JP7134365B2 - エレベータ用駆動シーブ及びエレベータ - Google Patents

エレベータ用駆動シーブ及びエレベータ Download PDF

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    • B66B11/08Driving gear ; Details thereof, e.g. seals with hoisting rope or cable operated by frictional engagement with a winding drum or sheave

Description

本発明は、懸架体が巻き掛けられるエレベータ用駆動シーブ、及びエレベータ用駆動シーブを備えたエレベータに関するものである。
特許文献1には、エレベータが記載されている。このエレベータは、鋼線を撚り合わせて樹脂で被覆した樹脂被覆ロープと、シーブと、を備えている。シーブの溝表面における周方向及び幅方向の表面粗さは、算術平均粗さRa=4~10μmとされている。上記表面粗さ曲線の山高さの平均値をZpaとし、谷深さの平均値をZvaとした場合、Zva/Zpa=1.5~2.0である。
特許第4797769号公報
上記のようなシーブの表面に、油、水などの液体、又はグリースなどの半固体物が異物として付着した場合、樹脂被覆ロープとシーブとの間の摩擦係数が変動してしまう。このため、上記のようなシーブでは、適正な摩擦力が得られなくなる場合があるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、懸架体とエレベータ用駆動シーブとの間の摩擦係数の変動を抑制できるエレベータ用駆動シーブ及びエレベータを提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータ用駆動シーブは、懸架体が巻き掛けられるエレベータ用駆動シーブであって、シーブ本体と、前記シーブ本体の外周面上に形成された多孔質体層と、を備え、前記多孔質体層は、前記懸架体と接触する接触面を有しており、前記多孔質体層の内部には、互いに連結された複数の空孔が形成されており、前記複数の空孔のうちの少なくとも一部の空孔は、前記接触面に開口している。
本発明に係るエレベータは、本発明に係るエレベータ用駆動シーブを有する巻上機と、前記懸架体と、前記懸架体により吊り下げられ、前記エレベータ用駆動シーブの回転によって昇降するかごと、を備える。
本発明によれば、懸架体とエレベータ用駆動シーブとの間の摩擦係数の変動を抑制することができる。
実施の形態1に係るエレベータの構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係るエレベータ用駆動シーブの構成を示す側面図である。 図2のIII-III断面を示す断面図である。 実施の形態1に係るエレベータ用駆動シーブの1つの接触面及びその周囲の構成をより詳細に示す断面図である。 図4のV部を拡大して示す模式的な断面図である。 実施の形態1に係るエレベータ用駆動シーブにおいて、接触面とベルトとの間に生じる接触圧力の軸方向分布と、ベルトの速度と接触面の周速度との速度差Vの軸方向分布と、を示す図である。 実施の形態1に係るエレベータ用駆動シーブの構成の第1変形例を示す断面図である。 実施の形態1に係るエレベータ用駆動シーブの構成の第2変形例を示す断面図である。 実施の形態2に係るエレベータ用駆動シーブの接触面及びその周囲の構成を示す断面図である。 図9のX部を拡大して示す模式的な断面図である。 図9のXI部を拡大して示す模式的な断面図である。 実施の形態2に係るエレベータ用駆動シーブの構成の第1変形例を示す断面図である。 実施の形態2に係るエレベータ用駆動シーブの構成の第2変形例を示す断面図である。 実施の形態3に係るエレベータ用駆動シーブの構成を示す断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係るエレベータ用駆動シーブ及びエレベータについて説明する。図1は、本実施の形態に係るエレベータの構成を模式的に示す図である。図1に示すように、本実施の形態のエレベータは、昇降路100と、昇降路100の上部に設けられた機械室101と、を備えた建物に設置されている。
機械室101には、巻上機10、そらせ車11及びエレベータ制御装置12が設置されている。巻上機10は、エレベータ用駆動シーブ20と、エレベータ用駆動シーブ20を回転させる巻上機モータ(図示せず)と、エレベータ用駆動シーブ20の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)と、を有している。以下の説明では、エレベータ用駆動シーブのことを単に「駆動シーブ」という場合がある。
駆動シーブ20及びそらせ車11には、複数本の懸架体、例えば複数本のベルト13が巻き掛けられている。図1では、1本のベルト13のみを示している。ベルト13の外層は、ポリウレタン、エポキシ、ポリエステル、ビニルエステル等の樹脂によって形成されている。ベルト13の内部の耐荷重部材には、鋼製ロープ、強化繊維束、又はこれらを組み合わせた複合材が用いられている。ベルト13の一方の端部13aは、昇降体としてのかご14に接続されている。ベルト13の他方の端部13bは、昇降体としての釣合おもり15に接続されている。本実施の形態では懸架体としてベルト13が用いられているが、懸架体としては樹脂被覆ロープなどのロープが用いられていてもよい。
かご14及び釣合おもり15は、1:1ローピング方式によってベルト13により吊り下げられている。かご14及び釣合おもり15は、駆動シーブ20の回転によって昇降路100内を昇降する。エレベータ制御装置12は、巻上機10を制御することにより、かご14の運行を制御するように構成されている。
昇降路100内には、一対のかごガイドレール(図示せず)と、一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)と、が設置されている。かごガイドレールは、かご14の昇降を案内するように構成されている。釣合おもりガイドレールは、釣合おもり15の昇降を案内するように構成されている。
かご14は、かご枠16及びかご室17を有している。ベルト13の端部13aは、かご枠16に接続されている。かご室17は、かご枠16に支持されている。
図2は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の構成を示す側面図である。図3は、図2のIII-III断面を示す断面図である。図3では、駆動シーブ20の中心軸線22を通りかつ中心軸線22と平行な平面で駆動シーブ20を切断した断面が示されている。図3の左右方向は、駆動シーブ20の中心軸線22に沿う方向、すなわち駆動シーブ20の軸方向を表している。図3の上下方向は、駆動シーブ20の径方向を表している。
図2及び図3に示すように、駆動シーブ20は、シーブ本体21を有している。駆動シーブ20の中心軸線22は、シーブ本体21の中心軸線でもある。シーブ本体21の中心軸線22上には、回転軸部23が形成されている。シーブ本体21の外周部には、巻き掛けられたベルト13に接触する円筒面状の接触面24と、軸方向において接触面24の両端部に形成された縁部25と、を有している。
接触面24は、ベルト13に対するトラクション表面として機能する。縁部25は、接触面24に対して径方向外側に鍔状に突出している。本実施の形態の駆動シーブ20には、軸方向に並列した3つの接触面24が形成されている。接触面24の個数は3つに限られず、1つ、2つ又は4つ以上であってもよい。互いに隣り合う2つの接触面24の間には、1つの縁部25が挟まれている。
図4は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の1つの接触面24及びその周囲の構成をより詳細に示す断面図である。図4では、図3と同様に、中心軸線22を通りかつ中心軸線22と平行な平面で駆動シーブ20を切断した断面が示されている。また、図4では、駆動シーブ20に巻き掛けられるベルト13の構成も併せて示されている。
図4に示す断面において、接触面24は、径方向外側に凸となる凸曲線状に形成されている。同断面において、接触面24の頂部24aは、接触面24の軸方向中心部に位置している。すなわち、接触面24の軸方向中心部は、接触面24において最も径方向外側に突出している。
また、同断面において、頂部24aを通り中心軸線22に垂直な仮想の平面をP1とする。このとき、同断面における接触面24は、平面P1よりも軸方向一端側に位置する第1曲線部24bと、平面P1よりも軸方向他端側に位置する第2曲線部24cと、を有している。第1曲線部24b及び第2曲線部24cは、平面P1に対して対称となるように形成されている。第1曲線部24b及び第2曲線部24cは、平面P1上に位置する頂部24aで互いに連続的かつ滑らかに接続されている。
駆動シーブ20の外周部には、多孔質体層26が形成されている。多孔質体層26は、シーブ本体21の外周面21a上に全周にわたって形成されている。多孔質体層26は、接触面24を外周に有している。多孔質体層26は、例えば、駆動シーブ20の軸方向及び周方向の全体にわたって均一な厚さを有している。ここで、多孔質体層26の厚さとは、駆動シーブ20の径方向における多孔質体層26の寸法のことである。
多孔質体層26は、駆動シーブ20の軸方向において、ベルト13の幅よりも広い範囲に形成されている。すなわち、駆動シーブ20の軸方向における多孔質体層26の幅は、同方向におけるベルト13の幅W1(図6参照)よりも広くなっている。
多孔質体層26は、耐摩耗性及び耐食性を備えた材料を用いて形成されるのが望ましい。多孔質体層26の材料としては、例えば、ステンレス、硬質クロム、ニッケルクロム合金、セラミック、珪藻土、又はガラス体を用いることができる。ただし、多孔質体層26の材料はこれらに限定されず、多孔質化処理が可能な材料、又は多孔質体の形成が可能な材料であれば、種々の材料を用いることができる。後述するような異物の浸透作用をより高めるため、多孔質体層26には、親水処理又は親油処理が施されていてもよい。
図5は、図4のV部を拡大して示す模式的な断面図である。図5に示すように、多孔質体層26の内部には、互いに連結された複数の空孔27が形成されている。すなわち、多孔質体層26は、連続多孔質体により形成されている。複数の空孔27のうちの一部の空孔27は、接触面24に開口している。図5に示す空孔27は球状の形状を有しているが、空孔27の形状は球状には限られない。
図6は、本実施の形態に係る駆動シーブ20において、接触面24とベルト13との間の接触圧力Pの軸方向分布と、ベルト13の速度と接触面24の周速度との速度差Vの軸方向分布と、を示す図である。図6では、図4と同一の断面が示されている。また、図6では、接触圧力Pの軸方向分布及び速度差Vの軸方向分布のそれぞれが、軸方向におけるベルト13の幅W1の範囲で示されている。速度差Vは、ベルト13の速度から接触面24の周速度を減じた値である。
図6に示すように、接触面24の頂部24aでは、接触面24とベルト13との間の接触圧力Pが最大になっている。軸方向において頂部24aから離れるほど、接触面24とベルト13との間の接触圧力Pが低くなっている。
接触面24の周速度は、中心軸線22と接触面24との間の径方向距離に比例する。すなわち、接触面24の周速度は、接触面24の頂部24aで最も速くなる。一方、ベルト13の速度は、軸方向の位置によらず一定である。このため、軸方向の位置によっては、ベルト13の速度と接触面24の周速度との速度差Vが生じる。例えば、図6に示す例において、接触面24の軸方向中心部では、接触面24の周速度がベルト13の速度よりも速いため、負の速度差Vが生じている。接触面24の軸方向端部では、接触面24の周速度がベルト13の速度よりも遅いため、正の速度差Vが生じている。これにより、接触面24とベルト13との間に局部的なすべりが発生し、接触面24又はベルト13が摩耗しやすくなる場合がある。
本実施の形態に係る駆動シーブ20の効果について、図1~図6を参照しつつ説明する。図1に示したようなエレベータをトラクションにより駆動する場合、以下の式(1)の関係が満たされる必要がある。ここで、ベルト13のかご14側の張力をT1とし、ベルト13の釣合おもり15側の張力をT2とし、ベルト13と駆動シーブ20の接触面24との間の摩擦係数をμとし、駆動シーブ20に対するベルト13の巻付角をθ(図1参照)とする。
T1/T2≦eμθ ・・・(1)
駆動シーブ20の接触面24に異物が付着すると、通常、摩擦係数μは減少する。摩擦係数μが著しく減少すると、式(1)の関係が満たされなくなり、トラクションによるエレベータの駆動、すなわちかご14の昇降を行うことができなくなる。接触面24に付着する異物としては、水、油などの液体、グリースなどの半固形物、及び、粉塵などの固体がある。
また、張力T1と張力T2との差が大きい場合、かご14側のベルト13の伸びと釣合おもり15側のベルト13の伸びとの差に起因して、駆動シーブ20とベルト13との間に局部的なすべりが生じる。
ベルト13の外層は樹脂を用いて形成されているため、ベルト13と駆動シーブ20の接触面24との間には、両者の凝着により大きい摩擦力が生じる。これにより、巻上機10の駆動力は、駆動シーブ20を介してベルト13に確実に伝達される。また、ベルト13に代えて樹脂被覆ロープが懸架体として用いられる場合にも、樹脂被覆ロープと接触面24との間には両者の凝着により大きい摩擦力が生じるため、巻上機10の駆動力がベルト13に確実に伝達される。
図4に示した断面において、接触面24は、径方向外側に凸、すなわち外周側に凸となる凸曲線状に形成されている。これにより、駆動シーブ20の軸方向におけるベルト13の横ずれが生じるのを抑制できる。このため、駆動シーブ20に対するベルト13のトラッキング性を安定させることができ、駆動シーブ20の接触面24からのベルト13の脱落を防止することができる。また、接触面24の軸方向両端部に縁部25が形成されていることにより、駆動シーブ20におけるベルト13の設置位置を容易に判別できるため、ベルト13を据え付ける際の作業性を向上させることができる。
また、駆動シーブ20の接触面24は、互いに連結された複数の空孔27を内部に有する多孔質体層26によって形成されている。複数の空孔27のうちの少なくとも一部の空孔27は、接触面24に開口している。これにより、油、水、グリースなどの潤滑性の高い異物が接触面24又はベルト13に付着した場合、付着した異物は、接触面24に形成された開口から空孔27内に入り込む。このため、接触面24上の異物の量を減少させ、あるいは接触面24上から異物を除去することができる。また、多孔質体層26内には互いに連結された複数の空孔27が形成されているため、接触面24から空孔27に入り込んだ異物は、毛細管現象によって多孔質体層26の内部に浸透する。
毛細管現象による異物の浸透深さhは、以下の式(2)によって表すことができる。ここで、多孔質体層26と異物との界面における表面張力をγとし、多孔質体層26と異物との界面における接触角をΘとし、異物の密度をρとし、重力加速度をgとし、空孔27の平均半径をrとする。
h=2γcosΘ/ρgr ・・・(2)
式(2)から分かるように、異物の浸透深さhは、空孔27の平均半径rに反比例する。
また、異物が多孔質体層26に接触した時点から時間tが経過したときにおける異物の浸透深さh’は、以下の式(3)によって表すことができる。ここで、異物の粘度をηとする。
h’=(rγtcosΘ/2η)1/2 ・・・(3)
式(3)から分かるように、異物が多孔質体層26に接触した時点から時間tが経過したときにおける異物の浸透深さh’は、空孔27の平均半径rの1/2乗に比例する。このため、空孔27の平均半径rを大きくすると、単位時間当たりの異物の浸透深さ(h’/t)が大きくなるため、単位時間当たりの異物の浸透量、すなわち異物の浸透速度を大きくすることができる。
多孔質体層26の内部に浸透した異物には、駆動シーブ20の回転による遠心力が作用する。遠心加速度Gは、回転半径R及び回転角速度ωを用いて、以下の式(4)で表すことができる。
G=Rω2 ・・・(4)
駆動シーブ20の回転中においても、毛細管現象により異物を多孔質体層26内に保持できるように、空孔27の平均半径rは、以下の式(5)のように設定されるのが好ましい。
r<(3ρG/(8γcosΘ))1/2 ・・・(5)
接触面24における空孔27の面積率、すなわち接触面24の開口面積率をXとすると、開口面積率Xは、10%以上30%以下であることが好ましい。
接触面24に付着した異物が多孔質体層26に浸透する浸透速度、及び多孔質体層26による異物の除去可能量は、いずれも接触面24の開口面積率Xに比例する。つまり、開口面積率Xが小さくなるほど、異物の浸透速度は小さくなり、単位時間当たりの異物の除去可能量が少なくなる。開口面積率Xが10%よりも小さくなると、異物の浸透速度が小さくなるため、駆動シーブ20の回転中、接触面24に付着した異物は、多孔質体層26に浸透する前にベルト13に接触しやすくなる。これにより、異物の付着箇所が増加するため、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数の変動が生じやすくなる。したがって、開口面積率Xは、10%以上であることが好ましい。
一方、接触面24とベルト13との間の接触圧力は、(1-X)-1に比例する。つまり、開口面積率Xが大きくなるほど、接触面24とベルト13との間の接触圧力は大きくなる。開口面積率Xが30%よりも大きくなると、接触面24とベルト13との間の接触圧力が大きくなるため、接触面24又はベルト13の摩耗が著しく増加したり、多孔質体層26が損傷したりする場合がある。したがって、開口面積率Xは、30%以下であることが好ましい。
接触面24の開口面積率Xを10%以上30%以下にすることにより、接触面24及びベルト13の摩耗を効果的に抑制しつつ、多孔質体層26による異物の除去可能量を増加させることができる。このため、長期間にわたって、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数の変動範囲を小さくすることができる。したがって、駆動シーブ20のトラクション性能を長期間安定して維持することができる。
駆動シーブ20が長期間使用されると、接触面24の摩耗により多孔質体層26の厚さは減少する。駆動シーブ20の使用期間において、多孔質体層26による異物除去効果を継続して維持するために、多孔質体層26の厚さは5μm以上であることが好ましい。さらに、多孔質体層26において異物を保持できる体積を十分に確保するために、多孔質体層26の厚さは50μm以上であることが好ましい。
なお、図4及び図6に示した多孔質体層26は、駆動シーブ20の軸方向の全体にわたって均一な厚さを有しているが、多孔質体層26は、不均一な厚さを有していてもよい。
多孔質体層26は、例えば、耐摩耗性及び耐食性を備えた材料により形成されている。これにより、接触面24の摩耗、変形及び損傷が抑制され、安定したトラクション性能を長期間維持できる。
このように、本実施の形態によれば、水、油などの液体、又はグリースなどの半固形物が異物として接触面24に付着した場合、接触面24の異物を多孔質体層26の内部に浸透させることができる。これにより、異物を接触面24から除去できるとともに、接触面24から除去した異物を多孔質体層26の内部に保持することができる。したがって、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数の変動を長期間にわたって抑制することができる。よって、安定した摩擦係数を長期間にわたって確保することができる。
また、本実施の形態によれば、ベルト13の外層の摩耗を抑制できるため、ベルト13の使用寿命を長くすることができ、ベルト13の交換頻度を減少させることができる。したがって、エレベータの保守の高効率化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、エレベータの基本構成に対して設備を追加する必要がない。このため、昇降路100及び機械室101のそれぞれのスペースの制約を受けず、かつ昇降路100及び機械室101のそれぞれにおけるレイアウトの自由度を低下させずに、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数の変動を抑制することができる。
図7は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の構成の第1変形例を示す断面図である。図7では、図4と同様に、駆動シーブ20の1つの接触面24及びその周囲の構成が示されている。
図7に示すように、本変形例では、接触面24が波状の断面形状を有している点において、図4に示した構成と異なっている。図7に示す断面において、接触面24は、軸方向中心部に位置する1つの凸部30と、凸部30を挟んで両側に位置する2つの凹部31、32と、を有している。凸部30、凹部31及び凹部32のそれぞれは、駆動シーブ20の周方向に延伸しており、接触面24の全周に形成されている。
接触面24が波状の断面形状を有することにより、接触面24とベルト13との間の接触圧力Pの軸方向分布におけるピークを低減することができる。これにより、接触面24及びベルト13のそれぞれにおける摩耗、変形及び損傷をさらに抑制することができる。このため、長期使用により多孔質体層26の空孔27に目詰まりが生じるのを抑制することもできる。したがって、本変形例によれば、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数の変動をさらに長期間にわたって抑制することができる。
図8は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の構成の第2変形例を示す断面図である。図8では、図4と同様に、駆動シーブ20の1つの接触面24及びその周囲の構成が示されている。
図8に示すように、本変形例では、接触面24が断面において複数の凸部33を有している点で、図4に示した構成と異なっている。複数の凸部33は、駆動シーブ20の軸方向に沿って並列している。複数の凸部33のそれぞれは、上底が下底よりも短い台形状の断面形状を有している。互いに隣り合う2つの凸部33の間には、凹部34が形成されている。凸部33及び凹部34のそれぞれは、駆動シーブ20の周方向に延伸しており、接触面24の全周に形成されている。
ベルト13における駆動シーブ20と接触する面は、凸部33が嵌め込まれる凹部18と、凹部34に嵌り込む凸部19と、を備えた凹凸状の断面形状を有している。凹部18及び凸部19のそれぞれは、ベルト13の長手方向に延伸している。これにより、ベルト13及び駆動シーブ20の双方の接触面が平坦状に形成されている場合と比較すると、ベルト13と駆動シーブ20との間の接触摩擦力が増加するため、より大きい動力を伝達することができる。また、ベルト13と駆動シーブ20とは、ベルト13の幅方向すなわち駆動シーブ20の軸方向において互いに噛み合っているため、駆動シーブ20に対してベルト13の横ずれが生じるのを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る駆動シーブ20は、ベルト13が巻き掛けられるエレベータ用駆動シーブであって、シーブ本体21と、シーブ本体21の外周面21a上に形成された多孔質体層26と、を備えている。多孔質体層26は、ベルト13と接触する接触面24を有している。多孔質体層26の内部には、互いに連結された複数の空孔27が形成されている。複数の空孔27のうちの少なくとも一部の空孔27は、接触面24に開口している。ここで、ベルト13は、懸架体の一例である。
接触面24に異物が付着すると、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数が減少又は増加する。上記構成によれば、毛細管現象により、接触面24に付着した異物を空孔27内に入り込ませ、多孔質体層26に保持することができる。これにより、接触面24上の異物の量を減少させるか、又は接触面24上から異物を除去することができる。したがって、駆動シーブ20と、駆動シーブ20に巻き掛けられるベルト13と、の間の摩擦係数の変動を抑制することができる。よって、駆動シーブ20とベルト13との間において、適正な摩擦力を得ることができる。
本実施の形態に係る駆動シーブ20において、接触面24における空孔27の面積率は、10%以上30%以下である。
この構成によれば、接触面24及びベルト13の摩耗を効果的に抑制しつつ、多孔質体層26による異物の除去可能量を増加させることができる。したがって、駆動シーブ20のトラクション性能を長期間安定して維持することができる。
本実施の形態に係る駆動シーブ20において、多孔質体層26の厚さは、5μm以上である。
この構成によれば、多孔質体層26による異物除去効果を長期間継続して維持することができる。
本実施の形態に係る駆動シーブ20では、シーブ本体21の中心軸線22を通りかつ中心軸線22に平行な断面において、接触面24は、外周側に凸となる凸曲線状に形成されている。上記断面において、接触面24の頂部24aは、中心軸線22に沿う方向で接触面24の中心部に位置している。
この構成によれば、駆動シーブ20の軸方向におけるベルト13の横ずれが生じるのを抑制できる。このため、駆動シーブ20に対するベルト13のトラッキング性を安定させることができ、駆動シーブ20からのベルト13の脱落を防止することができる。
本実施の形態に係る駆動シーブ20では、上記断面において、接触面24は、頂部24aを通り中心軸線22に垂直な平面P1よりも中心軸線22に沿う方向で一端側に位置する第1曲線部24bと、中心軸線22に沿う方向で平面P1よりも他端側に位置する第2曲線部24cと、を有している。第1曲線部24b及び第2曲線部24cは、平面P1に対して対称となるように形成されている。第1曲線部24b及び第2曲線部24cは、頂部24aにおいて連続的かつ滑らかに接続されている。
この構成によれば、接触面24とベルト13との間の接触圧力Pの軸方向分布におけるピークを低減することができる。これにより、接触面24及びベルト13のそれぞれにおける摩耗、変形及び損傷を抑制することができる。このため、長期使用により多孔質体層26の空孔27に目詰まりが生じるのを抑制することもできる。したがって、上記構成によれば、ベルト13と駆動シーブ20との間の摩擦係数の変動をさらに長期間にわたって抑制することができる。
本実施の形態に係るエレベータは、本実施の形態に係る駆動シーブ20を有する巻上機10と、ベルト13と、ベルト13により吊り下げられ、駆動シーブ20の回転によって昇降するかご14と、を備えている。
この構成によれば、上記と同様の効果が得られるエレベータを実現できる。したがって、この構成によれば、エレベータのトラクション性能を長期間にわたって安定して維持することができる。
本実施の形態に係るエレベータにおいて、懸架体は、ベルト13又は樹脂被覆ロープである。
ベルト13の外層及び樹脂被覆ロープの外層は、いずれも樹脂により形成されている。したがって、ベルト13又は樹脂被覆ロープと駆動シーブ20の接触面24との間には、両者の凝着により大きい摩擦力を生じさせることができる。よって、巻上機10の駆動力をベルト13に確実に伝達することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るエレベータ用駆動シーブについて説明する。図9は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の接触面24及びその周囲の構成を示す断面図である。図9の左右方向は、駆動シーブ20の軸方向を表している。図9の上下方向は、駆動シーブ20の径方向を表している。図10は、図9のX部を拡大して示す模式的な断面図である。図11は、図9のXI部を拡大して示す模式的な断面図である。本実施の形態は、多孔質体層26が多層構造を有している点で、実施の形態1と異なっている。なお、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図9~図11に示すように、多孔質体層26は、接触面24を有する第1層41と、第1層41の内周側に設けられた第2層42と、を有している。第1層41及び第2層42はいずれも、多孔質体を用いて形成された多孔質体層である。第2層42は、シーブ本体21の外周面21a上に形成されている。第1層41は、第2層42上に積層して形成されている。接触面24は、実施の形態1の接触面24と同様に、径方向外側に凸となる凸曲線状に形成されている。
第1層41及び第2層42のうち、少なくとも、接触面24を有する第1層41は、耐摩耗性及び耐食性を備えた材料を用いて形成されるのが望ましい。第1層41及び第2層42のそれぞれは、駆動シーブ20の全周にわたって形成されている。例えば、第2層42の厚さは、第1層41の厚さよりも厚くなっている。ここで、第1層41の厚さとは、駆動シーブ20の径方向における第1層41の寸法のことであり、第2層42の厚さとは、駆動シーブ20の径方向における第2層42の寸法のことである。
第1層41の内部には、互いに連結された複数の空孔43が形成されている。複数の空孔43のうち少なくとも一部の空孔43は、接触面24に開口している。また、少なくとも一部の空孔43は、第1層41と第2層42との間の界面45に開口している。
第2層42の内部には、互いに連結された複数の空孔44が形成されている。複数の空孔44のうち少なくとも一部の空孔44は、界面45に開口している。これにより、少なくとも一部の空孔44は、第1層41の空孔43とつながっている。
ここで、図11に示す断面において、第1層41に形成された空孔43の平均半径をr1とし、第2層42に形成された空孔44の平均半径をr2とする。このとき、平均半径r2は、平均半径r1よりも小さくなっている(r2<r1)。
本実施の形態では、実施の形態1により得られる効果に加えて、以下のような効果が得られる。第1層41の空孔43の平均半径r1が相対的に大きく設定されるため、接触面24に開口する空孔43の平均開口径を大きくすることができる。これにより、接触面24に付着した異物が第1層41に浸透する浸透速度を大きくすることできる。
第1層41に浸透した異物は、界面45を介して第2層42に浸透する。第2層42の空孔44の平均半径r2が相対的に小さく設定されるため、第2層42の空孔44内では異物の表面にメニスカスが形成され、第2層42に対する異物の付着力が大きくなる。これにより、第2層42に浸透した異物に対し、重力、又は駆動シーブ20の回転による遠心力が作用したとしても、異物が接触面24に流出したり外部に飛散したりすることを効果的に抑制することができる。また、第2層42の空孔44の平均半径r2を調整することにより、接触面24から除去した異物の保持量を調整することができる。
図12は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の構成の第1変形例を示す断面図である。本変形例では、駆動シーブ20の軸方向において、第2層42は、第1層41の形成範囲の一部のみに形成されている。第2層42が形成されていない部分における第1層41の厚さは、第2層42が形成されている部分における第1層41の厚さよりも厚くなっている。本変形例によれば、第2層42の体積を調整することができるため、接触面24から除去した異物の保持量を調整することができる。
図13は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の構成の第2変形例を示す断面図である。本変形例では、駆動シーブ20の軸方向において、シーブ本体21の外周面21aの一部に凹部21bが形成されている。凹部21bは、駆動シーブ20の周方向に延伸した溝状に形成されている。凹部21bには、第2層42が形成されている。例えば、第2層42の厚さは、凹部21bの深さと同程度である。駆動シーブ20の軸方向において、第2層42が第1層41の形成範囲の一部のみに形成されている点は、第1変形例と同様である。本変形例によっても、第2層42の体積を調整することができるため、接触面24から除去した異物の保持量を調整することができる。
本実施の形態の多孔質体層26は、第1層41及び第2層42が積層された2層構造を有しているが、3層以上に積層された構造を有していてもよい。
また、本実施の形態では、空孔の平均半径が異なる第1層41及び第2層42が積層されているため、多孔質体層26の空孔の平均半径は、駆動シーブ20の径方向において不連続に変化している。しかしながら、多孔質体層26の空孔の平均半径は、駆動シーブ20の径方向において連続的に変化していてもよい。この場合、多孔質体層26は、空孔の平均半径が内周側ほど小さくなるような傾斜材料層を有する。
また、本実施の形態では、第2層42の厚さが均一となっているが、第2層42の厚さは、駆動シーブ20の軸方向又は周方向において不均一であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る駆動シーブ20において、多孔質体層26は、接触面24を有する第1層41と、第1層41の内周側に設けられた第2層42と、を有している。第2層42が有する複数の空孔44の平均半径r2は、第1層41が有する複数の空孔43の平均半径r1よりも小さい。
この構成によれば、多孔質体層26に形成された空孔の平均半径が内周側ほど小さくなっているため、空孔の毛細管力をさらに大きくすることができる。これにより、多孔質体層26に浸透した異物に対し、重力、又は駆動シーブ20の回転による遠心力が作用したとしても、異物が接触面24に流出したり外部に飛散したりすることを効果的に抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係るエレベータ用駆動シーブについて説明する。図14は、本実施の形態に係る駆動シーブ20の構成を示す断面図である。図14では、中心軸線22と垂直な平面で駆動シーブ20を切断した断面が示されている。本実施の形態は、第2層42が駆動シーブ20の周方向の一部のみに形成されている点で、実施の形態2と異なっている。なお、実施の形態1又は2と同様の構成については説明を省略する。
図14に示すように、本実施の形態では、駆動シーブ20の周方向において、第2層42は、第1層41の形成範囲の一部のみに形成されている。第1層41は、駆動シーブ20の周方向の全体にわたって形成されている。
駆動シーブ20の周方向において、シーブ本体21の外周面21aの一部には、凹部21bが形成されている。凹部21bは、駆動シーブ20の軸方向に延伸した溝状に形成されている。凹部21bには、第2層42が形成されている。例えば、第2層42の厚さは、凹部21bの深さと同程度である。
本実施の形態によれば、第2層42の形成範囲を狭くすることができるため、駆動シーブ20の製造コストを低減することができる。また、第2層42の体積を調整することができるため、接触面24から除去した異物の保持量を調整することができる。
第2層42は、駆動シーブ20に対して着脱自在に取り付けられていてもよい。この場合、例えば、第2層42は、駆動シーブ20の軸方向に沿って抜き差しできるように構成されていてもよい。第2層42が駆動シーブ20に対して着脱自在に取り付けられている場合、第2層42に保持されている異物の処理を容易に行うことができるため、駆動シーブ20のメンテナンス性が向上する。
上記実施の形態1~3のそれぞれに係る駆動シーブ20が適用されるエレベータの構成は、図1に示した構成には限定されない。また、上記実施の形態1~3のそれぞれに係る駆動シーブ20の構成は、そらせ車11、吊り車、返し車など、エレベータに用いられる種々の回転滑車に適用することができる。
10 巻上機、11 そらせ車、12 エレベータ制御装置、13 ベルト、13a、13b 端部、14 かご、15 釣合おもり、16 かご枠、17 かご室、18 凹部、19 凸部、20 エレベータ用駆動シーブ、21 シーブ本体、21a 外周面、21b 凹部、22 中心軸線、23 回転軸部、24 接触面、24a 頂部、24b 第1曲線部、24c 第2曲線部、25 縁部、26 多孔質体層、27 空孔、30 凸部、31、32 凹部、33 凸部、34 凹部、41 第1層、42 第2層、43、44 空孔、45 界面、100 昇降路、101 機械室、r1、r2 平均半径。

Claims (7)

  1. 懸架体が巻き掛けられるエレベータ用駆動シーブであって、
    シーブ本体と、
    前記シーブ本体の外周面上に形成された多孔質体層と、
    を備え、
    前記多孔質体層は、前記懸架体と接触する接触面を有しており、
    前記多孔質体層の内部には、互いに連結された複数の空孔が形成されており、
    前記複数の空孔のうちの少なくとも一部の空孔は、前記接触面に開口しており、
    前記多孔質体層は、前記接触面を有する第1層と、前記第1層の内周側に設けられた第2層と、を有しており、
    前記第2層が有する前記複数の空孔の平均半径は、前記第1層が有する前記複数の空孔の平均半径よりも小さいエレベータ用駆動シーブ。
  2. 前記接触面における前記空孔の面積率は、10%以上30%以下である請求項に記載のエレベータ用駆動シーブ。
  3. 前記多孔質体層の厚さは、5μm以上である請求項1又は請求項2に記載のエレベータ用駆動シーブ。
  4. 前記シーブ本体の中心軸線を通りかつ前記中心軸線に平行な断面において、前記接触面は、外周側に凸となる凸曲線状に形成されており、
    前記断面において、前記接触面の頂部は、前記中心軸線に沿う方向で前記接触面の中心部に位置している請求項1~請求項のいずれか一項に記載のエレベータ用駆動シーブ。
  5. 前記断面において、前記接触面は、前記頂部を通り前記中心軸線に垂直な平面よりも前記中心軸線に沿う方向で一端側に位置する第1曲線部と、前記中心軸線に沿う方向で前記平面よりも他端側に位置する第2曲線部と、を有しており、
    前記第1曲線部及び前記第2曲線部は、前記平面に対して対称となるように形成されており、
    前記第1曲線部及び前記第2曲線部は、前記頂部で連続的かつ滑らかに接続されている請求項に記載のエレベータ用駆動シーブ。
  6. 請求項1~請求項のいずれか一項に記載のエレベータ用駆動シーブを有する巻上機と、
    前記懸架体と、
    前記懸架体により吊り下げられ、前記エレベータ用駆動シーブの回転によって昇降するかごと、
    を備えるエレベータ。
  7. 前記懸架体は、ベルト又は樹脂被覆ロープである請求項に記載のエレベータ。
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