JP7128454B2 - パルセーションダンパー - Google Patents

パルセーションダンパー Download PDF

Info

Publication number
JP7128454B2
JP7128454B2 JP2018175846A JP2018175846A JP7128454B2 JP 7128454 B2 JP7128454 B2 JP 7128454B2 JP 2018175846 A JP2018175846 A JP 2018175846A JP 2018175846 A JP2018175846 A JP 2018175846A JP 7128454 B2 JP7128454 B2 JP 7128454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
pulsation damper
damper
case
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018175846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020045848A (ja
Inventor
秀幸 柳屋
真 吉田
真 須藤
哲志 夏目
大輔 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Denso Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp, Denso Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2018175846A priority Critical patent/JP7128454B2/ja
Publication of JP2020045848A publication Critical patent/JP2020045848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7128454B2 publication Critical patent/JP7128454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、パルセーションダンパーに関し、特に燃料ポンプに生じる脈動を効果的に低減することのできるパルセーションダンパーに関する。
従来の高圧燃料ポンプにおいて、ハウジング本体の加圧室と連通する燃料室に設けられたダイヤフラムダンパーにより、吸入通路から当該加圧室に吸入される流体の脈動を吸収して圧力変動を低減させるパルセーションダンパーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
車両においては、近年、燃料消費量の低減や車室内スペースの拡大等の要求が高まり、内燃機関の軽量化・小型化が促進され、これに伴い燃料ポンプの小型化も要請されている。しかるに、燃料ポンプの小型化に応じて燃料室を小さくした場合、その内部に収容されるパルセーションダンパーの取り付けが課題となる。
特許第5664604号明細書
特許文献1に記載されているようなパルセーションダンパーにおいては、ダイヤフラムダンパーを支持する金属板製の支持体から径方向外側に向けて4つの爪部を立ち上げ、かかる爪部の先端を燃料室の天井に押し付けて弾性変形させ、その弾性力を用いてダイヤフラムダンパーを支持している。かかる構成によれば、単純に燃料室を小型化すると支持体の径も小さくせざるを得ないが、それにより爪部の長さも短くなり、十分な弾性力を確保できなくなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、小型でありながら、ダイヤフラムダンパーの適切な支持力を確保できるパルセーションダンパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のパルセーションダンパーは、ケース内に収容されるパルセーションダンパーであって、
内部に気体を封入したダイヤフラムダンパーと、
前記ケースと前記ダイヤフラムダンパーとの間に配置され、前記ダイヤフラムダンパーを保持する支持体と、を有し、
前記支持体は、前記ケースに対向する対向面と、前記対向面に形成され前記ケースに当接して弾性変形する複数の爪部とを有し、
前記対向面に直交する方向から見たときに、前記爪部の中心線は直線状であって、前記支持体の中心点回りにおける円の略接線方向に延在しており、
前記爪部は、その一端を除く周囲にスリットが形成されており、前記対向面から切り起こされており、
前記スリットは、前記中心線を挟んだ前記爪部の両側においてスリット端を有し、前記支持体の中心に近い側のスリット端よりも、前記支持体の外周に近い側のスリット端の方が大きい
ことを特徴とする。
本発明によれば、小型でありながら、ダイヤフラムダンパーの適切な支持力を確保できるパルセーションダンパーを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るパルセーションダンパー10の側面図である。 パルセーションダンパー10の分解構成を示す斜視図である。 (a)は第1支持体11の上面図であり、(b)は第1支持体11の側面図である。 パルセーションダンパー10をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。 第1支持体11の変形モデルを示す概略断面図である。 本実施形態の変形例にかかる第1支持体11’を示す図3(a)と同様な図である。 本発明の第2の実施形態に係るパルセーションダンパー20の側面図である。 パルセーションダンパー20の分解構成を示す斜視図である。 (a)は第1支持体21の上面図であり、(b)は第1支持体21の側面図である。 パルセーションダンパー20をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るパルセーションダンパー30の側面図である。 パルセーションダンパー30の分解構成を示す斜視図である。 (a)は第1支持体31の上面図であり、(b)は第1支持体31の側面図である。 パルセーションダンパー30をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るパルセーションダンパー40の側面図である。 パルセーションダンパー40をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るパルセーションダンパー50の側面図である。 パルセーションダンパー50の分解構成を示す斜視図である。 パルセーションダンパー50をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパルセーションダンパー10の側面図である。図2は、パルセーションダンパー10の分解構成を示す斜視図である。
図2に示すように、パルセーションダンパー10は、第1支持体11と、ダイヤフラムダンパー12と、第2支持体13とからなる。ダイヤフラムダンパー12は、ここでは2枚の板材12a(図2では一方のみ図示)からなる。共通した円形状を持つ板材12aは、ステンレス鋼板等の金属薄板にプレス等の塑性加工を行うことにより形成されており、中央の円形隆起部12bと、外周のフランジ部12cとから一体的に構成されている。ダイヤフラムダンパー12は、板材12aを対向配置して、当接するフランジ部12c同士を溶接等により接合して,内部に気体を封入することにより形成されている。
金属薄板をプレス加工することより円形状に形成される第2支持体13は、ダイヤフラムダンパー12を支持する環状のフランジ部13aと、等間隔で周方向に配置された小開口13bを備えたテーパ状中間部13cと、テーパ状中間部13cにつながる短筒部13dとを備える。また、短筒部13dの下端周縁に、開口13eが形成されている。
図3(a)は第1支持体11の上面図であり、図3(b)は第1支持体11の側面図である。尚、図面を見やすくするために、図3(a)中、爪部11gの1つのみ各部に符号を付し、同じ構成を有する残る3つの爪部11gの各部については符号を省略する。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される第1支持体11は、環状のフランジ部11aと、フランジ部11aから偏位した円形の中央部11bと、フランジ部11aと中央部11bとを連結する円筒部11cとを備える。中央部11bの上面(対向面)11dが、フラットな面を形成する。
図3(a)に示す方向から見て、中央部11bには、上下を貫通するようにして、4つのU字状のスリット11eと、中央の円形の開口11fとが形成されている。U字状のスリット11eの内側に、爪部11gが切り起こされるように形成されている。爪部11gは、中央部11bに対して折れ線(境界線)11hを境界として立ち上がるように折り曲げられた立ち上がり部11iと、立ち上がり部11iに対して折れ線11jを境界としてつながっている略台形状の当接部11kとを有する。当接部11kは、ここでは円筒面の一部であるが、平面であってもよい。
4つの爪部11gは共通した形状を持ち、各爪部11gは軸線11mを挟んで線対称の形状を有する。これら爪部11gは、第1支持体11の中心点Oを基準として90度位相で点対称に配置されている。爪部11gの根元側端部となる折れ線部11hは軸線(中心線)11mに直交している。すなわち、第1支持体11の構成要素を、第1支持体11の軸線に沿って紙面と平行な仮想面(ここでは上面11dを含む面)に投影した場合において、同仮想面上で軸線11mは、折れ線部11hの中点XSの法線と重なっている。同仮想面において、軸線11mは第1支持体11の中心点Oを中心とする仮想円CLの略接線方向に延在しているため、中心点Oと交差することはない。尚、境界線とは明確な折れ線に限らない。例えば、折れ線11h近傍で滑らかに円筒面状に曲がっている場合、折れ線11hが明確に視認できないこともあるが、その場合には中央部11bと立ち上がり部11iの中間位置を境界線とする。本実施形態では、爪部21gを4つとしたが、周方向に等間隔(即ち、等角度間隔)で配置されている場合は3つ以下でもよく、もしくは5つ以上設けてもよい。
U字状のスリット11eは、第1支持体11のプレス時に同時に形成でき、折れ線11hの両端側のスリット端11n、11oを除き、ほぼ等しい幅を有する。中心点Oに近い側のスリット端11nは略円形状であり、フランジ部11aに近い側のスリット端11oは略長円形状であり、スリット端11nよりもスリット端11oは大きい。ここで、「大きい」とは、スリット端11nの第1支持体径方向サイズよりも、スリット端11oの第1支持体径方向サイズの方が大きいこと、又、スリット端11nの第1支持体周方向サイズよりも、スリット端11oの第1支持体周方向サイズの方が大きいことのいずれをも含む。スリット端11oの一部が円筒部11cに回り込んでいても良い。
(パルセーションダンパーの組付)
図4は、パルセーションダンパー10をケース15に組み付けた状態を示す断面図である。図4において、ケース15は、上端15aが開放した有底筒部材15bと、有底筒部材15bの上端15aを覆う円盤状の蓋部材15cとを有し、有底筒部材15bの底壁15dには、円形状の凹部15eと、凹部15e内において円形の開口15fが形成されている。開口15fは、不図示の加圧室に連通している。有底筒部材15bと蓋部材15cとを組み付けることで、例えば燃料ポンプの一部であるケース15が形成される。
組み付け時には、図2に示すように、第1支持体11と第2支持体13との間にダイヤフラムダンパー12を配置して、フランジ部11a、12c、13a同士を溶接して、図1に示すパルセーションダンパー10を形成する。尚、フランジ部11a、12c、13a同士は必ずしも溶接する必要はなく、第1支持体11と第2支持体13との間にダイヤフラムダンパー12を挟持するのみでも良い。
更に、有底筒部材15bから蓋部材15cを取り外した状態で、図4に示すように、第2支持体13の短筒部13dが、有底筒部材15bの凹部15eに嵌合するようにして、ケース15内にパルセーションダンパー10を配置する。その後、有底筒部材15bに蓋部材15cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース15が形成され,その内部に燃料室FRが画成される。
このとき、第1支持体11の爪部11gの当接部11kが蓋部材15cの下面15gに当接することで、爪部11gが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー10を下方向に付勢してケース15内に保持することができる。かかる状態で、開口15fを介して燃料室FRと不図示の加圧室とが連通し、また燃料室FR内の燃料が開口11f、13e、小開口13bを介してダイヤフラムダンパー12に接することで、燃料ポンプ動作時におけるパルセーションダンパー10の脈動低減効果が発揮される。
本実施の形態によれば、上述したように爪部11gの軸線11mが、上面11dに直交する方向に見て、仮想円CLの略接線方向に向いているので、第1支持体11の径が比較的小さい場合でも、爪部11gの長さを十分に確保でき、それにより良好な弾性特性を確保できる。また、爪部11gの長さを長くとることで、当接部11kの追従可能な範囲が拡大するから、ケース15の内寸の製造誤差を吸収して適切な保持力をパルセーションダンパー10に付与することができる。また、本実施の形態では、爪部11gの長さを長くしても、当接部11kの蓋部材15cに対する当接する位置を極力径方向外側とすることができ、それによりパルセーションダンパー10を安定して支持できる。
スリット端11nよりもスリット端11oが大きくなっている効果について説明する。図5は、第1支持体11の変形例を示す概略断面図である。図5において、ケース15(図4)からの外力Fが爪部11g(図4)を介して中央部11bに印加されたとき、第1支持体11の構造上、円筒部11cに支持される外周側の剛性が比較的高くなることから、中央部11bの中心点Oに近い側の変形量δ1は、中央部11bの円筒部11cに近い側の変形量δ2より大きくなる。
このように第1支持体11の変形時には、図3(a)を参照して、爪部11gの一端である立ち上がり部11iの折れ線11hの近傍において、スリット端11oの側(外側)よりもスリット端11nの側(内側)の方がより沈み込む(ダイヤフラムダンパー12に近づく)ようになるため、当接部11kが後述するケースの内面に片当たりしたり、応力集中が生じたりする虞れがある。そこで本実施の形態では、スリット端11nよりもスリット端11oを大きくすることで、立ち上がり部11iの折れ線11hの近傍の沈み込み量のバランスを取り、片当たりや応力集中を抑制している。
(変形例)
図6は、本実施形態の変形例にかかる第1支持体11’を示す図3(a)と同様な図である。本変形例では、U字状のスリット11eにおいてスリット端11n、11oを同様な大きさ及び形状としている。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるので、同じ符号を付して重複説明を省略する。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係るパルセーションダンパー20の側面図である。図8は、パルセーションダンパー20の分解構成を示す斜視図である。
図8に示すように、パルセーションダンパー20は、第1支持体21と、ダイヤフラムダンパー12と、第2支持体13とからなる。ダイヤフラムダンパー12及び第2支持体13は、上述した実施の形態と同様であるので、各部に同じ符号を付して重複説明を省略する。
図9(a)は第1支持体21の上面図であり、図9(b)は第1支持体21の側面図である。ここでも、図面を見やすくするために、図9(a)中、爪部21gの1つのみ各部に符号を付し、それ以外の爪部21gの各部については符号を省略している。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される第1支持体21は、環状のフランジ部21aと、フランジ部21aから偏位した円形の中央部21bと、フランジ部21aと中央部21bとを連結する円筒部21cとを備える。また、中央部21bの上面(対向面)21dが、フラットな面を形成する。
図9(a)に示す方向から見て、中央部21bには、上下を貫通するようにして開口21fが形成されている。開口21fは、4つのL字状のスリット21eにつながっており、各スリット21eは円形のスリット先端21oを有する。開口21fとU字状のスリット21eは、第1支持体21のプレス時に同時に形成できる。スリット21eと開口21fとに挟まれるようにして、爪部21gが形成されている。
爪部21gは、スリット先端21oの近傍にて、中央部21bに対して折れ線(境界線)21hを境界として立ち上がるように折り曲げられた立ち上がり部21iと、立ち上がり部21iに対して折れ線21jを境界としてつながっている略台形状の当接部21kとを有する。当接部21kは、ここでは円筒面の一部であるが、平面であってもよい。
4つの爪部21gは共通した形状を持ち、各爪部21gは軸線(中心線)21mを挟んで線対称の形状を有する。これら爪部21gは、第1支持体21の中心点Oを基準として90度位相で点対称に配置されている。爪部21gの根元側端部となる折れ線21hは軸線21mに直交している。第1支持体21の構成要素を、第1支持体21の軸線に沿って紙面と平行な仮想面(ここでは上面21dを含む面)に投影した場合において、同仮想面上で軸線21mは、折れ線21hの中点XSの法線と重なっている。同仮想面において、軸線21mは第1支持体21の中心点Oを中心とする仮想円CLの略接線方向に延在しているため、中心点Oを通過することはない。ここでも、折れ線21hの中点XSの法線が中心点Oを通過しない限り、軸線21mは接線方向に対して傾いていてもよい。又、境界線とは明確な折れ線に限らない。
(パルセーションダンパーの組付)
パルセーションダンパー20の組付については、上述した実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図10は、パルセーションダンパー20をケース15に組み付けた状態を示す断面図である。ケース15についても、上述した実施の形態と同様であるため、図10で同じ符号を付して重複説明を省略する。
図8に示すように組み付けたパルセーションダンパー20を、図10において、有底筒部材15bから蓋部材15cを取り外した状態で、第2支持体13の短筒部13dが有底筒部材15bの凹部15eに嵌合するようにして、ケース15内に配置する。さらに有底筒部材15bに蓋部材15cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース15が形成される。
このとき、第1支持体21の爪部21gの当接部21kが蓋部材15cの下面15gに当接することで、爪部21gが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー20を下方向に付勢してケース15内に保持することができる。かかる状態で、開口15fを介して燃料室FRと不図示の加圧室とが連通し、また燃料室FR内の燃料が開口21f、13e、小開口13bを介してダイヤフラムダンパー12に接することで、燃料ポンプ動作時におけるパルセーションダンパー20の脈動低減効果が発揮される。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係るパルセーションダンパー30の側面図である。図12は、パルセーションダンパー30の分解構成を示す斜視図である。
図12に示すように、パルセーションダンパー30は、第1支持体31と、ダイヤフラムダンパー12と、第2支持体13とからなる。ダイヤフラムダンパー12及び第2支持体13は、上述した実施の形態と同様であるので、各部に同じ符号を付して重複説明を省略する。
図13(a)は第1支持体31の上面図であり、図13(b)は第1支持体31の側面図である。ここでも、図面を見やすくするために、図13(a)中、爪部31gの1つのみ各部に符号を付し、それ以外の爪部31gの各部については符号を省略する。
金属薄板よりプレスで形成される第1支持体31は、環状のフランジ部31aと、フランジ部31aから偏位した円形の中央部31bと、フランジ部31aと中央部31bとを連結する円筒部31cとから一体的に形成されている。中央部31bの上面31dが、フラットな対向面を形成する。
図13(a)に示すように、中央部31bには、上下を貫通するようにして開口31fが形成されている。一対の円弧状のスリット31eの中央部31pは、開口31fにつながりその一部を構成しており、各スリット31eの両端は円形のスリット先端31oとなっている。開口31fとスリット31eは、第1支持体31のプレス時に同時に形成できる。1つのスリット31eと開口31fとに挟まれるようにして、2つの爪部31gが対向して形成されている。つまり、開口31f周囲に4つの爪部31gが形成されている。
爪部31gは、スリット先端31oの近傍にて、中央部31bに対して折れ線(境界線)31hを境界として立ち上がるように折り曲げられた立ち上がり部31iと、立ち上がり部31iに対して折れ線31jを境界としてつながっている略台形状の当接部31kとを有する。当接部31kは、ここでは円筒面の一部であるが、平面であってもよい。
各爪部31gは共通した形状を持ち、ストレートな軸線(中心線)31mを挟んで対称形状を有しており、隣接する2つの爪部31gの先端である当接部31kは向かい合っている。爪部31gは、第1支持体31の中心点Oを通る対称線MLを挟んで鏡像の位置関係となっている。第1支持体31の構成要素を、第1支持体31の軸線に沿って紙面と平行な仮想面(ここでは上面31dを含む面)に投影した場合において、同仮想面上で折れ線31hは軸線31mに直交しており、すなわち軸線31mは、折れ線31hの中点XSの法線と重なっている。同仮想面において、軸線31mは第1支持体31の中心点Oを中心とする仮想円CLの略接線方向に延在しているため、中心点Oと交差することはない。ここでも、折れ線31hの中点XSの法線が中心点Oを通過しない限り、軸線31mは接線方向に対して傾いていてもよい。又、境界線とは明確な折れ線に限らない。
(パルセーションダンパーの組付)
パルセーションダンパー30の組付については、上述した実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
図14は、パルセーションダンパー30をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。ケース15についても、上述した実施の形態と同様であるため、図14で同じ符号を付して重複説明を省略する。
図12に示すように組み付けたパルセーションダンパー30を、図14において、有底筒部材15bから蓋部材15cを取り外した状態で、第2支持体13の短筒部13dが有底筒部材15bの凹部15eに嵌合するようにして、ケース15内に配置する。さらに有底筒部材15bに蓋部材15cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース15が形成される。
このとき、第1支持体31の爪部31gの当接部31kが蓋部材15cの下面15gに当接することで、爪部31gが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー30を下方向に付勢してケース15内に保持することができる。かかる状態で、開口15fを介して燃料室FRと不図示の加圧室とが連通し、また燃料室FR内の燃料が開口31f、13e、小開口13bを介してダイヤフラムダンパー12に接することで、燃料ポンプ動作時におけるパルセーションダンパー30の脈動低減効果が発揮される。
(第4の実施の形態)
図15は、本発明の第4の実施形態に係るパルセーションダンパー40の側面図である。本実施の形態にかかるパルセーションダンパー40は、第1の実施の形態に対して、ダイヤフラムダンパー12(図2参照)を一対の第1支持体11により上下に挟持している。すなわち、第2支持体を用いていない。
図16は、パルセーションダンパー40をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。ケース15については、上述した実施の形態に対して、蓋部材15cの下面15gに、有底筒部材15bの底壁15dに形成された凹部15eに対向して、凹部15hを形成している点のみが異なるため、共通する構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
(パルセーションダンパーの組付)
図15に示すように組み付けたパルセーションダンパー40を、図16において、有底筒部材15bから蓋部材15cを取り外した状態で、下側の第1支持体11の爪部11gの当接部11kが有底筒部材15bの凹部15eに当接するようにして、ケース15内に配置する。さらに有底筒部材15bに蓋部材15cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース15が形成される。
このとき、上側の第1支持体11の爪部11gの当接部11kが蓋部材15cの凹部15hに当接する。これにより上下の第1支持体11の爪部11gが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー40を下方向に付勢してケース15内に保持することができる。本実施の形態によれば、ケース15に対してパルセーションダンパー40の組み付け時に天地を気にする必要がなく、組み付け容易性が高まるとともに誤組防止を図れる。また、第2支持体を用いず共通の第1支持体を2つ用いることで、部品の種類を削減できコスト低減に貢献する。なお、第1の実施の形態にかかる第1支持体11を用いてパルセーションダンパー40を構成したが、それ以外の第1支持体を用いてもよい。
(第5の実施形態)
図17は、本発明の第5の実施形態に係るパルセーションダンパー50の側面図である。図18は、パルセーションダンパー50の分解構成を示す斜視図である。
図18に示すように、パルセーションダンパー50は、第1支持体11と、ダイヤフラムダンパー52とからなる。ダイヤフラムダンパー52は、上述した1枚の板材12aのフランジ部12cを、フラットな円板53の片側に溶接して形成されている。板材12aについては、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。また第1支持体11も、上述した実施の形態と同様であるので、各部に同じ符号を付して重複説明を省略する。
(パルセーションダンパーの組付)
組み付け時には、図18に示すように、板材12aの円形隆起部12bを第1支持体11側に向け、フランジ部11a、12c(円板53)同士を溶接して、図17に示すパルセーションダンパー50を形成する。
図19は、パルセーションダンパー50をケース15に組み付けた状態で示す断面図である。ケース15については、上述した実施の形態に対して、有底筒部材15bの底壁15dに開口を設ける代わりに蓋部材15cの下面15gの中央に、不図示の加圧室に連通する開口15fを形成している点のみが主として異なるため、共通する構成については同じ符号を付して重複説明を省略する。
図17に示すように組み付けたパルセーションダンパー50を、図19において、有底筒部材15bから蓋部材15cを取り外した状態で、円板53を有底筒部材15bの凹部15eに密着させるようにして、ケース15内に配置する。さらに有底筒部材15bに蓋部材15cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース15が形成される。
このとき、第1支持体11の爪部11gの当接部11kが蓋部材15cの開口15fの周囲で下面15gに当接する。これにより第1支持体11の爪部11gが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー50を下方向に付勢してケース15内に保持することができる。ケース15の開口15fを介して燃料室FRと不図示の加圧室とが連通し、また燃料室FR内の燃料が開口11f等を介してダイヤフラムダンパー52に接することで、燃料ポンプ動作時におけるパルセーションダンパー50の脈動低減効果が発揮される。本実施の形態によれば、上述した実施の形態に対して部品点数を削減できる。なお、第1の実施の形態にかかる第1支持体11を用いてパルセーションダンパー50を構成したが、それ以外の第1支持体を用いてもよい。
10、20、30、40、50 パルセーションダンパー
11、11’、21、31 第1支持体
11a、21a、31a フランジ部
11d、21d、31d 上面
11e、21e、31e スリット
11f、21f、31f 開口
11g、21g、31g 爪部
11k、21k、31k 当接部
12、52 ダイヤフラムダンパー
13 第2支持体
15 ケース
53 円板

Claims (5)

  1. ケース内に収容されるパルセーションダンパーであって、
    内部に気体を封入したダイヤフラムダンパーと、
    前記ケースと前記ダイヤフラムダンパーとの間に配置され、前記ダイヤフラムダンパーを保持する支持体と、を有し、
    前記支持体は、前記ケースに対向する対向面と、前記対向面に形成され前記ケースに当接して弾性変形する複数の爪部とを有し、
    前記対向面に直交する方向から見たときに、前記爪部の中心線は直線状であって、前記支持体の中心点回りにおける円の略接線方向に延在しており、
    前記爪部は、その一端を除く周囲にスリットが形成されており、前記対向面から切り起こされており、
    前記スリットは、前記中心線を挟んだ前記爪部の両側においてスリット端を有し、前記支持体の中心に近い側のスリット端よりも、前記支持体の外周に近い側のスリット端の方が大きい
    ことを特徴とするパルセーションダンパー。
  2. 前記対向面に直交する方向から見たときに、前記爪部は、前記支持体の中心点回りに略等角度で配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載のパルセーションダンパー。
  3. 前記爪部は、少なくとも2つの前記爪部の先端が向かい合うように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパルセーションダンパー。
  4. 前記支持体は、前記ダイヤフラムダンパーの片側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のパルセーションダンパー。
  5. 前記支持体は、前記ダイヤフラムダンパーの両側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載のパルセーションダンパー。
JP2018175846A 2018-09-20 2018-09-20 パルセーションダンパー Active JP7128454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018175846A JP7128454B2 (ja) 2018-09-20 2018-09-20 パルセーションダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018175846A JP7128454B2 (ja) 2018-09-20 2018-09-20 パルセーションダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020045848A JP2020045848A (ja) 2020-03-26
JP7128454B2 true JP7128454B2 (ja) 2022-08-31

Family

ID=69899506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018175846A Active JP7128454B2 (ja) 2018-09-20 2018-09-20 パルセーションダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7128454B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209907A (ja) 2009-02-13 2010-09-24 Denso Corp ダンパ装置及びそれを用いた高圧ポンプ
JP2014240658A (ja) 2011-08-23 2014-12-25 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP5664604B2 (ja) 2011-08-23 2015-02-04 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP2015232283A (ja) 2014-06-09 2015-12-24 トヨタ自動車株式会社 ダンパー装置
WO2016190096A1 (ja) 2015-05-27 2016-12-01 株式会社不二工機 パルセーションダンパ
US20170023165A1 (en) 2015-07-20 2017-01-26 Delphi Technologies, Inc. Pulsation damper

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209907A (ja) 2009-02-13 2010-09-24 Denso Corp ダンパ装置及びそれを用いた高圧ポンプ
JP2014240658A (ja) 2011-08-23 2014-12-25 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP5664604B2 (ja) 2011-08-23 2015-02-04 株式会社デンソー 高圧ポンプ
JP2015232283A (ja) 2014-06-09 2015-12-24 トヨタ自動車株式会社 ダンパー装置
WO2016190096A1 (ja) 2015-05-27 2016-12-01 株式会社不二工機 パルセーションダンパ
US20170023165A1 (en) 2015-07-20 2017-01-26 Delphi Technologies, Inc. Pulsation damper

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020045848A (ja) 2020-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0424849Y2 (ja)
US10480466B2 (en) Diaphragm and pulsation damper using same
US7647860B2 (en) Diaphragm and a diaphragm pump
US4229010A (en) Self-aligning shaft seal
JP2016113922A5 (ja)
US6910683B2 (en) Fluid-sealed anti-vibration device
JP7128454B2 (ja) パルセーションダンパー
US20180128288A1 (en) Accumulator
JP6653206B2 (ja) 液封防振装置
WO2020059356A1 (ja) パルセーションダンパー
JP7440205B2 (ja) ガスケット及び封止構造
JP4727974B2 (ja) トランスデューサーフィルター及び体外循環回路
JP6113501B2 (ja) 防振連結ロッド
JP7126696B2 (ja) パルセーションダンパー
JP7150319B2 (ja) パルセーションダンパー
US11698067B2 (en) Fluid control device
CN215487440U (zh) 曲轴减震器组件
JP7146249B2 (ja) パルセーションダンパー
JP2003106458A (ja) 板ブラシシール
WO2024135219A1 (ja) 流体制御装置
JP3111825B2 (ja) 各種キャップにおける弾性係止板の支持構造
JP6794303B2 (ja) 密封装置
CN109549460B (zh) 面板组件和具有其的烹饪器具
JP2004100913A (ja) 液体封入型防振装置
JP2021113500A (ja) パルセーションダンパー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7128454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150