JP7126192B2 - 集光光学ユニット及びそれを用いたレーザ発振器、レーザ加工装置、レーザ発振器の異常診断方法 - Google Patents

集光光学ユニット及びそれを用いたレーザ発振器、レーザ加工装置、レーザ発振器の異常診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、集光光学ユニット及びそれを用いたレーザ発振器、レーザ加工装置、レーザ発振器の異常診断方法に関する。
従来、伝送ファイバを用いて、離れた場所にあるワークをレーザ加工するレーザ加工装置が知られている。このようなレーザ加工装置では、レーザ発振器が内部に設けられており、レーザ発振器から出射されたレーザ光は、伝送ファイバのコア内を伝搬して伝送ファイバに接続されたレーザ光出射ヘッドからワークに向けて照射される。また、レーザ光が伝送ファイバに入射されるときに、レーザ発振器内に設けられた集光レンズで伝送ファイバのコアに収まるスポット径までレーザ光のビーム径が縮小される。
一方、伝送ファイバを用いたレーザ加工装置では、ワークの加工点で反射されて伝送ファイバ内に戻る戻り光の影響で励起光源であるレーザダイオードが損傷するおそれがあった。
そこで、特許文献1には、レーザ光出射ヘッド内に設けられたベンドミラーにレーザ光の一部を透過させる光学特性を持たせ、ベンドミラーを透過した透過光を吸収体に入射させ、吸収体からの散乱光を光検出手段で検出してレーザ光出力とワークからの戻り光との検出を行う構成が開示されている。
特開2012-179627号公報
ところで、レーザ光を集光レンズで集光して伝送ファイバに入射させるレーザ発振器において、集光レンズの汚れや損傷、あるいは、レーザ光が入射する伝送ファイバの入射端での損傷があると、レーザ光出力が低下する場合がある。また、最終的な出力があまり低下しない場合でもレーザ光のビーム品質が低下して加工品質に影響を与えるおそれがあった。
しかし、上記のレーザ発振器に特許文献1に開示された構成を適用した場合、光検出手段で検出された散乱光が集光レンズの異常によるものか、あるいは伝送ファイバの異常によるものかの判別が困難であった。このため、光検出手段での検出結果によって、レーザ発振器の内部で何らかの異常が発生していると判定されても、異常箇所の特定が困難であり、メンテナンス作業に時間を要して生産性を低下させるおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡便な構成で、内部の異常の有無及び異常箇所を特定可能な集光光学ユニット及びそれを用いたレーザ発振器、レーザ加工装置、レーザ発振器の異常診断方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る集光光学ユニットは、レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズを筐体内に有し、前記集光レンズで集光された前記レーザ光をレーザ光出射部を介して伝送ファイバに入射させる集光光学ユニットであって、前記筐体内に連通する光入射口を一端に有し、前記筐体に形成された光案内路と、前記光案内路の他端側に配設された受光部と、前記光入射口の周囲に配設され、配設位置を調整可能に構成されたアパーチャーと、を有し、前記アパーチャーの配設位置を調整することで、前記受光部における前記伝送ファイバ及び/または前記レーザ光出射部からの反射光の受光感度と前記集光レンズからの散乱光の受光感度とが可変となるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、簡便な構成で集光光学ユニットの異常の有無を判定できるとともに異常箇所を特定することができる。
また、本発明に係るレーザ発振器は、レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を集光して伝送ファイバに入射させる上記の集光光学ユニットと、を少なくとも備えたことを特徴とする。
この構成によれば、レーザ発振器の内部の異常箇所を簡便に特定して、対象箇所の修理交換等を行うことができる。このことにより、レーザ光のビーム品質を維持できるとともに、レーザ発振器のダウンタイムを低減できる。
また、本発明に係るレーザ加工装置は、上記のレーザ発振器と、前記レーザ発振器に接続され、前記レーザ発振器から出射された前記レーザ光を導光する伝送ファイバと、前記伝送ファイバの出射端に取付けられたレーザ光出射ヘッドと、を少なくとも備えたことを特徴とする。
この構成によれば、レーザ発振器の内部の異常箇所を簡便に特定して、対象箇所の修理交換等を行うことができる。このことにより、レーザ加工装置のダウンタイムを低減できる。また、レーザ光のビーム品質を維持して、良好な加工品質を保つことができる。
以上説明したように、本発明の集光光学ユニットによれば、簡便な構成で集光光学ユニットの異常の有無を判定できるとともに異常箇所を特定することができる。
本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す模式図である。 集光光学ユニットの内部構成を示す模式図である。 アパーチャーの構成を示す模式図である。 アパーチャーの操作を示す模式図である。 本発明の実施形態1に係るレーザ発振器の異常診断手順を示すフローチャートである。 変形例1に係るアパーチャーの構成を示す模式図である。 変形例2に係るアパーチャーの構成を示す模式図である。 変形例3に係る集光光学ユニットの内部構成を示す模式図である。 本発明の実施形態2に係る集光光学ユニットの内部構成を示す模式図である。 アパーチャーの操作を示す模式図である。 変形例3に係るアパーチャーの平面構成を示す模式図である。 変形例3に係るアパーチャーの断面構成を示す模式図である。 本発明の実施形態3に係るアパーチャーの構成を示す模式図である。 アパーチャーの操作を示す模式図である。 本発明の実施形態3に係る別のアパーチャーの構成を示す模式図である。 別の集光光学ユニットの内部構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
[レーザ加工装置及び集光光学ユニットの構成]
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置の構成の模式図を示し、図2は、集光光学ユニットの内部構成の模式図を示す。なお、以降の説明において、レーザ光LBが集光光学ユニット140に向かう進行方向をX方向、複数のレーザモジュール120の配列方向をY方向、X方向及びY方向と直交する方向をZ方向とそれぞれ呼ぶことがある。
レーザ加工装置1000は、レーザ発振器100と伝送ファイバ200とレーザ光出射ヘッド300と制御部400と電源500と表示部600とを備えている。レーザ発振器100と伝送ファイバ200のレーザ光が入射される端部(以下、単に入射端という。また、伝送ファイバ200のレーザ光が出射される端部を、以下、単に出射端という。)とは筐体110内に収容されている。
レーザ発振器100は、複数のレーザモジュール120とビーム結合器130と集光光学ユニット140と、を有している。レーザモジュール120は、異なる波長のレーザビームを発する複数のレーザダイオードまたはレーザアレイからなり、レーザモジュール120内で波長合成されたレーザ光が各レーザモジュール120からそれぞれ出射される。
ビーム結合器130は、複数のレーザモジュール120からそれぞれ出射されたレーザ光を一つのレーザ光(以下、レーザ光LBという)に結合して集光光学ユニット140に出射する。具体的には、各々のレーザ光の光軸を近接又は一致させるとともに、互いの光軸が平行になるように結合する。
図2に示すように、集光光学ユニット140は、筐体141と、その内部に配設された集光レンズ142とを有している。集光光学ユニット140の各部の構造及び機能については、後で詳述する。
レーザ発振器100をこのような構成とすることで、レーザ光出力が数kWを超える高出力のレーザ加工装置1000を得ることができる。また、レーザ発振器100は、後述する電源500から電力が供給されてレーザ発振を行い、レーザ光LBが伝送ファイバ200の出射端から出射される。なお、本実施形態では、4つのレーザモジュール120がレーザ発振器100に搭載されているが、特にこれに限定されない。レーザモジュール120の搭載個数は、レーザ加工装置1000に要求される出力仕様や、個々のレーザモジュール120の出力仕様によって適宜変更されうる。
伝送ファイバ200は、集光光学ユニット140の集光レンズ142に光学的に結合され、集光レンズ142を介してレーザ発振器100から受け取ったレーザ光LBをレーザ光出射ヘッド300に導光する。また、図2に示すように、伝送ファイバ200は、軸心にレーザ光LBを導光するためのコア201と、コア201の外周側に、コア201と同軸に設けられたクラッド202及び外側クラッド203とを有している。なお、コア201、クラッド202及び外側クラッド203は、それぞれ石英からなるが、クラッド202及び外側クラッド203の屈折率はコア201の屈折率よりも低くなるように構成されており、クラッド202及び外側クラッド203はレーザ光LBをコア201内に閉じ込める機能を有している。また、外側クラッド203の外周面は、保護管204で覆われており、保護管204内には伝送ファイバ200を冷却するための冷却水が流れている。ただし、保護管204の代わりに、外光の遮蔽と伝送ファイバ200を機械的ダメージから保護するための皮膜が設けられていてもよい。
レーザ光出射ヘッド300は、伝送ファイバ200で導光されたレーザ光LBを外部に向けて照射する。例えば、図1に示すレーザ加工装置1000では、所定の位置に配置された加工対象物であるワークWに向けてレーザ光LBを出射する。このようにすることで、ワークWがレーザ加工される。
制御部400は、レーザ発振器100のレーザ発振を制御する。具体的には、レーザ発振器100に接続された電源500に対して出力電圧やオン時間等の制御信号を供給することにより、各々のレーザモジュール120のレーザ発振制御を行う。各々のレーザモジュール120に対して個別にレーザ発振制御を行うことも可能である。例えば、レーザモジュール120毎にレーザ発振出力やオン時間等を異ならせるようにしてもよい。また、制御部400は、記憶部410を有しており、記憶部410には、レーザ加工条件や加工用の動作プログラム等が格納されている。また、記憶部410には、レーザ発振器100が正常な場合に集光光学ユニット140に配設されたフォトダイオード147(図2参照)が出力する受光信号に関し、複数の値が保存されている。また、制御部400は、フォトダイオード147で受光された受光信号に基づいて、レーザ発振器100の異常の有無を判定し、異常箇所を特定する異常診断部としても機能する。また、制御部400は、レーザ光出射ヘッド300が取り付けられたマニピュレータ(図示せず)の動作を制御してもよい。なお、複数のレーザモジュール120とビーム結合器130と集光光学ユニット140と制御部400とでレーザ発振器100が構成されるようにしてもよい。
電源500は、上述したように、レーザ発振を行うための電力をレーザ発振器100、具体的には、複数のレーザモジュール120のそれぞれに対して供給する。制御部400からの指令により、各々のレーザモジュール120に供給される電力を異ならせるようにしてもよい。また、電源500は、レーザ加工装置1000の可動部、例えば、上記のマニピュレータに対して電力を供給するようにしてもよいし、レーザ加工装置1000の可動部向けには別の電源(図示せず)から電力を供給するようにしてもよい。
表示部600は、制御部400で判定されたレーザ発振器100の異常箇所を表示するように構成されている。なお、表示部600には、上記以外のデータを表示させてもよい。例えば、レーザ光LBの出力を表示させるようにしてもよい。レーザ加工時の加工パラメータと実測値とを同時に表示させるようにしてもよい。表示部600は、通常、ブラウン管や液晶ディスプレイ等の表示デバイスを含んでいる。
図2に示す集光光学ユニット140では、筐体141内に配設された集光レンズ142によって、筐体141内に入射されたレーザ光LBを集光し、集光されたレーザ光LBは、所定の倍率でビーム径が縮小される。また、集光されたレーザ光LBは、伝送ファイバ200の入射端が接続されたコネクタ143を介して伝送ファイバ200のコア201内に入射される。なお、コネクタ143は内部に石英ブロック(レーザ光出射部)144を有しており、石英ブロック144は、その端面が伝送ファイバ200の入射端に融着されている。このことにより、石英ブロック144は伝送ファイバ200に屈折率整合して結合されており、この融着部分でレーザ光LBの乱反射等が起こらないようにしている。なお、石英ブロック144と伝送ファイバ200の入射端とを両方の屈折率に整合した接着剤で接合するようにしてもよい。
筐体141には、内部に連通する光入射口145aを一端に有する光案内路145が形成されている。また、光案内路145の他端側にはフォトダイオード147(受光部)が設けられている。光入射口145aの周囲にはアパーチャー150が配設されている。アパーチャー150の構造及び機能については後で詳述する。
フォトダイオード147は、アパーチャー150及び光案内路145を通って伝搬される光を受光して電気信号(受光信号Sg)を出力する。フォトダイオード147は、配線基板148に実装されて、筐体141に取付けられている。また、配線基板148は制御部400に接続されており、配線基板148を介して受光信号Sgが制御部400に送られる。
ここで、フォトダイオード147の機能について説明する。集光光学ユニット140に入射され、集光レンズ142で集光されたレーザ光LBは、その大部分が石英ブロック144を介して伝送ファイバ200のコア201内を伝搬し、伝送ファイバ200の出射端から出射される。しかし、図2に示すように、一部の光は、伝送ファイバ200の出射端から出射されずに、集光光学ユニット140の筐体141内に反射されて戻ってくる。例えば、石英ブロック144の入射端面での反射光(図2に示す経路I)やコア201の入射端面での反射光(図2に示す経路II)やクラッド202と外側クラッド203との境界での反射光(図2に示す経路I)等がある。また、伝送ファイバ200の出射端面で反射されてコア201内を戻ってくる光(図2に示す経路IV)も集光光学ユニット140の筐体141内に入射される。また、これらとは別に、集光レンズ142に汚れや損傷等があると、その部分に入射されたレーザ光LBは所定の焦点に集光されず、別の方向に散乱されて集光光学ユニット140の筐体141内に入射される(図2に示す経路V)。
フォトダイオード147は、正常な光路を通らずに筐体141内に入射されたこれらの光を受光し、その光量に基づいて受光信号Sgを出力する。なお、後述するアパーチャー150の開口径調整機構及び位置調整機構により、フォトダイオード147は、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光のいずれも受光可能に構成されている。このため、受光信号Sgは、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光や集光レンズ142からの散乱光の強度に応じて変化し、受光信号Sgが大きくなるほど、上記の反射光や散乱光の強度が強くなる。言いかえると、受光信号Sgが大きくなると、伝送ファイバ200、石英ブロック144、及び集光レンズ142のいずれかに何らかの異常が生じている可能性が高くなっていると言える。このように、フォトダイオード147で主に受光される光の種類及びそれに基づく受光信号Sgの大きさによって、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144に異常が発生しているのか、あるいは、集光レンズ142に異常が発生しているのかを知ることができる。
[アパーチャーの構成]
図3は、本実施形態に係るアパーチャーの構成の模式図を示し、図4は、アパーチャーの操作の模式図を示す。なお、説明の便宜上、図3,4においてアパーチャー150の構造を簡略化して図示している。
図3に示すように、アパーチャー150は、虹彩絞り構造を有している。具体的には、環状のフレーム150aに絞り調整機構150bが設けられており、図示しない絞り調整ねじによってアパーチャー150の開口径を調整可能に構成されている。また、フレーム150aにはスライド機構150cが連結されており、図示しないスライドバーによって光入射口145aに対するアパーチャー150の位置を調整可能に構成されている。
このように構成されたアパーチャー150を用いて、光案内路145に入射される光に関しフォトダイオード147の受光感度を可変にすることができる。また、光案内路145に入射される伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光に関するフォトダイオード147の受光感度や集光レンズ142からの散乱光に関するフォトダイオード147の受光感度を可変にすることができる。このことについて、図4を参照しながらさらに説明する。
まず、フォトダイオード147の受光感度自体は、アパーチャー150の開口径を変更することで調整される。例えば、図4の上側に示すように、光案内路145の光入射口145aとアパーチャー150の開口とを同じ大きさになるよう調整すると、光入射口145aに対して所定の角度、例えば、垂直方向から数°程度傾いた角度から入射する光は、基本的にすべてフォトダイオード147で受光される。
一方、アパーチャー150の開口を光案内路145の光入射口145aよりも小さくなるように調整すると、光入射口145aに入射する光のうち、一部のみがフォトダイオード147で受光される。つまり、フォトダイオード147の受光感度が低くなるように調整される。また、アパーチャー150の開口を光案内路145の光入射口145aよりも大きくなるように調整すると、上記の所定の角度よりも大きな角度で光入射口145aに入射する光もフォトダイオード147で受光される。つまり、フォトダイオード147の受光感度が高くなるように調整される。
前述したように、アパーチャー150の開口が光案内路145の光入射口145aとほぼ同じ大きさであれば、光入射口145aに入射される光をすべてフォトダイオード147で受光することができる。しかし、レーザ光LBの出力が数kW~十数kWと大きい場合には、フォトダイオード147での受光量が多すぎて、受光信号Sgが飽和してしまう場合がある。また、光入射口145aに入射される光量が小さい場合は、上記所定の角度よりも大きな角度で光入射口145aに入射される光をフォトダイオード147で受光することも必要になってくる。
本実施形態に示すアパーチャー150によれば、開口径調整機構である絞り調整機構150bにより、光案内路145内を伝搬する光がフォトダイオード147で受光される受光感度を可変にし、所望の感度を得ることが可能となる。
また、本実施形態に示すアパーチャー150によれば、図9の下側に示すように、スライド機構150cを用いて、光入射口145aに対するアパーチャー150の開口の位置を変更することができる。
このように、光入射口145aに対するアパーチャー150の開口の位置を変更することで、図2の経路I~IVに示す伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光が光案内路145に入射される光量を調整することができる。同様に、図2の経路Vに示す集光レンズ142からの散乱光が光案内路145に入射される光量を調整することができる。なお、図9の下側に示すように、アパーチャー150の位置を石英ブロック144側に移動させると、光入射口145aのうち石英ブロック144に近い側が開放され、アパーチャー150の位置を集光レンズ142側に移動させると、集光レンズ142に近い側が開放される。このことにより、光案内路145に入射される上記反射光と散乱光の光量は、一方が大きくなるようにすると他方が小さくなり、相対的に調整される。
なお、アパーチャー150の開口径や位置の変更は、手動で行ってもよい。その場合は、前述した絞り調整ねじやスライドバーは集光光学ユニット140の外部から操作できることが好ましい。また、集光光学ユニット140の内部または外部に設けられたアクチュエータ(図示せず)と、アパーチャーの絞り調整機構150bやスライド機構150cを連結し、制御部400からの制御信号によって、アクチュエータを駆動させることで、アパーチャー150の開口径や位置を変更するようにしてもよい。
また、アパーチャー150の開口径や位置は連続的に変更してもよいし、段階的に変更してもよい。例えば、アパーチャー150が、図9の下側に示す3つの位置のみに移動するようにしてもよい。また、開口径調整機構やアパーチャー150の位置調整機構は、図3,4に示す構造のみに限定されず、別の構造を用いるようにしてもよい。
[レーザ発振器の異常診断手順]
図5は、本実施形態に係るレーザ発振器の異常診断手順を示す。
まず、レーザ発振器100に異常がないことを確認し、この状態での初期値を取得する。初期値は最低3種類取得する。まず、アパーチャー150の開口の中心を光案内路145の光入射口145aの中心と重ね合わせた状態でレーザ光LBを出射し、フォトダイオード147の出力をモニターしながらアパーチャー150の開口径を調整し、フォトダイオード147での受光感度が最大となったときの受光信号Sgを取得する。この値を第1初期値とし、第1初期値に基づいて第1しきい値Th1を設定する。次に、アパーチャー150を石英ブロック144に近い所定の位置に移動させて、レーザ光LBを出射し受光信号Sgを取得する。この値を第2初期値とし、第2初期値に基づいて第2しきい値Th2を設定する。最後に、アパーチャー150を集光レンズ142に近い所定の位置に移動させて、レーザ光LBを出射し受光信号Sgを取得する。この値を第3初期値とし、第3初期値に基づいて第3しきい値Th3を設定する(ステップS1)。また、これらの値は制御部400の記憶部410に保存される。ステップS1の終了後、レーザ加工装置1000は通常の稼働モードとなり、生産計画に則って順次ワークWがレーザ加工される。
一方、レーザ発振器100に異常があるか否かを定期的に診断するため、所定の周期でステップS2以降が実行される。まず、電源500から電力を投入して、レーザ発振器100をレーザ発振させてレーザ光LBを出射させ(ステップS2:レーザ光出射ステップ)、フォトダイオード147で受光信号Sgを取得する(ステップS3)。制御部400は、ステップS3で取得された受光信号Sgと記憶部410に保存された第1しきい値Th1とを比較し、受光信号Sgが第1しきい値Th1よりも大きいかどうか判定する(ステップS4)。ステップS4での判定結果が否定的であれば、レーザ発振器100に異常がないとしてレーザ発振器の異常診断を終了する。
第1しきい値Th1は、受光信号Sgに基づいて集光光学ユニット140及び/または伝送ファイバ200に異常があるか否かを判定するためのしきい値であり、レーザ光LBの出力変動等を考慮して第1初期値の約3倍程度に設定されている。ただし、特にこれに限定されず、レーザ発振器100の仕様等によって適宜変更されうる。
前述したように、フォトダイオード147の受光信号Sgが大きくなるほど、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光か集光レンズ144からの散乱光か、あるいはその両方が増加していると推定される。つまり、伝送ファイバ200、石英ブロック144、集光レンズ144のいずれかに何らかの異常が起こっていると推定される。
従って、受光信号Sgが第1しきい値Th1以下であれば、上記の反射光や散乱光の強度は、許容されるレーザ発振器100の出力変動や周囲環境の変動の範囲内と判定されて、レーザ発振器100に異常がないと判定される。
一方、ステップS4での判定結果が肯定的、つまり、受光信号Sgが第1しきい値Th1よりも大きければ、集光光学ユニット140及び/または伝送ファイバ200のいずれかに何らかの異常が発生していると推定される。そこで、異常発生箇所を特定するため、ステップS5以降を実行する。
アパーチャー150を石英ブロック144に近い所定の位置に移動させ(ステップS5)、レーザ光LBを出射させて受光信号Sgを取得する(ステップS6:反射光受光ステップ)。制御部400は、ステップS3で取得された受光信号Sgと記憶部410に保存された第2しきい値Th2とを比較し、受光信号Sgが第2しきい値Th2よりも大きいかどうか判定する(ステップS7)。ステップS7での判定結果が否定的であれば、ステップS13に進む。
第2しきい値Th2は、受光信号Sgに基づいて石英ブロック144及び/または伝送ファイバ200に異常があるか否かを判定するためのしきい値であり、レーザ光LBの出力変動等を考慮して第2初期値の約3倍程度に設定されている。ただし、特にこれに限定されず、レーザ発振器100の仕様等によって適宜変更されうる。
よって、ステップS7での判定結果が肯定的、つまり、受光信号Sgが第2しきい値Th2よりも大きければ、石英ブロック144及び/または伝送ファイバ200に何らかの異常が発生していると推定される。そこで、集光レンズ142にも異常が発生しているか否かを調べるために、ステップS8以降を実行する。
アパーチャー150を集光レンズ142に近い所定の位置に移動させ(ステップS8)、レーザ光LBを出射させて受光信号Sgを取得する(ステップS9:散乱光受光ステップ)。制御部400は、ステップS3で取得された受光信号Sgと記憶部410に保存された第3しきい値Th3とを比較し、受光信号Sgが第3しきい値Th3よりも大きいかどうか判定する(ステップS10)。
第3しきい値Th3は、受光信号Sgに基づいて集光レンズ142に異常があるか否かを判定するためのしきい値であり、レーザ光LBの出力変動等を考慮して第3初期値の約3倍程度に設定されている。ただし、特にこれに限定されず、レーザ発振器100の仕様等によって適宜変更されうる。
受光信号Sgが第3しきい値Th3を超えていれば、集光レンズ142からの散乱光強度が、許容されるレーザ発振器100の出力変動や周囲環境の変動の範囲を超えており、集光レンズ142に異常ありと判定される。そこで、ステップS7での判定結果が肯定的であれば、ステップS11に進んで、集光レンズ142,石英ブロック144及び伝送ファイバ200のすべてを点検し、異常箇所を特定するとともに、当該箇所の修理交換を行う。
一方、ステップS11での判断が否定的であれば、集光レンズ142には異常なしと判定され、ステップS11に進んで、石英ブロック144及び伝送ファイバ200を点検し、異常箇所を特定するとともに、当該箇所の修理交換を行う。
また、ステップS7での判定結果が否定的であれば、アパーチャー150を集光レンズ142に近い所定の位置に移動させ(ステップS13)、レーザ光LBを出射させて受光信号Sgを取得する(ステップS14)。制御部400は、ステップS3で取得された受光信号Sgと記憶部410に保存された第3しきい値Th3とを比較し、受光信号Sgが第3しきい値Th3よりも大きいかどうか判定する(ステップS15)。受光信号Sgが第3しきい値Th3を超えていれば、前述したように、集光レンズ142に異常ありと判定される。そこで、ステップS15での判定結果が肯定的であれば、ステップS16に進んで、集光レンズ142を点検し、異常箇所を特定するとともに、当該箇所の修理交換を行う。
一方、ステップS15での判定結果が否定的であれば、集光レンズ142,石英ブロック144及び伝送ファイバ200のいずれにも異常なしと判定される。この場合、フォトダイオード147の受光感度調整が当初の設定よりずれている可能性があるため、ステップS1に戻って初期値を再取得する。なお、この場合、各ステップでのしきい値からの偏差が小さければ、交換の必要無しとして点検作業を終了させるようにすることもできる。
なお、ステップS3,S4を省略してもよい。また、ステップS4,S7,S10,S15での判定結果を表示部600に表示させるようにしてもよい。
[効果等]
本実施形態の集光光学ユニット140は、レーザ光源である複数のレーザモジュール120から出射されたレーザ光LBを集光する集光レンズ142を筐体141内に有し、集光レンズ142で集光されたレーザ光LBをレーザ光出射部である石英ブロック144を介して伝送ファイバ200に入射させる。
集光光学ユニット140において、筐体141内に連通する光入射口145aを一端に有し、筐体141に形成された光案内路145と、光案内路145の他端側に配設された受光部であるフォトダイオード147と、光入射口145aの周囲に配設され、配設位置を調整可能に構成されたアパーチャー150と、を有している。
アパーチャー150の配設位置を調整することで、フォトダイオード147における伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光の受光感度と集光レンズ142からの散乱光の受光感度とが可変となるように構成されている。
集光光学ユニット140をこのように構成することで、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光の受光感度を簡便な構成で調整することができる。
また、アパーチャー150は、光入射口145aに対する開口の相対的大きさを調整可能に構成されており、この相対的大きさを調整することで、光案内路145内を伝搬する光がフォトダイオード147で受光される受光感度が可変となるように構成されている。
集光光学ユニット140をこのように構成することで、光案内路145に入射され、フォトダイオード147で受光される光の受光感度を簡便な構成で調整することができる。
さらに、集光光学ユニット140をこのように構成することで、一つのフォトダイオード147で、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光とを受光感度を調整しつつ検出することができるため、光案内路145やフォトダイオード147の配置の自由度を高めることができる。
また、本実施形態によれば、集光光学ユニット140での異常の有無を判定できるとともに異常箇所を特定することができる。また、異常箇所を簡便に特定できるため、必要に応じて、適切なタイミングで異常箇所の修理交換を行うことができる。特に、伝送ファイバ200や石英ブロック144の取り外し、交換は比較的容易であるが、集光レンズ142が損傷していると、交換後の位置調整に非常に工数を要する。
前述したように、特許文献1に開示された従来技術では、レーザ発振器100の内部で何らかの異常が発生していると判定できても、異常箇所の特定が困難であった。このため、一旦、異常が発生していると判定されれば、レーザ発振器100を分解して、想定される部品をすべて点検あるいは交換する必要があった。
一方、本実施形態によれば、伝送ファイバ200または石英ブロック144と集光レンズ142のいずれに異常が発生しているかを簡便に特定できるため、例えば、集光レンズ142に異常が発生していないと判定されれば、点検及び修理交換作業が簡素化するとともに大幅に短縮可能となる。
アパーチャー150は、虹彩絞り構造を有していてもよい。この構成によれば、アパーチャー150の開口の大きさを簡便に調整することができる。
本実施形態のレーザ発振器100は、レーザ光LBを出射するレーザ光源である複数のレーザモジュール120と、レーザ光LBを集光して伝送ファイバ200に入射させる集光光学ユニット140と、を少なくとも備えている。
本実施形態によれば、簡便な構成でレーザ発振器100の内部の異常箇所を特定して、レーザ発振器100における対象パーツの修理交換を行うことができる。このことにより、レーザ光LBのビーム品質を維持できるとともに、レーザ発振器100のダウンタイムを低減できる。
レーザ発振器100に、フォトダイオード147で受光された受光信号Sgに基づいて、レーザ発振器100の異常の有無を判定する異常診断部をさらに備えていてもよい。なお、本実施形態において、この異常診断部は、制御部400が有する機能に相当する。
このようにすることで、レーザ発振器100の異常の有無及び異常箇所を迅速に特定することができる。
また、本実施形態のレーザ加工装置1000は、レーザ発振器100と、レーザ発振器100に接続され、レーザ発振器100から出射されたレーザ光LBを導光する伝送ファイバ200と、伝送ファイバ200の出射端に取付けられたレーザ光出射ヘッド300と、を少なくとも備えている。
本実施形態によれば、簡便な構成でレーザ発振器100の内部の異常箇所を特定して、レーザ発振器100における対象パーツの修理交換を行うことができる。このことにより、レーザ加工装置1000のダウンタイムを低減できる。また、レーザ光LBのビーム品質を維持して、良好な加工品質を保つことができる。
また、本実施形態のレーザ発振器100の異常診断方法は、レーザ光LBを出射させるレーザ光出射ステップ(ステップS2)と、アパーチャー150の位置を調整して、フォトダイオード147で伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光を受光して受光信号Sgを得る反射光受光ステップ(ステップS6)と、アパーチャー150の位置を調整して、フォトダイオード147で集光レンズ142からの散乱光を受光して受光信号Sgを得る散乱光受光ステップ(ステップS9)と、反射光受光ステップで取得された受光信号Sgと散乱光受光ステップで取得された受光信号Sgとに基づいて、レーザ発振器100における異常の有無を判定する異常診断ステップ(ステップS7,S10,S15)と、を備えている。
この方法によれば、集光光学ユニット140での異常の有無を簡便に判定できる。
また、異常診断ステップでは、反射光受光ステップで取得された受光信号Sgが第2しきい値Th2よりも大きい場合に、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144に異常があると判定し、散乱光受光ステップで取得された受光信号Sgが第3しきい値Th3よりも大きい場合に、集光レンズ142に異常があると判定する。
この方法によれば、集光光学ユニット140での異常箇所を簡便に特定することができる。このことにより、適切なタイミングで異常箇所の修理交換を行うことができ、また、点検及び修理交換作業が簡素化するとともに大幅に短縮可能となる。
<変形例1>
図6は、本変形例に係るアパーチャーの構成の模式図を示す。本変形例に示すアパーチャー151の構成は、円板状の基部151aの周方向に沿って、それぞれ径の異なる開口151b~15dが設けられている点で実施形態1に示すアパーチャー150の構成と異なる。
また、アパーチャー151には、図示しない操作ハンドルが連結されており、操作ハンドルを集光光学ユニット140の外部から操作することで、アパーチャー151は、基部の中心の周りに回転可能に構成されている。また、開口151cの大きさは、光入射口145aとほぼ同じ大きさになるように設定されている。
アパーチャー151をこのように構成することで、光入射口145aに対するアパーチャー151の開口の相対的大きさを簡便に変更できる。また、光入射口145aと複数の開口151b~151dのうちの一の開口とが重なるようにアパ-チャー151を移動させることで、光案内路145内を伝搬する光がフォトダイオード147で受光される受光感度が決定される。また、スライド機構151eにより、アパーチャー151の位置を石英ブロック144に近い側か集光レンズ142に近い側かに調整可能であり、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光との受光感度を簡便に調整できる。
<変形例2>
図7は、本変形例に係るアパーチャーの構成の模式図を示す。本変形例に示すアパーチャー152は、高さが段階的に変化している本体部152aを有し、本体部152aの高さの異なる部分にそれぞれ開口152bが形成されている点で実施形態1に示すアパーチャー150の構成と異なる。
また、アパーチャー152には、図示しないスライドバーが連結されており、スライドバーを集光光学ユニット140の外部から操作することで、アパーチャー152の開口152bと光入射口145aとが重なるようにすることができる。
アパーチャー151をこのように構成することで、光入射口145aと連通するアパーチャー152の開口152bの高さを簡便に変更できる。このことにより、光案内路145に入射される光の指向性に応じて、フォトダイオード147で受光される受光感度を調整できる。また、光入射口145aと開口152bのうちの一の開口とが重なるようにアパ-チャー152を移動させることで、光案内路145内を伝搬する光がフォトダイオード147で受光される受光感度が決定される。また、スライドバーにより、アパーチャー151の位置を石英ブロック144に近い側か集光レンズ142に近い側かに調整可能であり、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光との受光感度を簡便に調整できる。
<変形例3>
図8は、本変形例に係る集光光学ユニットの内部構成の模式図を示す。なお、伝送ファイバ200については図示を省略している。本変形例に示す集光光学ユニット140は、筐体141のうち、光案内路145が形成され、かつフォトダイオード147とアパーチャー150が取付けられた部分141aが着脱可能である点で、実施形態1に示す構成と異なる。
本変形例によれば、アパーチャー150の取り外しや交換を容易に行うことができる。例えば、アパーチャー150の開口径や位置の調整がうまくいかない場合、集光光学ユニット140全体を分解してアパーチャー150を取り出すと、集光レンズ142の位置調整が非常に手間のかかる作業となる。アパーチャー150が取付けられた上記部分141aを着脱可能にすることで、このような作業を回避して、集光光学ユニット140内の異常の有無を検出することができる。
(実施形態2)
図9は、本実施形態に係る集光光学ユニットの内部構成を示し、図10は、アパーチャーの操作の模式図を示す。なお、説明の便宜上、図9,10においてアパーチャー153の構造を簡略化して図示している。また、伝送ファイバ200については図示を省略している。なお、なお、実施形態1と同様の部材等については、同じ符号を付して説明を省略する。また、図示しないが、配線基板148がそれぞれ制御部400に接続されている点は、実施形態1に示したのと同様である。
本実施形態に示すアパーチャー153は、光入射口145aに対する開口153cの相対的大きさを調整可能に構成された開口径調整部153aと、開口径調整部153aと独立して配アパーチャー153の配設位置を調整可能に構成された位置調整部153bとが上下に積み重ねられてなる点で、実施形態1に示すアパーチャー150と異なる。
アパーチャー153をこのように構成することで、光案内路145内を伝搬する光がフォトダイオード147で受光される受光感度と、上記の反射光と散乱光との受光感度の比を独立に調整でき、全体として受光感度の調整自由度を高めることができる。このことについて、図10を用いてさらに説明する。
図10の(b)、(e)図に示すように、光入射口145と開口153cとが重なるようにアパーチャー153の位置を調整した後、所定の出力のレーザ光LBを出射させるフォトダイオード147で受光する。受光信号Sgが所定の範囲を超えて大きな値となるときは、開口径調整部153aを操作して、図10の(a)図に示すように、開口径調整部153aの開口径を小さくし、受光信号Sgが所定の範囲よりも小さな値となるときは、開口径調整部153aを操作して、図10の(c)図に示すように、開口径調整部153aの開口径を大きくし、フォトダイオード147の受光感度を調整する。また、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光を主に受光したい場合は、図10の(d)図に示すように、位置調整部153bを集光レンズ142側に移動させる。また、集光レンズ142からの散乱光を主に受光したい場合は、図10の(f)図に示すように、位置調整部153bを石英ブロック144側に移動させる。これらの操作を組み合わせることで、フォトダイオード147の受光感度及び上記の反射光と散乱光との受光感度の比を所望の値に調整することができる。このことにより、図5に示す異常診断手順において、精度良くレーザ発振器100での異常の有無を判定できるとともに、異常箇所を特定することができる。
<変形例4>
図11Aは、本変形例に係るアパーチャーの平面構成の模式図を、図11Bは、アパーチャーの断面構成の模式図をそれぞれ示す。本変形例に示すアパーチャー154は、位置調整部154bの一部が光案内路145に挿入されていることと、開口径変更部154aの開口が楕円形である点でと実施形態2に示すアパーチャー153と異なる。
本変形例によれば、アパーチャー154の位置調整部154bを所定の角度だけ回転させることで、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光とで受光感度の比を簡便に変えることができる。また、開口径調整部154aに設けられた楕円形の開口と位置調整部154bに設けられた開口との重なりを予め所定の値に設定することで、位置調整部154bの回転角度に応じて、光案内路145に入射された光に関し、フォトダイオード147の受光感度を調整することができる。また、位置調整部154bが光入射口145aに対して相対的に移動しないため、アパーチャー154の配置の自由度を高めることができる。
(実施形態3)
図12は、本実施形態に係るアパーチャーの模式図を示し、図13は、アパーチャーの操作の模式図を示す。また、図14は、本実施形態に係る別のアパーチャーの模式図を示す。本実施形態に示すアパーチャー155は、開口径調整部155aの半分において、高さが周方向に連続的に変化している点で、実施形態2に示すアパーチャー153と異なる。また、開口径調整部155aは光入射口145aを通る軸の周りに回転可能に構成されている。
アパーチャー155、特に開口径調整部155aをこのように構成することで、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光との光案内路145に入射される光量比を簡便に変更することができる。例えば、図13の(a)図及び(c)図に示すように、開口径調整部155aの回転角度と光入射口145aに対する位置調整部155bの位置を調整することで、上記の反射光と散乱光とが光案内路145に入射される光量比を反転させることができる。また、光案内路145に上記の反射光が入射される光量が最大となる位置から、開口径調整部155aを90°回転させると、上記の反射光と散乱光とが光案内路145に入射される光量比を同程度にすることができる。また、位置調整部155bを移動させることで、上記の反射光と散乱光とが光案内路145に入射される光量比をさらに細かく調整することができ、レーザ発振器100の異常診断における診断精度を向上させることができる。
なお、図14に示すように、位置調整部155bを省略し、開口径調整部155aの下側を光案内路145に対して回転可能に挿入するようにしてもよい。この構成を用いても、図12に示す構成と同様に、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光と集光レンズ142からの散乱光とが光案内路145に入射される光量比を簡便に変更することができる。
(その他の実施形態)
なお、変形例1~4を含む上記実施形態1~3において、複数のレーザモジュール120からそれぞれ出射されるレーザ光をビーム結合器130で結合してレーザ光LBを出射させる構成としたが、特にこれに限定されず、例えば、一つのレーザ光源からレーザ光LBが出射されるようにしてもよい。
また、図2,8,9において、光案内路145とフォトダイオード147とをそれぞれ一つずつ設ける構成を示したが、特にこれに限定されず、それぞれを複数設けるようにしてもよい。
また、その場合は、個々のフォトダイオードに関して、入射される光を特定するようにしてもよい。例えば、図15に示すように、光案内路146a,146bをレーザ光LBの光軸に対してそれぞれ所定の角度で傾けるようにして、光案内路146a,146bとで入射される光の種類が限定されるようにしてもよい。このような構成とすることで、伝送ファイバ200及び/または石英ブロック144からの反射光が光案内路145bに入射される光量と、集光レンズ142からの散乱光が光案内路146aに入射される光量とを独立に制御できる。このことにより、レーザ発振器100における異常発生の有無を精度良く判定できるとともに、異常箇所をさらに細かく特定することができる。なお、図15に示す構成において、アパーチャー156は、それぞれ開口径変更機能を有さずに、位置調整機能のみを有するようにしてもよい。
また、これに限らず、上記の各実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。例えば、変形例3に示す筐体141及びその一部141aを他の実施形態に示す構成に適用してもよい。
本発明の集光光学ユニットは、内部の異常の有無の判定及び異常箇所の特定を簡便に行えるため、レーザ加工装置等に使用されるレーザ発振器に適用する上で有用である。
100 レーザ発振器
120 レーザモジュール
130 ビーム結合器
140 集光光学ユニット
141 筐体
142 集光レンズ
143 コネクタ
144 石英ブロック(レーザ光出射部)
145,146a,146b 光案内路
145a 光入射口
147 フォトダイオード(受光部)
150~156 アパーチャー
200 伝送ファイバ
300 レーザ光出射ヘッド
400 制御部
410 記憶部
500 電源
600 表示部
1000 レーザ加工装置
W ワーク

Claims (15)

  1. レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズを筐体内に有し、前記集光レンズで集光された前記レーザ光をレーザ光出射部を介して伝送ファイバに入射させる集光光学ユニットであって、
    前記筐体内に連通する光入射口を一端に有し、前記筐体に形成された光案内路と、前記光案内路の他端側に配設された受光部と、
    前記光入射口の周囲に配設され、配設位置を調整可能に構成されたアパーチャーと、を有し、
    前記アパーチャーの配設位置を調整することで、前記受光部における前記伝送ファイバ及び/または前記レーザ光出射部からの反射光の受光感度と前記集光レンズからの散乱光の受光感度とが可変となるように構成されていることを特徴とする集光光学ユニット。
  2. 請求項1に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記アパーチャーは前記光入射口に対する開口の相対的大きさを調整可能に構成されており、
    前記開口の相対的大きさを調整することで、前記光案内路内を伝搬する光が前記受光部で受光される受光感度が可変となるように構成されていることを特徴とする集光光学ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記アパーチャーは、前記光入射口に対する開口の相対的大きさを調整可能に構成された開口径調整部と、前記開口径調整部と独立して配設位置を調整可能に構成された位置調整部とが上下に積み重ねられてなることを特徴とする集光光学ユニット。
  4. 請求項3に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記開口径調整部は、前記開口の周方向に沿って高さが変化する部分を有していることを特徴とする集光光学ユニット。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記アパーチャーの一部が前記光案内路に挿入されるとともに、前記アパーチャーの開口中心と前記光入射口の中心とは所定の間隔をあけて設けられており、
    前記アパーチャーを前記光入射口の中心を通る軸の周りに所定の角度で回転させることで、前記光案内路内を伝搬する光が前記受光部で受光される受光感度を可変にすることを特徴とする集光光学ユニット。
  6. 請求項5に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記アパーチャーを前記光入射口の中心を通る軸の周りに所定の角度で回転させることで、前記受光部における前記伝送ファイバ及び/または前記レーザ光出射部からの反射光の受光感度と前記集光レンズからの散乱光の受光感度とが可変となるように構成されていることを特徴とする集光光学ユニット。
  7. 請求項1または2に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記アパーチャーは、それぞれ直径の異なる複数の開口を有し、
    前記光入射口と前記複数の開口のうちの一の開口とが重なるように前記アパーチャーを移動させることで、前記光案内路内を伝搬する光が前記受光部で受光される受光感度が決定されることを特徴とする集光光学ユニット。
  8. 請求項1,2,7のいずれか1項に記載の集光光学ユニットにおいて、前記アパーチャーは、高さが段階的に変化している本体部を有し、
    前記本体部の高さの異なる部分にそれぞれ開口が形成されており、
    前記光入射口と前記本体部に設けられた一の開口とが重なるように前記アパーチャーを移動させることで、前記光案内路内を伝搬する光が前記受光部で受光される受光感度が決定されることを特徴とする集光光学ユニット。
  9. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記アパーチャーは、虹彩絞り構造を有していることを特徴とする集光光学ユニット。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の集光光学ユニットにおいて、
    前記筐体のうち、前記光案内路が形成され、かつ前記受光部と前記アパーチャーとが配設された部分は着脱可能に構成されていることを特徴とする集光光学ユニット。
  11. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を集光して伝送ファイバに入射させる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の集光光学ユニットと、を少なくとも備えたことを特徴とするレーザ発振器。
  12. 請求項11に記載のレーザ発振器において、
    前記受光部で受光された受光信号に基づいて、前記レーザ発振器の異常の有無を判定する異常診断部をさらに備えたことを特徴とするレーザ発振器。
  13. 請求項11または12に記載のレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器に接続され、前記レーザ発振器から出射された前記レーザ光を導光する伝送ファイバと、
    前記伝送ファイバの出射端に取付けられたレーザ光出射ヘッドと、を少なくとも備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  14. レーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズを筐体内に有し、前記集光レンズで集光された前記レーザ光をレーザ光出射部を介して伝送ファイバに入射させる集光光学ユニットと、を備えたレーザ発振器の異常診断方法であって、
    前記集光光学ユニットは、前記筐体内に連通する光入射口を一端に有し、前記筐体に形成された光案内路と、光案内路内を伝搬する光を受光する受光部と、前記光案内路の光入射口の周囲に配設され、配設位置を調整可能に構成されたアパーチャーと、を有し、前記受光部は、前記伝送ファイバ及び/または前記レーザ光出射部からの反射光と、前記集光レンズからの散乱光とを受光可能に構成されており、
    前記レーザ光を出射させるレーザ光出射ステップと、
    前記アパーチャーの位置を調整して、前記受光部で主に前記反射光を受光して受光信号を得る反射光受光ステップと、
    前記アパーチャーの位置を調整して、前記受光部で主に前記散乱光を受光して受光信号 を得る散乱光受光ステップと
    前記反射光受光ステップで取得された受光信号と前記散乱光受光ステップで取得された受光信号とに基づいて、前記レーザ発振器における異常の有無を判定する異常診断ステップとを備えたことを特徴とするレーザ発振器の異常診断方法。
  15. 請求項14に記載のレーザ発振器の異常診断方法において、
    前記異常診断ステップでは、前記反射光受光ステップで取得された受光信号が第2しきい値よりも大きい場合に、前記伝送ファイバ及び/または前記レーザ光出射部に異常があると判定し、前記散乱光受光ステップで取得された受光信号が第3しきい値よりも大きい場合に、前記集光レンズに異常があると判定することを特徴とするレーザ発振器の異常診断方法。
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