JP7123817B2 - 水中航走体 - Google Patents

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Description

この発明は、水中航走体に関する。
水中航走体の機体から、アンテナ等の出没体を外方に出没させる場合、油圧シリンダで出没体を機体の外方に向かって出没駆動させている。
特許文献1には、水中航走体(水中ビークル)に機体フレームに設けられた出没体(アンテナ)を備えた構成が開示されている。この棒状体は、出没体に設けた先端ネジ部材をモータで回転させることで、機体フレームから外方に向かって出没する。
特開2003-160298号公報
上述した水中航走体では、さらに静粛性を高めることが望まれている。
しかし、上記のように棒状体を駆動する油圧シリンダやモータは、一般に、水中航走体の耐圧構造の外側に配置される。このように油圧シリンダやモータを耐圧構造の外側に配置すると、油圧シリンダやモータの作動時に発生した作動音(騒音)が周囲に伝播する可能性がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、静粛性を向上させることができる水中航走体を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明の第一態様によれば、水中航走体は、水中で中空の内部空間を形成する耐圧構造と、前記耐圧構造の外周面に設けられ、前記外周面から外方に向かって延びる筒状の出没体格納構造と、前記出没体格納構造内に収容され、前記出没体格納構造内から前記外方に向かって出没可能な出没体と、前記出没体格納構造内に収容され、前記出没体の出没方向への出没動作をガイドするガイド部材と、前記出没体を前記出没体格納構造内から前記外方に向かって出没させる駆動部と、前記出没体格納構造内に収容され、前記出没体を下方から支持する支持部材と、を備え、前記駆動部は、前記出没体を前記出没方向にスライド移動させる送りネジと、前記耐圧構造内に設けられ、前記送りネジを中心軸回りに回転させる電動機と、を備え、前記駆動部および前記支持部材は、前記出没体の中心軸に対し、前記耐圧構造の進行方向の後方にオフセットして配置され、前記出没体は、常に前記進行方向の前方に傾いている。
このように出没体を送りネジでスライド移動させることで、作動開始時の加速を適切に制御できるため、作動開始時の衝撃音の発生(油圧の急激な変化に伴うもの)を抑制できる。
さらに、送りネジを駆動する電動機を耐圧構造内に設けることで、電動機の作動音が耐圧構造の外部に伝播することを抑制できる。その結果、静粛性を向上させることができる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第一態様において、前記送りネジを覆う筒状の耐圧容器をさらに備えるようにしてもよい。
このように構成することで、送りネジが水中に露出しない。これにより、送りネジの水との接触による腐食を抑え、耐久性を高めることができる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第態様の態様において、前記耐圧容器が、前記耐圧構造に固定された固定容器と、前記送りネジの回転にともなって前記固定容器に対して前記出没体の出没方向に出没する可動容器と、備えるようにしてもよい。
このように構成することで、固定容器に対して可動容器が出没すると、耐圧容器全体が伸縮する。そのため、この可動容器の出没動作によって出没体を出没させることができる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第態様において、前記耐圧容器が、前記送りネジに沿って前記出没体がスライド移動するのにともなって伸縮する蛇腹状に形成されてもよい。
このように構成することで、出没体の出没動作にともなって、蛇腹状の耐圧容器が伸縮し、送りネジが外部の水と接触することを抑制できる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第から第態様の何れか一つの態様において、前記耐圧容器は、前記耐圧容器の外部の圧力に応じて弾性変形する弾性変形部をさらに備えるようにしてもよい。
このように耐圧容器に弾性変形部を設けることで、耐圧容器の外部の圧力、つまり水圧が高まると、これに応じて弾性変形部が弾性変形し、耐圧容器内の圧力を外部の水圧と均圧化することができる。これによって、耐圧容器が外部の圧力によって変形することを抑制できるとともに、耐圧容器内の圧力が高まることを抑制できる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第から第態様の何れか一つの態様において、前記駆動部が、前記耐圧容器内に設けられ、前記送りネジに螺合し、前記送りネジの前記中心軸回りの回転にともなって前記送りネジに沿ってスライド移動するナットと、前記ナットに設けられる第一磁石と、前記耐圧容器の外部に設けられ、前記第一磁石に対向配置されるとともに前記出没体に固定される第二磁石と、を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、耐圧容器の内外で互いに対向する第一磁石と第二磁石とが磁力により互いに引きつけあうことで、耐圧容器内で送りネジに沿ってナットがスライドすると、ナットと一体にスライドする第一磁石とともに、出没体に固定された第二磁石がスライド移動する。これによって、耐圧容器内に送りネジを収容しても、耐圧容器外に設けた出没体をスライド移動させて駆動させることができる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第一から第態様の何れか一つの態様において、記ガイド部材と前記出没体との隙間に設けられ、前記出没体と前記ガイド部材とを互いに離間する方向に付勢する付勢部材と、をさらに備えるようにしてもよい。
このように構成することで、ガイド部材と出没体との間の隙間に付勢部材を設けて、出没体とガイド部材とを互いに離間する方向に付勢することで、出没体とガイド部材との隙間によるガタつきを抑えることができる。これによって、出没体をガイド部材に沿って移動させたときに、出没体とガイド部材との干渉音が生じることを抑制できる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第一から第態様の何れか一つの態様において、前記駆動部は、前記出没方向に延びる固定子と、前記出没体に設けられ、前記固定子との間に生じる磁界に応じて前記固定子に沿って移動する可動子と、を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、出没体は、固定子との間に生じる磁界に応じて移動する可動子とともに、出没方向に移動する。すなわち、出没体は、送りネジおよび電動機からなる直動機構による移動動作と、固定子および可動子からなるリニアモータ機構による移動操作とを行うことができる。したがって、例えば、直動機構およびリニアモータ機構の一方が故障した場合に、直動機構およびリニアモータ機構の他方で出没体の出没動作を実行することができる。さらに、出没体の出没動作を、直動機構とリニアモータ機構とで協働して行えば、直動機構、リニアモータ機構のそれぞれの出力を小さくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
この発明の第態様によれば、水中航走体は、第一から第態様の何れか一つの態様において、前記出没体が、前記ガイド部材へ連結される連結部と前記送りネジへ螺合される螺合部との間に、前記出没方向の強度に対する前記出没方向以外への剛性が低く、前記ガイド部材と前記送りネジとの芯ズレによる変位を吸収する変位吸収部を備えるようにしてもよい。
このようにガイド部材への連結部と前記送りネジへの螺合部との間に変位吸収部を備えることで、ガイド部材と送りネジとが完全に平行ではなく芯ズレしていた場合、連結部および螺合部をガイド部材、送りネジに沿って移動させたときに連結部と螺合部との間に生じる相対変位を、変位吸収部で吸収することができる。したがって、ガイド部材と送りネジとの芯ズレを許容した構成とすることができる。
この発明の第十態様によれば、水中航走体は、第態様において、前記固定子と前記可動子とは、前記出没体の周囲に複数組設けてもよい。
このように構成することで、出没体をその出没方向にバランス良くスライド移動させることができる。したがって、出没体のスライド移動動作が不安定となって他の部材と干渉することを抑制できる。
この発明の第十態様によれば、水中航走体は、第八又は態様の何れか一つの態様において、前記駆動部が、前記出没方向における前記出没体の位置を拘束する位置拘束機構を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、固定子と可動子への通電を停止した場合においても、出没体の位置を維持することができる。
この発明の第十態様によれば、水中航走体は、第一から第十態様の何れか一つの態様において、前記駆動部によって前記出没方向にスライド移動する第一段出没体と、前記第一段出没体に対し、前記出没方向に相対的にスライド移動可能に設けられた第二段出没体と、前記第一段出没体のスライド移動にともなって、前記第二段出没体を前記第一段出没体に対してスライド移動させる連動機構と、をさらに備えるようにしてもよい。
このように構成することで、駆動部で第一段出没体をスライド移動させると、連動機構によって、第二段出没体を第一段出没体のスライド移動にともなってスライド移動させることができる。これにより、駆動部を作動させると、第二段出没体は、第一段出没体のスライド移動量の倍のストロークでスライド移動する。したがって、第二段出没体を、効率良く出没動作させることができる。
上述した水中航走体によれば、静粛性を向上させることができる。
この発明の一実施形態に係る水中航走体の概略構成を示す断面図である。 出没体装置の構成を示す断面図である。 被ガイド部材の構成を示す図であり、ガイド部材の軸線に直交する断面図である。 上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。 上記水中航走体の第一実施形態の第一変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 上記水中航走体の第一実施形態の第二変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。 上記水中航走体の第一実施形態の第三変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 図8のB-B矢視断面図である。 この発明の第二実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。 図10のD-D矢視断面図である。 上記出没体装置に設けられた連結部材を示す斜視図である。 上記水中航走体の第二実施形態の第一変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 上記水中航走体の第二実施形態の第二変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 この発明の第三実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。 図15のF-F矢視断面図である。 可動子に設けた均圧容器を示す断面図である。 上記水中航走体の第三実施形態の変形例における、可動子を示す断面図である。 この発明の第四実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。 図19のG-G矢視断面図である。 上記水中航走体の第四実施形態の第一変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 上記水中航走体の第四実施形態の第二変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 上記水中航走体の第四実施形態の第三変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。 上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。 この発明の第五実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。 上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。 この発明の第五実施形態の水中航走体の変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
以下、この発明の実施形態に係る水中航走体を図面に基づき説明する。
(第一実施形態)
図1は、この実施形態の水中航走体の概略構成を示す断面図である。図2は、出没体装置の構成を示す断面図である。図3は、被ガイド部材の構成を示す図であり、ガイド部材の軸線に直交する断面図である。図4は、上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。
図1に示すように、この実施形態の水中航走体1は、内部空間Sを有する中空の耐圧構造10と、出没体格納構造11と、を備え、図示しない推進装置により水中で航走可能となっている。
耐圧構造10は、水中に没した状態で、耐圧性および内部空間Sの気密性を有する。
出没体格納構造11は、耐圧構造10の外周面10fから外方に突出するよう、略筒状をなしている。出没体格納構造11内には、出没体装置20Aが設けられている。出没体格納構造11には、耐圧構造10の外周面10f側とは反対側の端部に、出没体装置20Aの出没体21を出没させる開口部12が形成されている。
図2に示すように、出没体装置20Aは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体21と、ガイド部材22と、出没体昇降機構23Aと、支持部材25と、を備える。
出没体21は、筒状部21aと、筒状部21aの中心軸C方向一端側を閉塞する先端部21sと、を有している。出没体21は、筒状部21aの中心軸Cを耐圧構造10の外周面10fから耐圧構造10の外方に向かって延びるように向けるとともに、先端部21sを耐圧構造10の外周面10fから離間する側に向けて設けられている。
ガイド部材22は、出没体21の周囲に複数本が設けられている。各ガイド部材22は、耐圧構造10の外周面10fに直交する方向に延び、それぞれ、例えば出没体格納構造11の内周面11fに固定されている。
出没体21の外周部には、ガイド部材22に沿ってスライド移動可能な被ガイド部材26が一体に設けられている。被ガイド部材26は、複数のガイド部材22のそれぞれに、少なくとも2個が配置されている。
図3に示すように、各被ガイド部材26は、ガイド部材22に対し出没体21側で対向する対向部26aと、対向部26aの両端部から出没体21から離間する方向に延出する両側部26bと、を有する略コ字状に形成されている。被ガイド部材26の対向部26a、側部26bのそれぞれには、ガイド部材22に向かって移動可能な押圧シュー27と、被ガイド部材26と押圧シュー27との間に圧縮状態で設けられた付勢部材28と、がそれぞれ設けられている。各押圧シュー27は、付勢部材28の付勢力によって、ガイド部材22を押圧することで、出没体21に設けられた被ガイド部材26とガイド部材22とを互いに離間する方向に付勢し、被ガイド部材26とガイド部材22との隙間によって生じるガタつきを抑える。
図4に示すように、このような被ガイド部材26を備えた出没体21は、ガイド部材22に沿って被ガイド部材26がスライド移動することで、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かってスライド移動し、先端部21sが出没体格納構造11から外方に向かって出没可能となっている。
このとき、図3に示すように、各被ガイド部材26においては、押圧シュー27が付勢部材28によってガイド部材22に押圧されることで、出没体21は、複数本のガイド部材22に対し、ガタつきを抑えつつ、スムーズにスライド可能となっている。
図2に示すように、出没体昇降機構23Aは、出没体21をスライド移動させるため、耐圧構造10の外周面10fに固定された外筒(固定容器)30と、外筒30内に挿入された内筒(可動容器)31と、送りネジ34と、モータ(電動機)35と、を有する。
外筒30は、例えば金属製の耐圧容器であり、耐圧構造10の外周面10fに固定された基部30aと、基部30aの外周部から、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かって延びる筒状部30bと、を一体に備えている。基部30aの中央部には、後述する送りネジ34が挿通される挿通孔30hが形成されている。さらに、筒状部30bの先端部の内周面には、内方に向かって張り出す段部30cが形成されている。段部30cの内周面には、内筒31の外周面との隙間をシールする環状のシール部材32が設けられている。
内筒31は、例えば金属製の耐圧容器であり、外筒30内に挿入され、その外周面がシール部材32に接触する筒状部31aと、筒状部31aで耐圧構造10の外周面10fから離間した側の先端部を閉塞する閉塞端部31bと、を一体に備えている。
内筒31の基端部31cには、送りネジ34に螺合するナット部33が形成されている。ナット部33は、筒状部31aよりも外周側に張り出しており、外筒30の段部30cに突き当たることで、内筒31の耐圧構造10の外周面10fから離間する方向への突出寸法を規制する。
内筒31の閉塞端部31bには、耐圧構造10の外周面10fから離間する方向に突出するシャフト39が設けられている。シャフト39は、出没体21の先端部21sに対し、耐圧構造10の外周面10f側から突き当たっている。
送りネジ34は、その外周面に螺旋状のネジ溝が形成されたシャフトからなる。送りネジ34は、耐圧構造10に形成された貫通孔10h、および外筒30の基部30aに形成された挿通孔30hと、を貫通している。送りネジ34の基端部34aは耐圧構造10の内部に位置し、先端部34bが外筒30および内筒31の内部に挿通されている。
送りネジ34の先端部34bは、軸受36Aを介して内筒31内で中心軸回りに回動自在に支持されている。この軸受36Aは、内筒31内で、ガイド部材(図示無し)によって、その中心軸回りの回転を拘束しつつ、中心軸方向にスライド移動可能となっている。 送りネジ34の基端部34aは、耐圧構造10の内周面10gに固定された軸受ホルダ37内で、二つの軸受36Bを介して回動自在に支持されている。
モータ35は、耐圧構造10の内周面10gに、防振マウント38を介して固定されている。防振マウント38は、モータ35自体よりも剛性の低い材料で形成されている。
モータ35の駆動軸35sにはプーリ38Aが設けられ、送りネジ34の基端部34aにはプーリ38Bが設けられている。これらプーリ38Aと、プーリ38Bとの間には、無端状のベルト38Cが掛けわたされている。
このような出没体昇降機構23Aにおいては、モータ35を作動させると、駆動軸35sが回転する。すると、駆動軸35sの回転が、プーリ38A、ベルト38C、および、プーリ38Bを介して送りネジ34に伝達され、送りネジ34が回転駆動される。図4に示すように、送りネジ34が回転すると、送りネジ34に噛み合うナット部33とともに内筒31が外筒30に対して耐圧構造10の外方に向かって突出する。これにより、内筒31の閉塞端部31bに設けられたシャフト39が出没体21を押圧し、出没体21を出没体格納構造11から外方に向かって突出させる。さらに、モータ35で送りネジ34を逆方向に回転させれば、内筒31およびシャフト39が耐圧構造10に接近する方向にスライド移動し、出没体21が出没体格納構造11内に収容される。このようにして、送りネジ34で外筒30に対して内筒31を出没させることで、耐圧容器である外筒30と内筒31との全体を伸縮し、出没体21を出没体格納構造11に対して出没させる。
ここで、支持部材25は、耐圧構造10の外周面10fに固定されている。支持部材25は、出没体21の基端部21cに突き当たることで、出没体21を下方から支持する。 出没体昇降機構23Aおよび支持部材25は、出没体21の中心軸Cに対し、水中航走体1の進行方向前方または後方に同一方向にオフセットして配置するのが好ましい。この実施形態では、出没体昇降機構23Aおよび支持部材25は、出没体21の中心軸Cに対し、水中航走体1の進行方向Fに対して後方にオフセットして配置されている。
したがって、上述した第一実施形態の水中航走体1によれば、出没体21を送りネジ34でスライド移動させることで、作動開始時の加速を適切に制御できるため、作動開始時の衝撃音の発生(油圧の急激な変化に伴うもの)を抑制できる。
さらに、送りネジ34を駆動するモータ35を耐圧構造10内に設けることで、モータ35の作動音が耐圧構造10の外部に伝播することを抑制できる。
したがって、この水中航走体1によれば、静粛性を向上させることができる。
さらに、耐圧構造10の外側で、送りネジ34は、それぞれ耐圧容器である外筒30と内筒31とに収容されている。このように構成することで、送りネジ34が水中に露出しない。これにより、送りネジ34の水との接触による腐食を抑え、耐久性を高めることができる。
さらに、ガイド部材22と出没体21に設けた被ガイド部材26との隙間に付勢部材28を設けて、出没体21とガイド部材22とを互いに離間する方向に付勢することで、出没体21とガイド部材22との隙間によるガタつきを抑えることができる。これによって、出没体21をガイド部材22に沿って移動させたときに、出没体21とガイド部材22との干渉音が生じることを抑制できる。
さらに、出没体昇降機構23Aおよび支持部材25は、出没体21の中心軸Cに対し、水中航走体1の進行方向Fに対して後方にオフセットして配置されているので、ガイド部材22との間にガタつきが有ったとしても、常に出没体21は進行方向F側に僅かに傾くことになるので、これによって出没体21の傾く方向が変化することによるガタ付きを抑えることができる。
(第一実施形態の第一変形例)
第一実施形態では、出没体昇降機構23Aを、外筒30に対して内筒31が出没することで、出没体21を駆動するようにしたが、これに限るものではない。
図5は、上記水中航走体の第一実施形態の第一変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
図5に示すように、この変形例における出没体装置20Bは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体21と、ガイド部材22と、出没体昇降機構23Bと、支持部材25と、を備える。
出没体昇降機構23Bは、耐圧構造10の外周面10fに固定されたベースハウジング(耐圧容器)40と、ベースハウジング40に耐圧構造10の外周面10fから外方に向かって出没可能に支持されたロッド41と、を備えている。
ベースハウジング40は、耐圧構造10の外周面10fに固定された基部40aと、基部40aの外周部から、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かって延びる筒状部40bと、筒状部40bの先端部を閉塞する閉塞部40cと、を一体に備えた中空容器状をなしている。基部40aの中央部には、後述する送りネジ44が挿通される挿通孔40hが形成されている。さらに、閉塞部40cには、送りネジ44の先端部44bを回動自在に支持する軸受42が設けられている。
さらに、閉塞部40cには、ロッド41が挿通されるロッド挿通孔40rが形成されている。ロッド挿通孔40rには、ロッド41の外周面との隙間をシールする環状のシール部材43が設けられている。
ロッド41は、ベースハウジング40内に設けられ、耐圧構造10の外周面10fから離間する方向に延びている。ロッド41は、その基端部に、送りネジ44に螺合するナット部45が一体に設けられている。ロッド41は、ベースハウジング40のロッド挿通孔40rを通して閉塞部40cからベースハウジング40の外方に突出している。ロッド41の先端部には、ブラケット46を介して、シャフト39が一体に設けられている。シャフト39は、出没体21の先端部21sに連結されている。
出没体昇降機構23Bの送りネジ44は、その外周面に螺旋状のネジ溝が形成されたシャフトからなる。送りネジ44は、耐圧構造10に形成された貫通孔10h、およびベースハウジング40の基部40aに形成された挿通孔40hと、を貫通している。送りネジ44の基端部44a側は、耐圧構造10の内周面10gに固定された軸受ホルダ37内で、二つの軸受36Bを介して回動自在に支持されている。
このような出没体昇降機構23Bにおいては、第一実施形態と同様に、モータ35を作動させると、駆動軸35sが回転する。すると、駆動軸35sの回転が、プーリ38A、ベルト38C、およびプーリ38Bを介して送りネジ44に伝達され、送りネジ44が回転駆動される。送りネジ44が回転すると、送りネジ44に噛み合うナット部45とともにロッド41が移動し、ベースハウジング40から外方に突出する。これにより、先端ロッド47が出没体21を押圧し、出没体21を出没体格納構造11から外方に向かって突出する方向に突出させる。さらに、モータ35で送りネジ34を逆方向に回転させれば、ロッド41が耐圧構造10に接近する方向にスライド移動し、出没体21が出没体格納構造11内に収容される。
(第一実施形態の第二変形例)
上述した第一実施形態では、出没体昇降機構23Aを、出没体21の中心軸Cに対し、水中航走体1の進行方向後方にオフセットして配置したが、これに限るものではない。 図6は、上記水中航走体の第一実施形態の第二変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。図7は、上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。
この図6、図7に示すように、この変形例における出没体装置20Cにおいては、出没体昇降機構23Aを、出没体21の中心軸C、つまり出没体21の重心に一致するよう配置してもよい。
このようにすることで、出没体昇降機構23Bの送りネジ34や、ガイド部材22に曲げ方向の力が作用しにくく、摺動音や衝突音等の発生を抑えることができる。
(第一実施形態の第三変形例)
また、上記第一実施形態およびその第二変形例では、外筒30に対して内筒31が出没するようにし、その第一変形例では、一本のロッド41がベースハウジング40に対して出没するようにしたが、これらの構成に限られない。
図8は、上記水中航走体の第一実施形態の第三変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。図9は、図8のB-B矢視断面図である。
この図8に示すように、出没体装置20Dの出没体昇降機構23Dは、例えば金属製の耐圧容器である基部部材48と、基部部材48から耐圧構造10の外周面10fに直交する方向に出没するロッド部材49と、を備える。
基部部材48は、耐圧構造10の外周面10fに固定された基部48aと、基部48aの外周部から、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かって延びる筒状部48bと、筒状部48bの先端部を閉塞する閉塞部48cと、を一体に備えている。
送りネジ34’の先端部34b’は、基部部材48内に挿通され、閉塞部48cに設けられた軸受36A’を介して基部部材48内で出没体21の中心軸C回りに回動自在に支持されている。
ロッド部材49は、送りネジ34’に螺合するナット部45と、ロッド部49rと、ベースプレート49bと、シャフト39’と、を備えている。
図8、図9に示すように、ロッド部49rは、ナット部45から耐圧構造10の外周面10fに直交する方向に延びるよう、複数本が設けられている。ロッド部49rは、基部部材48の閉塞部48cを貫通し、基部部材48の外方に延びている。ベースプレート49bは、基部部材48の外方においてロッド部49rの先端部同士を連結する。
基部部材48の閉塞部48cには、各ロッド部49rが貫通する部分に、閉塞部48cとロッド部49rとの間のシール性を維持するシール部材49sが設けられている。
シャフト39’は、ベースプレート49bに一体に設けられ、耐圧構造10の外周面10fに直交する方向に延び、耐圧構造10の外周面10fから離間する方向に突出するよう設けられている。シャフト39’は、出没体21の先端部21sに対し、耐圧構造10の外周面10f側から突き当たっている。
(第二実施形態)
次に、この発明にかかる水中航走体の第二実施形態について説明する。以下に説明する第二実施形態においては、第一実施形態に対し、送りネジを用いて出没体を直接駆動する構成のみが異なるので、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図10は、この実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。図11は、図10のD-D矢視断面図である。図12は、上記出没体装置に設けられた連結部材を示す斜視図である。
図10に示すように、この実施形態の水中航走体1は、耐圧構造10と、出没体格納構造11と、を備える。
出没体格納構造11は、耐圧構造10の外周面10fに設けられた基台13に固定されている。基台13は、耐圧構造10の外周面10fから外方に突出するよう設けられた脚部13aと、脚部13aの先端部を覆う基板部13bと、を一体に有している。出没体格納構造11は、基台13の基板部13b上に設けられている。
出没体装置20Eは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体51と、ガイド部材52と、出没体昇降機構23Eと、支持部材55と、を備える。
出没体51は、耐圧構造10の外周面10fにほぼ直交する方向に延びる棒状をなしている。出没体51の基端部には、出没体51の中心軸Cに直交する面内に位置する支持ブラケット(連結部)53が一体に設けられている。
ガイド部材52は、出没体51の周囲に複数本が設けられている。各ガイド部材52は、出没体51の中心軸Cと平行に延びて、それぞれ、出没体格納構造11の先端部11sと、基台13の基板部13bとに固定されている。
図10、図11に示すように、支持ブラケット53には、これらガイド部材52が挿通されている。支持ブラケット53は、ガイド部材52に沿って耐圧構造10の外周面10fに直交する方向にスライド移動可能とされている。
図10に示すように、出没体昇降機構23Eは、送りネジ56と、送りネジ56に沿ってスライドするナット部(螺合部、ナット)57と、送りネジ56を駆動するモータ60と、を備える。
送りネジ56は、出没体51の中心軸Cと平行に延びている。送りネジ56は、出没体格納構造11の先端部11sと、基台13の基板部13b上に設けられた支持部材55とに、軸受58A、58Bを介して回動自在に支持されている。
ナット部57は、送りネジ56の外周面に形成された螺旋状の溝に螺合し、送りネジ56の回転にともなって送りネジ56に沿ってスライド移動する。さらに、図10、図11に示すように、このナット部57には、ガイド部材52が挿通され、これによって、ナット部57が送りネジ56と供回りせずに、送りネジ56に沿ってスライド移動する。
ナット部57と、支持ブラケット53とは、連結部材(変位吸収部)59を介して一体に連結されている。図12に示すように、連結部材59は、出没体51の中心軸C方向に沿った剛性に対し、それ以外の方向における剛性が低くなるよう形成されている。連結部材59は、例えば、出没体51の中心軸Cを含む面内に位置する板状で、ナット部57と支持ブラケット53とを結ぶ方向に長いスリット59sが、出没体51の中心軸C方向に複数(図12の例では2つ)形成されている。
図10に示すように、モータ60は、基台13の基板部13b上に固定されている。モータ60の駆動軸60sは、基板部13bを貫通して反対側に延び、その端部にプーリ(伝達機構)61Aが設けられている。さらに、送りネジ56は、基台13の基板部13bを貫通して反対側に延び、その端部にプーリ(伝達機構)61Bが設けられている。これらプーリ61A,61Bとの間に、無端状のベルト(伝達機構)61Cが掛け渡されている。
モータ60、プーリ61A,61B、およびベルト61Cは、基台13の基板部13bに固定された均圧容器63内に収容されている。均圧容器63内には、油63d等が封入されている。均圧容器63は、例えば蛇腹状のコンペンセータ63cを有し、均圧容器63の周囲の海水等の圧力に応じてコンペンセータ63cが伸縮することで、均圧容器63内の油63dと、周囲の海水等とが均圧化されている。
このような出没体昇降機構23Eにおいては、モータ60を作動させると、駆動軸60sが回転する。すると、駆動軸60sの回転が、プーリ61A,61Bおよびベルト61Cを介して送りネジ56に伝達され、送りネジ56が回転駆動される。送りネジ56が回転すると、送りネジ56に噛み合うナット部57が送りネジ56に沿ってスライド移動する。これによって、ナット部57に連結部材59を介して連結された支持ブラケット53もスライド移動する。これにより、出没体51が、出没体格納構造11に対して出没する。
したがって、上述した第二実施形態の水中航走体によれば、出没体51を送りネジ56でスライド移動させることで、作動開始時の加速を適切に制御できるため、作動開始時の衝撃音の発生(油圧の急激な変化に伴うもの)を抑制できる。
さらに、モータ35およびプーリ61A,61B、およびベルト61Cを均圧容器63内に収容することで、モータ35およびプーリ61A,61B、およびベルト61Cで生じる音が均圧容器63の外部に漏れにくい。しかも、均圧容器63は、その内部空間の圧力を外部の水圧と均圧化するので、均圧容器63が外部の水圧によって変形するのを抑えることができる。
このような水中航走体1によれば、静粛性を向上させることができる。
さらに、出没体51は、ガイド部材52への連結部である支持ブラケット53と、送りネジ34への螺合部であるナット部57との間に、出没方向における強度に対して、出没方向以外への強度が低い連結部材59を備えている。このように構成することで、ガイド部材52と送りネジ34とが完全に平行ではなく芯ズレしていた場合であっても、支持ブラケット53およびナット部57をガイド部材52、送りネジ34に沿って移動させたときに支持ブラケット53とナット部57との間に生じる相対変位を、連結部材59で吸収することができる。したがって、ガイド部材52と送りネジ34との芯ズレを許容した構成とすることができ、この点においても作動音の静粛性を向上させることができる。
(第二実施形態の第一変形例)
上述した第二実施形態では、送りネジ56が、水中に露出しているが、これに限らない。
図13は、上記水中航走体の第二実施形態の第一変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
図13に示すように、送りネジ56を覆うように、出没体格納構造11の先端部11sと、支持部材55との間に、筒状の蛇腹部材(耐圧容器)65A,65Bを設け、蛇腹部材65A,65B内に、油等を封入してもよい。ここで、ナット部57の一方の側に配置された蛇腹部材65Aは、その両端を出没体格納構造11の先端部11sと、ナット部57とに固定する。ナット部57の他方の側に配置された蛇腹部材65Bは、その両端を、ナット部57と支持部材55とに固定する。さらに、ナット部57には、ナット部57の一方の側の蛇腹部材65A内の空間S1と、ナット部57の他方の側の蛇腹部材65B内の空間S2との間で、油が行き来できるよう、オリフィス孔57hを形成する。
このような構成によれば、送りネジ56が蛇腹部材65A,65Bで覆われることで、送りネジ56が外部の水と接触して腐食するのを抑えることができ、耐久性を高めることができる。
さらに、蛇腹部材65A,65Bは、ナット部57の一方の側と他方の側とに設けられているので、送りネジ56の回転にともなってナット部57がスライドしても、これに追従して蛇腹部材65A,65Bが伸縮する。さらに、ナット部57に形成されたオリフィス孔57hを通して、ナット部57の一方の側の空間S1との他方の側の空間S2とで油が行き来することで、空間S1,S2の均圧化を図ることができる。これによって、ナット部57のスライド移動に対して抵抗力が生じるのを抑えるとともに、蛇腹部材65A,65Bが外部の水圧によって潰れたり、蛇腹部材65A,65B内の油の圧力が上昇することを抑制できる。
(第二実施形態の第二変形例)
図14は、上記水中航走体の第二実施形態の第二変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
図14に示すように、送りネジ56を覆うように、出没体格納構造11の先端部11sと、基台13の基板部13bとの間に、筒状の耐圧容器66を設け、耐圧容器66内に、油66d等を封入してもよい。この場合、耐圧容器66には、例えば蛇腹状のコンペンセータ66cを設けて、このコンペンセータ66cが耐圧容器66の周囲の海水等の圧力に応じて伸縮することで、耐圧容器66内の油66dと、周囲の海水等とが均圧化される。
この場合、基台13の基板部13bに貫通孔13hを形成することで、モータ60、プーリ61A,61B、およびベルト61Cを収容する均圧容器63のコンペンセータ63cを省略することができる。
ここで、ナット部(ナット)57は、耐圧容器66の内周面との間に隙間を有しており、耐圧容器66内で、送りネジ56に沿ってスライド移動自在となっている。
耐圧容器66内のナット部57には、永久磁石である第一磁石67Aが一体に設けられ、出没体51を支持する支持ブラケット53には、電磁石である第二磁石67Bが一体に設けられている。これら第一磁石67Aおよび第二磁石67Bは、耐圧容器66を挟んでその内周側と外周側とで対向している。第二磁石67Bに通電して励磁することで、ナット部57の送りネジ56に沿った移動が、出没体51を支持する支持ブラケット53に伝達される。
なお、図14の構成に限定されず、第一磁石67Aを電磁石、第二磁石67Bを永久磁石とする方式や、第一磁石67A、第二磁石67Bともに電磁石とする方式もある。
このような構成によれば、送りネジ56が耐圧容器66で覆われることで、送りネジ56が海水と接触して腐食することを抑制でき、耐久性を高めることができる。
さらに、耐圧容器66は、コンペンセータ66cを備えているので、耐圧容器66内の油66dと、周囲の海水等との均圧化を図り、耐圧容器66内における油66dの圧力上昇を抑えることができる。
さらに、耐圧容器66の内外で互いに対向する第一磁石67Aと第二磁石67Bとが磁力により互いに引きつけあうことで、耐圧容器66内で送りネジ56に沿ってナット部57がスライドすると、ナット部57と一体にスライドする第一磁石67Aとともに、出没体51に固定された第二磁石67Bがスライド移動する。これによって、第一磁石67Aおよび第二磁石67Bを介してナット部57の動きが支持ブラケット53に伝達され、耐圧容器66内に送りネジ56を収容しても、耐圧容器66外に設けた出没体21をスライド移動させて駆動させることができる。
(第三実施形態)
次に、この発明にかかる水中航走体の第三実施形態について説明する。以下に説明する第三実施形態においては、第一、第二実施形態に対し、リニアモータ機構を用いて出没体を駆動する構成のみが異なるので、第一、第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図15は、この発明の第三実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。図16は、図15のF-F矢視断面図である。図17は、可動子に設けた均圧容器を示す断面図である。
図15に示すように、この実施形態の水中航走体1は、耐圧構造10と、出没体格納構造11と、を備える。
出没体格納構造11内に設けられた出没体装置20Fは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体71と、ガイド部材72と、出没体昇降機構23Fと、位置拘束機構74と、を備える。
出没体71は、耐圧構造10の外周面10fにほぼ直交する方向に延びる棒状をなしている。出没体71の基端部には、出没体71の中心軸Cに直交する面内に位置する支持ブラケット73が一体に設けられている。
図16に示すように、ガイド部材72は、出没体71の周囲に複数本が設けられている。図15に示すように、各ガイド部材72は、出没体71の中心軸Cと平行に延びて、それぞれ、出没体格納構造11の先端部11sと、耐圧構造10の外周面10fとに固定されている。
支持ブラケット73には、これら複数のガイド部材72が挿通され、これらのガイド部材72に沿って耐圧構造10の外周面10fに直交する方向にスライド移動可能とされている。
図15、図16に示すように、出没体昇降機構23Fは、いわゆるリニアモータ機構を採用しており、固定子75と、可動子76と、を備える。
固定子75は、支持ブラケット73の周囲三方に間隔をあけて対向して設けられている。各固定子75は、出没体71と平行に延びる線状で、出没体格納構造11の先端部11sと耐圧構造10の外周面10fとに固定されている。固定子75は、出没体71の中心軸C方向にN極とS極とが交互に配列されている。
可動子76は、それぞれの固定子75と所定間隔をあけて対向するよう、支持ブラケット73の外周部の三方に固定されている。この可動子76は、外部から通電されることで励磁される。
ここで、図17に示すように、可動子76は、その周囲が均圧容器77内に設けられている。均圧容器77内には、例えば油77dが封入され、可動子76が出没体格納構造11内に入り込んだ海水等に触れるのを防いでいる。均圧容器77は、周囲の海水等の圧力に応じて変形するコンペンセータ(図示無し)を備えることで、その内部の油77dと周囲の海水との圧力が均圧化する。
このような出没体昇降機構23Fは、可動子76に通電して帯磁させると、固定子75との間に生じる磁力によって、可動子76を外周部に備えた支持ブラケット73が、ガイド部材72に沿ってスライド移動する。これによって、支持ブラケット73に支持された出没体71は、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かってスライド移動し、出没体格納構造11に対して出没可能となっている。
位置拘束機構74は、支持ブラケット73をガイド部材72に固定することで、出没体71の位置を固定する、いわゆるブレーキ機構である。この位置拘束機構74は、例えば、支持ブラケット73の下方に設けられ、ガイド部材72を挟んで対向する一対のパッド78を有する。この実施形態の一例におけるパッド78は、常時、弾性部材(図示せず)等によりガイド部材72を挟み込む方向に付勢されている。一方で、パッド78は、通電することでその電磁力によりガイド部材72から離間することが可能となっている。
出没体昇降機構23Fによって出没体21を移動させるときには、図示しない電源からパッド78へ通電する。これによりパッド78がガイド部材72から離間されてクランプが解除される。一方で、出没体昇降機構23Fで出没体21を移動させないときには、パッド78への通電を停止する。これによりパッド78がガイド部材72をクランプして、出没体21の支持ブラケット73がガイド部材72に固定される。つまり、出没体21の位置が固定される。
したがって、上述した第三実施形態の水中航走体によれば、出没体71は、固定子75との間に生じる磁界に応じて移動する可動子76とともに、出没方向に移動する。すなわち、出没体71は、固定子75および可動子76からなるリニアモータ機構により出没動作を行うことができる。これにより、出没体昇降機構23Fにおける作動音の発生を抑えることができる。このような水中航走体1によれば、静粛性を大幅に向上させることができる。
さらに、固定子75と可動子76とは、出没体71の周囲に複数組設けられている。このように構成することで、出没体71をその出没方向にバランス良くスライド移動させることができる。したがって、出没体71のスライド移動動作が不安定となって他の部材と干渉することを抑制できる。
さらに、出没体71の出没方向における出没体71の位置を拘束する位置拘束機構74を備えたので、固定子75と可動子76への通電を停止した場合においても、出没体71の位置を維持することができる。さらに、出没体71の位置を固定する際に電力を必要としないため、省エネルギー化を図ることができる。
(第三実施形態の変形例)
ここで、第三実施形態では、可動子76を、油57fを封入した均圧容器77内に設けるようにしたが、これに限るものではない。
図18は、上記水中航走体の第三実施形態の変形例における、可動子を示す断面図である。
この図18に示すように、例えば、可動子76は、防錆塗装や樹脂コーティング等を施すことで表面に保護膜76mを形成することで、海水との接触による腐食を抑えることができる。さらに、防錆塗装や樹脂コーティングは、固定子75側にも同様に施すことができる。
(第四実施形態)
次に、この発明にかかる水中航走体の第四実施形態について説明する。以下に説明する第四実施形態においては、第一~第三実施形態に対し、出没体を駆動する機構として、第二実施形態で示した送りネジ機構と、第三実施形態で示したリニアモータ機構とを組み合わせて用いる構成のみが異なるので、第一~第三実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図19は、この発明の第四実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。図20は、図19のG-G矢視断面図である。
図19に示すように、この実施形態の水中航走体1は、耐圧構造10と、出没体格納構造11と、を備える。
出没体格納構造11は、耐圧構造10の外周面10fに設けられた基台13に固定されている。基台13は、耐圧構造10の外周面10fから外方に突出するよう設けられた脚部13aと、脚部13aの先端部を覆う基板部13bと、を一体に有している。出没体格納構造11は、基台13の基板部13b上に設けられている。
出没体装置20Gは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体51と、ガイド部材52と、出没体昇降機構23Gと、を備える。
出没体51は、耐圧構造10の外周面10fにほぼ直交する方向に延びる棒状をなしている。出没体51の基端部には、出没体51の中心軸Cに直交する面内に位置する支持ブラケット53が一体に設けられている。
図20に示すように、ガイド部材52は、出没体51の周囲に複数本が設けられている。図19に示すように、各ガイド部材52は、出没体51の中心軸Cと平行に延び、それぞれ、出没体格納構造11の先端部11sと、基台13の基板部13bとに固定されている。
支持ブラケット53には、これらガイド部材52が挿通され、ガイド部材52に沿って耐圧構造10の外周面10fに直交する方向にスライド移動可能とされている。
出没体昇降機構23Gは、送りネジ56と、送りネジ56に沿ってスライドするナット部57と、送りネジ56を駆動するモータ60と、固定子75と、可動子76と、を備える。
送りネジ56は、出没体51の中心軸Cと平行に延びている。送りネジ56は、耐圧構造10の外周面10fと、基台13の基板部13b上に設けられた支持部材55とに、軸受58A、58Bを介して回動自在に支持されている。
ナット部57は、送りネジ56の外周面に形成された螺旋状の溝に係合し、送りネジ56の回転にともなって送りネジ56に沿ってスライド移動する。さらに、このナット部57には、ガイド部材52が挿通され、これによって、ナット部57が送りネジ56と供回りせずに、送りネジ56に沿ってスライド移動する。このナット部57は、支持ブラケット53に一体に連結されている。なお、第二実施形態と同様に、ナット部57と支持ブラケット53との間に連結部材59を設けても良い。
モータ60は、基台13の基板部13b上に固定されている。モータ60の駆動軸60sは、基板部13bを貫通して反対側に延び、その端部にプーリ61Aが設けられている。さらに、送りネジ56は、基台13の基板部13bを貫通して反対側に延び、その端部にプーリ61Bが設けられている。これらプーリ61A,61Bとの間には、無端状のベルト61Cが掛け渡されている。
ここで、モータ60、プーリ61A、プーリ61B、およびベルト61Cは、基台13の基板部13bに固定された均圧容器63内に収容されている。均圧容器63内には、油63d等が封入されている。均圧容器63は、例えば蛇腹状のコンペンセータ63cを有し、均圧容器63の周囲の海水等の圧力に応じてコンペンセータ63cが伸縮することで、均圧容器63内の油63dと、周囲の海水等とが均圧化されている。
図20に示すように、固定子75は、支持ブラケット53の周囲三方に間隔をあけて対向して設けられている。図19に示すように、各固定子75は、出没体51と平行に延びる線状で、出没体格納構造11の先端部11sと耐圧構造10の外周面10fとに固定されている。固定子75は、出没体51の中心軸C方向にN極とS極とが交互に配列されている。
図20に示すように、可動子76は、それぞれの固定子75と所定間隔をあけて対向するよう、支持ブラケット53の外周部の三方に固定されている。この可動子76は、外部から通電されることで励磁される。
このような出没体昇降機構23Gにおいては、モータ60を作動させると、駆動軸60sが回転する。すると、駆動軸60sの回転が、プーリ61A、ベルト61C、および、プーリ61Bを介して送りネジ56に伝達され、送りネジ56が回転駆動される。送りネジ56が回転すると、送りネジ56に噛み合うナット部57が送りネジ56に沿ってスライド移動する。これによって、ナット部57に連結部材59を介して連結された支持ブラケット53とともに、出没体51が、出没体格納構造11に対して出没する。
さらに、可動子76に通電して帯磁させると、固定子75との間に生じる磁力によって、可動子76を外周部に備えた支持ブラケット53が、ガイド部材72に沿ってスライド移動する。これによっても、支持ブラケット53に支持された出没体51は、出没体格納構造11に対して出没する。
したがって、上述した第四実施形態の水中航走体1によれば、出没体51は、送りネジ56でスライド移動させるのに加え、固定子75との間に生じる磁界に応じて移動する可動子76によってもスライド移動させることができる。すなわち、出没体51は、送りネジ34およびモータ35からなる直動機構による移動動作と、固定子75および可動子76からなるリニアモータ機構による移動操作とを行うことができる。これにより、作動開始時の加速を適切に制御できるため、作動開始時の衝撃音の発生(油圧の急激な変化に伴うもの)を抑制できる。
さらに、モータ35およびプーリ61A、プーリ61B、およびベルト61Cを均圧容器63内に収容することで、モータ35およびプーリ61A、プーリ61B、およびベルト61Cで生じる音が均圧容器63の外部に漏れにくい。しかも、均圧容器63は、その内部空間の圧力を外部の水圧と均圧化するので、均圧容器63が外部の水圧によって変形するのを抑えることができる。
このような水中航走体1によれば、静粛性を向上させることができる。
さらに、例えば、直動機構およびリニアモータ機構の一方が故障した場合に、直動機構およびリニアモータ機構の他方で出没体51の出没動作を実行することができる。さらに、出没体51の出没動作を、直動機構とリニアモータ機構とで協働して行えば、直動機構、リニアモータ機構のそれぞれの出力を小さくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
(第四実施形態の第一変形例)
ここで、第四実施形態では、送りネジ56が、海水中に露出しているが、これに限らない。
図21は、上記水中航走体の第四実施形態の第一変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
図21に示すように、送りネジ56を覆うように、出没体格納構造11の先端部11sと、支持部材55との間に、筒状の蛇腹部材65A,65Bを設け、蛇腹部材65A,65B内に、油等を封入してもよい。ここで、ナット部57の一方の側に配置された蛇腹部材65Aは、その両端を出没体格納構造11の先端部11sと、ナット部57とに固定する。ナット部57の他方の側に配置された蛇腹部材65Bは、その両端を、ナット部57と支持部材55とに固定する。さらに、ナット部57には、ナット部57の一方の側の蛇腹部材65A内の空間S1と、ナット部57の他方の側の蛇腹部材65B内の空間S2との間で、油が行き来できるよう、オリフィス孔57hを形成する。
このような構成によれば、上記第四実施形態と同様、水中航走体1における静粛性を向上させることができる。
さらに、例えば、直動機構およびリニアモータ機構の一方が故障した場合に、他方で出没体51の出没動作を実行することができる。さらに、出没体51の出没動作を、直動機構とリニアモータ機構とで協働して行えば、直動機構、リニアモータ機構のそれぞれの出力を小さくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
さらに、送りネジ56が蛇腹部材65A,65Bで覆われることで、送りネジ56が海水と接触して腐食するのを抑えることができ、耐久性を高めることができる。
さらに、蛇腹部材65A,65Bは、ナット部57の一方の側と他方の側とに設けられているので、送りネジ56の回転にともなってナット部57がスライドしても、これに追従して蛇腹部材65A,65Bが伸縮する。さらに、ナット部57に形成されたオリフィス孔57hを通して、ナット部57の一方の側の空間S1との他方の側の空間S2とで油が行き来することで、空間S1,S2の均圧化を図ることができる。これによって、ナット部57のスライド移動に対して抵抗力が生じることを抑制できるとともに、蛇腹部材65A,65Bが外部の水圧によって潰れたり、蛇腹部材65A,65B内の油の圧力が上昇することを抑制できる。
(第四実施形態の第二変形例)
図22は、上記水中航走体の第四実施形態の第二変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
この図22に示すように、送りネジ56を覆うように、出没体格納構造11の先端部11sと、基台13の基板部13bとの間に、筒状の耐圧容器66を設け、耐圧容器66内に、油66d等を封入してもよい。この場合、耐圧容器66には、例えば蛇腹状のコンペンセータ66cを備え、耐圧容器66の周囲の海水等の圧力に応じてコンペンセータ66cが伸縮することで、耐圧容器66内の油66dと、周囲の海水等とが均圧化されている。
この場合、基台13の基板部13bに貫通孔13hを形成することで、モータ60、プーリ61A,61B、およびベルト61Cを収容する均圧容器63との均圧化を図り、コンペンセータ63c(図21参照)を省略することができる。
ここで、ナット部57は、耐圧容器66の内周面との間に隙間を有しており、耐圧容器66内で、送りネジ56に沿ってスライド移動自在となっている。
耐圧容器66内のナット部57には永久磁石である第一磁石67Aが一体に設けられ、出没体51を支持する支持ブラケット53には、電磁石である第二磁石67Bが一体に設けられている。第一磁石67A、第二磁石67Bは、耐圧容器66を挟んでその内周側と外周側とで対向している。第一磁石67A、第二磁石67Bに通電して励磁することで、ナット部57の送りネジ56に沿った移動が、出没体51を支持する支持ブラケット53に伝達される。
なお、図22の構成に限定されず、第一磁石67Aを電磁石、第二磁石67Bを永久磁石とする方式や、第一磁石67A、第二磁石67Bともに電磁石とする方式もある。
このような構成によれば、上記第四実施形態と同様、水中航走体1における静粛性を向上させることができる。
さらに、例えば、直動機構およびリニアモータ機構の一方が故障した場合に、他方で出没体51の出没動作を実行することができる。さらに、出没体51の出没動作を、直動機構とリニアモータ機構とで協働して行えば、直動機構、リニアモータ機構のそれぞれの出力を小さくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
さらに、送りネジ56が耐圧容器66で覆われることで、送りネジ56が海水と接触して腐食するのを抑えることができ、耐久性を高めることができる。
さらに、耐圧容器66は、コンペンセータ66cを備えているので、耐圧容器66内の油66dと、周囲の海水等との均圧化を図り、耐圧容器66内における油66dの圧力上昇を抑えることができる。
さらに、第一磁石67A、第二磁石67Bを介してナット部57の動きが支持ブラケット53に伝達される。
(第四実施形態の第三変形例)
この変形例は、上記第一実施形態の第二変形例の構成に、リニアモータ機構を組み合わせたものである。
図23は、上記水中航走体の第四実施形態の第三変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。図24は、上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。
図23に示すように、出没体装置20Hは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体21と、ガイド部材22と、出没体昇降機構23Hと、を備える。
出没体21は、筒状部21aと、筒状部21aの中心軸C方向一端側を閉塞する先端部21sと、を有している。出没体21は、筒状部21aの中心軸Cを耐圧構造10の外周面10fにほぼ直交する方向に向けるとともに、先端部21sを耐圧構造10の外周面10fから離間する側に向けて設けられている。
ガイド部材22は、出没体21の周囲に複数本が設けられている。各ガイド部材22は、出没体21の中心軸Cと平行に延び、それぞれ、例えば出没体格納構造11の内周面11fに固定されている。
出没体21の外周面21fには、支持ブラケット83が一体に設けられている。支持ブラケット83には、複数本のガイド部材22が挿通され、ガイド部材22に沿って耐圧構造10の外周面10fに直交する方向にスライド移動可能とされている。
出没体昇降機構23Hは、耐圧構造10の外周面10fに固定された外筒30と、外筒30内に挿入された内筒31と、送りネジ34と、モータ35と、固定子85と、可動子86と、を有する。
固定子85は、支持ブラケット83の周囲三方に間隔をあけて対向して設けられている。各固定子85は、出没体21と平行に延びる線状で、出没体格納構造11の先端部11sと耐圧構造10の外周面10fとに固定されている。固定子85は、出没体21の中心軸C方向にN極とS極とが交互に配列されている。
可動子86は、それぞれの固定子85と所定間隔をあけて対向するよう、支持ブラケット83の外周部の三方に固定されている。この可動子86は、外部から通電されることで励磁される。
図24に示すように、このような出没体昇降機構23Hにおいては、モータ35を作動させると、駆動軸35sが回転する。すると、駆動軸35sの回転が、プーリ38A、ベルト38C、およびプーリ38Bを介して送りネジ34に伝達され、送りネジ34が回転駆動される。送りネジ34が回転すると、送りネジ34に噛み合うナット部33とともに内筒31が、外筒30に対して外方に突出する。これにより、内筒31の閉塞端部31bに設けられたシャフト39が出没体21を押圧し、出没体21が出没体格納構造11から外方に向かって突出する。さらに、モータ35で送りネジ34を逆方向に回転させれば、内筒31が耐圧構造10に接近する方向にスライド移動し、出没体21が出没体格納構造11内に収容される。
さらに、可動子86に通電して帯磁させると、固定子85との間に生じる磁力によって、可動子86を外周部に備えた支持ブラケット83が、ガイド部材22に沿ってスライド移動する。これによっても、支持ブラケット83に支持された出没体21は、出没体格納構造11に対して出没する。
このような構成によれば、上記第四実施形態と同様、水中航走体1における静粛性を向上させることができる。
さらに、例えば、直動機構およびリニアモータ機構の一方が故障した場合に、直動機構およびリニアモータ機構の他方で出没体21の出没動作を実行することができる。さらに、出没体21の出没動作を、直動機構とリニアモータ機構とで協働して行えば、直動機構、リニアモータ機構のそれぞれの出力を小さくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
(第五実施形態)
次に、この発明にかかる水中航走体の第五実施形態について説明する。以下に説明する第五実施形態においては、第一実施形態に対して連動機構を備える点のみが異なるので、第一と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図25は、この発明の第五実施形態の水中航走体の出没体装置の構成を示す断面図である。図26は、上記出没体装置において出没体を出没体格納構造から突出させた状態を示す断面図である。
図25に示すように、この実施形態の水中航走体1は、耐圧構造10と、出没体格納構造11と、を備える。
出没体装置20Jは、出没体格納構造11の内側に配置され、出没体(第一段出没体)91と、ガイド部材92と、出没体昇降機構23Jと、支持部材25と、を備える。
出没体91は、筒状部91aと、筒状部91aの中心軸C方向一端側を閉塞する先端部91sと、を有している。出没体91は、筒状部91aの中心軸Cを耐圧構造10の外周面10fにほぼ直交する方向に向けるとともに、先端部91sを耐圧構造10の外周面10fから離間する側に向けて設けられている。
ガイド部材92は、出没体91の周囲に複数本が設けられている。各ガイド部材92は、例えば出没体格納構造11の内周面11fに固定されている。
出没体91の外周部には、ガイド部材92に沿ってスライド移動可能な被ガイド部材26が一体に設けられている。被ガイド部材26は、複数のガイド部材92のそれぞれに、少なくとも2個が配置されている。
このような被ガイド部材26を備えた出没体91は、ガイド部材92に沿って被ガイド部材26がスライド移動することで、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かってスライド移動し、先端部91sが出没体格納構造11から外方に向かって出没可能となっている。
出没体昇降機構(連動機構)23Jは、第一段昇降機構93Aと、第二段昇降機構93Bと、を備える。
第一段昇降機構93Aは、耐圧構造10の外周面10fに固定された外筒100と、外筒100内に挿入された内筒101と、送りネジ104と、モータ105と、を有する。
外筒100は、例えば金属製の耐圧容器であり、耐圧構造10の外周面10fに固定された基部100aと、基部100aの外周部から、耐圧構造10の外周面10fから外方に向かって延びる筒状部100bと、を一体に備えている。基部100aの中央部には、後述する送りネジ104が挿通される挿通孔100hが形成されている。さらに、筒状部100bの先端部の内周面には、内方に向かって張り出す段部100cが形成されている。筒状部100bの先端部の内周面には、内筒101の外周面との隙間をシールする環状のシール部材102が設けられている。
内筒101は、例えば金属製の耐圧容器であり、外筒100内に挿入され、その外周面がシール部材102に接触する筒状部101aと、筒状部101aで耐圧構造10の外周面10fから離間した側の先端部を閉塞する閉塞端部101bと、を一体に備えている。内筒101の基端部には、ナット部103が形成されている。ナット部103は、外筒100の段部100cに突き当たることで、内筒101が耐圧構造10の外周面10fから離間する方向への突出寸法を規制する。
内筒101の閉塞端部101bには、耐圧構造10の外周面10fから離間する方向に突出するシャフト109が設けられている。シャフト109は、出没体91の先端部91sに対し、耐圧構造10の外周面10f側から突き当たっている。
送りネジ104は、その外周面に螺旋状のネジ溝が形成されたシャフトからなる。送りネジ104は、耐圧構造10に形成された貫通孔10h、および外筒100の基部100aと、を貫通している。送りネジ104は、軸受106J、106Bを介し、内筒101内と、耐圧構造10の内周面10gに固定された軸受ホルダ107内とで回動自在に支持されている。
モータ105は、耐圧構造10の内周面10gに、防振マウント108を介して固定されている。防振マウント108は、モータ105自体よりも剛性の低い材料で形成されている。
モータ105の駆動軸105sと、送りネジ104の基端部104aとには、それぞれプーリ107A,107Bが設けられている。これらプーリ107A,107Bとの間に、無端状のベルト107Cが掛け渡されている。
耐圧構造10の内周面10gには、モータ105およびプーリ107A,107B、ベルト107C等を覆うように、受け容器110が設けられている。この受け容器110により、送りネジ104が貫通する耐圧構造10の貫通孔10hの部分から漏水が生じた場合に、この漏水を受けることができる。
第二段昇降機構93Bは、出没体本体(第二段出没体)121と、ガイド部材122と、滑車123A,123Bと、ワイヤ124A,124Bと、を備える。
出没体本体121は、耐圧構造10の外周面10fにほぼ直交する方向に延びる棒状をなしている。出没体本体121の基端部には、支持ブラケット123が一体に設けられている。
ガイド部材122は、出没体本体121の周囲に複数本が設けられている。各ガイド部材122は、出没体91内に固定されている。
支持ブラケット123には、これらガイド部材122が挿通され、出没体91内で、ガイド部材122に沿って耐圧構造10の外周面10fに直交する方向にスライド移動可能とされている。
滑車123Aは、出没体91の先端部91sに回転自在に支持されている。さらに、滑車123Bは、出没体91の基端部91dに回転自在に支持されている。
ワイヤ124Aは、滑車123Aに掛け回され、両端が、外筒100と、支持ブラケット123とにそれぞれ固定されている。
ワイヤ124Bは、滑車123Bに掛け回され、両端が、支持ブラケット123と、出没体格納構造11の上部に設けられたブラケット127とにそれぞれ固定されている。
このような出没体昇降機構23Jにおいては、第一段昇降機構93Aのモータ105を作動させると、駆動軸105sが回転する。すると、駆動軸105sの回転が、プーリ107A、ベルト107C、および、プーリ107Bを介して送りネジ104に伝達され、送りネジ104が回転駆動される。図26に示すように、送りネジ104が回転すると、送りネジ104に噛み合うナット部103とともに、内筒101が外筒100に対して外方に突出する。これにより、内筒101の閉塞端部101bに設けられたシャフト109が出没体91を押圧し、出没体91を出没体格納構造11から外方に向かって突出させる。
第二段昇降機構93Bでは、出没体91が出没体格納構造11から外方に向かって突出する方向に移動すると、ワイヤ124Aおよび滑車123Aにより、出没体本体121が、出没体91に対して出没体格納構造11から外方に向かって突出する方向に相対移動する。これにより、第一段昇降機構93Aで出没体91が出没体格納構造11から外方から突出する方向に移動するのと並行して、第二段昇降機構93Bで出没体本体121が出没体91から外方に突出する。つまり、出没体91の移動ストロークと同じストロークだけ、出没体本体121も突出する。
さらに、モータ105を逆方向に作動させ、出没体91を、出没体格納構造11内に収容する方向に移動させると、出没体本体121は、ワイヤ124Bおよび滑車123Bによって引っ張られ、出没体91に対して出没体格納構造11側に戻る方向に相対移動する。
したがって、上述した第五実施形態の水中航走体によれば、出没体昇降機構23Jを作動させると、出没体本体121は、出没体91のスライド移動量の倍のストロークでスライド移動する。したがって、出没体本体121を、効率良く出没動作させることができる。
(第五実施形態の変形例)
このような第五実施形態においても、第四実施形態と同様、出没体本体を駆動する機構として、送りネジ機構とリニアモータ機構とを組み合わせて用いることができる。
図27は、この発明の第五実施形態の水中航走体の変形例における出没体装置の構成を示す断面図である。
すなわち、図27に示すように、出没体昇降機構23Jの第二段昇降機構93Bは、出没体91内に固定されたガイド部材122に対し、出没体本体121をスライド移動させるため、固定子125および可動子126をさらに備えている。
固定子125は、支持ブラケット123の周囲三方に間隔をあけて対向するよう、出没体91に固定されて設けられている。各固定子125は、出没体本体121と平行に延びる線状で、出没体本体121の中心軸C方向にN極とS極とが交互に配列されている。
可動子126は、それぞれの固定子125と所定間隔を隔てて対向するよう、支持ブラケット123の外周部の三方に固定されている。この可動子126は、外部から通電されることで励磁される。
このような出没体昇降機構23Jにおいては、第一段昇降機構93Aのモータ105を作動させると、駆動軸105sが回転する。すると、駆動軸105sの回転が、プーリ107A、ベルト107C、および、プーリ107Bを介して送りネジ104に伝達され、送りネジ104が回転駆動される。送りネジ104が回転すると、送りネジ104に噛み合うナット部103とともに内筒101が、外筒100に対して外方に突出する。これにより、内筒101の閉塞端部101bに設けられたシャフト109が出没体91を押圧し、出没体91を出没体格納構造11から外方に向かって突出する。
第二段昇降機構93Bでは、可動子126に通電して帯磁させると、固定子125との間に生じる磁力によって、可動子126を外周部に備えた支持ブラケット123が、ガイド部材122に沿ってスライド移動する。これによっても、支持ブラケット123に支持された出没体本体121は、出没体格納構造11から外方に向かって出没する。
これにより、第一段昇降機構93Aで出没体91が出没体格納構造11から外方へ向かって突出する方向に移動するのと並行して、第二段昇降機構93Bで出没体本体121が出没体91から外方に向かって突出する。つまり、出没体91の移動ストロークと同じストロークだけ、出没体本体121も突出する。
このような構成によれば、出没体昇降機構23Jを作動させると、出没体本体121は、出没体91のスライド移動量の倍のストロークでスライド移動する。したがって、出没体本体121を、効率良く出没動作させることができる。
さらに、例えば、直動機構およびリニアモータ機構の一方が故障した場合であっても、直動機構およびリニアモータ機構の他方で出没体本体121および出没体91の出没動作を実行することができる。さらに、出没体本体121および出没体91の出没動作を、直動機構とリニアモータ機構とで協働して行えば、直動機構、リニアモータ機構のそれぞれの出力を小さくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
なお、この変形例において、滑車123A,123Bと、ワイヤ124A,124Bと、を備えず、第一段昇降機構93Aと、第二段昇降機構93Bとしての固定子125および可動子126とを同時に作動させることで、出没体本体121および出没体91を駆動するようにとしてもよい。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、第一実施形態、および各変形例では、モータ35が耐圧構造10の内部に配置される場合について説明したが、第二実施形態のように耐圧構造10の外部において均圧容器63に収容するようにしても良い。同様に、第二実施形態、および各変形例において、モータ35を耐圧構造10の内部に配置するようにしても良い。
1 水中航走体
10 耐圧構造
10f 外周面
10g 内周面
10h 貫通孔
11 出没体格納構造
11f 内周面
11s 先端部
12 開口部
13 基台
13a 脚部
13b 基板部
13h 貫通孔
20A,20B,20C,20D,20E,20F,20G,20H,20J 出没体装置
21 出没体
21a 筒状部
21c 基端部
21f 外周面
21s 先端部
22 ガイド部材
22a 対向面
23A,23B,23D,23E,23F,23G,23H 出没体昇降機構
23J 出没体昇降機構(連動機構)
25 支持部材
26 被ガイド部材
26a 対向部
26b 側部
27 押圧シュー
28 付勢部材
30 外筒(固定容器)
30a 基部
30b 筒状部
30c 段部
30h 挿通孔
31 内筒(可動容器)
31a 筒状部
31b 閉塞端部
31c 基端部
32 シール部材
33 ナット部
34 送りネジ
34a 基端部
34b 先端部
35 モータ(電動機)
35s 駆動軸
36A,36B,36C 軸受
37 軸受ホルダ
38 防振マウント
38A,38B プーリ
38C ベルト
39 シャフト
40 ベースハウジング(耐圧容器)
40a 基部
40b 筒状部
40c 閉塞部
40h 挿通孔
40r ロッド挿通孔
41 ロッド
42 軸受
43 シール部材
44 送りネジ
44a 基端部
44b 先端部
45 ナット部
46 ブラケット
47 先端ロッド
48 基部部材
48a 基部
48b 筒状部
48c 閉塞部
49 ロッド部材
49b ベースプレート
49r ロッド部
49s シール部材
51 出没体
52 ガイド部材
53 支持ブラケット(連結部)
55 支持部材
56 送りネジ
57 ナット部(螺合部、ナット)
57f 油
57h オリフィス孔
58A、58B 軸受
59 連結部材(変位吸収部)
59s スリット
60 モータ
60s 駆動軸
61A,61B プーリ(伝達機構)
61C ベルト(伝達機構)
63 均圧容器
63c コンペンセータ
63d 油
65A,65B 蛇腹部材(耐圧容器)
66 耐圧容器
66c コンペンセータ
66d 油
67A 第一磁石
67B 第二磁石
71 出没体
72 ガイド部材
73 支持ブラケット
74 位置拘束機構
75 固定子
76 可動子
76m 保護膜
77 均圧容器
77d 油
78 パッド
83 支持ブラケット
83h 挿通孔
85 固定子
86 可動子
91 出没体(第一段出没体)
91a 筒状部
91d 基端部
91s 先端部
92 ガイド部材
93A 第一段昇降機構
93B 第二段昇降機構
100 外筒
100a 基部
100b 筒状部
100c 段部
100h 挿通孔
101 内筒
101a 筒状部
101b 閉塞端部
102 シール部材
103 ナット部
104 送りネジ
104a 基端部
104b 先端部
105 モータ
105s 駆動軸
106B,106C 軸受
106J 軸受
107 軸受ホルダ
107A プーリ
107C ベルト
108 防振マウント
109 シャフト
110 受け容器
121 出没体本体(第二段出没体)
121b 基端部
122 ガイド部材
123 支持ブラケット
123A、123B 滑車
123h 挿通孔
124A、124B ワイヤ
124a 一端
124b 他端
124c 一端
124d 他端
125 固定子
126 可動子
127 ブラケット
C 中心軸

Claims (12)

  1. 水中で中空の内部空間を形成する耐圧構造と、
    前記耐圧構造の外周面に設けられ、前記外周面から外方に向かって延びる筒状の出没体格納構造と、
    前記出没体格納構造内に収容され、前記出没体格納構造内から前記外方に向かって出没可能な出没体と、
    前記出没体格納構造内に収容され、前記出没体の出没方向への出没動作をガイドするガイド部材と、
    前記出没体を前記出没体格納構造内から前記外方に向かって出没させる駆動部と、
    前記出没体格納構造内に収容され、前記出没体を下方から支持する支持部材と、を備え、
    前記駆動部は、
    前記出没体を前記出没方向にスライド移動させる送りネジと、
    前記耐圧構造内に設けられ、前記送りネジを軸回りに回転させる電動機と、
    を備え
    前記駆動部および前記支持部材は、前記出没体の中心軸に対し、前記耐圧構造の進行方向の後方にオフセットして配置され、
    前記出没体は、常に前記進行方向の前方に傾いている水中航走体。
  2. 前記送りネジを覆う筒状の耐圧容器をさらに備える請求項1に記載の水中航走体。
  3. 前記耐圧容器は、
    前記耐圧構造に固定された固定容器と、
    前記送りネジの回転にともなって前記固定容器に対して前記出没方向に出没する可動容器と、
    を備える請求項に記載の水中航走体。
  4. 前記耐圧容器は、前記出没体がスライド移動するのにともなって前記送りネジに沿って伸縮する蛇腹状に形成されている請求項に記載の水中航走体。
  5. 前記耐圧容器は、前記耐圧容器の外部の圧力に応じて弾性変形する弾性変形部をさらに備える請求項からの何れか一項に記載の水中航走体。
  6. 前記駆動部は、
    前記耐圧容器内に設けられ、前記送りネジに螺合し、前記送りネジの前記軸回りの回転にともなって前記送りネジに沿ってスライド移動するナットと、
    前記ナットに設けられる第一磁石と、
    前記耐圧容器の外部に設けられ、前記第一磁石に対向配置されるとともに前記出没体に固定される第二磁石と、を備える請求項からの何れか一項に記載の水中航走体。
  7. 前記ガイド部材と前記出没体との隙間に設けられ、前記出没体と前記ガイド部材とを互いに離間する方向に付勢する付勢部材と、
    をさらに備える請求項1からの何れか一項に記載の水中航走体。
  8. 前記駆動部は、
    前記出没方向に延びる固定子と、
    前記出没体に設けられ、前記固定子との間に生じる磁界に応じて前記固定子に沿って移動する可動子と、を備える請求項1からの何れか一項に記載の水中航走体。
  9. 前記出没体は、前記ガイド部材へ連結される連結部と前記送りネジへ螺合される螺合部との間に、前記出没方向の強度に対する前記出没方向以外への剛性が低く、前記ガイド部材と前記送りネジとの芯ズレによる変位を吸収する変位吸収部を備える請求項1からの何れか一項に記載の水中航走体。
  10. 前記固定子と前記可動子とは、前記出没体の周囲に複数組設けられている請求項に記載の水中航走体。
  11. 前記駆動部は、前記出没方向における前記出没体の位置を拘束する位置拘束機構を備える請求項8又は10に記載の水中航走体。
  12. 前記駆動部によって前記出没方向にスライド移動する第一段出没体と、
    前記第一段出没体に対し、前記出没方向に相対的にスライド移動可能に設けられた第二段出没体と、
    前記第一段出没体のスライド移動にともなって、前記第二段出没体を前記第一段出没体に対してスライド移動させる連動機構と、
    をさらに備える請求項1から11の何れか一項に記載の水中航走体。
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