が設けられている。これにより、水平座面及び係合突起部の寸法を大きくすることができ、インペラが回転された際に、係合突起部をシュラウドの水平板部に対して垂直な方向に引っ張る荷重が生じることをより一層抑制することができる。その結果、インペラが回転された際に係合突起部に生じる応力をより一層低減することができる。
第5の態様のインペラは、第1の態様第4の態様のいずれか1つの態様のインペラにおいて、前記シュラウドにおける前記係合孔の周縁部には、回転軸方向他方側へ向けて窪んだ窪み部が形成され、前記係合突起部における前記水平座面とは反対側の部分の少なくとも一部が、前記窪み部内に配置されている。
第5の態様のインペラによれば、係合突起部における水平座面とは反対側の部分が、シュラウドの窪み部内に配置されている。これにより、インペラが回転された際に、係合突起部における水平座面とは反対側の部分がインペラの回転の抵抗となることを抑制することができる。
第6の態様の遠心ポンプは、回転軸を有するモータと、前記回転軸によって回転される第1の態様第5の態様のいずれか1つの態様のインペラと、流体が流入する流入部と、前記流体が流出する流出部と、を有すると共に前記インペラが内部に配置され、前記インペラが回転されることで、前記流入部から流入した流体の圧力が昇圧されて前記流出部から流出するポンプ部と、を備えている。
第6の態様の遠心ポンプによれば、第1の態様第5の態様のいずれか1つの態様のインペラを含んで構成されていることにより、インペラが回転された際に、基部材とシュラウドとの接合部である係合突起部に生じる応力を低減することができる。
本発明に係るインペラ及び遠心ポンプは、羽根部を有する基部材とシュラウドとの接合部に生じる応力を低減できる、という優れた効果を有する。
本実施形態の遠心ポンプを示す断面図である。 インペラを分解して示す分解斜視図である。 図2において一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示すインペラ本体部の拡大平面図である。 図2において一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示すインペラ本体部の拡大斜視図である。 組立完了後のインペラを示す斜視図である。 図5に示された6-6線に沿って切断したインペラの断面を示す断面図である。 比較例に係るインペラの断面を示す図6に対応する断面図である。 係合突起部の先端部に生じる応力を示すグラフである。 係合突起部の基端部に生じる応力を示すグラフである。
図1~図6を用いて本発明の実施形態に係る遠心ポンプについて説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、遠心ポンプの一部を構成するインペラの回転軸方向、回転径方向及び回転周方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、インペラの回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の遠心ポンプ10は、空気を圧送するために用いられるエアポンプであり、モータ12と、ポンプケース14と、インペラ16と、を含んで構成されている。
モータ12は、ブラシレスモータである。このモータ12は、略有底筒状のモータケース18と、モータケース18の内周面に固定されたステータ20と、ステータ20の内側で回転可能に支持されたロータ22と、を備えている。
モータケース18の底部の中心には中心孔が形成され、その中心孔に軸受24を介してロータ22の回転シャフト26の基端側が支持されている。また、モータケース18の外部に突出した回転シャフト26の基端部には、環状のセンサマグネット28が固定されている。また、モータケース18の底部には、回路基板30が固定されている。回路基板30には、センサマグネット28と対向して回転シャフト26の回転(回転角度、回転速度等)を検出する回転センサ32等の種々の素子が実装されている。
ポンプ部としてのポンプケース14は、モータケース18の開口端を略閉塞するように固定される第1ケース34と、第1ケース34のモータ12(モータケース18)とは反対側に固定された第2ケース36と、を含んで構成されている。
第1ケース34の中心には中心孔が形成され、その中心孔の内周面に軸受24を介して回転シャフト26の先端側(ポンプケース14側)が支持されている。また、第1ケース34の第2ケース36側の端面には、回転シャフト26の軸方向から見て円形の凹部34Aが形成されている。また、第1ケース34の第2ケース36側の端面における凹部34Aの外周側には、渦巻き室構成溝34Bが形成されている。
第2ケース36の中心には、流入部としての空気導入孔36Cが形成されている。この空気導入孔36Cは、回転シャフト26の軸方向に沿って貫通し、その径がモータ12側(第1ケース34側)に向かうほど小さくなるように形成されている。また、第2ケース36の第1ケース34側の端面には、回転シャフト26の軸方向から見て円形の凹部36Aが形成され、この凹部36Aは第1ケース34の凹部34Aと共にインペラ収容部38を構成している。また、第2ケース36の第1ケース34側の端面における凹部36Aの外周側には、渦巻き室構成溝36Bが形成され、その渦巻き室構成溝36Bは第1ケース34の渦巻き室構成溝34Bと共に渦巻き室40を構成している。また、第2ケース36の周方向の一部には、インペラ収容部38の径方向外側にある渦巻き室40と連通した流出部としての空気排出筒部36Dが形成されている。
また、第1ケース34には、モータ12全体を覆う略有底筒状の密閉ケース42が固定されている。この密閉ケース42の底部には、配線用孔42Aが形成されている。配線用孔42Aには、配線44を通しつつ配線用孔42Aからの空気の漏れを防止するシールゴム部材46が嵌着されている。なお、配線44は、外部の制御装置や電源装置と回路基板30やステータ20の巻線とを電気的に接続するものである。
インペラ16は、インペラ収容部38内に突出した回転シャフト26の先端部(ポンプケース14側端部)と一体回転可能に固定されてインペラ収容部38内に配置される。インペラ16は、その軸中心の内部空間と径方向外側の外部空間(渦巻き室40)とを連通する複数の流路52を有し、回転されることで空気導入孔36Cから導入された流体としての空気を内部空間側から流路52を介して外部空間(渦巻き室40)側に導出させ、ひいては空気排出筒部36Dから空気を噴射(圧送)させる。
具体的には、図2に示されるように、本実施形態のインペラ16は、複数の羽根部48Aを有する基部材としてのインペラ本体部48にシュラウド50が固定されることによって構成されている。
インペラ本体部48は、樹脂材料を用いて形成されている。図2及び図3に示されるように、インペラ本体部48は、径方向に延在すると共に軸方向から見て外形が円形とされた基部分としての基板部48Bを備えている。この基板部48Bの中心部には、回転シャフト26(図1参照)が挿入されるシャフト挿入孔48Cが形成されている。
また、インペラ本体部48は、基板部48Bから軸方向一方側(シュラウド50側)へ向けて突出すると共に周方向に沿って等間隔に配置された複数の羽根部48Aを備えている。なお、本実施形態では、11個の羽根部48Aが設けられている。この羽根部48Aは、軸方向から見て周方向一方側の面48D及び他方側の面48Eが円弧状に湾曲されたブロック状に形成されている。また、羽根部48Aの周方向への幅寸法Wは、径方向外側へ向かうにつれて次第に大きくなっている。そして、周方向に隣り合う2つの羽根部48Aの間には、空気が通過する流路52が形成されている。また、羽根部48Aの径方向の中央部及び外周部には、軸方向一方側が開放された凹状の肉抜き凹部48F、48Gがそれぞれ形成されている。この肉抜き凹部48F、48Gが形成されていることにより、羽根部48Aの重量の増加が抑制されている。
図2及び図4に示されるように、インペラ本体部48は、後述するシュラウド50が熱かしめにより固定される3カ所の熱かしめ固定部48Hを備えている。これらの熱かしめ固定部48Hは、羽根部48A上の外周部(径方向外側の部分)に設けられている。なお、本実施形態では、一の熱かしめ固定部48Hが設けられた羽根部48Aと他の熱かしめ固定部48Hが設けられた羽根部48Aとの間には、2個又は3個の羽根部48Aが配置されている。これにより、3カ所の熱かしめ固定部48Hは周方向に不等間隔に配置されている。
熱かしめ固定部48Hの細部の構成について説明すると、この熱かしめ固定部48Hは、径方向と平行とされかつ軸方向一方側へ面が向けられた水平座面48Iと、この水平座面48Iから軸方向一方側へ突出すると共に熱かしめ工程を経る前の状態で円柱状に形成された係合突起部48Jと、を含んで構成されている。
図2に示されるように、シュラウド50は、インペラ本体部48と同様に樹脂材料を用いて形成されている。このシュラウド50は、環状に形成された環状部50Aを備えている。この環状部50Aを通じてインペラの内部に空気が流入することが可能となっている。また、シュラウド50は、環状部50Aの軸方向他方側の端部から径方向外側へ向けて延びると共に径方向から見て径方向外側へ向かうにつれて軸方向他方側へ緩やかに傾斜された傾斜板部50Bを備えている。さらに、シュラウド50は、傾斜板部50Bの径方向外側の端部から径方向外側へ向けて延びる水平板部50Cを備えている。この水平板部50Cの軸方向一方側及び他方側の面は、径方向と平行に延びている。
シュラウド50の水平板部50Cにおいてインペラ本体部48の3つの熱かしめ固定部48Hと対応する部分には、軸方向他方側へ向けて窪んだ3つの窪み部50Dが形成されている。3つの窪み部50Dの底(水平板部50Cの一部)には、インペラ本体部48の3つの係合突起部48Jがそれぞれ挿通される係合孔50Eが形成されている。そして、図5及び図6に示されるように、インペラ本体部48の3つの係合突起部48Jがシュラウド50の3つの係合孔50Eに挿通されて、3つの係合突起部48Jの先端部(水平座面48Iとは反対側の部分)が熱かしめにより変形される。なお、係合突起部48Jにおいて熱かしめにより変形された部分を頭部48Kと呼ぶ。そして、シュラウド50における係合孔50Eの周縁部50Fが、インペラ本体部48の水平座面48Iと係合突起部48Jの頭部48Kとの間に挟み込まれることで、シュラウド50がインペラ本体部48に固定される。これにより、インペラ本体部48の軸方向一方側がシュラウド50に覆われるようになっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の遠心ポンプ10では、モータ12によってインペラ16が回転されると、ポンプケース14の空気導入孔36Cから流入した空気はインペラ16のシュラウド50の環状部50Aを通じて当該インペラ16内に導入される。また、インペラ16内に導入された空気は、流路52を介してポンプケース14の渦巻き室40側へ流れた後に空気排出筒部36Dから流出する。すなわち、ポンプケース14の空気導入孔36Cから流入した空気が昇圧されて空気排出筒部36Dから圧送される。
ここで、本実施形態では、シュラウド50における係合孔50Eの周縁部50Fが、インペラ本体部48の水平座面48Iと係合突起部48Jの頭部48Kとの間に挟み込まれることで、シュラウド50がインペラ本体部48に固定されている。このように、径方向と平行とされた水平座面48Iと係合突起部48Jの頭部48Kとの間に係合孔50Eの周縁部50Fが挟み込まれる構成とすることで、インペラ16が回転された際に、係合孔50Eの周縁部50Fが係合突起部48Jを押圧する遠心力Fにシュラウド50に対して垂直な方向の成分が生じることが抑制される。その結果、インペラ16が回転された際に、係合突起部48Jをシュラウド50の水平板部50Cに対して垂直な方向の一方側に引っ張る荷重が生じることを抑制することができる。その結果、シュラウド50とインペラ本体部48との接合部に生じる応力を低減することができる。
また、本実施形態では、軸方向一方側及び他方側の面が径方向と平行に延びているシュラウド50の水平板部50Cに係合孔50Eが形成されている、当該構成とすることで、インペラ16が回転された際に、係合孔50Eの周縁部50Fが係合突起部48Jを押圧する遠心力Fに軸方向の成分が生じることがより一層抑制される。その結果、インペラ16が回転された際に、係合突起部48Jを軸方向一方側に引っ張る荷重が生じることをより一層抑制することができる。その結果、シュラウド50とインペラ本体部48との接合部に生じる応力をより一層低減することができる。
ここで、図7には、比較例に係るインぺラ54が示されている。このインぺラ54では、本実施形態のインペラ16の水平座面48I(図6参照)と対応する部分が径方向外側に向かうにつれて軸方向他方側へ傾斜された傾斜座面54Aとされている。なお、インぺラ54において本実施形態のインペラ16と対応する部分には、インペラ16と同一の符号を付している。そして、このインぺラ54では、インぺラ54が回転された際に、係合孔50Eの周縁部50Fが係合突起部48Jを押圧する遠心力Fに矢印Z方向(回転軸方向)に対して角度θ傾いた方向の成分(遠心力F1)が生じる。その結果、インペラ16が回転された際に、係合突起部48Jを軸方向一方側に引っ張る荷重が生じ、シュラウド50とインペラ本体部48との接合部に生じる応力を低減することが難しい。
図8には、本実施形態のインペラ16及び比較例に係るインぺラ54が所定の回転数で回転された際に、係合突起部48Jの頭部48K付近に生じる応力が示されている。また、図9には、本実施形態のインペラ16及び比較例に係るインぺラ54が所定の回転数で回転された際に、係合突起部48Jの座面(水平座面48I、傾斜座面54A)付近に生じる応力が示されている。これらの図に示されるように、本実施形態のインペラ16では、比較例に係るインぺラ54と比べて係合突起部48Jの頭部48K付近に生じる応力及び係合突起部48Jの座面付近に生じる応力を低減できる。その結果、係合突起部48Jの外径の小径化を図ることができる。
また、図4及び図6に示されるように、本実施形態では、係合突起部48Jが羽根部48A上に設けられている。これにより、係合突起部48Jが流路52の面積を狭める等の影響を抑制しつつ、シュラウド50をインペラ本体部48に固定することができる。また、係合突起部48Jが、周方向への幅寸法が大きくなっている羽根部48A上の外周部に設けられていることにより、係合突起部48Jの外径を大きくしたとしても、係合突起部48Jが流路52の面積を狭める等の影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、係合突起部48Jの頭部48Kの一部が、シュラウド50の水平板部50Cに形成された窪み部50D内に配置されている。これにより、インペラ16が回転された際に、係合突起部48Jの頭部48Kがインペラ16の回転の抵抗となることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、係合突起部48Jの頭部48Kの一部が、シュラウド50の水平板部50Cに形成された窪み部50D内に配置されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、遠心ポンプ10に要求される性能によっては、係合突起部48Jの頭部48Kの全体が窪み部50D内に配置された構成としてもよいし、窪み部50Dを設けない構成としても良い。
また、本実施形態では、係合突起部48Jが羽根部48A上に設けられている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。係合突起部48Jを羽根部48A上に設けるか否かは、流路52の形状等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、シュラウド50の水平板部50Cに係合孔50Eを形成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、シュラウド50の傾斜板部50Bに係合孔50Eを形成してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 遠心ポンプ
12 モータ
14 ポンプケース(ポンプ部)
16 インペラ
36C 空気導入孔(流入部)
36D 空気排出筒部(流出部)
48A 羽根部
48B 基板部 (基部分)
48I 水平座面
48J 係合突起部
50 シュラウド
50B 傾斜板部
50C 水平板部
50D 窪み部
50E 係合孔
52 流路

Claims (6)

  1. 回転径方向に延在する基部分と、前記基部分から回転軸方向一方側へ立設されていると共に回転径方向に延びる複数の羽根部と、各々の前記羽根部の間に形成され流体が通過する流路と、回転径方向と平行とされかつ回転軸方向一方側へ面が向けられた水平座面と、前記水平座面から回転軸方向一方側へ突出する係合突起部と、を有する基部材と、
    前記基部材に対して回転軸方向一方側に設けられ、前記係合突起部が挿通される係合孔を有し、前記係合突起部が前記係合孔に挿通され、前記係合孔の周縁部が前記水平座面と前記係合突起部における前記水平座面とは反対側の部分に挟み込まれた状態で、前記基部材に固定され、前記基部材を回転軸方向一方側から覆うシュラウドと、
    を備え、
    前記羽根部には、肉抜き凹部が形成されており、
    前記肉抜き凹部の開放端側が、前記シュラウドによって覆われており、
    前記水平座面及び前記係合突起部並びに前記係合孔が、回転周方向に沿って不等間隔に配置されているインペラ。
  2. 前記シュラウドは、回転径方向から見て回転径方向外側へ向かうにつれて回転軸方向他方側へ傾斜された傾斜板部と、回転径方向から見て回転軸方向一方側及び他方側の面が回転径方向と平行に延びる水平板部と、を有し、
    前記係合孔が、前記水平板部に形成されている請求項1記載のインペラ。
  3. 前記水平座面及び前記係合突起部は、前記羽根部上に設けられている請求項1又は請求項2記載のインペラ。
  4. 前記羽根部の回転周方向への幅寸法は、回転径方向外側に向かうにつれて大きくなっており、
    前記水平座面及び前記係合突起部は、前記羽根部上における回転径方向外側の外周部に設けられている請求項3記載のインペラ。
  5. 前記シュラウドにおける前記係合孔の周縁部には、回転軸方向他方側へ向けて窪んだ窪み部が形成され、
    前記係合突起部における前記水平座面とは反対側の部分の少なくとも一部が、前記窪み部内に配置されている請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のインペラ。
  6. 回転軸を有するモータと、
    前記回転軸によって回転される請求項1~請求項のいずれか1項に記載のインペラと、
    流体が流入する流入部と、前記流体が流出する流出部と、を有すると共に前記インペラが内部に配置され、前記インペラが回転されることで、前記流入部から流入した流体の圧力が昇圧されて前記流出部から流出するポンプ部と、
    を備えた遠心ポンプ。
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