JP7133502B2 - 電力変換装置の診断装置及び電力変換装置の診断方法 - Google Patents

電力変換装置の診断装置及び電力変換装置の診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力変換装置の診断を行う診断装置及び診断方法に係り、特に、既設の電力変換装置の劣化診断に適用して有効な技術に関する。
エレベータや鉄道車両等に搭載される大容量の電力変換装置(インバータ回路)を構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)デバイスは、発熱や冷却による温度サイクルが問題となることがある。デバイスの温度サイクルは、接合部の劣化に繋がり、最終的にはデバイスの劣化や故障に至る可能性がある。そこで、電力変換装置の故障原因の多くを占めるデバイス温度異常から劣化を診断するシステムが求められている。
IGBTデバイスの接合部温度を計測する技術としては、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には「IGBTデバイスのスイッチオフ段階中のミラープラトー段階によって形成されたエッジと相関するパルスを取得するために、測定されるIGBTデバイスのゲート-エミッタ電圧の特性を受け取り、ゲート-エミッタ電圧の特性を区別する差動ユニットと、IGBTデバイスのスイッチオフ段階中のミラープラトー段階の開始及び終了を示すものであって取得されたパルス間の時間遅延を測定するタイマユニットと、測定された時間遅延に基づいてIGBTデバイスの接合部温度を決定する接合部温度計算ユニットと、を具備するシステム」が開示されている。
特許文献1では、ゲート-エミッタ間のターンオフ電圧によりIGBTデバイスの動作状態をリアルタイムに監視している。
また、特許文献2には「スイッチング指令に応じて半導体素子の導通或いは非導通の制御を行なうスイッチ素子の駆動回路において、非導通のスイッチング指令が与えられた時点から半導体素子が非導通になる時点までの遅れ期間を検出して、この遅れ期間が所定期間を越えるとき異常信号を出力する異常検出手段が設けられた構成」が開示されている。
特許文献2では、バイポーラデバイスの動作状態をターンオフ電流によりリアルタイムに監視している。
また、特許文献3には「インバータ動作時のIGBTデバイスの温度変化をコレクタエミッタ電圧とエミッタ電流のターンオフ時間の周波数分析結果から求める構成」が開示されている。
いずれの特許文献も、デバイスのスイッチ動作時の電気波形からデバイスの動作状態を推定している。
特開2013-142704号公報 特開平7-170724号公報 特開2017-123704号公報
しかしながら、上記特許文献1では、各アームのIGBTデバイスのミラープラトー段階を検出する必要があるため、差動ユニット、タイマユニットをインバータ内部の各IGBT駆動回路近傍に設ける必要がある。
また、上記特許文献2では、各バイポーラデバイスに異常検出手段を設ける必要がある。
また、特許文献1及び特許文献2では、IGBTデバイスやバイポーラデバイスなどの電力用半導体素子の動作状態を把握するための検出手段がデバイス近傍にデバイス毎に必要であるため、既設のインバータに後付けで取り付けることは困難である。
さらに、特許文献2では、指令信号からバイポーラデバイスに伝達するまでに接続される様々な電子部品の温度依存性もあり、精度よく電力用半導体素子の温度を推定することは困難である。
また、既に設備に組み込まれて運用が始まっている電力変換装置(インバータ回路)において、IGBTやバイポーラなどの電力用半導体素子近傍に検出回路を取り付ける作業は専門的な知識と技術を必要とし、安全上も好ましくない。
そこで、本発明の目的は、電力変換装置と負荷の間に容易に着脱可能であり、なおかつ、電力変換装置のインバータ回路を構成する電力用半導体素子の温度を精度良く推定可能な電力変換装置の診断装置及び診断方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、電力変換装置と負荷の間に着脱可能な電力変換装置の診断装置であって、前記電力変換装置の出力電圧波形から当該電力変換装置を構成する電力用半導体素子のターンオフ時間を検出する特徴量変換部と、前記電力変換装置から出力される相電流を検出する相電流検出部と、前記特徴量変換部の出力と前記相電流検出部の出力との相関関係から相関パラメータを抽出する特徴量抽出部と、前記特徴量抽出部で抽出した相関パラメータと、外部の記憶媒体から取り込んだターンオフ時間と素子温度の相関データから前記電力用半導体素子の温度を推定する温度推定部と、前記温度推定部の出力と、外部の記憶媒体から取り込んだ温度劣化度相関データから前記電力用半導体素子の劣化度を推定する劣化度推定部と、前記劣化度推定部の出力を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、電力変換装置の劣化度を診断する電力変換装置の診断方法であって、電力変換装置の出力電圧波形から当該電力変換装置を構成する電力用半導体素子のターンオフ時間を検出し、前記電力変換装置から出力される相電流を検出し、前記検出したターンオフ時間と前記検出した相電流の相関関係から相関パラメータを抽出し、前記抽出した相関パラメータと、外部の記憶媒体から取り込んだターンオフ時間と素子温度の相関データから前記電力用半導体素子の温度を推定し、前記推定した電力用半導体素子の温度と、外部の記憶媒体から取り込んだ温度劣化度相関データから前記電力用半導体素子の劣化度を推定することを特徴とする。
本発明によれば、電力変換装置と負荷の間に容易に着脱可能であり、なおかつ、電力変換装置のインバータ回路を構成する電力用半導体素子の温度を精度良く推定可能な電力変換装置の診断装置及び診断方法を実現することができる。
これにより、信頼性の高い電力変換装置と低コストな診断サービスの提供が可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1の実施形態に係る電力変換装置及びその診断装置の構成を示す図である。 図1に示す構成において診断装置の診断手順を示すフローチャートである。 図1に示す構成において取得した電気波形から診断を行う原理を示す図である。 診断する電力用半導体素子を特定する方法を示す図である。 診断する電力用半導体素子を特定する方法を示す図である。 第2の実施形態に係る診断装置の特徴量変換部121と特徴量抽出部122の回路構成を示す図である。 第3の実施形態に係る電力変換装置及びその診断装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る通信ネットワーク構成例を示す図である。 電力用半導体回路を示す図である。 電力用半導体素子部の実装断面を示す図である。 電力用半導体素子温度とターンオフ時間の関係を示す図である。 電力用半導体素子部の熱抵抗と電力用半導体素子温度の関係を示す図である。 電力用半導体素子部の熱抵抗とサイクル数の関係を示す図である。 はんだ剥離量と電力用半導体素子部の熱抵抗の関係を示す図である。 はんだ剥離量と電力変換装置(インバータ)運転時間の関係を示す図である。 第5の実施形態に係る診断イメージを示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
≪本実施形態によるシステム構成≫
図1から図4Bを参照して、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の診断装置と診断方法について説明する。図1は、本実施形態の電力変換装置の診断装置120(以下、単に「診断装置」と省略する)及びインバータ(回路)100等を含む電力変換装置S1の構成例を示すブロック図である。
インバータ(回路)100は、接地線106によって接地されており、三相交流電源102、及び、三相モータ等の負荷装置105が接続されている。三相交流電源102は、入力端子101を介してインバータ100に接続されており、負荷装置105は、出力端子116,117,118を介してインバータ100に接続されている。
インバータ100の出力端子116,117,118は、診断装置120に接続されている。このインバータ100は、電力用半導体素子110,111,112,113,114,115を用いて、例えば、交流電力または直流電力を可変の周波数と可変の電圧の交流電力に変換する。
インバータ100は、入力端子101、交流直流変換部103、平滑コンデンサ104、電力用半導体素子110,111,112,113,114,115、絶縁・駆動部107、制御部108及び出力端子116,117,118を備える。
ここで、電力用半導体素子110,111,112,113,114,115は、これらを総称して、適宜、電力用半導体素子110~115と表記する。なお、交流直流変換部103はインバータ100の一構成要素となっているが、その代わりに直流電源を用いることもできる。
インバータ100は、例えば3組のダイオードブリッジ回路である交流直流変換部103に入力された三相交流電源102などの交流電圧を、後述するように、一旦直流電圧に変換する。この時、この直流電力の不要な振動成分は、平滑コンデンサ104によって除去される。
インバータ100では、電力用半導体素子110と電力用半導体素子111とが、直列に接続されてU相のレグ(上下のアーム)を構成する。同様に、電力用半導体素子112と電力用半導体素子113とが、直列に接続されてV相のレグを構成し、電力用半導体素子114と電力用半導体素子115とが、直列に接続されてW相のレグを構成する。これらのU相、V相、W相のレグとなる直列回路は、それぞれ、正極性の直流電源線Pと負極性の直流電源線Nとの間に接続される。
また、U相、V相、W相のレグにおけるそれぞれの正極性の直流電源線P側に接続された電力用半導体素子110,112,114と、負極性の直流電源線N側に接続された電力用半導体素子111,113,115との接続点は、それぞれU相、V相、W相の出力端子116,117,118となる。
電力用半導体素子110~115は、後述する制御部108及び絶縁・駆動部107によって、出力端子116,117,118から可変の周波数、可変の電圧の三相交流が出力されるように統括して制御される。
なお、前述した交流直流変換部103に入力される三相交流のu相、v相、w相と、出力端子116,117,118に出力される三相交流のU相、V相、W相とは、電圧及び周波数が異なっている。電力用半導体素子110~115は、それぞれ、逆並列に接続された寄生ダイオードまたは付与された逆並列ダイオードを備える。
正極性の直流電源線Pには、分布定数的に寄生インダクタンスが存在しており、図1では寄生インダクタンス109として図示している。一方、負極性の直流電源線Nにも、同様に寄生インダクタンスが存在しているが、図1では省略している。
絶縁・駆動部107は、電力用半導体素子110~115と制御部108との絶縁を維持しつつ電力用半導体素子110~115を駆動する。
制御部108は、絶縁・駆動部107を介して、後述するように電力用半導体素子110~115を制御し、交流直流変換部103で得た直流電圧をPWM(Pulse Width Modulation)変調して交流電圧を生成し、生成した交流電圧を出力端子116,117,118から出力して負荷装置(三相モータ)105の回転数及びトルクを制御する。
具体的には、制御部108は、電力用半導体素子110~115のU相、V相、W相の三相交流電力の出力端子116,117,118に設けられたインバータ制御用電流センサ(電流検出部)119-1,119-2,119-3によって検出された情報(相電流に関する情報)を参照し、絶縁・駆動部107を介して電力用半導体素子110~115を制御する。すなわち、制御部108は、電力用半導体素子110~115のスイッチング動作を統合的に制御している。
電流検出部119-1,119-2,119-3は、例えば、電力用半導体素子110~115のU相、V相、W相の三相交流電力の出力端子116,117,118に配置されており、それぞれ対応するU相、V相、W相の相電流を検出する。電流検出部119-1,119-2,119-3で検出された相電流は電圧に変換され、制御部108に送られ、電力用半導体素子110~115のスイッチング動作を制御するための制御信号の一部として使われる。
また、負荷装置105がモータの場合、電力用半導体素子110~115のスイッチングで発生する高調波によりモータの振動が大きくなることや、インバータ100とモータ(負荷装置105)の配線距離が長くなると配線の寄生容量に大きな充電電流が流れインバータ100が保護機能により停止することがあるため、交流リアクトル138を搭載することがある。
以上のような構成において、インバータ100では、交流直流変換部103のそれぞれの入力端子に三相(u相、v相、w相)の交流電圧がそれぞれ入力される。交流直流変換部103は、三相の交流電圧を各相の直流電圧に変換した後に整流し、そのうち正極性の電圧を、直流電源線Pを介して平滑コンデンサ104の一端に印加する一方、負極性の電圧を、直流電源線Nを介して平滑コンデンサ104の他端に印加する。
一方、診断装置120は、特徴量変換部121、特徴量抽出部122、温度推定部124、劣化度推定部125、表示部130及び電源部131を備える。電源部131は、特徴量変換部121、特徴量抽出部122、温度推定部124、劣化度推定部125、表示部130に対して電力を供給する。特徴量変換部121の入力インピーダンスは電力変換装置S1の運用の妨げにならないように十分に高くする必要がある。
診断装置120では、インバータ100の出力端子116,117,118の端子間で電力用半導体素子110~115のスイッチング動作で発生する電圧波形に含まれる温度情報を最適な電気波形に変換する特徴量変換部121の出力と、U相電流センサ135、V相電流センサ136、W相電流センサ137による各相電流の検出を行う相電流検出部123の出力を特徴量抽出部122で同期を取りつつ取り込み、記憶媒体127に予め作成し格納した特徴量(ターンオフ時間)と素子温度相関データ126から電力用半導体素子110~115の素子温度を推定し、同じようにして得た過去の温度履歴情報と予め作成した温度と劣化度の相関データ128を記憶媒体127から取り出し、現段階での劣化度を劣化度推定部125で推定し、劣化度推定結果129を表示部130に表示しつつ、記憶媒体127に書き込み、データとして蓄積する。
上記の診断手順(方法)を図2のフローチャートに示す。
先ず、指定した相電流の特徴量を特徴量抽出部122により抽出する。
次に、特徴量抽出部122の出力(抽出結果)と、記憶媒体127に予め格納(記憶)された特徴量(ターンオフ時間)と素子温度相関データ126に基づいて、温度推定部124で電力用半導体素子110~115の素子温度を推定する。
続いて、温度推定部124の出力(推定結果)と、記憶媒体127に予め格納(記憶)された温度履歴情報と温度劣化度相関データ128に基づいて、劣化度推定部125で温度履歴情報から温度上昇分を求め、現段階での電力用半導体素子110~115の劣化度を推定する。
最後に、劣化度推定部125での推定結果(劣化度)を表示部130に表示しつつ、記憶媒体127などの外部装置に出力する。
図3を用いて、図1の構成において取得した電気波形から診断を行う原理を説明する。図3の(a),(b)は第1の実施形態による端子間電圧に含まれる温度情報を抽出するのに最適な電気波形に変換する特徴量変換部121の動作原理図を示す。図1を交えながら説明する。また、本実施例では電力用半導体素子はIGBTを例にして説明する。
電力用半導体素子110を診断するものとして、U相電流が正で出力端子間電圧(a)は電力変換装置の出力端子116と117の端子間電圧波形を示す。横軸は時間、縦軸は端子間電圧を示す。電力用半導体素子内部にある空乏層容量は半導体容量であるため温度依存性を持ち、素子温度がT1からT2に上昇するとターンオフ波形が実線から破線のように電圧変化率の時間変化分が大きくなる。
出力端子間電圧に対して閾値電圧V1とV2とすると、端子間電圧がV1からV2に遷移する時間は(b)のようにパルス幅として変換される。(b)の横軸はターンオフ時間、縦軸は電圧振幅値であるが縦軸は重要ではない。素子温度T1からT2の変化がパルス幅t1からt2に変換されたことになる。このパルス幅が素子の温度情報を持ち、温度が高くなるとパルス幅が広くなる。V1とV2は特徴量抽出部122で管理されている。
図3の(c),(d)は第1の実施形態による温度推定部124の動作を説明した図である。(c)の縦軸はターンオフ時間、横軸は相電流を示す。本実施例ではターンオフ時間と相電流は直線相関があるものとして図示しているが、必ずしもこの限りではない。
素子温度が上昇するとターンオフ時間は相電流との相関関係を保ちつつ、ターンオフ時間が長い方にシフトする(Δt)。ある相電流I1の時のターンオフ時間をt1とし温度上昇によりt2になったとする。予め取得し、記憶媒体127に格納しておいたターンオフ時間と素子温度相関データ126から、(d)のように素子温度がT1からT2へ上昇したことがわかる。これは電力変換装置の定期メンテナンスで前回測定時のターンオフ時間t1が今回の測定時ではt2に変わったことから温度がT1からT2に上昇していることがわかることを示している。但し、前回測定と今回測定の環境温度の差分などを考慮したうえでの温度推定が必要である。そのため図1では環境温度センサ143を設けている。
従って、温度推定部124は、電力変換装置S1(インバータ100)の環境温度に基づいて、記憶媒体127から取り込む温度推定モデル(特徴量(ターンオフ時間)と素子温度相関データ126)を選択し、電力用半導体素子110~115の温度を推定することが望ましい。
図3の(e),(f)は第1の実施形態による劣化度推定部125の動作を説明した図である。
本発明での劣化度は半田(はんだ)の剥離量であり、これは熱抵抗の変化として観測できる。よって、記憶媒体127に予め取得し格納しておいた素子温度-劣化度相関データ(e)から半田(はんだ)剥離量がわかり、(f)のように時系列で劣化度を表示することで半田(はんだ)剥離の進行具合がわかる。以上の手順(方法)により劣化度を推定する。
図4A及び図4Bは端子間電圧の波形の抽出方法を示す図である。図1を交え説明する。
診断する電力用半導体素子を特定するために電流センサ135,136,137を用いる。各相のレグを構成する上下アームの接続から負荷装置105に流れる電流を正方向、その逆を負方向とすると、U相電流センサ135で検出した電流が正方向なら電力用半導体素子110のスイッチング動作によりU相電流が制御されているため、電力用半導体素子110の電圧変化が出力端子116と出力端子117の間と出力端子116と出力端子118の間に発生するため診断が可能となる(図4A)。
U相電流センサ135で検出した電流が負方向なら電力用半導体素子111にスイッチング動作によりU相電流が制御されるため、電力用半導体素子111の電圧変化が出力端子117と出力端子116の間と出力端子118と出力端子116の間に発生するため診断が可能である(図4B)。
このように電圧の極性も反転する。同じようにV相電流センサ136で検出した電流が正方向であれば電力用半導体素子112の診断が可能であり、V相電流センサ136で検出した電流が負方向であれば電力半導体用素子113の診断が可能となる。また、W相電流センサ137で検出した電流が正方向であれば電力用半導体素子114の診断が可能であり、W相電流センサ137で検出した電流が負方向であれば電力用半導体素子115の診断が可能である。
よって、診断装置120が電力用半導体素子110~115を特定しながら診断するには相電流検出部123は電流値と極性の変化を検出し、特徴量抽出部122は相電流の極性の変化に応じて特徴量変換部121の変換条件(V1,V2,V3,V4)を実時間で切り替えて特徴量抽出部122で抽出する必要がある。
また、インバータ100を制御するために設置しているインバータ制御用電流センサ(電流検出部)119-1,119-2,119-3の各出力が特徴量抽出部122または相電流検出部123と接続可能であり、各相の電流値を抽出できる場合は、外付けの電流センサ135,136,137を設ける必要はない。
以上説明したように、本実施形態の診断装置は、電力変換装置S1(インバータ100)と負荷装置(三相モータ)105の間に着脱可能であり、電力変換装置S1(インバータ100)の出力電圧波形から電力変換装置S1(インバータ100)を構成する電力用半導体素子110-115のターンオフ時間を検出する特徴量変換部121と、電力変換装置S1(インバータ100)から出力される相電流を検出する相電流検出部123と、特徴量変換部121の出力と相電流検出部123の出力との相関関係から相関パラメータを抽出する特徴量抽出部122と、特徴量抽出部122で抽出した相関パラメータと、外部の記憶媒体127から取り込んだターンオフ時間と素子温度の相関データ126から電力用半導体素子110-115の温度を推定する温度推定部124と、温度推定部124の出力と、外部の記憶媒体127から取り込んだ温度劣化度相関データ128から電力用半導体素子110-115の劣化度を推定する劣化度推定部125と、劣化度推定部125の出力を表示する表示部130を備えている。
また、特徴量変換部121は、電力変換装置S1(インバータ100)の出力端子116-118間において計測された電圧変化率の時間変化分に基づいて電力用半導体素子110-115のターンオフ時間を検出する。
また、特徴量抽出部122は、相電流検出部123の検出した極性に基づいて相関パラメータを抽出する電力用半導体素子110-115を選択する。
これにより、電力変換装置と負荷の間に容易に着脱可能であり、なおかつ、電力変換装置のインバータ回路を構成する電力用半導体素子の温度を精度良く推定可能な電力変換装置の診断装置及び診断方法を提供することができる。
図5を参照して、本発明の第2の実施形態に係る診断装置の構成について説明する。
電力用半導体素子110の温度を推定することを例にして説明すると、出力端子116と出力端子118のそれぞれの電圧を分圧回路で分圧し、その電圧差を差動アンプで検出する。
比較回路では2つの基準電圧を使って差動出力の波形からターンオフ時間をパルス幅として2値化して抽出し、そのパルス幅を時間計測部141で計測する。
信号処理部142では電流センサ135の正極性の時のターンオフ時間だけを抽出する。温度推定部124では、この抽出結果から温度推定を行う。
つまり、本実施形態では、特徴量変換部121は、入力された出力電圧波形を分圧する分圧回路と、分圧回路の出力電圧差を出力する差動増幅回路と、差動増幅回路の出力の電圧変化率の時間変化分を2値化して出力する比較回路と、を有しており、特徴量抽出部122は、比較回路で2値化された信号が出力されている時間を計測する時間計測部141と、時間計測部の出力をトリガにして、時間計測部の出力と相電流検出部123の出力をタイムスタンプで管理する信号処理部142を有している。
本実施形態では、インバータ100の電力用半導体素子110~115の温度上昇(温度変化)から劣化度を推定するが、ここで、温度上昇と劣化度の関係について説明する。
図8は、電力用半導体素子110~115のいずれかを含む回路(以下「電力用半導体回路800」と総称する)の構成例を示す回路図である。
電力用半導体回路800は、IGBT801と、IGBT801のエミッタ端子とコレクタ端子との間に逆方向に並列接続されたダイオード802と、を備えている。
なお、IGBT801は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)に置き換えてもよい。さらにダイオード802に代えてMOSFETの寄生ダイオードを適用できる場合には、ダイオード802は省略してもよい。
図9は、図8に示すIGBT801の実装断面を示す図である。前述したようにIGBT801は、各電力用半導体素子110~115に相当する。IGBT801は、半導体素子部909、半田(はんだ)層910、絶縁基板907、半田(はんだ)層908及びベース板903を備える。なお、半田(はんだ)層908,910には亀裂(クラック)Cが発生することがある。
絶縁基板907は、上部メタル層906、絶縁層905及び下部メタル層904を有する。ベース板903は、冷却器901に衝合され、衝合面にはグリス902が塗布されている。グリス902は、熱伝導を向上させるものである。
以上のように、図8はIGBT801として各電力用半導体素子110~115を示し、その構成要素として半導体素子部909が存在している。
一方、図9においては、1個の電力用半導体素子に対して半導体素子部909が1個のみが対応している。しかしながら、1個の電力用半導体素子を構成するにあたって、複数個の半導体素子部909が用いられることがある。例えば、出力電力がメガワット級の大電力用途に適用される半導体モジュールでは、多数の半導体素子部909が並列に実装されて、一つの電力用半導体素子として用いられることが一般的である。
前述した電力変換装置S1が稼働した際には、各電力用半導体素子110~115は負荷装置105に流す電流を制御するため、半導体素子部909は電流を流している期間は熱を発生し、その熱は、半田(はんだ)層910を介して絶縁基板907、ベース板903、グリス902及び冷却器901に伝わる。
半導体素子部909には大きな温度サイクルが発生し、半導体素子部909と絶縁基板907とベース板903との熱膨張係数の違いにより半田(はんだ)層910と半田(はんだ)層908に半田(はんだ)剥離部Cが発生した後、剥離がさらに進行し、放熱性が損なわれるため、熱抵抗が上昇し、最終的には半導体素子部909は素子の限界温度を超えてチャネル抵抗が焼損し破壊に至る。
電力変換装置S1が正常に稼働していれば、半田(はんだ)剥離は10年、15年という長い年月をかけて進行していくものであるが、使用される環境により温度差が大きくなると進行は加速する。
従って、電力用半導体素子110(半導体素子部909)の素子温度履歴から熱抵抗、半田(はんだ)剥離量の経年変化を(以後、「劣化度」と呼ぶ)を定量的に評価することができる。
素子温度履歴から劣化度を評価するためには幾つかの事前評価結果を使った換算が必要になる。これについて、以下で説明する。
≪ターンオフ時間と素子温度の評価≫
図10はダブルパルス試験などで取得した電流I(I>I>I)の違いによるターンオフ時間と素子温度の関係を示すグラフであり、縦軸は電力用半導体素子の温度、横軸はターンオフ時間を示す。素子温度が一定であれば電流が大きいほどターンオフ時間は短くなることと、電流が一定であれば、素子温度が高いほどターンオフ時間は大きくなることからこのような特性となる。このことから、ターンオフ時間と電流値から素子温度を求めることが可能となる。
≪熱抵抗評価≫
図11は熱抵抗測定装置で取得した電流Iのときの電力用半導体素子の素子温度と熱抵抗の関係を示すグラフで、縦軸は熱抵抗、横軸は素子温度を示す。熱抵抗測定時、電力用半導体素子を自己発熱させるために電圧と電流を印加するため、電力用半導体素子の静特性から素子温度を求めることができる。上記のターンオフ時間と素子温度の評価結果を基に、ターンオフ時間から熱抵抗を知ることが可能となる。
≪パワーサイクル寿命加速試験と超音波映像評価≫
図12はパワーサイクル寿命加速試験などで取得したパワーサイクル数と熱抵抗の関係を示すグラフであり、図13は熱抵抗と超音波映像などで取得した半田(はんだ)剥離量の関係を示すグラフである。これらの関係から、ターンオフ時間から半田(はんだ)剥離量(=劣化度)を求めることが可能となる。
以上、ターンオフ時間から劣化度を求めることができる。
本発明の第1の実施形態と第2の実施形態はターンオフ時間を計測する構成と、計測したターンオフ時間を基に、上記のターンオフ時間と素子温度の評価結果の算出、パワーサイクル寿命加速試験と超音波映像評価結果の算出、ターンオフ時間から劣化度の算出を経て、インバータの劣化診断を実現するものである。
パワーサイクル寿命加速試験は、電力用半導体素子に電流を断続的に流し発熱させることで、半田(はんだ)層910,908に与えるストレスを加速させて半田(はんだ)剥離を加速させることが可能である。半田(はんだ)剥離が進行し放熱ができずに、電力用半導体素子の限界温度に到達する点を、図12に示した限界線を定義することができる。サイクル数を実際のインバータ運行時間に換算し、図14に示すように半田(はんだ)剥離とインバータ運行時間の関係を求めることでき、これを寿命モデル、寿命関数化することが可能となる。
図6を参照して、本発明の第3の実施形態に係る診断装置の構成について説明する。本実施形態では、診断装置120に劣化度推定部125の結果と記憶媒体127に格納された寿命モデル・寿命関数データ139を基に寿命を推定する寿命推定部134を備えることでインバータ100の寿命を推定する。
寿命モデル・寿命関数データ139は、上述したパワーサイクル寿命加速試験により、半田(はんだ)剥離とインバータ運行時間の関係を求め、これを寿命モデル、寿命関数化することで取得する。
本実施形態によれば、インバータ100が寿命(故障)に至る前に事前にインバータ100を交換、修理することで電力変換装置S1が予期なく停止することを防ぐことができる。
図7を参照して、本発明の第4の実施形態に係る診断装置の構成について説明する。図7は本実施形態の通信ネットワーク構成例である診断装置700を示している。
電力変換装置S1a,S1b,S1c,S1dは、それぞれ第1の実施形態で示した電力変換装置S1に相当しており、各電力変換装置の外部端子133は通信ネットワーク網701を介して管理(監視)サーバ702に接続されている。
各電力変換装置(診断装置)の診断結果は、外部端子133と通信ネットワーク網701を介して管理(監視)サーバ702で管理されており、劣化度が予め設定した閾値を越えたり、閾値近くになったり、寿命間近である場合、管理者は対象の電力変換装置(診断装置)の運用計画を見直し、部品交換や修理の手配をする。これにより、電力変換装置を故障することなく運用することが可能となる。
図15を参照して、第5の実施形態に係る診断装置による診断方法(診断イメージ)について説明する。
図15は電力変換装置S1を示しており、負荷装置(三相モータ)105をインバータ100で制御して運用している。診断装置120は各出力端子116,117,118と端子台140にて接続され、端子台140直近のモータ線に電流センサ135,136,137が接続されている。
また、電力半導体素子の環境温度を取得するため、電力用半導体素子110~115近傍に温度センサ部143が配置されている。
上記の各実施形態で説明した診断装置120(700)を、図15のように既設または新設の電力変換装置S1に接続することで、電力変換装置S1のインバータ(回路)100を構成する電力用半導体素子110~115の温度を精度良く推定することができ、低コストで信頼性の高い電力変換装置S1の診断サービスを提供することができる。
例えば、本発明の診断装置及び診断方法を、エレベータに搭載された電力変換装置に適用することで、エレベータの信頼性向上と診断サービスの低コスト化が図れる。
なお、上記の各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。例えば、電力変換装置として、複数の電力用半導体素子を含んで構成されて、交流電力を可変の周波数と可変の電圧の交流電力に変換する電力変換装置を用いることができる。
また、電力用半導体素子110~115のターンオン時の電圧変化率を基に電力用半導体素子110~115の温度、温度変化、寿命等を推定することもできる。また、診断装置120(700)を、例えば、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、入出力インタフェース等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置で構成することもできる。
また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に記録しておくことができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
S1,S1a,S1b,S1c,S1d…電力変換装置、
100…インバータ(回路)
101…入力端子
102…三相交流電源
103…交流直流変換部
104…平滑コンデンサ
105…負荷装置(三相モータ)
106…接地線
107…絶縁・駆動部
108…制御部
109…寄生インダクタンス
110-115…電力用半導体素子
116,117,118…出力端子
119…インバータ制御用電流センサ(電流検出部)
120,700…(電力変換装置の)診断装置
121…特徴量変換部
122…特徴量抽出部
123…相電流検出部
124…温度推定部
125…劣化度推定部
126…特徴量(ターンオフ時間)と素子温度相関データ
127…記憶媒体(部)
128…温度履歴情報と温度劣化度相関データ
129…劣化度推定結果
130…表示部
131…電源部
133…外部端子
134…寿命推定部
135,136,137…(診断用)電流センサ
138…交流リアクトル
140…端子台
141…時間計測部
142…信号処理部
143…温度センサ部(環境温度センサ)
701…通信ネットワーク網
702…管理(監視)サーバ
801…IGBT
802…ダイオード
800…電力用半導体回路
901…冷却器
902…グリス
903…ベース板
904,906…メタル層
905…絶縁層
907…絶縁基板
908,910…半田(はんだ)層
909…半導体素子部

Claims (9)

  1. 電力変換装置と負荷の間に着脱可能な電力変換装置の診断装置であって、
    前記電力変換装置の出力電圧波形から当該電力変換装置を構成する電力用半導体素子のターンオフ時間を検出する特徴量変換部と、
    前記電力変換装置から出力される相電流を検出する相電流検出部と、
    前記特徴量変換部の出力と前記相電流検出部の出力との相関関係から相関パラメータを抽出する特徴量抽出部と、
    前記特徴量抽出部で抽出した相関パラメータと、外部の記憶媒体から取り込んだターンオフ時間と素子温度の相関データから前記電力用半導体素子の温度を推定する温度推定部と、
    前記温度推定部の出力と、外部の記憶媒体から取り込んだ温度劣化度相関データから前記電力用半導体素子の劣化度を推定する劣化度推定部と、
    前記劣化度推定部の出力を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記特徴量変換部は、入力された前記出力電圧波形を分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路の出力電圧差を出力する差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路の出力の電圧変化率の時間変化分を2値化して出力する比較回路と、を有し、
    前記特徴量抽出部は、前記比較回路で2値化された信号が出力されている時間を計測する時間計測部と、
    前記時間計測部の出力をトリガにして、前記時間計測部の出力と前記相電流検出部の出力をタイムスタンプで管理する信号処理部と、を有することを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記劣化度推定部の出力と外部の記憶媒体から取り込んだ寿命モデルまたは寿命関数に基づいて前記電力変換装置の寿命診断を行う寿命推定部を有することを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  4. 請求項1に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記特徴量変換部は、前記電力変換装置の出力端子間において計測された電圧変化率の時間変化分に基づいて前記電力用半導体素子のターンオフ時間を検出することを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  5. 請求項1に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記特徴量抽出部は、前記相電流検出部の検出した極性に基づいて前記相関パラメータを抽出する電力用半導体素子を選択することを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  6. 請求項1に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記診断装置は、通信ネットワーク網を介して監視サーバに接続されることを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  7. 請求項1に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記電力変換装置は、エレベータに搭載された電力変換装置であることを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  8. 請求項7に記載の電力変換装置の診断装置であって、
    前記温度推定部は、前記電力変換装置の環境温度に基づいて前記記憶媒体から取り込む温度推定モデルを選択し、前記電力用半導体素子の温度を推定することを特徴とする電力変換装置の診断装置。
  9. 電力変換装置の劣化度を診断する電力変換装置の診断方法であって、
    電力変換装置の出力電圧波形から当該電力変換装置を構成する電力用半導体素子のターンオフ時間を検出し、
    前記電力変換装置から出力される相電流を検出し、
    前記検出したターンオフ時間と前記検出した相電流の相関関係から相関パラメータを抽出し、
    前記抽出した相関パラメータと、外部の記憶媒体から取り込んだターンオフ時間と素子温度の相関データから前記電力用半導体素子の温度を推定し、
    前記推定した電力用半導体素子の温度と、外部の記憶媒体から取り込んだ温度劣化度相関データから前記電力用半導体素子の劣化度を推定することを特徴とする電力変換装置の診断方法。
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