JP7131614B2 - Ohラジカル測定装置、および、ohラジカル測定方法 - Google Patents

Ohラジカル測定装置、および、ohラジカル測定方法 Download PDF

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Description

本開示は、OHラジカル測定装置、および、OHラジカル測定方法に関する。本出願は、2018年8月23日に提出された日本特許出願第2018-156325号に基づく優先権の利益を主張するものであり、その内容は本出願に援用される。
従来、水中のOHラジカルを測定する技術として、ヒドロキシテレフタル酸の濃度を測定することで、OHラジカルの濃度を導出する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術は、テレフタル酸を含む水溶液中で放電させることによりOHラジカルを生成する。そして、特許文献1の技術は、生成したOHラジカルとテレフタル酸とが反応することによって生じるヒドロキシテレフタル酸の濃度を測定する。
特許第5740138号公報
上記特許文献1に示されたように、液相中のOHラジカルを検出する技術が従来開発されている。しかし、気相中のOHラジカルを検出する技術は、未だ開発されていない。
本開示は、このような課題に鑑み、気相中のOHラジカルを検出することが可能なOHラジカル測定装置、および、OHラジカル測定方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るOHラジカル測定装置は、芳香族カルボン酸または芳香族カルボン酸の誘導体、極性非プロトン性有機溶媒、および、極性非プロトン性有機溶媒より含有率が高い極性プロトン性有機溶媒を含むOHラジカル検出プローブを測定対象ガスに接触させる接触部を備え、OHラジカル検出プローブによって、測定対象ガス中のOHラジカルが検出される。
また、OHラジカル検出プローブは、極性非プロトン性有機溶媒の1倍を上回り16倍以下の極性プロトン性有機溶媒を含んでもよい。
また、極性プロトン性有機溶媒は、メタノール、エタノール、および、プロパノールのうちいずれか1または複数であってもよい。
また、測定対象ガスに接触させた後のOHラジカル検出プローブに紫外線を照射する照射部と、OHラジカル検出プローブから生じる蛍光の強度を測定する測定部と、測定部によって測定された蛍光の強度に基づいて、測定対象ガス中のOHラジカルの濃度を導出する濃度導出部と、を備えてもよい。
また、OHラジカル検出プローブは、水を含まなくてもよい。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るOHラジカル測定方法は、芳香族カルボン酸または芳香族カルボン酸の誘導体、極性非プロトン性有機溶媒、および、極性非プロトン性有機溶媒より含有率が高い極性プロトン性有機溶媒を含むOHラジカル検出プローブを用いて測定対象ガス中のOHラジカルを測定する。
本開示によれば、気相中のOHラジカルを検出することが可能となる。
図1は、OHラジカル測定装置を説明する図である。 図2は、収容部、加熱部、ガス供給部の具体的な構成を説明する図である。 図3は、OHラジカル測定方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、実施例A~実施例Dに過酸化水素水を滴下してからの経過時間と、実施例A~実施例D中のHTAの濃度との関係を示す図である。 図5は、実施例E~実施例Gへの測定対象ガスの曝露時間と、HTAの蛍光強度との関係を示す図である。 図6は、実施例H~実施例KのHTAの蛍光強度を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
[OHラジカル検出プローブ]
本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブは、芳香族カルボン酸または芳香族カルボン酸の誘導体(以下、これらを纏めて「芳香族カルボン酸類」と称する)と、極性非プロトン性有機溶媒と、極性プロトン性有機溶媒とを備える。OHラジカル検出プローブが、極性プロトン性有機溶媒を備えることにより、芳香族カルボン酸類とOHラジカルとを反応させることができ、OHラジカルを検出することが可能となる。
また、液相中のOHラジカルを測定する従来のOHラジカル検出プローブは、テレフタル酸を溶かす溶媒として水を用いた水溶液である。このため、従来のOHラジカル検出プローブによって、気相中、特に水蒸気中(または、湿度が高い加湿気相中)のOHラジカルの測定が試みられた場合、プローブ自体の水溶液中に溶け込んだOHラジカルの前駆体から生成されたOHラジカルとテレフタル酸とが優先的に反応してしまう。このため、従来のOHラジカル検出プローブでは、プローブ自体の水溶液から生じたOHラジカルと、気相中のOHラジカルとが区別できない。したがって、従来のOHラジカル検出プローブは、気相中のOHラジカルを選択的に、かつ、定量的に検出できないという問題があった。
これに対し、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブは、主溶媒として極性非プロトン性有機溶媒を備える無水溶媒である。このため、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブは、液相にOHラジカルの前駆体が溶け込むことによるOHラジカルの発生がなくなる(水分がないとOHラジカルが発生しない(中山繁樹ほか、OHラジカル類の生成と応用技術 エヌー・ティー・エス、pp.191-217 (2008)、J.A.Roth,D.E.Sullivan : Kinetics of ozone decomposition in water : Kinetic study, Ind.Eng.Chem.Res.,26, pp.39-43 (1987)、森岡崇行、他 :拡張SBHモデルによる自己分解の反応速度論的検討、水道協会雑誌 vol.63、No.11,pp.28-40(1994)))。したがって、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブは、水溶媒(水溶液)のように液相中に溶け込んだOHラジカルの前駆体から生成されたOHラジカルと、芳香族カルボン酸類とが反応してしまう事態を回避することができる。
また、OHラジカルと芳香族カルボン酸類とが反応すると、プロトン(H)が生成される。このため、芳香族カルボン酸類を溶解させるための有機溶媒として極性非プロトン性有機溶媒のみが用いられると、プロトンが受容されず、OHラジカルと芳香族カルボン酸類との反応が進行しなくなってしまう。
そこで、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブは、副溶媒として極性プロトン性有機溶媒を備えることにより、反応によって生じたプロトンを受容させることができる。これにより、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブは、OHラジカルと芳香族カルボン酸類との反応を進行させ、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体を生成させることができ、結果として、気相中のOHラジカルを検出することが可能となる。特に、本実施形態のOHラジカル検出プローブは、水蒸気中、または、湿度が高い加湿気相中のOHラジカルを検出することができる。ここで、気相は、気体のみが存在する相のみならず、液体(例えば、液体の水)が含まれる気体を含む概念である。液体が含まれる気体は、ミストを含む気体、液体の層を含む気体(例えば、水分子が複数層形成された箇所を含む気体)、または、液体が分散された気体(エアロゾル)である。
また、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブを構成する芳香族カルボン酸類は、フタル酸(o-フタル酸、m-フタル酸、p-フタル酸(テレフタル酸))、フタル酸の誘導体(例えば、テレフタル酸ジメチル)、安息香酸、安息香酸の誘導体(例えば、ヒドロキシ安息香酸(2-ヒドロキシ安息香酸(サリチル酸)、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸))、および、ベンゼン環に置換基を介してカルボキシ基、または、カルボニル基が結合した化合物(例えば、クマリン(coumarin,略称Cou)、クマリンカルボン酸(coumarin-3-carboxylic acid,略称CCA)、フェニルアラニン(phenylalanine))の群から選択される1または複数である。芳香族カルボン酸は、好ましくは、テレフタル酸、サリチル酸、4-ヒドロキシ安息香酸、クマリン、および、フェニルアラニンの群から選択される1または複数である。なお、OHラジカル検出プローブを構成する芳香族カルボン酸は、安価で入手容易なテレフタル酸が好ましい。また、テレフタル酸以外の上記芳香族カルボン酸類は、テレフタル酸と同様に、OHラジカルと特異的(選択的)に反応する特性を有する。このため、テレフタル酸に代えて、または、加えて、OHラジカル検出プローブに、テレフタル酸以外の上記芳香族カルボン酸類が含まれていてもよい。
また、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブを構成する極性非プロトン性有機溶媒は、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、ジオキサン、クロロホルム、二塩化エチレン、および、塩化メチレンの群から選択される1または複数である。なお、極性非プロトン性有機溶媒は、プロトンを供与しない極性有機溶媒である。このため、OHラジカル検出プローブに、水の代わりに極性非プロトン性有機溶媒を含有させることにより、液中のOHラジカルの前駆体がOHラジカルになる反応を止めることができる。また、極性非プロトン性有機溶媒は、芳香族カルボン酸類などを容易に溶解することができる。つまり、極性非プロトン性有機溶媒は、芳香族カルボン酸類を液中に溶解させることができればよい(http://www.st.rim.or.jp/~shw/MSDS/20034250.pdf)。また、極性非プロトン性有機溶媒は、相対的に比誘電率が大きいものが好ましく、例えば、DMF、DMSO、および、アセトニトリルの群から選択される1または複数が好ましい。
また、本実施形態にかかるOHラジカル検出プローブを構成する極性プロトン性有機溶媒は、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール(イソプロパノール)、酢酸、酢酸エチル、ギ酸、1-ブタノール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、および、メタンジオールの群から選択される1または複数である。なお、極性プロトン性有機溶媒は、プロトンを供与する極性有機溶媒である。このため、OHラジカル検出プローブに極性プロトン性有機溶媒を含ませることにより、反応によって生じたプロトンをOHラジカル検出プローブ内に受容させることが可能となる。そうすると、下記反応式(1)に示す反応が進行する。つまり、反応式(1)を進行させるために、OHラジカル検出プローブに極性プロトン性有機溶媒を含有させる。
Figure 0007131614000001
…反応式(1)
反応式(1)は、テレフタル酸 + OHラジカル → 2-ヒドロキシテレフタル酸(HTA) + プロトン で表すこともできる。
なお、OHラジカル検出プローブに含まれる極性プロトン性有機溶媒は、相対的に比誘電率が大きいものが好ましい。
[OHラジカル測定装置100]
続いて、上記OHラジカル検出プローブを用いたOHラジカル測定装置100について説明する。図1は、OHラジカル測定装置100を説明する図である。なお、図1中、実線の矢印は、ガスまたは液の流れを示し、破線の矢印は、光の流れを示し、一点鎖線の矢印は、信号の流れを示す。
図1に示すように、OHラジカル測定装置100は、接触部110と、照射部150と、測定部160と、制御部170とを含む。
接触部110は、OHラジカル検出プローブを測定対象ガスに接触させる。接触部110は、収容部120と、加熱部130と、ガス供給部140とを含む。
収容部120は、上記OHラジカル検出プローブ102(液体)を収容する容器である。加熱部130は、気相中の湿度が高い場合に、収容部120内の測定対象ガスおよびOHラジカル検出プローブ102を所定の温度に加熱する。ガス供給部140は、収容部120内に測定対象ガスを供給する。
図2は、収容部120、加熱部130、ガス供給部140の具体的な構成を説明する図である。なお、図2中、実線の矢印は、測定対象ガスの流れを示し、破線の矢印は、接触後のガスの流れを示す。図2に示すように、収容部120は、密閉された容器である。収容部120の内部空間120aには、OHラジカル検出プローブ102が収容される。
加熱部130は、測定対象ガスが高湿度である場合に、収容部120内の測定対象ガス、および、OHラジカル検出プローブ102を加熱する。加熱部130は、例えば、収容部120を囲繞するヒータで構成される。加熱部130を備える構成により、測定対象ガスが高湿度である場合に、収容部120において湿分が凝縮して液体の水が生成される事態を回避することができる。
ガス供給部140は、内側管142と、外側管144と、排気管146とを含む。内側管142は、一端142aが不図示のガス供給源に接続され、他端142bが収容部120の内部空間120aに配される管である。外側管144は、内側管142の一部を囲繞した管である。外側管144は、一端144aが収容部120の内部空間120aに配され、他端144bが排気管146に接続される管である。なお、内側管142の他端142bは、外側管144の一端144aより、鉛直下方(OHラジカル検出プローブ102側)に位置する。
したがって、ガス供給部140によって供給された測定対象ガスは、内側管142の他端142bから収容部120の内部空間120aに到達する。そして、測定対象ガスは、内部空間120aにおいてOHラジカル検出プローブ102に接触した後、外側管144の一端144aから外側管144内に流入する。外側管144に流入した測定対象ガスは、排気管146を通じて外部に排気される。
図1に戻って説明すると、照射部150は、収容部120から取り出した(測定対象ガスに接触させた後の)OHラジカル検出プローブ102に紫外線(例えば、波長310nmの紫外線)を照射する。測定部160は、照射部150が紫外線を照射することで、OHラジカル検出プローブ102から生じる蛍光(例えば、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体であるヒドロキシテレフタル酸(以下、「HTA」と称する)を示す波長425nm、または、425nm付近の蛍光のピーク)の強度を測定する。
制御部170は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成される。制御部170は、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して、OHラジカル測定装置100全体を管理および制御する。本実施形態において、制御部170は、濃度導出部172として機能する。
濃度導出部172は、測定部160によって測定された蛍光の強度に基づいて、測定対象ガス中のOHラジカルの濃度を導出する。
例えば、OHラジカル検出プローブ102を構成する芳香族カルボン酸としてテレフタル酸を採用した場合、OHラジカル検出プローブ102に気相中のOHラジカルが結合すると、上記反応式(1)に示す反応が進行する。
したがって、この場合、テレフタル酸がOHラジカルと反応して、2-ヒドロキシテレフタル酸(HTA)およびプロトンが生成される。そのため、照射部150によって、OHラジカル検出プローブ102に紫外線が照射されると、HTAから蛍光が生じる。そして、測定部160が、HTAから生じた蛍光の強度(蛍光強度)を測定することで、その蛍光強度からHTAの濃度、すなわち、気相中(測定対象ガス中)のOHラジカルの濃度を算出できる。
したがって、複数の異なる濃度のHTAの標準液を作成し、それぞれに紫外線を照射して蛍光強度を測定し、HTAの蛍光強度の検量線を作成できる。そのため、濃度導出部172は、測定部160によって測定された蛍光強度と検量線とに基づいて、OHラジカルの濃度を導出することが可能となる。
ところで、上記OHラジカル検出プローブ102によるOHラジカルの検出感度を向上させるために、OHラジカル検出プローブ102中の芳香族カルボン酸類の濃度を増加させることが考えられる。
しかし、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体から生じる蛍光の波長は、芳香族カルボン酸類から生じる蛍光の波長と近い。具体的に説明すると、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体であるHTAから生じる蛍光の波長は、425nm、または、425nm付近にピークがあり、芳香族カルボン酸類であるテレフタル酸から生じる蛍光の波長は、340nm、または、340nm付近にピークがある。このため、OHラジカル検出プローブ102中のテレフタル酸の濃度を増加させると、未反応のテレフタル酸から生じる蛍光の強度を示すピークの幅が大きくなり、ピーク底部が大きく広がる。そうすると、OHラジカル検出プローブ102中のHTAから生じる蛍光の強度を示すピークが、未反応のテレフタル酸のピークに埋もれてしまう。したがって、OHラジカル検出プローブ102中の芳香族カルボン酸類の濃度を増加させたとしても、HTAから生じる蛍光強度を正確に測定できない、または、HTAから生じる蛍光を測定できないという問題がある。
なお、一般に、電子励起状態にある分子は、電子基底状態とは異なる電気的双極子モーメントをもつ。このため、極性溶媒中では、励起状態にいる間に、励起分子の双極子モーメントを安定化させるように、溶媒分子の再配向が起こり得る。その結果、励起状態は相対的に安定化し、蛍光スペクトルの長波長へのシフト、および、蛍光寿命が長くなることなどが観測される。したがって、OHラジカル検出プローブ102中のHTAから生じる蛍光の波長のピークは、425nm、または、425nmより所定波長分、長波長側にシフトする。同様に、OHラジカル検出プローブ102中のテレフタル酸から生じる蛍光の波長のピークは、340nmまたは340nmより所定波長分、長波長側にシフトする。
そこで、本実施形態のOHラジカル検出プローブ102は、極性プロトン性有機溶媒の含有率を、極性非プロトン性有機溶媒より高くする。つまり、本実施形態のOHラジカル検出プローブ102は、芳香族カルボン酸または芳香族カルボン酸の誘導体、極性非プロトン性有機溶媒、および、極性非プロトン性有機溶媒より含有率が高い極性プロトン性有機溶媒を含む。
極性プロトン性有機溶媒の含有率を極性非プロトン性有機溶媒より高くすることにより、OHラジカル検出プローブ102の分極性を極性プロトン性有機溶媒で高めることができる。これにより、OHラジカル検出プローブ102は、OHラジカルと芳香族カルボン酸類との反応転化率を高め、結果として芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体の生成量を高めることが可能となる。このため、OHラジカル検出プローブ102は、芳香族カルボン酸の量を増やさずに、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体の蛍光強度を増加させることが可能となる。したがって、OHラジカル検出プローブ102は、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体(OHラジカル)の検出感度を向上させることが可能となる。
なお、極性プロトン性有機溶媒の含有量が極性非プロトン性有機溶媒の16倍を上回ると、芳香族カルボン酸類の溶解度が低下する。したがって、OHラジカル検出プローブ102は、極性非プロトン性有機溶媒の1倍を上回り16倍以下の極性プロトン性有機溶媒を含む。OHラジカル検出プローブ102は、好ましくは、極性非プロトン性有機溶媒の1倍を上回り8倍以下の極性プロトン性有機溶媒を含む。これにより、OHラジカル検出プローブ102は、芳香族カルボン酸類の溶解度を維持したまま、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体の蛍光強度を増加させることができる。
また、OHラジカル検出プローブ102における溶媒(極性非プロトン性有機溶媒、および、極性プロトン性有機溶媒)中の芳香族カルボン酸は、例えば、0.02mmol/L(0.02mM=0.02mol/m)以上20mmol/L(20mM=20mol/m)以下が好ましく、よりよい範囲の芳香族カルボン酸濃度は、0.2mmol/L以上2mmol/L以下である。
また、OHラジカル検出プローブ102に含まれる極性プロトン性有機溶媒は、メタノール、エタノール、および、プロパノールのうちいずれか1または複数である。OHラジカル検出プローブ102に含まれる極性プロトン性有機溶媒をOH基(ヒドロキシ基)の付いた炭化水素部のC数を少なくした(つまり、分極(誘電率)を大きくする)1価のアルコールとすることにより、強く分極しているプロトン性極性有機溶媒を得ることができる。これにより、OHラジカル検出プローブ102は、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体の蛍光強度を増加させることが可能となる。なお、極性プロトン性有機溶媒において、分極の程度は、誘電率(比誘電率)で示され、誘電率が大きいほど分極が大きくなる。
また、OHラジカル検出プローブ102に含まれる極性プロトン性有機溶媒は、好ましくはプロパノール(1-プロパノール、2-プロパノール)であり、より好ましくはエタノールであり、最も好ましくはメタノールである。極性プロトン性有機溶媒を構成する全原子におけるOH基(ヒドロキシ基)の体積割合が高い程、強い分極を示すため、強い極性溶媒になる。このため、OHラジカル検出プローブ102は、芳香族カルボン酸類の溶解度を維持したまま、芳香族カルボン酸類のヒドロキシ体の蛍光強度を増加させることが可能となる。
[OHラジカル測定方法]
続いて、OHラジカル測定装置100を用いたOHラジカル測定方法について説明する。図3は、OHラジカル測定方法の処理の流れを示すフローチャートである。OHラジカル測定方法は、接触工程S110、照射・測定工程S120、導出工程S130を含む。
[接触工程S110]
接触工程S110は、所定の温度下で、OHラジカル検出プローブ102と、測定対象ガスとを接触させる工程である。具体的に説明すると、まず、収容部120にOHラジカル検出プローブ102を収容する。そして、ガス供給部140によって収容部120の内部空間120aに測定対象ガスが供給されると、OHラジカル検出プローブ102と、測定対象ガスとが接触する。なお、測定対象ガスが高湿度の場合には、加熱部130を駆動して、収容部120内の測定対象ガスおよびOHラジカル検出プローブ102を所定の温度に加熱する。
[照射・測定工程S120]
照射・測定工程S120では、まず、接触工程S110において測定対象ガスに接触させた後のOHラジカル検出プローブ102を取り出す。そして、取り出したOHラジカル検出プローブ102に、照射部150が紫外線を照射し、OHラジカル検出プローブ102から生じる蛍光の強度を、測定部160が測定する。
[導出工程S130]
導出工程S130は、照射・測定工程S120において測定された蛍光強度に基づいて、濃度導出部172が、測定対象ガス中のOHラジカルの濃度を導出する工程である。
以上説明したように、本実施形態にかかるOHラジカル測定装置100、および、これを用いたOHラジカル測定方法は、OHラジカル検出プローブ102の溶媒として、水以外の有機溶媒を利用することにより、気相中のOHラジカルを測定することが可能となる。
[第1の実施例]
実施例A~実施例DのOHラジカル検出プローブを作成した。そして、5mLの実施例Aに過酸化水素水を1滴滴下したもの、5mLの実施例Bに過酸化水素水を1滴滴下したもの、5mLの実施例Cに過酸化水素水を1滴滴下したもの、および、5mLの実施例Dに過酸化水素水を1滴滴下したものにそれぞれ紫外線を照射し、実施例A~実施例Dから生じたHTAの蛍光の強度(425nm、または、425nm付近のピークの蛍光強度)を測定した。続いて、測定した蛍光の強度に基づいて、HTAの濃度(μM)を導出した。
なお、実施例Aは、DMFにテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。実施例Bは、DMFおよび2-プロパノール(体積比1:1)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。実施例Cは、DMFおよびエタノール(体積比1:1)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。実施例Dは、DMFおよびメタノール(体積比1:1)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。
図4は、実施例A~実施例Dに過酸化水素水を滴下してからの経過時間と、実施例A~実施例D中のHTAの濃度との関係を示す図である。なお、図4中、横軸は経過時間(分)を示し、縦軸はHTAの濃度(μM)を示す。また、図4中、黒丸は実施例Aを示し、白四角は実施例Bを示し、白丸は実施例Cを示し、黒四角は実施例Dを示す。
図4に示すように、実施例A~実施例Dは、いずれも経過時間が長くなるに従って、HTAの濃度(HTAの生成量)が増加することが分った。
また、実施例Dは、HTAの生成速度(単位時間当たりのHTAの生成量)が最も高く、次に実施例CのHTAの生成速度が高いことが確認された。さらに、実施例BのHTAの生成速度は、実施例Cより低く、実施例Aよりも高いことが分った。
以上の結果から、OHラジカルの発生量が同量であっても実施例Dが最も感度よくOHラジカル(HTA)を検出できることが確認された。すなわち、OHラジカル検出プローブに含まれる極性プロトン性有機溶媒としてメタノールを利用すると、最も感度よくOHラジカルを検出できることが分った。
[第2の実施例]
実施例E~実施例GのOHラジカル検出プローブを作成し、収容部120に収容した。また、測定対象ガスとして、600ppmのオゾン(酸素希釈)を1L/分で、水蒸気wp46μL/分で、収容部120に供給した。なお、第2の実施例において、加熱部130による加熱は145℃で実行した。そして、オゾンおよび水蒸気の混合ガスを接触させた後の実施例E~実施例Gそれぞれに紫外線を照射し、実施例E~実施例Gから生じたHTAの蛍光の強度(425nm、または、425nm付近のピークの蛍光強度)を測定した。
なお、実施例Eは、DMFおよびメタノール(体積比1:1)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。実施例Fは、DMFおよびメタノール(体積比1:4)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。実施例Gは、DMFおよびメタノール(体積比1:8)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液である。
図5は、実施例E~実施例Gへの測定対象ガスの曝露時間と、HTAの蛍光強度との関係を示す図である。なお、図5中、横軸は曝露時間(分)を示し、縦軸はHTAの蛍光強度(a.u.)を示す。また、図5中、白四角は実施例Eを示し、白三角は実施例Fを示し、白丸は実施例Gを示す。
図5に示すように、実施例E~実施例Gでは、いずれも曝露時間が長くなるに従って、HTAの蛍光強度が増加することが分った。
また、実施例Gは、HTAの蛍光強度が最も高く、次に実施例FのHTAの蛍光強度が高いことが確認された。さらに、実施例Eは、実施例Fと比較して、HTAの蛍光強度が低いことが分った。
以上の結果から、OHラジカルの発生量が同量であっても実施例Gが最も感度よくOHラジカル(HTA)を検出できることが確認された。すなわち、OHラジカル検出プローブに含まれる極性プロトン性有機溶媒の含有率が高いほど、OHラジカルを高感度で検出できることが分った。
[第3の実施例]
実施例Hは、DMFおよびメタノール(体積比1:8)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液5mLをシャーレ(収容部)に収容したものに、測定対象ガスを4分曝露させたものである。実施例Iは、DMFおよびメタノール(体積比1:8)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液10mLをシャーレに収容したものに、測定対象ガスを4分曝露させたものである。実施例Jは、DMFおよびメタノール(体積比1:4)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液5mLをシャーレに収容したものに、測定対象ガスを4分曝露させたものである。実施例Kは、DMFおよびメタノール(体積比1:4)にテレフタル酸を0.2mmol/L溶解させた液10mLをシャーレに収容したものに、測定対象ガスを4分曝露させたものである。測定対象ガスは、500ppmの過酸化水素ガスである。また、実施例H~実施例Kで用いたシャーレは、同一の形状である。そして、測定対象ガスを接触させた後の実施例H~実施例Kそれぞれに紫外線を照射し、実施例H~実施例Kから生じたHTAの蛍光の強度(425nm、または、425nm付近のピークの蛍光強度)を測定した。
図6は、実施例H~実施例KのHTAの蛍光強度を示す図である。図6に示すように、実施例Hは、実施例JよりもHTAの蛍光強度が高いことが分った。つまり、上記第2の実施例と同様に、OHラジカル検出プローブに含まれる極性プロトン性有機溶媒の含有率が高いほど、OHラジカルを高感度で検出できることが分った。
また、図6に示すように、実施例Hは、実施例IよりもHTAの蛍光強度が高いことが分った。同様に、実施例Jは、実施例KよりもHTAの蛍光強度が高いことが分った。
以上の結果から、同一のOHラジカル検出プローブであっても収容部に収容される容量の少ない方が、OHラジカルを高感度で検出できることが分った。つまり、OHラジカル検出プローブにおいて、単位容積当りの、測定対象ガスとの接触面積の大きい方が、OHラジカルを高感度で検出できることが確認された。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、OHラジカルとの反応で、蛍光性の化合物を生成するOHラジカル検出プローブとして、芳香族カルボン酸を備える構成を例に挙げて説明した。しかし、OHラジカル検出プローブは、芳香族カルボン酸以外の蛍光性の化合物を生成する化学物質を備えてもよい。
また、上記実施形態において、OHラジカル検出プローブが、芳香族カルボン酸、極性非プロトン性有機溶媒、および、極性プロトン性有機溶媒のみを含む場合を例に挙げて説明した。しかし、OHラジカル検出プローブは、水を含まなければよく、他の溶媒を含んでもよい。
また、上記実施形態において、OHラジカル測定装置100が加熱部130を備える構成を例に挙げて説明した。しかし、加熱部130は必須の構成ではない。
本開示は、OHラジカル測定装置、および、OHラジカル測定方法に利用することができる。
100 OHラジカル測定装置
102 OHラジカル検出プローブ
110 接触部
150 照射部
160 測定部
172 濃度導出部

Claims (6)

  1. 芳香族カルボン酸または芳香族カルボン酸の誘導体、極性非プロトン性有機溶媒、および、前記極性非プロトン性有機溶媒より含有率が高い極性プロトン性有機溶媒を含むOHラジカル検出プローブを測定対象ガスに接触させる接触部を備え
    前記OHラジカル検出プローブによって、前記測定対象ガス中のOHラジカルが検出されるOHラジカル測定装置。
  2. 前記OHラジカル検出プローブは、
    前記極性非プロトン性有機溶媒の1倍を上回り16倍以下の前記極性プロトン性有機溶媒を含む請求項1に記載のOHラジカル測定装置。
  3. 前記極性プロトン性有機溶媒は、メタノール、エタノール、および、プロパノールのうちいずれか1または複数である請求項1または2に記載のOHラジカル測定装置。
  4. 前記測定対象ガスに接触させた後の前記OHラジカル検出プローブに紫外線を照射する照射部と、
    前記OHラジカル検出プローブから生じる蛍光の強度を測定する測定部と、
    前記測定部によって測定された前記蛍光の強度に基づいて、前記測定対象ガス中のOHラジカルの濃度を導出する濃度導出部と、
    を備える請求項1から3のいずれか1項に記載のOHラジカル測定装置。
  5. 前記OHラジカル検出プローブは、水を含まない請求項1に記載のOHラジカル測定装置。
  6. 芳香族カルボン酸または芳香族カルボン酸の誘導体、極性非プロトン性有機溶媒、および、前記極性非プロトン性有機溶媒より含有率が高い極性プロトン性有機溶媒を含むOHラジカル検出プローブを用いて測定対象ガス中のOHラジカルを測定するOHラジカル測定方法。
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