JP7128975B1 - 工作機械、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】回転テーブルの回転軸方向においてワークの位置を調整するための技術を提供する。【解決手段】ワークを加工することが可能な工作機械は、回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、回転軸を中心として回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、回転テーブルに支持されており、ワークを保持可能に構成されている保持機構と、保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備える。第1駆動態様では、駆動部による回転テーブルの回転駆動力が、回転軸方向における保持機構の直線運動に利用される。第2駆動態様では、駆動部による回転テーブルの回転駆動力が、回転軸方向を中心とする保持機構の回転運動に利用される。【選択図】図2

Description

本開示は、工作機械、制御方法、および制御プログラムに関する。
実開平07-033506号公報(特許文献1)は、棒材のワークを固定することが可能な回転テーブルを開示している。当該回転テーブルの回転中心には、回転軸方向に延びる孔が形成されている。棒状のワークは、当該孔に挿入された状態でチャックによって固定される。
実開平07-033506号公報
特許文献1は、回転テーブルの回転軸方向においてワークの位置を調整する機構については開示していない。この点に鑑み、回転テーブルの回転軸方向においてワークの位置を調整するための技術が望まれている。
本開示の一例では、ワークを加工することが可能な工作機械は、回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、上記回転軸を中心として上記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、上記回転テーブルに支持されており、上記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、上記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備える。上記第1駆動態様では、上記駆動部による上記回転テーブルの回転駆動力が、上記回転軸方向における上記保持機構の直線運動に利用される。上記第2駆動態様では、上記駆動部による上記回転テーブルの回転駆動力が、上記回転軸方向を中心とする上記保持機構の回転運動に利用される。
本開示の一例では、上記回転テーブルは、上記回転軸を中心として回転する回転部と、上記回転軸を中心として回転しない非回転部とを含む。上記切換機構は、上記保持機構に繋がっており、上記回転部の回転に伴って上記回転軸方向に移動可能に構成されているねじ軸と、上記ねじ軸に螺合しており、上記非回転部に繋がっているナットと、上記ねじ軸と上記ナットとを互いに固定する状態と、上記ねじ軸と上記ナットとを互いに固定しない状態との一方から他方に切り換えることが可能な第1固定機構とを含む。上記第1固定機構は、上記第1駆動態様において、上記ねじ軸と上記ナットとを互いに固定せず、上記第2駆動態様において、上記ねじ軸と上記ナットとを互いに固定する。
本開示の一例では、上記工作機械は、さらに、上記非回転部と上記ナットとを互いに固定する状態と、上記非回転部と上記ナットとを互いに固定しない状態との一方から他方に切り換えることが可能な第2固定機構を備える。上記第2固定機構は、上記第1駆動態様において、上記非回転部と上記ナットとを互いに固定し、上記第2駆動態様において、上記非回転部と上記ナットとを互いに固定しない。
本開示の一例では、上記工作機械は、さらに、当該工作機械を制御するための制御部を備える。上記制御部は、上記ワークの非加工中において上記工作機械を上記第1駆動態様で制御し、上記ワークの加工中において上記工作機械を上記第2駆動態様で制御する。
本開示の一例では、上記駆動部は、ダイレクトドライブモータを含む。
本開示の他の例では、ワークを加工することが可能な工作機械の制御方法が提供される。上記工作機械は、回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、上記回転軸を回転中心として上記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、上記回転テーブルに支持されており、上記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、上記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備える。上記第1駆動態様では、上記駆動部による上記回転テーブルの回転駆動力が、上記回転軸方向における上記保持機構の直線運動に利用される。上記第2駆動態様では、上記駆動部による上記回転テーブルの回転駆動力が、上記回転軸方向を中心とする上記保持機構の回転運動に利用される。上記制御方法は、上記ワークの非加工中において上記工作機械を上記第1駆動態様で制御するステップと、上記ワークの加工中において上記工作機械を上記第2駆動態様で制御するステップとを備える。
本開示の他の例では、ワークを加工することが可能な工作機械の制御プログラムが提供される。は、上記工作機械は、回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、上記回転軸を回転中心として上記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、上記回転テーブルに支持されており、上記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、上記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備える。上記第1駆動態様では、上記駆動部による上記回転テーブルの回転駆動力が、上記回転軸方向における上記保持機構の直線運動に利用される。上記第2駆動態様では、上記駆動部による上記回転テーブルの回転駆動力が、上記回転軸方向を中心とする上記保持機構の回転運動に利用される。上記制御プログラムは、上記工作機械に、上記ワークの非加工中において上記工作機械を上記第1駆動態様で制御するステップと、上記ワークの加工中において上記工作機械を上記第2駆動態様で制御するステップとを実行させる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
工作機械の外観を示す図である。 加工エリアに設けられている加工機構を側面方向から示す図である。 図2とは異なる方向から加工機構を表す図である。 工作機械の駆動機構の一例を示す図である。 回転軸に沿うワーク主軸の断面図を示す図である。 回転軸に沿うワーク主軸の断面図を示す図である。 切換機構および固定機構の制御例を概略的に示す図である。 CNC(Computer Numeric Control)ユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。 回転テーブルの制御態様の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.工作機械100の外観>
図1を参照して、実施の形態に従う工作機械100について説明する。図1は、工作機械100の外観を示す図である。
本明細書でいう「工作機械」とは、ワークを加工する機能を備えた種々の装置を包含する概念である。一例として、工作機械100は、横形のマシニングセンタであってもよいし、立形のマシニングセンタであってもよいし、旋盤であってもよいし、付加加工機であってもよいし、その他の切削機械や研削機械であってもよいし、これらを複合した複合機であってもよい。
図1に示されるように、工作機械100は、カバー130と、操作盤140とを含む。カバー130は、スプラッシュガードとも呼ばれ、工作機械100の外観を成すとともに、ワークWの加工エリアAR(図2および図3参照)を区画形成している。
操作盤140は、汎用のコンピュータであり、加工に関する各種情報を表示するためのディスプレイ142を有する。ディスプレイ142は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。また、ディスプレイ142は、タッチパネルで構成されており、工作機械100に対する各種操作をタッチ操作で受け付ける。
<B.工作機械100の加工機構>
次に、図2および図3を参照して、工作機械100内の加工エリアARに設けられている加工機構について説明する。図2は、加工エリアARに設けられている加工機構を側面方向から示す図である。図3は、図2とは異なる方向から加工機構を表す図である。
加工機構の一例として、図2および図3には、工具主軸10と、ワーク主軸13とが示されている。ワーク主軸13は、保持機構15と、回転テーブル20とを含む。
説明の便宜のために、以下では、回転テーブル20の回転軸AXC方向をZ軸方向とも称する。また、Z軸方向に直交する一方向をX軸方向とも称する。また、X軸方向およびZ軸方向の両方に直交する方向をY軸方向とも称する。図2および図3の例では、Z軸方向が鉛直方向(重力方向)を表し、X軸方向およびZ軸方向がそれぞれ水平方向を表している。
また、X軸方向を中心とした回転方向をA軸回りとも称する。また、Y軸方向を中心とした回転方向をB軸回りとも称する。また、Z軸方向を中心とした回転方向をC軸回りとも称する。
加工エリアARには、工具主軸10が設けられている。工具主軸10には、工具11が装着され得る。後述のように、工具主軸10は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動可能に構成されるとともに、C軸回りに回転可能に構成される。工作機械100は、工具主軸10を回転しながら工具11をワークに当てることでワークを転削加工することができる。
また、加工エリアARには、ワーク主軸13が設けられている。ワーク主軸13は、保持機構15と、回転テーブル20とを含む。
回転テーブル20には、ワークWの保持機構15が装着されている。保持機構15は、回転テーブル20に設けられている孔に挿入され得る。当該孔は、回転テーブル20の回転中心である回転軸AXCに沿って形成されている。保持機構15は、当該孔に挿入された状態で回転テーブル20に支持される。保持機構15は、中空になっており、棒材のワークWを固定可能に構成される。ワークWは、チャックによって固定される。
工作機械100は、回転軸AXCを中心として回転テーブル20を回転しながら工具11をワークWに当てることでワークWを旋削加工することができる。これにより、回転テーブル20は、ワーク主軸として機能する。
回転テーブル20は、C軸テーブル80に支持されている。C軸テーブル80は、その内部にモータ122Cを備える。モータ122Cは、回転テーブル20に接続されている。モータ122Cは、回転軸AXCを中心として回転テーブル20を回転駆動する。モータ122Cは、たとえば、ダイレクトドライブモータであり、減速機構を使用せずに回転テーブル20を直接的に回転駆動する。ダイレクトドライブモータが用いられることで、モータ122Cの駆動力が回転テーブル20に直接的に伝達され、力の伝達効率が向上する。
なお、モータ122Cは、必ずしもダイレクトドライブモータである必要はない。一例として、モータ122Cは、減速機構を使用しているモータ(たとえば、サーボモータ)であってもよい。
C軸テーブル80には、B軸テーブル82が繋がっている。B軸テーブル82がXY平面に対して平行または略平行に延在しているのに対して、C軸テーブル80は、XZ平面に対して平行または略平行に延在している。B軸テーブル82は、たとえば、C軸テーブル80と一体的に構成されている。
B軸テーブル82は、支持機構84に繋がっている。支持機構84は、工作機械100内で固定されている不動体である。モータ122Bは、B軸テーブル82に接続されている。モータ122Bは、Y軸方向と平行な回転軸AXBを中心としてB軸テーブル82を回転駆動する。B軸テーブル82が回転駆動することにより、回転テーブル20は、B軸テーブル82と連動して回転軸AXBを中心として回転駆動する。
モータ122Bは、たとえば、ダイレクトドライブモータであり、減速機構を使用せずにB軸テーブル82を直接的に回転駆動する。ダイレクトドライブモータが用いられることで、モータ122Bの駆動力がB軸テーブル82に直接的に伝達され、力の伝達効率が向上する。
なお、モータ122Bは、必ずしもダイレクトドライブモータである必要はない。一例として、モータ122Bは、減速機構を使用しているモータ(たとえば、サーボモータ)であってもよい。
<C.概要>
引き続き、図2および図3を参照して、保持機構15の駆動態様の概要について説明する。
回転テーブル20の内部には、保持機構15の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構が設けられる。切換機構の詳細については後述する。
第1駆動態様では、モータ122C(駆動部)による回転テーブル20の回転駆動力が、回転軸AXC方向における保持機構15の直線運動に利用される。工作機械100は、保持機構15を第1駆動態様で駆動することで、回転軸AXC方向における保持機構15の位置を調整することができる。これにより、工作機械100は、回転軸AXC方向の任意の位置にワークWを移動することができる。以下では、当該第1駆動態様を「位置合わせモード」とも称する。
第2駆動態様では、モータ122C(駆動部)による回転テーブル20の回転駆動力が、回転軸AXCを中心とする保持機構15の回転運動に利用される。工作機械100は、保持機構15を第2駆動態様で駆動することで、回転軸AXCを中心として保持機構15を回転することができ、保持機構15をワーク主軸として機能させることができる。以下では、当該第2駆動態様を「加工モード」とも称する。
このように、工作機械100は、回転軸AXC方向における保持機構15の直線駆動と、回転軸AXCを中心とした保持機構15の回転駆動とを1つのモータ122Cで実現することができる。これにより、回転テーブル20を小型化することができる。
<D.工作機械100の駆動機構>
次に、図4を参照して、工作機械100の各種構成について説明する。図4は、工作機械100の駆動機構の一例を示す図である。
図4に示されるように、工作機械100は、工具主軸10と、回転テーブル20と、制御部50と、駆動部110と、駆動部120とを含む。
制御部50は、工作機械100を制御するための装置である。制御部50の装置構成は、任意である。制御部50は、単体の制御ユニットで構成されてもよいし、複数の制御ユニットで構成されてもよい。一例として、制御部50は、PLC(Programmable Logic Controller)などのCPU(Central Processing Unit)ユニットや、CNCユニットなどで構成される。
制御部50は、たとえば、予め設計されている加工プログラムに従って、駆動部110,120を駆動し、ワークを加工する。
駆動部110は、工具主軸10を駆動するための駆動機構である。駆動部110の装置構成は、任意である。駆動部110は、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図4の例では、駆動部110は、モータドライバ111C,111X,111Y,111Zと、モータ112C,112X,112Y,112Zとで構成されている。
モータドライバ111Cは、制御部50から目標回転速度の入力を逐次的に受け、モータ112Cを制御する。モータ112Cは、工具主軸10の軸方向(すなわち、Z軸方向)を中心として工具主軸10を回転駆動する。モータ112Cは、交流モータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、サーボモータであってもよいし、その他の種類のモータであってもよい。
モータ112Cがサーボモータである場合、モータドライバ111Cは、モータ112Cの回転角度を検知するためのエンコーダ(図示しない)のフィードバック信号からモータ112Cの実回転速度を算出する。そして、モータドライバ111Cは、算出した実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合にはモータ112Cの回転速度を上げ、算出した実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合にはモータ112Cの回転速度を下げる。このように、モータドライバ111Cは、モータ112Cの回転速度のフィードバックを逐次的に受けながらモータ112Cの回転速度を目標回転速度に近付ける。
モータドライバ111Xは、制御部50から目標位置の入力を逐次的に受け、モータ112Xを制御する。モータ112Xは、X軸方向に延在しているボールネジ(図示しない)を介して工具主軸10を送り駆動し、X軸方向の任意の位置に工具主軸10を移動する。モータ112Xは、交流モータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、サーボモータであってもよいし、その他の種類のモータであってもよい。モータドライバ111Xによるモータ112Xの制御方法は、モータドライバ111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
モータドライバ111Yは、制御部50から目標位置の入力を逐次的に受け、モータ112Yを制御する。モータ112Yは、Y軸方向に延在しているボールネジ(図示しない)を介して工具主軸10を送り駆動し、Y軸方向の任意の位置に工具主軸10を移動する。モータ112Yは、交流モータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、サーボモータであってもよいし、その他の種類のモータであってもよい。モータドライバ111Yによるモータ112Yの制御方法は、モータドライバ111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
モータドライバ111Zは、制御部50から目標位置の入力を逐次的に受け、モータ112Zを制御する。モータ112Zは、Z軸方向に延在しているボールネジ(図示しない)を介して工具主軸10を送り駆動し、Z軸方向の任意の位置に工具主軸10を移動する。モータ112Zは、交流モータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、サーボモータであってもよいし、その他の種類のモータであってもよい。モータドライバ111Zによるモータ112Zの制御方法は、モータドライバ111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
駆動部120は、回転テーブル20を駆動するための駆動機構である。駆動部120の装置構成は、任意である。駆動部120は、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図4の例では、駆動部120は、モータドライバ121B,121Cと、モータ122B,122Cとで構成されている。
モータドライバ121Bは、制御部50から目標位置の入力を逐次的に受け、モータ122Bを制御する。モータ122Bは、上述のB軸テーブル82(図2参照)を介して、上述の回転軸AXB(図2参照)を中心として回転テーブル20を回転駆動する。モータ122Bは、ダイレクトドライブモータであってもよいし、交流モータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、サーボモータであってもよいし、その他の種類のモータであってもよい。
モータドライバ121Bは、モータ122Bの回転角度を検知するためのエンコーダ(図示しない)のフィードバック信号からモータ122Bの実回転速度を算出する。そして、モータドライバ121Bは、算出した実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合にはモータ122Bの回転速度を上げ、算出した実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合にはモータ122Bの回転速度を下げる。このように、モータドライバ121Bは、モータ122Bの回転速度のフィードバックを逐次的に受けながらモータ122Bの回転速度を目標回転速度に近付ける。
モータドライバ121Cは、制御部50から目標位置の入力を逐次的に受け、モータ122Cを制御する。モータ122Cは、上述の回転軸AXC(図2参照)を中心として回転テーブル20を回転駆動する。モータ122Cは、ダイレクトドライブモータであってもよいし、交流モータであってもよいし、ステッピングモータであってもよいし、サーボモータであってもよいし、その他の種類のモータであってもよい。モータドライバ121Cによるモータ122Cの制御方法は、モータドライバ121Bと同様であるので、その説明については繰り返さない。
<E.ワーク主軸13の内部構造>
次に、図5を参照して、ワーク主軸13の内部構造について説明する。図5は、回転軸AXC(図2参照)に沿うワーク主軸13の断面図を示す図である。
図5に示されるように、ワーク主軸13は、保持機構15と、回転テーブル20と、切換機構30と、固定機構40とを含む。
保持機構15は、棒材のワークを固定するための機構である。図5の例では、保持機構15は、棒材のワークW1を保持している。保持機構15は、回転テーブル20に設けられている挿入口14に挿入されることで、回転テーブル20内で支持される。
保持機構15は、ハウジング16と、可動部17とを含む。ハウジング16は、保持機構15の外観を成すとともに、可動部17を収容する。可動部17は、回転軸AXC方向において移動可能に構成される。ワークW1は、ハウジング16内において可動部17に支持されており、可動部17と連動する。
回転テーブル20は、回転部21Aと、非回転部21Bと、ベアリング22とを含む。回転部21Aは、たとえば、非回転部21Bの内部に設けられている。回転部21Aおよび非回転部21Bは、ベアリング22を介して互いに隣接している。
ベアリング22は、その中心が回転軸AXCを通るように回転テーブル20内に設けられている。ベアリング22は、内輪と、外輪と、ボールとで構成される。当該ボールは、当該内輪と当該外輪との間に設けられている。
回転部21Aは、ベアリング22の内輪に接している。これにより、回転部21Aは、回転軸AXCを中心として回転可能に構成される。一方で、非回転部21Bは、ベアリング22の外輪に接しており、当該外輪とともに回転テーブル20内で固定されている。これにより、非回転部21Bは、回転部21Aとは異なり、回転軸AXCを中心として回転しないように構成される。
切換機構30は、保持機構15の駆動態様を、上述の位置合わせモードと上述の加工モードとの間で切り換えるための機構である。一例として、切換機構30は、ねじ軸31と、ねじ軸31に螺合しているナット32と、固定機構33とを含む。
ねじ軸31は、保持機構15の可動部17に繋がっている。また、ねじ軸31は、回転軸AXCを中心とする回転部21Aの回転に伴って、当該回転軸AXC方向に昇降可能に構成されている。ねじ軸31が昇降する際に、キー溝42がピン43に嵌まり込むことで、可動部17は、回転せずに回転軸AXC方向に移動する。
ねじ軸31の外周面には、螺旋状の外ねじ溝が形成されている。また、ナット32の内周面には、螺旋状の内ねじ溝が形成されている。ナット32の外ねじ溝と、ナット32の内ねじ溝は、複数の転動体を介して互いにはまり合っている。また、ナット32は、回転テーブル20の非回転部21Bに繋がっている。
固定機構33(第1固定機構)は、ねじ軸31とナット32とを互いに固定する固定状態と、ねじ軸31とナット32とを互いに固定しない非固定状態との一方から他方に切り換えることが可能な機構である。固定機構33には、ねじ軸31とナット32と固定可能な任意の機構が採用され得る。
一例として、固定機構33として、油圧機構が採用される。当該油圧機構は、たとえば、油圧供給源と、バルブと、油圧の流路とを含む。当該流路の一端は、ナット32の周囲に設けられている油圧室に繋がっており、当該流路の他端は、バルブに繋がっている。バルブが開閉制御されることによって、油圧供給源からの油圧が、当該流路を介して当該油圧室に供給される。これにより、ナット32が回転軸AXCの径方向内側に締め付けられ、ねじ軸31とナット32とが互いに固定される。バルブの開閉制御は、たとえば、工作機械100の制御部50によって制御される。
固定機構40(第2固定機構)は、非回転部21Bに繋がっている。固定機構40は、非回転部21Bとナット32とを互いに固定する固定状態と、非回転部21Bとナット32とを互いに固定しない非固定状態との一方から他方に切り換えることが可能な機構である。固定機構40には、非回転部21Bとナット32とを固定可能な任意の機構が採用され得る。
一例として、固定機構40として、ロトクランプが採用される。ロトクランプは、エアー機器に接続されている。当該エアー機器は、エアーの供給源と、エアーの流路と、バルブとを含む。当該流路の一端は、ロトクランプに繋がっており、当該流路の他端は、当該バルブに繋がっている。バルブが開閉制御されることによって、エアー供給源からのエアーが、当該流路を介して当該ロトクランプに供給される。エアーがロトクランプに供給されると、当該ロトクランプは、回転軸AXCの径方向内側にナット32を締め付け、非回転部21Bとナット32とを互いに固定する。エアーの供給制御は、たとえば、工作機械100の制御部50によって制御される。
<F.ワーク主軸13の駆動態様>
引き続き図5を参照しつつ、図6および図7を参照して、ワーク主軸13の駆動態様について説明する。図6は、回転軸AXCに沿うワーク主軸13の断面図を示す図である。
上述の図5の例では、保持機構15は、棒材のワークW1を保持していた。これに対して、図6の例では、保持機構15は、棒材のワークW2を保持している。長手方向におけるワークW2の長さは、同方向におけるワークW1の長さよりも短い。
上述のように、保持機構15の駆動態様は、ワークW1,W2の位置合わせモードと、ワークW1,W2の加工モードとを含む。位置合わせモードでは、工作機械100は、回転軸AXC方向における保持機構15の位置を調整することができる。加工モードでは、工作機械100は、回転軸AXCを中心として保持機構15を回転させながらワークW1,W2を加工することができる。
図5に示されるように、工作機械100は、より長い棒材のワークW1を加工する場合には、保持機構15内の可動部17を下げ、Z軸方向におけるワーク保持部分の深さをより深くする。図6に示されるように、工作機械100は、より短い棒材のワークW2を加工する場合には、保持機構15内の可動部17を上げ、Z軸方向におけるワーク保持部分の深さをより浅くする。
工作機械100の制御部50は、保持機構15の駆動態様に合わせて、切換機構30および固定機構40のそれぞれを制御する。図7は、切換機構30および固定機構40の制御例を概略的に示す図である。
図7に示されるように、ワークの位置合わせモードでは、制御部50は、ねじ軸31とナット32とを互いに固定しないように固定機構33を制御するとともに、非回転部21Bとナット32とを互いに固定するように固定機構40を制御する。これにより、ねじ軸31とナット32とが非固定状態になるとともに、非回転部21Bとナット32とが固定状態になる。この場合、モータ122Bから回転部21Aに与えられた回転駆動力は、ハウジング16を介してねじ軸31に伝えられる。その祭、ナット32は非回転部21Bに固定されているので、ねじ軸31がZ軸方向に移動する。これにより、可動部17が移動し、Z軸方向におけるワークの位置が調整される。
一方で、ワークの加工モードでは、制御部50は、ねじ軸31とナット32とを互いに固定するように固定機構33を制御するとともに、非回転部21Bとナット32とを互いに固定しないように固定機構40を制御する。これにより、ねじ軸31とナット32とが固定状態になるとともに、非回転部21Bとナット32とが非固定状態になる。この場合、ナット32が非回転部21Bから解放され、回転部21Aともに回転可能になる。その際、ねじ軸31とナット32とが固定されているため、モータ122Bから回転部21Aに与えられた回転駆動力は、保持機構15の回転運動に利用される。これにより、回転テーブル20がワーク主軸として機能する。
<G.CNCユニット300のハードウェア構成>
次に、図8を参照して、図4に示される制御部50の一例であるCNCユニット300のハードウェア構成について説明する。図8は、CNCユニット300のハードウェア構成の一例を示す図である。
CNCユニット300は、制御回路301と、ROM302と、RAM303と、通信インターフェイス304と、補助記憶装置320とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス309に接続される。
制御回路301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路301は、制御プログラム322などの各種プログラムを実行することでCNCユニット300の動作を制御する。制御プログラム322は、たとえば、ワークの加工プログラムなどを含む。制御回路301は、制御プログラム322の実行命令を受け付けたことに基づいて、ROM302からRAM303に制御プログラム322を読み出す。RAM303は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム322の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス304は、有線または無線で他の装置との通信を実現するためのインターフェイスである。一例として、CNCユニット300は、通信インターフェイス304を介して、ワークの加工を実現するための各種駆動ユニット(たとえば、上述の駆動部110,120など)と通信を行う。
補助記憶装置320は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置320は、制御プログラム322などを格納する。制御プログラム322の格納場所は、補助記憶装置320に限定されず、制御回路301の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリ)、ROM302、RAM303、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
また、制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、制御プログラム122に規定されている制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で工作機械100が構成されてもよい。
<H.フローチャート>
次に、図9を参照して、上述の回転テーブル20の制御フローについて説明する。図9は、回転テーブル20の制御態様の一例を示すフローチャートである。
図9に示される処理は、工作機械100の制御部50が上述の制御プログラム122を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS110において、制御部50は、工作機械100の駆動態様が位置合わせモードに切り換えられたか否かを判断する。一例として、制御部50は、ワークの非加工中(たとえば、旋盤加工を開始する前)に工作機械100の駆動態様を位置合わせモードに切り換える。
他の例として、工作機械100の駆動態様は、上述の操作盤140に対するユーザ操作に応じて位置合わせモードに切り換えられる。
さらに他の例として、制御プログラム122における所定の命令コードが実行されたことに基づいて、工作機械100の駆動態様が位置合わせモードに切り換えられる。
さらに他の例として、制御部50は、ワークの自動搬送ロボット(図示しない)が回転テーブル20にワークをセットしたことに基づいて、工作機械100の駆動態様が位置合わせモードに切り換える。
制御部50は、工作機械100の駆動態様が位置合わせモードに切り換えられたと判断した場合(ステップS110においてYES)、制御をステップS112に切り替える。そうでない場合には(ステップS110においてNO)、制御部50は、制御をステップS120に切り替える。
ステップS112において、制御部50は、上述のねじ軸31と上述のナット32とを互いに固定しないように切換機構30を制御する。これにより、ねじ軸31がナット32に対して可動となる。
ステップS114において、制御部50は、上述の非回転部21Bと上述のナット32とを互いに固定するように固定機構40を制御する。これにより、非回転部21Bとナット32とが固定状態になる。非回転部21Bおよびナット32が相対的に不動となる。
ステップS112の処理とステップS114の処理とが実行されることにより、モータ122Bによる回転テーブル20の回転駆動力が、回転軸AXC方向における保持機構15の直線運動に変換されるようになる。
ステップS116において、制御部50は、Z軸方向において可動部17の位置を調整する。一例として、当該位置は、上述の操作盤140に対するユーザ操作に応じて調整される。他の例として、当該位置は、制御プログラム122や設定ファイルにおいて予め規定されていてもよい。さらに他の例として、当該位置は、長手方向におけるワークの長さに応じて自動で調整されてもよい。長手方向におけるワークの長さは、加工スケジュールなどにおいて予め規定されていてもよいし、カメラなどの撮影手段を用いて自動で認識されもよい。
ステップS120において、制御部50は、工作機械100の駆動態様が加工モードに切り換えられたか否かを判断する。制御部50は、ワークの加工中において工作機械100を加工モードで制御する。一例として、制御部50は、加工プログラムの実行が開始されたことに基づいて、工作機械100の駆動態様を加工モードに切り換える。
制御部50は、工作機械100の駆動態様が加工モードに切り換えられたと判断した場合(ステップS120においてYES)、制御をステップS122に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、制御部50は、制御をステップS110に戻す。
ステップS122において、制御部50は、上述のねじ軸31と上述のナット32とを互いに固定するように切換機構30を制御する。これにより、ねじ軸31およびナット32が相対的に不動となる。
ステップS124において、制御部50は、上述の非回転部21Bと上述のナット32とを互いに固定しないように固定機構40を制御する。これにより、ナット32が非回転部21Bに対して可動となる。
ステップS126において、制御部50は、加工プログラムに従って、ワークの旋盤加工処理を実行する。
なお、上述では、ステップS112の処理が実行された後にステップS114の処理が実行される例について説明を行ったが、ステップS114の処理が実行された後にステップS112の処理が実行されてもよい。
同様に、上述では、ステップS122の処理が実行された後にステップS124の処理が実行される例について説明を行ったが、ステップS124の処理が実行された後にステップS122の処理が実行されてもよい。
<I.まとめ>
以上のように、回転テーブル20の内部には、保持機構15の駆動態様を位置合わせモードと加工モードとの間で切り換えるための切換機構30が設けられている。
位置合わせモードでは、モータ122Cによる回転テーブル20の回転駆動力が、回転軸AXC方向における保持機構15の直線運動に利用される。工作機械100は、保持機構15を位置合わせモードで駆動することで、回転軸AXC方向における保持機構15の位置を調整することができる。これにより、工作機械100は、回転軸AXC方向の任意の位置にワークWを移動することができる。
一方で、加工モードでは、モータ122Cによる回転テーブル20の回転駆動力が、回転軸AXCを中心とする保持機構15の回転運動に利用される。工作機械100は、保持機構15を加工モードで駆動することで、回転軸AXCを中心として保持機構15を回転することができ、保持機構15をワーク主軸として機能させることができる。
このように、工作機械100は、回転軸AXC方向における保持機構15の直線駆動と、回転軸AXCを中心とした保持機構15の回転駆動とを1つのモータ122Cで実現することができる。これにより、回転テーブル20を小型化することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 工具主軸、11 工具、13 ワーク主軸、14 挿入口、15 保持機構、16 ハウジング、17 可動部、20 回転テーブル、21A 回転部、21B 非回転部、22 ベアリング、30 切換機構、31 ねじ軸、32 ナット、33 固定機構、40 固定機構、42 キー溝、43 ピン、50 制御部、80 C軸テーブル、82 B軸テーブル、84 支持機構、100 工作機械、110 駆動部、111C モータドライバ、111X モータドライバ、111Y モータドライバ、111Z モータドライバ、112C モータ、112X モータ、112Y モータ、112Z モータ、120 駆動部、121B モータドライバ、121C モータドライバ、122 制御プログラム、122B モータ、122C モータ、130 カバー、140 操作盤、142 ディスプレイ、300 CNCユニット、301 制御回路、302 ROM、303 RAM、304 通信インターフェイス、309 内部バス、320 補助記憶装置、322 制御プログラム。

Claims (6)

  1. ワークを加工することが可能な工作機械であって、
    回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、
    前記回転軸を中心として前記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、
    前記回転テーブルに支持されており、前記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、
    前記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備え、
    前記第1駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向における前記保持機構の直線運動に利用され、
    前記第2駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向を中心とする前記保持機構の回転運動に利用され
    前記回転テーブルは、
    前記回転軸を中心として回転する回転部と、
    前記回転軸を中心として回転しない非回転部とを含み、
    前記切換機構は、
    前記保持機構に繋がっており、前記回転部の回転に伴って前記回転軸方向に移動可能に構成されているねじ軸と、
    前記ねじ軸に螺合しており、前記非回転部に繋がっているナットと、
    前記ねじ軸と前記ナットとを互いに固定する状態と、前記ねじ軸と前記ナットとを互いに固定しない状態との一方から他方に切り換えることが可能な第1固定機構とを含み、
    前記第1固定機構は、
    前記第1駆動態様において、前記ねじ軸と前記ナットとを互いに固定せず、
    前記第2駆動態様において、前記ねじ軸と前記ナットとを互いに固定する、工作機械。
  2. 前記工作機械は、さらに、前記非回転部と前記ナットとを互いに固定する状態と、前記非回転部と前記ナットとを互いに固定しない状態との一方から他方に切り換えることが可能な第2固定機構を備え、
    前記第2固定機構は、
    前記第1駆動態様において、前記非回転部と前記ナットとを互いに固定し、
    前記第2駆動態様において、前記非回転部と前記ナットとを互いに固定しない、請求項に記載の工作機械。
  3. 前記駆動部は、ダイレクトドライブモータを含む、請求項1または2に記載の工作機械。
  4. ワークを加工することが可能な工作機械であって、
    回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、
    前記回転軸を中心として前記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、
    前記回転テーブルに支持されており、前記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、
    前記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構と、
    前記工作機械は、さらに、当該工作機械を制御するための制御部とを備え、
    前記第1駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向における前記保持機構の直線運動に利用され、
    前記第2駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向を中心とする前記保持機構の回転運動に利用され
    前記制御部は、
    前記ワークの非加工中において前記工作機械を前記第1駆動態様で制御し、
    前記ワークの加工中において前記工作機械を前記第2駆動態様で制御する、工作機械。
  5. ワークを加工することが可能な工作機械の制御方法であって、
    前記工作機械は、
    回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、
    前記回転軸を回転中心として前記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、
    前記回転テーブルに支持されており、前記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、
    前記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備え、
    前記第1駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向における前記保持機構の直線運動に利用され、
    前記第2駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向を中心とする前記保持機構の回転運動に利用され、
    前記制御方法は、
    前記ワークの非加工中において前記工作機械を前記第1駆動態様で制御するステップと、
    前記ワークの加工中において前記工作機械を前記第2駆動態様で制御するステップとを備える、制御方法。
  6. ワークを加工することが可能な工作機械の制御プログラムであって、
    前記工作機械は、
    回転軸を中心として回転可能に構成されている回転テーブルと、
    前記回転軸を回転中心として前記回転テーブルを回転駆動するための駆動部と、
    前記回転テーブルに支持されており、前記ワークを保持可能に構成されている保持機構と、
    前記保持機構の駆動態様を第1駆動態様と第2駆動態様との間で切り換えるための切換機構とを備え、
    前記第1駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向における前記保持機構の直線運動に利用され、
    前記第2駆動態様では、前記駆動部による前記回転テーブルの回転駆動力が、前記回転軸方向を中心とする前記保持機構の回転運動に利用され、
    前記制御プログラムは、前記工作機械に、
    前記ワークの非加工中において前記工作機械を前記第1駆動態様で制御するステップと、
    前記ワークの加工中において前記工作機械を前記第2駆動態様で制御するステップとを実行させる、制御プログラム。
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