JP7132092B2 - X線透視撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明はX線透視撮影装置に関し、特に、X線照射部から体表までの距離情報に応じてX線透視撮影を行う技術に関する。
X線画像診断の手法には、被検者に一度X線を照射して静止画像を生成する胸部X線撮影などの一般撮影と、被検者に所定の照射レートで繰り返しX線を照射して動画像を生成する透視撮影とがある。
一般撮影を行うX線撮影装置として、撮影開始とともに時間の計測を始めて所定時間が経過すると撮影を終了させる装置や、撮影開始とともにイオンチャンバなどのX線検出器によりX線の積算量の検出を始めて、積算量が所定値を超えると撮影を終了させる装置などが知られている。
またX線撮影装置を備えたシステムの例として、特許文献1には、光学センサを用いて、光学センサから被検者の体表までの距離と、光学センサからテーブルまでの距離を測定し、その差から体厚を算出し、算出した体厚からX線撮影条件(X線管の管電圧や管電流)を設定する技術が開示されている。
一方、透視撮影を行うX線透視撮影装置では、まずX線照射部から被検者にX線パルスが所定のレートで繰り返し照射され、被検者を透過したX線がX線検出器により検出され、検出結果を画像として生成し、時系列に表示することにより動画像が表示される。このとき検出されたX線量はX線照射部にフィードバックされ、適切な照射量であったか否かの判定が行われる。適切な照射量でなかった場合、照射パルスレートなどのX線の照射条件(透視X線条件)が変更されて、適切な照射強度となるまで透視X線の照射と条件変更が繰り返される。例えば透視X線の強度が強かった場合、次回の透視X線照射時には、前回よりも弱い強度で透視X線が照射される。これにより適切な透視X線の照射量が設定される。また適切な透視X線の照射量に基づいて、撮影X線の照射強度(撮影X線条件)が決定される。
特開2017-136300号公報
透視撮影では前述のように、透視X線を照射してからでないと被検者に照射されている透視X線が適切な強度か否かを判断できなかった。最初のX線パルスが照射されてから、所定時間経過後に適切なX線パルスの照射強度に到達するが、適切な透視X線の強度に到達するまで被検者はX線パルスの照射を繰り返し受けることとなる。なお、適切な照射強度が決定されるまでに得られる透視X線画像は、読影するには不適切なX線画像であり、被検者にとっては無効被ばくになる。
このように、適切な透視X線条件を得るまでの間に無効被ばくが生じるという課題は、透視X線撮影特有のものであるため、これを防止することは一般撮影を行う特許文献1のシステムでは考慮されていない。
本発明は、X線パルスの適切な照射条件を決定する際の、被検者の無効被ばくを防ぐことを目的とする。
本発明のX線透視撮影装置は、所定のパルスレートで繰り返しX線パルスを被検者に照射するX線照射部と、被検者を透過したX線を検出するX線検出器と、X線照射部近傍に設けられ、被検者の体表までの第1の距離を測定する測距部と、少なくとも第1の距離に応じて、繰り返し照射されるX線パルスの照射条件を決定するシステム制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、X線パルスの適切な照射条件を決定する際の、被検者の無効被ばくを防ぐことができる。
X線透視撮影装置100の全体構成を示すブロック図。 実施形態1のシステム制御部14の構成を示すブロック図。 実施形態1でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。 距離d1、禁止距離d-disおよび許可距離d-enaの関係を示す説明図。 実施形態2のシステム制御部14の構成を示すブロック図。 実施形態2でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。 実施形態3のシステム制御部14の構成を示すブロック図。 実施形態3でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。 距離変動監視部18が実行する変動判断処理を示すフローチャート。 距離d1の変動と許容変動範囲d-rgeの関係を示す説明図。 実施形態4のシステム制御部14の構成を示すブロック図。 実施形態4でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。 実施形態5のシステム制御部14の構成を示すブロック図。 距離d1の変動と許容変動範囲d-rgeの関係を示すグラフ。 実施形態5でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。 (A)垂直撮影時のX線透視撮影装置100の一部構成を示す説明図、(B)斜入撮影時のX線透視撮影装置100一部構成を示す説明図。 実施形態6でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。 実施形態7でX線透視撮影装置100が実行する処理のフローチャート。
以下、本発明のX線透視撮影装置100について図面を用いて説明する。
図1に示すように、X線透視撮影装置100は、所定のパルスレートで繰り返しX線パルスを被検者に照射するX線照射部(X線管)1と、被検者を透過したX線を検出するX線検出器10と、X線管1の近傍に設けられ、X線管1被検者101の体表までの第1の距離d1を測定する測距部6と、少なくとも第1の距離d1に応じて、繰り返し照射されるX線パルスの照射条件(透視X線条件)を決定するシステム制御部14とを備える。
本発明のX線透視撮影装置100は、距離d1に応じて適切な透視X線条件を決定することができるため、適切な透視X線条件を決定するために透視X線の照射と透視X線条件の変更を繰り返す必要がない。これにより、適切な透視X線条件を決定する際の、被検者の無効被ばくを防ぐことができる。
またX線透視撮影装置100は、システム制御部14により決定された透視X線条件から、X線撮影を行う場合の撮影X線の照射強度(撮影X線条件)を決定する撮影X線条件決定部(高電圧発生器2およびX線制御装置3)と、被検者101に対するX線照射領域を設定するX線可動絞り4と、X線可動絞り4を制御するX線可動絞り制御装置5と、測距部6を制御する測距部制御装置7と、被検者101を乗せるテーブル8と、テーブル8を含むX線透視撮影装置の支持機構を制御する支持機構制御装置9とを備える。
さらにX線透視撮影装置100は、X線検出器10により検出されたX線信号を画像データに変換するX線検出器制御装置11と、X線検出器制御装置11により変換された画像データに対して画像処理を行う画像処理装置12と、X線画像やメッセージ等を表示する表示装置13と、術者の操作によりシステム制御部14に対してX線撮影の指令を行う撮影スイッチ24を備える。またX線透視撮影装置100は、術者の操作により透視X線の照射の許可と禁止を切り替えるX線透視スイッチを備えていることが好ましい。
X線管1は、X線制御装置3に制御される高電圧発生器2から高電圧を印加されることによりX線を出射するものであり、テーブル8の被検者101の載置面8bに対して平行移動可能かつ昇降可能なように、不図示の支持機構により支持されている。またこの支持機構が、X線管1をテーブル8に対して回転可能に支持しているため、X線透視撮影装置100は、被検者101に対して照射されるX線の角度(斜入角度)を変えることができる。
測距部6は、体表までの距離d1を検出できる位置に固定されている。具体的には、測距部6はテーブル8に仰向けで横たわっている被検者101の正面(腹側から見た面)に向かいあうように、X線可動絞り4の下部に固定されている。上述の通りX線管1が移動および回転可能なため、測距部6は、X線管1およびX線絞り4と一体となって移動および回転可能である。
測距部6は、例えば赤外線、超音波などを送受信してTOF(Time Of Flight)法により距離d1を検出する検出器により構成され、検出した距離d1の情報をシステム制御部14に通知する。なお測距部6には、赤外線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配列された赤外線アレイセンサが使用されてもよい。
支持機構制御装置9は、X線管1とテーブル8を支持する支持機構の動作を制御して、X線管1やテーブル8の位置や傾きを制御する。また支持機構制御装置9は、X線管1からテーブル8の載置面8bまでの第2の距離d2を随時算出していて、算出した距離d2の情報をシステム制御部14に通知している。さらに支持機構制御装置9は、テーブル8の載置面8bに直交する向きに対するX線管1の斜入角度を随時検出し、検出した斜入角度の情報をシステム制御部14に通知してもよい。この斜入角度は、後述する実施形態6の処理で使用される。
システム制御部14は、X線透視撮影装置100の各部の動作を制御する。例えばシステム制御部14は、後述の実施形態1~7の処理で距離情報に応じて透視X線条件を決定し、決定した透視X線条件の情報を高電圧発生器2およびX線制御装置3に通知する。システム制御部14が距離情報に応じて決定する透視X線条件は、X線パルスのパルスレートおよび、X線パルスの照射の可否の少なくとも一方である。またシステム制御部14が決定する透視X線条件としては、他にもX線パルスの照射強度(管電圧、管電流)が含まれてもよい。
透視X線条件を受け取った高電圧発生器2は、通知された透視X線条件により、X線パルスを所定のパルスレートでX線管1から照射させる。また透視X線条件を受け取った高電圧発生器2は、透視X線条件からさらに撮影X線条件を決定し、撮影スイッチ24が押下された場合には、撮影X線をX線管1から照射させる。
本実施形態では、システム制御部14の機能は、CPUとメモリを備えた計算機により実現することができる。演算や制御のプログラムは、予め記憶装置に格納しておいてもよいし、外部から取り込みCPUがアップロードして実行することもできる。なお、演算部の機能の全部または一部は、ASIC(Application Speciric Integrated Circuit)やFPGA(Field Programable Gate Array)等のハードウェアで実現することも可能である。
X線検出器10は、X線管1と対向する位置に配置されており、例えば、X線を検出する複数の検出素子が2次元アレイ状に配置されて構成されている。X線検出器10は、X線管1から照射されて被検者101を透過したX線を検出し、検出したX線量に応じたX線信号を生成する。具体的には、X線検出器10で検出されたX線は、電荷として画素毎に蓄積コンデンサ(図示しない)に蓄積され、画素毎に蓄積された電荷に基づくX線信号を生成する。X線検出器10が生成したX線信号は、X線検出器制御装置11に送信され、X線検出器制御装置11で画像データに変換される。変換された画像データは、X線検出器制御装置11により画像処理装置12に出力される。
画像処理装置12は、X線検出器制御装置11から入力された画像データに、システム制御部14からの指示に従って画像処理を施す。画像処理装置12は、画像処理結果を、不図示の記憶装置に保存するとともに、表示装置13に表示する。
また画像処理装置12には、X線照射される被検者101の検査部位および検査部位ごとに施される手技の種類が予め登録されており、実施される検査部位や手技の種類に変更を認識した場合、システム制御部14に検査部位や手技の種類の変更を通知する。
以下、実施形態1~7のX線透視撮影装置100の処理について説明する。上述したX線透視撮影装置100の構成は、以下の実施形態1~7で共通する構成である。
<実施形態1>
図1~3を参照して実施形態1のX線透視撮影装置100の処理について説明する。実施形態1では、システム制御部14が、テーブル8の載置面8bからX線の照射部位となる体表までの距離Δdを算出し、距離Δdから透視X線条件を決定する。
[システム制御部14の構成]
図1および図2に示すように、実施形態1のシステム制御部14は、距離d1を用いて距離Δdを算出する距離算出部15と、距離d1に応じて透視X線条件を決定する透視X線条件決定部16と、決定された透視X線条件を高電圧発生器2とX線制御装置3に通知するX線条件変更通知部17とを備える。
測距部制御部7は、X線管1から測距部6までの第3の距離d3を随時算出していて、算出した距離d3の情報を距離算出部15に送信する。距離算出部15は、次式1のように、距離d1に距離d3を加算した値を距離d2から引くことにより、距離Δdを算出する。
(数1)
Δd=d2-(d1+d3) ・・・(1)
[処理手順]
以下、図3のフローを参照し、実施形態1のX線透視撮影装置100が実施する処理手順を説明する。
[ステップS11]
図3に示すように、X線透視撮影装置100の処理が開始されると、測距部6がX線を照射する被検者101の検査部位の体表までの距離d1を検出する。測距検出制御装置7は、測距部6が算出した距離d1の情報を距離算出部15に通知する。なお、処理開始時には、高電圧発生器2およびX線制御装置3に透視X線条件(パルスレート、X線管1の管電圧、およびX線管1の管電流など)の初期値が設定されている。
[ステップS12]
支持機構制御装置9は、X線管1からテーブル8の被検者101の載置面8bまでの距離d2を随時算出している。支持機構制御装置9は、算出した距離d2を距離算出部15に通知する。
[ステップS13]
距離算出部15は、測距部6から受けとった距離d1、支持機構制御装置9から受け取った距離d2、および距離d3を用いた上述の式1から、距離Δdを算出する。距離算出部15は、算出した距離Δdの情報を透視X線条件決定部16に通知する。
[ステップS14]
透視X線条件決定部16は、予め定めた透視X線条件(パルスレート、X線管1の管電圧、およびX線管1の管電流)のテーブルを参照し、距離算出部15より受け取った距離Δdの情報から、距離Δdに対応する透視X線条件を決定する。なお透視X線条件決定部16は、被検者101の検査部位に応じて、異なる透視X線条件のテーブルを参照して透視X線条件を決定してもよい。透視X線条件決定部16は、決定した透視X線条件をX線条件変更通知部17に通知する。
[ステップS15]
X線条件変更通知部17は、決定した透視X線条件を高電圧発生器2およびX線制御装置3に通知し、透視X線条件を変更するように指示する。
[ステップS16]
高電圧発生器2およびX線制御装置3は、設定されていた透視X線条件を、X線条件変更通知部17により決定された透視X線条件に変更する。
[ステップS17]
高電圧発生器2およびX線制御装置3は、透視X線条件と撮影X線条件(X線管1の管電圧、X線管1の管電流など)とを予め対応付けたテーブルを参照し、透視X線条件から、撮影X線条件を決定する。
[ステップS18]
システム制御部14は、ユーザがX線透視スイッチをONにしたかを判断する。透視スイッチがONにされている場合、システム制御部14は、高電圧発生器2およびX線制御装置3に透視スイッチがONであることを通知する。
[ステップS19]
高電圧発生器2およびX線制御装置3は、透視X線条件決定部16により決定された透視X線条件で、X線パルスを照射するようX線管1に指示を送る。これにより被検者101に対して設定された透視X線条件(パルスレート、X線管1の管電圧、およびX線管1の管電流)で透視X線照射が開始され、パルス透視が開始される。
[ステップS20]
パルス透視が開始されると、被検者101に繰り返しX線パルスが照射されて動画像が生成される。具体的には、まずX線管1が、透視X線条件決定部16により決定された透視X線条件で、被検者101に対してX線パルスを照射する。被検者101を透過したX線は、電荷としてX線検出器10の画素毎に蓄積される。X線検出器10は、蓄積された電荷に基づいて画素毎にX線信号を生成し、X線検出器制御装置11に送信する。X線検出器制御装置11は、受信したX線信号を画像データに変換し、変換した画像データを画像処理装置12に出力する。画像処理装置12は、X線検出器制御装置11から入力された画像データに画像処理を施す。画像処理装置12による画像処理結果は、不図示の記憶装置に保存されるとともに表示装置13に表示される。パルス透視では、X線管1から繰り返しX線パルスが照射されるため、表示装置13に表示される画像が動画像となる。
[ステップS21]
ステップS20によるパルス透視後、またはステップS18で透視スイッチがOFFの場合、ステップS21に進み、システム制御部14は、撮影スイッチ24が医師などにより押されているか否かを判断する。撮影スイッチ24がONの場合、システム制御部14は、高電圧発生器2およびX線制御装置3に撮影スイッチ24がONであることを通知する。X線透視撮影装置100の処理は、X線撮影を行う次のステップS22に進む。撮影スイッチ24がOFFの場合、X線透視撮影装置100はX線撮影を行わず、ステップS11に戻る。
[ステップS22]
医師などにより撮影スイッチ24が押されている場合、X線撮影が開始される。高電圧発生器2およびX線制御装置3は、決定した撮影X線条件で、撮影X線を照射するようX線管1に指示を送る。これにより被検者101に対して撮影X線照射が開始され、X線撮影が開始される。
[ステップS23]
X線管1から被検者101に照射されて被検者101を透過した撮影X線が、X線検出器10で検出される。X線検出器10は、蓄積された電荷に基づいて画素毎にX線信号を生成し、X線検出器制御装置11に送信する。X線検出器制御装置11は、受信したX線信号を画像データに変換し、変換した画像データを画像処理装置12に出力する。画像処理装置12は、X線検出器制御装置11から入力された画像データに画像処理を施す。画像処理装置12による画像処理結果は、不図示の記憶装置に保存されるとともに表示装置13に表示される。なお、X線透視撮影装置100は、単発で静止画を撮影してもよいし、撮影スイッチ24が押されている間に連続撮影するようにしてもよい。
実施形態1では、ステップS23が終了するとステップS11に戻り、これらのステップS11~S23までの工程が繰り返される。
以上の通り実施形態1では、距離算出部15が距離d1~d3から距離Δdを算出し、透視X線条件決定部16が距離Δdから透視X線条件を決定するため、距離Δdに応じて最適な透視X線条件を決定した後でX線パルスを照射することができる。これにより、テーブル8に横たわっている被検者101の体厚に応じて最適な透視X線条件でX線パルスを照射することができる。
<実施形態2>
以下、実施形態2のX線透視撮影装置100の処理について図4~6を参照して説明する。実施形態2でX線透視撮影装置100は、距離d1の変動を監視し、予め定められたX線照射の禁止距離d-disおよび許可距離d-enaと、距離d1との関係に応じてX線パルスの照射を許可または禁止する処理を行う。
例えば図4に示すように、医師などの医療スタッフSがテーブル8上の被検者101への手技およびサポートを行う際、医療スタッフSの頭部などがX線管1と被検者101との間に入り込む場合がある。医療スタッフSの頭部などがX線管1と被検者101との間に入り込んだ場合、測距部6が検出する距離d1は、被検者101の体表までの距離よりも小さくなる。そこで、実施形態2でX線透視撮影装置100は、距離d1が許可距離d-ena以上の場合、X線パルスを照射し、距離d1が禁止距離d-dis以下の場合、X線パルスの照射を禁止することで、医療スタッフSにX線パルスが照射されることを防ぐ。
禁止距離d-disには、X線パルスの照射を禁止するための閾値が設定される。禁止距離d-disは、例えば、医療法に定められたX線管と皮膚との距離に基づいて設定されることが望ましい。
許可距離d-enaには、より安全にX線を照射するために、禁止距離よりも大きな距離が設定される。許可距離d-enaには、明らかに被検者101の体表までの距離ではないと予測される場合にX線パルスの照射を禁止する値が設定されることが好ましい。
実施形態2のシステム制御部14は、図5に示すように、距離算出部15に加えて、距離d1の変動を監視する距離変動監視部18と、X線照射の禁止距離d-disおよびX線照射の許可距離d-enaが予め記憶されているX線照射禁止/許可距離設定部19とを備える。
以下、実施形態2においてX線透視撮影装置100が実施する処理手順を説明する。実施形態2の処理手順は、距離算出部15が距離d1~d3から距離Δdを算出するステップS13まで、実施形態1と同じである。
[ステップS24]
図6に示すように、ステップS24において、距離変動監視部18は、距離算出部15が受け取った距離d1、d2と、距離算出部15が算出した距離Δdを記録する。X線照射禁止/許可距離設定部19は、予め設定されているX線照射禁止距離d-disおよびX線照射許可距離d-enaを、距離変動監視部18に通知する。距離変動監視部18は、距離d1がX線照射禁止距離d-dis以下(d1≦d-dis)であるか否かを判断する。X線透視撮影装置100の処理は、距離d1がX線照射禁止距離d-dis以下の場合、ステップS25に進み、距離d1がX線照射禁止距離d-disより大きい場合、ステップS26に進む。
[ステップS25]
ステップS24で距離d1がX線照射禁止距離d-dis以下の場合、距離変動監視部18は、X線管1から体表までの距離d1が近すぎると判断して、X線照射の禁止を決定する。そして距離変動監視部18は、X線照射禁止/許可通知部20にX線照射の禁止を通知する。
[ステップS26]
ステップS24で距離d1がX線照射禁止距離d-disより大きい場合、距離変動監視部18は、距離d1がX線照射許可距離d-ena以上(d1≧d-ena)であるか否かを判断する。X線透視撮影装置100の処理は、距離d1がX線照射許可距離d-ena以上の場合、ステップS27に進む。距離d1がX線照射許可距離d-enaに満たない場合、ステップS27に進む。
[ステップS27]
ステップS26で距離d1がX線照射許可距離d-ena以上の場合、距離変動監視部18は、X線管1から体表までの距離d1が十分に確保できていると判断してX線照射の許可を決定する。そして距離変動監視部18は、X線照射禁止/許可通知部20にX線照射の許可を通知する。
[ステップS28]
ステップS26で距離d1がX線照射許可距離d-enaに満たない場合、距離変動監視部18は、X線管1から体表までの距離d1が不十分であると判断してX線照射の禁止を決定する。そして距離変動監視部18は、X線照射禁止/許可通知部20にX線照射の禁止を通知する。
[ステップS29]
X線照射禁止/許可通知部20は、距離変動監視部18から受け取ったX線照射の禁止または許可の通知を、高電圧発生器2およびX線制御装置3に通知する。なお高電圧発生器2は、X線照射の許可通知を受け取っている間、X線パルスの照射を継続し、X線照射の禁止通知を受け取った場合、X線パルスの照射を停止するようにX線管1に指示を送る。実施形態2では、ステップS29が終了するとステップS11に戻り、これらのステップS11~S29までの工程が繰り返される。
以上の通り、実施形態2では、測距部6が検出した距離d1の変動を監視し、距離d1に応じてX線照射の禁止や許可を決定することができる。例えば、被検者101がテーブル8上で動くなどしてX線管1に近づき、距離d1がX線照射許可距離d-enaよりも近づいた場合にX線照射が禁止されるため、被検者101の無効な被ばくを防止することができる。また医療スタッフSの頭部などがX線管1と被検者101との間に入り込んだ場合、X線の照射が禁止されるため、医療スタッフSの被ばくを防ぐことができる。さらに手技や検査終了後のテーブル8を清掃する清掃スタッフがX線管1とテーブル8との間に入り込んだ場合にも、清掃スタッフの被ばくを防ぐことができる。
<実施形態3>
以下、実施形態3のX線透視撮影装置100の処理について図7~10を参照して説明する。実施形態3のX線透視撮影装置100は、X線パルスを照射するために被検者101(距離d1の変動)が停止しているべき時間(停止時間)tに、測距部6が検出した距離d1の変動が許容可能な変動量d-rgeの範囲内にあるか否かに応じてX線パルスの照射を許可または禁止する処理を行う。
実施形態3のシステム制御部14は、図7に示すように、距離算出部15に加えて、距離d1の変動を随時監視している距離変動監視部18と、X線照射の禁止または許可を高電圧発生器2およびX線制御装置3に通知するX線照射禁止/許可通知部20と、変動量d-rgeが予め設定されている許容変動量設定部21と、停止時間tが予め設定されている変動停止時間設定部22とを備える。
距離変動監視部18は、距離d1が変動量d-rgeの範囲内にある間はX線照射禁止/許可通知部20にX線照射を許可する通知を送り、距離d1が変動量d-rgeの範囲外となった場合、X線照射禁止/許可通知部20にX線照射を禁止する通知を送る。
ここで、実施形態3でシステム制御部14が距離d1の変動に応じてX線照射の禁止または許可を制御する手順について図8を参照して説明する。実施形態3の処理手順は、距離算出部15が距離d1~d3から距離Δdを算出するステップS13まで、実施形態1と同じである。
[ステップS34]
距離変動監視部18は、距離算出部15が受け取った距離d1、d2と、距離算出部15が算出した距離Δdを記録する。許容変動量設定部21は、許容可能な変動量d-rgeを距離変動監視部18に通知する。変動停止時間設定部22は、距離変動監視部18に、停止時間tを通知する。距離変動監視部18は、停止時間tの期間で、距離d1が許容可能な変動量d-rgeの範囲内であるか否かを判断する。このステップS34で距離変動監視部18が実行する処理については、後で詳しく説明する。
[ステップS35]
距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲内であれば、距離d1の変動が停止していると判断し、X線照射禁止/許可通知部20にX線照射の許可を通知する。
[ステップS36]
距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲を超えた場合、距離d1の変動が継続していると判断し、X線照射禁止/許可通知部20にX線照射の禁止を通知するとともに、停止時間tの計測を停止してリセットする。
[ステップS37]
X線照射禁止/許可通知部20は、X線照射の禁止または許可を高電圧発生器2およびX線制御装置3に通知する。なお高電圧発生器2は、X線照射の禁止通知を受け取った場合、X線管1からのX線パルスの照射を停止させる。一方、高電圧発生器2は、X線照射の許可通知を受け取っている間、X線管1からのX線パルスの照射を継続する。実施形態3では、ステップS37が終了するとステップS11に戻り、これらのステップS11~S37までの工程が繰り返される。
ここで距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲内にあるか否かを判断する変動判断処理の手順について、図9を参照して説明する。
[ステップS341]
距離変動監視部18は、変動判断処理を開始すると、距離d1の変動を判断する停止時間tを更新して、停止時間tの計測を開始する。
[ステップS342]
距離変動監視部18は、ステップS341で更新された停止時間t内における、距離d1の最大値(最大距離)d1(max)と最小値(最小距離)d1(min)を更新する。
[ステップS343]
距離変動監視部18は、距離算出部15から受け取った距離d1のうち最新の距離(現在の距離)d1が、ステップS342で更新した最大距離d1(max)以上の値になったか否かを判断する。現在の距離d1は、更新した最大距離d1(max)以上の値であれば、停止時間t内の最大距離d1(max)である。一方、現在の距離d1は、更新した最大距離d1(max)以上の値でなければ、停止時間t内の最大距離d1(max)ではない。
[ステップS344]
距離変動監視部18は、現在の距離d1が停止時間t内の最大距離d1(max)であると判断した場合、ステップS344に進み、現在の距離d1を最大距離d1(max)に更新する。
[ステップS345]
距離変動監視部18は、現在の距離d1が停止時間t内の最大距離d1(max)ではないと判断した場合、現在の距離d1が、ステップS342で更新した最小距離d1(min)以下の値であるか否かを判断する。現在の距離d1は、更新した最小距離d1(min)以下の値であれば、停止時間t内の最小距離d1(min)である。一方、現在の距離d1は、更新した最小距離d1(min)以下の値でなければ、停止時間t内の最小距離d1(min)ではない。
[ステップS346]
距離変動監視部18は、現在の距離d1が、停止時間t内の最小距離d1(min)であると判断した場合、ステップS346に進み、現在の距離d1を最小距離d1(min)に更新する。
[ステップS347]
距離変動監視部18は、停止時間t内での最大距離d1(max)と最小距離d1(min)との差が、変動量d-rgeの範囲内(|d1(max)-d1(min)|≦d-rge)であるか否かを判断する。ステップS347でYesの場合、停止時間t内で最大距離d1(max)と最小距離d1(min)との差が変動量d-rgeの範囲にある(|d1(max)-d1(min)|≦d-rge)ため、距離変動監視部18は、距離d1が変動量d-rgeの範囲内にあると判断し、処理を図8のステップS35に移行(X線パルスの照射を許可)する。
一方、ステップS347でNoとなった場合、距離変動監視部18は、停止時間t内での最大距離d1(max)と最小距離d1(min)との差が変動量d-rgeの範囲を超える(|d1(max)-d1(min)|>d-rge)ため、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲を超えたと判断し、処理を図8のステップS36に移行(X線パルスの照射を禁止)する。
以下、図10を参照して図9で説明した変動判断処理の具体例について説明する。この例では、停止時間t=5、許容可能な変動量d-rge=7に予め設定されているものとして説明する。図10中の横軸は時間軸(tx)であり、時間txは、測距部6が検出した距離d1の検出回数と同じ値となる。例えば時間tx=2では、距離d1が測距部6により2回検出されている。また図中の四角いブロック内の数値はそれぞれ、各時間における距離d1を示しており、例えば図中の最上部に位置しているブロック内の「30」という数値は、時間tx=1における距離d1=30であることを示している。
距離変動監視部18は、時間ごとの距離d1を記憶して蓄積する。例えば時間tx=3のとき、距離変動監視部18は、時間tx=1のときの距離d1=30と、時間tx=2のときの距離d1=31と、時間tx=3のときの距離d1=29とを記憶している。
なお、距離変動監視部18は、経過した時間txが停止時間tと同じとき、または停止時間tよりも長いとき、距離d1の変動量の判定を行う。例えばこの例では、停止時間t=5としたので、時間tx≧5のときに距離d1の変動量の判定を実施する。以下、経過した時間txごとの距離d1の変動と、時間txごとに距離変動監視部18が実施する処理の具体例を説明する。
[tx=1のとき]
距離変動監視部18は、X線パルスの照射開始と同時に停止時間tを計測しはじめる。距離変動監視部18は、停止時間t開始して最初に得た(時間tx=1の)距離d1を、最大距離d1(max)および最小距離d1(min)として更新して記憶する。
[tx=2のとき]
時間tx=2のとき、距離変動監視部18は、現在の距離d1=31と、これまでに記憶した距離d1(=30)との大小を比較する。この場合、現在の距離d1=31が時間tx=1のときの距離d1=30よりも大きいので、現在の距離d1=31を最大距離d1(max)に更新する。
[tx=3のとき]
距離変動監視部18は、現在の距離d1=29と、これまでに記憶したtx=1とtx=2のときの距離d1(=30、31)との大小を比較する。この場合、現在の距離d1=29はこれまでの距離d1よりも小さいので、現在の距離d1を最小距離d1(min)に更新する。
[tx=4のとき]
距離変動監視部18は、現在の距離d1=31がこれまでに記憶した距離d1の中で最大の値であるので、現在の距離d1を最大距離d1(max)に更新する。
このように距離変動監視部18は、現在の距離d1をそれまでに記憶していた距離d1と比較し、最大距離d1(max)と最小距離d1(min)を随時更新する。なお以上で説明した時間tx=1~4のとき、時間tx<5であって、予め設定されている停止時間t=5に満たないため、距離変動監視部18は、まだ距離d1の変動量の判定を行わず、X線パルスの照射を許可し続ける。距離変動監視部18は、時間tx≧5になり、検出された距離d1の数(サンプル数)が5サンプル以上になったときに、距離d1の変動量の判定を行う。以下、時間tx≧5のときの処理について説明する。
[tx=5のとき]
時間tx=5のとき、距離変動監視部18は、現在の距離d1=30がこれまでに記憶した距離d1の中で最大値または最小値であるかを判断する。ここでは現在の距離d1=30は最大値でも最小値でもないので、最大距離d1(max)および最小距離d1(min)の更新は行わない。そして距離変動監視部18は、最大距離d1(max)=31(tx=2、4のとき)と最小距離d1(min)=29(tx=3のとき)との差が、変動量d-rge=7以下であるか否かを判断する。具体的には、最大距離d1(max)(=31)と最小距離d1(min)(=29)の差をとり、その差の絶対値と変動量d-rge(=7)とを比較する。最大距離d1(max)と最小距離d1(min)の差が変動量d-rge以下であるので(|31-29|≦7)、距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲内にあると判断する。
[tx=6のとき]
距離変動監視部18は、距離d1の最新のサンプルを5つ用いて停止時間t=5における距離d1の変動を監視する。そのためtx=6のとき、距離変動監視部18は、時間tx=2~tx=6のときの5サンプルを用いて距離d1の変動を監視する。具体的には、現在の距離d1=40がtx=2~tx=6の間に記憶した距離d1の中で最大値または最小値であるかを判断する。このとき現在の距離d1が最大値なので、距離変動監視部18は、現在の距離d1=40を最大距離d1(max)に更新する。そして距離変動監視部18は、最大距離d1(max)=40と最小距離d1(min)=29(tx=3のとき)との差が、変動量d-rge=7以下であるか否かを判断する。最大距離d1(max)と最小距離d1(min)の差は、変動量d-rgeを超えているので(|40-29|>7)、距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲を超えていると判断し、X線パルスの照射を禁止する。
[tx=7のとき]
距離変動監視部18は、tx=7のとき、時間tx=3~tx=7のときの5サンプルを用いて距離d1の変動を監視する。具体的には距離変動監視部18は、現在の距離d1=30がtx=3~tx=7の間に記憶した距離d1の中で最大値または最小値であるかを判断する。このとき、現在の距離d1は最大値でも最小値でもないので、最大距離d1(max)および最小距離d1(min)の更新は行わない。そして距離変動監視部18は、最大距離d1(max)=40と最小距離d1(min)=29との差(40-29)が、変動量d-rge=7以下であるか否かを判断する。40-29>7であるので、距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲を超えていると判断し、X線パルスの照射を禁止し続ける。
[tx=8のとき]
距離変動監視部18は、時間tx=4~tx=8のときの5サンプルを用いて距離d1の変動を監視する。このとき、これまで最小距離であったtx=3のサンプルを用いないため、距離変動監視部18は、停止時間t内で最も距離d1が小さくなった時間tx=5、7の距離d1=30を最小距離d1(min)に更新する。そして距離変動監視部18は、最大距離d1(max)=40と最小距離d1(min)=30との差が、変動量d-rge=7以下であるか否かを判断する。40-30>7であるので、距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲を超えていると判断し、X線パルスの照射を禁止し続ける。
[tx=9のとき、tx=10のとき]
tx=9、10のとき、同様に距離変動監視部18は、距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲内にあるか否かを判断する。tx=9、10のときいずれにおいても距離d1の変動が変動量d-rgeの範囲を超えているため、距離変動監視部18は、X線パルスの照射を禁止し続ける。
[tx=11のとき]
距離変動監視部18は、時間tx=7~tx=11のときの5サンプルを用いて距離d1の変動を監視する。このとき、これまで最大距離であったtx=6のサンプルを用いないため、距離変動監視部18は、停止時間t内で最も距離d1が大きくなった時間tx=8の距離d1=31を最大距離d1(max)に更新する。そして距離変動監視部18は、最大距離d1(max)=31と最小距離d1(min)=29との差が、変動量d-rge=7以下であるか否かを判断する。31-29≦7であるので、距離変動監視部18は、距離d1が変動量d-rgeの範囲内にあると判断し、X線パルスの照射許可を決定する。
以上の通り、実施形態3では、距離d1の変動が許容可能か否かに応じてX線パルスの照射可否を決定することができる。例えば被検者101の体動が停止時間t内で許容範囲を超えた場合に、X線パルスの照射を禁止して無効な被ばくを防ぐことができる。また例えば医療スタッフや清掃スタッフがX線を照射する領域に入り込んで作業している場合などにも、距離d1の変動が許容範囲を超えるため、X線パルスの照射を禁止して無効な被ばくを防ぐことができる。
<実施形態4>
以下、実施形態4のX線透視撮影装置100の処理について図11~12を参照して説明する。実施形態4の処理手順は、実施形態3を基本としており、距離変動監視部18は、距離d1の変動がd-rgeの範囲にあるか監視するステップS34まで、実施形態3の処理手順と同じである。実施形態4のX線透視撮影装置100は、距離d1の変動を監視し、変動の停止時間tの間に距離d1の変動が許容可能な変動量d-rgeの範囲内であるか否かに応じてX線パルスのパルスレートを制御する。
実施形態4のシステム制御部14は、図11に示すように、距離算出部15と、透視X線条件決定部16と、X線条件変更通知部17と、距離変動監視部18と、許容変動量設定部21と、変動停止時間設定部22とを備える。
[ステップS34]
図12に示すように、実施形態4で距離変動監視部18は、停止時間tの期間で、距離d1が許容可能な変動量d-rgeの範囲内であるか否かを、実施形態3のステップS34と同様に判断する。X線透視撮影装置100の処理は、距離d1の変動がないと判断された場合、次のステップS45に進み、距離d1の変動が継続していると判断された場合、ステップS46に進む。
[ステップS45]
距離変動監視部18は、距離d1の変動が許容可能な変動量d-rgeの範囲内にある場合、距離d1の変動が停止していると判断し、距離d1の変動が停止しているという情報を透視X線条件決定部16に通知する。透視X線条件決定部16は、距離d1の変動が停止しているという情報を受け取ると、現在のパルス透視レートを維持することを決定する。
[ステップS46]
距離変動監視部18は、距離d1の変動が許容可能な変動量d-rgeの範囲を超えた場合、距離d1の変動が継続していると判断し、距離d1の変動が継続していることを透視X線条件決定部16に通知するとともに、停止時間tの計測を停止してリセットする。透視X線条件決定部16は、距離d1の変動が継続しているという情報を距離変動監視部18から受け取ると、パルス透視レートを低く変更することを決定する。
[ステップS47]
X線条件変更通知部17は、ステップS47またはステップS48で決定したパルス透視レートの維持または変更を高電圧発生器2およびX線制御装置3に通知する。高電圧発生器2は、パルス透視レートの変更通知を受け取った場合、パルス透視レートを低く変更する。実施形態4では、ステップS47が終了するとステップS11に戻り、これらのステップS11~S47までの工程が繰り返される。
以上の通り、実施形態4では、測距部6が検出した距離d1の変動を監視して、所定時間の間に距離d1の変動が許容範囲内にあるか否かに応じて透視パルスレートを変更することができる。例えば被検者101の体動が許容範囲を超えている場合に透視パルスレートを低く変更して、被検者101の無効な被ばくを低減することができる。
<実施形態5>
以下、実施形態5のX線透視撮影装置100の処理について図13~15を参照して説明する。実施形態5の処理は、実施形態1を基本としており、撮影スイッチ24が押下された際に撮影X線の照射が開始されるステップS22まで、実施形態1の処理と同じである。実施形態5でX線透視撮影装置100は、X線パルスの照射後に撮影X線の照射が開始されてから終了するまでの間に、距離d1の変動が許容可能な変動量d-rgeの範囲内にあるか否かに応じて、撮影の継続または中断を決定する処理を行う。
実施形態5のシステム制御部14は、図13に示すように、距離算出部15と、距離変動監視部18と、許容変動量設定部21と、撮影X線の照射または継続を制御する撮影制御部23とを備える。
X線撮影は、X線パルスの照射中に医師などが撮影スイッチ24を押すことにより開始し、撮影スイッチ24の操作を止めると終了する。X線画像の連続撮影を行う場合、図14に示すように、医師などが撮影スイッチ24を押すと撮影X線が所定のタイミングで連続して照射される。距離変動監視部18は、操作スイッチ24が操作されてONになっている状態で距離d1が許容可能な変動量d-rgeを超えた瞬間に、距離d1が大きく変動したと判断し、撮影X線の照射を禁止する。以後、距離変動監視部18は、撮影スイッチ24が押されていてもX線の照射を禁止するため、この図14に示す場合では、10枚の連続撮影の予定であったが、6枚目を撮影した後の撮影は行われない。
以下、実施形態5でX線透視撮影装置100が実施する処理手順を説明する。
[ステップS22]
図15に示すように、ステップS22でX線撮影が開始されると、これにより被検者101に対して撮影X線が照射される。このとき距離変動監視部18は、距離算出部15が受け取った距離d1、d2と、距離算出部15が算出した距離Δdを記録する。許容変動量設定部21は、許容可能な変動量d-rgeを距離変動監視部18に通知する。
[ステップS55]
距離変動監視部18は、X線撮影中に、距離d1の変動量が許容範囲d-rge内であるか否かを監視する。距離変動監視部18は、撮影スイッチ24が医師などにより押されてX線撮影が開始したタイミングの距離d1(距離d1-rs)を記録する。
[ステップS56]
X線撮影の開始時における距離d1-rsと、現在の距離d1(tx)との差が許容範囲d-rge内にある場合(|d1-rs-d1(tx)|≦d-rge)、距離変動監視部18は距離d1の変動が許容範囲内であると判断する。距離d1-rsと、現在の距離d1(tx)との差が許容範囲d-rgeを超えた場合、距離変動監視部18は、X線撮影の途中に距離d1が大きく変動したと判断する。X線透視撮影装置100の処理は、距離d1の変動が許容範囲内であると判断された場合、ステップS57に進み、距離d1が大きく変動したと判断された場合、ステップS58に進む。
[ステップS57]
撮影制御部23は、X線撮影が継続しているかまたは終了したかを判断する。X線撮影が継続している場合、システム制御部14の処理はステップS56に戻る。
[ステップS58]
距離変動監視部18は、連続的な撮影X線の照射の途中に大きな変動が生じたと判断した場合には、撮影制御部23に撮影制御部23にX線撮影の中断を指示する。撮影制御部23は、X線撮影の中断を高電圧発生器2とX線制御装置3に指示する。高電圧発生器2とX線制御装置3は、連続的なX線撮影の中断指示を受け取ると、X線管1からのX線照射を中断する。
[ステップS59]
X線撮影の終了または中断により撮影X線の照射が停止した場合、撮影制御部23は、撮影X線の照射が停止したタイミングを距離変動監視部18に通知する。実施形態5では、ステップS59で撮影が終了すると、図3のステップS11に戻る。
以上のように、実施形態5では、距離変動監視部18が、連続的なX線撮影の開始から終了までの期間に、距離d1が許容範囲d-rgeを超えた場合に、連続的なX線の照射を中断する。これにより、被検者101が大きく動いたときや、医療スタッフがX線を照射する領域に入り込んで作業している場合などに、X線撮影を禁止して無効な被ばくを防ぐことができる。
なお実施形態5では距離d1が許容範囲d-rgeを超えた場合、距離変動監視部18が連続的なX線の照射を中断するものとしたが、これに限られない。例えば距離d1が許容範囲d-rgeを超えた場合、X線透視撮影装置100は、距離変動監視部18が表示装置13に警告を表示するように指示するなど、ユーザに警告を通知してもよい。
<実施形態6>
以下、実施形態6のX線透視撮影装置100の処理について図16、図17を参照して説明する。実施形態6でX線透視撮影装置100は、距離算出部15が算出した距離Δdを用いて、X線管1のテーブル8に対する傾き(斜入角度θ)に応じて被検者101を透過する実際のX線透過距離ΔDを計算して、変動量d-rgeおよび停止時間tの設定値を変更する。
X線透視撮影装置100の構成で説明したとおり、図16A、図16Bに示すように、X線管1はテーブル8に対して回転可能となっている。図16Aに示すようにテーブル8に仰向けに寝ている被検者101に対してX線パルスが真上(腹側)から照射される場合(以下、垂直撮影時という)、テーブル8からX線照射位置までの距離Δdと、被検者101の体内を透過するX線の距離とが一致する。一方、図16Bに示すようにX線パルスが被検者101に斜め方向から照射される場合(以下、斜入撮影時という)、テーブル8からX線照射位置までの距離と、体内を透過するX線の透過距離ΔDとが異なる。そのため実施形態6でX線透視撮影装置100は、斜入角度θと距離Δdから、被検者101を透過するX線透過距離ΔDを計算し、透視X線条件の閾値(変動量d-rgeと停止時間t)を変更する。
以下、実施形態6でX線透視撮影装置100が実施する処理手順を説明する。実施形態6の処理手順は、距離算出部15が距離d1~d3から距離Δdを算出するステップS13まで、実施形態1と同じである。実施形態6の処理が開始されるとき、許容変動量設定部21には所定の変動量d-rgeが設定されており、変動停止時間設定部22には所定の停止時間tが設定されている。
[ステップS64]
図17に示すように、ステップS64では、距離算出部15は、支持機構制御装置9により検出されて送信された斜入角度θの情報を受信する。
[ステップS65]
距離算出部15は、X線管1がテーブル8に対して傾いているか否かを判断する。X線透視撮影装置100の処理は、斜入照射時(θ≠0)にはステップS66に進み、垂直撮影時(θ=0)にはステップS11に戻る。
[ステップS66]
斜入照射時(θ≠0)、距離算出部15は、システム制御部14が受信した斜入角度θの情報を用いて距離d1、距離d2を角度補正して距離Δdを再計算し、被検者101を透過する実際のX線透過距離ΔDを算出する。
[ステップS67]
距離算出部15は、許容変動量設定部21および変動停止時間設定部22に、斜入角度θの情報を送信する。許容変動量設定部21は、受信した斜入角度θの情報から、変動量d-rgeの設定値(閾値)を変更する。また変動停止時間設定部22は、停止時間tの設定値(閾値)を変更する。実施形態6では、ステップS67が終了するとステップS11に戻り、これらのステップS11~S67までの工程が繰り返される。
以上の通り、実施形態6では、X線パルスの斜入角度θに応じて変動量d-rgeと停止時間tの設定値を変更することができる。これにより、斜入角度θに応じて変更された変動量d-rgeと停止時間tを用いて、実施形態1~5の処理を実施することができる。そのため、X線管1がテーブル8に対して傾いていても、適切な透視X線の照射条件を決定し、被検者の被ばく量を低減することができる。
なお、X線は、X線管1から放射状に出射されるため、放射角度ごとに被検者101内を透過する距離が異なる。従って、被検者101内を透過するX線の距離は、放射角度により、距離Δdとは異なる値となる。そのため距離算出部15は、X線管1がテーブル8に対して傾いている場合に限らず、X線管1から被検者101に向けて照射されるX線の放射角度を用いて距離Δdを補正し、変動量d-rgeと停止時間tを変更してもよい。
<実施形態7>
以下、実施形態7のX線透視撮影装置100の処理について図18を参照して説明する。実施形態7は、距離算出部15が算出した距離Δdを用いて、手技または検査部位に変更があった場合、その部位に応じて変動量d-rgeと停止時間tの設定値(閾値)を変更する点が、他の実施形態とは異なっている。
X線透視撮影装置100の構成で説明したとおり画像処理装置12には、検査部位および手技の組み合わせが記憶されている。医師などがシステム制御部14に接続されている不図示の操作部を操作することにより、画像処理装置12に記憶されている検査部位と手技の少なくとも一方が変更されると、システム制御部14は、変更された検査部位または手技に応じて透視X線条件の閾値(変動量d-rgeと停止時間tの設定値)を変更する。
以下、実施形態7でX線透視撮影装置100が実施する処理手順を説明する。実施形態7の処理手順は、距離算出部15が距離d1~d3から距離Δdを算出するステップS13まで、実施形態1と同じである。実施形態7の処理が開始されるとき、許容変動量設定部21には所定の変動量d-rgeが設定されており、変動停止時間設定部22には所定の停止時間tが設定されている。
[ステップS74]
医師などが不図示の操作部を操作すると、画像処理装置12に記憶されている検査部位と手技の少なくとも一方が変更される。画像処理装置12は、検査部位と手技の少なくとも一方が変更されたことを認識すると、変更された検査部位または手技の情報を距離算出部15に通知する。
[ステップS75]
距離算出部15は、許容変動量設定部21および変動停止時間設定部22に、変更された検査部位または手技の変更情報を通知する。許容変動量設定部21は、受信した検査部位または手技の情報の情報から、変動量d-rgeの設定値(閾値)を変更する。また変動停止時間設定部22は、受信した検査部位または手技の情報の情報から、停止時間tの設定値(閾値)を変更する。実施形態7では、ステップS75が終了するとステップS11に戻り、これらのステップS11~S75までの工程が繰り返される。
以上の通り、実施形態7では、検査部位または手技に応じて変動量d-rgeと停止時間tの設定値を変更することができる。これにより、検査部位または手技に応じて変更された変動量d-rgeと停止時間tを用いて、実施形態1~5の処理を実施することができる。そのため、検査部位または手技に応じて透視X線の適切な照射条件を決定し、被検者の被ばく量を低減することができる。
なお、システム制御部14内の構成は、実施形態1~7で説明した各部を組み合わせたものであってもよく、X線透視撮影装置100は、上述した実施形態1~7の処理のうち1つの処理を実施してもよいし、複数の処理を組み合わせて実施してもよい。
1…X線照射部(X線管)、2…高電圧発生器、3…X線制御装置、4…X線可動絞り、5…X線可動絞り制御装置、6…測距部、7…測距部制御装置、8…テーブル、9…支持機構制御装置、10…X線検出器、11…X線検出器制御装置、12…画像処理装置、13…表示装置、14…システム制御部、15…距離算出部、16…透視X線条件決定部、17…X線条件変更通知部、18…距離変動監視部、19…X線照射禁止/許可距離設定部、20…X線照射禁止許可通知部、21…許容変動量設定部、22…変動停止時間設定部、23…撮影制御部、100…X線透視撮影装置、101…被検者

Claims (9)

  1. 所定のパルスレートで繰り返しX線パルスを被検者に照射するX線照射部と、
    前記被検者を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線照射部近傍に設けられ、前記被検者の体表までの第1の距離を測定する測距部と、
    少なくとも前記第1の距離に応じて、繰り返し照射されるX線パルスの照射条件を決定するシステム制御部と、を備え、
    前記システム制御部は、
    前記第1の距離の変動を監視する距離変動監視部と、
    前記第1の距離の許容可能な変動量を設定する許容変動量設定部と、
    被検者が停止しているべき停止時間を設定する変動停止時間設定部と、を備え、
    前記距離変動監視部が前記第1の距離の変動量が前記停止時間内に前記許容可能な変動量を超えたと判断した場合、前記X線照射部は、前記X線パルスの照射を停止し、
    被検者が載置されるテーブル面に対して前記X線パルスが傾いて照射される場合、前記システム制御部は、前記X線パルスの射入角度に応じて、前記許容変動量設定部により設定される前記許容可能な変動量と、前記変動停止時間設定部により設定される前記停止時間の少なくとも一方を変更し、前記X線パルスの照射の停止の判断に用いることを特徴とするX線透視撮影装置。
  2. 所定のパルスレートで繰り返しX線パルスを被検者に照射するX線照射部と、
    前記被検者を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線照射部近傍に設けられ、前記被検者の体表までの第1の距離を測定する測距部と、
    少なくとも前記第1の距離に応じて、繰り返し照射されるX線パルスの照射条件を決定するシステム制御部と、を備え、
    前記システム制御部は、
    前記第1の距離の変動を監視する距離変動監視部と、
    前記第1の距離の許容可能な変動量を設定する許容変動量設定部と、
    被検者が停止しているべき停止時間を設定する変動停止時間設定部と、
    被検者に実施される検査手技または前記X線パルスが照射される被検者の検査部位を認識する検査手技部位認識部と、を備え、
    前記システム制御部は、
    前記距離変動監視部が前記第1の距離の変動量が前記停止時間内に前記許容可能な変動量を超えたと判断した場合、前記X線照射部は、前記X線パルスの照射を停止し、
    前記検査手技部位認識部が前記検査手技または前記検査部位の変更を認識すると、前記許容変動量設定部により設定される前記許容可能な変動量と、前記変動停止時間設定部により設定される前記停止時間の少なくとも一方を、前記検査手技または前記検査部位に応じて変更し、前記X線パルスの照射の停止の判断に用いることを特徴とするX線透視撮影装置。
  3. 前記システム制御部は、前記X線パルスの前記パルスレートおよび、前記X線パルスの照射の可否の少なくとも一方を前記第1の距離に応じて決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
  4. 前記X線照射部及び被検者が載置されるテーブルを支持し、前記X線照射部及び前記テーブルの位置を移動させる支持機構と、
    前記支持機構の動作を制御して、前記X線照射部から前記テーブル面までの第2の距離を算出する支持機構制御部と、
    前記X線照射部から前記測距部までの第3の距離を算出する測距部制御部と、
    前記第1の距離、前記第2の距離および前記第3の距離から、前記テーブル面と前記体表との第4の距離を算出する体厚算出部とをさらに備え、
    前記システム制御部は、前記第4の距離を用いて、前記照射条件を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
  5. 前記システム制御部により決定された前記照射条件から、X線撮影を行う場合の撮影X線の照射強度を決定する撮影X線条件決定部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
  6. 前記システム制御部は、
    前記X線パルスの照射を禁止する閾値となる禁止距離または前記X線パルスの照射を許可する閾値となる許可距離を設定する照射禁止/許可距離設定部と、
    前記撮影X線条件決定部に前記X線パルスの照射の禁止または許可を通知する照射禁止/許可通知部とを備え、
    前記距離変動監視部は、前記禁止距離または前記許可距離と、変動した前記第1の距離とを比較して、前記X線パルスの照射の禁止または許可を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
  7. 前記距離変動監視部は、前記停止時間内で前記第1の距離の最大値と前記第1の距離の最小値との差が前記許容可能な変動量を超えたと判断した場合、前記X線照射部は、前記X線パルスの照射を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
  8. 前記システム制御部は、
    前記X線パルスのパルスレートを制御するパルス透視レート制御部を備え、
    前記パルス透視レート制御部は、前記第1の距離の変動量に応じて、前記パルスレートを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
  9. 前記システム制御部は、
    撮影X線の照射を制御する撮影制御部を備え、
    前記距離変動監視部は、前記X線照射部による連続的なX線撮影を行うために連続的に撮影X線照射している最中に、前記第1の距離が、許容可能な変動量を超えた場合、連続的な撮影X線の照射の中断を撮影制御部に指示することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線透視撮影装置。
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