JP7131444B2 - 二次電池システム - Google Patents

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Description

本開示は、二次電池システムに関し、より特定的には、リチウムイオン二次電池の劣化を抑制するための充電技術に関する。
近年、リチウムイオン二次電池からなる組電池が搭載された車両(ハイブリッド車、電気自動車など)の普及が進んでいる。リチウムイオン二次電池の性能を十分に発揮させることを目的に、リチウムイオン二次電池の劣化を抑制するための技術が提案されている。
たとえば、特開2016-123251号公報(特許文献1)によれば、黒鉛負極のリチウムイオンの拡散係数は、0%以上40%未満のSOC(State Of Charge)領域で最大値を示し、40%以上60%以下のSOC領域で最小値を示し、SOCが60%を超えるSOC領域では最大値と最小値との中間値を示す。このため、特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池の充電方法では、SOC領域毎に充電電流を増減させる(たとえば特許文献1の表1および表2参照)。これにより、充電によるリチウムイオン二次電池の発熱を最小限にすることができる。その結果、リチウムイオン二次電池の劣化(充放電サイクル特性等の電池特性の低下)を抑制することができる。
特開2016-123251号公報 特開2017-175758号公報
一般に、リチウムイオン二次電池において大電流での充電(いわゆるハイレート充電)が行なわれると、電解液中のリチウム塩の濃度(以下、「塩濃度」とも略す)に偏りが生じ得ることが知られている。塩濃度に偏りが生じると、リチウムイオン二次電池の内部抵抗が増加することにより電池特性が低下し得る。一般に、このような劣化は「ハイレート劣化」とも称される。
本発明者は、たとえばソフトカーボンを含む負極を採用したリチウムイオン二次電池では、ハイレート劣化の生じやすさがSOCに依存することを見出した。特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池の充電方法には、ハイレート劣化の生じやすさのSOC依存性が特に考慮されていない点において改善の余地がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、リチウムイオン二次電池のハイレート劣化を適切に抑制することである。
本開示のある局面に従う二次電池システムは、バッテリと、バッテリの温度を調整するように構成された温度調整装置と、温度調整装置を制御する制御装置とを備える。バッテリは、バッテリのSOCが所定領域に含まれる場合に、バッテリのSOCが所定領域に含まれる場合と比べて膨張する。制御装置は、バッテリの充電中に、バッテリのSOCが所定領域に含まれる場合には、バッテリのSOCが所定領域に含まれない場合と比べて、バッテリの温度が高くなるように温度調整装置を制御する。
バッテリのハイレート充電が行われると、電極体内部の電解液中に塩濃度分布の偏りが生じ、バッテリの内部抵抗が上昇する。詳細は後述するが、バッテリの温度が高くなるほど電解液中の塩の拡散が促進されるので、電解液中の塩濃度分布の偏りが緩和されやすくなる。その結果、バッテリの内部抵抗の上昇が抑制される。したがって、上記構成によれば、バッテリのハイレート劣化を適切に抑制することができる。
本開示によれば、リチウムイオン二次電池のハイレート劣化を適切に抑制することができる。
本開示の実施の形態に係る充電システムの全体構成を概略的に示す図である。 車両および充電器の構成を概略的に示すブロック図である。 二次電池システムの構成をより詳細に示す図である。 セル間の面圧のSOC依存性を示す図である。 実施の形態1における温度調整制御を説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態2に係る充電システムの全体構成を概略的に示す図である。 実施の形態2における温度調整制御を説明するためのフローチャートである。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<充電システムの全体構成>
図1は、本開示の実施の形態1に係る充電システムの全体構成を概略的に示す図である。図1を参照して、充電システム100は、車両1と、充電器5とを備える。図1には、車両1と充電器5とが充電ケーブル6により電気的に接続され、充電器5から車両1へ電力を供給する外部充電制御時の状況が示されている。
車両1は、たとえば電気自動車である。ただし、車両1は、外部充電が可能に構成された車両であれば、たとえばプラグインハイブリッド車であってもよい。充電器5は、ユーザの家庭等に設けられた専用の充電器であってもよいし、公共の充電スタンド(充電ステーションとも呼ばれる)に設けられた充電器であってよい。
図2は、車両1および充電器5の構成を概略的に示すブロック図である。図2を参照して、充電器5は、直流(DC:Direct Current)充電器であって、系統電源7からの供給電力(交流電力)を、車両1に搭載されたバッテリ21の充電電力(直流電力)に変換する。充電器5は、電力線ACLと、AC/DC変換器51と、電圧センサ52と、給電線PL0,NL0と、制御回路50とを含む。
電力線ACLは、系統電源7に電気的に接続されている。電力線ACLは、系統電源7からの交流電力をAC/DC変換器51へ伝送する。
AC/DC変換器51は、電力線ACL上の交流電力を、車両1に搭載されたバッテリ21を充電するための直流電力に変換する。AC/DC変換器51による電力変換は、力率改善のためのAC/DC変換と、電圧レベル調整のためのDC/DC変換との組み合わせによって実行されてもよい。AC/DC変換器51から出力された直流電力は、正極側の給電線PL0および負極側の給電線NL0によって供給される。
電圧センサ52は、給電線PL0と給電線NL0との間に電気的に接続されている。電圧センサ52は、給電線PL0と給電線NL0との間の電圧を検出し、その検出結果を制御回路50に出力する。
制御回路50は、CPUと、メモリと、入出力ポート(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。制御回路50は、電圧センサ52により検出された電圧、車両1からの信号、ならびに、メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、AC/DC変換器51による電力変換動作を制御する。
車両1は、インレット11と、充電線PL1,NL1と、電圧センサ121と、電流センサ122と、充電リレー131,132と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)141,142と、電力線PL2,NL2と、PCU(Power Control Unit)16と、モータジェネレータ17と、動力伝達ギヤ18と、駆動輪19と、二次電池システム2とを備える。二次電池システム2は、バッテリ21と、電圧センサ221と、電流センサ222と、温度センサ223と、ヒーター23と、ECU(Electronic Control Unit)20とを備える。
インレット(充電ポート)11は、嵌合等の機械的な連結を伴って充電ケーブル6のコネクタ61を挿入することが可能に構成されている。コネクタ61の挿入に伴い、給電線PL0とインレット11の正極側の接点との間の電気的な接続が確保されるとともに、給電線NL0とインレット11の負極側の接点との間の電気的な接続が確保される。また、インレット11とコネクタ61とが充電ケーブル6により接続されることで、車両1のECU20と充電器5の制御回路50とがCAN(Controller Area Network)等の通信規格に従う通信により、信号、指令、メッセージまたはデータ等の各種情報を相互に送受信することが可能になる。
電圧センサ121は、充電リレー131,132よりもインレット11側において、充電線PL1と充電線NL1との間に電気的に接続されている。電圧センサ121は、充電線PL1と充電線NL1との間の直流電圧を検出し、その検出結果をECU20に出力する。電流センサ122は、充電線PL1に設けられている。電流センサ122は、充電線PL1を流れる電流を検出し、その検出結果をECU20に出力する。ECU20は、電圧センサ121および電流センサ122による検出結果に基づき、充電器5からの供給電力(バッテリ21の充電量)を算出することもできる。
充電リレー131は充電線PL1に接続され、充電リレー132は充電線NL1に接続されている。充電リレー131,132の閉成/開放は、ECU20からの指令に応じて制御される。充電リレー131,132が閉成され、かつSMR141,142が閉成されると、インレット11とバッテリ21との間での電力伝送が可能な状態となる。
バッテリ21は、複数のセル3を含んで構成された組電池である。バッテリ21は、車両1の駆動力を発生させるための電力を供給する。また、バッテリ21は、モータジェネレータ17により発電された電力を蓄える。
バッテリ21の正極は、SMR141を経由してノードND1に電気的に接続されている。ノードND1は、充電線PL1および電力線PL2に電気的に接続されている。同様に、バッテリ21の負極は、SMR142を経由してノードND2に電気的に接続されている。ノードND2は、充電線NL1および電力線NL2に電気的に接続されている。SMR141,142の閉成/開放は、ECU20からの指令に応じて制御される。
電圧センサ221は、バッテリ21の電圧を検出する。電流センサ222は、バッテリ21に入出力される電流を検出する。温度センサ223は、バッテリ21の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果をECU20に出力する。ECU20は、電圧センサ221および/または電流センサ222による検出結果に基づいて、バッテリ21のSOCを推定することができる。
ヒーター23は、たとえば、PTC(Positive Temperature Coefficient))ヒーター等の電気式の加熱装置であって、ECU20による制御に従ってバッテリ21を昇温する。なお、ヒーター23は、本開示に係る「温度調整装置」の一例に相当する。
PCU16は、電力線PL2,NL2とモータジェネレータ17との間に電気的に接続されている。PCU16は、コンバータおよびインバータ(いずれも図示せず)を含んで構成され、ECU20からの指令に従ってモータジェネレータ17を駆動する。
モータジェネレータ17は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ17の出力トルクは、動力伝達ギヤ18を通じて駆動輪19に伝達され、車両1を走行させる。また、モータジェネレータ17は、車両1の制動動作時には、駆動輪19の回転力によって発電することができる。モータジェネレータ17による発電電力は、PCU16によってバッテリ21の充電電力に変換される。
ECU20は、制御回路50と同様に、CPU201と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリ202と、入出力ポート203とを含んで構成されている。ECU20は、各センサ等からの信号に応じて、車両1が所望の状態となるように機器類を制御する。なお、ECU20は、機能毎に複数のECUに分割して構成されていてもよい。
実施の形態1においてECU20により実行される主要な制御として、充電器5から供給される電力により車載のバッテリ21を充電する「外部充電制御」と、ヒーター23によりバッテリ21を昇温する「電池温度制御」とが挙げられる。本実施の形態では、電池温度制御は外部充電制御中に実行される。電池温度制御については後に詳細に説明する。
<セル構成>
図3は、各セル3の構成をより詳細に説明するための図である。図3において、セル3は、その内部を透視して示されている。セル3は、略直方体形状の電池ケース41を有する。電池ケース41の上面は蓋体42によって封じられている。正極端子43および負極端子44の各々の一方端は、蓋体42から外部に突出している。正極端子43および負極端子44の他方端は、電池ケース41内部において、内部正極端子および内部負極端子(いずれも図示せず)にそれぞれ接続されている。
電池ケース41の内部には電極体45が収容されている。電極体45は、正極46と負極47とがセパレータ48を介して積層され、その積層体が捲回されることにより形成されている。電解液(図示せず)は、正極46、負極47およびセパレータ48等に保持されている。
負極47にはソフトカーボン(易黒鉛化炭素)が用いられる。正極46、セパレータ48および電解液の材料としては、従来公知の各種材料を用いることができる。一例として、正極46には、コバルト酸リチウムまたはマンガン酸リチウムが用いられる。セパレータ48にはポリオレフィンが用いられる。電解液は、有機溶媒と、リチウムイオンと、添加剤とを含む。なお、電極体45を捲回体にすることは必須ではなく、電極体45は捲回されていない積層体であってもよい。
<ハイレート劣化のSOC依存性>
本発明者は、バッテリ21におけるハイレートの生じやすさのSOC依存性を調査するため、以下のような測定を実施した。バッテリ21と同型のバッテリを準備し、隣接する2つのセル間に面圧センサ(図示せず)を設置した。そして、これらのセルのSOCを様々な値に調整し、定常状態としてからセル間の面圧を測定した。
図4は、セル間の面圧のSOC依存性を示す図である。図4において、横軸は、バッテリ21のSOCを表す。縦軸は、セル間の面圧[単位:Pa(=N/m)]を表す。
図4に示す例では、20%以下の低SOC領域または60%以上の高SOC領域では、20%超かつ60%未満の中間SOC領域と比べて、セル間の面圧が大きい。セル間の面圧が大きいということは、各セルの体積が大きいことを意味する。つまり、低SOC領域または高SOC領域では、中間SOC領域と比べて、充電中でなくても各セルが膨張している。
バッテリ21のハイレート充電を行うと、電極体45が膨張する。しかし、バッテリ21の低SOC領域または高SOC領域では、中間SOC領域と比べて、ハイレート充電の開始前から各セル3が膨張しているため、ハイレート充電に伴って電極体45が膨張する余地が小さい。電極体45の膨張が妨げられると、ハイレート充電に伴って電極体45の内部の電解液中に塩濃度分布の偏りが生じやすくなり、それによりバッテリ21の内部抵抗Rが上昇しやすくなる。すなわち、バッテリ21のハイレート劣化が生じやすくなる。そのため、図5に示す測定結果は、低SOC領域または高SOC領域では、中間SOC領域と比べて、ハイレート劣化に対するバッテリ21の耐性が低いことを意味している。よって、以下では、SOCが20%以下の低SOC領域とSOCが60%以上の高SOC領域とを「耐性低下領域」とも記載する。なお、耐性低下領域は本開示に係る「所定領域」に相当する。
実施の形態1においては、図4に示すようにハイレート劣化の進行のしやすさがSOC依存性を示すことに鑑み、バッテリ21のSOCが耐性低下領域に含まれる場合と、バッテリ21のSOCが耐性低下領域に含まれない場合とで、ヒーター23によるバッテリ21の加熱態様を異ならせる。より具体的には、実施の形態1では、バッテリ21のSOCが耐性低下領域に含まる場合には、バッテリ21のSOCが耐性低下領域に含まれない場合と比べて、ヒーター23を制御することでバッテリ21の温度TBを上昇させる。
物質は一般に温度が高いほど拡散しやすくなるので、バッテリ21の温度TBを上昇させると電解液中の塩が拡散しやすくなる。これにより、電解液中の塩濃度分布の偏りが緩和(最終的には解消)される。その結果、バッテリ21の内部抵抗Rの上昇が抑制される。つまり、バッテリ21のハイレート劣化を抑制することが可能になる。
<温度調整制御フロー>
図5は、実施の形態1における温度調整制御を説明するためのフローチャートである。図5および後述する図7に示すフローチャートに含まれる処理は、車両1の外部充電制御中に所定の制御周期が経過する度にメインルーチン(図示せず)から呼び出されて実行される。また、このフローチャートに含まれる各ステップ(以下、「S」と略す)は、基本的にはECU20によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU20内に作製された専用のハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図5を参照して、S11において、ECU20は、バッテリ21のSOCを推定する。SOC推定には、OCV-SOCカーブを参照する手法または電流積算法などの各種公知の手法を用いることができる。
S12において、ECU20は、S11にて推定されたバッテリ21のSOCが耐性低下領域内であるかどうかを判定する。バッテリ21のSOCが耐性低下領域内である場合、すなわち、バッテリ21のSOCが20%以下または60%以上である場合(S12においてYES)、ECU20は、処理をS13に進める。
S13において、ECU20は、ヒーター23を制御することによってバッテリ21を加熱する。これにより、バッテリ21が昇温する。
これに対し、S12においてバッテリ21のSOCが耐性低下領域外である場合、すなわち、バッテリ21のSOCが20%超かつ60%未満である場合(S12においてNO)には、ECU20は、バッテリ21を加熱することなく処理を進める(S14)。S13,S14の処理が終了するとメインルーチンに処理が戻され、次の制御周期が来ると一連の処理が再び実行される。
なお、図5では、S14においてバッテリ21を加熱しない例を説明したが、これは、バッテリ21の加熱禁止を意味するものではない。バッテリ21のSOCが耐性低下領域内である場合にもバッテリ21のSOCが耐性低下領域外である場合にもバッテリ21を加熱するものの、バッテリ21のSOCが耐性低下領域外である場合には、バッテリ21のSOCが耐性低下領域内である場合と比べて、バッテリ21の加熱量が小さくなるようにヒーター23を制御してもよい。
以上のように、実施の形態1においては、ハイレート劣化の進行のしやすさがSOC依存性を有することを考慮し、バッテリ21のSOCが耐性低下領域内である場合のバッテリ21の加熱量を、バッテリ21のSOCが耐性低下領域外である場合のバッテリ21の加熱量よりも大きくする。バッテリ21を昇温させることで電解液中の塩の拡散が促進されるので、塩濃度分布の偏りが解消されやすくなる。その結果、実施の形態1によれば、バッテリ21の内部抵抗Rの上昇を抑制することができる。言い換えると、バッテリ21のハイレート劣化を適切に抑制することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1ではバッテリ21を加熱する構成について説明したが、バッテリ21の冷却を制御してもよい。
図6は、本開示の実施の形態2に係る充電システムの全体構成を概略的に示す図である。図6を参照して、充電システム200の二次電池システム2Aは、ヒーター23に代えて冷却装置24を備える点において、実施の形態1における二次電池システム2(図2参照)と異なる。
冷却装置24は、空冷式または液冷式の冷却装置であって、ECU20による制御に従ってバッテリ21を冷却する。冷却装置24は、本開示に係る「温度調整装置」の他の一例に相当する。
図7は、実施の形態2における温度調整制御を説明するためのフローチャートである。図7を参照して、まず、ECU20は、バッテリ21のSOCを推定する(S1)。そして、ECU20は、バッテリ21のSOCが耐性低下領域内であるかどうかを判定する(S22)。S21,S22の処理は、実施の形態1におけるS11,S12の処理(図5参照)とそれぞれ同様である。
バッテリ21のSOCが耐性低下領域外である場合(S22においてNO)、ECU20は、処理をS24に進める。S24において、ECU20は、バッテリ21の冷却するように冷却装置24を制御する。
これに対し、バッテリ21のSOCが耐性低下領域内である場合(S22においてYES)には、ECU20は、処理をS23に進める。S23において、ECU20は、バッテリ21を冷却しないように冷却装置24を制御する。すなわち、ECU20は、バッテリ21を冷却中である場合には冷却装置24にバッテリ21の冷却を停止させ、すでにバッテリ21の冷却が停止している場合には冷却装置24にその状態を維持させる。
以上のように、実施の形態2においてもハイレート劣化の進行のしやすさがSOC依存性を有することを考慮し、バッテリ21のSOCが耐性低下領域内である場合のバッテリ21の冷却量を、バッテリ21のSOCが耐性低下領域外である場合のバッテリ21の冷却量よりも小さくする。バッテリ21の冷却を抑制することで電解液中の塩の拡散が妨げられにくくなるので、塩濃度分布の偏りの解消が阻害されにくくなる。その結果、実施の形態2によれば、バッテリ21の内部抵抗Rの上昇を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,200 充電システム、1 車両、11 インレット、12 AC/DC変換器、121 電圧センサ、122 電流センサ、131,132 SMR、141,142 充電リレー、15 PCU、16 モータジェネレータ、17 動力伝達ギヤ、18 駆動輪、2,2A 二次電池システム、20 ECU、201 CPU、202 メモリ、203 入出力ポート、21 バッテリ、221 電圧センサ、222 電流センサ、223 温度センサ、23 ヒーター、24 冷却装置、3 セル、41 電池ケース、42 蓋体、43 正極端子、44 負極端子、45 電極体、46 正極、47 負極、48 セパレータ、5 充電器、50 制御回路、51 AC/DC変換器、52 電圧センサ、6 充電ケーブル、61 コネクタ、7 系統電源、ACL,NL2,PL2 電力線、ND1,ND2 ノード、NL0,PL0 給電線、NL1,PL1 充電線。

Claims (1)

  1. バッテリと、
    前記バッテリの温度を調整するように構成された温度調整装置と、
    前記温度調整装置を制御する制御装置とを備え、
    前記バッテリは、前記バッテリのSOCが所定領域に含まれる場合に、前記バッテリのSOCが前記所定領域に含まれない場合と比べて膨張し、
    前記制御装置は、前記バッテリの充電中に、前記バッテリのSOCが前記所定領域に含まれる場合には、前記バッテリのSOCが前記所定領域に含まれない場合と比べて、前記バッテリの温度が高くなるように前記温度調整装置を制御する、二次電池システム。
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