本明細書の利点及び特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すれば明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能であり、本明細書の一例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書の技術思想は請求範囲の範疇によって定義されるだけである。
本明細書の一例を説明するための図面に開示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を示す。また、本明細書の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
本明細書で言及する‘含む’、‘有する’、‘なる’などを使う場合、‘~のみ’を使わない限り、他の部分が付け加わることができる。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がないと言っても誤差範囲を含むものと解釈する。
位置関係についての説明の場合、例えば‘~上に’、‘~の上部に’、‘~の下部に’、‘~のそばに’などのように二つ部分の位置関係を説明する場合、‘直ぐ’又は‘直接’を使わない限り、二つ部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
時間関係についての説明の場合、例えば、‘~の後に’、‘~に引き続き’、‘~の次に’、‘~の前に’などのように時間的に先後関係を説明する場合、‘直ぐ’又は‘直接’を使わない限り、連続的ではない場合も含むことができる。
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
“少なくとも一つ”という用語は一つ以上の関連項目から提示可能な全ての組合せを含むものと理解すべきである。例えば、“第1項目、第2項目及び第3項目の中で少なくとも一つ”の意味は、第1項目、第2項目又は第3項目のそれぞれだけでなく、第1項目、第2項目及び第3項目の中で二つ以上から提示可能な全ての項目の組合せを意味することができる。
本明細書の多様な例のそれぞれの技術的特徴は部分的に又は全部的に互いに結合又は組合せ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各例が互いに独立的に実施されることもでき、連関関係で一緒に実施されることもできる。
以下では本明細書による発光表示装置及びこれを用いるマルチスクリーン表示装置の好適な例を添付図面に基づいて詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付け加えるにあたり、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されてもできるだけ同じ符号で示す。そして、添付図面に示す構成要素のスケールは説明の便宜のために実際とは違うスケールを有することもできるので、図面に示すスケールに限定されない。
図1は本明細書の一例による発光表示装置を示す図、図2は図1に示す‘B1’部の拡大図である。
図1及び図2を参照すると、本明細書の一例による発光表示装置は、発光表示パネル1、及びパネル駆動回路部3を含むことができる。
発光表示パネル1は、基板10、表示部AA、複数の画素P、共通電極CE(図3参照)、複数のゲートラインGL(図3参照)、複数のデータラインDL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、複数のレファレンス電圧ラインRL、複数のパッド部PP、及び少なくとも一つの閉ループラインCLLを含むことができる。
基板10は、ガラス基板、曲がるか撓むことができる薄型ガラス基板又はプラスチック基板であることができる。基板10は、表示部AA、及び表示部AAを取り囲む非表示部IAを含むことができる。
表示部AAは映像が表示される領域であり、表示領域、活性領域、又は活性部とも表現することができる。例えば、表示部AAは基板10の縁部を除いた残りの部分に配置されることができる。
非表示部IAは映像が表示されない領域であり、非表示領域、非活性領域、又は非活性部とも表現することができる。例えば、非表示部IAは基板10の縁部に配置されることができる。
複数の画素Pのそれぞれは表示部AAに定義された複数の画素領域に個別的に配置されることができる。複数の画素領域のそれぞれは表示部AAに配置された画素駆動ラインGL、DL、PL、RL、CVL、例えば複数のゲートラインGL及び複数のデータラインDLによって定義されることができる。
複数の画素Pのそれぞれは基板10上の画素領域ごとに配置され、隣接したゲートラインGLから供給されるゲート信号及び隣接したデータラインDLから供給されるデータ電圧に対応するカラー映像を表示する。
複数の画素Pのそれぞれは互いに隣接した複数の副画素SPを含むことができる。副画素SPは実際に光が発光される最小単位の領域に定義することができる。例えば、互いに隣接した少なくとも3個の副画素はカラー映像を表示するための一つの画素P又は単位画素Pを構成することができる。
一例による画素Pは、第1方向Xに沿って互いに隣接して配列された第1~第3副画素SPを含むことができる。この場合、第1副画素は赤色副画素、第2副画素は緑色副画素、第3副画素は青色副画素であることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
他の例による画素Pは、第1方向Xと第2方向Yの少なくとも一方向に沿って互いに隣接して配列された第1~第4副画素SPを含むことができる。この場合、第1副画素は赤色副画素、第2副画素は白色副画素、第3副画素は青色副画素、第4副画素は緑色副画素であることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
一例によれば、第1~第4副画素SPのそれぞれに配置された発光素子層はそれぞれ異なるカラー光を個別的に放出するか白色光を共通的に放出することができる。
第1~第4副画素SPのそれぞれが白色光を共通的に放出する場合、第1、第3、及び第4副画素SPのそれぞれは白色光をそれぞれ異なるカラー光に変換するカラーフィルター(又は他の波長変換部材)を含むことができる。この場合、一例による第2副画素はカラーフィルターを備えなくてもよい。他の例による第2副画素の少なくとも一部領域は、第1、第3、及び第4副画素のいずれか一つと同一のカラーフィルターを含むことができる。
複数の副画素SPのそれぞれは、自己発光素子(又は自己発光要素)を有する発光素子層、及び自己発光素子に流れる電流を制御する画素回路を含むことができる。例えば、画素回路は、データラインDLを介して供給されたデータ電圧に対応するデータ電流を自己発光素子に供給するように具現された駆動薄膜トランジスタを含むことができる。
複数のゲートラインGLのそれぞれは基板10上の表示部AAに配置されることができる。例えば、複数のゲートラインGLのそれぞれは第1方向Xに沿って長く延びるとともに第1方向Xを横切る第2方向Yに沿って互いに離隔することができる。一例による複数のゲートラインGLのそれぞれは第1方向Xに互いに平行に配置された第1及び第2ゲートラインGLa、GLbを含むことができる。
複数のデータラインDLのそれぞれは複数のゲートラインGLのそれぞれを横切るように基板10上の表示部AAに配置されることができる。例えば、複数のデータラインDLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延びるとともに第1方向Xに沿って互いに離隔することができる。
複数の画素駆動電源ラインPLのそれぞれは複数のデータラインDLのそれぞれに平行になるように基板10上の表示部AAに配置されることができる。
共通電極CEは基板10上の表示部AAに配置され、複数の画素Pのそれぞれと電気的に連結されることができる。例えば、共通電極CEは複数の副画素SPと共通的に連結されることができる。
複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれは複数のデータラインDLのそれぞれに平行になるように基板10上の表示部AAに配置されることができる。複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれは表示部AA内で共通電極CEと電気的に連結される。複数の画素共通電圧ラインCVLの一側はパッド部PPに電気的に連結される。複数の画素共通電圧ラインCVLの他側は表示部AAを挟んで基板10の一側縁部に平行な基板10の他側縁部に配置されることができる。
複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは複数のデータラインDLのそれぞれに平行になるように基板10上の表示部AAに配置されることができる。例えば、複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは第1方向Xに沿って配置された画素Pごとに一つずつ配置されることができる。この場合、一つのレファレンス電圧ラインRLは画素Pを構成する複数の副画素SPに共通的に連結されることができる。選択的に、複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは画素Pの駆動(又は動作)方式によって省略可能である。
複数のパッド部PPのそれぞれは第1方向Xに沿って基板10の一側縁部に配置されることができる。
一例による複数のパッド部PPのそれぞれは、複数の画素駆動電源ラインPLのそれぞれの一側と電気的に連結された複数の画素駆動電圧パッドPVP、複数のデータラインDLのそれぞれの一側と電気的に連結された複数のデータパッドDP、複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれの一側と電気的に連結された複数のレファレンス電圧パッドRVP、及び複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの一側と電気的に連結された複数の画素共通電圧パッドCVPを含むことができる。
複数のパッド部PPのそれぞれは、複数の画素駆動電圧パッドPVPのそれぞれと複数の画素駆動電源ラインのそれぞれの一側との間に電気的に連結された複数の第1パッド連結ラインPCL1、複数のデータパッドDPのそれぞれと複数のデータラインDLのそれぞれの一側との間に電気的に連結された複数の第2パッド連結ラインPCL2、複数のレファレンス電圧パッドRVPのそれぞれと複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれの一側との間に電気的に連結された複数の第3パッド連結ラインPCL3、及び複数の画素共通電圧パッドCVPのそれぞれと複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの一側との間に電気的に連結された複数の第4パッド連結ラインPCL4を含むことができる。ここで、パッド連結ラインPCL1~PCL4はパッドリンクラインと表現することができる。
複数のパッド部PPの中で一番目パッド部と最終パッド部のそれぞれは、複数のゲートパッド、及び複数のゲートパッドのそれぞれに電気的に連結された複数の第5パッド連結ラインをさらに含むことができる。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは表示部AAを取り囲むように基板10の縁部に配置され、複数の画素共通電圧パッドCVPの少なくとも一つと電気的に連結されることができる。例えば、少なくとも一つの閉ループラインCLLは、表示部AAを取り囲む閉ループ形態を有するように、基板10の非表示部IAに配置されることができる。
一例による少なくとも一つの閉ループラインCLLはパッド連結ラインPCL1~PCL4を横切るように配置され、パッド部PPのうち複数の第4パッド連結ラインPCL4の少なくとも一つと電気的に連結される。このような少なくとも一つの閉ループラインCLLは画素共通電圧パッドCVPに電気的に連結されることにより、複数の画素共通電圧ラインCVLと同じ電位に維持されることができる。したがって、少なくとも一つの閉ループラインCLLは外部から流入する静電気を画素共通電圧パッドCVP及び/又は画素共通電圧ラインCVLに放電させることにより、静電気による不良を防止することができる。
一例による少なくとも一つの閉ループラインCLLは基板10の他側縁部に配置された複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側を横切るように配置され、基板10の他側縁部で複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。この場合、複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの一側と他側が少なくとも一つの閉ループラインCLLに電気的に連結されることにより、複数の画素共通電圧ラインCVLから共通電極CEに供給される画素共通電圧は表示部AA内に配置された複数の画素Pのそれぞれにより均一に供給されることができる。
発光表示パネル1は、表示部AAを取り囲むように基板10の縁部に配置されたダムパターン15をさらに含むことができる。
ダムパターン15は表示部AAを取り囲む閉ループ形態を有するように基板10の縁部に沿って配置されることができる。このようなダムパターン15は、表示部AAを覆うように基板10上に配置される封止層の拡散又は溢れを遮断する役割をする。
ダムパターン15は少なくとも一つの閉ループラインCLLを取り囲むか少なくとも一つの閉ループラインCLLによって取り囲まれるように基板10上に具現されることができる。例えば、少なくとも一つの閉ループラインCLLはダムパターン15の内側領域及び外側領域の少なくとも一つの領域に配置されることができる。
発光表示パネル1は、ダムパターン15の周辺に配置された少なくとも一つのクリフパターン部CPPをさらに含むことができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPは表示部AAを取り囲む閉ループ形態を有するようにダムパターン15の周辺に配置されることができる。
一例による少なくとも一つのクリフパターン部CPPはダムパターン15の内側領域及び外側領域の少なくとも一領域に配置されることができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPは少なくとも一つの閉ループラインCLLを含むことができる。すなわち、少なくとも一つのクリフパターン部CPPは少なくとも一つの閉ループラインCLLと重畳することができる。例えば、少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置されることができる。少なくとも一つのクリフパターン部CPPと少なくとも一つの閉ループラインCLLは互いに重畳し、これにより少なくとも一つのクリフパターン部CPP又は少なくとも一つの閉ループラインCLLによるベゼル幅の増加を防止することができる。少なくとも一つのクリフパターン部CPPは非表示部IAの一部に配置される発光素子層の自己発光素子を断絶(又は断線)させることによって側面透湿経路を遮断し、これにより側面透湿を防止することができる。
一例による発光表示パネル1はゲート駆動回路50をさらに含むことができる。
ゲート駆動回路50は、駆動回路部3からパッド部PPの複数のゲートパッドを介して提供されるゲート制御信号に応じてゲートラインにゲート信号を供給する。一例によるゲート駆動回路50は副画素SPを具現する薄膜トランジスタの製造工程によって基板10上の非表示領域IAに直接具現されることができる。例えば、ゲート駆動回路50は互いに向き合う基板10の両側非表示領域IAの少なくとも一方に配置されることができる。他の例によるゲート駆動回路50は集積回路から具現されることができる。この場合、基板10に実装されてゲートラインと連結されるか、又はフレキシブル回路フィルムに実装され、基板10のゲートパッドを介してゲートラインと連結されることができる。
駆動回路部3は基板10の一側縁部に配置されたパッド部PPに連結され、ディスプレイ駆動システムから供給される映像データに対応する映像を各副画素SPに表示することができる。
一例による駆動回路部3は、複数のフレキシブル回路フィルム31、複数のデータ駆動集積回路33、プリント基板35、タイミングコントローラー37、及び電源回路部39を含むことができる。
複数のフレキシブル回路フィルム31のそれぞれは基板10に設けられたパッド部PPとプリント基板35のそれぞれに付着されることができる。一例によるフレキシブル回路フィルム31はTCP(tape carrier package)又はCOF(chip on film)であることができる。例えば、複数のフレキシブル回路フィルム31のそれぞれの一側縁部(又は出力ボンディング部)は異方性導電フィルムを用いたフィルム付着工程によって基板10に設けられたパッド部PPに付着されることができる。複数のフレキシブル回路フィルム31のそれぞれの他側縁部(又は入力ボンディング部)は異方性導電フィルムを用いたフィルム付着工程によってプリント基板35に付着されることができる。
複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれは複数のフレキシブル回路フィルム31のそれぞれに個別的に実装される。このような複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれはタイミングコントローラー37から提供される画素データとデータ制御信号を受信し、データ制御信号に応じて画素データをアナログ形態の画素別データ電圧に変換して該当データラインに供給する。例えば、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれはプリント基板35から提供される複数の基準ガンマ電圧を用いて複数の階調電圧を生成し、複数の階調電圧の中で画素データに対応する階調電圧を画素別データ電圧として選択して出力することができる。
付加的に、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれは複数の基準ガンマ電圧を用いて副画素SPの駆動(又は発光)に必要な画素駆動電圧(又はアノード電圧)及び画素共通電圧(又はカソード電圧)のそれぞれを生成して出力することができる。一例として、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれは複数の基準ガンマ電圧又は複数の階調電圧の中で予め設定された基準ガンマ電圧又は階調電圧を画素駆動電圧及び画素共通電圧としてそれぞれ選択して出力することができる。
また、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれは、画素Pの駆動(又は動作)方式によって、レファレンス電圧を追加的に生成して出力することができる。例えば、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれは複数の基準ガンマ電圧又は複数の階調電圧の中で予め設定された基準ガンマ電圧又は階調電圧をレファレンス電圧として選択して出力することができる。例えば、画素駆動電圧、画素共通電圧及びレファレンス電圧のそれぞれは互いに異なる電圧レベルを有することができる。
複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれは基板10上に配置された複数のレファレンス電圧ラインRLを介して画素Pの各副画素SPに具現された駆動薄膜トランジスタの特性値を順次センシングし、センシング値に対応するセンシングローデータを生成してタイミングコントローラー37に提供することができる。
プリント基板35は複数のフレキシブル回路フィルム31のそれぞれの他側縁部に連結されることができる。プリント基板35は駆動回路部3の構成の間に信号及び電圧を伝達する役割をする。
タイミングコントローラー37はプリント基板35に実装され、プリント基板35に配置されたユーザーコネクタを介してディスプレイ駆動システムから提供される映像データとタイミング同期信号を受信する。代案として、タイミングコントローラー37はプリント基板35に実装されずにディスプレイ駆動システムに具現されるか、又はプリント基板35とディスプレイ駆動システムとの間に連結された別途のコントロールボードに実装されることもできる。
タイミングコントローラー37は、タイミング同期信号に基づいて映像データを表示領域AAに配置された画素配列構造に合うように整列して画素データを生成し、生成された画素データを複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれに提供することができる。
一例によれば、画素Pが白色副画素SPを含むとき、タイミングコントローラー37はデジタル映像データ、すなわち各画素Pに供給される赤色入力データ、緑色入力データ及び青色入力データを基にして白色画素データを抽出し、抽出された白色画素データに基づくオフセットデータを赤色入力データ、緑色入力データ及び青色入力データのそれぞれに反映して赤色画素データ、緑色画素データ及び青色画素データをそれぞれ算出し、算出された赤色画素データ、緑色画素データ、青色画素データ、及び白色画素データを画素配列構造に合うように整列して複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれに供給することができる。例えば、タイミングコントローラー37は、韓国公開特許第10-2013-0060476号公報又は同第10-2013-0030598号公報に開示されたデータ変換方法によって、赤色、緑色、及び青色の入力データを赤色、緑色、青色、及び白色の4色データに変換することができる。
タイミングコントローラー37は、タイミング同期信号に基づいてデータ制御信号とゲート制御信号のそれぞれを生成し、データ制御信号によって複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれの駆動タイミングを制御し、ゲート制御信号によってゲート駆動回路50の駆動タイミングを制御することができる。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、及びメインクロック(又はドットクロック)を含むことができる。
一例によるデータ制御信号は、ソーススタートパルス、ソースシフトクロック、及びソース出力信号などを含むことができる。一例によるゲート制御信号は、スタート信号(又はゲートスタートパルス)、及び複数のシフトクロックなどを含むことができる。
タイミングコントローラー37は、予め設定された外部センシング区間の間に複数のデータ駆動集積回路33とゲート駆動回路50のそれぞれを外部センシングモードで駆動させ、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれから提供されるセンシングローデータに基づいて副画素SP別駆動薄膜トランジスタの特性変化を補償するための補償データを生成し、生成された補償データに基づいて画素データを変調することができる。例えば、タイミングコントローラー37は垂直同期信号のブランキング区間(又は垂直ブランキング区間)に対応する外部センシング区間ごとに複数のデータ駆動集積回路33とゲート駆動回路50のそれぞれを外部センシングモードで駆動させることができる。例えば、外部センシングモードは、表示装置の製品出荷前の検査工程の際、表示装置の最初の初期駆動の際、表示装置の電源オン(power on)の際、表示装置の電源オフ(power off)の際、表示装置の長期間駆動後の電源オフ(power off)の際、実時間で又は周期的に設定されたフレームのブランク期間に遂行されることができる。
一例によるタイミングコントローラー37は、外部センシングモードによって、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれから提供される画素P別センシングローデータを記憶回路に保存する。そして、タイミングコントローラー37は、表示モードの際、記憶回路に保存されたセンシングローデータに基づいて各副画素に供給される画素データを補正して複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれに提供することができる。ここで、画素別センシングローデータは副画素に配置された駆動薄膜トランジスタと自己発光素子のそれぞれの経時的変化情報を含むことができる。これにより、タイミングコントローラー37は、外部センシングモードで、各副画素SPに配置された駆動薄膜トランジスタの特性値(例えば、閾値電圧又は移動度)をセンシングし、これに基づいて各副画素SPに供給される画素データを補正することにより、複数の副画素SP内の駆動薄膜トランジスタの特性値偏差による画質低下を最小化するか防止することができる。このような発光表示装置の外部センシングモードは本明細書の出願人によって既に公知となった技術であるので、これについての詳細な説明は省略する。例えば、本明細書による発光表示装置は、韓国公開特許第10-2016-0093179号公報、同第10-2017-0054654号公報、又は同第10-2018-0002099号公報に開示されたセンシングモードによって各副画素SPに配置された駆動トランジスタの特性値をセンシングすることができる。
電源回路部39はプリント基板35に実装され、外部から供給される入力電源を用いて画素Pに映像を表示するために必要な各種の電源電圧を生成して該当回路に提供する。例えば、電源回路部39は、タイミングコントローラー37と複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれの駆動に必要なロジッグ電源電圧、複数のデータ駆動集積回路33のそれぞれに提供される複数の基準ガンマ電圧、ゲート駆動回路50の駆動に必要な少なくとも一つのゲート駆動電圧及び少なくとも一つのゲート共通電圧を生成して出力することができる。ゲート駆動電圧とゲート共通電圧は互いに異なる電圧レベルを有することができる。
図3は図1に示す一つの副画素を示す等価回路図である。
図3を参照すると、本明細書の一例による複数の副画素SPのそれぞれは隣接したゲートラインGLから供給されるスキャン信号に応じて隣接したデータラインDLから供給されるデータ電圧と隣接したレファレンス電圧ラインRLから供給されるレファレンス電圧との差電圧に対応するデータ電流によって発光して映像を表示する。
一例による複数の副画素SPのそれぞれは、自己発光素子ED、及び画素回路PCを含むことができる。
自己発光素子EDは画素回路PCと電気的に連結された画素電極(又はアノード電極)PEと共通電極(又はカソード電極)CEとの間に具現されることができる。このような自己発光素子EDは画素回路PCから供給されるデータ電流によって発光し、データ電流に対応する輝度の光を放出する。
画素回路PCは、隣接したゲートラインGLから供給されるスキャン信号に応じて隣接したデータラインDLから供給されるデータ電圧と隣接したレファレンス電圧ラインRLから供給されるレファレンス電圧との差電圧に対応するデータ電流を自己発光素子EDに提供することができる。
一例による画素回路PCは、第1スイッチング薄膜トランジスタTsw1、第2スイッチング薄膜トランジスタTsw2、駆動薄膜トランジスタTdr、及びストレージキャパシタCstを含むことができる。以下の説明で、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)を“TFT”という。
第1スイッチングTFT Tsw1、第2スイッチングTFT Tsw2及び駆動TFT Tdrの少なくとも一つはa-Si TFT、poly-Si TFT、Oxide TFT、又はOrganic TFTであることができる。例えば、ピクセル回路PCで、第1スイッチングTFT Tsw1、第2スイッチングTFT Tsw2、及び駆動TFT Tdrの一部は応答特性に優れたLTPS(low-temperature poly-Si)からなる半導体層(又は活性層)を含むTFTであることができ、第1スイッチングTFT Tsw1、第2スイッチングTFT Tsw2、及び駆動TFT Tdrの一部を除いた残りはオフ電流(off current)特性に優れた酸化物(oxide)からなる半導体層(又は活性層)を含むTFTであることができる。
第1スイッチングTFT Tsw1はゲートライングループGLの第1ゲートラインGLaに接続されたゲート電極、隣接したデータラインDLに接続された第1ソース/ドレイン電極、及び駆動TFT Tdrのゲートノードn1に接続された第2ソース/ドレイン電極を含む。このような第1スイッチングTFT Tsw1は、第1ゲートラインGLaに供給される第1スキャン信号によって、隣接したデータラインDLから供給されるデータ電圧を駆動TFT Tdrのゲートノードn1に供給する。
第2スイッチングTFT Tsw2は、ゲートライングループGLの第2ゲートラインGLbに接続されたゲートノード、駆動TFT Tdrのソースノードn2に接続された第1ソース/ドレイン電極、及び隣接したレファレンス電圧ラインRLに接続された第2ソース/ドレイン電極を含む。このような第2スイッチングTFT Tsw2は、第2ゲートラインGLbに供給される第2スキャン信号によって、隣接したレファレンス電圧ラインRLに供給されるレファレンス電圧を駆動TFT Tdrのソースノードn2に供給する。
ストレージキャパシタCstは駆動TFT Tdrのゲートノードn1とソースノードn2との間に形成されることができる。一例によるストレージキャパシタCstは、駆動TFT Tdrのゲートノードn1に連結された第1キャパシタ電極、駆動TFT Tdrのソースノードn2に連結された第2キャパシタ電極、及び第1キャパシタ電極と第2キャパシタ電極との間の重畳領域に形成された誘電体層を含むことができる。このようなストレージキャパシタCstは、駆動TFT Tdrのゲートノードn1とソースノードn2との差電圧を充電した後、充電された電圧によって駆動TFT Tdrをスイッチングさせる。
駆動薄膜トランジスタTdrは、第1スイッチングTFT Tsw1の第2ソース/ドレイン電極とストレージキャパシタCstの第1キャパシタ電極に共通的に接続されたゲート電極(又はゲートノード)n1、第2スイッチングTFT Tsw2の第1ソース/ドレイン電極、ストレージキャパシタCstの第2キャパシタ電極及び自己発光素子EDの画素電極PEに共通的に連結された第1ソース/ドレイン電極(又はソースノード)n2、及び画素駆動電源ラインPLに連結された第2ソース/ドレイン電極(又はドレインノード)を含むことができる。このような駆動TFT TdrはストレージキャパシタCstの電圧によってターンオンされることにより、画素駆動電圧EVddが供給される画素駆動電源ラインPLから自己発光素子EDに流れる電流量を制御することができる。
図4は図1に示す線I-I’についての断面図、図5は図4に示す‘B2’部の拡大図、図6は図4に示す‘B3’部の拡大図、図7は図4に示す‘B4’部の拡大図である。
図1及び図4~図7を参照すると、本明細書の一例による発光表示装置は、基板10上に配置された回路層11、平坦化層12、発光素子層13、バンク14、ダムパターン15、及び封止層16を含むことができる。
回路層11は基板10上に配置されることができる。回路層11は画素アレイ層又はTFTアレイ層と表現することもできる。
一例による回路層11は、バッファー層11a及び回路アレイ層11bを含むことができる。
バッファー層11aは、TFTの製造工程中の高温工程の際、基板10に含有された水素などの物質が回路アレイ層11bに拡散することを遮断する役割をする。また、バッファー層11aは外部の水分や湿気が発光素子層13側に浸透することを防止する役割もすることができる。一例によるバッファー層11aは、シリコン酸化膜(SiOx膜)、シリコン窒化膜(SiNx膜)、シリコン酸窒化膜(SiON膜)又はこれらの多重層であることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、バッファー層11aは、基板10上に配置されたシリコン窒化物(SiNx)の第1バッファー層BL1、及び第1バッファー層BL1上に配置されたシリコン酸化物(SiOx)の第2バッファー層BL2を含むことができる。
回路アレイ層11bはバッファー層11a上の各画素領域PAに配置された駆動TFT Tdrを有する画素回路PCを含むことができる。
各画素領域PAの回路領域CAに配置された駆動TFT Tdrは、活性層ACT、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GE、層間絶縁膜11c、第1ソース/ドレイン電極SD1、第2ソース/ドレイン電極SD2、及びパッシベーション層11dを含むことができる。
活性層ACTは各画素領域PA上のバッファー層11a上に配置されることができる。活性層ACTは、ゲート電極GEと重畳するチャネル領域、及びチャネル領域を挟んで互いに平行な第1ソース/ドレイン領域と第2ソース/ドレイン領域を含むことができる。活性層ACTは導体化工程によって導体化することによって表示領域AA内でラインを互いに直接的に連結するか互いに異なる層に配置されたラインを電気的に連結するジャンピング構造物のブリッジラインとして使われることができる。
ゲート絶縁膜GIは活性層ACTのチャネル領域上に配置されることができる。ゲート絶縁膜GIは活性層ACTとゲート電極GEを絶縁させる機能をする。
ゲート電極GEはゲート絶縁膜GI上に配置され、ゲートラインGLと連結されることができる。ゲート電極GEはゲート絶縁膜GIを挟んで活性層ACTのチャネル領域と重畳することができる。一例によるゲート電極GEは、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、モリブデンチタン合金(MoTi)、及び銅(Cu)の少なくとも1種を含む単層又は多層構造を有することができる。
層間絶縁膜11cはゲート電極GEと活性層ACTを覆うように基板10上に配置されることができる。層間絶縁膜11cはゲート電極GEとソース/ドレイン電極SD1、SD2を電気的に絶縁(又は分離)させる機能をする。
一例による層間絶縁膜11cは基板10の縁部を除いた残りの部分にのみ配置されることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
第1ソース/ドレイン電極SD1は活性層ACLの第1ソース/ドレイン領域と重畳する層間絶縁膜11c上に配置され、層間絶縁膜11cに配置された第1ソース/ドレインコンタクトホールを介して活性層ACLの第1ソース/ドレイン領域と電気的に連結されることができる。例えば、第1ソース/ドレイン電極SD1は駆動TFT Tdrのソース電極であり、活性層ACLの第1ソース/ドレイン領域はソース領域であることができる。
第2ソース/ドレイン電極SD2は活性層ACLの第2ソース/ドレイン領域と重畳する層間絶縁膜11c上に配置され、層間絶縁膜11cに配置された第2ソース/ドレインコンタクトホールを介して活性層ACLの第2ソース/ドレイン領域と電気的に連結されることができる。例えば、第2ソース/ドレイン電極SD2は駆動TFT Tdrのドレイン電極であり、活性層ACLの第2ソース/ドレイン領域はドレイン領域であることができる。
一例によるソース/ドレイン電極SD1、SD2はゲートラインGLとともに具現されることができる。
パッシベーション層11dは駆動TFT Tdrを含む画素回路PCを覆うように基板10上に配置されることができる。例えば、層間絶縁膜11cが基板10の縁部に配置されないとき、基板10の縁部に配置されたパッシベーション層11dはバッファー層11aと直接的に接触することができる。一例によるパッシベーション層11dは、シリコン酸化膜(SiOx膜)、シリコン窒化膜(SiNx膜)、シリコン酸窒化膜(SiON膜)又はこれらの多重層であることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
画素回路PCを構成する第1及び第2スイッチングTFT Tsw1、Tsw2のそれぞれは駆動TFT Tdrとともに形成されるので、これについての説明は省略する。
一例による回路層11は、基板10とバッファー層11aとの間に配置された下部金属層BMLをさらに含むことができる。
下部金属層BMLは、画素回路PCを構成するTFT Tdr、Tsw1、Tsw2の活性層ACTの下に配置された遮光パターンLSPをさらに含むことができる。
遮光パターンLSPは基板10と活性層ACTとの間に島状に配置されることができる。遮光パターンLSPは基板10を介して活性層ACT側に入射する光を遮断することにより、外部光によるTFTの閾値電圧の変化を最小化又は防止する。選択的に、遮光パターンLSPはTFTの第1ソース/ドレイン電極SD1に電気的に連結されることによって該当TFTの下部ゲート電極の役割をすることもできる。この場合、光による特性変化だけではなく、バイアス電圧によるTFTの閾値電圧の変化を最小化又は防止することができる。
下部金属層BMLは、複数のデータラインDL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、及び複数のレファレンス電圧ラインRLとして使われることができる。また、下部金属層BMLは、パッド部PPに配置されたパッドPVP、DP、RVP、CVPと電気的に連結されるパッド連結ラインPCL1~PCL4を具現する金属層として使われることができる。これにより、下部金属層BMLは基板10上に蒸着された後、パターニング工程によって、複数のデータラインDL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、複数のレファレンス電圧ラインRL、遮光パターンLSP、及びパッド連結ラインPCL1~PCL4のそれぞれにパターニングされることができる。
平坦化層12は基板10上に配置されて回路層11上に平坦面を提供することができる。平坦化層12は各画素領域PAに配置された駆動TFT Tdrを含む回路層11を覆う。一例による平坦化層12は、アクリル系樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamide resin)、又はポリイミド系樹脂(polyimide resin)などからなることができるが、これに限定されない。
一例による平坦化層12は基板10の縁部を除いた回路層11を覆うように形成されることができる。これにより、基板10の縁部に配置された回路層11のパッシベーション層11dは平坦化層12によって覆われずに露出されることができる。
発光素子層13は平坦化層12上に配置されることができる。一例による発光素子層13は、画素電極PE、自己発光素子ED、及び共通電極CEを含むことができる。
画素電極PEは、自己発光素子EDのアノード電極、反射電極、下部電極、又は第1電極と表現することもできる。
画素電極PEは各画素領域PAの発光領域EAと重畳する平坦化層12上に配置されることができる。画素電極PEは島状にパターニングされて各画素領域PA内に配置され、該当画素回路PCの駆動TFT Tdrの第1ソース/ドレイン電極SD1と電気的に連結されることができる。画素電極PEの一側は駆動TFT Tdrの第1ソース/ドレイン電極SD1上に延び、平坦化層12に設けられた電極コンタクトホールCHを介して駆動TFT Tdrの第1ソース/ドレイン電極SD1と電気的に連結されることができる。
一例による画素電極PEは仕事関数が低くて反射効率に優れた金属素材を含むことができる。
一例として、画素電極PEは第1~第3画素電極層M1、M2、M3を含む3層構造を有することができる。第1画素電極層M1は平坦化層12との接着層の役割と自己発光素子EDの補助電極の役割をするものであり、ITO素材又はIZO素材からなることができる。第2画素電極層M2は反射板の役割と画素電極PEの抵抗を減少させる役割を兼ねるものであり、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、及びモリブデンチタン合金(MoTi)のいずれか1種の素材からなることができる。第3画素電極層M3は発光素子EDの電極の役割をするものであり、ITO素材又はIZO素材からなることができる。例えば、一例による画素電極PEはIZO/MoTi/ITO又はITO/MoTi/ITOの3層構造を有することができる。
他の例として、画素電極PEは第1~第4画素電極層を含む4層構造を有することができる。第1画素電極層は平坦化層12との接着層の役割と自己発光素子EDの補助電極の役割をするものであり、ITO、モリブデン(Mo)、及びモリブデンチタン合金(MoTi)のいずれか1種の素材からなることができる。第2画素電極層は画素電極PEの抵抗を減少させる役割をするものであり、銅(Cu)素材からなることができる。第3画素電極層は反射板の役割をするものであり、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、及びモリブデンチタン合金(MoTi)のいずれか1種の素材からなることができる。第4画素電極層は自己発光素子EDの電極の役割をするものであり、ITO素材又はIZO素材からなることができる。例えば、他の例による画素電極PEはITO/Cu/MoTi/ITOの4層構造を有することができる。
画素電極PEは複数のパッド部PPのそれぞれに配置されたパッドPVP、DP、RVP、CVPを具現する金属層として使われることができる。すなわち、複数のパッド部PPに配置された画素駆動電圧パッドPVP、データパッドDP、レファレンス電圧パッドRVP、複数の画素共通電圧パッドCVP、及びゲートパッドは画素電極PEとともに同じ物質から形成されることができる。
パッドPVP、DP、RVP、CVPのそれぞれはパッシベーション層11d、層間絶縁膜11c及びバッファー層11aを含む中間絶縁層に配置されたパッドコンタクトホールPCHを介してパッド連結ラインPCL1~PCL4と個別的に連結されることができる。例えば、複数のパッド部PPのそれぞれに配置された画素共通電圧パッドCVPはパッドコンタクトホールPCHを介して第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結されることにより、パッドコンタクトホールPCH及び第4パッド連結ラインPCL4を介して画素共通電圧ラインCVLと電気的に連結されることができる。これと同様に、複数のパッド部PPのそれぞれに配置されたデータパッドDPはパッドコンタクトホールPCHを介して第2パッド連結ラインPCL2と電気的に連結されることにより、パッドコンタクトホールPCH及び第2パッド連結ラインPCL2を介してデータラインDLと電気的に連結されることができる。
パッドコンタクトホールPCHはパッドPVP、DP、RVP、CVPとパッド連結ラインPCL1~PCL4の交差部に配置された中間絶縁層を貫通するように具現されることができる。ここで、中間絶縁層は、バッファー層11a、層間絶縁膜11c及びパッシベーション層11dを含むことができる。
一例によるパッドコンタクトホールPCHは、パッド連結ラインPCL1~PCL4上に配置されたバッファー層11aを貫通する第1パッドコンタクトホールPCH1、及び第1パッドコンタクトホールPCH1上に配置された層間絶縁膜11c及びパッシベーション層11dを貫通する第2パッドコンタクトホールPCH2を含むことができる。層間絶縁膜11cが基板10の縁部に配置されないとき、第2パッドコンタクトホールPCH2は第1パッドコンタクトホールPCH1上に配置されたパッシベーション層11dを貫通して具現されることができる。このような第2パッドコンタクトホールPCH2は追加的なパターニング工程なしに、画素領域PAに配置された電極コンタクトホールCHとともに形成されることができる。
画素電極PEは表示部AAを取り囲むように基板10の縁部に配置された少なくとも一つの閉ループラインCLLを具現する金属層として使われることができる。すなわち、少なくとも一つの閉ループラインCLLは画素電極PEとともに同じ物質から形成されることができる。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは表示部AAを取り囲むようにパッシベーション層11d上に配置され、パッド部PPでパッド連結ラインPCL1~PCL4と交差することができる。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは、パッシベーション層11d、層間絶縁膜11c及びバッファー層11aを貫通するビアホールVHを介して複数のパッド部PPのそれぞれに配置された複数の第4パッド連結ラインPCL4の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。
ビアホールVHは少なくとも一つの閉ループラインCLLと第4パッド連結ラインPCL4の交差部に配置された中間絶縁層を貫通するように具現されることができる。一例によるビアホールVHは、第4パッド連結ラインPCL4上に配置されたバッファー層11aを貫通する第1ビアホールVH1、及び第1ビアホールVH1上に配置された層間絶縁膜11c及びパッシベーション層11dを貫通する第2ビアホールVH2を含むことができる。層間絶縁膜11cが基板10の縁部に配置されないとき、第2ビアホールVH2は第1ビアホールVH1上に配置されたパッシベーション層11dを貫通して具現されることができる。このような第2ビアホールVH2は追加的なパターニング工程なしに、画素領域PAに配置された電極コンタクトホールCH及びパッド部PPに配置されたパッドコンタクトホールPCHとともに形成されることができる。
少なくとも一つの閉ループラインCLLはビアホールVHを介して第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結されることにより、ビアホールVH及び第4パッド連結ラインPCL4を介して複数のパッド部PPのそれぞれに配置された画素共通電圧パッドCVPの少なくとも一つと電気的に連結されるだけでなく、複数の画素共通電圧ラインCVLの少なくとも一つと電気的に連結されることができる。よって、少なくとも一つの閉ループラインCLLは画素共通電圧パッドCVPに供給される画素共通電圧と同じ電圧レベルに維持されることにより、外部から流入する静電気を画素共通電圧パッドCVP及び/又は画素共通電圧ラインCVLに放電させ、よって静電気による不良を防止することができる。
自己発光素子EDは画素電極PE上に形成されて画素電極PEと直接的に接触する。自己発光素子EDは副画素SP別に区分されないように複数の副画素SPのそれぞれに共通的に形成される共通層であることができる。自己発光素子EDは画素電極PEと共通電極CEとの間に流れる電流に応じて白色光を放出することができる。一例による自己発光素子EDは有機発光素子又は無機発光素子を含むか、有機発光素子(又は無機発光素子)と量子点発光素子の積層又は混合構造を含むことができる。
一例による有機発光素子は、白色光を放出するための2以上の発光物質層(又は発光部)を含む。例えば、有機発光素子は、第1光と第2光の混合によって白色光を放出するための第1発光物質層と第2発光物質層を含むことができる。ここで、第1発光物質層は、青色発光物質、緑色発光物質、赤色発光物質、黄色発光物質、及び黄緑色発光物質の少なくとも1種を含むことができる。第2発光物質層は、青色発光物質、緑色発光物質、赤色発光物質、黄色発光物質、及び黄緑色発光物質の中で、第1発光物質層から放出される第1光と混合されて白色光を形成することができる第2光を放出するための少なくとも1種を含むことができる。
一例による有機発光素子は、発光効率及び/又は寿命などを向上させるための少なくとも一つ以上の機能層をさらに含むことができる。例えば、機能層は発光物質層の上部及び/又は下部のそれぞれに配置されることができる。
一例による無機発光素子は、半導体発光ダイオード、マイクロ発光ダイオード、又は量子点発光ダイオードを含むことができる。例えば、発光素子EDが無機発光素子であるとき、自己発光素子EDは1~100マイクロメートルのスケールを有することができるが、これに限定されるものではない。
共通電極CEは、発光素子層13のカソード電極、透明電極、上部電極、又は第2電極と表現することもできる。共通電極CEは自己発光素子ED上に形成されて自己発光素子EDと直接的に接触するか電気的に直接接触することができる。共通電極CEは、自己発光素子EDから放出される光が透過することができるように透明伝導性素材を含むことができる。
一例による共通電極CEは、仕事関数が比較的高い透明伝導性素材又はグラフェン(graphene)の少なくとも一つの単層構造又は複層構造を有することができる。例えば、共通電極CEは、酸化インジウムスズ(ITO)又は酸化インジウム亜鉛(IZO)のような金属酸化物、ZnO:Al又はSnO2:Sbなどのような金属と酸化物の混合物からなることができる。
追加的に、共通電極CE上には、自己発光素子EDから発光された光の屈折率を調節して光の出光効率を向上させるためのキャッピング層(capping layer)がさらに配置されることができる。
バンク14は画素電極PEの縁部を覆うように平坦化層12上に配置されることができる。バンク14は複数の画素SPのそれぞれの発光領域(又は開口部)EAを定義し、隣接した画素SPに配置された画素電極PEを電気的に分離する。バンク14は複数の画素領域PAのそれぞれに配置されたコンタクトホールCHを覆うように形成されることができる。バンク14は発光素子EDによって覆われることができる。
ダムパターン15は閉ループ形態を有するように基板10の縁部の回路層11上に配置されることができる。例えば、ダムパターン15は回路層11のパッシベーション層11d上に配置されることができる。ダムパターン15は封止層16の拡散又は溢れを遮断する役割をする。
一例によるダムパターン15は平坦化層12とともに同じ物質から形成されることができる。ダムパターン15は平坦化層12と同じ高さ(又は厚さ)を有するか平坦化層12より高い高さを有することができる。例えば、ダムパターン15の高さ(又は厚さ)は平坦化層12の高さ(又は厚さ)の2倍であることができる。
他の例によるダムパターン15は、平坦化層12とともに同じ物質から形成された下部ダムパターン15a、及び下部ダムパターン15a上にバンク14と同じ物質から積層された上部ダムパターン15bを含むことができる。下部ダムパターン15aは平坦化層12と同じ高さ(又は厚さ)を有するか平坦化層12より大きい高さを有することができる。例えば、下部ダムパターン15aの高さ(又は厚さ)は平坦化層12の高さ(又は厚さ)の2倍であることができる。
封止層(encapsulation layer)16は基板10のパッド部PPを含む最外郭縁部を除いた残りの部分上に配置されて発光素子層13を覆う。例えば、封止層16は発光素子層13の前面(front surface)と側面(lateral surface)の両者を取り囲むように具現されることができる。
一例による封止層16は第1~第3封止層16a、16b、16cを含むことができる。
第1封止層16aは酸素又は水分が発光素子層13に浸透することを遮断するように具現されることができる。第1封止層16aは共通電極CE上に配置されて発光素子層13を取り囲むことができる。これにより、発光素子層13の前面(front surface)と側面(lateral surface)の両者は第1封止層16aによって取り囲まれることができる。例えば、第1封止層16aはダムパターン15の外周でパッシベーション層11dの上面と直接的に接触して共通電極CEとパッシベーション層11dとの間の境界部(又は界面)を覆うことによって側面透湿を防止するか最小化することができる。一例による第1封止層16aは無機物からなることができる。
第2封止層16bは第1封止層16aより相対的に大きい厚さを有するように第1封止層16a上に具現されることができる。第2封止層16bは第1封止層16a上に存在するか存在することができる異物(又は不必要な素材又は不必要な構造体)を充分に覆うことができる厚さを有することができる。このような第2封止層16bは相対的に大きい厚さによって基板10の縁部に広がることができるが、第2封止層16bの拡散はダムパターン15によって遮断されることができる。例えば、第2封止層16bの末端はダムパターン15上の第1封止層16aと直接的に接触することができる。これにより、第2封止層16bはダムパターン15によって取り囲まれる内部領域(又は内側領域)上の第1封止層16a上にのみ配置されることができる。このような第2封止層16bは異物カバー層と表現することができる。一例による第2封止層16bはシリコンオキシカーボン(SiOCz)アクリル又はエポキシ系のレジン(Resin)などの有機物からなることができる。
第3封止層16cは酸素又は水分が発光素子層13に浸透することを1次的に遮断するように具現されることができる。第3封止層16cは第2封止層16b及び第2封止層16bによって覆われない第1封止層16aの全部を取り囲むように具現されることができる。例えば、第3封止層16cはダムパターン15の外周でパッシベーション層11dの上面と直接的に接触して第1封止層16aとパッシベーション層11dとの間の境界部(又は界面)を覆うことにより、側面透湿を追加的に防止するか最小化することができる。一例による第3封止層16cは無機物からなることができる。
本明細書の一例による発光表示装置は基板10上に配置された波長変換層17をさらに含むことができる。
波長変換層17は各画素領域PAの発光領域から入射する光の波長を変換させる。例えば、波長変換層17は発光領域から入射する白色光を副画素SPに相当するカラー光に変換させるか副画素に相当するカラー光のみ通過させることができる。
一例による波長変換層17は、複数の波長変換パターン17a及び保護層17bを含むことができる。
複数の波長変換パターン17aは各画素領域PAの発光領域EAに配置される封止層16上に配置されることができる。一例による複数の波長変換パターン17aは、白色光を赤色光に変換する赤色光フィルター、白色光を緑色光に変換する緑色光フィルター、及び白色光を青色光に変換する青色光フィルターに区分(又は分類)されることができる。
保護層17bは波長変換パターン17aを覆うとともに波長変換パターン17a上に平坦面を提供するように具現されることができる。保護層17bは、波長変換パターン17a、及び波長変換パターン17aが配置されていない封止層16を覆うように配置されることができる。一例による保護層17bは有機物からなることができる。選択的に、保護層17bは水分及び/又は酸素を吸着することができるゲッター(getter)素材をさらに含むことができる。
代案として、波長変換層17はシート状の波長変換シートに変更されて封止層16上に配置されることもできる。この場合、波長変換シート(又は量子点シート)は一対のフィルムの間に介在された波長変換パターン17aを含むことができる。例えば、波長変換層17が副画素に設定されたカラー光を再放出する量子点を含むとき、副画素の発光素子層13は白色光又は青色光を放出するように具現されることができる。
本明細書の一例による発光表示装置は基板10上に配置された機能性フィルム18をさらに含むことができる。
機能性フィルム18は波長変換層17上に配置されることができる。例えば、機能性フィルム18は透明接着部材を介して波長変換層17上に結合されることができる。
一例による機能性フィルム18は外部光の反射を防止して表示装置に表示される映像に対する野外視認性と明暗比を向上させるための反射防止層(又は反射防止フィルム)を含むことができる。例えば、反射防止層は基板10上に配置されたTFT及び/又は画素駆動ラインによって反射されて再び外部に進行する反射光を遮断する円偏光層(又は円偏光フィルム)を含むことができる。
一例による機能性フィルム18は水分又は酸素の浸透を1次的に防止するためのバリア層(又はバリアフィルム)をさらに含むことができ、バリア層は水分透湿度の低い素材、例えばポリマー素材からなることができる。
一例による機能性フィルム18は各画素Pから外部側に出光される光の経路を制御する光経路制御層(又は光経路制御フィルム)をさらに含むことができる。光経路制御層は高屈折層と低屈折層が交互に積層された構造を含むことにより、各画素Pから入射する光の経路を変更して視野角によるカラーシフト現象を最小化することができる。
本明細書の一例による発光表示装置は基板10上に配置された側面シーリング部材19をさらに含むことができる。
側面シーリング部材19は基板10と機能性フィルム18との間に形成され、回路層11、平坦化層12及び波長変換層17のそれぞれの側面全部を覆うことができる。すなわち、側面シーリング部材19は機能性フィルム18と基板10との間で発光表示装置の外部に露出された回路層11、平坦化層12及び波長変換層17のそれぞれの側面全部を覆うことができる。また、側面シーリング部材19は基板10の一側縁部上で複数のパッド部PPのそれぞれに付着されたフレキシブル回路フィルム31の一部を覆うことができる。このような側面シーリング部材19は各副画素SPの自己発光素子EDから放出される光のうち波長変換層17内から外側面側に進行する光によって側面漏光を防止する役割をすることができる。特に、基板10のパッド部PPと重畳する側面シーリング部材19はパッド部PPに配置されたパッドPVP、DP、RVP、CVPによる外部光の反射を防止するか最小化する役割をすることができる。
選択的に、側面シーリング部材19は水分及び/又は酸素を吸着することができるゲッター(getter)素材をさらに含むことができる。
本明細書の一例による発光表示装置は、少なくとも一つの閉ループラインCLLとパッド連結ラインPCL1~PCL4との間に介在された伝導性金属ラインCMLをさらに含むことができる。
伝導性金属ラインCMLは少なくとも一つの閉ループラインCLLをパッド連結ラインPCL1~PCL4と電気的に連結する中問層の役割をすることができる。すなわち、少なくとも一つの閉ループラインCLLとパッド連結ラインPCL1~PCL4との間の最短距離が相対的に大きい場合、少なくとも一つの閉ループラインCLLがパッド連結ラインPCL1~PCL4と電気的に連結されなくてコンタクト不良が発生することがある。よって、伝導性金属ラインCMLは少なくとも一つの閉ループラインCLLとパッド連結ラインPCL1~PCL4との間に配置されることにより、少なくとも一つの閉ループラインCLLとパッド連結ラインPCL1~PCL4との間の距離によるコンタクト不良を防止する役割をすることができる。
一例による伝導性金属ラインCMLは少なくとも一つの閉ループラインCLLとパッド連結ラインPCL1~PCL4の交差部に配置されている中間絶縁層に配置されたビアホールVHの内部で少なくとも一つの閉ループラインCLLとパッド連結ラインPCL1~PCL4との間に電気的に連結されることができる。
一例による伝導性金属ラインCMLはバッファー層11aに配置された第1ビアホールVH1に配置され、パッド連結ラインPCL1~PCL4と電気的に連結されることができる。よって、少なくとも一つの閉ループラインCLLは第2ビアホールVH2及び伝導性金属ラインCMLを介してパッド連結ラインPCL1~PCL4と電気的に連結されることができる。
これと同様に、伝導性金属ラインCMLはパッドコンタクトホールPCHの内部に追加的に配置されることにより、複数のパッド部PPに配置されたパッドPVP、DP、RVP、CVPのそれぞれを該当パッド連結ラインPCL1~PCL4と電気的に連結することができる。この場合、複数のパッド部PPに配置されたパッドPVP、DP、RVP、CVPのそれぞれは第1パッドコンタクトホールPCH1に配置された伝導性金属ラインCMLを介して該当パッド連結ラインPCL1~PCL4と個別的に連結されることができる。
一例による伝導性金属ラインCMLは画素領域PAに配置されたTFT Tsw1、Tsw2、Tdrのソース/ドレイン電極SD1、SD2とともに具現されることができる。
本明細書の一例による発光表示装置は基板10上に配置された少なくとも一つのクリフパターン部(cliff pattern portion)CPPをさらに含むことができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPは基板10の側面方向への水分浸透を防止して側面透湿による自己発光素子EDの劣化を防止するように具現されることができる。例えば、発光素子層13の自己発光素子EDは各画素領域PAの画素電極PEとバンク14上に配置されるだけでなく、基板10の縁部に露出されたパッシベーション層11d上に配置されることができる。これにより、自己発光素子EDは基板10の側面を通しての透湿によって劣化するか信頼性が低下することがあり、これを防止するためにクリフパターン部CPPはダムパターン15の周辺で発光素子層13の自己発光素子EDを断絶(又は断線)させるように具現されることにより、側面透湿による自己発光素子EDの信頼性低下を防止するか最小化することができる。このような少なくとも一つのクリフパターン部CPPは自己発光素子EDの断絶領域、断線ライン、又は断絶パターン部と表現することもできる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPはダムパターン15の周辺に配置される自己発光素子EDを断絶(又は断線)させるか自己発光素子EDと共通電極CEの両者を断絶(又は断線)させるための断絶構造(又は断線構造又はカッティング構造)を含むようにダムパターン15の周辺に具現されることができる。一例による断絶構造は、軒構造(又はクリフ構造)及びアンダーカット構造の少なくとも一つを含むことができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPはダムパターン15の周辺に配置されているパッシベーション層11dに具現されることができる。例えば、クリフパターン部CPPは、ダムパターン15の周辺に配置されたパッシベーション層11dのパターニングによって具現される断絶構造を含むことができる。例えば、本明細書の一例による発光表示装置は、ダムパターン15の内側周辺に配置された少なくとも一つのダム内部クリフパターン部、及びダムパターン15の外側周辺に配置された少なくとも一つのダム外部クリフパターン部を含むことができる。
一例による少なくとも一つのクリフパターン部CPPは、テーパー構造物TS、及び軒構造物ESを含むことができる。
テーパー構造物TSはダムパターン15の周辺に配置されている層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dにトレンチパターンTPを形成するパターニング工程によって具現されることができる。
トレンチパターンTPは、層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dに電極コンタクトホールCH、パッドコンタクトホールPCH、及びビアホールVHを形成するエッチング工程によってダムパターン15の周辺に配置された層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dが一定の幅に除去されることによって具現されることができる。トレンチパターンTPはバッファー層11aを露出させることができる。
テーパー構造物TSは基板10の縁部に配置されている層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dのうちトレンチパターンTPが配置されていない領域によって具現されることができる。すなわち、テーパー構造物TSは、基板10の縁部に配置されている層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dのうちエッチング工程によって除去されずに残存する層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dによって具現されることができる。
一例によるテーパー構造物TSは、正テーパー断面構造又はバッファー層11aの上面を下辺とする台形の断面構造を含むことができる。例えば、テーパー構造物TSは、バッファー層11aの上面に支持される下面(又は後面)、及び軒構造物ESを支持する上面(又は前面)を含むことができる。
軒構造物ESは、テーパー構造物TSに対して軒構造を有するように、テーパー構造物TS上に配置されることができる。
一例による軒構造物ESは、テーパー構造物TSに対して軒構造を有するように、テーパー構造物TSより大きい幅を有することができる。一例によれば、第1方向Xを基準に、軒構造物ESの最大幅W1はテーパー構造物TSの最大幅W2より大きいことができる。他の例によれば、第1方向Xを基準に、軒構造物ESの下面の幅W1はテーパー構造物TSの上面の幅W3より大きいことができる。
軒構造物ESはバンク14と同じ物質から具現されることができる。すなわち、軒構造物ESは、バンク14をパターニングするときにパターニング(又は除去)されずにテーパー構造物TS上に残存するバンク物質によって具現されることができる。よって、軒構造物ESはバンク14と同じ高さ(又は厚さ)に具現されることができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPで、テーパー構造物TSの側面は軒構造物ESに対してアンダーカット構造UCを有することができる。例えば、軒構造物ESとテーパー構造物TSとの間の境界部又はテーパー構造物TSの上部側面は軒構造物ESに対してアンダーカット構造UCを有することができる。軒構造物ESは、テーパー構造物TSのアンダーカット構造UCによって、テーパー構造物TSの側面よりトレンチパターンTPの中心部側に突出することによってテーパー構造物TSの上面を覆うことができる。これにより、軒構造物ESはテーパー構造物TSに対して軒構造を有することができる。
一例によれば、テーパー構造物TSは、軒構造物ESをマスクとする層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dのエッチング工程によって形成されることができる。エッチング工程の際、軒構造物ESの下面に近いパッシベーション層11dと層間絶縁膜11cの側面がより速い速度でエッチングされることにより、軒構造物ESとテーパー構造物TSとの間の境界部又はテーパー構造物TSの上部側面は軒構造物ESに対してアンダーカットされることができ、よって軒構造物ESはテーパー構造物TSに対して軒構造を有することができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPは少なくとも一つの閉ループラインCLLと重畳するように具現されることができる。すなわち、少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置され、軒構造物ESによって取り囲まれる。言い換えれば、少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのテーパー構造物TSに支持された軒構造物ESの内部に内蔵され、これにより少なくとも一つの閉ループラインCLLの上面(又は上面)及び両側面は軒構造物ESによって完全に取り囲まれ、トレンチパターンTPに露出されない。
少なくとも一つの閉ループラインCLLの幅W4はテーパー構造物TSの上面の幅W3より小さいことができる。一例によれば、第1方向Xを基準に、テーパー構造物TSの上面の幅W3は少なくとも一つの閉ループラインCLLの幅W4より大きいことができる。
一例による少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPの少なくとも一つのテーパー構造物TSを貫通して第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結されることができる。このために、一例による少なくとも一つのクリフパターン部CPPはビアホールVHの第2ビアホールVH2を含むことができる。すなわち、ビアホールVHの第2ビアホールVH2は少なくとも一つのクリフパターン部CPPを貫通することができる。この場合、少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPP上に配置され、少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置された第2ビアホールVH2とバッファー層11aに配置された第1ビアホールVH1を介して第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結されることができる。
他の例による少なくとも一つのクリフパターン部CPPは少なくとも一つの閉ループラインCLLと重畳するバッファー層11aに配置された伝導性金属ラインCMLを覆うように配置され、少なくとも一つの閉ループラインCLLを支持することができる。少なくとも一つのクリフパターン部CPPは、伝導性金属ラインCMLと重畳するビアホールVHの第2ビアホールVH2を含むことができる。すなわち、ビアホールVHの第2ビアホールVH2は少なくとも一つのクリフパターン部CPPを貫通することができる。この場合、少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPP上に配置され、少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置された第2ビアホールVH2と伝導性金属ラインCMLを介して第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結されることができる。
このような少なくとも一つのクリフパターン部CPPは基板10の縁部に対応するダムパターン15の周辺に配置される自己発光素子EDと共通電極CEとを分離(又は断線)させることができる。すなわち、少なくとも一つのクリフパターン部CPP上に形成(又は蒸着)される発光素子層13の自己発光素子EDは、別途のアイソレーション工程なしに、クリフパターン部CPPのアイソレーション構造によって蒸着工程中に自動で分離(又は断線)されることができる。
一例によれば、有機発光素子からなる自己発光素子EDの蒸着物質は直進性を有するので、クリフパターン部CPPに具現された軒構造によって遮られないテーパー構造物TSの側面には蒸着されない。よって、クリフパターン部CPP上に形成(又は蒸着)される自己発光素子EDは軒構造物ESとテーパー構造物TSとの間で分離(又は断線)されることができる。よって、ダムパターン15の周辺に配置される自己発光素子EDは、蒸着工程の際、クリフパターン部CPPによって自動で分離(又は断線)されることができ、これにより自己発光素子EDを分離(又は断線)させるための別途のパターニング工程を省略することができる。
このような少なくとも一つのクリフパターン部CPPは封止層16によって覆われることができる。封止層16の第1封止層16aはクリフパターン部CPPによって分離された自己発光素子EDと共通電極CEのそれぞれの側面(又はアイソレーション面)を取り囲むことができる。例えば、第1封止層16aはクリフパターン部CPPのアイソレーション構造によって形成されるアイソレーション空間に充填されてクリフパターン部CPPを密封するか完全に取り囲むことにより、分離された自己発光素子EDと共通電極CEのそれぞれの側面(又はアイソレーション面)を完全に取り囲むか覆う。これにより側面透湿を根本的に(又は完璧に)防止することができる。
図8は図1に示す線II-II’についての断面図であり、これは少なくとも一つの閉ループラインを画素共通電圧ラインの他側に追加的に連結して構成したものである。したがって、以下の説明では少なくとも一つの閉ループラインと画素共通電圧ラインの追加的な連結構造を除いた残りの構成要素は図1~図7の構成要素と実質的に同一であるので、同じ構成要素に対しては同じ図面符号を付与し、それについての重複説明は省略するか簡略にする。図8に示す‘B4’部は図7に示されている。
図1、図2、及び図8を参照すると、本明細書の一例による発光表示装置で、画素共通電圧ラインCVLの他側は表示部AAを挟んで基板10の一側縁部に平行な基板10の他側縁部に配置され、少なくとも一つの閉ループラインCLLは基板10の他側縁部で画素共通電圧ラインCVLの他側と電気的に連結されることができる。
基板10の他側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLはパッシベーション層11d、層間絶縁膜11c及びバッファー層11aを貫通するビアホールVHを介して複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。これは、基板10の一側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLが第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結される構造と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
基板10の他側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLはビアホールVHに配置された伝導性金属ラインCMLを介して複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。これは、一側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLがビアホールVHに配置された伝導性金属ラインCMLを介して第4パッド連結ラインPCL4と電気的に連結される構造と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
付加的に、基板10の他側縁部に配置された少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置されることができる。これは、図6及び図7に示す少なくとも一つの閉ループラインCLLと少なくとも一つのクリフパターン部CPPとの間の配置構造と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
このような本明細書による少なくとも一つの閉ループラインCLLは基板10の一側縁部と他側縁部のそれぞれで画素共通電圧ラインCVLの一側と他側のそれぞれに電気的に連結されることにより、より安定的に画素共通電圧ラインCVLと等電位を維持することができる。特に、本例によれば、基板10のパッド部PPに配置された複数の画素共通電圧パッドCVPに供給される画素共通電圧は少なくとも一つの閉ループラインCLLを介して複数の画素共通電圧ラインCVLの一側と他側のそれぞれに供給されることができ、これにより複数の画素共通電圧ラインCVLを介して共通電極CEに印加される画素共通電圧がより均一になることができる。
図9A~図9Cは図7及び図8に示す伝導性金属ラインの多様な例を示す図である。
図1及び図9Aを参照すると、一例による伝導性金属ラインCMLは、基板10の一側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLと第4パッド連結ラインPCL4との交差部に対応する点の形態を有するように具現されることができ、基板10の他側縁部で、複数の画素共通電圧ラインCVLの他側と少なくとも一つの閉ループラインCLLとの交差部に対応する点形態を有するように具現されることができる。
図1及び図9Bを参照すると、他の例による伝導性金属ラインCMLは、基板10の一側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLと重畳するとともに第4パッド連結ラインPCL4と交差する点線形態を有するように具現されることができ、基板10の他側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLと重畳するとともに複数の画素共通電圧ラインCVLの他側と交差する点線形態を有するように具現されることができる。この場合、伝導性金属ラインCMLの大きさが増加するにつれて透湿防止経路が増加することによって水分の透湿による自己発光素子EDの劣化がさらに防止し、これにより自己発光素子EDの信頼性がさらに向上することができる。
図1及び図9Cを参照すると、さらに他の例による伝導性金属ラインCMLは少なくとも一つの閉ループラインCLL全体と重畳する閉ループ形態を有するように具現されることができる。この場合、伝導性金属ラインCMLが閉ループ形態を有することによって透湿防止経路がもっと増加することによって水分の透湿による自己発光素子EDの劣化がさらに防止し、これにより自己発光素子EDの信頼性がさらに向上することができる。
このような本明細書の一例による発光表示装置は、表示部AAを取り囲む少なくとも一つの閉ループラインCLLが複数の画素共通電圧ラインCVLの少なくとも一つと電気的に連結されることにより、外部から流入する静電気による不良を防止することができ、少なくとも一つの閉ループラインCLLと重畳する少なくとも一つのクリフパターン部CPPによって発光素子層13が分離されることにより、水分の透湿による自己発光素子EDの劣化を防止し、これにより自己発光素子EDの信頼性が向上することができる。
図10は本明細書の他の例による発光表示装置を示す平面図、図11は本明細書の他の例による発光表示装置を概略的に示す側面図である。
図10及び図11を参照すると、本明細書による表示装置は、表示領域AAを有する第1基板100、及び第1基板100の表示領域AA上に第1間隔D1で配列された複数の画素Pを含むことができる。
第1基板100は、第1面100a、第2面100b、及び外側面OSを含むことができる。第1基板100の第1面100aは、発光表示装置の前面(又は前方)に向かう前面(front surface)、上面、又は上面に定義することができる。第1基板100の第2面100bは、発光表示装置の後面(又は後方)に向かう後面(back surface)、背面(rear surface)、下面、又は下部面に定義することができる。第1基板100の外側面OSは第1面100aと第2面100bとの間で外周(outer periphery)に延び、発光表示装置の側面(lateral surface)(又は側方)に向かうとともに空気中に露出される横面、側面又は側壁に定義することができる。例えば、第1基板100が六面体構造を有するとき、第1基板100の外側面OSは六面体構造の側面であることができる。
第1基板100の外側面OSは、発光表示装置の厚さ方向Zに平行に形成されることができる。例えば、第1基板100の外側面OSは、第1方向Xに平行な第1外側面、第1外側面に平行な第2外側面、第1方向Xを横切る第2方向Yに平行であり、第1外側面の一端と第2外側面の一端との間に連結された第3外側面、及び第3外側面に平行であり、第1外側面の他端と第2外側面の他端との間に連結された第4外側面を含むことができる。第1方向Xは第1基板100又は発光表示装置の第1長手方向(例えば、横長方向)であり、第2方向Yは第1基板100又は発光表示装置の第2長手方向(例えば、縦長方向)であることができる。
第1基板100の表示領域AAは映像が表示される領域であり、表示部又は活性部とも表現することもできる。表示領域AAの大きさは第1基板(又は発光表示装置)100の大きさと同一であるか実質的に同一であることができる。例えば、表示領域AAの大きさは第1基板100の第1面100aの全体大きさと同一であることができる。これにより、表示領域AAは第1基板100の前面(front surface)の全部に具現(又は配置)されることにより、第1基板100は表示領域AAの全部を取り囲むように第1面100aの縁部に沿って設けられる不透明な非表示領域を含んでいない。よって、発光表示装置の前面(front surface)の全部は表示領域AAを具現する。
表示領域AAの末端(又は最外郭)AAaは第1基板100の外側面OSと重畳するか実質的に整列(align)されることができる。例えば、表示部(display portion)AAの側面(lateral surface)であるAAaは第1基板100の外側面OSと実質的に同一平面(co-planar)上に配置されることができる。言い換えれば、表示部AAの側面と第1基板100の外側面OSは実質的に同じ位置に整列されることができる。表示部AAの側面AAaは別途の器具物によって取り囲まれず、ただ空気(air)によって取り囲まれることができる。さらに他の例として、表示部AAの側面は第1基板100の外側面OSと重畳するか実質的に整列(align)されることができる。すなわち、表示部AAの全部の側面は別途の器具物によって取り囲まれず、空気(air)と直接接触する構造になることができる。
第1基板100の厚さ方向Zを基準に、第1基板100の外側面OSから垂直に延びる垂直延長線VLと表示領域AAの末端AAaは互いに重畳するように一致するか実質的に同一平面上に整列されることができる。例えば、表示領域AAの第1末端(又は上側末端)は第1基板100の第1外側面(又は上側壁)、表示領域AAの第2末端(又は下側末端)は第1基板100の第2外側面(又は下側壁)、表示領域AAの第3末端(又は左側末端)は第1基板100の第3外側面(又は左側壁)、表示領域AAの第4末端(又は右側末端)は第1基板100の第4外側面(又は右側壁)であることができる。よって、表示領域AAの末端AAaに対応する第1基板100の外側面OSが空気によって取り囲まれることにより、本明細書による発光表示装置は、表示領域AAの末端AAa(又は表示部AAの側面)が不透明な非表示領域ではなくて空気(air)によって取り囲まれるエアベゼル(air-bezel)構造又はベゼルのない構造を有することができる。
一例による表示領域(又は表示部)AAは複数の画素領域PAを含むことができる。
一例による複数の画素領域PAは第1基板100上の表示領域AA上に第1間隔D1を有するように配列(又は配置)されることができる。第1基板100の第1方向X及び第2方向Yのそれぞれに沿って隣接した2個の画素領域PAは製造工程上の誤差範囲内で同じ第1間隔D1を有することができる。第1間隔D1は隣接した2個の画素領域PAの間のピッチ(pitch)(又は画素ピッチ)であることができる。例えば、第1間隔D1は隣接した2個の画素領域PAのそれぞれの中心部間の最短距離(又は最短長)であることができる。選択的に、画素ピッチは第1方向Xに平行な画素領域PAの一端と他端との間の大きさであることができる。また、他の一例で、画素ピッチは第2方向Yに平行な画素領域PAの一端と他端との間の大きさと表現することもできる。
複数の画素領域PAのそれぞれは、第1方向Xに平行な第1長さL1、及び第2方向Yに平行な第2長さL2を有することができる。第1長さL1と第2長さL2のそれぞれは第1間隔D1と同一であることができる。例えば、第1長さL1は第1幅、横長、又は横幅と表現することもできる。第2長さL2は第2幅、縦長、又は縦幅と表現することもできる。画素領域PAの第1長さL1及び/又は第2長さL2は画素ピッチと表現することもできる。
複数の画素領域PAのうち最外郭画素領域PAoのそれぞれと第1基板100の外側面OSとの間の第2間隔D2は、第1基板100の前面(front surface)全部(又は発光表示装置の前面(front surface)全部)が表示領域AAとして具現できるように、第1間隔D1の半分以下であることができる。例えば、第2間隔D2は最外郭画素領域PAoの中心部と第1基板100の外側面OSとの間の最短距離(又は最短長)であることができる。
第2間隔D2が第1間隔D1の半分を超えるとき、第1基板100は最外郭画素領域PAoの末端(又は表示領域AAの末端AAa)と第1基板100の外側面OSとの間の領域の分だけ表示領域AAより大きい大きさを有することにより、最外郭画素領域PAoの末端と第1基板100の外側面OSとの間の領域は表示領域AA全部を取り囲む非表示領域として構成され、これにより、第1基板100は表示領域AA全部を取り囲む非表示領域によるベゼル領域を必然的に含むようになる。これとは違い、第2間隔D2が第1間隔D1の半分以下であるとき、最外郭画素領域PAoの末端(又は表示領域AAの末端AAa)は第1基板100の外側面OSと重畳するか又は第1基板100の外側面OSの外部空間に位置し、これにより、表示領域AAは第1基板100の前面(front surface)全部に具現(又は配置)されることができる。
一例による表示領域(又は表示部)AAは、最外郭画素領域PAo及び内部画素領域PAiを含むことができる。
最外郭画素領域PAoは、複数の画素領域PAのうち第1基板100の縁部に沿って配置されることができる。例えば、最外郭画素領域PAoは第1画素領域PA1と表現することができる。
内部画素領域PAiは複数の画素領域PAのうち最外郭画素領域PAoを除くか又は最外郭画素領域PAoによって取り囲まれることができる。内部画素領域PAiは第2画素領域PA2と表現することができる。
複数の画素Pのそれぞれは第1基板100の第1面100a上に定義された複数の画素領域PAにそれぞれ配置されることができる。例えば、表示領域AAは第1基板100上に配列された画素アレイであることができる。画素アレイの画素Pのそれぞれは第1方向X及び第2方向Yに互いにすぐ隣接(immediately adjacent)することができる。一例として、画素アレイの画素Pのそれぞれは第1方向X及び第2方向Yに離隔空間なしに直接的に接触することができる。他の例として、画素アレイの最外郭画素領域PAoは第1基板100の外側面と互いに重畳するように一致するか又は互いに同一平面上に整列されることができる。例えば、画素アレイの各画素Pは第1方向X及び第2方向Yに沿って画素ピッチD1を有するように第1基板100上に配列されることができ、最外郭画素領域PAoの中心部と第1基板100の外側面OSとの間の間隔D2は画素ピッチD1の半分以下であることができる。
一例による表示領域(又は表示部)AAは、最外郭画素Po及び内部画素Piを含むことができる。
最外郭画素Poは複数の画素領域PAのうち第1基板100の縁部に沿って配置されることができる。例えば、最外郭画素Poは最外郭画素領域PAoに配置された第1画素P1と表現することができる。
内部画素Piは複数の画素Pの中で最外郭画素Poを除くか又は最外郭画素Poによって取り囲まれるように配置されることができる。例えば、内部画素Piは第2画素P2と表現することができる。このような内部画素Pi(又は第2画素P2)は最外郭画素Po(又は第1画素P1)と違う構成又は構造を有するように具現されることができる。
複数の画素Pの中で最外郭画素Poのそれぞれと第1基板100の外側面OSとの間の第2間隔D2は、第1基板100の前面(front surface)全部(又は発光表示装置の前面(front surface)全部)が表示領域AAとして具現できるように、第1間隔D1の半分以下であることができる。第1間隔D1は隣接した2個の画素Pのそれぞれの中心部の間の最短距離(又は最短長)であることができる。第2間隔D2は最外郭画素Pの中心部と第1基板100の外側面OSとの間の最短距離(又は最短長)であることができる。
一例による複数の画素Pのそれぞれは第1~第4発光領域EA1~EA4を含むことができる。例えば、第1~第4発光領域EA1~EA4のそれぞれは第1方向X及び第2方向Yに互いにすぐ隣接(immediately adjacent)することができる。一例として、第1~第4発光領域EA1~EA4のそれぞれは第1方向X及び第2方向Yに離隔空間なしに直接的に接触することができる。
一例による第1~第4発光領域EA1~EA4のそれぞれは正方形を有し、2×2の形態又はクワッド(quad)形態に配置されることができる。他の例による第1~第4発光領域EA1~EA4のそれぞれは第1方向Xに平行な短辺と第2方向Yに平行な長辺を有する長方形を有し、例えば1×4の形態又は1×4ストライプ(stripe)形態に配置されることができる。
第1発光領域EA1は第1色の光、第2発光領域EA2は第2色の光、第3発光領域EA3は第3色の光、及び第4発光領域EA4は第4色の光をそれぞれ放出するように具現されることができる。一例として、第1~第4色のそれぞれは互いに異なることができ、例えば第1色は赤色、第2色は青色、第3色は白色、及び第4色は緑色であることができる。他の例として、第1~第4色の一部は同一であることができる。例えば、第1色は赤色、第2色は第1緑色、第3色は第2緑色、第4色は青色であることができる。
一例による第1~第4発光領域EA1~EA4のそれぞれは画素Pの4等分の大きさより小さい大きさを有し、画素Pの真中央部CP側に偏って配置されることができる。一例による第1~第4発光領域EA1~EA4のそれぞれは画素Pの4等分の大きさと同じ大きさに相当する4等分領域全体に配置されることができる。
他の例による複数の画素Pのそれぞれは第1~第3発光領域EA1~EA3を含むことができる。この場合、第1~第3発光領域EA1~EA3のそれぞれは第1方向Xに平行な短辺と第2方向Yに平行な長辺を有する長方形を有し、例えば1×3の形態又は1×3ストライプ(stripe)形態に配置されることができる。例えば、第1色は赤色、第2色は青色、及び第3色は緑色であることができる。
本明細書の他の例による発光表示装置は、表示領域AA内に配置され、複数の画素Pに選択的に連結された複数のパッドを有するパッド部110をさらに含むことができる。例えば、パッド部110は第1パッド部又は前面パッド部であることができる。
パッド部110は、第1方向Xに平行な第1基板100の第1面100aの第1縁部に配置されている最外郭画素Poに含まれることができる。すなわち、第1基板100の第1縁部に配置されている最外郭画素Poは複数のパッドの少なくとも一つを含むことができる。これにより、複数のパッドは表示領域AAの内部に配置されるか含まれることにより、第1基板100上にはパッド部110による非表示領域(又はベゼル領域)が形成されないか存在しない。よって、最外郭画素Po(又は第1画素P1)はパッド部110を含むことにより、パッド部110を含まない内部画素Pi(又は第2画素P2)とは違う構成又は構造を有するように具現されることができる。
例えば、パッド部110が最外郭画素Poの内部に形成されずに最外郭画素Poと第1基板100の外側面OSとの間に配置されるとき、第1基板100はパッド部110が形成される領域に対応する非表示領域を有し、このような非表示領域によって最外郭画素Poと第1基板100の外側面OSとの間の第2間隔D2は第1間隔D1の半分を超えることになるだけでなく第1基板100全部が表示領域AAに具現されることができなく、非表示領域を遮るための別途のベゼルが必要となる。これとは違い、本明細書によるパッド部110は第1基板100の外側面OSと最外郭画素Poの発光領域EA1、EA2、EA3、EA4との間に配置されて最外郭画素Po内に含まれ、これにより第1基板100の外側面OSと最外郭画素Poとの間にはパッド部110による非表示領域(又はベゼル領域)が形成されないか存在しない。
このような本明細書の他の例による発光表示装置は、パッド部110を含む第1基板100全部が表示領域AAとして具現されることにより、表示領域AAの末端と整列される第1基板100の全外側面(又は表示パネルの外側面)OSが空気(air)によって取り囲まれるエアベゼル構造を有することができる。
図12は図10に示す発光表示装置を示す斜視図、図13は図10に示す発光表示装置の後面を示す図である。
図12及び図13を参照すると、本明細書の他の例による発光表示装置は、第1基板100、第2基板200、結合部材300、及びルーティング部400を含むことができる。
第1基板100は、表示基板、画素アレイ基板、上部基板、前面基板、又はベース基板と表現することもできる。第1基板100は、ガラス基板、曲がるか撓むことができる薄型ガラス基板又はプラスチック基板であることができる。
一例による第1基板100は画素駆動ライン及び複数の画素Pを含むことができる。
画素駆動ラインは第1基板100の第1面100a上に設けられ、複数の画素Pのそれぞれの駆動(又は発光)に必要な信号を供給する。例えば、画素駆動ラインは複数のデータラインDL、複数のゲートラインGL、複数の画素駆動電源ライン(又は第1電源ライン)PL、複数の画素共通電圧ライン(又は第2電源ライン)CVL、及び複数のレファレンス電圧ライン(又はセンシングライン)RLに区分(又は分類)されることができる。
一例によれば、複数のデータラインDL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、及び複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは第1基板100の第1面100aのうち第1縁部に配置された第1パッド部110のパッドのそれぞれと直接的に連結されるかパッド連結ライン(又はパッドリンクライン)を介して連結されることができる。
第1パッド部110は、第1方向Xに平行な第1基板100の第1縁部に配置されている最外郭画素Pに含まれることができる。ここで、第1基板100の第1面100aの第1縁部は外側面OSのうち第1外側面(又は一側面)OS1aを含むことができる。
第1パッド部110は、第1基板100の第1面100aの第1縁部に露出されているパッシベーション層11d上に第1方向Xに沿って互いに平行に配置された複数の第1パッドを含むことができる。このような第1パッド部110は図1及び図2に示したパッド部PPと実質的に同一であるので、それについての重複説明は省略する。
複数の画素Pのそれぞれは第1方向X及び第2方向Yのそれぞれに沿って第1間隔(又は第1ピッチ)D1で配列された複数の画素領域PAのそれぞれに配置されることができる。複数の画素Pのそれぞれは隣接した該当画素駆動ラインから供給される信号に応じて上部発光(top emission)方式で発光して第1基板100の第1面100aの上側に光を放出する自己発光素子(又は自発光要素)、及び隣接した画素駆動ラインに連結されて自己発光素子を発光させる画素回路を含むことができる。例えば、画素回路はデータラインDLを介して供給されたデータ信号に対応するデータ電流を自己発光素子に供給する駆動薄膜トランジスタを含むことができる。
複数の画素Pの中で最外郭画素と第1基板100の外側面OSとの間の距離は第1間隔D1の半分以下であることができる。最外郭画素の中心部と第1基板100の外側面OSとの間の第2間隔D2は第1間隔D1の半分以下であるので、第1基板100の前面(front surface)全部(又は表示装置の前面(front surface)全部)は表示領域AAとして具現されることができ、これにより、本明細書の他の例による発光表示装置は表示領域AAが空気によって取り囲まれるエアベゼル構造を有することができる。
一例による第1基板100は、表示領域AA内に配置されたゲート駆動回路150をさらに含むことができる。
一例によるゲート駆動回路150は複数のステージ回路部1501~150mを含むシフトレジスターから具現されることができる。すなわち、本例による発光表示装置は、第1基板100上の表示領域AAに配置され、画素にスキャン信号を供給するシフトレジスターを含むことができる。
複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは、第1方向Xに沿って第1基板100の各水平ラインに離隔して配置された複数のブランチ回路(branch circuit)1511~151nを含むことができる。複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは少なくとも一つのTFT(又はブランチTFT)を含み、第1方向Xに沿って一水平ライン内で少なくとも一つの画素P(又は画素領域PA)ごとに一つずつ配置されることができる。このような複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは第1パッド部110を介して供給されるゲート制御信号に応じて所定の順にスキャン信号を生成して該当ゲートラインGLに供給することができる。例えば、ゲート制御信号は、スタート信号、複数のシフトクロック、少なくとも一つのゲート駆動電圧、及び少なくとも一つのゲート共通電圧を含むことができる。
第1基板100は、ゲート駆動回路150と連結されたゲート制御ライングループGCLをさらに含む。ゲート制御ライングループGCLのそれぞれは複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれに配置された複数のブランチ回路1511~151nに選択的に連結される。
一例によるゲート制御ライングループGCLは、スタート信号ライン、複数のシフトクロックライン、少なくとも一つのゲート駆動電圧ライン、及び少なくとも一つのゲート共通電圧ラインを含むことができる。一例による複数のシフトクロックラインは複数のスキャンクロックラインと複数のキャリークロックラインに区分(又は分類)されることができる。ここで、複数のキャリークロックラインは省略可能である。
第1パッド部110は、ゲート制御ライングループGCLと連結された複数の第1ゲートパッドを有する第1ゲートパッド部をさらに含むことができる。
一例による第1基板100は表示領域AAの縁部に沿って配置された少なくとも一つの閉ループラインCLLをさらに含むことができる。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは表示領域AAに配置された複数の画素Pの中で最外郭画素Pの外郭部に沿って閉ループ形態を有するように配置されることができる。少なくとも一つの閉ループラインCLLは第1パッド部110に配置された複数の第1パッドの中で複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれと連結される複数の共通電圧パッドの少なくとも一つと電気的に連結されるか複数の画素共通電圧ラインCVLの少なくとも一つと電気的に連結されることができる。
第2基板200は、配線基板、リンク基板、下部基板、後面基板、又はリンクガラスと表現することもできる。第2基板200は、ガラス基板、曲がるか撓むことができる薄型ガラス基板又はプラスチック基板であることができる。例えば、第2基板200は第1基板100と同じ物質からなることができる。例えば、第2基板200の大きさと第1基板100の大きさは同一であるか実質的に同一であることができる。
第2基板200は結合部材300を介して第1基板100の第2面100bと結合(又は連結)されることができる。第2基板200は、第1基板100の第2面100bに向かうか結合部材300に結合された前面、前面と反対の後面200b、及び前面と後面200bとの間の外側面OSを含むことができる。このような第2基板200は画素駆動配線に信号を伝達し、第1基板100の剛性を増加させる。
本明細書の他の例による発光表示装置は、第2基板200上に配置された第2パッド部210をさらに含むことができる。
第2パッド部210は、第1基板100に配置された第1パッド部110と重畳する第2基板200の後面200bの第1縁部に配置されることができる。第2基板200の後面200bのうち第1縁部は、外側面OSのうち第1外側面(又は一側面)OS1bを含むことができる。
第2パッド部210は、第1方向Xに沿って所定の間隔で配置され、第1パッド部110のパッドのそれぞれと重畳する複数の第2パッドを含むことができる。
本明細書の他の例による発光表示装置は、第2基板200上に配置された第3パッド部(又は入力パッド部)230、及びリンクライン部250をさらに含むことができる。
第3パッド部230は第2基板200の後面200bに配置されることができる。例えば、第3パッド部230は第2基板200の後面200bの第1縁部に隣接した中間部に配置されることができる。一例による第3パッド部230は所定の間隔で互いに離隔した複数の第3パッド(又は入力パッド)を含むことができる。
リンクライン部250は第2基板200の第2パッド部210と第3パッド部230との間に配置されることができる。例えば、リンクライン部250は、第2パッド部210の第2パッドのそれぞれと第3パッド部230の第3パッドのそれぞれを個別的(又は一対一)に連結する複数のリンクラインを含むことができる。
結合部材300は第1基板100と第2基板200との間に介在される。第1基板100と第2基板200は結合部材300を介して互いに対向合着されることができる。例えば、第1基板100の第2面100bは結合部材300の一面と結合されることができ、第2基板200の前面は結合部材300の他面と結合されることができる。これにより、結合部材300を介して互いに対向合着(又は結合)された第1基板100及び第2基板200は発光表示パネルと表現することもできる。
ルーティング部400は第1基板100の外側面OS及び第2基板200の外側面OSを取り囲むように配置される。一例によるルーティング部400は、第1基板100の外側面OSの第1外側面(又は一側面)OS1aと第2基板200の外側面OSの第1外側面(又は一側面)OS1bのそれぞれに配置された複数のルーティングラインを含むことができる。
複数のルーティングラインのそれぞれは第1基板100の第1外側面OS1aと第2基板200の第1外側面OS1bのそれぞれを取り囲むように形成されることができる。一例として、複数のルーティングラインのそれぞれは第1基板100に配置された第1パッド部110のパッドと第2基板200に配置された第2パッド部210のパッドとの間に一対一に(又は個別的に)連結されることができる。
本明細書の一例による表示装置は駆動回路部500をさらに含むことができる。
駆動回路部500はディスプレイ駆動システムから供給されるデジタル映像データと同期信号に基づいて第1基板100上に配置された画素Pを駆動(又は発光)させることにより、映像データに対応する映像を表示領域AAに表示することができる。駆動回路部500は第2基板200の後面200bに配置された第3パッド部230に連結され、第1基板100上に配置された画素Pを駆動(又は発光)させるためのデータ信号及びゲート制御信号と駆動電源を第3パッド部230に出力することができる。例えば、駆動回路部500は第2基板200より小さい大きさを有することにより、第2基板200によって覆われ、第2基板200の外側面又は第1基板100の外側面の外部に露出されない。
一例による駆動回路部500は、フレキシブル回路フィルム510、駆動集積回路530、プリント基板550、タイミングコントローラー570、及び電源回路部590を含むことができる。このような構成を有する駆動回路部500は図1に示す駆動回路部3と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略するか簡略にする。
フレキシブル回路フィルム510は第2基板200の後面200bに配置された第3パッド部230と連結されることができる。
駆動集積回路530はフレキシブル回路フィルム510に実装される。駆動集積回路530は、フレキシブル回路フィルム510、第3パッド部230、リンクライン部250、第2パッド部210、ルーティング部400、及び第1パッド部110を介して複数のデータラインDL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、及び複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれと連結されることができる。駆動集積回路530はタイミングコントローラー570から提供される副画素データとデータ制御信号を受信し、データ制御信号に応じて副画素データをアナログ形態のデータ信号に変換して該当データラインDLに供給する。また、駆動集積回路530は、レファレンス電圧、画素駆動電圧及び画素共通電圧のそれぞれを生成して該当電圧ラインRL、PL、CVLにそれぞれ供給することができる。
駆動集積回路530は第1基板100上に配置された複数のレファレンス電圧ラインRLを介して画素Pに配置された駆動薄膜TFTの特性値をセンシングし、センシング値に対応するセンシングローデータを生成してタイミングコントローラー570に提供することができる。
プリント基板550はフレキシブル回路フィルム510の他側縁部に連結されることができる。プリント基板550は駆動回路部500の構成の間に信号及び電源を伝達する役割をする。
タイミングコントローラー570は印刷回路基板550に実装され、プリント基板550に配置されたユーザーコネクタを介してディスプレイ駆動システムから提供されるデジタル映像データ及びタイミング同期信号を受信する。
タイミングコントローラー570はタイミング同期信号に基づいてデジタル映像データを表示領域AAに配置された画素配列構造に合うように整列して画素データを生成し、生成された画素データを駆動集積回路530に提供する。
タイミングコントローラー570は、タイミング同期信号に応じてデータ制御信号とゲート制御信号のそれぞれを生成し、データ制御信号を応じて駆動集積回路530の駆動タイミングを制御し、ゲート制御信号を応じてゲート駆動回路150の駆動タイミングを制御することができる。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、及びメインクロック(又はドットクロック)を含むことができる。
タイミングコントローラー570は、予め設定された外部センシング区間の間に駆動集積回路530とゲート駆動回路150のそれぞれを外部センシングモードで駆動させ、駆動集積回路530から提供されるセンシングローデータに基づいて画素P別に駆動薄膜トランジスタの特性変化を補償するための補償データを生成し、生成された補償データに基づいて画素データを変調することができる。例えば、タイミングコントローラー570は垂直同期信号のブランキング区間(又は垂直ブランキング区間)に対応する外部センシング区間ごとに駆動集積回路530とゲート駆動回路150のそれぞれを外部センシングモードで駆動させることができる。
電源回路部590はプリント基板550に実装され、外部から供給される入力電源を用いて画素Pに映像を表示するために必要な各種の電源電圧を生成して該当回路に提供する。
図14は図12に示す‘B5’部の拡大図、図15は図12及び図14に示す一つの画素を示す回路図であり、これは第1基板上に配置された画素を説明するための図である。
図12、図14、及び図15を参照すると、本明細書の一例による第1基板100は、複数のデータラインDL、複数のゲートラインGL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、複数の画素P、共通電極CE、複数の共通電極コンタクト部CECP、第1パッド部110、及び少なくとも一つの閉ループラインCLLを含むことができる。
複数のデータラインDLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延び、第1方向Xに沿って所定の間隔を有するように第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。例えば、複数のデータラインDLの中で、奇数番目データラインDLoは第2方向Yに沿って第1基板100上に配列された複数の画素領域PAのそれぞれの第1縁部に配置されることができ、偶数番目データラインDLeは第2方向Yに沿って第1基板100上に配列された複数の画素領域PAのそれぞれの第2縁部に配置されることができる。
複数のゲートラインGLのそれぞれは第1方向Xに沿って長く延び、第2方向Yに沿って所定の間隔を有するように第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。例えば、複数のゲートラインGLの中で、奇数番目ゲートラインGLoは第1方向Xに沿って第1基板100上に配列された複数の画素領域PAのそれぞれの第3縁部に配置されることができる。複数のゲートラインGLの中で、偶数番目ゲートラインGLeは第1方向Xに沿って第1基板100上に配列された複数の画素領域PAのそれぞれの第4縁部に配置されることができる。
複数の画素駆動電源ラインPLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延び、第1方向Xに沿って所定の間隔を有するように第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。例えば、複数の画素駆動電源ラインPLで、奇数番目画素駆動電源ラインPLは第1方向Xを基準に奇数番目画素領域PAの第1縁部に配置されることができ、偶数番目画素駆動電源ラインPLは第1方向Xを基準に偶数番目画素領域PAの第2縁部に配置されることができる。
複数の画素駆動電源ラインPLの中で隣接した2個の画素駆動電源ラインPLは第2方向Yに沿って配列された各画素領域PAに配置された複数の電源共有ラインPSLを介して互いに連結されることができる。例えば、複数の画素駆動電源ラインPLは複数の電源共有ラインPSLを介して互いに電気的に連結されることにより、梯子状構造を有するかメッシュ状構造を有することができる。複数の画素駆動電源ラインPLが梯子状構造を有するかメッシュ状構造を有することにより、画素駆動電源ラインPLのライン抵抗による画素駆動電源の電圧降下(IR drop)を防止するか最小化することができ、これにより本例による発光表示装置は、表示領域AAに配列された各画素Pに供給される画素駆動電源の偏差による画質不良を防止するか最小化することができる。
複数の電源共有ラインPSLのそれぞれは第1方向Xに平行に隣接した画素駆動電源ラインPLから分岐されて各画素領域PAの中間領域に配置されることができる。
複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延び、第1方向Xに沿って所定の間隔を有するように第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。例えば、複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれは第1方向Xを基準に偶数番目画素領域PAの第1縁部に配置されることができる。
複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延び、第1方向Xに沿って所定の間隔を有するように第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは第2方向Yに沿って配列されている各画素領域PAの中心領域に配置されることができる。
複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれは各画素領域PAで第1方向Xに沿って隣接した2個の副画素SP1、SP2;SP3、SP4に共有されることができる。このために、複数のレファレンス電圧ラインRLのそれぞれはレファレンス分岐ラインRDLを含むことができる。レファレンス分岐ラインRDLは各画素領域PAで第1方向Xに沿って隣接した2個の副画素SP1、SP2;SP3、SP4側に分岐(又は突出)して隣接した2個の副画素SP1、SP2;SP3、SP4に電気的に連結されることができる。
複数の画素Pのそれぞれは第1基板100の表示領域AA上に同じ大きさに定義された複数の画素領域PAのそれぞれに配置されることができる。
複数の画素Pのそれぞれは少なくとも3個の副画素を含むことができる。例えば、複数の画素Pのそれぞれは第1~第4副画素SP1~SP4を含むことができる。
第1~第4副画素SP1~SP4のそれぞれは画素回路PC及び自己発光素子EDを含むことができる。
一例による画素回路PCは画素領域PAの回路領域に配置され、隣接したゲートラインGLo、GLe、データラインDLo、DLe、及び画素駆動電源ラインPLに連結されることができる。例えば、第1副画素SP1に配置された画素回路PCは奇数番目データラインDLoと奇数番目ゲートラインGLoに連結されることができ、第2副画素SP2に配置された画素回路PCは偶数番目データラインDLeと奇数番目ゲートラインGLoに連結されることができ、第3副画素SP3に配置された画素回路PCは奇数番目データラインDLoと偶数番目ゲートラインGLeに連結されることができ、第4副画素SP4に配置された画素回路PCは偶数番目データラインDLeと偶数番目ゲートラインGLeに連結されることができる。
第1~第4副画素SP1~SP4のそれぞれの画素回路PCは、該当ゲートラインGLo、GLeから供給されるスキャン信号に応じて該当データラインDLo、DLeから供給されるデータ信号をサンプリングし、サンプリングされたデータ信号に基づいて画素駆動電源ラインPLから自己発光素子EDに流れる電流を制御することができる。
一例による画素回路PCは、図3に示すように、3個のTFT Tsw1、Tsw2、Tdr及び一つのキャパシタCstを用いてデータ信号をサンプリングし、サンプリングされたデータ信号に基づいて自己発光素子EDに流れる電流を制御することができる。このような画素回路PCは図3の画素回路PCと実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
他の例による第1~第4副画素SP1~SP4のそれぞれの画素回路PCは半導体製造工程によって画素駆動チップ形態を有するように具現され、該当画素領域PAの回路領域に配置され、隣接したゲートラインGLo、GLe、データラインDLo、DLe、及び画素駆動電源ラインPLに連結されることができる。例えば、画素駆動チップは最小単位のマイクロチップ(microchip)又は単一のチップセット(chipset)であり、2個以上のトランジスタと1個以上のキャパシタを有する一つの微小な大きさを有する半導体パッケージング素子であることができる。このような画素駆動チップは、該当ゲートラインGLo、GLeから供給されるスキャン信号に応じて該当データラインDLo、DLeから供給されるデータ信号をサンプリングし、サンプリングされたデータ信号に基づいて画素駆動電源ラインPLから自己発光素子EDに流れる電流を制御することができる。
自己発光素子EDは画素領域PAの発光領域EAに配置され、画素回路PCに電気的に連結され、共通電極CEと電気的に連結されることができる。このような発光素子EDは画素回路PCから共通電極CEに流れる電流によって発光することができる。このような自己発光素子EDは図3に示す自己発光素子EDと実質的に同一であるので、それについての重複説明は省略する。
共通電極CEは第1基板100の表示領域AA上に配置され、複数の画素Pのそれぞれの自己発光素子EDと電気的に連結される。例えば、共通電極CEは第1基板100に配置された第1パッド部110を除いた残りの第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。
複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれと重畳する複数の画素Pの間に配置され、共通電極CEを複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれに電気的に連結する。一例による複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは、第2方向Yを基準に、複数の画素Pの間又は複数の画素の間の境界部で複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれと電気的に連結され、共通電極CEの一部が電気的に連結されることにより、共通電極CEを複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれと電気的に連結することができる。
複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは複数の画素Pの間ごとに配置されて複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれと共通電極CEを電気的に連結することにより、共通電極CEの面抵抗による画素共通電源の電圧降下(IR drop)を防止するか最小化することができ、これにより本例による発光表示装置は表示領域AAに配列された各画素Pに供給される画素共通電源の偏差による画質不良を防止するか最小化することができる。
一例によれば、複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれと電気的に連結されるように少なくとも3層構造からなる画素電極PEとともに形成されることができる。複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは“(”形又は“<”形の断面構造を有するサイドコンタクト構造を介して共通電極CEと電気的に連結されることができる。例えば、複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは、第1~第3金属層からなるとき、第1~第3金属層の間のエッチング速度によって第1金属層と第2金属層の側面に形成されるアンダーカット構造又はテーパー構造に対応するサイドコンタクト構造を有することができる。例えば、複数の共通電極コンタクト部CECPのそれぞれは、第1~第4金属層からなるとき、第2及び第3金属層の間のエッチング速度によって第2金属層と第3金属層の側面に形成されるアンダーカット構造又はテーパー構造に対応するサイドコンタクト構造を有することができる。
第1パッド部110は第1方向Xに平行な第1基板100の第1面の第1縁部に配置されることができる。第1パッド部110は第1基板100の第1縁部に配置されている最外郭画素領域PAoの第3縁部に配置されることができる。第2方向Yを基準に、第1パッド部110の末端は最外郭画素領域PAoの末端と重畳するか整列されることができる。これにより、第1パッド部110は第1基板100の第1縁部に配置されている最外郭画素領域PAo内に含まれる(又は配置される)ことにより、第1基板100上にはパッド部110による非表示領域(又はベゼル領域)が形成されないか存在しない。
一例による第1パッド部110は、第1基板100の第1縁部上に第1方向Xに沿って互いに平行に配置された複数の第1パッドを含むことができる。
一例による第1パッド部110は、第1方向Xに沿って画素駆動電圧パッドPVP、データパッドDP、レファレンス電圧パッドRVP、データパッドDP、ゲートパッドGP、画素共通電圧パッドCVP、データパッドDP、レファレンス電圧パッドRVP、データパッドDP、及び画素駆動電圧パッドPVPの順に配置された複数のパッドグループPGを含むことができる。
複数のパッドグループPGそれぞれは第1方向Xに沿って配置された隣接した2個の画素Pに連結されることができる。例えば、複数のパッドグループPGのそれぞれは、第1方向Xに沿って奇数番目画素領域PA内に連続的に配置された画素駆動電圧パッドPVP、データパッドDP、レファレンス電圧パッドRVP、データパッドDP、及びゲートパッドGPを含む第1パッドグループPG1、及び第1方向Xに沿って偶数番目画素領域PA内に連続的に配置された画素共通電圧パッドCVP、データパッドDP、レファレンス電圧パッドRVP、データパッドDP、及び画素駆動電圧パッドPVPを含む第2パッドグループPG2を含むことができる。
一例による第1基板100は、複数の補助電圧ラインSPL及び複数の補助電源コンタクト部SPCPをさらに含むことができる。
複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれは第2方向Yに沿って長く延び、複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれに隣接して配置されることができる。複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれは画素共通電圧パッドCVPと電気的に連結されずに隣接した画素共通電圧ラインCVLに電気的に連結されることにより、隣接した画素共通電圧ラインCVLから画素共通電源を受けることができる。このために、本明細書による第1基板100は、互いに隣接した画素共通電圧ラインCVLと補助電圧ラインSPLを電気的に連結する複数のライン連結パターンLCPをさらに含むことができる。
複数のライン連結パターンLCPのそれぞれは互いに隣接した画素共通電圧ラインCVLと補助電圧ラインSPLを交差するように第1基板100上に配置され、ラインジャンピング構造を介して互いに隣接した画素共通電圧ラインCVLと補助電圧ラインSPLを電気的に連結することができる。例えば、複数のライン連結パターンLCPのそれぞれの一側は補助電圧ラインSPL上の絶縁層に形成された第1ラインコンタクトホールを介して補助電圧ラインSPLの一部と電気的に連結され、複数のライン連結パターンLCPのそれぞれの他側は画素共通電圧ラインCVL上の絶縁層に形成された第2ラインコンタクトホールを介して画素共通電圧ラインCVLの一部と電気的に連結されることができる。
複数の補助電源コンタクト部SPCPのそれぞれは複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれと重畳する複数の画素Pの間に配置され、共通電極CEを複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれに電気的に連結する。一例による複数の補助電源コンタクト部SPCPのそれぞれは、第2方向Yを基準に、複数の画素Pの間又は複数の画素の間の境界部で複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれと電気的に連結され、共通電極CEの一部が電気的に連結されることにより、共通電極CEを複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれと電気的に連結することができる。これにより、共通電極CEは複数の補助電源コンタクト部SPCPを介して複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれに追加的に連結されることができる。これにより、本例による発光表示装置は、表示領域AAに配列された各画素Pに供給される画素共通電源の偏差による画質不良がさらに防止されるかさらに最小化することができる。そして、本例による発光表示装置は、複数の補助電圧ラインSPLのそれぞれに連結される画素共通電圧パッドCVPを追加的に配置(又は形成)しなくても、複数の画素領域PAのそれぞれで画素共通電圧を共通電極CEに供給することができる。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは表示領域AAに配置された複数の画素Pの中で最外郭画素Pの外郭部に沿って閉ループ形態を有するように配置されることができる。少なくとも一つの閉ループラインCLLは複数の画素共通電圧パッドCVPの少なくとも一つと電気的に連結されるか複数の画素共通電圧ラインCVLの少なくとも一つと電気的に連結されることができる。これにより、少なくとも一つの閉ループラインCLLは外部から流入する静電気を画素共通電圧パッドCVP及び/又は画素共通電圧ラインCVLで放電させることにより、静電気による不良を防止することができる。
図16は図12及び図14に示す表示領域に配置されたゲート駆動回路を示す図である。
図12、図14、及び図16を参照すると、本明細書の他の例によるゲート駆動回路150は第1基板100の表示領域AA内に配置され、第1基板100の表示領域AAに配置されたゲート制御ライングループGCLと連結されることができる。
まず、ゲート制御ライングループGCLは第1基板100の表示領域AAでゲート駆動回路150と複数のゲート制御ラインを含むことができる。
一例によるゲート制御ライングループGCLは、スタート信号ライン、複数のシフトクロックライン、少なくとも一つのゲート駆動電圧ライン、及び少なくとも一つのゲート共通電圧ラインを含むことができる。ゲート制御ライングループGCLの各ラインは第2方向Yに沿って長く延び、第1方向Xに沿って所定の間隔を有するように第1基板100の表示領域AA上に配置されることができる。例えば、ゲート制御ライングループGCLの各ラインは第1方向Xに沿って少なくとも一つの画素Pの間に配置されることができる。
一例によるゲート駆動回路150は複数のステージ回路部1501~150mを含むシフトレジスターから具現されることができる。
複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは第1方向Xに沿って第1基板100の第1面100a上の各水平ラインに個別的に配置され、第2方向Yに沿って互いに従属的に連結されることができる。複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは第1パッド部110とゲート制御ライングループGCLを介して供給されるゲート制御信号に応じて所定の順にスキャン信号を生成して該当ゲートラインGLに供給することができる。
一例による複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは、複数のブランチ回路1511~151n及びブランチネットワーク153を含むことができる。
複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれはブランチネットワーク153を介してゲート制御ライングループGCLのラインに選択的に連結され、ブランチネットワーク153を介して互いに電気的に連結されることができる。このような複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれはゲート制御ライングループGCLの各ラインを介して供給されるゲート制御信号に応じてスキャン信号を生成して該当ゲートラインGLに供給することができる。
複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは一つのステージ回路部1501~150mを構成する複数のTFTの少なくとも一つのTFTを含むことができる。一例による複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは、第1基板100の各水平ラインで、隣接した2個の画素Pの間の回路領域に配置されるか2個の画素Pの間の回路領域に配置されることができるが、これに限定されず、一つのステージ回路部1501~150mを構成するTFTの個数と一つの水平ラインに配置された画素Pの個数によって少なくとも一つの画素Pの間の回路領域に配置されることができる。
ブランチネットワーク153は第1基板100の各水平ラインに配置され、複数のブランチ回路1511~151nを互いに電気的に連結することができる。一例によるブランチネットワーク153は、複数の制御ノードとネットワークラインを含むことができる。
複数の制御ノードは第1基板100の各水平ラインに配置され、一つの水平ライン上で複数のブランチ回路1511~151nと選択的に連結されることができる。例えば、複数の制御ノードは、第1基板100の各水平ラインに配列されている画素領域のうち上側縁領域(又は下側縁領域)に配置されることができる。
ネットワークラインは第1基板100に配置されたゲート制御ライングループGCLのラインと選択的に連結され、複数のブランチ回路1511~151nと選択的に連結されることができる。例えば、ネットワークラインはゲート制御ライングループGCLのラインから供給されるゲート制御信号を該当ブランチ回路1511~151nに供給し、複数のブランチ回路1511~151nの間の信号を伝達することができる。
このような本例によれば、ゲート駆動回路150が第1基板100の表示領域AA内に配置されるから最外郭画素領域PAoの中心部と第1基板100の外側面OSとの間の第2間隔D2は隣接した画素領域PAの間の第1間隔(又は画素ピッチ)D1の半分以下を有することができる。例えば、ゲート駆動回路150が第1基板100の表示領域AA内に配置されず、図1に示すように、第1基板100の縁部に配置されるとき、第2間隔D2は第1間隔D1の半分以下を有することができない。よって、本明細書の他の例による発光表示装置は、ゲート駆動回路150が第1基板100の表示領域AA内に分散配置されることにより、第2間隔D2が第1間隔D1の半分以下に具現されることができる。
図17は図12に示す線III-III’についての断面図、図18は図17に示す‘B6’部の拡大図である。図17及び図18の説明で、図12の構成要素と同一であるか対応する構成要素に対しては同じ図面符号を付与し、それについての重複説明は省略するか簡略にする。
図12、図17、及び図18を参照すると、本明細書に他の例による発光表示装置は、結合部材300を介して互いに結合(又は合着)された第1基板100と第2基板200を含むことができる。第1基板100と第2基板200の説明で、図12の構成要素と同一であるか対応する構成要素に対しては同じ図面符号を付与し、それについての重複説明は省略するか簡略にする。
一例による第1基板100は表示部AAを含むことができる。
表示部AAは、回路層11、平坦化層12、発光素子層13、バンク14、ダムパターン15、少なくとも一つの閉ループラインCLL、封止層16、波長変換層17、機能性フィルム18、側面シーリング部材19、及び少なくとも一つのクリフパターン部CPPを含むことができる。このような表示部AAに配置された構成要素は画素Pの自己発光素子EDと画素回路PCの配置構造を除き、図4~図7に示す基板10上に配置された表示部AAに配置された構成要素と実質的に同一であるので、同じ構成要素に対しては同じ図面符号を付与し、それによる重複説明は省略するか簡略にする。
回路層11は第1基板100の第1面100a上に配置されることができる。回路層11は画素アレイ層又はTFTアレイ層と表現することもできる。一例による回路層11は、下部金属層BML、バッファー層11a及び回路アレイ層11bを含むことができる。
下部金属層BMLは第1基板100の第1面100a上に第2方向Yに沿って配置される画素駆動ラインとして使われることができる。例えば、下部金属層BMLは第1基板100の第1面100a上に形成された後、パターニング工程によって、複数のデータラインDL、複数の画素駆動電源ラインPL、複数の画素共通電圧ラインCVL、複数のレファレンス電圧ラインRL、遮光パターンLSP、及びゲート制御ライングループGCLのそれぞれにパターニングされることができる。
バッファー層11aは下部金属層BMLを覆うように第1基板100の第1面100a上に配置されることができる。バッファー層11aは、下部金属層BMLを覆う第1バッファー層BL1、及び第1バッファー層BL1を覆う第2バッファー層BL2を含むことができる。
回路アレイ層11bはバッファー層11a上の各画素領域PAに配置された駆動TFT Tdrを有する画素回路PCを含むことができる。
各画素領域PAに配置された駆動TFT Tdrは、活性層ACT、ゲート絶縁膜GI、ゲート電極GE、層間絶縁膜11c、第1ソース/ドレイン電極SD1、第2ソース/ドレイン電極SD2、及びパッシベーション層11dを含むことができる。画素回路PCを構成する第1及び第2スイッチングTFT Tsw1、Tsw2のそれぞれは駆動TFT Tdrとともに形成されるので、これについての説明は省略する。
ソース/ドレイン電極SD1、SD2を具現するソース/ドレイン金属層は第1方向Xに沿って配置される画素駆動ラインとして使われることができる。例えば、ソース/ドレイン金属層は第1基板100の第1面100a上に形成された後、パターニング工程によって、ゲートラインGL、ブランチネットワーク153の複数の制御ノード及びネットワークライン、電源共有ラインPSL、ライン連結パターンLCP、及びレファレンス分岐ラインRDLなどにパターニングされることができる。
発光素子層13は平坦化層12上に配置され、上部発光(top emission)方式で第1基板100の第1面100aの上方に光を放出することができる。
一例による発光素子層13は、画素電極PE、自己発光素子ED、及び共通電極CEを含むことができる。
画素電極PEは複数の画素領域PAのそれぞれの発光領域EAと重畳する平坦化層12上に配置されることができる。画素電極PEは島状にパターニングされて各画素領域PA内に配置され、該当画素回路PCの駆動TFT Tdrの第1ソース/ドレイン電極SD1と電気的に連結されることができる。画素電極PEの一側は画素領域PAの発光領域EAから回路領域CA上に配置された駆動TFT Tdrの第1ソース/ドレイン電極SD1上に延び、平坦化層12に設けられた電極コンタクトホールCHを介して駆動TFT Tdrの第1ソース/ドレイン電極SD1と電気的に連結されることができる。
画素電極PEを具現する金属層は第1パッド部110のパッドPVP、DP、RVP、DP、GP、CVP、及び少なくとも一つの閉ループラインCLLとして使われることができる。例えば、画素電極PEを具現する金属層は第1基板100の第1面100a上に形成された後、パターニング工程によって第1パッド部110のパッドPVP、DP、RVP、DP、GP、CVP、及び少なくとも一つの閉ループラインCLLにパターニングされることができる。
自己発光素子EDは画素電極PE上に形成されて画素電極PEと直接的に接触する。発光素子EDは副画素SP別に区分されないように複数の副画素SPのそれぞれに共通的に形成される共通層であることができる。発光素子EDは画素電極PEと共通電極CEとの間に流れる電流に応じて白色光を放出することができる。
共通電極CEは自己発光素子ED上に形成されて自己発光素子EDと直接的に接触するか電気的に直接接触することができる。共通電極CEは、自己発光素子EDから放出される光が透過することができるように透明伝導性素材を含むことができる。
バンク14は画素電極PEの縁部を覆うように平坦化層12上に配置されることができる。バンク14は複数の副画素SPのそれぞれの発光領域EAを定義し、隣接した副画素SPに配置された画素電極PEを電気的に分離する。バンク14は複数の画素領域PAのそれぞれに配置された電極コンタクトホールCHを覆うように形成されることができる。バンク14は自己発光素子EDによって覆われることができる。
ダムパターン15は閉ループ形態を有するように第1基板100の縁部上の回路層11上に配置されることができる。例えば、ダムパターン15は回路層11のパッシベーション層11d上に配置されることができる。ダムパターン15は封止層16の拡散又は溢れを遮断する役割をする。このようなダムパターン15は複数の画素P(又は画素領域PA)のうち第1基板100の縁部に配置された最外郭画素Po(又は最外郭画素領域PAo)に含まれることができる。この場合、ダムパターン15の一部は第1基板100に配置された第1パッド部110と最外郭画素Po(又は最外郭画素領域PAo)の発光領域EAとの間に配置(又は具現)されることができる。
一例による第1基板100は、第1マージン領域MA1、第2マージン領域MA2及びダムパターン領域DPAをさらに含むことができる。
第1マージン領域MA1は最外郭画素Pの発光領域EAとダムパターン15との間に配置されることができる。第1マージン領域MA1は、自己発光素子EDの形成工程で不可避に発生する自己発光素子EDのシャドー領域(又は自己発光素子のテール部)に基づき、最外郭画素Pの発光領域EA(又はバンク14)の末端とダムパターン15との間に第1幅を有することができる。これにより、ダムパターン15は、第1方向Xを基準に、発光領域EAの末端から第1幅の第1マージン領域MA1だけ離隔するように具現されることができる。
第2マージン領域MA2は第1基板100の外側面OSとダムパターン15との間に配置されることができる。第2マージン領域MA2は、水分による自己発光素子EDの信頼性マージンに基づき、第1基板100の外側面OSとダムパターン15との間に第2幅を有することができる。これにより、ダムパターン15は、第1方向Xを基準に、第1基板100の外側面OSから第2幅の第2マージン領域MA2だけ離隔するように具現されることができる。
一例による第2マージン領域MA2は、第1基板100の第1面100aの第1縁部に配置された第1パッド部110と重畳するパッドマージン領域を含むことができる。
ダムパターン領域DPAは第1マージン領域MA1と第2マージン領域MA2との間に配置されることができる。ダムパターン領域DPAは、ダムパターン15の最下位底面(又は下面)の幅に対応する第3幅を有することができる。
第1方向Xを基準に、第1マージン領域MA1、第2マージン領域MA2及びダムパターン領域DPAのそれぞれの幅は最外郭画素の中央部と第1基板100の外側面OSとの間の第2間隔D2が隣接した2個の画素領域PAの間の第1間隔(又は画素ピッチ)D1の半分以下になるように具現されることができる。
封止層16は第1基板100の第1面100aのうち最外郭縁部を除いた残りの部分上に配置されて発光素子層13を覆う。例えば、封止層16は発光素子層13の前面(front surface)と側面(lateral surface)の両者を取り囲むように具現されることができる。一例による封止層16は、第1~第3封止層16a、16b、16cを含むことができる。
波長変換層17は複数の画素領域PAのそれぞれの発光領域EAから入射する光の波長を変換させる。例えば、波長変換層17は発光領域EAから入射する白色光を画素Pに相当するカラー光に変換させることができる。
一例による波長変換層17は、複数の波長変換パターン17a及び保護層17bを含むことができる。
複数の波長変換パターン17aは各画素領域PAの発光領域EAに配置される封止層16上に配置されることができる。一例による複数の波長変換パターン17aは、白色光を赤色光に変換する赤色光フィルター、白色光を緑色光に変換する緑色光フィルター、及び白色光を青色光に変換する青色光フィルターに区分(又は分類)されることができる。
保護層17bは波長変換パターン17aを覆うとともに波長変換パターン17a上に平坦面を提供するように具現されることができる。
代案として、波長変換層17はシート状の波長変換シートに変更されて封止層16上に配置されることもできる。この場合、波長変換シート(又は量子点シート)は一対のフィルムの間に介在された波長変換パターン17aを含むことができる。例えば、波長変換層17が副画素に設定されたカラー光を再放出する量子点を含むとき、副画素の発光素子層13は白色光又は青色光を放出するように具現されることができる。
機能性フィルム18は波長変換層17上に配置されることができる。例えば、機能性フィルム18は透明接着部材を介して波長変換層17上に結合されることができる。一例による機能性フィルム18は反射防止層(又は反射防止フィルム)、バリア層(又はバリアフィルム)、及び光経路制御層(又は光経路制御フィルム)の少なくとも一つを含むことができる。
側面シーリング部材19は第1基板100と機能性フィルム18との間に形成され、回路層11、平坦化層12及び波長変換層17のそれぞれの側面の全部を覆うことができる。すなわち、側面シーリング部材19は、機能性フィルム18と第1基板100との間で発光表示装置の外部に露出された回路層11、平坦化層12及び波長変換層17のそれぞれの側面の全部を覆うことができる。また、側面シーリング部材19は面取り工程によって第1基板100の第1面10aと外側面OSとの間の角部に形成(又は配置)された第1チャンファー100cを覆うことができる。例えば、第1基板100の最外郭外側面、側面シーリング部材19の外側面及び機能性フィルム18の外側面のそれぞれは互いに同じ垂直線VL上に位置することができる。
少なくとも一つのクリフパターン部CPPは表示部AAを取り囲む閉ループ形態を有するようにダムパターン15の周辺に配置されることができる。一例による少なくとも一つのクリフパターン部CPPはダムパターン15の内側領域及び外側領域の少なくとも一領域に配置されることができる。このような少なくとも一つのクリフパターン部CPPは最外郭画素Pの一部に配置される発光素子層13の自己発光素子EDを分離(又は断線)させることによって側面透湿経路を遮断し、これにより側面透湿を防止することができる。このような少なくとも一つのクリフパターン部CPPはダムパターン15の周辺に配置されている層間絶縁膜11cとパッシベーション層11dにトレンチパターンを形成するパターニング工程によって具現されたテーパー構造物、及びテーパー構造物上に配置された軒構造物を含むものであり、これは図4~図7に示すクリフパターン部CPPと実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPと重畳するように配置されることができる。ここで、少なくとも一つの閉ループラインCLLは第1基板100の一側縁部と他側縁部で第1パッド部110に配置された複数の画素共通電圧パッドCVPの少なくとも一つと電気的に連結されるか複数の画素共通電圧ラインCVLの少なくとも一つと電気的に連結されることができる。少なくとも一つの閉ループラインCLLは第1基板100の一側縁部と他側縁部を除いた残りの部分で少なくとも一つのクリフパターン部CPP上に配置されることができる。
一例による第2基板200は、ルーティング部400に連結された金属パターン層、及び金属パターン層を絶縁する絶縁層を含むことができる。
金属パターン層(又は伝導性パターン層)は複数の金属層を含むことができる。一例による金属パターン層は、第1金属層201、第2金属層203、及び第3金属層205を含むことができる。絶縁層は複数の絶縁層を含むことができる。例えば、後面絶縁層は、第1絶縁層202、第2絶縁層204、及び第3絶縁層206を含むことができる。絶縁層は後面絶縁層又はパターン絶縁層と表現することもできる。
第1金属層201、第2金属層203及び第3金属層205は第2基板200の後面200bに配置された第2パッド部210のパッド、第3パッド部230のパッド、及びリンクライン部250のリンクラインとして使われることができる。例えば、第1金属層201は複数のリンクラインの中で一部のリンクラインとして使われることができ、第3金属層205は複数のリンクラインの中で残りのリンクライン及びパッドとして使われることができる。第2金属層203は互いに異なる層に配置されたリンクラインを電気的に連結するためのジャンピングライン(又はブリッジライン)として使われることができる。
第1絶縁層202は第1金属層201を覆うように第2基板200の後面200b上に具現されることができる。第2絶縁層204は第2金属層203を覆うように第2基板200の後面200b上に具現されることができる。第3絶縁層206は第3金属層205を覆うように第2基板200の後面200b上に具現されることができる。
結合部材300は第1基板100と第2基板200との間に介在される。これにより、第1基板100と第2基板200は結合部材300を介して互いに対向合着されることができる。一例による結合部材300はOCA(optically clear adhesive)又はOCR(optically clear resin)を含む透明接着部材であるか両面接着テープであることができる。他の例による結合部材300はガラス繊維を含むことができる。
一例による結合部材300は第1基板100と第2基板200との間の空間の全部に配置されることができる。例えば、第1基板100の第2面100bの全部は結合部材300の一面の全部と結合されることができ、第2基板200の前面200aの全部は結合部材300の他面の全部と結合されることができる。
他の例による結合部材300は第1基板100と第2基板200との間にパターン構造を有するように配置されることができる。例えば、結合部材300はラインパターン構造又はメッシュパターン構造を有することができる。メッシュパターン構造は、第1基板100と第2基板200の合着の際、第1基板100と第2基板200との間に発生する気泡が外部に排出されるようにするベント部をさらに含むことができる。
図19は図12の線IV-IV’についての断面図であり、これは本明細書の他の例による発光表示装置の第1パッド部、第2パッド部及びルーティング部の断面構造を説明するための図である。図19の説明において、図12の構成要素と同じか対応する構成要素に対しては同じ図面符号を付与し、それについての重複説明は省略するか簡略にする。
図12、図13、図14、及び図19を参照すると、本明細書の他の例による発光表示装置で、第1パッド部110は、第1基板100の第1面100aのうち第1縁部に配置された複数のパッドPVP、DP、RVP、GP、CVPを含むことができる。例えば、第1パッド部110の各パッドPVP、DP、RVP、GP、CVPはパッドコンタクトホールを介して該当ラインと電気的に連結されることができる。例えば、第1パッド部110に配置された複数の画素共通電圧パッドCVPのそれぞれはパッドコンタクトホールを介して複数の画素共通電圧ラインCVLと個別的に連結されることができる。
複数の画素共通電圧パッドCVP又は複数の画素共通電圧パッドCVPのそれぞれと複数の画素共通電圧ラインCVLの一側との間に連結されたパッド連結ラインは少なくとも一つの閉ループラインCLLと電気的に連結されることができる。例えば、第1パッド部110を含む第1基板100の一側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLはパッシベーション層11d、層間絶縁膜11c及びバッファー層11aを貫通するビアホールを介して複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの一側の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。これは図6に示す少なくとも一つの閉ループラインCLLと実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。そして、第1基板100の一側縁部と反対側の第1基板100の他側縁部で、少なくとも一つの閉ループラインCLLはパッシベーション層11d、層間絶縁膜11c及びバッファー層11aを貫通するビアホールを介して複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。これは図8に示す少なくとも一つの閉ループラインCLLと実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置されることができ、少なくとも一つのクリフパターン部CPPに配置されたビアホールを介して複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側の中で少なくとも一つと電気的に連結されることができる。また、少なくとも一つの閉ループラインCLLは少なくとも一つのクリフパターン部CPPと重畳するバッファー層11aのビアホールに配置された伝導性金属層を介して複数の画素共通電圧ラインCVLのそれぞれの他側の少なくとも一つと電気的に連結されることができる。このような閉ループラインCLL、クリフパターン部CPP及び画素共通電圧ラインCVLの間の配置構造(又は連結構造)は図6及び図7に示す閉ループラインCLL、クリフパターン部CPP及び画素共通電圧ラインCVLの間の配置構造(又は連結構造)と実質的に同一であるので、これについての重複説明は省略する。
本明細書の他の例による発光表示装置で、第2パッド部210は第2基板200の後面200bのうち第1パッド部110と重畳する第1縁部に配置された複数の第2パッド211を含むことができる。
複数の第2パッド211のそれぞれは第2基板200の後面200bに配置された第2絶縁層204及び/又は第1絶縁層202に配置されたパッドコンタクトホールを介して該当リンクラインと電気的に連結されることができる。また、複数の第2パッド211のそれぞれはルーティング部400を介して第1パッド部110の各パッドPVP、DP、RVP、GP、CVPと個別的に連結されることができる。
ルーティング部400は第1基板100の外側面OS及び第2基板200の外側面OSを取り囲むように配置される。例えば、ルーティング部400は第1基板100の外側面OSの第1外側面(又は一側面)OS1aと第2基板200の外側面OSの第1外側面(又は一側面)OS1bのそれぞれに配置されることができる。
一例によるルーティング部400は、第1基板100の外側面OSの第1外側面OS1aと第2基板200の外側面OSの第1外側面OS1bのそれぞれに配置された複数のルーティングライン411を含むことができる。
複数のルーティングライン411のそれぞれは第1基板100の第1外側面OS1a及び第2基板200の第1外側面OS1bのそれぞれを取り囲むように形成されることができる。例えば、複数のルーティングライン411のそれぞれは伝導性ペーストを用いたプリンティング方式で形成されることができる。
複数のルーティングライン411のそれぞれにおいて、一端部は第1基板100の第1縁部に配置された第1パッド部110の各パッドPVP、DP、RVP、GP、CVPと第1チャンファー100cを取り囲み、他端部は第2基板200の第2縁部に配置された第2パッド部210の第2パッド211と第2チャンファー200cを取り囲み、一端部と他端部との間の中間部は第1基板100の第1外側面OS1a及び第2基板200の第1外側面OS1bのそれぞれを取り囲むことができる。
本例によるルーティング部400はエッジコーティング層413をさらに含むことができる。
エッジコーティング層413は複数のルーティングライン411を覆うように具現されることができる。一例によるエッジコーティング層413は、複数のルーティングライン411だけでなく、第1基板100の第1縁部、第1外側面OS1a、及び第2基板200の第1縁部と第1外側面OS1bの全部を覆うように具現されることができる。このようなエッジコーティング層413は金属素材からなる複数のルーティングライン411のそれぞれの腐食又は複数のルーティングライン411の間の電気的なショートを防止することができる。また、エッジコーティング層413は複数のルーティングライン411と第1パッド部110のパッドによって外部光の反射を防止するか最小化することができる。一例によるエッジコーティング層413はブラックインクを含む遮光物質からなることができる。
第1基板100の第1チャンファー100cを覆うエッジコーティング層413の上面は側面シーリング部材19によって覆われることができる。
エッジコーティング層413の外側面は第1基板100の最外郭外側面であることができ、よって、第1基板100の最外郭外側面、側面シーリング部材19の外側面及び機能性フィルム18の外側面のそれぞれは互いに同じ垂直線VL上に位置することができる。
このような本明細書の他の例による発光表示装置は図1~図9Cに示す発光表示装置と同じ効果を有し、表示部AAが不透明な非表示領域ではなくて空気(air)によって取り囲まれるエアベゼル(air-bezel)構造又はベゼルのない構造を有することができる。
図20は本明細書の一例によるマルチスクリーン表示装置を示す図、図21は図20に示す線V-V’についての断面図である。これらは図10~図19に示す本明細書の他の例による発光表示装置をタイリングして具現したマルチスクリーン表示装置を示す図である。
図20及び図21を参照すると、本明細書の一例によるマルチスクリーン表示装置は複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4を含むことができる。
複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれは個別映像を表示するか一つの映像を分割して表示することができる。このような複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれは図10~図19に示す本明細書の他の例による発光表示装置を含むものであるので、これについての重複説明は省略する。
複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれは側面同士互いに接触するように別途のタイリングフレームにタイリングされることができる。例えば、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれはN(Nは2以上の正の整数)×M(Mは2以上の正の整数)の形態を有するようにタイリングされることにより大画面のマルチスクリーン表示装置を具現することができる。
複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれは映像が表示される表示領域AAの全部を取り囲むベゼル領域(又は非表示領域)を含まず、表示領域AAが空気によって取り囲まれるエアベゼル構造を有する。すなわち、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれは第1基板100の第1面の全部が表示領域AAとして具現される。
本例によれば、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれにおいて、最外郭画素PAoの中央部CPと第1基板100の最外郭外側面VLとの間の第2間隔D2は隣接した画素の間の第1間隔D1の半分以下に具現される。これにより、側面結合方式で第1方向X及び第2方向Yに沿って側面同士連結(又は接触)された隣接した2個の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4で、隣接した最外郭画素PAoの間の間隔(D2+D2)は隣接した2個の画素の間の第1間隔D1と同じかそれより小さくなる。
図21を例としてあげれば、第2方向Yに沿って側面同士連結(又は接触)された第1表示モジュールDM1と第3表示モジュールDM3で、第1表示モジュールDM1の最外郭画素PAoの中央部CPと第3表示モジュールDM3の最外郭画素PAoの中央部CPとの間の間隔(D2+D2)は第1表示モジュールDM1と第3表示モジュールDM3のそれぞれに配置された隣接した2個の画素の間の第1間隔D1と同じかそれより小さいことができる。
したがって、第1方向X及び第2方向Yに沿って側面同士連結(又は接触)された隣接した2個の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれの最外郭画素PAoの中央部CPの間の間隔(D2+D2)が各表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4に配置された隣接した2個の画素の間の第1間隔D1と同じかそれより小さいから、隣接した2個の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4の間の境界部分又はシーム(seam)が存在しなく、よって複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4の間に設けられる境界部分による暗部領域が存在しない。結果として、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれが2×2の形態にタイリングされたマルチスクリーン表示装置に表示される映像は複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4の間の境界部分で断絶感(又は不連続性)なしに連続的に表示されることができる。
図20及び図21では複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4が2×2の形態を有するようにタイリングされるものとして示したが、これに限定されず、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4がx×1の形態、1×yの形態、又はx×yの形態を有するようにタイリングされることができる。ここで、xはyと同じか2以上の自然数であり、yはxより大きいか2以上の自然数であることができる。
このような本明細書によるマルチスクリーン表示装置は、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4のそれぞれの表示領域AAを単一画面にして一枚の映像を表示するとき、複数の表示モジュールDM1、DM2、DM3、DM4の間の境界部分で断絶されずに連続的に連結される映像を表示することができ、これによりマルチスクリーン表示装置に表示される映像を視聴する視聴者の映像没入度を向上させることができる。
本明細書による発光表示装置及びこれを含むマルチスクリーン表示装置は下記のように説明することができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、表示部を有する基板と、表示部に配置された複数の画素と、表示部に配置され、複数の画素のそれぞれと電気的に連結される共通電極と、表示部に配置され、共通電極と電気的に連結される画素共通電圧ラインと、基板の一側縁部に配置され、画素共通電圧ラインに連結される画素共通電圧パッドを含むパッド部と、表示部を取り囲むように基板の縁部に配置される少なくとも一つの閉ループラインとを含み、少なくとも一つの閉ループラインは画素共通電圧パッドと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、パッド部は、画素共通電圧パッドと画素共通電圧ラインとの間に電気的に連結されるパッド連結ラインをさらに含み、少なくとも一つの閉ループラインはパッド部でパッド連結ラインを横切るように配置され、パッド連結ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、少なくとも一つの閉ループラインの下に配置され、パッド連結ラインと電気的に連結される伝導性金属ラインをさらに含み、少なくとも一つの閉ループラインは伝導性金属ラインを介してパッド連結ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、少なくとも一つの閉ループラインとパッド連結ラインとの間に配置される中間絶縁層をさらに含み、中間絶縁層は少なくとも一つの閉ループラインとパッド連結ラインの交差部に配置されるビアホールを含み、少なくとも一つの閉ループラインはビアホールを介してパッド連結ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、ビアホールの内部で少なくとも一つの閉ループラインとパッド連結ラインとの間に電気的に連結される伝導性金属ラインをさらに含むことができる。
本明細書のいくつかの例によれば、中間絶縁層は、パッド連結ライン上に配置されるバッファー層、及びバッファー層上に配置されるパッシベーション層を含み、ビアホールは、パッド連結ライン上に配置されたバッファー層を貫通する第1ビアホール、及び第1ビアホール上に配置されたパッシベーション層を貫通する第2ビアホール含み、伝導性金属ラインは第1ビアホール配置されてパッド連結ラインと電気的に連結され、少なくとも一つの閉ループラインは第2ビアホールを介して伝導性金属ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、画素共通電圧ラインの一側は画素共通電圧パッドと電気的に連結され、画素共通電圧ラインの他側は表示部を挟んで基板の一側縁部に平行な基板の他側縁部に配置され、少なくとも一つの閉ループラインは基板の他側縁部で画素共通電圧ラインの他側と電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、表示部を取り囲むように基板の縁部に配置されるダムパターンと、ダムパターンの周辺に配置された少なくとも一つのクリフパターン部とをさらに含み、少なくとも一つの閉ループラインは少なくとも一つのクリフパターン部に配置されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、表示部及びダムパターン上に配置された自己発光素子、及び自己発光素子上に配置された共通電極を含む発光素子層をさらに含み、発光素子と共通電極のそれぞれは少なくとも一つのクリフパターン部によって断絶されることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、少なくとも一つのクリフパターン部は、ダムパターンの周辺に配置されたパッシベーション層のパターニングによって具現されたテーパー構造物と、テーパー構造物上に配置された少なくとも一つの閉ループラインを覆う軒構造物とを含み、少なくとも一つの閉ループラインはテーパー構造物を貫通してパッド連結ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、複数の画素のそれぞれの開口部を定義し、少なくとも一つのクリフパターン部のテーパー構造物上に配置された少なくとも一つの閉ループラインを覆うバンクをさらに含み、軒構造物はバンクと同じ物質から具現されることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、少なくとも一つのクリフパターン部は、テーパー構造物と軒構造物との間に配置されたアンダーカット構造を含み、少なくとも一つの閉ループラインはテーパー構造物を貫通してパッド連結ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、テーパー構造物とパッド連結ラインとの間に介在されたバッファー層と、テーパー構造物のパッシベーション層及びバッファー層を貫通するビアホールとをさらに含み、少なくとも一つの閉ループラインはビアホールを介してパッド連結ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、ビアホールの内部で少なくとも一つの閉ループラインとパッド連結ラインとの間に介在された伝導性金属ラインをさらに含むことができる。
本明細書のいくつかの例によれば、ビアホールは、パッド連結ライン上に配置されたバッファー層を貫通する第1ビアホール、及び第1ビアホール上に配置されたパッシベーション層を貫通する第2ビアホール含み、伝導性金属ラインは第1ビアホール配置されてパッド連結ラインと電気的に連結され、少なくとも一つの閉ループラインは第2ビアホールを介して伝導性金属ラインと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、伝導性金属ラインは、少なくとも一つの閉ループラインとパッド連結ラインの交差部に対応する点形態、パッド連結ラインと交差する点線形態、及び少なくとも一つの閉ループラインと同じ閉ループ形態の中で一形態を有することができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、基板に結合された後面基板と、基板の外側面及び後面基板の外側面に配置されてパッド部と電気的に連結されたルーティングラインを有するルーティング部とをさらに含むことができる。
本明細書のいくつかの例による発光表示装置は、後面基板に配置された駆動回路部をさらに含み、基板に配置されたパッド部は第1パッド部であり、後面基板は、第1パッド部と重畳し、ルーティング部のルーティングラインと電気的に連結される第2パッド部と、第2パッド部と電気的に連結され、駆動回路部と連結された第3パッド部とを含むことができる。
本明細書のいくつかの例によるマルチスクリーン発光表示装置は、第1方向及び第1方向を横切る第2方向の少なくとも一方向に沿って配置された複数の表示モジュールを含み、複数の表示モジュールのそれぞれは、表示部を有する基板と、表示部に配置された複数の画素と、表示部に配置され、複数の画素のそれぞれと電気的に連結される共通電極と、表示部に配置され、共通電極と電気的に連結される画素共通電圧ラインと、基板の一側縁部に配置され、画素共通電圧ラインに連結される画素共通電圧パッドを含むパッド部と、表示部を取り囲むように基板の縁部に配置される少なくとも一つの閉ループラインとを含み、少なくとも一つの閉ループラインは画素共通電圧パッドと電気的に連結されることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、表示部の側面は基板の外側面に整列されるか、表示部の大きさは基板の大きさと同一であることができる。
本明細書のいくつかの例によれば、複数の画素の中で最外郭画素は少なくとも一つの閉ループラインとパッド部を含み、あるいは複数の画素は第1方向及び第1方向を横切る(transverse)第2方向に沿って画素ピッチを有するように基板上に配列され、最外郭画素の中心部と基板の外側面との間の間隔は画素ピッチの半分以下であることができる。
本明細書の例による発光表示装置は表示パネルを含む全ての電子機器に適用可能である。例えば、本明細書による発光表示装置は、モバイルデバイス、映像電話機、スマートワッチ(smart watch)、ワッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable device)、フォルダブル機器(foldable device)、ローラブル機器(rollable device)、ベンダブル機器(bendable device)、フレキシブル機器(flexible device)、カーブ機器(curved device)、電子手帳、電子本、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wall paper)表示装置、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブック型PC、モニター、カメラ、カムコーダー、及び家電機器などに適用可能である。
上述した本明細書の多様な例で説明した特徴、構造、効果などは本明細書の少なくとも一例に含まれるが、必ずしも一例にのみ限定されるものではない。また、本明細書の少なくとも一例で例示した特徴、構造、効果などは本明細書の技術思想が属する分野で通常の知識を有する者によって他の例でも組合せ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組合せ及び変形に係る内容は本明細書の技術範囲又は権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
以上で説明した本明細書は前述した実施例及び添付図面に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範疇内でさまざまな置換、変形及び変更が可能であるというのは本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は後述する特許請求範囲によって決定され、特許請求範囲の意味及び範囲とその等価概念から導出される全ての変更又は変形の形態は本明細書の範疇に含まれるものと解釈すべきである。