JP7135271B2 - エポキシ樹脂組成物、繊維強化複合材料、成形品および圧力容器 - Google Patents
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Description
[A]tert-ブチル基、sec-ブチル基、イソプロピル基またはフェニル基で置換されたフェニルグリシジルエーテルである単官能エポキシ樹脂
[B]2官能以上の芳香族エポキシ樹脂
[b1]置換されていてもよいジグリシジルアニリン(ここで、置換基は、炭素数1~4のアルキル基、フェニル基、フェノキシ基から選ばれる基である。)
[b2]テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン
[C]硬化剤
[c1]酸無水物系硬化剤
[c2]脂肪族アミン系硬化剤。
[A]tert-ブチル基、sec-ブチル基、イソプロピル基またはフェニル基で置換されたフェニルグリシジルエーテル
[B]2官能以上の芳香族エポキシ樹脂
[b1]置換されていてもよいジグリシジルアニリン
[b2]テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン
[C]硬化剤
[c1]酸無水物系硬化剤
[c2]脂肪族アミン系硬化剤。
[b1]置換されていてもよいジグリシジルアニリン
[b2]テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン。
[c1]酸無水物系硬化剤
[c2]脂肪族アミン系硬化剤。
構成要素[A]
・“デナコール(登録商標)”EX-146(p-tert-ブチルフェニルグリシジルエーテル、ナガセケムテックス(株)製)
・“デナコール(登録商標)”EX-142(o-フェニルフェノールグリシジルエーテル、ナガセケムテックス(株)製)
・“エピオール(登録商標)”SB(p-sec-ブチルフェニルグリシジルエーテル、日油(株)製)。
・GAN(N,N-ジグリシジルアニリン、日本化薬(株)製)
・GOT(N,N-ジグリシジルオルソトルイジン、日本化薬(株)製)
・“スミエポキシ(登録商標)”ELM434(テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、住友化学(株)製)
・“オグソール(登録商標)”PG-100(フルオレン系エポキシ樹脂、大阪ガスケミカル(株)製)。
・“jER(登録商標)”828(液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂、三菱化学(株)製)
・“jER(登録商標)”830(液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂、三菱化学(株)製)
・“スミエポキシ(登録商標)”ELM100(パラアミノクレゾール型エポキシ樹脂、住友化学(株)製)。
・“デナコール(登録商標)”EX-141(フェニルグリシジルエーテル、ナガセケムテックス(株)製)
・“デナコール(登録商標)”EX-731(n-グリシジルフタルイミド、ナガセケムテックス(株)製)。
・“JEFFAMINE(登録商標)”D400(ポリプロピレングリコールジアミン、ハンツマン・ジャパン(株)製)
・“Baxxodur(登録商標)”EC201(イソホロンジアミン、BASFジャパン(株)製)
・“Baxxodur(登録商標)”EC331(2,2’-ジメチル-4,4’-メチレンビスシクロヘキシルアミン、BASFジャパン(株)製)。
・HN-2200(メチルテトラヒドロ無水フタル酸、日立化成(株)製)
・“KAYAHARD(登録商標)”MCD(無水メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸と無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸の混合液(表中では、一般名の無水メチルナジック酸を記載)、日本化薬(株)製)。
・“ARADUR(登録商標)”5200(ジエチルトルエンジアミン、ハンツマン・ジャパン(株)製)。
・“カオーライザー(登録商標)”No.20(N,N-ジメチルベンジルアミン、花王(株)製)
・“キュアゾール(登録商標)”2E4MZ(2-エチル-4-メチルイミダゾール、四国化成工業(株)製)。
ビーカー中に、構成要素[A]、構成要素[B]および必要に応じそれ以外のエポキシ樹脂を投入し、80℃の温度まで昇温させ30分加熱混練を行った。その後、混練を続けたまま30℃以下の温度まで降温させ、構成要素[C]および必要に応じそれ以外の硬化剤や硬化促進剤を加えて10分間撹拌させ、エポキシ樹脂組成物を得た。
上記<エポキシ樹脂組成物の調製方法>に従い調製したエポキシ樹脂組成物を真空中で脱泡した後、2mm厚の“テフロン(登録商標)”製スペーサーにより厚み2mmになるように設定したモールド中で硬化させ、厚さ2mmの板状の樹脂硬化物を得た。硬化条件は、使用する硬化剤に応じて以下のAまたはBを適用した。
・硬化条件A: 100℃で2時間硬化させた後、150℃で4時間硬化。
・硬化条件B: 80℃で2時間硬化させた後、110℃で4時間硬化。
上記<エポキシ樹脂組成物の調製方法>に従い調製したエポキシ樹脂組成物を、一方向に引き揃えたシート状にした炭素繊維“トレカ(登録商標)”T700S-12K-50C(東レ(株)製、目付150g/m2)に常温で含浸させ、エポキシ樹脂含浸炭素繊維シートを得た。得られたシートを繊維方向が同じになるよう8枚重ねた後、金属製スペーサーにより厚み1mmになるよう設定した金型に挟み、その金型を80℃または100℃に加熱したプレス機で2時間加熱硬化を実施した。その後、プレス機から金型を取り出し、さらに110℃または150℃に加熱したオーブンで4時間加熱硬化し、繊維強化複合材料を得た。なお、硬化温度は、使用する硬化剤に応じてのAまたはBを適用した。
・硬化条件A: 100℃で2時間硬化させた後、150℃で4時間硬化。
・硬化条件B: 80℃で2時間硬化させた後、110℃で4時間硬化。
炭素繊維“トレカ(登録商標)”T700S-12K-50C(東レ(株)製)に、上記<エポキシ樹脂組成物の調製方法>に従い調製したエポキシ樹脂組成物を含浸させながら、炭素繊維束がたるまない程度の一定張力で枠に巻き取り、金属製スペーサーにより厚み6mmになるよう設定した金型に挟み、その金型を80℃または100℃に加熱したプレス機で2時間加熱硬化を実施した。その後、プレス機から金型を取り出し、さらに110℃または150℃に加熱したオーブンで4時間加熱硬化し、繊維強化複合材料を得た。なお、硬化温度は、使用する硬化剤に応じてのAまたはBを適用した。
・硬化条件A: 100℃で2時間硬化させた後、150℃で4時間硬化。
・硬化条件B: 80℃で2時間硬化させた後、110℃で4時間硬化。
上記<樹脂硬化物の作製方法>により得られた樹脂硬化物から、幅12.7mm、長さ45mmの試験片を切り出し、粘弾性測定装置(ARES、ティー・エイ・インスツルメント社製)を用い、ねじり振動周波数1.0Hz、昇温速度5.0℃/分の条件下で、30~250℃の温度範囲でDMA測定を行い、ガラス転移温度およびゴム状態弾性率を読み取った。ガラス転移温度は、貯蔵弾性率G’曲線において、ガラス状態での接線と転移状態での接線との交点における温度とした。また、ゴム状態弾性率は、ガラス転移温度を上回る温度領域で、貯蔵弾性率が平坦になった領域での貯蔵弾性率であり、ここではガラス転移温度から40℃上の温度での貯蔵弾性率とした。
上記<樹脂硬化物の作製方法>により得られた樹脂硬化物から、JIS K 7113(1995)に従い、小型1(1/2)号形試験片を切り出し、インストロン万能試験機(インストロン社製)を用いてクロスヘッドスピード1.0mm/分で引張伸度を測定した。サンプル数n=6で測定した値の平均値を引張伸度とした。
上記<繊維強化複合材料の作製方法1>に従い作製した繊維強化複合材料から、幅12.7mm、長さ229mmになるように切り出し、両端に1.2mm、長さ50mmのガラス繊維強化プラスチック製タブを接着した試験片を用い、ASTM D 3039に準拠して、インストロン万能試験機(インストロン社製)を用いてクロスヘッドスピード1.27mm/分で引張強度を測定した。サンプル数n=6で測定した値の平均値を引張強度とした。
上記<繊維強化複合材料の作製方法2>に従い作製した繊維強化複合材料から、幅12.0mm、長さ36.0mmになるように切り出し、98℃の沸水に24時間浸漬させた後、ASTM D2344に準拠して、インストロン万能試験機(インストロン社製)を用いてクロスヘッドスピード1mm/分で層間剪断強度を測定した。サンプル数n=6で測定した値の平均値を層間剪断強度とした。
上記<繊維強化複合材料の作製方法1>に従い作製した繊維強化複合材料から、小片(5~10mg)を採取し、JIS K7121(1987)に従い、中間点ガラス転移温度(Tmg)を測定した。測定には示差走査熱量計DSC Q2000(ティー・エイ・インスツルメント社製)を用い、窒素ガス雰囲気下においてModulatedモード、昇温速度5℃/分で測定した。
構成要素[A]として“デナコール(登録商標)”EX-146を25質量部、構成要素[B]としてGAN(構成要素[b1])を25質量部、“jER(登録商標)”828を50質量部、構成要素[C]としてHN-2200(構成要素[c1])を91質量部、硬化促進剤として“カオーライザー(登録商標)”No.20を2質量部用い、上記<エポキシ樹脂組成物の調製方法>に従ってエポキシ樹脂組成物を調製した。
樹脂組成をそれぞれ表1および表2に示したように変更した以外は、実施例1と同じ方法(ただし、硬化条件は表中に記載の硬化条件AまたはBに従う。)でエポキシ樹脂組成物、エポキシ樹脂硬化物、および繊維強化複合材料を作製した。評価結果は表1および表2に示した。得られたエポキシ樹脂硬化物は、いずれも良好なゴム状態弾性率、伸度を示した。得られた繊維強化複合材料(ただし、硬化温度はエポキシ樹脂硬化物の作製時と同じ温度とする。)の引張強度利用率、ガラス転移温度も良好であった。なお、実施例3、10、13、16については、湿熱処理後の層間剪断強度を上記方法で測定したところ、表5に記載の通り、いずれも良好な値を示した。
樹脂組成を表3に示したように変更し、構成要素[A]の代わりに、立体障害を持たない単官能エポキシである“デナコール(登録商標)”EX-141を用いて、実施例1と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。ゴム状態弾性率は5.5MPaと良好で、繊維強化複合材料の引張強度利用率も80%と良好であったが、引張伸度が3.8%と高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料のガラス転移温度は82°C、湿熱処理後の層間剪断強度は、表5に示すとおり67MPaと不十分であった。
樹脂組成を表3に示したように変更し、構成要素[A]を添加しないで、実施例1と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。引張伸度は2.3%であり、ゴム状態弾性率は11.4MPaと高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料の引張強度利用率は73%と、不十分であった。
樹脂組成を表3に示したように変更し、実施例1と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。引張伸度は3.7%であり、ゴム状態弾性率は16.0MPaと高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料の引張強度利用率は67%と、不十分であった。
樹脂組成を表3に示したように変更し、構成要素[A]の代わりに、立体障害を持たない単官能エポキシである“デナコール(登録商標)”EX-141を用いて、実施例12と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。ゴム状態弾性率は4.3MPaと良好で、繊維強化複合材料の引張強度利用率も82%と良好であったが、引張伸度が4.3%と高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料のガラス転移温度は86°C、湿熱処理後の層間剪断強度は、表5に示すとおり62MPaと不十分であった。
樹脂組成を表3に示したように変更し、構成要素[A]を添加しないで、実施例12と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。引張伸度は3.2%であり、ゴム状態弾性率は13.2MPaと高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料の引張強度利用率は70%と、不十分であった。
樹脂組成を表3に示したように変更し、要素[b1]または構成要素[b2]を添加しないで、実施例12と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。ゴム状態弾性率は5.2MPaと良好で、繊維強化複合材料の引張強度利用率も82%と良好であったが、引張伸度が4.6%と高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料のガラス転移温度は82°C、湿熱処理後の層間剪断強度は、表5に示すとおり65MPaと不十分であった。
樹脂組成を表3に示したように変更し、実施例12と同じ方法でエポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。樹脂組成および評価結果は表3に示した。引張伸度は、3.3%であり、ゴム状態弾性率は13.0MPaと高い値を示した。その結果、繊維強化複合材料の引張強度利用率は70%と、不十分であった。
特許文献4(特開2010-174073号公報)の実施例5のエポキシ組成を参考に樹脂組成を表3に示すとおりとし、エポキシ樹脂組成物および樹脂硬化物を作製した。評価結果を表3に示す。引張伸度は2.8%であり、ゴム状態弾性率は14.0MPaと高い値を示した。その結果、得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は69%と、不十分であった。
特許文献1(特開2005-120127号公報)の実施例1に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物を作製した。得られた樹脂硬化物ゴム状態弾性率は25.0MPaと非常に高い値を示した(表4)。このエポキシ樹脂組成物は粘度が高く、上記<繊維強化複合材料の作製方法1>では樹脂が繊維に含浸せず、繊維強化複合材料に多量のボイドが含まれた。そこで、エポキシ樹脂組成物を70℃に加温して含浸させ、エポキシ樹脂含浸炭素繊維シートを得た。以降は上記<繊維強化複合材料の作製方法1>と同様にして、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は61%と、不十分であった。
特許文献2(特開2010-59225号公報)の実施例14に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物(ベース樹脂組成物)を作製した。これを硬化させて得られた樹脂硬化物のゴム状態弾性率は21.1MPaと非常に高い値を示した(表4)。このエポキシ樹脂組成物は非常に粘度が高く、上記<繊維強化複合材料の作製方法>や比較例9に示した方法ではエポキシ樹脂含浸炭素繊維シートが作製できなかった。そこで、エポキシ樹脂組成物をアセトンに溶解し、液状とした後に炭素繊維に含浸させ、その後減圧乾燥してアセトンを留去することで、エポキシ樹脂含浸炭素繊維シートを作製した。以降は上記<繊維強化複合材料の作製方法1>と同様にして、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は61%と、不十分であった。
特許文献3(特許第4687167号公報)の実施例6に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物を作製した。これを硬化させて得られた樹脂硬化物のゴム状態弾性率は11.2MPaと高い値を示した(表4)。このエポキシ樹脂組成物は非常に粘度が高かったため、比較例10と同様の方法でエポキシ樹脂含浸炭素繊維シートを作製した。以降は上記<繊維強化複合材料の作製方法1>と同様にして、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は70%と、不十分であった。
特許文献5(特開2012-82394号公報)の実施例9に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物を作製した。これを硬化させて得られた樹脂硬化物のゴム状態弾性率は18.0MPaと高い値を示した(表4)。このエポキシ樹脂組成物は非常に粘度が高かったため、比較例11と同様の方法でエポキシ樹脂含浸炭素繊維シートを作製した。以降は上記<繊維強化複合材料の作製方法1>と同様にして、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は63%と、不十分であった。
特許文献6(特開2011-46797号公報)の実施例13に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物を作製した。これを硬化させて得られた樹脂硬化物のゴム状態弾性率は12.0MPaと高い値を示した(表4)。このエポキシ樹脂組成物は非常に粘度が高かったため、比較例9と同様の方法でエポキシ樹脂含浸炭素繊維シートを作製した。以降は上記<繊維強化複合材料の作製方法1>と同様にして、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は70%と、不十分であった。
特許文献7(特開2006-265458号公報)の実施例3に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物を作製した。これを硬化させて得られた樹脂硬化物のゴム状態弾性率は11.4MPaと高い値を示した(表4)。得られたエポキシ樹脂組成物を用いて、上記<繊維強化複合材料の作製方法1>に従って、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は71%と、不十分であった。
特許文献8(特表2009-521589号公報)の実施例1に記載の方法に従い、エポキシ樹脂組成物を作製した。これを硬化させて得られた樹脂硬化物のゴム状態弾性率は10.5MPaと高い値を示した(表4)。得られたエポキシ樹脂組成物を用いて、上記<繊維強化複合材料の作製方法1>に従って、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料の引張強度利用率は72%と、不十分であった。
Claims (12)
- 次の構成要素[A]~[C]を含むエポキシ樹脂組成物であって、構成要素[B]が、下記構成要素[b1]および/または下記構成要素[b2]から構成されているか、あるいは、下記構成要素[b1]および/または下記構成要素[b2]と、構成要素[b1]および構成要素[b2]以外の2官能以上の芳香族エポキシ樹脂と、から構成されており、構成要素[C]が下記構成要素[c1]または下記構成要素[c2]であり、該エポキシ樹脂組成物を硬化させた硬化物の動的粘弾性評価におけるゴム状態弾性率が10MPa以下であり、かつ該硬化物の引張伸度が3.5%以下である、エポキシ樹脂組成物。
[A]tert-ブチル基、sec-ブチル基、イソプロピル基、またはフェニル基で置換されたフェニルグリシジルエーテルである単官能エポキシ樹脂
[B]2官能以上の芳香族エポキシ樹脂
[b1]置換されていてもよいジグリシジルアニリン(ここで、置換基は、炭素数1~4のアルキル基、フェニル基、フェノキシ基から選ばれる基である。)
[b2]テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン
[C]硬化剤
[c1]酸無水物系硬化剤
[c2]脂肪族アミン系硬化剤 - 構成要素[A]を、全エポキシ樹脂100質量部中20~50質量部含む、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 構成要素[B]が、構成要素[b1]と構成要素[b2]を同時に含む、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 構成要素[A]が、tert-ブチル基またはsec-ブチル基で置換されたフェニルグリシジルエーテルである、請求項1~3のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
- 構成要素[C]が、構成要素[c1]である、請求項1~4のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
- 構成要素[c1]が、ノルボルネン骨格またはノルボルナン骨格を有する化合物を含む、請求項5に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 硬化促進剤として、イミダゾール化合物または3級アミン化合物を含む、請求項5または6に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 25℃における粘度が2,000mPa・s以下である、請求項1~7のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
- 25℃における90分後の増粘倍率が4倍以下である、請求項8に記載のエポキシ樹脂組成物。
- 請求項1~9のいずれかに記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維とからなる繊維強化複合材料。
- 請求項10に記載の繊維強化複合材料からなる成形品。
- 請求項10に記載の繊維強化複合材料からなる圧力容器。
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