JP7126690B2 - 模型交換装置 - Google Patents
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Description
本明細書において、「模型保持板」とは、模型が固定されたパターンプレート(模型定盤)および該パターンプレートが固定されたキャリアプレートと、模型が表裏の両面に固定されたマッチプレートと、を言うものとする。
そのため、キャリアプレート貯留装置を開示した特許文献1には、鋳型造型装置に搬入される順番が変わることで、上鋳型用キャリアプレートと下鋳型用キャリアプレートとの適正な組み合わせができなくなることを防止するため、キャリアプレートの後先の順番を入替える退避保持装置および通過搬送装置を備えたものが記載されている。
従来の昇降のためのアクチュエータを不要とすることで、設備コストを低減し、回転台に設けられた模型保持板保持部毎に短く分割された回転動作を行うだけで、必要な模型保持板を割り出すことができ、迅速かつ高効率で模型交換を行なうことができる。
模型保持板搬送路は、搬送方向に延在する中心線が、回転台の回転軌道が描く円の同心円であって、模型保持板保持部が設けられた同心円に、接線となる位置に設けられているので、模型保持板搬送路と回転台との組み合わせを極めてコンパクトな構造で実現することができる。
本件発明に係る模型交換装置の第一実施形態について、図1~図14に基づいて以下に説明する。
本件発明にかかる模型交換装置を使用する鋳型造型エリアMMAは、模型交換装置1、模型保持板入替装置2、鋳型造型装置3、鋳枠搬送装置4、および鋳型搬送装置5を備えている。模型交換装置1では、模型保持板6の模型7が取り外されて新たな模型7と交換される。
例えば、図1において作業者Wの左右に対応して、右側の模型保持板貯留装置13を第一模型保持板貯留装置13R、および左側の模型保持板貯留装置13を第二模型保持板貯留装置13Lと表記する。
本実施形態で模型交換される模型保持板6は、図1に示すように、A上型用模型保持板6UA、A下型用模型保持板6DA、B上型用模型保持板6UB、B下型用模型保持板6DB、C上型用模型保持板6UC、およびC下型用模型保持板6DCを備えている。
A上型用模型保持板6UAは、図8に示すように、A種の上型用模型7UAが固定された上型用パターンプレート61Uおよび上型用キャリアプレート62Uを備えている。B上型用模型保持板6UBは、図示はしないが同様に、B種の上型用の模型が固定された上型用パターンプレートおよび上型用キャリアプレートを備えている。C上型用模型保持板6UCは、図示はしないが同様に、C種の上型用の模型が固定された上型用パターンプレートおよび上型用キャリアプレートを備えている。
模型交換は、上型用キャリアプレート62UからA種の上型用模型7UAとともに上型用パターンプレート61Uを取り外すことで行われる。取り外された上型用キャリアプレート62Uには、A種の上型用模型7UAが設けられた上型用パターンプレート61U、B種の上型用模型が設けられた上型用パターンプレート61UおよびC種の上型用模型が設けられた上型用パターンプレート61Uの取付けが可能である。
A下型用模型保持板6DA、B上型用模型保持板6UB、B下型用模型保持板6DB、C上型用模型保持板6UCおよびC下型用模型保持板6DCについて、模型7およびパターンプレート61の固定方法、および模型交換方法については同様である。
各キャリアプレート62U,62Dの短辺側の両上端面には、係合突起62bが夫々突設されている。係合突起62bは、短辺に沿って所定長さに延在し、先端部に向かって狭くなる板状に形成されている。係合突起62bには、後述するクランプ装置124の係合金具124cが上方から係脱可能に係合する。
模型交換装置1は、模型保持板搬送路11、模型保持板搬送装置12および模型保持板貯留装置13を備えている。
模型保持板搬送路11は、後述する模型保持板入替装置2の両端保持部23の端部の回転軌跡が描く円に対する同心円CC5の接線となる配置で一列に設けられている。さらに模型保持板搬送路11は、模型保持板貯留装置13の模型保持板保持部134に模型保持板6が保持されたときに、模型保持板6の中心6cを通る同心円CC1に対して模型保持板搬送路11の搬送方向に延在する中心線11CLが接線となるよう構成されている。
模型保持板搬送路11は、図1において作業者Wから見て右側の第一模型保持板搬送路11Rと、図1において作業者Wから見て左側の第二模型保持板搬送路11Lとが、搬入搬出位置IOPの両側に対に配設されている。
第一模型保持板搬送路11Rと、第二模型保持板搬送路11Lとは、鋳型造型位置CMPと搬入搬出位置IOPとを結ぶ線を対称の中心線CCLとして対称に形成されており、同様の構成であるため、第一模型保持板搬送11Rにより代表して説明する。
内側横架部材114は、後述する回転台131の内側ローラ支持部材134a2に連続するよう配置されている。内側横架部材114は、例えば、四個の円盤状ローラRLが搬送方向に並んで設けられている。
第一・第二模型保持板搬送路11R,11Lは、鋳型造型位置CMPと搬入搬出位置IOPを結ぶ線(対称の中心線CCL)に対して直角に交差する方向の線(中心線11CL)に沿って延在している。そのため、作業者Wは、搬入搬出位置IOPの正面に位置取ることができ、搬入搬出位置IOPに位置決めされた模型保持板6に例えば、肌砂被せ、冷やし金の配置等の補助作業を容易に行なうことができる。
模型保持板搬送装置12は、第一模型保持板搬送路11R上で模型保持板6を搬送させる第一模型保持板搬送装置12Rと、第二模型保持板搬送路11L上で模型保持板6を搬送させる第二模型保持板搬送装置12Lとを備えている。第一模型保持板搬送装置12Rと第二模型保持板搬送装置12Lとは、対称の位置に配置されている点が相違し、同様な構成であるため、第一模型保持板搬送装置12Rで代表して説明する。
支持フレーム121は、図2に示すように、例えば、I形鋼製部材より矩形の櫓状に形成され、支柱121a、横架梁部材121bを備えている。支柱121aは、下端が設置床面8に固定されて垂直に突設された四本の支柱121aで構成されている。搬送方向に平行に並んだ支柱121aの下部には横架梁部材121bが対に横架されている。搬送方向に平行に並んだ支柱121aの上端には、搬送方向に平行に延在する移動レール122の基端部が固定されている。
駆動スプロケットDSKは、支持フレーム121の後端上面に設けられた軸受部に回転可能に設けられている。駆動スプロケットDSKは、電動モータEMの出力軸に減速機(図略)を介して正逆回転可能に連結されている。従動スプロケットASKは、移動レール122の前方(搬入搬出位置IOP側)先端上部に設けられた軸受部に回転自在に設けられている。
模型保持板貯留装置13は、図1に示すように、第一模型保持板搬送路11Rの搬送端に連続する第一模型保持板貯留装置13Rと、第二模型保持板搬送路11Lの搬送端に連続する第二模型保持板貯留装置13Lとを備えている。各模型保持板貯留装置13R,13Lは、鋳型造型に使用する複数の模型保持板6を夫々貯留する。第一模型保持板貯留装置13Rと第二模型保持板貯留装置13Lとは、鋳型造型位置CMPと搬入搬出位置IOPとを結ぶ線を対称の中心線とする対称形であり、同様の構成であるため、第一模型保持板貯留装置13Rで代表して説明する。
第一模型保持板貯留装置13Rは、図1、図2および図5に示すように、回転台131と回転装置132と位置決め装置133と模型保持板保持部134とを備えている。
(回転台)
回転台131は、図2に示すように、基台131aと円盤状の回転テーブル131bと、回転テーブル131bを支持する回転支柱131cとを備えている。基台131aは、例えば、鋼製部材により円盤状に形成され設置床面8に固定されている。回転テーブル131bは、図略のベアリングを介して中央部が回転支柱131cに回転自在に支持されている。
回転装置132は、回転台131を垂直に延在する回転軸周りに90度毎に間欠的に回転させる。
回転テーブル131bの下面には、図5に示すように、回転テーブル131bの外周円に同心のピッチ円を備えた大径の平歯車132aが固定されている。基台131aに固定されたブラケットには電動モータEMが設けられている。電動モータEMの出力軸は、垂直方向の回転軸を備え、小径の平歯車132bが固定されている。大径の平歯車132aと小径の平歯車132bとは、噛合するように構成され、電動モータEMの回転トルクが小径の平歯車132bから大径の平歯車132aに伝達されて回転テーブル131bを回転させる。
位置決め装置133は、位置決めブッシュ133aと、位置決めシリンダ133bとを備えている。位置決め装置133は、回転台131を垂直に延在する回転軸周りに90度毎に停止させる。位置決めブッシュ133aは、回転台131の下面において、四組の整列ローラ134a(後述)に対応する四箇所に固定されている。位置決めブッシュ133aは、下方が開口した円筒状の部材より形成されている。
第一模型保持板貯留装置13Rの模型保持板保持部134は、図1および図6に示すように、第一模型保持板搬送路11Rに連続して整列する整列ローラ134aと、整列ローラ134aの奥部に設けられ保持される模型保持板6の一方の端部に当接するストッパ134bと、保持される模型保持板6の他方の端部に接触して模型保持板6の動きを制止する制止装置134cとを備えている。
ただし、第二模型保持板貯留装置13Lの各模型保持板保持部134に模型保持板6が貯留され、次の鋳型造型工程を実施する場合、第二模型保持板貯留装置13Lは、模型保持板貯留装置の一方に相当し、第一模型保持板貯留装置13Rは、模型保持板貯留装置の他方に相当する。
制止装置134cは、図6および図7に示すように、回転台131の上面であって、対向する外側ローラ支持部材134a1および内側ローラ支持部材134a2の間の第一模型保持板搬送路11Rに連続することとなる側(出口側)に設けられている。制止装置134cは、模型保持板6を模型保持板保持部134で保持することに使用される。中央部が支持されてシーソー運動する横棒部材134c1と、横棒部材134c1の中央部を仮想の垂直面内で回動可能に支持する支持部材134c2と、横棒部材134c1の奥側の端部が当接するストッパボルト134c3と、横棒部材134c1の出口側の端部に設けられたローラー部材134c4と、回転台131の上面と横棒部材134c1の出口側の端部との間に設けられたコイルばね134c5と、を備えている。
模型保持板入替装置2は、図1および図4に示すように、回転軸21、回転軸21に水平面内で回転自在に支持された軸支持部材22、および軸支持部材22の両端部に互いに平行に対向して固定され水平に延在するアーム状の両端保持部23を、備えている。模型保持板入替装置2は、鋳型造型に使用される模型保持板6を、模型交換装置1の模型保持板搬送路11の搬入搬出位置IOPと鋳型造型位置CMPとの間で入替える。
ストッパ部材23cr,23clは、緩衝部材を夫々有している。一方の後柱24Rおよび他方の後柱24Lには、柱側ストッパ受部材26が設けられている。
搬入搬出位置IOPには、図2に示すように、模型保持板搬送路11R,11Lと模型保持板入替装置2との間で模型保持板6を受け渡す受渡装置25が設けられている。受渡装置25は、支持部としての支持台251、支持台251を昇降させる昇降装置252を備えている。支持台251は、矩形状の矩形板材251aで形成されている。
昇降装置252は、図2、図4および図9に示すように、基台252aに固定される四角柱状の基台252a、基台252aの中央に設けられたピストンシリンダ部252bおよびガイド252cを備えている。
ピストンシリンダ部252bは、シリンダ部252b1が基台252a上に設けられ、シリンダ部252b1の上端よりピストン部252b2が進退するように設けられている。シリンダ部252b1は、油圧ポンプHPに連通する流通パイプDPが連結されている。流通パイプDPには、電磁切替弁ESV1が設けられ、電磁切替弁ESV1の切替えによって、ピストン部252b2の進退を行なう。ピストン部252b2の先端は、支持台251の矩形板材251aの底部に連結されている。
鋳型造型装置3は、図4に示すように、スクイズテーブル31、鋳枠受渡装置32、鋳物砂供給装置(図略)、およびスクイズヘッド33を備えている。鋳型造型装置3は、模型保持板6、上下の鋳枠MF、盛枠FFによって形成される造型空間に鋳物砂(図略)を投入し、投入された鋳物砂を押圧して造型鋳型を造型する。
スクイズテーブル31は、図4に示すように、水平面に沿って延在する断面長方形に形成されている。スクイズテーブル31は、基台252aに固定されたシリンダ装置34のピストン34aの上端に固定され、上下方向の造型経路に沿って昇降する。シリンダ装置34には、図略の油圧ポンプに連通する流通パイプが接続され、シリンダ装置34と油圧ポンプとの間に設けられた図略の電磁切替弁によってスクイズテーブル31の昇降が切替えられる。電磁切替弁は、図略の制御装置によって作動が制御される。
スクイズテーブル31の上には、模型保持板6が載置されるようになっている。
スクイズテーブル31の上方には、図4に示すように、鋳枠受渡装置32が設けられている。鋳枠受渡装置32は、水平方向に互いに平行に延在する一対のローラ支持部材32aと、ローラ支持部材32aの内側に互いに対向して複数個回転自在に設けられた上部ローラ32bとから、主に構成される。回転する上部ローラ32bの上端には、鋳枠MFの両側下面が係脱可能に支持されるようになっている。
上盛枠支持部材32dの上方には、図4に示すように、スクイズヘッド33と鋳物砂供給装置(図略)とが、水平方向に沿って並設されたシャトル装置81が設けられている。シャトル装置81は、図略のガイド部材によって、構造体の上部フレーム82に対して、水平方向(図4において紙面の手前側と向こう側に沿う方向)に移動可能にガイドされ、図略のシャトルシリンダによって駆動される。
鋳枠MFおよび上盛枠FFは、上下に重ねられることで重合枠を形成する。スクイズヘッド33は、重合枠に上方より挿入可能なスクイズプレート部33aを有している。
スクイズテーブル31の上昇により、重合枠は、造型経路に沿って上昇する。スクイズプレート部33aは、上昇する重合枠内に投入された鋳物砂の上面を押圧する。重合枠内に模型が設置された鋳物砂を押圧することで、鋳物砂による鋳型が造型される。
鋳枠搬送装置4は、搬送終了端において鋳枠受渡装置32の鋳枠受渡位置FBP(図1においては、鋳型造型位置CMPに一致)の上流側に隣接している。鋳枠搬送装置4は、水平方向に互いに平行に延在する一対のローラ支持部材(図略)と、ローラ支持部材(図略)の内側に互いに対向して複数個回転自在に設けられた上部ローラ(図略)とから、主に構成される。これらは、鋳枠受渡装置32のローラ支持部材32aおよび上部ローラ32bと同様に構成されている。鋳枠搬送装置4は、鋳型造型に使用する鋳枠MF(上鋳枠および下鋳枠)を搬送して鋳枠受渡位置FBPに搬入する。
模型保持板搬送装置12における移動台車123を移動させる電動モータEMの駆動、クランプ装置124におけるクランプシリンダ124bを駆動させる電磁切替弁ESV2,ESV3の作動、模型保持板貯留装置13における回転テーブル131bを回転させる電動モータEMの駆動、位置決め装置133の位置決めシリンダ133bを駆動させる電磁切替弁ESV4の作動、模型保持板入替装置2における両端保持部23を回転させる電動モータの駆動、受渡装置25における昇降装置252を駆動させる電磁切替弁ESV1の作動は、図略の制御装置によって制御される。
次に、上記のように構成された模型交換装置の作動について、図1、図2、図9~図14に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、A上型用模型保持板6UAは、鋳型造型に使用されて搬入搬出位置IOPに位置決めされ、A下型用模型保持板6DAは、鋳型造型位置CMPに位置決めされて鋳型造型に使用されている。
なお、鋳型造型位置CMPでは、鋳枠MFと盛枠FFとが構成する重合枠と、模型保持板6に組付けられた模型7およびパターンプレートと、が形成する造型空間に鋳物砂が投入され、鋳型造型が行なわれるが、公知技術であるので、説明を省略する。
B上型用模型保持板6UBは、第一模型保持板貯留装置13Rの一番位置1Pに位置決めされ、B下型用模型保持板6DBは、第一模型保持板貯留装置13Rの二番位置2Pに位置決めされている。
C上型用模型保持板6UCは、第一模型保持板貯留装置13Rの三番位置3Pに位置決めされ、C下型用模型保持板6DCは、第一模型保持板貯留装置13Rの四番位置4Pに位置決めされている。
第二模型保持板貯留装置13Lの一番位置1Pにおいて、A上型用模型保持板6UAは、先端部がストッパ134bに当接し、後端部が制止装置134cのローラー部材134c4に当接して遊動が規制される(図6参照)。A上型用模型保持板6UAは、模型保持板保持部134の整列ローラ134a上に搭載され保持される(図10参照)。
なお、クランプアーム124aの係合金具124cによるB上型用模型保持板6UBの係合突起62bへの係合は、支持台251が搬送位置CAPから下降することで自動的に外れる。
制御装置は、第一模型保持板貯留装置13Rにおいて、並行して回転台131を時計回りに90度回転させる。これによって、第一模型保持板貯留装置13Rの二番位置2Pに位置決めされていたB下型用模型保持板6DBが一番位置1Pに移動する。制御装置は、第二模型保持板貯留装置13Lにおいて、並行して回転台131を反計回りに90度回転させる。これによって、第二模型保持板貯留装置13Lの一番位置1Pに位置決めされていたA上型用模型保持板6UAが二番位置2Pに移動し、一番位置1Pは、空位置となる。
制御装置は、第一模型保持板搬送装置12Rにおいて、移動台車123を基端部側(図11において右側)に移動させ、同様にして、クランプアーム124aの係合金具124cでB下型用模型保持板6DBの係合突起62bを係合する。
制御装置は、第一模型保持板搬送装置12Rにおいて、駆動スプロケットDSKおよび従動スプロケットASKを逆転させて移動台車123を先端部側へ移動させ(図示せず)、B下型用模型保持板6DBを搬入搬出位置IOP(搬送位置CAP)に位置決めする。
制御装置は、第二模型保持板貯留装置13Lにおいて、回転台131を反時計回りに90度回転させ、A上型用模型保持板6UAを三番位置3Pに、A下型用模型保持板6DAを四番位置4Pに夫々位置決めする。三番位置3Pおよび四番位置Pにおいて、作業者により必要な模型交換作業が行なわれる。模型交換作業は、例えば、上型用キャリアプレート62Uから上型用パターンプレート61Uおよび模型7を取り外し、新たなパターンプレートおよび模型を取り付けることで行われる。
制御装置は、両端保持部23を反時計回りに180度回転させ、B上型用模型保持板6UBを搬入搬出位置IOP(受渡位置PSP)に移動させる。制御装置は、次に、B上型用模型保持板6UBを搬送位置CAPに移動させ、搬送位置CAPに移動させたB上型用模型保持板6UBを第二模型保持板貯留装置13Lの一番位置1Pに移動させる(図示せず)。
なお、C上型用模型保持板6UCおよびC下型用模型保持板6DCの模型交換については、第一模型保持板貯留装置13Rにおける三番位置および四番位置において実施される。
これによると、常に同じタイミングで回転させて模型保持板6を出し入れできるので、簡単な制御で模型交換を行なうことができる。
なお、模型保持板保持部134は、同心円CC1上に等間隔で配置することに限定されない。例えば、同じ種類の上型用模型保持板と下型用模型保持板とを貯留して模型交換する位置に対応する二箇所の模型保持板保持部134の位置を、接近させて80度とし、異なった種類の上型用模型保持板と下型用模型保持板との間では、100度としてもよい。このように模型交換装置が接地される工場のレイアウトに応じて設定を変えることができる。
これによると、両側に設けられた二つの模型保持板貯留装置13R,13Lを使って複数の模型保持板6の模型交換を迅速に行なうことができる。
これによると、第一模型保持板貯留装置13Rおよび第一模型保持板搬送路11Rを、搬入搬出位置IOPに模型保持板6を搬入する専用とし、第二模型保持板貯留装置13Lおよび第二模型保持板搬送路11Lを、搬入搬出位置IOPから模型保持板6を搬出する専用とするので、複数の模型保持板6を誤り無く迅速に搬送して模型交換することができる。
本件発明に係る模型交換装置の第二実施形態について、図15~図24に基づいて以下に説明する。
第二実施形態の模型交換装置201は、模型保持板搬送路211が搬入搬出位置IOPに連続して図15において一方側(左側)のみに延在している。模型保持板貯留装置213は、図15および図16に示すように、模型保持板搬送路211の搬送端に一つだけ設けられている。模型保持板貯留装置213の模型保持板保持部234は、回転台2131の整列ローラ234aが、回転台2131の上面の周りに120度ずつ均等に分割して3組配置されている。
模型保持板搬送路211の外側横架部材2113には、六個の円盤状ローラRLが設けられ、内側横架部材2114には、四個の円盤状ローラRLが設けられている。
これらの点において第一実施形態と相違する。その他の構成は、第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
上記のように構成された第二実施形態の模型交換装置101の作動を以下に説明する。
搬入搬出位置IOP(搬送位置CAP)には、図15に示すように、A上型用模型保持板6UAが位置決めされている。模型保持板搬送装置12の移動台車123は、基端部側(図15において左側)に位置決めされている。
A下型用模型保持板6DAは、鋳型造型位置CMPに位置決めされている。B上型用模型保持板6UBは、模型保持板貯留装置213において、二番位置2Pに位置決めされている。B下型用模型保持板6DBは、模型保持板貯留装置213において、三番位置3Pに位置決めされている。
制御装置は、図18に示すように、模型保持板貯留装置213の回転台2131を反時計回りに120度回転させる。B上型用模型保持板6UBは、一番位置1Pに、B下型用模型保持板6DBは、二番位置2Pに、A上型用模型保持板6UAは、三番位置3Pに夫々位置決めされる。
搬入搬出位置IOPでは、第一実施形態と同様に、受渡装置25によって、B上型用模型保持板6UBは、模型保持板入替装置2の両端保持部23の一方に係止される。
制御装置は、搬入搬出位置IOPにおいて、A下型用模型保持板6DAを、第一実施形態と同様に、受渡装置25によって両端保持部23より支持台251に受け渡し、搬送位置CAPに移動する。制御装置は、搬送位置CAPに移動したA下型用模型保持板6DAを、模型保持板搬送装置12のクランプアーム124aで係合し、図21に示すように、模型保持板貯留装置213の一番位置1Pに移動する。
B上型用模型保持板6UBは、鋳型造型位置CMPにおいて、鋳型造型に使用される。
なお、図25に示すように、模型保持板貯留装置313において、模型保持板保持部334の数は、三つおよび四つに限定されない。例えば五つにしてもよい。
次に、本件発明に係る模型交換装置の第三実施形態について、図26に基づいて以下に説明する。
第三実施形態において、第一模型保持板貯留装置13Rには、上型用模型保持板6UA,6UB,6UC,6UDを貯留し、第二模型保持板貯留装置13Lには、下型用模型保持板6DA,6DB,6DC,6DDを貯留している。この点において第一実施形態と相違する。その他の構成は、第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
これによると、上型用鋳型造型装置(第一鋳型造型装置3R)と下型用の造型を専ら行う下型用鋳型造型装置(第二鋳型造型装置3L)との二種類ある場合においても、迅速かつ高効率で模型交換を行なうことができる。
次に、本件発明に係る模型交換装置の第四実施形態について、図29に基づいて以下に説明する。
第四実施形態の模型交換装置401は、模型保持板保持部434の整列ローラ434aが配置される基準となる同心円が、模型保持板保持部434により保持された模型保持板6の中心6cを通過する第一同心円CC1よりも小さな第二同心円CC2となっている。整列ローラ434aは、この第二同心円に対し、各整列ローラ434aの搬送方向に延在する中心線434CLが接線となる関係で配置されている。
また、搬入位置と搬出位置とを同一の搬入搬出位置IOPとしたが、これに限定されない。例えば、図28において、第一模型保持板貯留装置13Rに造型に使用される前の模型保持板6を貯留し、第二模型保持板貯留装置13Lに造型に使用された後の模型保持板6を貯留する。この場合、第一模型保持板貯留装置13R側の搬入搬出位置IOPは、専ら搬入位置となり、第二模型保持板貯留装置13L側の搬入搬出位置IOPは、専ら搬出位置となる。
Claims (10)
- 模型が固定された模型保持板と、
前記模型保持板が鋳型造型装置に搬入する搬入位置に搬送されるとともに、造型に使用され搬出された前記模型保持板が前記鋳型造型装置から搬出する搬出位置から搬送される模型保持板搬送路と、
前記模型保持板搬送路に沿って、前記模型保持板を搬送する模型保持板搬送装置と、
前記模型保持板搬送路の端部に対向して設けられ、鉛直方向に沿って延在する回転軸周りに回転する回転台と、前記回転台の周辺部の複数個所に設けられ前記模型保持板を前記模型保持板搬送路との間で出し入れ可能に保持する模型保持板保持部と、を備えた模型保持板貯留装置と、を備え、
前記模型保持板保持部は、前記回転台の回転軌道が描く円の同心円上に沿って複数設けられ、
前記模型保持板搬送路は、搬送方向に延在する中心線が前記同心円の接線となる位置に設けられ、
各前記模型保持板は、前記模型保持板保持部が、前記中心線と前記同心円とが接する出入位置に対応して位置決めされた際に、前記模型保持板搬送路との間で出し入れされる模型交換装置。 - 前記搬入位置および前記搬出位置は、同一の位置となる搬入搬出位置であり、
前記模型保持板搬送路は、前記鋳型造型装置において鋳型が造型される鋳型造型位置と前記搬入搬出位置とを結ぶ線に対し、交差する方向の線に沿って延在している請求項1に記載の模型交換装置。 - 前記模型保持板保持部は、前記同心円上に等間隔で配置されている請求項2に記載の模型交換装置。
- 前記模型保持板搬送路は、前記搬入搬出位置を挟んで、前記搬入搬出位置の両側に延在し、
前記模型保持板貯留装置は、前記模型保持板搬送路の両側の端部に夫々設けられている請求項2または3に記載の模型交換装置。 - 前記模型保持板搬送路は、前記搬入搬出位置に連続して一方側のみに延在し、前記模型保持板貯留装置は、一方側に延在した前記模型保持板搬送路の端部に設けられている請求項2または3に模型交換装置。
- 前記模型保持板貯留装置の一方に造型に使用される前の前記模型保持板を貯留し、
前記模型保持板貯留装置の他方に造型に使用された前記模型保持板を貯留する請求項4に記載の模型交換装置。 - 前記模型保持板貯留装置の一方に、上型用模型が固定された上型用模型保持板を貯留し、
前記模型保持板貯留装置の他方に、下型用模型が固定された下型用模型保持板を貯留する請求項4に記載の模型交換装置。 - 前記同心円は、前記模型保持板保持部により保持された前記模型保持板の中心を通過する第一同心円よりも小さな第二同心円であり、
前記模型保持板搬送路は、前記第二同心円の接線上に前記中心線が配置されるように設けられた請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の模型交換装置。 - 前記回転台は、円盤状の回転テーブルを備え、
前記回転テーブル の外周辺縁には、各前記模型保持板保持部に対向して半径方向に交差する切り取り線を備えた切欠部が設けられている請求項8に記載の模型交換装置。 - 前記鋳型造型装置が、上鋳型の造型を専ら行う上型用鋳型造型装置と下鋳型の造型を専ら行う下型用鋳型造型装置との二種類ある場合に、前記上型用鋳型造型装置と前記下型用鋳型造型装置との夫々に、前記模型保持板搬送路および前記模型保持板貯留装置が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の模型交換装置。
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