JP7125369B2 - 駐車場管理装置、駐車場管理方法、およびプログラム - Google Patents

駐車場管理装置、駐車場管理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、駐車場管理装置、駐車場管理方法、およびプログラムに関する。
広大な駐車場を備えた施設の駐車場に効率よく短時間で安全に車両を案内するため、駐車場周辺の渋滞情報を基に駐車場入り口を案内する車両案内システムに関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、エレベータが複数設置されたビルにおけるエレベータの運行時間を短縮するため、エレベータの乗降前に行先階ごとに利用者をまとめて案内するエレベータ利用者案内システムに関する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、近年では、車両を自動的に制御することについて研究が進められている。また、この技術を利用した自動バレーパーキングの実現に関しても研究が進められている。そこで、広大な駐車場に複数の乗降場が散在するような自動バレーパーキングにおいて、いずれかの乗降場を推奨して案内するシステムとして、特許文献1や特許文献2に開示された技術の考え方を適用することが考えられる。
特開2004-252816号公報 特開2018-158793号公報
しかしながら、特許文献1に開示され技術は、車両が駐車場に入場するまでの間の周辺道路において利用する技術である。また、特許文献2に開示され技術は、ビルなどに設置されたエレベータにおいて利用する技術である。このため、自動バレーパーキングにおいて推奨する乗降場を案内するシステムに特許文献1や特許文献2に開示された技術の考え方を適用するためには、車両が駐車場から出場した後に向かう方向や、車両のユーザ(乗員)が乗降場で乗り降りするために要する時間、駐車場内の混雑状況など、駐車場に特有の状況を考慮する必要がある。このため、駐車場の円滑な運用を実現することができなかった。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、駐車場からの退出を円滑に行わせることができる駐車場管理装置、駐車場管理方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
この発明に係る駐車場管理装置、駐車場管理方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る駐車場管理装置は、複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照し、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択する乗降場選択部を備える、駐車場管理装置である。
(2):上記(1)の態様において、前記出庫要求をした前記車両のユーザの前記駐車場から退出した後の進行方向の情報を受け付け、前記乗降場選択部が選択した前記乗降場の情報を前記ユーザに通知する通知部、をさらに備えるものである。
(3):上記(2)の態様において、前記乗降場選択部が選択した前記乗降場に前記出庫要求がされた前記車両が向かうように誘導する誘導部、をさらに備えるものである。
(4):上記(1)から(3)のうちいずれか一態様において、前記駐車場に関連する情報は、前記複数の乗降場ごとの混雑度合い、前記駐車位置、および前記車両が前記駐車場から退出した後の進行方向のうち一部または全部を含むものである。
(5):上記(1)から(4)のうちいずれか一態様において、前記乗降場選択部は、前記駐車場に関連する情報に基づいて、前記複数の乗降場ごとのスコアを導出し、導出したスコアに基づいて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択するものである。
(6):上記(1)から(5)のうちいずれか一態様において、前記駐車場に関連する情報は、前記車両が前記駐車場から退出した後の進行方向を含み、前記乗降場選択部は、前記進行方向に向かうのに好適な出口に近い乗降場を優先的に選択するものである。
(7):上記(1)から(6)のうちいずれか一態様において、前記駐車場に関連する情報は、前記駐車場の周辺道路の混雑状況を含み、前記乗降場選択部は、前記車両が前記駐車場から退出した後に合流する道路の混雑状況に基づいて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択するものである。
(8):上記(1)から(7)のうちいずれか一態様において、前記乗降場選択部は、前記駐車場内の混雑している領域を通過せずに到達可能な乗降場を優先的に選択するものである。
(9):上記(8)の態様において、前記乗降場選択部は、前記駐車位置からそれぞれの前記乗降場までの複数の移動経路のうち、最も混雑していない移動経路を、それぞれの前記乗降場までの移動経路とするものである。
(10):上記(1)から(9)のうちいずれか一態様において、前記乗降場選択部は、前記駐車場に駐車された車両のユーザを受け入れることができる人数が多い乗降場を優先的に選択するものである。
(11):上記(3)の態様において、前記誘導部は、前記駐車場内における車両を遠隔操作によって自動走行させる遠隔制御部、をさらに備え、前記遠隔制御部は、前記乗降場選択部が選択した前記乗降場と前記車両の出口とが所定基準値以上離れている場合に、前記駐車場から退出する前記車両を、遠隔操作によって前記出口まで自動走行させるものである。
(12):上記(3)または(11)の態様において、前記誘導部は、自動運転レベルが低い車両を、特定の乗降場の付近の駐車領域に駐車させるものである。
(13):上記(12)の態様において、前記特定の乗降場は、付近を車両が移動する際の走行難易度が他の前記乗降場よりも低い乗降場であるものである。
(14):また、本発明の一態様に係る駐車場管理方法は、駐車場管理装置のコンピュータが、複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照し、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択する、駐車場管理方法である。
(15):また、本発明の一態様に係るプログラムは、駐車場管理装置のコンピュータに、複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照させ、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択させることを行わせる、プログラムである。
上述した(1)~(15)の態様によれば、駐車場からの退出を円滑に行わせることができる。
第1実施形態に係る駐車場管理装置が適用された駐車場を利用する車両に搭載される、車両制御装置を含む車両システム1の構成図である。 第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。 自走駐車イベントが実行される場面を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る駐車場管理装置400の構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る乗降場選択部426により実行される乗降場の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る駐車場管理装置400における駐車スペース状態テーブル434およびスコア導出部424が導出する混雑スコアの一例を示す図である。 第2実施形態に係る乗降場選択部426により実行される乗降場の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。 乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の第1例を模式的示した場面を示す図である。 乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の第2例を模式的示した場面を示す図である。 乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の第3例を模式的示した場面を示す図である。 実施形態の制御部420のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の駐車場管理装置、駐車場管理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。なお、以下では、左側通行の法規が適用される場合について説明するが、右側通行の法規が適用される場合には、左右を逆に読み替えればよい。
<第1実施形態>
[車両システム1の全体構成例]
図1は、第1実施形態に係る駐車場管理装置が適用された駐車場を利用する車両に搭載される、車両制御装置を含む車両システム1の構成図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、MPU(Map Positioning Unit)60と、運転操作子80と、自動運転制御装置(automated driving control device)100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、車両M)の任意の箇所に取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、車両Mの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、車両Mの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、LIDAR(Light Detection and Ranging)である。ファインダ14は、車両Mの周辺に光を照射し、散乱光を測定する。ファインダ14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。ファインダ14は、車両Mの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御装置100に出力する。物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14の検出結果をそのまま自動運転制御装置100に出力してよい。車両システム1から物体認識装置16が省略されてもよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi-Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、車両MのユーザUが利用する端末(以下、ユーザ端末T)、車両Mの周辺に存在する他車両または駐車場管理装置(後述)、或いは各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、車両Mのユーザに対して各種情報を提示すると共に、ユーザによる入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キーなどを含む。
車両センサ40は、車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備える。ナビゲーション装置50は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、車両Mの位置を特定する。車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キーなどを含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いてユーザにより入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報などを含んでもよい。地図上経路は、MPU60に出力される。ナビゲーション装置50は、地図上経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。ナビゲーション装置50は、例えば、ユーザの保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置(例えば、ユーザ端末T)の機能によって実現されてもよい。ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから地図上経路と同等の経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61を含み、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された地図上経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、地図上経路に分岐箇所が存在する場合、車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報などが含まれてよい。第2地図情報62は、通信装置20が他装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイール、異形ステア、ジョイスティックその他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。
自動運転制御装置100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部160とを備える。第1制御部120と第2制御部160は、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
図2は、第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140とを備える。第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示などがある)に基づく認識とが並行して実行され、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで実現されてよい。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
認識部130は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14から物体認識装置16を介して入力された情報に基づいて、車両Mの周辺にある物体の位置、および速度、加速度等の状態を認識する。物体の位置は、例えば、車両Mの代表点(重心や駆動軸中心など)を原点とした絶対座標上の位置として認識され、制御に使用される。物体の位置は、その物体の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、表現された領域で表されてもよい。物体の「状態」とは、物体の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
また、認識部130は、例えば、車両Mが走行している車線(走行車線)を認識する。例えば、認識部130は、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。なお、認識部130は、道路区画線に限らず、道路区画線や路肩、縁石、中央分離帯、ガードレールなどを含む走路境界(道路境界)を認識することで、走行車線を認識してもよい。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。また、認識部130は、一時停止線、障害物、赤信号、料金所、その他の道路事象を認識する。
認識部130は、走行車線を認識する際に、走行車線に対する車両Mの位置や姿勢を認識する。認識部130は、例えば、車両Mの基準点の車線中央からの乖離、および車両Mの進行方向の車線中央を連ねた線に対してなす角度を、走行車線に対する車両Mの相対位置および姿勢として認識してもよい。これに代えて、認識部130は、走行車線のいずれかの側端部(道路区画線または道路境界)に対する車両Mの基準点の位置などを、走行車線に対する車両Mの相対位置として認識してもよい。
認識部130は、後述する自走駐車イベントにおいて起動する駐車スペース認識部132を備える。駐車スペース認識部132の機能の詳細については後述する。
行動計画生成部140は、原則的には推奨車線決定部61により決定された推奨車線を走行し、更に、車両Mの周辺状況に対応できるように、車両Mが自動的に(Automatedly)将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、車両Mの到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。軌道点は、道なり距離で所定の走行距離(例えば数[m]程度)ごとの車両Mの到達すべき地点であり、それとは別に、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が、目標軌道の一部として生成される。また、軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における車両Mの到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。
行動計画生成部140は、目標軌道を生成するにあたり、自動運転のイベントを設定してよい。自動運転のイベントには、定速走行イベント、低速追従走行イベント、車線変更イベント、分岐イベント、合流イベント、テイクオーバーイベント、バレーパーキングなどにおいて無人走行して駐車する自走駐車イベントなどがある。行動計画生成部140は、起動させたイベントに応じた目標軌道を生成する。行動計画生成部140は、自走駐車イベントを実行する場合に起動する自走駐車制御部142を備える。自走駐車制御部142の機能の詳細については後述する。
第2制御部160は、行動計画生成部140によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに車両Mが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220を制御する。
図2に戻り、第2制御部160は、例えば、取得部162と、速度制御部164と、操舵制御部166とを備える。取得部162は、行動計画生成部140により生成された目標軌道(軌道点)の情報を取得し、メモリ(不図示)に記憶させる。速度制御部164は、メモリに記憶された目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。速度制御部164および操舵制御部166の処理は、例えば、フィードフォワード制御とフィードバック制御との組み合わせにより実現される。一例として、操舵制御部166は、車両Mの前方の道路の曲率に応じたフィードフォワード制御と、目標軌道からの乖離に基づくフィードバック制御とを組み合わせて実行する。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、第2制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[自走駐車イベント-入庫時]
自走駐車制御部142は、例えば、通信装置20によって駐車場管理装置400から取得された情報に基づいて、車両Mを駐車スペース内に駐車させる。図3は、自走駐車イベントが実行される場面を模式的に示す図である。なお、以下の説明において駐車場PAの一部または全部においてバレーパーキング方式が採用されているものとして説明する。図3に示した場面における駐車場PAは、8つの駐車領域(駐車エリアPa1~駐車エリアPa8:以下、区別しない場合には、駐車エリアPa)を有する広大な駐車場の一例である。また、図3に示した場面における駐車場PAは、以下のように区分された自動運転レベルにおいて、主に自動運転レベル4以上の車両が利用することを想定しているものとする。
ここで、自動運転レベルとは、例えば、車両における全ての運転制御が自動的に行われるレベルや、加減速または操舵などの運転制御が自動的に行われるレベルなど、車両のシステムにおける運転制御の度合いに応じたレベルである。自動運転レベル4は、少なくとも特定の場所(ここでは、駐車場PA)においては、運転者による車両の走行状態の監視(つまり、運転者における注意義務)や運転操作子に対する操作など、運転者による介入を必要とせず、緊急時を含めた全ての運転制御を車両のシステムに委ねることができるレベルである。自動運転レベル3は、自動運転レベル4よりも運転制御の度合が低く、運転者に低い注意義務は課されるものの、一定の条件(例えば、渋滞中の道路を一定の速度で走行する場合など)の下では、全ての運転制御を車両のシステムに委ねることができるレベルである。自動運転レベル2は、自動運転レベル3よりも運転制御の度合が低く、運転者に自動運転レベル3よりもより高い注意義務が課されるが、運転操作子に対する操作を行わずに、車両の加減速または操舵のうち少なくとも一方の運転制御を車両のシステムに委ねることができるレベルである。自動運転レベル1は、例えば、ACC(Adaptive Cruise Control System)やLKAS(Lane Keeping Assistance System)などに代表される運転支援装置に、特定の機能(例えば、車間距離維持機能)のみを車両のシステムに委ねることはできるが、運転者が車両を走行させるための殆どの制御をする、いわゆる、自動運転ではなく運転支援の制御が車両のシステムによって行われるレベルである。自動運転レベル1以下(例えば、自動運転レベル0)は、車両のシステムが運転制御に関する制御を行わない手動運転である。なお、以下の説明においては、自動運転レベル1および自動運転レベル2も、手動運転と同様である、つまり、自動運転レベル3以上が自動運転であるものとする。そして、それぞれの車両は、自車両の自動運転レベルを把握しているものとする。
車両MのユーザU(乗員)は、駐車場利用前にバレーパーキング方式の駐車場に入庫するか、手動駐車方式の駐車場に入庫するかを選択する。手動駐車方式の駐車場に入庫する場合、ユーザUは、特定の駐車エリアPa(例えば、駐車エリアPa8)内の駐車スペースPSに到着するまで車両Mに乗車している。ここで、特定の駐車エリアPaは、自動運転ではない車両に対して専用に配置された駐車エリアPaであってもよい。手動駐車方式の駐車場から出庫する場合、ユーザUが自ら駐車スペースPSまで移動して車両Mに乗車してから車両Mを発進させる。
一方、バレーパーキング方式の駐車場に入庫する場合、ユーザUは、駐車場PA内に配置されている任意の専用位置(停止エリア311~停止エリア314のいずれかの停止エリア:以下、区別しない場合には、停止エリア310)に車両Mを停止させ、停止エリア310に隣接する乗降エリア(乗降エリア321~乗降エリア324のいずれかの乗降エリア:以下、区別しない場合には、乗降エリア320)を利用して車両Mから降車する。いずれかの乗降エリア320で車両Mを降車したユーザUは、降車した乗降エリア320のところから、訪問先施設に向かう。このとき、ユーザUは、例えば、駐車場PA内の歩道を徒歩で訪問先施設に向かってもよいし、例えば、駐車場PA内や駐車場PAの外周を巡回しているバス(いわゆる、送迎バス)に乗車して訪問先施設に向かってもよい。バレーパーキング方式の駐車場におけるユーザUが降車した後の車両Mの駐車(入庫)方法については後述する。
バレーパーキング方式の駐車場に入庫した場合、ユーザUは、降車時と同様に、いずれかの乗降エリア320を利用して車両Mに乗車する。ユーザUが車両Mに乗車する乗降エリア320は、駐車場管理装置400によって指定される。このため、ユーザUは、訪問先施設から、駐車場管理装置400によって指定されたいずれかの乗降エリア320に向かう。このとき、ユーザUは、徒歩で指定された乗降エリア320に向かってもよいし、例えば、送迎バスに乗車して指定された乗降エリア320に向かってもよい。
それぞれの停止エリア310と対応する乗降エリア320とを合わせたものがそれぞれの「乗降場」の一例である。以下の説明においては、停止エリア311と乗降エリア321を合わせた乗降場を第1乗降場、停止エリア312と乗降エリア322を合わせた乗降場を第2乗降場、停止エリア313と乗降エリア323を合わせた乗降場を第3乗降場、停止エリア314と乗降エリア324を合わせた乗降場を第4乗降場とする。
図3に示した道路Rd1から訪問先施設に至るまでの経路には、ゲート301-inおよびゲート301-outから構成される第1ゲートが設けられている。また、図3に示した交差点Crdにおいて道路Rd1と交差する道路Rd2から訪問先施設に至るまでの経路には、ゲート302-inおよびゲート302-outから構成される第2ゲートが設けられている。なお、第1ゲートと第2ゲートとを区別しない場合には、ゲート300-inおよびゲート300-out、またはゲート300という。また、道路Rd1と道路Rd2とを区別しない場合には、道路Rdという。車両Mは、手動運転または自動運転によって、ゲート300-inを通過して停止エリア310まで進行する。それぞれの停止エリア310は、対応する乗降エリア320に面している。それぞれの乗降エリア320には、雨や雪を避けるための庇が設けられている。
乗降エリア320には、乗車専用エリアおよび降車専用エリアが設定されてもよいし、利用を希望するユーザの有無や数に応じて乗車専用エリアや降車専用エリアが変更されてもよい。以下の説明では、乗降エリア320には、固定の乗車専用エリアおよび降車専用エリアは特に設けられず、車両に乗車するユーザと車両から降車するユーザとによって共同利用されるものとして説明する。また、図3に示したように、それぞれの停止エリア310を撮像(監視)するためのカメラ(カメラC1~カメラC4)が設けられている。また、駐車場PAには、駐車場PA内を車両が移動するためのそれぞれの移動経路の状況を撮像(監視)するためのカメラ(不図示)や、それぞれの駐車エリアPa内の状況を監視(監視)するためのカメラ(不図示)、それぞれのゲート300-outの状況を監視(監視)するためのカメラ(不図示)など、様々な位置にカメラが設けられている。なお、それぞれのカメラを区別しない場合には、カメラCという。カメラCは、例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラであり、周期的に撮像した画像を駐車場管理装置400に送信する。カメラCにより周期的に送信された画像は、駐車場管理装置400が、それぞれの乗降場や、移動経路、駐車エリアPaの混雑度合い、つまり、駐車場PA内の車両や車両のユーザの混雑状況を認識するための情報として用いられる。カメラCは、「駐車場に関連する情報」を得るための手段の一例である。
車両Mは、停止エリア310でユーザを下した後、無人で自動運転を行い、駐車場PA内の駐車スペースPSまで移動する自走駐車イベントを開始する。自走駐車イベントの開始トリガは、例えば、ユーザによる何らかの操作であってもよいし、駐車場管理装置400から無線により所定の信号を受信したことであってもよい。自走駐車制御部142は、自走駐車イベントを開始する場合、通信装置20を制御して駐車リクエストを駐車場管理装置400に向けて発信する。そして、車両Mは、停止エリア310から駐車場PAまで、駐車場管理装置400の誘導に従って、或いは自力でセンシングしながら移動する。
なお、上述したように、駐車場PAは、主に自動運転レベル4以上の車両が利用することを想定している。このため、バレーパーキング方式の駐車場に入庫する車両の自動運転レベルが、自動運転レベル4以上である場合、駐車場管理装置400は、遠隔操作による自動運転によって、この車両を駐車場PAに設けられたいずれかの駐車エリアPa内の駐車スペースPSに駐車させるように誘導する。一方、バレーパーキング方式の駐車場に入庫する車両の自動運転レベルが、自動運転レベル4未満である、つまり、自動運転レベル3である場合、駐車場管理装置400は、後述する、車両のユーザが乗車する乗降場を選択する処理を実行する対象の車両とはせずに、この車両を特定の乗降場(例えば、第1乗降場)の付近の駐車エリアPa(例えば、駐車エリアPa1)内の駐車スペースPSに駐車させるように誘導する。ここで、特定の乗降場は、例えば、乗降場から駐車スペースPSまでの間の移動経路が簡単である、移動経路の道幅が広いなど、自動運転によって車両を駐車スペースPSに入庫させる際、および駐車スペースPSから出庫させる際の走行難易度が、他の乗降場よりも低い乗降場である。
図4は、第1実施形態に係る駐車場管理装置400の構成の一例を示す図である。駐車場管理装置400は、例えば、通信部410と、制御部420と、記憶部430とを備える。制御部420は、例えば、通知部422と、スコア導出部424と、乗降場選択部426と、誘導部428とを備える。誘導部428は、例えば、遠隔制御部429を備える。記憶部430には、駐車場地図情報432、駐車スペース状態テーブル434などの情報が格納されている。
通信部410は、車両Mやその他の車両、各種サーバ装置、或いはユーザ端末Tと無線により通信する。また、通信部410は、カメラCにより周期的に送信された画像を受信する。制御部420は、通信部410により取得された情報や画像と、記憶部430に格納された情報とに基づいて、車両を駐車スペースPSに誘導する。駐車場地図情報432は、駐車場PAの構造を幾何的に表した情報である。また、駐車場地図情報432は、駐車スペースPSごとの座標を含む。駐車スペース状態テーブル434は、例えば、駐車スペースPSの識別情報である駐車スペースIDに対して、空き状態であるか、満(駐車中)状態であるかを示す状態と、満状態である場合の駐車中の車両の識別情報である車両IDと、駐車場PAを退出した後の車両の進行方向の情報である、退出後の行き先方面の情報とが対応付けられたものである。ここで、駐車スペース状態テーブル434に記録された退出後の行き先方面の情報は、ユーザUによって車両Mの出庫が要求された際に、制御部420が実行する、ユーザUが乗車する乗降場を選択する(つまり、出庫した車両Mを自動的に移動させて向かわせる停止エリア310を決定する)処理において参照される。なお、駐車スペース状態テーブル434は、特許請求の範囲における「駐車場に関連する情報」の一例である。
図4には、駐車スペースID=002に駐車している車両の退出後の行き先方面の情報が図3に示した「A方面」であり、駐車スペースID=004に駐車している車両の退出後の行き先方面の情報が図3に示した「B方面」であり、駐車スペースID=005に駐車している車両の退出後の行き先方面の情報が図3に示した「D方面」である場合の一例を示している。
なお、退出後の行き先方面の情報は、ユーザUが訪問先施設にいるとき(車両Mを入庫するときや、車両Mを出庫するときでもよい)に、ユーザUのユーザ端末Tによって実行されている、駐車場PAへの入庫や駐車場PAからの出庫をするために利用するアプリケーション(以下、駐車場アプリケーションとする)などにより直接、または駐車場管理装置400を管理するサーバ装置を介して駐車場管理装置400に送信される。駐車場管理装置400では、通信部410が駐車場アプリケーションにより送信された退出後の行き先方面の情報を受信し、制御部420(より具体的には、後述する通知部422)が受信した退出後の行き先方面の情報を受け付けて、駐車スペース状態テーブル434に記録する。
なお、退出後の行き先方面の情報は、必ずしもなくてはならない情報ではない。つまり、制御部420は、駐車スペース状態テーブル434に退出後の行き先方面の情報が記録されていない場合には、退出後の行き先方面の情報を参照せずとも、ユーザUが乗車する乗降場を選択する処理を実行することができる。
制御部420は、通信部410が、ユーザUのユーザ端末Tまたは車両から駐車リクエストを受信すると、駐車スペース状態テーブル434を参照して状態が空き状態である駐車スペースPSを抽出し、抽出した駐車スペースPSの位置を駐車場地図情報432から取得し、取得した駐車スペースPSの位置までの好適な経路を通信部410を用いて車両に送信する。なお、制御部420は、通信部410がカメラCから周期的に受信した画像に基づいて駐車場PA内の車両の混雑状況を認識し、より円滑に抽出した駐車スペースPSの位置まで車両を移動させる好適な経路を車両に送信してもよい。また、制御部420は、複数の車両の位置関係に基づいて、同時に同じ位置に車両が進行しないように、必要に応じて特定の車両に停止・徐行などを指示する。
経路を受信した車両(以下、車両Mであるものとする)では、自走駐車制御部142が、経路に基づく目標軌道を生成する。また、目標となる駐車スペースPSが近づくと、駐車スペース認識部132が、駐車スペースPSを区画する駐車枠線などを認識し、駐車スペースPSの詳細な位置を認識して自走駐車制御部142に提供する。自走駐車制御部142は、これを受けて目標軌道を補正し、車両Mを駐車スペースPSに駐車させる。
[自走駐車イベント-出庫時]
自走駐車制御部142および通信装置20は、車両Mが駐車中も動作状態を維持している。自走駐車制御部142は、例えば、ユーザの端末装置(ユーザ端末T)により送信された出庫リクエストに応じて駐車場管理装置400により送信された出庫指示を受信した場合、車両Mのシステムを起動させ、駐車場管理装置400の誘導に従って、指定された停止エリア310まで車両Mを移動させる。なお、自走駐車制御部142は、例えば、通信装置20がユーザの端末装置(ユーザ端末T)から迎車リクエストを受信した場合、車両Mのシステムを起動させ、駐車場管理装置400の誘導に従って、指定された停止エリア310まで車両Mを移動させてもよい。この際に、自走駐車制御部142は、通信装置20を制御して駐車場管理装置400に、現在駐車している駐車スペースPSからいずれかの停止エリア310までの移動を誘導することを要求する出庫リクエストを送信する。駐車場管理装置400は、ユーザUのユーザ端末Tによって実行されている駐車場アプリケーションやサーバ装置、つまり、ユーザUのユーザ端末T、または車両Mにより送信された出庫リクエストを受信すると、いずれかの乗降エリア320を選択し、選択した乗降エリア320まで車両Mを誘導する。なお、出庫リクエストは、ユーザUの端末装置(ユーザ端末T)から送信されるものに限らず、ユーザUが所定の場所を通過したこと、ユーザUの行動傾向からその後の出庫が推定可能な行動(所定の店舗での支払い情報など)があったことなどに基づいて、駐車要管理装置400が自動的に送信するものであってもよい。以下の説明においては、ユーザUのユーザ端末Tによって実行されている駐車場アプリケーションにより直接、駐車場管理装置400に出庫リクエストが送信されてくるものとして説明する。
駐車場管理装置400の制御部420は、入庫時と同様に、複数の車両の位置関係に基づいて、同時に同じ位置に車両が進行しないように、必要に応じて特定の車両に停止・徐行などを指示する。指定された停止エリア310まで車両Mを移動させてユーザを乗せると自走駐車制御部142は、駐車場管理装置400の誘導に従って、指定されたゲート300-outまで車両Mを移動させる。指定されたゲート300-outまで車両Mを移動させると自走駐車制御部142は動作を停止し、以降は手動運転、或いは別の機能部による自動運転が開始される。
なお、上記の説明に限らず、自走駐車制御部142は、通信に依らず、カメラ10、レーダ装置12、ファインダ14、または物体認識装置16による検出結果に基づいて空き状態の駐車スペースを自ら発見し、発見した駐車スペース内に車両Mを駐車させてもよい。
駐車場管理装置400は、駐車場PA内の特定の停止エリア310が混雑しないように、車両を移動させる停止エリア310を選択する。つまり、駐車場管理装置400は、特定の乗降場に車両のユーザが集中して駐車場PAからの車両の退出に時間を要してしまうような状況とならないように、駐車場PAに駐車していた車両にユーザが乗車するために利用する乗降場を振り分けている。
制御部420の通知部422は、上述したように、通信部410が受信した、駐車場アプリケーションにより送信された退出後の行き先方面の情報を受け付け、駐車スペース状態テーブル434に記録する。また、通知部422は、後述する乗降場選択部426が選択した、ユーザUが車両Mに乗車する乗降場、つまり、出庫した車両Mを自動的に移動させて向かわせる停止エリア310の情報を、駐車場アプリケーションに送信することにより、ユーザUに通知する。より具体的には、通知部422は、通信部410を制御し、ユーザ端末Tに直接、またはサーバ装置、あるいは、車両Mの通信装置20を介して、出庫した車両Mを自動的に移動させて向かわせる停止エリア310の情報を駐車場アプリケーションに送信する。これにより、ユーザUは、駐車場アプリケーションに通知された乗降場に車両Mが向かってくることがわかり、ユーザU自身も、通知された乗降場に向かって、通知された乗降場で車両Mに乗車することができる。
制御部420のスコア導出部424は、通信部410がカメラCから周期的に受信したそれぞれの画像に基づいて、車場PA内の車両や車両のユーザの混雑状況を表す混雑スコアを導出する。より具体的には、スコア導出部424は、カメラC1~カメラC4により送信されてきたそれぞれの停止エリア310の画像に基づいて、それぞれの乗降場において車両に乗車する途中のユーザや、車両が停止エリア310まで来るのを待っているユーザなどを認識し、それぞれの乗降場における混雑度合いを表す混雑スコア(以下、乗降場混雑スコア)を導出する。例えば、スコア導出部424は、それぞれの乗降場において車両のユーザを受け入れることができる人数や、それぞれの乗降場の停止エリア310に停止することができる車両の台数と、画像に撮像されている人数(グループ数でもよい)や車両の台数との割合に基づいて、それぞれの乗降場における乗降場混雑スコアを導出する。また、スコア導出部424は、駐車場PA内を車両が移動するためのそれぞれの移動経路を撮像するためのカメラC(不図示)により送信されてきたそれぞれの移動経路の画像に基づいて、それぞれの移動経路を走行している車両や、それぞれの移動経路において停止している車両などを認識し、それぞれの移動経路における混雑度合いを表す混雑スコア(以下、駐車場内ルート混雑スコア)を導出する。例えば、スコア導出部424は、それぞれの移動経路の距離(区間ごとに区切った距離でもよい)と、画像に撮像されている車両の台数との割合に基づいて、それぞれの移動経路における駐車場内ルート混雑スコアを導出する。このとき、スコア導出部424は、車両が移動しているか否か、つまり、移動経路を車両が通過しているのか停止しているのかを、複数の画像に基づいて認識してもよい。なお、駐車場内ルート混雑スコアには、スコア導出部424が、それぞれの駐車エリアPa内を撮像するためのカメラC(不図示)により送信されてきたそれぞれの駐車エリアPaの画像に基づいて、それぞれの駐車エリアPaに駐車しているまたは駐車エリアPa内を移動している車両などを認識して導出した混雑スコアが含まれてもよい。また、スコア導出部424は、それぞれのゲート300-outを撮像するためのカメラC(不図示)により送信されてきたそれぞれのゲート300-outの画像に基づいて、それぞれのゲート300-outから退出するために待っている(停止している)車両などを認識し、それぞれのゲート300-outにおける混雑度合いを表す混雑スコア(以下、出口混雑スコア)を導出する。例えば、スコア導出部424は、画像に撮像された、それぞれのゲート300-outに向かって並んでいる車両の台数に基づいて、それぞれのゲート300-outにおける出口混雑スコアを導出する。このとき、スコア導出部424は、移動量が少ない車両をゲート300-outに向かって並んでいる車両として認識してもよい。
図4には、スコア導出部424が導出したそれぞれの混雑スコアの一例を示している。図4に示した混雑スコアの一例は、混雑度合いを5段階で表し、「1」が最も混雑している状態であり、「5」が最も混雑していない状態、つまり、最も空いている状態である。
なお、スコア導出部424は、それぞれのカメラCから画像が送られてくるごとに、対応する混雑スコアを逐次更新する。つまり、それぞれの混雑スコアには、車場PA内の車両や車両のユーザの現在の混雑状況が反映される。なお、混雑スコアは、特許請求の範囲における「駐車場に関連する情報」の一例である。
制御部420の乗降場選択部426は、車両MのユーザUのユーザ端末Tによって実行されている駐車場アプリケーションにより送信された出庫リクエストを通信部410が受信すると、駐車スペース状態テーブル434およびそれぞれの混雑スコアを参照して、それぞれの乗降場ごとの総合的なスコア(以下、駐車場ごと総合スコア)を導出する。このとき、乗降場選択部426は、出庫した車両Mが現在の駐車位置、つまり、駐車スペースPSからそれぞれの乗降場に向かう際に通過することができる駐車場PA内の複数の移動経路のうち、最も混雑していない(最も空いている)移動経路を通過するルートを、それぞれの乗降場に向かう際に通過する駐車場PA内のルート候補として、このルート候補を通過した際の駐車場ごと総合スコアを導出する。なお、駐車場ごと総合スコアは、特許請求の範囲における「乗降場ごとのスコア」の一例である。乗降場選択部426は、導出した駐車場ごと総合スコアに基づいて、ユーザUが車両Mに乗車する乗降場、つまり、出庫した車両Mを自動的に移動させて向かわせる停止エリア310を選択する。
例えば、乗降場選択部426は、車両Mが、駐車スペース状態テーブル434に記録された退出後の行き先方面に向かうのに好適な出口(ゲート300-out)、つまり、退出後の行き先方面により近く、ゲート300-outから退出した後に左折するのみで道路Rdに合流することができるなど、退出後の走行もより容易であるゲート300-outに近い乗降場を優先的に選択してもよい。また、例えば、乗降場選択部426は、車両Mがそれぞれの乗降場に向かう際に、駐車場PA内で混雑している領域、つまり、駐車場PA内の移動経路のうち、混雑している移動経路を通過せずに到達することができる乗降場を優先的に選択してもよい。言い換えれば、乗降場選択部426は、駐車場PA内の空いている移動経路を通過して到達することができる乗降場を優先的に選択してもよい。また、例えば、乗降場選択部426は、車両のユーザを受け入れることができる人数が多い乗降場を優先的に選択してもよい。なお、乗降場選択部426は、駐車場PAに設置された一つ以上の乗降場を、ユーザUが車両Mに乗車する乗降場として選択し、選択した乗降場の中から最終的に一つの乗降場を選択するようにしてもよい。
乗降場選択部426は、選択した乗降場の情報を、通知部422に出力する。これにより、通知部422は、乗降場選択部426が選択した乗降場の情報を、駐車場アプリケーションに送信してユーザUに通知する。また、乗降場選択部426は、選択した乗降場の情報を、誘導部428に出力する。
制御部420の誘導部428は、乗降場選択部426が選択した乗降場に車両Mが向かうように誘導する。このとき、誘導部428は、車両Mのシステムを起動させ、乗降場選択部426が選択した乗降場に車両Mが向かうように、自走駐車制御部142に制御させる。そして、誘導部428の遠隔制御部429は、遠隔操作によって車両Mを自動走行させる。また、遠隔制御部429は、乗降場選択部426が選択した乗降場で車両MにユーザUが乗車した後も、遠隔操作によって、車両Mをゲート300-outまで自動走行させる。特に、乗降場選択部426が選択した乗降場と、車両Mが退出するゲート300-outとの距離が遠い(所定基準値以上離れている)場合に、遠隔操作によって車両Mをゲート300-outまで自動走行させる。ここで、「所定基準値」とは、例えば、駐車場PA内を車両Mが移動する距離や、旋回する回数、途中に経過する交差点数などを予め定めた値である。このように、遠隔制御部429は、車両を遠隔操作して、駐車場PA内を自動走行させる。
[乗降場の選択処理]
以下、乗降場選択部426によって実現される、ユーザUが乗車する乗降場を選択する(出庫した車両Mを自動的に移動させて向かわせる停止エリア310を決定する)処理について説明する。図5は、第1実施形態に係る乗降場選択部426により実行される乗降場の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、通知部422が、通信部410が受信した、駐車場アプリケーションにより送信された退出後の行き先方面の情報を受け付け、駐車スペース状態テーブル434に記録しているものとする。また、スコア導出部424が、カメラCにより周期的に送信されたそれぞれの画像に基づいて、混雑スコアを導出しているものとする。
乗降場選択部426は、駐車場アプリケーションにより送信された出庫リクエストがあるか否かを確認する(ステップS100)。ステップS100において、駐車場アプリケーションにより出庫リクエストが送信されていない場合、乗降場選択部426は、処理をステップS100に戻して、駐車場アプリケーションにより送信された出庫リクエストの有無の確認を、所定の周期で繰り返す。
一方、ステップS100において、駐車場アプリケーション(以下、車両MのユーザUのユーザ端末Tによって実行されている駐車場アプリケーションであるものとする)により送信された出庫リクエストがある場合、乗降場選択部426は、駐車スペース状態テーブル434に記録された駐車スペースID、つまり、車両Mの駐車位置、退出後の行き先方面の情報を取得する(ステップS110)。そして、乗降場選択部426は、駐車場PAに配置されたそれぞれの乗降場に車両Mが向かう際に通過する駐車場PA内のルート候補を決定する(ステップS120)。
その後、乗降場選択部426は、決定したルート候補を通過してそれぞれの乗降場に向かう駐車場ごと総合スコアを導出する(ステップS130)。そして、乗降場選択部426は、導出した駐車場ごと総合スコアに基づいて、車両MのユーザUが車両Mに乗車する乗降場を選択する(ステップS140)。乗降場選択部426は、ステップS140において選択した乗降場の情報を、通知部422に出力する。これにより、通知部422は、乗降場選択部426がステップS140において選択した乗降場の情報を、駐車場アプリケーションに送信してユーザUに通知する(ステップS150)。
上記に述べたとおり、第1実施形態の乗降場選択部426によれば、いずれかの車両の出庫リクエストがあった場合に、記憶部430に記憶されている駐車スペース状態テーブル434およびスコア導出部424が導出した混雑スコアに基づいて、今回受信した出庫リクエストに応じて出庫させる車両を、遠隔操作の自動運転によって向かわせる乗降場を選択する。そして、通知部422が、乗降場選択部426が選択した乗降場の情報を、今回受信した出庫リクエストに応じて出庫させる車両のユーザに通知する。これにより、ユーザと車両とは、乗降場選択部426が選択した乗降場の位置で合流し、ユーザは車両に乗車することができる。このことにより、第1実施形態の駐車場管理装置400では、駐車場PA内の特定の乗降場に車両のユーザが集中することなく、駐車場PAからの車両の退出を円滑に行わせることができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、駐車場管理装置400の乗降場選択部426が、駐車場PAの周辺の道路(以下、周辺道路)の状況も含めて、ユーザが乗車する乗降場を選択する(出庫した車両を自動的に移動させて向かわせる停止エリア310を決定する)。このため、第2実施形態では、乗降場選択部426が乗降場の選択処理をする際に参照する駐車スペース状態テーブル434に記録される情報と、スコア導出部424が導出する混雑スコアとが、第1実施形態と異なる。
図6は、第2実施形態に係る駐車場管理装置400における駐車スペース状態テーブル434およびスコア導出部424が導出する混雑スコアの一例を示す図である。図6の(a)には、駐車スペース状態テーブル434の一例を示し、図6の(b)には、混雑スコアの一例を示している。
図6の(a)に示した駐車スペース状態テーブル434では、図4に示した第1実施形態の駐車スペース状態テーブル434に記録された情報に加えて、出口候補の情報と、退出スコアとが追加されている。出口候補の情報は、例えば、駐車場PAに駐車している車両が迂回せずに容易に、退出後の行き先方面の情報に記録されている方面に向かうことができる出口(つまり、ゲート300-out)を表す情報である。出口候補の情報は、退出後の行き先方面の情報に基づいてスコア導出部424が導出してもよいし、ユーザUが、駐車場アプリケーションによって希望する出口を指定してもよい。図6の(a)には、駐車スペースID=002に駐車している車両が退出後の行き先方面である図3に示した「A方面」に向かうために、退出した後に左折するのみで道路Rd1に合流することができるゲート301-outが出口候補の情報として記録されている一例を示している。また、駐車スペースID=004に駐車している車両が退出後の行き先方面である図3に示した「B方面」に向かうために、退出した後に右折するのみで道路Rd1に合流することができるゲート301-outが出口候補の情報として記録されている一例を示している。なお、駐車スペースID=004に駐車している車両においては、退出した後に右折して道路Rd2に合流し、その後に交差点Crdにおいて右折することによって図3に示した「B方面」に向かう道路Rd1に入ることができるゲート302-outも出口候補の情報として記録されている。また、駐車スペースID=005に駐車している車両が退出後の行き先方面である図3に示した「D方面」に向かうために、退出した後に左折するのみで道路Rd2に合流することができるゲート302-outが出口候補の情報として記録されている一例を示している。
退出スコアは、ゲート300-outから駐車場PAを退出して、退出後の行き先方面の情報に記録されている方面に向かう際の走行難易度を表す情報である。退出スコアは、退出後の行き先方面の情報と、出口候補の情報とに基づいて、スコア導出部424が導出してもよい。図6の(a)には、退出した後に左折するのみで容易に道路Rdに合流することができる場合を5段階の「5」とし、退出した後に右折するのみで道路Rdに合流することができる場合を5段階の「3」とし、退出した後に右折し、さらに交差点Crdで右折することが必要となる退出、つまり、走行難易度が若干高くなる(困難になる)場合を5段階の「2」としている一例を示している。退出スコアにおいて「1」が最も走行難易度が高く、「5」が最も走行難易度が低い、つまり、容易であることを表している。
図6の(b)に示した周辺道路混雑スコアは、駐車場PAの周辺道路の状況を撮像(監視)するためのカメラ(不図示:このカメラも他のカメラと区別しない場合には、カメラCという)により送信されてきた周辺道路の画像に基づいてスコア導出部424が導出した、周辺道路を走行する車両の混雑度合いを5段階で表したスコアである。例えば、スコア導出部424は、画像に撮像されている車両の台数に基づいて、それぞれのゲート300-outから退出した後、左折または右折することによって合流する周辺道路における周辺道路混雑スコアを導出する。このとき、スコア導出部424は、周辺道路を車両が移動しているか否か、つまり、周辺道路が渋滞しているのか否かを、複数の画像に基づいて認識してもよい。
第2実施形態の乗降場選択部426は、駐車スペース状態テーブル434に追加された出口候補の情報および退出スコアと、混雑スコアに追加された周辺道路混雑スコアとを含めて、駐車場ごと総合スコアを導出し、ユーザUが車両Mに乗車する乗降場を選択する。
[乗降場の選択処理]
以下、第2実施形態の乗降場選択部426によって実現される、ユーザUが乗車する乗降場を選択する(出庫した車両Mを自動的に移動させて向かわせる停止エリア310を決定する)処理について説明する。図7は、第2実施形態に係る乗降場選択部426により実行される乗降場の選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、出口候補の情報が駐車スペース状態テーブル434に記憶されており、スコア導出部424が、退出スコアを導出するものとする。また、周辺道路混雑スコアは、カメラCにより周期的に送信されたそれぞれの画像に基づいて、スコア導出部424が、他の混雑スコアと同時期に、すでに導出しているものとする。
スコア導出部424は、駐車スペース状態テーブル434に出口候補の情報が記録されると、駐車スペース状態テーブル434に記録された駐車スペースID、つまり、車両の駐車位置、退出後の行き先方面の情報を取得する(ステップS200)。そして、スコア導出部424は、退出スコアを導出し、駐車スペース状態テーブル434に記憶させる(ステップS201)。
乗降場選択部426は、駐車場アプリケーションにより送信された出庫リクエストがあるか否かを確認する(ステップS210)。ステップS210において、駐車場アプリケーションにより出庫リクエストが送信されていない場合、乗降場選択部426は、処理をステップS210に戻して、駐車場アプリケーションにより送信された出庫リクエストの有無の確認を、所定の周期で繰り返す。
一方、ステップS210において、駐車場アプリケーション(以下、車両MのユーザUのユーザ端末Tによって実行されている駐車場アプリケーションであるものとする)により送信された出庫リクエストがある場合、乗降場選択部426は、駐車スペース状態テーブル434に記録された駐車スペースID(車両Mの駐車位置)、退出後の行き先方面の情報、出口候補の情報、および退出スコアの情報を取得する(ステップS220)。
そして、乗降場選択部426は、取得した出口候補の情報に、出口候補が複数あるか否かを確認する(ステップS230)。ステップS230において、出口候補の情報に複数の出口候補がないことを確認した場合、乗降場選択部426は、処理をステップS240に進める。
一方、ステップS230において、出口候補の情報に複数の出口候補があることを確認した場合、乗降場選択部426は、出口混雑スコアを参照して、より空いている方の出口(つまり、ゲート300-out)を選択する(ステップS231)。そして、乗降場選択部426は、駐車場PAに配置されたそれぞれの乗降場に車両Mが向かう際に通過する駐車場PA内のルート候補を決定する(ステップS240)。
その後、乗降場選択部426は、決定したルート候補を通過してそれぞれの乗降場に向かう駐車場ごと総合スコアを導出する(ステップS250)。そして、乗降場選択部426は、導出した駐車場ごと総合スコアに基づいて、車両MのユーザUが車両Mに乗車する乗降場を選択する(ステップS260)。乗降場選択部426は、ステップS260において選択した乗降場の情報を、通知部422に出力する。これにより、通知部422は、乗降場選択部426がステップS260において選択した乗降場の情報を、駐車場アプリケーションに送信してユーザUに通知する(ステップS270)。
[車両を退出させる場面例]
以下、図8~図10を参照して、乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の一例について説明する。図8は、乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の第1例を模式的示した場面を示す図である。図8には、図6の(a)に示した駐車スペース状態テーブル434の駐車スペースID=002に対応付けられた車両が車両Mである場合に、駐車場管理装置400が遠隔操作によって自動走行させる移動経路の一例を示している。駐車スペースID=002は駐車エリアPa2内の駐車スペースPSであり、乗降場選択部426が第4乗降場を選択し、ゲート301-outから車両Mを退出させるものとする。図8に示した場面において、遠隔制御部429は、例えば、移動経路R11で第4乗降場に向かうように、車両Mを自動走行させる。そして、第4乗降場で車両MにユーザUが乗車した後、遠隔制御部429は、移動経路R12でゲート301-outに向かうように、車両Mを自動走行させる。これにより、車両Mは、ゲート301-outから退出した後、左折するのみでA方面に向かう道路Rd1に合流することができる。
図9は、乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の第2例を模式的示した場面を示す図である。図9には、図6の(a)に示した駐車スペース状態テーブル434の駐車スペースID=004に対応付けられた車両が車両Mである場合に、駐車場管理装置400が遠隔操作によって自動走行させる移動経路の一例を示している。駐車スペースID=004は駐車エリアPa4内の駐車スペースPSであり、乗降場選択部426が第3乗降場を選択し、ゲート302-outから車両Mを退出させるものとする。図9に示した場面において、遠隔制御部429は、例えば、移動経路R21で第3乗降場に向かうように、車両Mを自動走行させる。そして、第3乗降場で車両MにユーザUが乗車した後、遠隔制御部429は、移動経路R22でゲート302-outに向かうように、車両Mを自動走行させる。これにより、車両Mは、ゲート302-outから退出した後、右折し、その後に交差点Crdで右折することによって、B方面に向かう道路Rd1に合流することができる。
なお、図6の(a)に示した駐車スペース状態テーブル434の駐車スペースID=004では、出口候補の情報にゲート301-outも含まれている。このため、乗降場選択部426は、例えば、第4乗降場を選択し、ゲート301-outから車両Mが退出するようにすることもできる。この場合、遠隔制御部429は、例えば、移動経路R23で第4乗降場に向かうように車両Mを自動走行させ、第4乗降場で車両MにユーザUが乗車した後、移動経路R24でゲート301-outに向かうように車両Mを自動走行させてもよい。しかし、図6の(b)に示した周辺道路混雑スコアは、ゲート301-outから退出した後に右折する301Rよりも、ゲート302-outから退出したあとに右折する302Rの方がスコアが高いため、より容易に道路Rdに合流することができることを表している。なお、この周辺道路混雑スコアの差は、それぞれの道路Rd1において発生している渋滞などの状況によるものである。このため、乗降場選択部426は、ゲート302-outから退出した後に右折すると、交差点Crdにおいても右折することが必要となり、退出スコアが表す走行難易度は高くなるものの、最初の道路Rd2への合流がより容易であり、通常の走行によって道路Rd1に合流することができると考えられるゲート302-outからの退出が容易である第3乗降場を、ユーザUが車両Mに乗車する乗降場として選択している。
図10は、乗降場選択部426による乗降場の選択処理において選択される移動経路の第3例を模式的示した場面を示す図である。図10には、図6の(a)に示した駐車スペース状態テーブル434の駐車スペースID=005に対応付けられた車両が車両Mである場合に、駐車場管理装置400が遠隔操作によって自動走行させる移動経路の一例を示している。駐車スペースID=005は駐車エリアPa5内の駐車スペースPSであり、乗降場選択部426が第1乗降場を選択し、ゲート302-outから車両Mを退出させるものとする。図10に示した場面において、遠隔制御部429は、例えば、移動経路R31で第1乗降場に向かうように、車両Mを自動走行させる。そして、第1乗降場で車両MにユーザUが乗車した後、遠隔制御部429は、移動経路R32でゲート302-outに向かうように、車両Mを自動走行させる。これにより、車両Mは、ゲート302-outから退出した後、左折するのみでD方面に向かう道路Rd2に合流することができる。
上記に述べたとおり、第2実施形態の乗降場選択部426によれば、いずれかの車両の出庫リクエストがあった場合に、記憶部430に記憶されている駐車スペース状態テーブル434およびスコア導出部424が導出した混雑スコアに基づいて、今回受信した出庫リクエストに応じて出庫させる車両を遠隔操作の自動運転によって向かわせる乗降場を、駐車場PAの周辺道路の状況も含めて選択する。そして、通知部422が、乗降場選択部426が選択した乗降場の情報を、今回受信した出庫リクエストに応じて出庫させる車両のユーザに通知する。これにより、ユーザと車両とは、乗降場選択部426が選択した乗降場の位置で合流し、ユーザは車両に乗車することができる。このことにより、第2実施形態の駐車場管理装置400では、駐車場PA内の特定の乗降場に車両のユーザが集中することなく、駐車場PAからの車両の退出を円滑に行わせることができる。
なお、上記に述べた各実施形態の駐車場管理装置400では、1つの駐車場管理装置400が、今回受信した出庫リクエストに応じて出庫させる車両を遠隔操作の自動運転によって向かわせる乗降場を選択する場合の一例を説明した。しかし、広大な駐車場では、その全ての領域を1つの駐車場管理装置400で管理することができない場合も考えられる。この場合、複数の駐車場管理装置400の内、いずれか1つの駐車場管理装置400に備えた制御部420の乗降場選択部426が、ユーザと車両とを向かわせる乗降場を選択し、複数の駐車場管理装置400に備えた制御部420の誘導部428内の遠隔制御部429が協働して出庫させる車両を遠隔操作によって自動走行させて選択した乗降場に向かわせ、その後、ゲート300-outから退出させるようにしてもよい。この場合の動作は、上記に述べた各実施形態の駐車場管理装置400における動作と同様に考えることができる。従って、この場合に通知部422、スコア導出部424、乗降場選択部426、および誘導部428(遠隔制御部429を含む)が実行する処理に関する説明は省略する。
[ハードウェア構成]
図11は、実施形態の制御部420のハードウェア構成の一例を示す図である。図示するように、制御部420は、通信コントローラ420-1、CPU420-2、ワーキングメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)420-3、ブートプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)420-4、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置420-5、ドライブ装置420-6などが、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。通信コントローラ420-1は、制御部420以外の構成要素との通信を行う。記憶装置420-5には、CPU420-2が実行するプログラム420-5aが格納されている。このプログラムは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM420-3に展開されて、CPU420-2によって実行される。これによって、通知部422、スコア導出部424、乗降場選択部426、および誘導部428(遠隔制御部429を含む)のうち一部または全部が実現される。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照し、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択する、
ように構成されている、駐車場管理装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1・・・車両システム
10・・・カメラ
12・・・レーダ装置
14・・・ファインダ
16・・・物体認識装置
20・・・通信装置
30・・・HMI
40・・・車両センサ
50・・・ナビゲーション装置
51・・・GNSS受信機
52・・・ナビHMI
53・・・経路決定部
54・・・第1地図情報
60・・・MPU
61・・・推奨車線決定部
62・・・第2地図情報
80・・・運転操作子
100・・・自動運転制御装置
120・・・第1制御部
130・・・認識部
132・・・駐車スペース認識部
140・・・行動計画生成部
142・・・自走駐車制御部
160・・・第2制御部
162・・・取得部
164・・・速度制御部
166・・・操舵制御部
200・・・走行駆動力出力装置
210・・・ブレーキ装置
220・・・ステアリング装置
300-in,301-in,302-in・・・ゲート
300-out,301-out,302-out・・・ゲート
310,311,312,313,314・・・停止エリア
320,321,322,323,324・・・乗降エリア
400・・・駐車場管理装置
410・・・通信部
420・・・制御部
422・・・通知部
424・・・スコア導出部
426・・・乗降場選択部
428・・・誘導部
429・・・遠隔制御部
430・・・記憶部
432・・・駐車場地図情報
434・・・駐車スペース状態テーブル
M・・・車両
PA・・・駐車場
Pa,Pa1,Pa2,Pa3,Pa4,Pa5,Pa6,Pa7,Pa8・・・駐車エリア
PS・・・駐車スペース
C,C1,C2,C3,C4・・・カメラ
U・・・ユーザ
T・・・ユーザ端末
Rd1,Rd2・・・道路
Crd・・・交差点

Claims (15)

  1. 複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照し、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択する乗降場選択部を備え
    前記駐車場に関連する情報は、前記車両が前記駐車場から退出した後の進行方向を含む
    駐車場管理装置。
  2. 前記出庫要求をした前記車両のユーザからの前記駐車場から退出した後の進行方向の情報を受け付け、前記乗降場選択部が選択した前記乗降場の情報を前記ユーザに通知する通知部、をさらに備える、
    請求項1に記載の駐車場管理装置。
  3. 前記乗降場選択部が選択した前記乗降場に前記出庫要求がされた前記車両が向かうように誘導する誘導部、をさらに備える、
    請求項2に記載の駐車場管理装置。
  4. 前記駐車場に関連する情報は、前記複数の乗降場ごとの混雑度合い、および前記駐車位置うち一部または全部を含む、
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の駐車場管理装置。
  5. 前記乗降場選択部は、前記駐車場に関連する情報に基づいて、前記複数の乗降場ごとのスコアを導出し、導出したスコアに基づいて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択する、
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の駐車場管理装置。
  6. 記乗降場選択部は、前記進行方向に向かうのに好適な出口に近い乗降場を優先的に選択する、
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の駐車場管理装置。
  7. 前記駐車場に関連する情報は、前記駐車場の周辺道路の混雑状況を含み、
    前記乗降場選択部は、前記車両が前記駐車場から退出した後に合流する道路の混雑状況に基づいて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択する、
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の駐車場管理装置。
  8. 前記乗降場選択部は、前記駐車場内の混雑している領域を通過せずに到達可能な乗降場を優先的に選択する、
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の駐車場管理装置。
  9. 前記乗降場選択部は、前記駐車位置からそれぞれの前記乗降場までの複数の移動経路のうち、最も混雑していない移動経路を、それぞれの前記乗降場までの移動経路とする、
    請求項8に記載の駐車場管理装置。
  10. 前記乗降場選択部は、前記駐車場に駐車された車両のユーザを受け入れることができる人数が多い乗降場を優先的に選択する、
    請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の駐車場管理装置。
  11. 前記誘導部は、前記駐車場内における車両を遠隔操作によって自動走行させる遠隔制御部、をさらに備え、
    前記遠隔制御部は、前記乗降場選択部が選択した前記乗降場と前記車両の出口とが所定基準値以上離れている場合に、前記駐車場から退出する前記車両を、遠隔操作によって前記出口まで自動走行させる、
    請求項3に記載の駐車場管理装置。
  12. 前記誘導部は、自動運転レベルが低い車両を、特定の乗降場の付近の駐車領域に駐車させる、
    請求項3または請求項11に記載の駐車場管理装置。
  13. 前記特定の乗降場は、付近を車両が移動する際の走行難易度が他の前記乗降場よりも低い乗降場である、
    請求項12に記載の駐車場管理装置。
  14. 駐車場管理装置のコンピュータが、
    複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照し、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択し、
    前記駐車場に関連する情報は、前記車両が前記駐車場から退出した後の進行方向を含む
    駐車場管理方法。
  15. 駐車場管理装置のコンピュータに、
    複数の乗降場を有する駐車場に関連する情報を参照させ、前記駐車場に駐車された車両を、前記車両の駐車位置から乗降場まで移動させることを要求する出庫要求に応じて、前記複数の乗降場の中から一つ以上の乗降場を選択させることを行わせ
    前記駐車場に関連する情報は、前記車両が前記駐車場から退出した後の進行方向を含む
    プログラム。
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