JP2009213280A - 力率改善回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】臨界モード動作の昇圧チョッパ回路のインダクタL1の補助巻線Nsから補助整流手段(R5,D5,D6,C5,C6)を介して制御回路ICの作動用電源を供給するとともに、補助巻線Nsから補助整流手段とは独立してスイッチング周期に対応する周期ごとの整流ダイオードを含む波形成形手段(R1,R2,R3,C1,D1)を介して、制御回路ICのゼロ電流制御検出用端子5に接続する。
【選択図】図1
Description
インピーダンス回路が、直流阻止コンデンサの他端から零電流検出端子に微小バイアスを加える。零電流検出端子の電位は、スイッチング素子のオン期間における、直流阻止コンデンサの一端の電位に微小バイアスが加算された電位となり、その加算量は、交流入力電圧の瞬時波高値が高いときに多くなる。このため、直流阻止コンデンサの一端の電位を低く設定することが可能になり、交流入力電圧の瞬時波高値と直流出力電圧との最小電位差を25V程度まで近づけることができるとしている。
この発明によると、スイッチング素子電流検出手段およびゼロ電流検出手段の検出結果に基づいて、スイッチング素子をオフする時間を設定するオフ時間設定手段を設けることにより、スイッチング素子のオフ時間を設定して、スイッチング電源を電流臨界型のスイッチング電源から電流連続型のスイッチング電源へ移行させ、回路規模を大きくすることなく、大電力を取り出せるスイッチング電源を提供することができるとしている。
交流電圧を整流して供給する整流手段と、主巻線と該主巻線に結合された補助巻線とを有するインダクタと、駆動端子と一対の主電流端子を有するスイッチング素子と、該スイッチング素子を前記交流電圧の周期よりも短い繰り返しスイッチング周期にてオンオフスイッチング制御する制御回路とからなり、前記インダクタの主巻線の一端が前記整流手段の出力の一端に接続されるとともに前記インダクタの主巻線の他の一端が前記スイッチング素子と電流検出手段とを介して前記整流手段の出力の他の一端に接続され、前記インダクタの主巻線の一端と前記スイッチング素子との接続点から整流素子を介して直流出力を発生する力率改善回路であって、
前記制御回路が、第1の基準電圧源と、該第1の基準電圧源が入力端子の一端に接続された誤差増幅器と、前記誤差増幅器の出力が入力の一端に接続された乗算器と、該乗算器の出力が入力の一端に接続された第1のコンパレータと、第2の基準電圧源と、該第2の基準電圧源が入力端子の一端に接続された第2のコンパレータと、該第1のコンパレータの出力と第2のコンパレータの出力とを受ける論理回路とを備えるとともに、
前記インダクタの補助巻線から補助整流手段を介して前記制御回路の作動用電源を供給するとともに、該補助巻線から前記補助整流手段とは独立して前記スイッチング周期に対応する周期ごとの整流用のダイオードを含む波形成形手段を介して前記第2のコンパレータの他の入力端子に接続してなることを特徴とする、力率改善回路を提案するものである。
交流電圧を整流して供給する整流手段と、主巻線と該主巻線に結合された補助巻線とを有するインダクタと、駆動端子と一対の主電流端子を有するスイッチング素子と、該スイッチング素子を前記交流電圧の周期よりも短い繰り返し周期にてオンオフスイッチング制御する制御回路とからなり、前記インダクタの主巻線の一端が前記整流手段の出力の一端に接続されるとともに前記インダクタの主巻線の他の一端が前記スイッチング素子と電流検出手段とを介して前記整流手段の出力の他の一端に接続され、前記インダクタの主巻線の一端と前記スイッチング素子との接続点から整流素子を介して直流出力を発生する力率改善回路であって、
前記制御回路が、第1の基準電圧源と、該第1の基準電圧源が入力端子の一端に接続された誤差増幅器と、前記誤差増幅器の出力が入力の一端に接続された乗算器と、該乗算器の出力が入力の一端に接続された第1のコンパレータと、第2の基準電圧源と、該第2の基準電圧源が入力端子の一端に接続された第2のコンパレータと、該第1のコンパレータの出力と第2のコンパレータの出力とを受ける論理回路とを備えるとともに、
前記誤差増幅器の入力端子の一端に接続され、出力電圧の安定化用の電圧帰還入力端子1と、
前記誤差増幅器の出力端子2と、
前記乗算器の入力端子の一端に接続され、正弦波状の交流電源波形の入力用の乗算器入力端子3と、
前記第1のコンパレータの入力端子の他の一端に接続され、前記スイッチング素子の電流を検出するための電流検出用端子4と、
前記第2のコンパレータの他の入力端子に接続され、前記インダクタの電流がゼロに戻ったことを検出するためのゼロ電流検出端子5と、
該制御回路のグラウンド端子6と、
前記スイッチング素子を駆動するための制御出力端子7と、
該制御回路を動作させるための電源入力端子8とからなる制御回路であって、
該制御回路の各端子の接続関係が、
前記電圧帰還入力端子1が、前記直流出力の一端に分圧手段を介して接続され、
前記乗算器入力端子3が、分圧手段を介して前記整流手段の出力の一端に接続され、
前記電流検出用端子4が、前記スイッチング素子の主電流端子と前記電流検出手段との接続点に接続され、
前記ゼロ電流検出端子5が、互いに直列接続された第1の抵抗器と第2の抵抗器と介して前記インダクタの補助巻線の一端に接続され、前記第1の抵抗器にはコンデンサが並列接続されるともに、前記第1の抵抗器と第2の抵抗器との接続点と前記グラウンド端子6の間にダイオードが接続され、
電源グラウンド端子6が、前記整流手段の他の出力端子の一端に接続され、
前記制御出力端子7が、前記スイッチング素子の駆動端子に接続され、
前記制御回路を動作させるための電源入力端子8が、前記整流手段の一端に起動用の高抵抗値の抵抗器を介して接続されるとともに、前記インダクタの補助巻線の一端に第2の整流手段を介して接続される、
ことを特徴とする力率改善回路。
インダクタL1の端子間電圧は、インダクタL1の電流がゼロとなると、インダクタL1のインダクタンスと回路中にある浮遊の静電容量とから構成される共振回路の作用により減衰振動しつつ、その電圧が低下経過の方向をたどる。臨界モード制御用ICでは、この低下経過インダクタL1の端子間電圧の電圧を、結合された補助巻線Nsから検出し、インダクタQ1を再びオンさせる。以上の動作の繰り返して、臨界モード力率改善用ICを利用した力率改善コンバータが、交流入力の周波数に比較して充分高い可変周波数でそのスイッチング動作を継続する。
env: 包絡線の電圧値
Ns: インダクタL1の補助巻線の巻数
Np: インダクタL1の主巻線の巻数
この数式(1)から、インダクタL1の補助巻線Nsに発生するプラス電位の値は、交流入力電圧波形の瞬時の波高値の高いところで最も低くなり、交流入力電圧が高いほど、その値は低くなることがわかる。
そして、高い入力電圧では、下記の関係となる。
(r点、図2に示す(Vout−Vin)×(Ns/Npの電圧))とコンデンサC1の電圧を加算した電圧が発生する。なお、Vinの瞬時値については、正しくは、交流入力の周波数による正弦波関数がかかるが、ここでは省いて記する。
ゼロ電流検出端子には、端子保護用にクランプ回路が内蔵されている。
ゼロ電流検出端子に印加される電圧が、このクランプ電圧よりも高い場合には、制限用の抵抗器R1を経由してクランプ電流が流れる。
このとき、コンデンサC1からは放電電流が流れるため、コンデンサC1の電圧は低下する。
s点の電圧が、クランプ電圧まで低下すると、コンデンサC1の放電は、ほとんどなくなるため、電圧は、ほぼ横ばいとなる。
このとき、インダクタの補助巻線Nsに発生するプラス電位の値は、さらに低くなり、インダクタL1に流れる電流がゼロになったときのその補助巻線Nsの電圧低下量も小さくなる。
補助巻線Nsの電圧低下値に対して、コンデンサC1の残電圧の方が大きくなってしまうと図5に示すような補助巻線Nsの電圧が低下しても、s点の電圧は、ゼロ電流検出電圧まで低下せず、ゼロ電流を検出できなくなる。
このときには、スイッチング素子Q1は、正規のタイミングでオンすることができず、安定した動作ができなくなる。
この放電時間によって、コンデンサC1の残電圧をゼロ電流時の補助巻線Nsの電圧の低下量に合わして調整することにより、図5に示す動作と同じ動作条件においても、図6に示す動作と同じような動作となり ゼロ電流を正常に検出でき、 安定した動作が得られる。
このように適切なコンデンサC1、抵抗器R3の値を選定することで、交流入力電圧(Vac)の波高値と出力電圧(Vout)との差が0に近づくまで安定した動作を得ることが可能となる。
図1に示す回路においては、コンデンサC1は、スイッチング素子Q1のオン時に、Vin×(Ns/Np)まで充電されるため、コンデンサC1の放電時間は、Vinの変化に応じて変化する。
本発明の第2の実施例の図7の回路においては、抵抗器R4との時定数回路があることから、コンデンサC1の充電電圧は、スイッチング素子Q1のオン時間によって変化させることができる。
交流入力電圧の波形の検出の部分にツェナーダイオードZD1を並列接続して入力電圧波形を検出している。このとき、検出電圧が、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧になっても、完全にクランプされるのではなく、ツェナーダイオードの端子間の電流電圧特性に依存して、交流入力の正弦波波形をある程度維持するように作用する。この波形は、完全な正弦波よりも、やや頭がつぶれた擬似正弦波の波形となる。入力電流は、この擬似正弦波の波形に相似するように制御されるので、ツェナーダイオードZD1のない場合と比較して、電流ピーク値の押さえられた電流となり、実効電流値が押さえられ、効率改善の効果が得られる。したがって、交流入力電圧の高い入力時には、乗算器への入力電圧も抑制することができるので、交流入力電圧の広い範囲で、制御回路の乗算器の入力端子の許容入力電圧範囲内で、その範囲を最大限に活用した設計可能である。
Vac 交流電源
REC1 整流回路
100 コモン線路
201、202 出力端子
L1 インダクタ
Np インダクタの主巻線
Ns インダクタの補助巻線
Q1 スイッチング素子
Claims (4)
- 交流電圧を整流して供給する整流手段と、主巻線と該主巻線に結合された補助巻線とを有するインダクタと、駆動端子と一対の主電流端子を有するスイッチング素子と、該スイッチング素子を前記交流電圧の周期よりも短い繰り返しスイッチング周期にてオンオフスイッチング制御する制御回路とからなり、前記インダクタの主巻線の一端が前記整流手段の出力の一端に接続されるとともに前記インダクタの主巻線の他の一端が前記スイッチング素子と電流検出手段とを介して前記整流手段の出力の他の一端に接続され、前記インダクタの主巻線の一端と前記スイッチング素子との接続点から整流素子を介して直流出力を発生する力率改善回路であって、
前記制御回路が、第1の基準電圧源と、該第1の基準電圧源が入力端子の一端に接続された誤差増幅器と、前記誤差増幅器の出力が入力の一端に接続された乗算器と、該乗算器の出力が入力の一端に接続された第1のコンパレータと、第2の基準電圧源と、該第2の基準電圧源が入力端子の一端に接続された第2のコンパレータと、該第1のコンパレータの出力と第2のコンパレータの出力とを受ける論理回路とを備えるとともに、
前記インダクタの補助巻線から補助整流手段を介して前記制御回路の作動用電源を供給するとともに、該補助巻線から前記補助整流手段とは独立して前記スイッチング周期に対応する周期ごとの整流用のダイオードを含む波形成形手段を介して前記第2のコンパレータの他の入力端子に接続してなることを特徴とする、力率改善回路。 - 交流電圧を整流して供給する整流手段と、主巻線と該主巻線に結合された補助巻線とを有するインダクタと、駆動端子と一対の主電流端子を有するスイッチング素子と、該スイッチング素子を前記交流電圧の周期よりも短い繰り返し周期にてオンオフスイッチング制御する制御回路とからなり、前記インダクタの主巻線の一端が前記整流手段の出力の一端に接続されるとともに前記インダクタの主巻線の他の一端が前記スイッチング素子と電流検出手段とを介して前記整流手段の出力の他の一端に接続され、前記インダクタの主巻線の一端と前記スイッチング素子との接続点から整流素子を介して直流出力を発生する力率改善回路であって、
前記制御回路が、第1の基準電圧源と、該第1の基準電圧源が入力端子の一端に接続された誤差増幅器と、前記誤差増幅器の出力が入力の一端に接続された乗算器と、該乗算器の出力が入力の一端に接続された第1のコンパレータと、第2の基準電圧源と、該第2の基準電圧源が入力端子の一端に接続された第2のコンパレータと、該第1のコンパレータの出力と第2のコンパレータの出力とを受ける論理回路とを備えるとともに、
前記誤差増幅器の入力端子の一端に接続され、出力電圧の安定化用の電圧帰還入力端子1と、
前記誤差増幅器の出力端子2と、
前記乗算器の入力端子の一端に接続され、正弦波状の交流電源波形の入力用の乗算器入力端子3と、
前記第1のコンパレータの入力端子の他の一端に接続され、前記スイッチング素子の電流を検出するための電流検出用端子4と、
前記第2のコンパレータの他の入力端子に接続され、前記インダクタの電流がゼロに戻ったことを検出するためのゼロ電流検出端子5と、
該制御回路のグラウンド端子6と、
前記スイッチング素子を駆動するための制御出力端子7と、
該制御回路を動作させるための電源入力端子8とからなる制御回路であって、
該制御回路の各端子の接続関係が、
前記電圧帰還入力端子1が、前記直流出力の一端に分圧手段を介して接続され、
前記乗算器入力端子3が、分圧手段を介して前記整流手段の出力の一端に接続され、
前記電流検出用端子4が、前記スイッチング素子の主電流端子と前記電流検出手段との接続点に接続され、
前記ゼロ電流検出端子5が、互いに直列接続された第1の抵抗器と第2の抵抗器と介して前記インダクタの補助巻線の一端に接続され、前記第1の抵抗器にはコンデンサが並列接続されるともに、前記第1の抵抗器と第2の抵抗器との接続点と前記グラウンド端子6の間にダイオードが接続され、
電源グラウンド端子6が、前記整流手段の他の出力端子の一端に接続され、
前記制御出力端子7が、前記スイッチング素子の駆動端子に接続され、
前記制御回路を動作させるための電源入力端子8が、前記整流手段の一端に起動用の高抵抗値の抵抗器を介して接続されるとともに、前記インダクタの補助巻線の一端に第2の整流手段を介して接続される、
ことを特徴とする力率改善回路。 - 前記第1の抵抗器と第2の抵抗器との接続点と前記グラウンド端子6の間に接続されたダイオードに、直列にさらに第3の抵抗器が接続されることを特徴とする、請求項2に記載の力率改善回路。
- 前記乗算器入力端子3と前記電源グラウンド端子6との間にツェナーダイオードが接続されることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の力率改善回路。
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