JP7130551B2 - 半導体装置、通信システムおよび通信システム制御方法 - Google Patents

半導体装置、通信システムおよび通信システム制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、通信システムおよび通信システム制御方法に関し、例えば車両に搭載された通信システム、通信システムを制御する制御方法および通信システムを構成する半導体装置に関する。
例えば自動車のような車両には、車両の状況を監視する多数のセンサや車両の状態を運転者に通知するヒューマンインタフェース等が搭載されている。このようなセンサやヒューマンインタフェースは、例えばEthernet(登録商標)のバスに接続され、通信システムが構成されている。Ethernetに関する技術は、例えば特許文献1および2に記載されている。
特開2014-42091号公報 特開2018-148438号公報
車載の通信システムには、Ethernetの規格を拡張したEthernet-TSN(Time-Sensitive Networking)規格が適用される。Ethernet-TSN規格では、時分割キューイングアルゴリズムが適用されており、Ethernet-TSN規格は、2017年以降にIEEE規格で整備され、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転向けのコア技術として注目されている。Ethernet-TSN規格は、車載の通信システムに限定されず、種々のシステムに適用することができるが、本明細書では、車載の通信システムに適用した場合を例として説明する。
Ethernet-TSNでは、ゲートを通して複数の装置間で通信を行う。ゲートはオープン(Open)の期間とクローズ(Close)の期間とによって構成されている。ゲートがオープンの期間において、装置間の通信が許容され、ゲートがクローズの期間においては、装置間の通信が許容されない。オープンの限られた期間内に通信を完了させるには、データを送受信する際に発生する遅延(レイテンシー:latency)時間を考慮して、マージンを持たせて通信を行うことが必要である。このマージンの確保ため、通信システムの効率が低下するという課題がある。
特許文献1および2には、Ethernetに関する技術が記載されているが、Ethernet-TSN規格を適用した通信システムは記載されていない。また、前記したEthernet-TSNに係わる課題も認識されていない。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態に係わる半導体装置を述べると、次のとおりである。
すなわち、半導体装置は、データの受信または送信が許容されるオープン期間と、データの送信および受信が許容されないクローズ期間を定める時計ユニットと、時計ユニットに接続され、データの送信または受信を行うコントローラとを備える。ここで、コントローラは、オープン期間とは異なる期間でデータの送信または受信を行う。
一実施の形態によれば、通信システムの効率を向上させることが可能な半導体装置を提供することができる。
実施の形態1に係わる通信システムを搭載した自動車の構成を示す図である。 実施の形態1に係わる通信システムの動作を説明するための図である。 実施の形態1に係わる通信システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係わるコントローラの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するための図である。 実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態1に係わるTSNコントローラ20の動作を示すフローチャート図である。 実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を説明するための図である。 実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。 、実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を示すフローチャート図である。 実施の形態3に係わる通信システムの動作を説明するための図である。 実施の形態4に係わる通信システムの動作を説明するための図である。 実施の形態5に係わる通信システムの制御方法を示すタイミング図である。 課題を説明するための図である。 実施の形態に係わる通信システムの効果を説明するための図である。 実施の形態に係わる通信システムの効果を説明するための図である。 Ethernet-TSNシステムを説明するための図である。 Ethernet-TSNシステムの課題を説明するための図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
<Ethernet-TSNシステム>
実施の形態の説明に先立ち、本発明の理解を容易にするために、まずEthernet-TSNシステムを説明する。
図22は、Ethernet-TSNシステムを説明するための図である。Ethernet-TSNでは、複数のキュー(Queue)が設定されるが、ここでは8つのキューが設定されている場合を説明する。8つのキューのそれぞれが、外部ゲートステート(Gate state)を持ち、外部ゲートステートは、オープン(Open)の期間とクローズ(Close)の期間とによって構成されている。外部ゲートステートがオープンの期間において、装置間の通信が許容され、外部ゲートステートがクローズの期間においては、装置間の通信が許容されない。
図22において、Ethernet-TSNシステム100は、イーサネット(登録商標:Ethernet)バス101と、イーサネットバス101に接続されたプロセッサ102およびセンサ106、108とによって構成されている。プロセッサ102は、Ethernet-TSNコントローラ(以下、TSNコントローラと称する)105、入出力回路103およびイーサネットバス101に接続されたイーサネットPHYトランシーバ(以下、トランシーバと称する)104を備えている。また、センサ106および108も、イーサネットバス101に接続されたトランシーバ107、109を備えている。
8つのキューは、キュー0~キュー7として設定される。特に制限されないが、各キューには優先順位が割り当てられる。外部ゲートステートがオープンの期間において、複数の通信が重なった場合、優先順位の高いキューにおける通信が実行され、優先順位の低いキューにおける通信は行われない。ここでは、より優先順位の高いキューに、より大きな数値が割り当てられている場合を説明する。そのため、キュー7の優先順位が最も高く、キュー0の優先順位が最も低い。勿論、優先順位とキューを指定する数値との関係は、これに限定されるものではない。
図22には、キュー0~キュー7に対応する外部ゲートステートが、キュー0外部ゲートステート~キュー7外部ゲートステートとして示されている。例えばキュー7外部ゲートステートのオープン期間において、キュー7に割り当てられた通信の実行が許容される。また、キュー0外部ゲートステートのオープン期間において、キュー0に割り当てられた通信の実行が許容される。キュー7外部ゲートステートのオープン期間と、キュー0外部ゲートステートのオープン期間とが重なった期間において、それぞれのキューに割り当てられた通信の実行が要求された場合には、優先順位の高いキュー7に割り当てられた通信が、イーサネットバス101を介して実行されることになる。残りのキューについても同様である。
イーサネットバス101に接続されたプロセッサ102およびセンサ106、108等の装置は、図示しないが時計ユニットを備えており、各キュー外部ゲートステートにおけるオープン期間とクローズ期間は、各装置が備えている時計ユニットが出力する時刻情報に基づいて定まる。各装置が備える時計ユニットは、通信システム100を動作させたときに、同一の時刻を計測するように設定される。これにより、各装置の時計ユニットが互いに同期して動作し、イーサネットバス101に接続された各装置は、外部ゲートステートのオープン期間とクローズ期間を共有することになる。
外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間が、各装置で共有されることにより、キューにおいて実行されるアプリケーションの応答性毎に最適なスケジューリングを行うことが可能である。図22では、キュー7において実行されるアプリケーションによって、プロセッサ105とセンサ108との間で、アプリケーションに起因するフレームデータQ7_frameの通信が行われている場合が示されている。図22に示すように、フレームデータQ7_frameの通信は、キュー7外部ゲートステートがオープンの期間において行われている。すなわち、オープン期間において、TSNコントローラ105とセンサ108とが、入出力回路103、トランシーバ104およびイーサネットバス101を介して、フレームデータQ7_frameの送受信を行っている。
また、図22には、スケジューリングに違反したフレームデータQ5_frameの通信が行われた場合が示されている。フレームデータQ5_frameは、キュー5外部ゲートステートのオープン期間に通信されるようにスケジューリングすることが正しい。しかしながら、スケジューリングに違反して、図22に示すように、フレームデータQ5_frameの送受信が、クローズの期間まで継続するように設定されていると、フレームデータQ5_frameは、例えば破棄される。これにより、違反したフレームデータQ5_frameにより、イーサネットバス101におけるデータの送受信に対する干渉を低減することが可能となる。
<課題>
イーサネットバス101に接続された装置間で、キュー毎に一つの外部ゲートステートを共有しているが、外部ゲートステートのオープンの期間は、データを送受信する際に発生する遅延(レイテンシー:latency)時間を考慮して、マージンを持たせることが必要である。これを、図を用いて説明する。図23は、Ethernet-TSNシステムの課題を説明するための図である。図23において、紙面の上側に示したEthernet-TSNシステム100の構成は、図22で説明したものと同じである。また、図23において、紙面の下側には、キュー0において実行されたアプリケーションに起因したセンサ108とプロセッサ102間のフレームデータの送受信が示されている。
TSNコントローラ105は、フレームデータQ0_frame1を送信する。この送信されたフレームデータQ0_frame1は、破線110で示すように、入出力回路103、トランシーバ104およびイーサネットバス101を介して、センサ108に伝達される。センサ108は、伝達されたフレームデータQ0_frame1をトランシーバ109によって受信し、受信したフレームデータQ0_frame1に従った処理を実行する。入出力回路103、トランシーバ104およびイーサネットバス101のそれぞれにおいて遅延が発生するため、TSNコントローラ102がフレームデータQ0_frame1の送信を開始してから、センサ108にフレームデータQ0_frame1が伝達されるまでには送信遅延時間110Dが発生する。
そのため、キュー0外部ゲートステートのオープン期間は、センサ108にフレームデータQ0_frame1が伝達されるよりも前に開始していることが必要とされる。すなわち、図23に示すように、フレームデータQ0_frame1が伝達されるタイミングに対して、マージンを持ってオープン期間が開始するようにすることが必要とされる。
また、センサ108からプロセッサ105に対して、フレームデータQ0_frame2が送信される。この場合は、センサ108のトランシーバ109から送信されたフレームデータQ0_frame2が、一点鎖線111で示すように、イーサネットバス101、トランシーバ104および入出力回路103を介して、TSNコントローラ105に伝達され、TSNコントローラ105により受信される。入出力回路103、トランシーバ104およびイーサネットバス101のそれぞれにおいて遅延が発生するため、センサ108が送信を開始したタイミングに対して、受信遅延時間111Dだけ遅れて、TSNコントローラ105に、フレームデータQ0_frame2が伝達されることになる。
その結果、オープン期間は、センサ108がフレームデータQ0_frame2の送信を終了した後に、終了することが必要とされる。すなわち、図23に示すように、センサ108によるフレームデータQ0_frame1の送信が終了したタイミングに対して、マージンを持ってオープン期間を終了することが必要である。なお、図において、HDは、フレームデータのヘッダ部を示している。
入出力回路103、トランシーバ104およびイーサネットバス101のそれぞれにおいて発生する遅延時間は、例えば周囲の温度のような周囲の環境の変化に依存する。そのため、前記した両方のマージンは、環境変動に依存して生じる遅延時間の最大値を想定して設定することが必要である。マージンが大きくなると、外部ゲートステートのオープン期間が長くなり、例えばセンサとプロセッサとの間でフレームデータを送信または/および受信するための1つのシーケンスが長くなり、通信システムの効率が低下することになる。
(実施の形態1)
<通信システムの全体的な構成>
図1は、実施の形態1に係わる通信システムを搭載した自動車の構成を示す図である。図1において、200は自動車を示している。自動車200には、通信システム1が搭載されている。通信システム1は、自動車に搭載された装置と、装置に対応したスイッチコントローラと、スイッチコントローラを介して装置に接続されたイーサネットバスとを備えている。同図には、自動車に搭載された装置として、各種のセンサ、各種のヒューマンインタフェースおよびECU(Engine Control Unit)が示されている。
センサとしては、カメラ、レーダー、ライダー(Lidar)およびソナーが例示されている。これらのセンサは、スイッチコントローラ2を介してイーサネットバス5_1に接続されている。また、ヒューマンインタフェースとしては、ナビ、メーター、リアモニタおよびコクピットが例示されている。これらヒューマンインタフェースは、スイッチコントローラ3を介してイーサネットバス5_1に接続されている。さらに、複数のECUはスイッチコントローラ4を介してイーサネットバス5_1に接続されている。
スイッチコントローラ2、3および4は、イーサネットバス5_1に接続されたポートPBと、装置に接続されたポートPIと、TSNコントローラとを備えており、同図に示すように、ポートPBにイーサネットバス5_1を接続し、ポートPIに装置を接続することにより、スイッチコントローラを介して装置とイーサネットバス5_1との間で通信が可能となる。これにより、イーサネットバス5_1を介して、装置間で通信が可能となっている。
図1では、単一のスイッチコントローラ2によって、ポートPIに接続された複数のセンサを監視し、制御している。しかしながら、センサのそれぞれに対応したスイッチコントローラを通信システム1に設け、それぞれのスイッチコントローラによって、対応するセンサを監視し、制御するようにしてもよい。同様に、ヒューマンインタフェースおよびECUについても、それぞれに対応するスイッチコントローラを通信システム1に設けて、ヒューマンインタフェースおよびECUのそれぞれが、対応するスイッチコントローラによって監視および制御されるようにしてもよい。
<通信システムの全体的な動作>
次に、通信システム1の全体的な動作を、図面を用いて説明する。ここでは、センサとスイッチコントローラ2との間で通信を行う場合を例として説明する。図2は、実施の形態1に係わる通信システムの動作を説明するための図である。
図2には、キュー0外部ゲートステート~キュー3外部ゲートステートの4つのキュー外部ゲートステートが示されている。ここでは、キュー0には、カメラに関するアプリケーションが割り当てられ、キュー1には、レーダーに関するアプリケーションが割り当てられているものとする。また、キュー2には、ライダーに関するアプリケーションが割り当てられ、キュー3には、ソナーに関するアプリケーションが割り当てられているものとする。キュー0~3に割り当てられたアプリケーションが実行されることにより、キューに対応する外部ゲートステートのオープン期間においては、アプリケーションの処理に起因する通信が許容され、クローズ期間においては、通信は許容されない。ここでは、キュー0外部ゲートステートのオープン期間は2,000ns、キュー1外部ゲートステートのオープン期間は1,000ns、キュー2外部ゲートステートのオープン期間は3,000ns、キュー3外部ゲートステートのオープン期間は800nsに設定されているものとする。このようにセンサ毎に、通信可能なオープン時間を設定することが可能であるため、センサごとに最適なスケジューリングを行うことが可能である。
例えば、キュー0外部ゲートステートがオープンの期間において、カメラとスイッチコントローラ2内のTSNコントローラとの間で通信が行われ、キュー1外部ゲートステートがオープンの期間において、レーダーとTSNコントローラとの間の通信が行われる。
<スイッチコントローラ>
図3は、実施の形態1に係わる通信システムの構成を示すブロック図である。図3には、図1に示した通信システムの要部が示されている。すなわち、図3には、図1に示したスイッチコントローラ2、3が示されている。また、図3には、図1に示したスイッチコントローラ2、3が接続されたイーサネットバス5_1と、スイッチコントローラとセンサ等の装置とが接続されたイーサネットバス5_2が、イーサネットバス5として示されている。図1においては、スイッチコントローラ2には、複数のセンサのみが接続されていたが、図3では、スイッチコントローラ2には、CAN(Controller Area Network)13を接続するためのスイッチコントローラ12も接続されている。
図3では、スイッチコントローラ2は、1つの半導体装置6によって構成されている。スイッチコントローラ2は、後で図4を用いて詳しく説明するが、複数のトランシーバ7を備えている。この複数のトランシーバ7には、イーサネットバス5_1を介してスイッチコントローラ3に接続されたトランシーバ7と、イーサネットバス5-2を介してスイッチコントローラ12に接続されたトランシーバ7と、イーサネットバス5_2を介してセンサ10および11に接続されたトランシーバ7とが含まれている。センサ10および11のトランシーバ7は、図示しないハブによってイーサネットバス5_2に接続されている。
また、スイッチコントローラ3は、特に制限されないが、複数の半導体装置によって構成されている。図3では、スイッチコントローラ3は、それぞれ1つの半導体装置によって構成されたプロセッサ8とTSNコントローラ9とによって構成されている。TSNコントローラ9も、複数のトランシーバ7を備えている。複数のトランシーバ7には、PCI(Peripheral Comonent Interconnect)バスによってプロセッサ9に接続されたトランシーバ7と、イーサネットバス5_1を介してスイッチコントローラ2に接続されたトランシーバ7と、イーサネットバス5_2を介して、図1に示したナビ等のヒューマンインタフェースに接続されたトランシーバ7が含まれている。スイッチコントローラ3においては、プロセッサ8によって、TSNコントローラ9を含むスイッチコントローラ3が制御される。
図3では、センサ10、11およびスイッチコントローラ12がスイッチコントローラ2に接続されている例が示されているが、これに限定されるものではない。すなわち、センサ10、11およびスイッチコントローラ12は、スイッチコントローラ3に接続されていてもよい。
<TSNコントローラの構成>
図4は、実施の形態1に係わるコントローラの構成を示すブロック図である。図4には、図3に示したスイッチコントローラ2の構成が示されている。
スイッチコントローラ2は、TSNコントローラ20、入出力回路24、時計ユニット25、プロセッサ27、DTC(データトランスファコントローラ)/DMAコントローラ28、グローバルメモリ29、フラッシュメモリ30および内部バス31を備えている。TSNコントローラ20、プロセッサ27、DTC/DMAコントローラ28、グローバルメモリ29およびフラッシュメモリ30は、内部バス31に接続されている。同図において、符号Mはマスタノードを表し、符号Sはスレーブノードを表している。
プロセッサ27およびDTC/DMAコントローラ28は、バスマスタとして機能するとき、内部バス31を介して、マスタノードMからグローバルメモリ29、フラッシュメモリ30またはTSNコントローラ20のスレーブノードSにアクセスする。特に制限されないが、プロセッサ27がアプリケーションのプログラムを読み出し、実行することにより、スイッチコントローラ2の機能が達成される。
入出力回路24は、複数のトランシーバ7を含んだトランシーバユニット7Aと、入出力ユニット26とを備えている。トランシーバユニット7Aが、図3に示した複数のトランシーバ7を備えている。また、トランシーバユニット7Aは、外部インタフェース32に接続されたトランシーバ7も含んでいる。トランシーバユニット7Aは、イーサネットバス5から伝達されたデータを、入出力ユニット26を介してTSNコントローラ20および時計ユニット25に出力する。また、TSNコントローラ20から入出力回路24に供給されたデータは、入出力ユニット26を介してトランシーバユニット7Aに供給され、トランシーバユニット7Aから、イーサネットバス5へ伝達される。
時計ユニット25は、時刻を計測し、時刻を表す時間情報をTSNコントローラ20に供給する。時計ユニット25は、例えばスイッチコントローラ2に給電が行われたとき、入出力回路24から供給されたデータに従って時刻が調整される。すなわち、時計ユニット25は、計測する時刻と、イーサネットバス5を介して通知される時刻とが同期し、同じ時刻を計測するように制御される。この時計ユニット25によって計測される時間により、外部ゲートステートのオープン期間とクローズ期間が定められる。
TSNコントローラ20は、設定レジスタ21と、バッファ22と、制御部23とを備えている。TSNコントローラ20は、バスマスタおよびバススレーブとして動作する。TSNコントローラ20をバススレーブとして動作させ、プロセッサ27が、設定レジスタ21に時間情報を書き込むことにより、設定レジスタ21に時間情報が設定される。
バッファ22には、内部バス31を介して供給された送信すべきフレームデータおよび入出力回路24から供給された受信フレームデータが格納される。図4では、送信すべき送信フレームデータと受信フレームデータが、同一のバッファに格納されるように描かれているが、これに限定されるものではない。すなわち、送信フレームデータを格納する第1バッファと受信フレームデータを格納する第2バッファとを、TSNコントローラ20に設けるようにしてもよい。
制御部23は、時計ユニット25からの時間情報に基づいて、キュー毎に外部ゲートステートのオープン期間とクローズ期間を特定する。また、特定したオープン期間の開始時刻および終了時刻と、設定レジスタ21に設定されている時間情報とに基づいて、制御信号CNTによりバッファ22を制御する。
実施の形態1においては、バッファ22に格納されている送信フレームデータを、入出力回路24へ送信することが許容される期間が、内部ゲートステートのオープン期間とされる。言い換えると、バッファ22に格納されている送信フレームデータを、入出力回路24へ送信することが許容されない期間が、内部ゲートステートのクローズ期間とされる。この内部ゲートステートのオープン期間の開始時刻および終了時刻を、時計ユニット25によって定まる外部ゲートステートのオープン期間と設定レジスタ21に設定された時間情報とに基づいて、制御部23が求め、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。このようにすることにより、時計ユニット25によって定まる外部ゲートステートのオープン期間とは異なる内部ゲートステートのオープン期間において、TSNコントローラ20は、送信フレームデータの送信を行うことが可能となっている。バッファ22の制御については、図5~図15で詳しく説明する。
図3に示したスイッチコントローラ3は、図4に示したTSNコントローラ20、入出力回路24および時計ユニット25を備えた構成となっている。
<TSNコントローラの動作>
図5は、実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するための図である。また、図6~図9は、実施の形態1に係わるTSNコントローラの動作を説明するためのタイミング図である。理解を容易にするために、先に図22および図23で説明した通信システムと類似した構成の通信システムで、TSNコントローラの動作を説明する。そのため、図5に示す通信システム1は、図23に示した通信システム100と類似している。相異点は、プロセッサ102がスイッチコントローラ2に変更され、イーサネットバスの符号が101から5に変更され、センサ106、108のトランシーバの符号が107,109から7に変更されている点である。スイッチコントローラ2は、図4に示したように、TSNコントローラ20、時計ユニット25および入出力回路24以外の回路ブロックも備えているが、図5には、TSNコントローラ20、時計ユニット25および入出力回路が示されている。また入出力回路としては、それを構成している入出力ユニット26およびトランシーバユニット7Aが示されている。さらに、図5においては、TSNコントローラ20に設けられたバッファ22のみが明示されている。
図23では省略していたが、センサ106および108のそれぞれは、スイッチコントローラ2と同様な時計ユニット25_106および25_108を備えている。センサ106および108も、スイッチコントローラ2と同様に外部ゲートステートを備えている。センサ106の外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間は、時計ユニット25_106によって計測される時間により定まる。センサ106は、時計ユニット25_106によって定まる外部ゲートステートのオープン期間のとき、データの送受信、すなわち通信が許容され、クローズ期間のときには、通信が許容されない。センサ108も、センサ106と同様に、時計ユニット25_108によって定まる外部ゲートステートのオープン期間のときに、通信が許容され、クローズ期間のときには、通信が許容されない。
時計ユニット25_106および25_108は、スイッチコントローラ2の時計ユニット25と同一の時刻を計測するように、予め時間合わせが行われる。これにより、外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間が、スイッチコントローラ2およびセンサ106、109間で共有化される。すなわち、スイッチコントローラ2における外部ゲートステートがオープンとなる期間と、センサ106、108における外部ゲートステートがオープンとなる期間とは、重なっている。同様に、スイッチコントローラ2における外部ゲートステートがクローズとなる期間は、センサ106、108における外部ゲートステートがクローズとなる期間と重なっている。
<フレームデータの送信>
図6は、図23に示した通信システム100において、プロセッサ102がフレームデータを、センサ108に送信した場合のタイミング図である。外部ゲートステートのオープン期間が開始する時刻t0において、TSNコントローラ105(図23)がフレームデータを期待フレームデータとして送信を開始すると、図23で説明したように送信遅延時間があるため、フレームデータは、遅延し、センサ108には、時刻t1からt2の範囲で到達することになる。送信遅延時間は、環境変動に依存して変動するため、フレームデータが、センサに到達する時刻は変化する。ここでは、最も遅延が少ない場合が、送信最小遅延時間であり、時刻t1にフレームデータが、センサ108に到達する。一方、最も遅延が大きい場合が、送信最大遅延時間であり、時刻t2にフレームデータが、センサ108に到達する。送信最大遅延時間と送信最小遅延時間との間の送信遅延時間差が、送信遅延ジッタとなり、この送信遅延ジッタの範囲で、フレームデータが、センサ108に到達することになる。
フレームデータの先頭データが、センサ108に到達する時刻が遅くなるため、フレームデータの最終データが、センサ108に到達する時刻も遅くなる。フレームデータの最終データの到達時刻が、次のクローズ期間と重なると、受信が許容されないため、時刻t0でTSNコントローラ105が送信を開始したフレームデータは、不正(NG)となり、例えばセンサ108はフレームデータを破棄する。
実施の形態1においては、プロセッサ27が、設定レジスタ21に、送信最小遅延時間、送信最大遅延時間および送信遅延ジッタを、時間情報として設定する。制御部23は、設定レジスタ21に設定されている送信最小遅延時間、送信最大遅延時間および送信遅延ジッタと、時計ユニット25からの時間情報から、外部ゲートステートのオープン期間の開始時刻t0を求め、求めた開始時刻t0よりも、送信最小遅延時間に相当する時間分早く、バッファ22がオープンとなるように、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。これにより、内部ゲートステートは、図7に示すように、時刻tp1でオープン期間が開始する。
また、制御部23は、時計ユニット25からの時間情報から、外部ゲートステートのオープン期間の終了時刻t3を求め、求めた終了時刻t3よりも、送信最小遅延時間に相当する時間と送信遅延ジッタに相当する時間との和の時間分早く、バッファ22がクローズするように、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。これにより、内部ゲートステートは、図7に示すように、時刻tp3でオープン期間が終了する。なお、送信最小遅延時tp2~t3間に相当する時間と送信遅延ジッタtp2~tp3に相当する時間との和は、送信最大遅延時間に相当する時間であるため、制御部23は、外部ゲートステートの終了時刻t3に対して、内部ゲートステートのオープン期間の終了時刻を、送信最大遅延時間に相当する時間分早めるようにバッファ22を制御してもよい。
これにより、図7に示すように、TSNコントローラ20は、時刻tp1で、バッファ22に格納されているフレームデータを期待送信フレームデータとして送信を開始することが可能となる。送信遅延時間が送信最小遅延時間の場合、フレームデータの先頭データは、時刻t0において、センサ108に到達する。また、送信遅延時間が送信最大遅延時間の場合であっても、フレームデータの先頭は、時刻t0に対して送信遅延ジッタに相当する時間分遅れた時刻で、センサ108に到達することになる。
内部ゲートステートのオープン期間は、時刻tp3で終了しているが、外部ゲートステートのオープン期間は、時刻t3で終了する。そのため、図7に示すように、送信遅延時間が送信最大遅延時間の場合であっても、時刻t3よりも前に、フレームデータの最終データは、センサ108に到達している。その結果、フレームデータが不正として処理されるのを防ぐことが可能である(OK)。
図8には、TSNコントローラ20が、内部ゲートステートのオープン期間開始時刻よりも遅くフレームデータの送信を開始した場合が示されている。すなわち、同図には、TSNコントローラ20は、内部ゲートステートのオープン期間の開始時刻tp1と外部ゲートステートのオープン期間の開始時刻t0との間の時刻で、バッファ22に格納されている送信フレームデータを、期待フレームデータとして送信を開始した場合が示されている。この場合にも、時刻tp3までに期待フレームデータの最終データの送信が完了していれば、図8に示すように、送信フレームデータは、外部ゲートステートのオープン期間の間に、センサ108に到達することになり、送信フレームデータが不正として処理されるのを防ぐことが可能である。
図9は、図7と同様に、TSNコントローラ20が、内部ゲートステートのオープン期間の開始時刻tp1と同時に期待フレームデータの送信を開始した場合を示している。ただし、図9には、送信フレームデータのデータ長が、図7に比べ長くなっており、内部ゲートステートのオープン期間よりも長い場合が示されている。この場合、TSNコントローラ20からセンサ108までの送信遅延時間が、送信最小遅延時間であれば、時刻t3までに、送信フレームデータはセンサ108に到達することができる。しかしながら、送信フレームデータのデータ長と送信遅延ジッタとの和が、外部ゲートステートのオープン期間の時間を超えると、送信フレームデータの最終データは、時刻t3以降にセンサ108に到達することになる。
また、送信遅延時間が、送信最大遅延時間の場合も、図9に示すように、送信フレームデータの最終データは、時刻t3以降にセンサ108に到達することになる。最終データが、時刻t3以降にセンサ108に到達するような場合、制御部23は、後で、図10を用いて説明するが、バッファ22から入出力回路26へ送信フレームデータを送信しないように、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。これにより、実施の形態1においては、不正となる送信フレームデータは、TSNコントローラ20から送信されるのを防ぐことが可能である。
図10は、実施の形態1に係わるTSNコントローラ20の動作を示すフローチャート図である。
ステップS0_STにおいて、プロセッサ27により、設定レジスタ21に、外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間と、送信最大遅延時間と、送信最小遅延時間と、送信遅延ジッタとが、時間情報として設定される。設定レジスタ21には、遅延時間に関する情報が設定されるため、設定レジスタ21は、遅延時間設定部と見なすことができる。
制御部23は、ステップS1_STにおいて、設定レジスタ21に設定された時間情報と時計ユニット25からの時間情報とに基づいて、キューごとに、外部ゲートステートと内部ゲートステートを生成する。すなわち、制御部23は、外部ゲートステートとして、図7~図9に示した時刻t0、t3を求め、内部ゲートステートとして、図7~図9に示した時刻tp1~tp3を求める。
ステップS0_Tにおいて、TSNコントローラ20は、例えばプロセッサ27からフレームデータ送信トリガを受信する。次に、ステップS1_Tにおいて、TSNコントローラ20は、フレームデータを送信するための待機状態となる。特に制限されないが、ステップS1_Tでは、送信すべきフレームデータが、例えばプロセッサ27によって、バッファ22に書き込まれている。制御部23は、ステップS2_Tにおいて、バッファ22に格納されているフレームデータを基にして、送信フレームデータのデータ長を計算する。
次に、ステップS3_Tにおいて、制御部23は、内部ゲートステートがオープン期間か否かを、ステップS1_STで生成した内部ゲートステートと時計ユニット25からの時間情報とによって判定し、さらにステップS2_Tの処理が終わり、フレームデータの送信を開始することができるか否かを判定する。制御部23は、内部ゲートステートがオープン期間で、フレームデータの送信が可能と判定した場合、ステップS4_Tを実行し、これ以外の場合には、ステップS1_Tの処理を実行する。
ステップS4_Tにおいて、制御部23は、ステップS2_Tで算出したフレームデータのデータ長を基にして、外部ゲートステートがクローズする前に、フレームデータを送信することが可能か否かを判定する。このステップS4_Tにおいて、制御部23は、図9で説明したように、データ長と送信遅延ジッタとの和を求め、求めた和が外部ゲートステートのオープン期間を超えるか否かを判定している。制御部23は、ステップS4_Tにおいて、外部ゲートステートがクローズする前にフレームデータを送信することができると判定すると、ステップS5_Tを実行する。一方、ステップS4_Tにおいて、制御部23は、外部ゲートステートがクローズする前にフレームデータを送信することができないと判定すると、ステップS1_Tの処理を実行する。これにより、不正な送信フレームデータが送信されるのを防ぐことが可能となる。
ステップS5_Tにおいて、制御部23は、バッファ22をオープンにさせる。すなわち、制御部23は、バッファ22に格納されているフレームデータが、送信フレームデータとして入出力回路24に送信されるように、制御信号CNTによって、バッファ22を制御する。これにより、送信フレームデータの送信が開始する、すなわち、送信フレームデータの先頭データから最終データに向けて、順次、データが送信される。
図10には示していないが、ステップS5_Tでフレームの送信を開始した後、図7~図9に示した時刻tp3において、バッファ22が入出力回路24に対して送信フレームデータを送信しないように、制御部23は、制御信号CNTによりバッファ22を制御する。
実施の形態1によれば、フレームデータを送信するときに、外部ゲートステートのオープン期間にマージンを設定しなく済むため、通信システムの効率を向上させることが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態2では、フレームデータを受信するときに、効率を向上させることが可能な通信システムが提供される。実施の形態2においては、実施の形態1で説明した通信システム1のTSNコントローラ20が、フレームデータを受信するときにも、効率を向上させることができるように、変更されている。
図11は、実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を説明するための図である。また、図12~図14は、実施の形態2に係わるTSNコントローラ20の動作を説明するためのタイミング図である。図11に示す通信システム1は、図23に示した通信システム100と類似している。図23と図11との相異点は、図5で説明した相異点と同じであるので、省略する。
<フレームデータの受信>
図12は、図23に示した通信システム100において、プロセッサ102がセンサ108からのフレームデータを受信した場合のタイミング図である。外部ゲートステートのオープン期間が開始する時刻t0において、センサ108が、フレームデータを期待フレームデータとして、TSNコントローラ105(図23)へ送信開始すると、図23で説明したように受信遅延時間があるため、フレームデータは、遅延し、TSNコントローラ105には、時刻t1からt2の範囲で到達することになる。受信遅延時間も、送信遅延時間と同様に、環境変動に依存して変動するため、フレームデータが、TSNコントローラ105に到達する時刻は変化する。ここでも、最も遅延が少ない場合が、受信最小遅延時間であり、時刻t1にフレームデータが、TSNコントローラ105に到達する。一方、最も遅延が大きい場合が、受信最大遅延時間であり、時刻t2にフレームデータが、TSNコントローラ105に到達する。受信最大遅延時間と受信最小遅延時間との間の受信遅延時間差が、受信遅延ジッタとなり、この受信遅延ジッタの範囲t1~t2で、フレームデータが、TSNコントローラ105に到達することになる。
フレームデータの先頭データがTSNコントローラ105に到達する時刻が遅くなるため、フレームデータの最終データがTSNコントローラ105に到達する時刻も遅くなる。フレームデータの最終データの到達時刻が、次のクローズ期間と重なると、受信が許容されないため、時刻t0でセンサ108から送信されたフレームデータは、不正となり、このフレームデータは、例えば破棄される。
実施の形態2においては、図4に示したプロセッサ27が、設定レジスタ21に、外部ゲートステートのオープン期間、外部ゲートステートのクローズ期間、受信最小遅延時間、受信最大遅延時間および受信遅延ジッタを設定する。制御部23は、設定レジスタ21に設定されている受信最小遅延時間、受信最大遅延時間および受信遅延ジッタと、時計ユニット25からの時間情報とに基づいて、外部ゲートステートのオープン期間の開始時刻t0を求め、求めた開始時刻t0よりも、受信最小遅延時間に相当する時間分遅く、バッファ22がオープンとなるように、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。これにより、内部ゲートステートは、図13に示すように、時刻tr1でオープン期間が開始する。
また、制御部23は、時計ユニット25からの時刻情報から、外部ゲートステートのオープン期間の終了時刻t3を求め、求めた終了時刻t3よりも、受信最小遅延時間に相当する時間と受信遅延ジッタに相当する時間との和の時間分遅く、バッファ22がクローズするように、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。これにより、内部ゲートステートは、図13に示すように、時刻tr3でオープン期間が終了する。なお、受信最小遅延時間に相当する時間と受信遅延ジッタに相当する時間との和は、受信最大遅延時間に相当する時間であるため、制御部23は、内部ゲートステートのオープン期間の終了時刻を、外部ゲートステートのオープン期間の終了時刻t3よりも受信最大遅延時間に相当する時間分遅くなるようにバッファ22を制御してもよい。
これにより、図13に示すように、TSNコントローラ20は、時刻tr1で、バッファ22に入出力ユニット26からのフレームデータの書き込みを開始するように、受信フレームデータの受信を開始する。受信遅延時間が受信最小遅延時間の場合、センサ108が時刻t0で送信したフレームデータの先頭データが、時刻tr1において、TSNコントローラ20に到達する。また、受信遅延時間が受信最大遅延時間の場合であっても、フレームデータの先頭データは、時刻tr1に対して受信遅延ジッタに相当する時間を加えた時刻tr4には、TSNコントローラ20に到達することになる。
内部ゲートステートのオープン期間は、時刻tr3で終了するが、外部ゲートステートのオープン期間は、時刻t3で終了している。そのため、図13に示すように、受信遅延時間が受信最大遅延時間の場合であっても、時刻tr3よりも前に、フレームデータの最終データは、TSNコントローラ20に到達している。その結果、受信フレームデータが不正として処理されるのを防ぐことが可能である。
図14は、センサ108が、内部ゲートステートのオープン期間の開始時刻tr1と同時に、フレームデータを期待フレームデータとして送信した場合を示している。この場合にも、時刻tr3までに期待フレームデータの最終データが、TSNコントローラ20に到着していれば、図14に示すように、期待フレームデータは、内部ゲートステートのオープン期間の間に、TSNコントローラ20によって受信することが可能となり、センサ108からの受信フレームデータが不正として処理されるのを防ぐことが可能である。
センサ108が送信するフレームデータのデータ長が長くなると、フレームデータの最終データがTSNコントローラ20に到着する時刻が、内部ゲートステートのオープン期間の終了時刻tr3を超えることになる。この場合、TSNコントローラ20は、センサ108からのフレームデータを不正のフレームデータとして処理する。すなわち、この場合、TSNコントローラは、バッファ22に書き込まれているデータを、破棄または隔離するように処理する。バッファ22に書き込まれたデータの隔離については、後の図15で説明する。
図15は、実施の形態2に係わるTSNコントローラの動作を示すフローチャート図である。
ステップS0_RTにおいて、プロセッサ27により、設定レジスタ21に対して、時間情報として、外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間と、受信最大遅延時間と、受信最小遅延時間と、受信遅延ジッタとが設定される。
ステップS1_RTにおいて、制御部23は、設定レジスタ21に設定された時間情報に基づいて、キューごとに、外部ゲートステートと内部ゲートステートを生成する。すなわち、制御部23は、外部ゲートステートとして、図13および図14に示した時刻t0、t3を求め、内部ゲートステートとして、図13および図14に示した時刻tr1~tr3を求める。
ステップS0_Rにおいて、センサ108からのフレームデータの受信が開始する。すなわち、時刻tr1において、バッファ22が入出力ユニット26からのフレームデータの取り込みを開始するように、制御部23は、制御信号CNTによってバッファ22を制御する。これにより、ステップS1_Rにおいては、フレームデータが受信中となる。ステップS2_Rにおいて、TSNコントローラ20は、バッファ22に格納されているフレームデータに基づいて、フレームデータのデータ長を算出する。例えば、フレームデータの先頭データ部分に存在するヘッダHDに基づいて、TSNコントローラ20は、受信中のフレームデータのデータ長を算出する。
制御部23は、ステップS3_Rにおいて、内部ゲートステートがオープン期間であるか否かを判定し、フレームデータの受信を開始しているか否かを判定する。制御部23は、内部ゲートステートがオープン期間であり、フレームデータの受信を開始していると判定すると、次にステップS4_Rを実行し、これ以外の場合には、次にステップS6_Rを実行する。
ステップS4_Rにおいて、制御部23は、内部ゲートステートのオープン期間に、TSNコントローラ20がフレームデータの受信を完了することができるか否かを判定する。すなわち、制御部23は、ステップS4_Rを実行したときにおける内部ゲートステートのオープン期間の残りのオープン時間を求め、ステップS2_Rで算出したデータ長から、ステップS4_Rの実行時における残りのデータ長を求める。制御部23は、求めた残りオープン時間内で、残りのデータ長を受信できるか否かを判定する。これにより、内部ゲートステートのオープン期間に、フレームデータの受信が完了するか否かの判定が行われる。
ステップS4_Rにおいて、制御部23が、オープン期間にフレームデータの受信が完了すると判定すると、制御部23は、次にステップS5_Rを実行し、これ以外の場合には、次にステップS6_Rを実行する。
ステップS5_Rにおいて、センサ108からのフレームデータは、バッファ22に書き込まれ、制御部23は、内部ゲートステートのオープン期間が終了する終了時刻tr3において、バッファ22が、入出力ユニット26からのフレームデータを取り込まないように、制御信号CNTによって、バッファ22をクローズするように制御する。バッファ22に書き込まれたフレームデータは、例えばセンサ108からのデータとしてプロセッサ27により処理される。
ステップS6_Rでは、制御部23は、バッファ22に格納されているデータを不正データとして破棄または隔離する。ここで、隔離とは、バッファ22に格納されているデータを、TSNコントローラ20は、例えばプロセッサ27に送信し、プロセッサ27よって解析することを意味している。
実施の形態2によれば、フレームデータを受信するときに、外部ゲートステートのオープン期間にマージンを設定しなく済むため、通信システムの効率を向上させることが可能である。さらに、実施の形態2によれば、フレームデータを送信するときにも、外部ゲートステートのオープン期間にマージンを設定しなく済む。そのため、通信システムの効率を、さらに向上させることが可能である。
なお、受信フレームデータに係わる外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間と、実施の形態1で述べた送信フレームデータに係わる外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間が、同一であれば、プロセッサ27は、時間情報として、受信フレームデータまたは送信フレームデータに係わる外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間を設定レジスタ21に設定しなくてもよい。これにより、設定レジスタ21が大型化するのを抑制することが可能である。
<変形例1>
イーサネットバス5に接続されているセンサの位置によって、送信遅延時間および受信遅延時間は、異なる。変形例1においては、センサの位置に応じて異なる値の複数の時間情報が、設定レジスタ21に設定される。TSNコントローラ20は、通信を行うセンサに応じて、設定レジスタ21から通信を行うセンサに対応した時間情報を選択し、内部ゲートステートのオープン期間が生成される。これにより、それぞれのセンサに応じた内部ゲートステートのオープン期間を生成することが可能となる。
<変形例2>
変形例2においては、センサの位置に応じた複数の送信最小遅延時間のうち、最も小さい送信最小遅延時間を代表送信最小遅延時間として選択し、複数の送信最大遅延時間のうち、最も大きな送信最大遅延時間を代表送信最大遅延時間として選択する。また、代表送信最小遅延時間と代表送信最大遅延時間との間の時間差を、代表送信遅延ジッタとする。プロセッサは、この代表送信最大遅延時間、代表送信最小遅延時間および代表送信遅延ジッタを、時間情報として、設定レジスタ21に設定する。
同様にして、受信最小遅延時間、受信最大遅延時間および受信遅延ジッタについても、代表受信最大遅延時間、代表受信最小遅延時間および代表受信遅延ジッタを、時間情報として、設定レジスタ21に設定する。
これにより、設定レジスタ21が大型化するのを避けながら、複数のセンサに対応した内部ゲートステートのオープン期間を生成することが可能となる。
実施の形態1および2においては、設定レジスタ21に、プロセッサ27が時間情報を設定する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、設定レジスタ21の代わりに、論理回路等によって、固定の時間情報が生成されるようにしてもよい。
また、送信最大遅延時間と受信最大遅延時間とが同じ値であれば、共通の最大遅延時間として設定レジスタ21に設定するようにしてもよい。同様に、送信最小遅延時間と受信最小遅延時間とが同じ値であれば、共通の最小遅延時間として設定レジスタ21に設定するようにしてもよい。送信遅延ジッタと受信遅延ジッタが同じ値の場合も同様に、共通の遅延ジッタを設定レジスタ21に設定すればよい。
なお、図23では、TSNコントローラがフレームデータの送信を開始してから、センサ108にフレームデータが伝達されるまでの時間を送信遅延時間、センサ108が送信を開始してから、TSNコントローラにフレームデータが伝達されるまでの時間を、受信遅延時間として説明した。実施の形態1および2においては、TSNコントローラがバッファ22を備えている。そのため、バッファ22からフレームデータが送信され、装置であるセンサ108に伝達されるまでの時間を送信遅延時間と見なし、装置であるセンサ108からフレームデータが送信され、バッファ22に伝達されるまでの時間を受信遅延時間と見なしてもよい。
(実施の形態3)
図16は、実施の形態3に係わる通信システムの動作を説明するための図である。
実施の形態3においては、ステップS0において、プロセッサ27が、設定レジスタ21に、通信対象のセンサに応じた送信に係わる時間情報を設定する。この設定レジスタ21に設定された時間情報に従って、ステップS1において、TSNコントローラ20は、内部ゲートステートを生成する。ステップS2は、図10のステップS0_Tに相当し、フレーム送信トリガが供給されるステップである。ステップS3は、図10に示したステップS1_TおよびS2_Tに相当し、送信すべきフレームデータの情報を入手し、フレームデータのデータ長を算出するステップである。ステップS4は、図10に示したステップS3_tおよびS4_Tに相当し、バッファ22に格納されているフレームデータを送信するか否かを判定するステップである。ステップS5は、図10のステップS5_Tに相当するステップである。
実施の形態3によれば、プロセッサ27によって、通信対象のセンサに応じて、動的に送信に係わる時間情報が設定レジスタ21に設定される。これにより、通信中に動的に内部ゲートステートのオープン期間を変更することが可能となり、時分割キューイングアルゴリズムの精度を向上させることが可能である。
ここでは、設定レジスタ21に対する設定を動的に変更する例を述べたが、設定レジスタ21をTSNコントローラ20に設けずに、スイッチコントローラ2の外部から時間情報が供給されるようにしてもよい。
(実施の形態4)
図17は、実施の形態4に係わる通信システムの動作を説明するための図である。
実施の形態4においては、ステップS0において、プロセッサ27が、設定レジスタ21に、通信対象のセンサに応じた受信に係わる時間情報を設定する。この設定レジスタ21に設定された時間情報に従って、ステップS1において、TSNコントローラ20は、内部ゲートステートを生成する。ステップS2およびS5は、イーサネットバス5を介して、フレーム受信トリガが供給され、フレームデータを受信するステップである。ステップS3は、図15に示したステップS0_R~S2_Rに相当し、フレームデータの情報を入手し、フレームデータのデータ長を算出するステップである。ステップS4は、図15に示したステップS3_RおよびS4_Rに相当し、フレームデータが受信可能であるか否かを判定するステップである。
実施の形態4によれば、プロセッサ27によって、通信対象のセンサに応じて、動的に受信に係わる時間情報が設定レジスタ21に設定される。これにより、通信中に動的に内部ゲートステートのオープン期間を変更することが可能となり、時分割キューイングアルゴリズムの精度を向上させることが可能である。
ここでは、設定レジスタ21に対する設定を動的に変更する例を述べたが、設定レジスタ21をTSNコントローラ20に設けずに、スイッチコントローラ2の外部から時間情報を供給するようにしてもよい。
(実施の形態5)
図18は、実施の形態5に係わる通信システムの制御方法を示すタイミング図である。実施の形態5に係わる通信システムの制御方法は、実施の形態1~4で説明した通信システムのいずれに対しても適用することが可能である。ここでは、図5および図11に示した通信システム1を例として、説明する。実施の形態5に係わる通信システムの制御方法は、初期化工程と、トレーニング工程と、運用工程とを備えている。
通信システム1に、例えば電源が投入されることにより、図18に示した初期化期間tt0~tt1において、初期化工程が実行される。初期化工程が終了すると、トレーニング期間tt1~tt2において、トレーニング工程が実行される。トレーニング工程が終了すると、運用期間tt2~tt3において、イーサネットバス5に接続された装置間で通信を行う運用工程が実行される。この運用期間は、例えば通信システム1に対する電源を遮断することで、終了する。
図5および図11で説明したように、通信システム1に含まれるスイッチコントローラ2およびセンサ106、108は、時計ユニット25、25_106、25_108を備えている。
初期化工程では、スイッチコントローラ2およびセンサ106、108の各時計ユニットが同一の時刻を計測するように、時刻を合わせる時刻合わせ工程が含まれている。これにより、トレーニング期間および運用期間において、各時計ユニットは、同じ時刻を計測することになる。
トレーニング工程においては、設定レジスタ21に設定する時間情報を求めるために、トレーニング動作が行われる。実施の形態5に係わるトレーニング工程は、時刻情報を含むトレーニングデータを送信するトレーニングデータ送信工程と、受信したトレーニングデータに含まれている時刻情報から遅延時間を求める遅延時間取得工程と、設定レジスタ21に遅延時間を設定する遅延時間設定工程とを備えている。これらの工程が実行されることにより、トレーニング動作が行われる。図5および図11を例にして、トレーニング工程で実行される各工程を説明する。
トレーニングデータ送信工程において、TSNコントローラ2は、時計ユニット25によって計測されたそのときの時刻を表す時刻情報を含む送信トレーニングデータを、イーサネットバス5を介して、センサ108へ送信する。一方、センサ108は、センサ108が備える時計ユニット25_108によって計測されたそのときの時刻を表す時刻情報を含む受信トレーニングデータを、イーサネットバス5を介して、スイッチコントローラ2へ送信する。
次に遅延時間取得工程において、スイッチコントローラ2は、センサ108から送信された受信トレーニングデータに含まれている時刻情報により表される時刻と、時計ユニット25で表される受信トレーニングデータを受信したときの時刻との差を算出し、この時間差を受信遅延時間として取得する。この動作を複数回実行することにより、スイッチコントローラ2は、複数の受信遅延時間を取得する。スイッチコントローラ2は、取得した複数の受信遅延時間のうち、最も長い受信遅延時間を受信最大遅延時間として選択し、最も短い受信遅延時間を受信最小遅延時間として選択し、選択した両者の差を受信遅延ジッタとして選択する。
また、遅延時間取得工程において、センサ108は、スイッチコントローラ2から送信された送信トレーニングデータに含まれている時刻情報により表される時刻と、時計ユニット25_108で表される送信トレーニングデータを受信したときの時刻との差を算出し、この時間差を送信遅延時間として取得する。この動作を複数回実行することにより、センサ108は、複数の送信遅延時間を取得する。センサ108は、取得した複数の送信遅延時間のうち、最も長い送信遅延時間を送信最大遅延時間として選択し、最も短い送信遅延時間を送信最小遅延時間として選択し、選択した両者の差を送信遅延ジッタとして選択する。センサ108は、選択した送信最大遅延時間、送信最小遅延時間および送信遅延ジッタを、イーサネットバス5を介して、スイッチコントローラ2に送信する。
次に、遅延時間設定工程において、スイッチコントローラ2は、センサ108から受信した送信最大遅延時間、送信最小遅延時間および送信遅延ジッタと、自らが選択した受信最大遅延時間、受信最小遅延時間および受信遅延ジッタを、設定レジスタ21に設定する。また、特に制限されないが、遅延時間設定工程において、プロセッサ27は、時計ユニット25からの外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間に係わる時間情報も、設定レジスタ21に設定する。
スイッチコントローラ2は、イーサネットバス5に接続されたセンサ107のような他の装置との間でも、前記したトレーニング動作を実行する。これにより、トレーニング期間において、スイッチコントローラ2の設定レジスタ21には、イーサネットバス5に接続された装置のそれぞれの送信最大遅延時間、送信最小遅延時間および送信遅延ジッタと、受信最大遅延時間、受信最小遅延時間および受信遅延ジッタとが、設定される。
次の運用期間においては、実施の形態1~4で説明したように、内部ゲートステートを生成し、内部ゲートステートのオープン期間において装置間の通信を行う。
実施の形態5によれば、実際に通信を行うことにより、送信最大遅延時間、送信最小遅延時間および送信遅延ジッタと、受信最大遅延時間、受信最小遅延時間および受信遅延ジッタとが求められるため、トレーニングを実施したときの周囲環境に応じた内部ゲートステートを生成することが可能である。
なお、運用期間において、適時、初期化動作とトレーニング動作が実行されるようにしてもよい。このようにすることにより、環境変動の影響を低減することが可能である。
<効果>
図19は、更なる課題を説明するための図である。図19は、図23と類似している。図19においても、図23と同様に、キュー0外部ゲートステートがオープンの期間に、プロセッサ102とセンサ108との間で通信が行われている。キュー0外部ゲートステートのオープン期間には、図23で説明したようにマージンが設定されている。また、図19では、センサ106が、キュー0外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間を無視した異常なフレームデータQ0_frame1をイーサネットバス5に送信した場合が示されている。
キュー0外部ゲートステートのオープン期間はマージンが設定されているため、マージンの期間において、センサ108は、プロセッサ102から送信されたフレームデータQ0_frame1ではなく、センサ106からの異常なフレームデータを受信してしまう危険性がある。すなわち、外部ゲートステートのオープン期間およびクローズ期間を無視した異常なフレームデータを、イーサネットバス5に送信することにより、例えばセンサ108に任意の動作をさせることが可能となるため、セキュリティが低下することになる。
また、センサ108からプロセッサ102にフレームデータを送信する場合、マージンに差し掛かるようなフレームデータQ0_frame2を送信すると、フレームデータQ0_frame2の一部が、図19に示すようにクローズ期間に掛かり、送信できない場合がある。そのため、データ長の長いフレームデータを送信することができず、レイテンシが低下し、効率が低下することになる。
図20は、実施の形態に係わる通信システムの効果を説明するための図である。同図において、紙面上側は、図19に示した通信システムにおける外部ゲートステートを示している。また、図20の紙面下側には、例として実施の形態2に係わる通信システムにおけるゲートステートが示されている。
フレームデータを通信するのに必要なトラフィックの時間を2,000nsと仮定した場合、フレームデータの前後に、例えばフレームデータの20%程度のマージンが設定される。すなわち、外部ゲートステートがクローズ期間からオープン期間に切り替わるときと、オープン期間からクローズ期間の切り替わるときに、それぞれ400nsのマージンが設定される。その結果、外部ゲートステートのオープン期間は、2,000ns+800ns=2,800nsと設定される。
これに対して、実施の形態2における内部ゲートステートのマージンは、クローズ期間からオープン期間に切り替わるときに、送信最小遅延時間または受信最小遅延時間で済む。また、内部ゲートステートが、オープン期間からクローズ期間に切り替わるときのマージンは、送信最大遅延時間または受信最大遅延時間となる。送信最大遅延時間および受信最大遅延時間は、例えば50ns未満である。そのため、実施の形態2においては、図20に示すように、フレームデータを通信するのに必要なトラフィックの時間2,000nsの前後に、例えば50nsのマージンを設定するだけで済む。すなわち、マージンを400nsから50ns未満に抑制することができる。
通信システムにおける通信レート、すなわちイーサネットの通信レートを1Gbpsと想定すると、1nsで1bitの通信が可能である。マージンとして連続した400nsが設定されていると、マージンの期間に400bitの通信が可能となる。一方、イーサネットのヘッダHDは、176bitである。そのため、マージンの期間に、異常なフレームデータのヘッダを挿入することが可能となり、十分なセキュリティを担保するうえで望ましいとは言えない。これに対して、実施の形態2に係わる通信システムでは、内部ゲートステートにおけるマージンは、ヘッダHDを通信するのに必要な時間176nsよりも短い50nsとなるため、異常なフレームデータが送受信により挿入されるのを防ぐことが可能である。その結果、実施の形態においては、十分なセキュリティを担保することが可能である。
図21は、実施の形態に係わる通信システムの効果を説明するための図である。図21には、図19の通信システムにおけるシーケンスと実施の形態2によるシーケンスが示されている。それぞれのシーケンスにおいて、キュー外部ゲートステートがオープン期間とクローズ期間を備えており、オープン期間においてデータ通信が許容される。図21には、各シーケンスにおけるキュー外部ゲートステートとして、キュー0外部ゲートステート:カメラ~キュー3外部ゲートステート:ソナーが示されている。キュー0外部ゲートステート:カメラ~キュー3外部ゲートステート:ソナーは、図2と同じである。
図19の通信システムでは、外部ゲートステートのオープン期間は、図2に示したオープン期間に対して、前後にマージン400nsが設定され、800nsのマージンが追加されている。そのため、例えばキュー0外部ゲートステート:カメラでは、オープン期間が2,800nsとなっており、キュー3外部ゲートステート:ソナーでは、オープン期間が1,800nsとなっている。800nsのマージンが追加されたオープン期間とクローズ期間の和が、1つのシーケンスを実行するのに必要な時間となる。
前記したように、実施の形態2においては、内部ゲートステートのオープン期間に追加されるマージン期間は、100nsと短いため、内部ゲートステートのオープン期間を短くすることができる。図21では、実施の形態2による外部ゲートステートのオープン期間として、内部ゲートステートのオープン期間を設定した場合が示されている。そのため、例えばキュー0外部ゲートステート:カメラでは、オープン期間が2,100nsとなっており、キュー3外部ゲートステート:ソナーでは、オープン期間が1,100nsとなっている。すなわち、1つのシーケンスを実行するのに必要な時間を短くすることが可能である。これにより、図21に示すように、図19の通信システムでは、シーケンス1~シーケンス4の4つのシーケンスしか実行することができない期間に、実施の形態2によるシーケンスでは、シーケンス1~シーケンス5の5つのシーケンスを実行することが可能である。すなわち、実施の形態によれば、レイテンシを向上させることが可能であり、通信システムの効率を向上させることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、100 通信システム
2、3、4 スイッチコントローラ
5、5_1、5_2 イーサネットバス
6 半導体装置
7 トランシーバ
7A トランシーバユニット
8、27 プロセッサ
9、20 TSNコントローラ
10、11、106、108 センサ
21 設定レジスタ
22 バッファ
23 制御部
24 入出力回路
25、25_106、25_108 時計ユニット
26 入出力ユニット
31 内部バス

Claims (8)

  1. バスを介して接続された第1装置との間で通信が許容される外部ゲートステートのオープン期間と、前記第1装置との間で通信が許容されない外部ゲートステートのクローズ期間とを定める時計ユニットと、
    前記時計ユニットと入出力回路とに接続され、前記外部ゲートステートのオープン期間とは異なる内部ゲートステートのオープン期間において、前記入出力回路を介して前記バスとの間でデータの送信または受信を行うバッファを備えるコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、遅延時間設定部を備え、
    前記遅延時間設定部には、前記第1装置にデータを送信したときの送信最大遅延時間および送信最小遅延時間が設定され、
    前記コントローラは、前記送信最小遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の開始よりも早くデータの送信を開始するように前記内部ゲートステートのオープン期間を開始し、前記送信最大遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の終了よりも早く前記データの送信を終了するように前記内部ゲートステートのオープン期間を終了する、半導体装置。
  2. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記遅延時間設定部には、前記バスに接続され第2装置からデータを受信したときの受信最大遅延時間および受信最小遅延時間が設定され、
    前記コントローラは、前記受信最小遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の開始よりも遅くデータの受信を開始するように前記内部ゲートステートのオープン期間を開始し、前記受信最大遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の終了よりも遅く前記データの受信を終了するように前記内部ゲートステートのオープン期間を終了する、半導体装置。
  3. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記バッファは、送信すべきデータが格納される第1バッファと、受信したデータが格納される第2バッファと、
    を備え、
    前記送信最小遅延時間は、前記第1バッファから前記第1装置にデータが送信されたときの最小遅延時間であり、
    前記送信最大遅延時間は、前記第1バッファから前記第1装置にデータが送信されたときの最大遅延時間であり、
    前記受信最小遅延時間は、前記第2装置から前記第2バッファにデータが送信されたときの最小遅延時間であり、
    前記受信最大遅延時間は、前記第2装置から前記第2バッファにデータが送信されたときの最大遅延時間である、半導体装置。
  4. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記第1バッファと前記第2バッファとは、同一のバッファであり、
    前記第1装置と前記第2装置とは、同一の装置である、半導体装置。
  5. 互いにバスを介して接続された第1装置および第2装置を備えた通信システムであって、
    前記第1装置は、
    前記第2装置との間で通信が許容される外部ゲートステートのオープン期間と、前記第2装置との間で通信が許容されない外部ゲートステートのクローズ期間とを定める第1時計ユニットと、
    前記第1時計ユニットと入出力回路とに接続され、前記外部ゲートステートのオープン期間とは異なる内部ゲートステートのオープン期間において前記入出力回路を介して前記バスとの間でデータの送信または受信を行うバッファを備えるコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、遅延時間設定部を備え、
    前記遅延時間設定部には、前記コントローラが、前記第2装置にデータを送信したときの送信最大遅延時間と、送信最小遅延時間とが設定され、
    前記コントローラは、前記送信最小遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の開始よりも早くデータの送信を開始するように前記内部ゲートステートのオープン期間を開始し、前記送信最大遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の終了よりも早く前記データの送信を終了するように前記内部ゲートステートのオープン期間を終了する、通信システム。
  6. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記遅延時間設定部には、前記第2装置からデータを受信したときの受信最大遅延時間および受信最小遅延時間が設定され、
    前記コントローラは、前記受信最小遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の開始よりも遅くデータの受信を開始するように前記内部ゲートステートのオープン期間を開始し、前記受信最大遅延時間に相当する時間だけ、前記外部ゲートステートのオープン期間の終了よりも遅く前記データの受信を終了するように前記内部ゲートステートのオープン期間を終了する、通信システム。
  7. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記第2装置は、前記第1時計ユニットと同期して、時刻を計測する第2時計ユニットを備え、
    前記第2装置は、前記第2時計ユニットによって定められる前記外部ゲートステートのオープン期間において、データの受信または送信が許容される、通信システム。
  8. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記第1時計ユニットによって定められる前記外部ゲートステートのオープン期間と、前記第2時計ユニットによって定められる前記外部ゲートステートのオープン期間とは重なっている、通信システム。
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