JP7126962B2 - 力率改善回路およびそれを備える電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、力率改善回路(以下、PFC回路)およびそれを備える電子機器に関する。
多くの電子機器は、商用電源から供給されるAC(交流)電流をスイッチング電源回路によりDC(直流)電流に変換して利用している。この場合、スイッチング電源回路からは入力周波数(商用電源の周波数)の整数倍の周波数を有する高調波電流成分が発生し、この高調波電流成分が商用電源側に流出すると送電設備などに悪影響を及ぼす。このため、国内外において高調波電流規制値が設けられており、電子機器はこの規制値を超える高調波電流成分を発生させないための対策が要求される。高調波電流成分の規制対策として利用されるのがPFC回路である。PFC回路は、入力されるAC電流を正弦波に近づける(力率を改善する)ことで、高調波電流成分を抑制する作用を有する。
PFC回路の基本動作は、例えば、特許文献1に開示があるように、リアクタ(コイル)に三角波状に電流を流し、電流の平均値が正弦波になるように制御するというものである。PFC回路は、スイッチ素子(トランジスタ)、ダイオード、リアクタを含むように構成されており、スイッチ素子を所定のスイッチング周波数でON/OFFすることにより、リアクタに流れる電流(入力AC電流)が図5に示す形状の波形(多数の三角波が連なって近似的に正弦波となる形状の波形)となる。尚、PFC回路には臨界モードと連続モードとがあるが、図5の波形は連続モードのPFC回路における波形を示している。
特開平7-327361号公報
図5に示すように、PFC回路を動作させている時の入力AC電流の波形は三角波が連なった形状となっており、この入力AC電流のピーク・トゥ・ピークが、PFC回路における雑音端子電圧となる。すなわち、PFC回路の雑音端子電圧を小さくするためには、入力AC電流のピーク・トゥ・ピークを小さくすればよい。PFC回路を備える電子機器では、この雑音端子電圧も規格値を超えないように抑える必要がある。尚、入力AC電流のピーク・トゥ・ピークは、入力AC電圧の電圧上昇時は各三角波の電流上昇領域における電流幅(図6参照)がこれに相当し、電圧下降時は各三角波の電流下降領域における電流幅がこれに相当する。
入力AC電流のピーク・トゥ・ピークを小さくするには、PFC回路におけるスイッチング周波数を上げるか、または、リアクタのインダクタンスを上げるかの2つの方法がある。但し、リアクタに使用されるコイルはインダクタンスのばらつきが大きいため、従来のPFC回路では、インダクタンスのばらつきを考慮して、余裕を持ってスイッチング周波数を設定する必要があった。すなわち、従来のPFC回路では、スイッチング周波数を高めに設定せざるを得なかった。しかしながら、スイッチング周波数が高いと、スイッチング損失が増大し、PFC回路の効率が低下するといった問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、雑音端子電圧を確実に規格値内に抑えながら、スイッチング損失の増大による効率低下を抑制できるPFC回路およびそれを備える電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様である力率改善回路は、少なくとも一組のリアクタ、ダイオードおよびスイッチ素子を含み、前記スイッチ素子のON/OFF駆動によって前記リアクタに三角波状に電流を流し、入力交流電流の平均値が正弦波になるように制御する力率改善回路であって、前記入力交流電流を検出する電流センサと、前記電流センサによって検出される前記入力交流電流のピーク・トゥ・ピークの値に基づいて、前記スイッチ素子のスイッチング周波数を調整する制御部とを含み、前記制御部は、前記ピーク・トゥ・ピークの値を適正範囲の上限値および下限値と比較し、前記ピーク・トゥ・ピークの値が前記適正範囲内となるように前記スイッチ素子のスイッチング周波数を調整することを特徴としている。
上記の構成によれば、力率改善回路の入力交流電流におけるピーク・トゥ・ピークを適正範囲の上限値および下限値と比較し、ピーク・トゥ・ピークが適正範囲内となるようにスイッチ素子のスイッチング周波数を調整することで、雑音端子電圧を確実に規格値内に抑えながら、スイッチング損失の増大による効率低下を抑制できる最適なスイッチング周波数への調整が可能となる。
また、上記力率改善回路では、前記制御部は、前記ピーク・トゥ・ピークの値が前記適正範囲の上限値よりも大きい場合は前記スイッチ素子のスイッチング周波数を上げ、前記ピーク・トゥ・ピークの値が前記適正範囲の下限値よりも小さい場合は前記スイッチ素子のスイッチング周波数を下げる構成とすることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第2の態様である電子機器は、商用電源から供給される交流電流を直流電流に変換するスイッチング電源回路を有する電子機器であって、前記スイッチング電源回路は、上記記載の力率改善回路を搭載していることを特徴としている。
本発明の力率改善回路および電子機器は、入力交流電流におけるピーク・トゥ・ピークが適正範囲内となるようにスイッチ素子のスイッチング周波数を調整することで、雑音端子電圧を確実に規格値内に抑えながら、スイッチング損失の増大による効率低下を抑制できるといった効果を奏する。
実施の形態1に係るPFC回路を搭載したスイッチング電源回路の概略構成を示す回路図である。 図1のスイッチング電源回路の動作時における電流経路を示す図であり、(a)はスイッチ素子がONとなる期間の電流経路、(b)はスイッチ素子がOFFとなる期間の電流経路を示す。 図1のPFC回路における動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るPFC回路を搭載したスイッチング電源回路の概略構成を示す回路図である。 連続モードのPFC回路における入力交流電圧および入力交流電流の波形図である。 図5に示す入力交流電流におけるピーク・トゥ・ピークを説明する図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態1に係るPFC回路を搭載したスイッチング電源回路10の概略構成を示す回路図である。本実施の形態1に係るスイッチング電源回路10は、入力されるAC電流をDC電流に変換して出力するものであり、PFC回路(力率改善回路)としてトーテムポール型ブリッジレス回路を備えるものとして例示されている。また、本実施の形態1に係るPFC回路は、リアクタに連続的に電流を流す連続モードで動作するものである。
スイッチング電源回路10は、図1に示すように、リアクタL1、スイッチ素子S1およびS2、ダイオードD1~D4、平滑コンデンサC1、電流センサA1および制御部11を備えている。具体的には、スイッチング電源回路10は以下の構成を有している。
スイッチング電源回路10の一方の入力端子in1はノードn1に接続されており、入力端子in1とノードn1との間には、リアクタL1と電流センサA1とが直列に接続されている。スイッチング電源回路10の他方の入力端子in2はノードn2に接続されている。また、一方の出力端子out1はノードn5を介してノードn3に接続されており、他方の出力端子out2はノードn6を介してノードn4に接続されている。ノードn5とノードn6との間には平滑コンデンサC1が接続されている。
ノードn1とノードn3との間には、スイッチ素子S1とダイオードD1とが並列に接続されており、ダイオードD1はノードn1からノードn3に向かう方向を順方向としている。ノードn1とノードn4との間には、スイッチ素子S2とダイオードD2とが並列に接続されており、ダイオードD2はノードn4からノードn1に向かう方向を順方向としている。ノードn2とノードn3との間には、ダイオードD3がノードn2からノードn3に向かう方向を順方向として接続されている。ノードn2とノードn4との間には、ダイオードD4がノードn4からノードn2に向かう方向を順方向として接続されている。
さらに、スイッチング電源回路10は、制御部11を備えている。制御部11には電流センサA1からリアクタL1を流れる電流(リアクタ電流)が入力され、制御部11は、このリアクタ電流に基づいてスイッチ素子S1またはS2のスイッチング周波数を制御する。尚、電流センサA1により検出されるリアクタ電流は、PFC回路の入力AC電流でもある。また、電流センサA1は、リアクタ電流が検出できればその配置箇所は限定されるものではなく、図1に示すa1またはa2の位置に電流センサA1が配置されていてもよい。
図1に示すスイッチング電源回路10においては、リアクタL1、スイッチ素子S1およびS2、ダイオードD1~D4、電流センサA1および制御部11によってPFC回路が構成されている。このPFC回路の基本動作は、スイッチ素子S1またはS2の周期的なON/OFFによって行われる。すなわち、スイッチング電源回路10の入力電圧は交流(AC)であり、入力電圧が正の場合はスイッチ素子S2がON/OFFされ(スイッチ素子S1は常にOFF)、入力電圧が負の場合はスイッチ素子S1がON/OFFされる(スイッチ素子S2は常にOFF)。また、特許請求の範囲に記載の“一組のリアクタ、ダイオードおよびスイッチ素子”には、入力電圧が正の場合はリアクタL1、スイッチ素子S2、およびダイオードD1がこれに相当し、入力電圧が負の場合はリアクタL1、スイッチ素子S1、およびダイオードD3がこれに相当する。
以下、入力電圧が正の場合を例にとり、PFC回路の基本動作を説明する。尚、入力電圧が負の場合は、スイッチ素子S2およびダイオードD1,D4の役割がスイッチ素子S1およびダイオードD2,D3に切り替わるのみであって、基本動作は同じである。
PFC回路においてスイッチ素子S2がONとなる期間は、図6における三角波の電流上昇期間(1)に対応する。この時のPFC回路には、図2(a)に示すように、負荷がリアクタL1のみのループができ、このループに電流が流れることでリアクタL1にエネルギがチャージされる。すなわち、スイッチ素子S2のON期間は、入力端子in1、リアクタL1、スイッチ素子S2、ダイオードD4および入力端子in2を繋ぐように電流ループが形成される。
一方、PFC回路においてスイッチ素子S2がOFFとなる期間は、図6における三角波の電流下降期間(2)に対応する。スイッチ素子S2がOFFとされた時、リアクタL1の電流は直ぐには0Aとならず、図2(b)に示すように、電流を流し続けようとする起電力が発生して出力側に電流が流れる(リアクタL1にチャージされたエネルギが2次側に出力される)。すなわち、スイッチ素子S2のOFF期間は、入力端子in1、リアクタL1、ダイオードD1、平滑コンデンサC1、ダイオードD4および入力端子in2を繋ぐように電流ループが形成される。
スイッチ素子S2のON/OFFは、制御部11から与えられるスイッチング信号(ベース電流)によって切り替えられる。本実施の形態1に係るPFC回路は、このスイッチング信号の周波数(スイッチング周波数)を、リアクタ電流のピーク・トゥ・ピークに応じて調整することを特徴する。以下、スイッチング周波数の調整手法を、図3のフローチャートを参照して説明する。尚、ここでの説明も入力電圧が正の場合を例示する。
まず、PFC回路の動作が開始されると、制御部11は、電流センサA1から入力されるリアクタ電流のピーク・トゥ・ピークの値を測定する(ST1)。この測定は、入力AC電圧の上昇時はスイッチ素子S2のON期間におけるリアクタ電流の上昇幅を測定し、入力AC電圧の下降時はスイッチ素子S1のON期間におけるリアクタ電流の下降幅を測定する。また、図5にも示されているように、リアクタ電流のピーク・トゥ・ピークの値は入力AC電圧の位相によって異なっているため、ST1におけるピーク・トゥ・ピークの値の測定は、入力AC電圧の決まった位相で行われる必要がある。好適には、ピーク・トゥ・ピークが最も大きくなる正弦波の“節”の部分で測定されることが望ましい。尚、正弦波の“節”の部分でピーク・トゥ・ピークを測定するためには、入力AC電圧が0Vとなった直後のピーク・トゥ・ピークを測定すればよい。
次いで、制御部11は、ST1で測定したピーク・トゥ・ピークの値が適正範囲内の値であるか否かを判定し、適正範囲内でなければ適正範囲内となるようにスイッチ素子S2のスイッチング周波数を調整する。ここでの適正範囲とは、PFC回路における雑音端子電圧が規格値を超えない目安となる範囲であり、その上限値Pmaxおよび下限値Pminが制御部11のメモリに予め格納されている。
この調整のため、制御部11は、ST1で測定したピーク・トゥ・ピークの値が適正範囲の上限値Pmax以下であるか否かを判定する(ST2)。ピーク・トゥ・ピークの値が上限値Pmaxよりも小さければ雑音端子電圧が規格値を超えることが無く、ピーク・トゥ・ピークの値が上限値Pmaxよりも大きければ雑音端子電圧が規格値を超える可能性がある。但し、実際には、上限値Pmaxは多少の余裕を持たせた値として設定されるものであり、ピーク・トゥ・ピークの値が上限値Pmaxよりも大きくなった時点で直ちに雑音端子電圧が規格値を超えるわけではない。また、ピーク・トゥ・ピークの値が上限値Pmaxよりも小さければ雑音端子電圧が規格値を超えることは無いが、この場合もピーク・トゥ・ピークの値が小さすぎることは好ましくない。これは、ピーク・トゥ・ピークの値が小さすぎると、スイッチ素子S2のスイッチング周波数が高くなり、スイッチング損失が増大してPFC回路の効率が低下するためである。
ST2における判定がNOの場合、すなわちピーク・トゥ・ピークの値が上限値Pmaxを超えている場合、制御部11はスイッチ素子S2のスイッチング周波数を上げる処理を行う(ST3)。これにより、リアクタ電流のピーク・トゥ・ピークを下げ、PFC回路の雑音端子電圧が規格値を超えることを防止する。
ST2における判定がYESの場合、制御部11は、ST1で測定したピーク・トゥ・ピークの値が下限値Pmin以上であるか否かを判定する(ST4)。ST4における判定がNOの場合、すなわちピーク・トゥ・ピークの値が下限値Pminよりも小さい場合、制御部11はスイッチ素子S2のスイッチング周波数を下げる処理を行う(ST5)。これにより、スイッチング損失の増大による効率低下を抑制できる。
ST4における判定がYESの場合、ピーク・トゥ・ピークの値が適正範囲内にあることになる。この場合、現在のスイッチ素子S2のスイッチング周波数は、雑音端子電圧を確実に規格値内に抑えながら、スイッチング損失も最小限となる適切なものであるとして、スイッチング周波数の調整処理を終了する。
尚、ST3およびST5におけるスイッチング周波数の変更方法は、特に限定されるものではないが、例えば、1回のステップで所定数の周波数を増減する方法がある。例えば、スイッチング周波数の調整可能範囲が20~50kHzであるような場合、1回のステップで増減させる周波数は、その10%の2~5kHz程度とすることが考えられる。
本実施の形態1に係るPFC回路は、以上のように、測定したリアクタ電流のピーク・トゥ・ピークを適正範囲の上限値Pmaxおよび下限値Pminと比較し、ピーク・トゥ・ピークが適正範囲内になるようにスイッチング周波数を調整するものである。これにより、リアクタL1のインダクタンスにばらつきがあっても、上記調整処理によってスイッチング周波数を最適な値に調整することができる。すなわち、雑音端子電圧を確実に規格値内に抑えながら、スイッチング損失の増大による効率低下を抑制できる最適なスイッチング周波数への調整が可能となる。
また、この調整処理を開始するときのスイッチング周波数の初期値は、スイッチング周波数の調整可能範囲の上限値とすることが好ましい。そうすることで、スイッチング周波数は上限値から最適値まで周波数を下げながら調整が行われることになり、調整の行われている間に雑音端子電圧が規格値を超えることを防止できる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、1つのスイッチ素子(すなわちスイッチ素子S2)のON/OFFによって動作するシングル型のPFC回路を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つのスイッチ素子のON/OFFによって動作するインターリーブ型のPFC回路に適用することも可能である。図4は、本実施の形態2に係るPFC回路を搭載したスイッチング電源回路20の概略構成を示す回路図である。本実施の形態2に係るスイッチング電源回路20は、入力されるAC電流をDC電流に変換して出力するものであり、インターリーブ型のPFC回路を備えるものとして例示されている。
スイッチング電源回路20は、図4に示すように、整流ブリッジ(ブリッジダイオード)DB11、リアクタL11およびL12、スイッチ素子S11およびS12、ダイオードD11およびD12、平滑コンデンサC11、電流センサA11およびA12、制御部12を備えている。具体的には、スイッチング電源回路20は以下の構成を有している。
スイッチング電源回路20の一対の入力端子in11およびin12は整流ブリッジDB11の入力端子であるノードn11およびn12にそれぞれ接続されている。また、スイッチング電源回路20の一方の出力端子out11は整流ブリッジDB11のプラス側出力となるノードn13に接続されており、他方の出力端子out12は整流ブリッジDB11のマイナス側出力となるノードn14に接続されている。
ノードn13と出力端子out11との間には、さらにノードn15、ノードn16およびノード17がこの順序で存在している。さらに、ノードn15およびノードn16との間には、リアクタL11およびダイオードD11が間にノードn18を介して直列接続された回路と、リアクタL12およびダイオードD13が間にノードn19を介して直列接続された回路とが並列に接続されている。
ノードn14と出力端子out12との間には、さらにノードn20、ノードn21およびノード22がこの順序で存在している。ノードn18とノードn21との間にはスイッチ素子S11および電流センサA11が接続されており、ノードn19とノードn20との間にはスイッチ素子S12および電流センサA12が接続されている。そして、ノードn17とノードn22との間には平滑コンデンサC11が接続されている。
さらに、スイッチング電源回路20は、制御部12を備えている。制御部12には電流センサA11およびA12からPFC回路のリアクタL11およびL12を流れる電流(入力AC電流)が入力され、制御部12は、この入力AC電流に基づいてスイッチ素子S11およびS12のスイッチング周波数を調整する。すなわち、スイッチ素子S11のスイッチング周波数は電流センサA11の側定電流に基づいて調整され、スイッチ素子S12のスイッチング周波数は電流センサA12の側定電流に基づいて調整される。
図4に示すスイッチング電源回路20においては、整流ブリッジDB11、リアクタL11およびL12、スイッチ素子S11およびS12、ダイオードD11およびD12、電流センサA11およびA12、制御部12によってPFC回路が構成されている。また、本実施の形態2に係るスイッチング電源回路20では、特許請求の範囲に記載の“リアクタ、ダイオードおよびスイッチ素子”が2組含まれている。すなわち、一つはリアクタL11、スイッチ素子S11およびダイオードD11の組み合わせであり、もう一つはリアクタL12、スイッチ素子S12およびダイオードD12の組み合わせである。インターリーブ型のPFC回路の基本動作は、2つのスイッチ素子(スイッチ素子S11およびS12)の周期的なON/OFFによって行われる。尚、スイッチ素子S11およびS12は、スイッチング周波数は同じであるが、位相を180°ずらしてON/OFF駆動される。
スイッチング電源回路20に含まれるインターリーブ型のPFC回路においても、入力AC電流の波形は、図5に示す形状の波形(多数の三角波が連なって近似的に正弦波となる形状の波形)となる。このため、実施の形態1の制御と同様に、PFC回路の入力AC電流におけるピーク・トゥ・ピークを適正範囲の上限値Pmaxおよび下限値Pminと比較し、ピーク・トゥ・ピークが適正範囲内となるようにスイッチ素子S11およびS12のスイッチング周波数を調整することで、雑音端子電圧を確実に規格値内に抑えながら、スイッチング損失の増大による効率低下を抑制できる最適なスイッチング周波数への調整が可能となる。
〔実施の形態3〕
本実施の形態3では、本発明のPFC回路が搭載される電子機器について説明する。多くの電子機器は、商用電源から供給されるAC電流をスイッチング電源回路によりDC電流に変換して利用している。この場合、スイッチング電源回路からは入力周波数(商用電源の周波数)の整数倍の周波数を有する高調波電流成分が発生し、この高調波電流成分が商用電源側に流出すると送電設備などに悪影響を及ぼす。PFC回路は、入力されるAC電流を正弦波に近づける(力率を改善する)ことで、高調波電流成分を抑制することができる。
このため、本発明のPFC回路が搭載される電子機器は、商用電源から供給されるAC電流をDC電流に変換するスイッチング電源回路を有するものである。本発明のPFC回路はこのスイッチング電源回路に搭載され、入力されるAC電流を正弦波に近づける(力率を改善する)ことで、高調波電流成分を抑制する。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10,20 スイッチング電源回路
11,12 制御部
L1,L11,L12 リアクタ
S1,S2,S11,S12 スイッチ素子
D1~D4,D11,D12 ダイオード
C1,C11 平滑コンデンサ
A1,A11 電流センサ
DB11 整流ブリッジ

Claims (3)

  1. 少なくとも一組のリアクタ、ダイオードおよびスイッチ素子を含み、前記スイッチ素子のON/OFF駆動によって前記リアクタに三角波状に電流を流し、入力交流電流の平均値が正弦波になるように制御する力率改善回路であって、
    前記入力交流電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサによって検出される前記入力交流電流のピーク・トゥ・ピークの値に基づいて、前記スイッチ素子のスイッチング周波数を調整する制御部とを含み、
    前記制御部は、前記ピーク・トゥ・ピークの値を適正範囲の上限値および下限値と比較し、前記ピーク・トゥ・ピークの値が前記適正範囲内となるように前記スイッチ素子のスイッチング周波数を調整することを特徴とする力率改善回路。
  2. 請求項1に記載の力率改善回路であって、
    前記制御部は、前記ピーク・トゥ・ピークの値が前記適正範囲の上限値よりも大きい場合は前記スイッチ素子のスイッチング周波数を上げ、前記ピーク・トゥ・ピークの値が前記適正範囲の下限値よりも小さい場合は前記スイッチ素子のスイッチング周波数を下げることを特徴とする力率改善回路。
  3. 商用電源から供給されるAC電流をDC電流に変換するスイッチング電源回路を有する電子機器であって、
    前記スイッチング電源回路は、請求項1または2に記載の力率改善回路を搭載していることを特徴とする電子機器。
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