JP2003160298A - 短胴高揚程形の昇降装置 - Google Patents

短胴高揚程形の昇降装置

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JP2003160298A
JP2003160298A JP2001357468A JP2001357468A JP2003160298A JP 2003160298 A JP2003160298 A JP 2003160298A JP 2001357468 A JP2001357468 A JP 2001357468A JP 2001357468 A JP2001357468 A JP 2001357468A JP 2003160298 A JP2003160298 A JP 2003160298A
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JP
Japan
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antenna
screw member
tip
end side
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JP2001357468A
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Inventor
Toshihito Noguchi
利仁 野口
Takashi Fujinaga
隆志 藤永
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある程度の重さのあるものを支持でき、作動
が確実で、短い設置スペースで設置面に直角の方向に高
く昇降可能で、昇降時の重心位置の変わらない昇降装置
を提供する。 【解決手段】 本装置は、水中ビークル1の機体フレー
ム11に装着されてアンテナ2を昇降可能にする装置で
あり、固定ねじ部材3、中間ねじ部材4、先端ねじ部材
5、これに結合される先端回転筒6、中間回転筒7、後
端回転筒8、これを回転可能にするモータ9、等から成
る。 【効果】 モータの回転により、回転筒6〜8を介して
アンテナの装着された先端ねじ部材が回転し、他のねじ
部材とのねじ結合部分が伸縮すると共に回転筒が追従
し、アンテナの昇降が可能になる。ねじ結合であるため
作動が確実で支持力があり、短い寸法から長く伸び、ね
じ軸の方向に動き平面的重心位置が変わらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装着部に装着され
て目的物を昇降可能にする昇降装置に関し、特に無人潜
水機のアンテナ昇降用として好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】水中ビークルに搭載する測位用GPSや
無線機用のアンテナの取付装置としては、従来、根元側
を船体に傾倒可能に取り付け、水中ビークルの水中航走
時には抵抗にならないようにアンテナを倒しておき、海
面に浮上時には、アンテナが水没したり波の影響を受け
ないようにこれを起こして海面からできるだけ高くなる
ようにしたものが使用されている。
【0003】しかしながら、このようにアンテナ取付装
置では、アンテナを倒したときと起こしたときで水中ビ
ークルに対するアンテナの重心位置が変わり、水中ビー
クルの重心に作用するアンテナのモーメントが変わるた
め、アンテナを倒した水中での航走中の姿勢を基準にし
たときに、浮上時にアンテナを立てたときの水中ビーク
ルの姿勢が悪くなって走行性が低下するという問題があ
った。
【0004】一方、取付面から直角方向に伸縮可能にさ
れた伸縮式ロッドアンテナとしては、テレスコープ式に
順次嵌合結合されたアンテナ素子を相互間が回転しない
ようにキー機構で連結し、原動機構でスクリューロッド
を回転させ、このねじと螺合している最小径のアンテナ
素子をその底板がロッドの回転によって上昇することに
よって上昇させ、上端で前記底板と次のアンテナ素子の
弾性材とを摩擦力で結合して次のアンテナ素子を上昇さ
せ、その底板をスクリューロッドのねじと螺合可能に
し、前の底板がスクリューロッドから離れても次の底板
がロッドの回転で上昇し、順次アンテナ素子が弾性材の
摩擦力で結合されつつロッドを離れて上昇する機構のも
のが提案されている(実公昭45−15133号公報参
照)。
【0005】このようにアンテナ昇降装置によれば、短
い本体長さでアンテナ素子を長く伸ばすことができる。
しかしながら、このように昇降装置では、アンテナ素子
の継ぎ足しが弾性材の摩擦力に依存しているため、水中
ビークルのGPS用のアンテナのようにある程度重量の
あるものは支持できないという問題がある。又、2本目
以後のアンテナ素子は前のもので引き出されることによ
ってスクリューロッドと螺合するので、アンテナ素子と
ロッドとが少し偏心するとねじが掛かり難く、作動が不
確実であるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、GPS用のアンテナ程度の重さ
のあるものを支持でき、作動が確実で、短い設置スペー
スで設置面に直角の方向に高く昇降可能で、昇降時の重
心位置の変わらない昇降装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、装着部に装着されて目
的物を昇降可能にする昇降装置において、前記装着部に
装着された一端側のものと前記目的物を装着可能な他端
側のものとを含む複数のねじ部材であって回転されると
ねじの中心軸の方向に一定範囲のねじ結合部分を残して
進退可能なようにねじ結合しているねじ部材と、前記他
端側のものに結合される先端側のものと後端側のものと
を含む複数の伸縮用部材であって相互間が回転伝達可能
であると共に前記中心軸の方向に進退可能なように結合
されている複数の伸縮用部材と、前記後端側のものを回
転可能にする回転駆動手段と、を有することを特徴とす
る。
【0008】請求項2の発明は、上記に加えて、前記装
着部は無人潜水機に設けられていて、前記目的物は前記
無人潜水機に電波を伝えるアンテナであり、前記中心軸
の方向は前記無人潜水機の航走時に上下方向になること
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した昇降装置
の全体構成の一例を示す。本装置は、装着部として本例
では図2にも示す無人潜水機である水中ビークル1に設
けられた機体フレーム11に装着されて目的物として水
中ビークル1に電波を伝えるGPS用のアンテナ2を昇
降可能にする装置であり、一端側のものと他端側のもの
を含む複数のねじ部材として、本例では、水中ビークル
1の機体フレーム11に装着された一端側のものである
筒状の固定ねじ部材3、同様に筒状の中間ねじ部材4及
びアンテナ2を装着可能な他端側のものである軸状の先
端ねじ部材5からなる3本のねじ部材3、4、5、先端
側のものと後端側のものとを含む複数の伸縮用部材とし
て、本例では、先端ねじ部材5に結合される先端側のも
のである先端回転筒6、中間回転筒7及び後端側のもの
である後端回転筒8からなる3本の伸縮用部材6、7、
8、後端回転筒8を回転可能にする回転駆動手段として
のモータ9、等で構成されている。
【0010】水中ビークル1は、図2に概略構造を示す
ように、その一部分を破線で示す前記機体フレーム1
1、その外側にあって水中航走時の抵抗を減少させる形
状にされた外板12、プロペラ13、舵取り翼14等を
備えていて、図示の如く、紙面に直角な横方向がほぼ水
平方向になるような姿勢で航走する。従って、横方向を
構成する水中ビークル1の中心線Lは三次元軸のY方向
になり、上下方向はこれに直角なZ方向になる。本発明
の昇降装置10は、図示のような位置に設けられてい
て、後述するようにアンテナ2を上下Z方向に昇降す
る。
【0011】ねじ部材を構成する固定ねじ部材3と中間
ねじ部材4と先端ねじ部材5とは、回転されるとねじの
中心軸Cの方向に進退可能なようにねじ結合されてい
る。この場合本例では、固定ねじ部材3が水中ビークル
1の機体フレーム11に装着されていて、このねじ部材
の中心軸Cは上記の上下Z方向に向いている。
【0012】このようなねじ結合のために、固定ねじ部
材3と中間ねじ部材4との間では、固定ねじ31と中間
第1ねじ41とが進行方向がC方向、従ってZ方向にな
るように形成され螺合していて、中間ねじ部材4と先端
ねじ部材5との間では、中間第2ねじ42と先端ねじ5
1とが進行方向がZ方向になるように形成され螺合して
いて、結局、ねじ部材4、5が回転すると、これらがZ
方向に進退するようにねじ部材3、4、5が結合されて
いる。
【0013】又、ねじ部材3乃至5はそれぞれ、固定上
下フランジ面32、33、中間第1上下フランジ面4
3、44、及び中間第2上下フランジ面45、46、先
端上下フランジ面52、53を備えていて、それぞれの
相対向するフランジ面が当接するまで又はその近くまで
の一定の範囲内でZ方向に進退可能なように形成されて
いる。
【0014】そして、ねじが進退したときに、一定範囲
のねじ結合部分として、本例では固定ねじ31及び中間
第2ねじ42の大部分がねじ41、51の移動端でねじ
結合部分として残るように形成されている。なお、本例
ではねじ部材のフランジ面の当接によってそのZ方向の
進退範囲を規制しているが、これを伸縮用部材6〜8の
フランジ面の当接によって間接的に規制するようにして
もよい。アンテナ2は、特に図示していないが先端ねじ
部材5の頂部にねじ止め等によって取り付けられる。
【0015】伸縮用部材を構成する先端回転筒6、中間
回転筒7及び後端回転筒8は、図3にも示す如く、相互
間が回転伝達可能であると共に前記一定のZ方向に進退
可能であるように結合されている。
【0016】即ち、先端ねじ部材5と先端回転筒6で
は、ねじ部材キー部54と先端筒キー溝部61、先端回
転筒6と中間回転筒7では、先端筒キー部62と中間筒
キー溝部71、中間回転筒7と後端回転筒8では、中間
筒キー部72と後端筒キー溝部81、のそれぞれの間が
キーとキー溝とのトルク伝達機構及びZ方向へのリニア
ガイド機構を形成すると共に、先端ねじ部材5及びそれ
ぞれの伸縮用部材の凸部間を係合させることにより、即
ち、凸部5aと6a、6bと7a、7bと8aとをそれ
ぞれ係合させることにより、回転伝達可能であると共
に、Z方向のうち上方への進行が可能なように結合され
ている。伸縮用部材6、7の下方へ退避は自由になって
いて、最終的には凸部6b、7bになっているそれぞれ
の下端部が後端回転筒8の底面8bで受けられることに
よって部材6、7が支持される。
【0017】なお、伸縮用部材6〜8のZ方向への進退
範囲は、前記の如く、本例ではねじ部材3〜5の進退範
囲によって定められるが、その反対に、伸縮用部材側で
ねじ部材の進退範囲を規制することも可能である。
【0018】モータ9は、軸91及びキー92を介して
後端回転筒8を回転可能にする。本例のモータ9はステ
ッピングモータであり、パルス信号が与えられるとその
パルス数に対応して回転する。このパルス数、従って回
転回数は、通常、先端ねじ部材5の回転によってアンテ
ナ2が適当な向きになるように定められる。
【0019】以上のような昇降装置は次のように使用さ
れ、その作用効果を発揮する。水中ビークル1が水中を
航走しているときには、図4に示す如く、昇降装置10
はアンテナ2を下ろした状態にする。このときには、ね
じ部材3、4、5及び伸縮用部材6、7、8が全体的に
縮んで最短長さになり、アンテナ2は、水中ビークル1
の外板12の近くまで退避する。その結果、水中ビーク
ルの水中の航走時におけるアンテナ2の抵抗を十分小さ
くすることができる。
【0020】水中ビークル1が海上に浮上すると、図5
に示す如く、昇降装置10は電波を受信するためにアン
テナ2を上昇させる。このときには、モータ9が例えば
図1の矢印のように上から見て時計方向に回転させる。
これにより、その回転トルクが順次、モータ軸91、キ
ー92、伸縮用部材である後端回転筒8、そのキー溝部
81、キー部72、中間回転筒7、そのキー溝部71、
キー部62、先端回転筒6、そのキー溝部61、キー部
54を介して先端ねじ部材5が回転する。
【0021】この回転により、仮に先端ねじ51と中間
第2ねじ42の螺合部分の摩擦抵抗が中間第1ねじ41
と固定ねじ31の螺合部分の摩擦抵抗より小さいとすれ
ば、中間ねじ部材4が静止していてそのねじ42と螺合
しているねじ51が進行し、先端ねじ部材5が上昇す
る。
【0022】そして、図5に示すように先端下フランジ
面53が中間第2下フランジ面46に当接すると、ねじ
が行き止まりになってねじ部材5と4とが一体化し、今
度は固定ねじ部材3の固定ねじ31と螺合している中間
第1ねじ41が進行し、ねじ部材4及び5が一体となっ
て上昇し、図示のように中間第1下フランジ面44が固
定下フランジ面33に当接し、これによって位置規制さ
れ、この位置がねじ部材4、5の最上位置になり、アン
テナ2が最上位置まで持ち上げられる。その結果、アン
テナ2が波をかぶったり水没することがなくなり、良好
に作動する。
【0023】なお、ねじ42と51の間の摩擦抵抗より
もねじ31と41の間の摩擦抵抗が小さければ、ねじ部
材5と4とが先に一体上昇した後、ねじ部材5が4から
離れて上昇することになる。又、以上の説明及び図5で
は、ねじ部材の凸部が全て当接して先端ねじ部材5が最
上位置に上昇するとしたが、実際には、凸部が全て当接
する少し前に、モータ9を予め定めたパルス数によって
停止させることが望ましく、通常そのようにされる。そ
のときには、パルス数によってモータを特定の回転回数
だけ回転させ、回転伝達部分及びねじ部分を介して、ア
ンテナ2を予め定めた回転回数及び回転角度だけ回転さ
せることにより、これを電波を受信し易い向きに設定す
ることができる。
【0024】但し、ねじやトルク伝達部分の加工精度が
良く、ねじ部材を全凸部が当接する状態まで回転させた
ときにアンテナ2の向きが一定の許容範囲内になる場合
には、全ての凸部を当接させ、例えばモータに一定のト
ルクが生じたときにモータを停止させるようにしてもよ
い。又、リミットスイッチ等でねじ部材の位置を検出し
てモータを停止させるようにしてもよい。
【0025】以上のようにねじ部材が上昇すると、先端
ねじ部材5の凸部5aと先端回転筒6の凸部6aとが当
接して係合し、先端回転筒6が引っ張られて上昇し、次
に凸部6bと7aとの間が係合して中間回転筒7が引き
上げられて上昇する。即ち、伸縮用部材6、7はねじ部
材に従動して上昇する。なお、凸部8aと7bとの間は
当接せず、余裕として隙間cができるようになってい
る。
【0026】水中ビークル1が再び海中に潜るためにア
ンテナ2を下ろすときには、図5の状態からモータ9を
今度は上から見て反時計方向に回転させる。これによ
り、上昇時と同様に回転トルクが伝達されてねじ部材が
回転し、図4にも示す如く、伸びていたねじ部材が今度
は退避する。このときにも、伸縮用部材はねじ部材に従
動して動くが、通常、中間回転筒7の凸部7bのある下
端部がまず後端回転筒8の底面8bに当たって止まり、
次に先端回転筒6の凸部6bのある下端部が後端回転筒
8の底面8bに当たって止まり、図4の状態になる。こ
のとき、凸部5aと6aとの間には、余裕の隙間c’が
できるようになっている。
【0027】このときには、昇降装置10は、それぞれ
外側上フランジ面32と中間第1上フランジ面43、中
間第2上端フランジ面45と先端上フランジ面52が当
接し、機体フレーム11に装着されている固定ねじ部材
3に対して、ねじ部材4、5の組み合わせ長さが最小に
なっている。なお、実際には、余裕としてフランジ面3
2と43又は45と52の間に少し隙間を設けることに
なる。
【0028】なお、ねじ部材の下降時には、伸縮用部材
の各部のキーとキー溝との抵抗の関係によっては、図6
に示す如く、先端回転筒6及び中間回転筒7の凸部6a
及び7aのある頂部が先端ねじ部材5の底面5bに当た
って下に押し下げられることもある。
【0029】以上のような昇降装置によれば、アンテナ
2及び昇降部材であるねじ部材及び伸縮用部材を水中ビ
ークル1の航走時の横断面に直角な上下Z方向に昇降さ
せるので、アンテナ2等の物体の水平方向の重心位置が
変わらない。その結果、水中でアンテナを退避させたと
きと水上でアンテナを伸ばしたときとで水中ビークル1
の姿勢を同じにして、その走行性を良好な状態に維持す
ることができる。
【0030】又、図5に示す如く、上昇時にねじ31及
び42がそれぞれねじ41及び51と螺合した状態を保
持し、一定範囲のねじ結合部分が残るようにねじを進退
させているので、その部分により、アンテナ2の重量及
び横方向への転倒力を支持することができると共に、常
にねじの結合した状態でねじが進退を始めるため、ねじ
が回らないことがなく作動が確実である。
【0031】図7は本発明を適用した昇降装置の他の例
を示す。本例の昇降装置は、図1のものに較べて、固定
ねじ部材3を内側にして先端ねじ部材5を外側にしてい
る点が相違している。又、この例では、先端ねじ部材5
のキー部54及び伸縮用部材のキー溝部及びキー部6
1、62、71、72、81を円周方向の片側だけに形
成している。符号55は、先端ねじ部材5と別体として
設けた伸縮用連結部材である。
【0032】本例の昇降装置も、図1のものと同様に作
動し、同様の作用効果を有する。なお、先端ねじ部材5
の寸法が大きくなるので、アンテナ2の他、より寸法の
大きいものを取り付けることができる。
【0033】なお以上では、中間ねじ部材を1本にした
例を示したが、目的物に対応した必要な上昇距離に合わ
せて、この本数を自由に加減することができる。又本例
では、直線移動可能なトルク伝達機構を、円筒体にキー
とキー溝を設けた機構にしているが、スプライン軸にし
たり多角形断面の軸にする等、他の適当な機構を採用す
ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、装着部に装着された一端側のものと目
的物を装着可能な他端側のものとを含む複数のねじ部材
を設け、これらを、回転されるとねじの中心軸の方向に
一定範囲のねじ結合部分を残して進退可能なようにねじ
結合しているように構成するので、装着されていない自
由端側になる他端側のねじ部材を回転させると、装着さ
れていて固定されている一端側のねじ部材を基準にして
他端側ねじ部材を含む複数のねじ部材をねじの進退する
中心軸方向に進退させることが可能になる。その結果、
中心軸の方向を昇降方向にして、目的物をその方向に昇
降させることが可能になる。
【0035】この場合、複数のねじ部材間は一定範囲の
ねじ結合部分を残して進退可能にされているので、この
ねじ結合部分により、目的物及びねじ部材が昇降すると
きに、これらの重量及びこれらの転倒方向の力がある程
度の大きさで生じても、それを十分支持することができ
る。又、常にねじが結合された状態になっているため、
回転によってねじを確実に進退させ、常に確実な昇降動
作を確保することができる。
【0036】又、この他端側のねじ部材に結合される先
端側のものと後端側のものとを含む複数の伸縮用部材を
設け、これらを、相互間が回転伝達可能であると共に中
心軸の方向に進退可能なように結合されている構成にす
ると共に、後端側の伸縮用部材を回転可能にする回転駆
動手段を設けるので、回転駆動手段を作動させると、後
端側の伸縮部材が回転し、この回転を回転伝達可能に結
合された先端側の伸縮部材まで伝達し、更にこれに結合
されている他端側ねじ部材に伝達してこれを回転させる
ことができる。その結果、前記の如くねじを進退させて
目的物を昇降させることができる。
【0037】そしてこの場合、伸縮用部材も中心軸方向
に進退可能なように結合されているので、他端側ねじ部
材が中心軸方向に昇降し進退したときに、伸縮用部材が
その動きに追従することができる。その結果、前記の如
く最終的に目的物を昇降させることができる。
【0038】以上のような昇降装置によれば、目的物及
び昇降装置の全ての部材が中心軸方向に動くだけである
ため、昇降装置の装着位置における重心を中心軸位置に
おいしこの一定の保持することができる。その結果、昇
降装置が装着される対象設備に対して、昇降装置が昇降
しても変動モーメントを与えることがない。従って、対
象設備が昇降装置を支持するときの支持条件を良くし、
その安定性を良くすることができる。
【0039】又、前記の如く常に存在するねじ部分によ
り、ある程度の重さのある目的物を昇降可能に支持する
と共に、昇降動作を確実に行わせることができる。更
に、昇降装置をねじの進行によって引き出し可能な複数
のねじ部材で構成するので、短い設置寸法で目的物を高
く昇降させることが可能になる。又、例えばモータのよ
うな回転駆動手段を作動させるだけで、その後はトルク
伝達機構やリニアガイド機構やねじ機構を介して機構的
に昇降可能になるので、操作が容易で作動が確実であ
る。
【0040】請求項2の発明においては、装着部を無人
潜水機に設けて昇降装置を無人潜水機に使用し、目的物
をこれに電波を伝えるアンテナとし、中心軸の方向を無
人潜水機の航走時の上下方向になるようにするので、昇
降装置の前記の諸作用効果が一層効果的になる。
【0041】即ち、アンテナが昇降しても変動モーメン
トが生じないので、無人潜水機の姿勢を常に走行性の良
い状態に維持することができる。又、狭い無人潜水機に
おいて短い設置スペースでアンテナを高く上げることが
できる。その結果、アンテナが波をかぶったり水没する
ことがなく、良好な電波の受信状態を確保することがで
きる。
【0042】又、無人潜水機の航走時にはアンテナに種
々の動的な力がかかるが、これらを含めて、アンテナの
ようにある程度重さのあるものを安定して確実に支持す
ることができる。又、簡単な操作で良好な作動性を確保
し、無人機械であるため特に重要な設備となる通信用の
アンテナの昇降動作を確実にして、必要時におけるアン
テナの使用性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を適用した昇降装置の全体構成
の一例を示す縦断面図で、(b)は(a)のA−A線断
面図である。
【図2】上記装置が装着される水中ビークルの概略構成
の一例を示す説明図である。
【図3】(a)及び(b)は上記装置の伸縮用部材の斜
視図及び一部断面を示す斜視図である。
【図4】上記装置でねじ部材を縮めたときの状態を示す
説明図である。
【図5】上記装置でねじ部材を伸ばしたときの状態を示
す説明図である。
【図6】上記装置でねじ部材を縮めたときの他の状態を
示す説明図である。
【図7】(a)は本発明を適用した昇降装置の全体構成
の他の例を示す縦断面図で、(b)乃至(d)はそれぞ
れA−A線、B−B線及びC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 水中ビークル(無人潜水機) 2 アンテナ2(目的物) 3 固定ねじ部材(一端側のもの、ねじ
部材) 4 中間ねじ部材(ねじ部材) 5 先端ねじ部材(他端側のもの、ねじ
部材) 6 先端回転筒(先端側のもの、伸縮用
部材) 7 中間回転筒(伸縮用部材) 8 後端回転筒(後端側のもの、伸縮用
部材) 9 モータ(回転駆動手段) 10 昇降装置 11 機体フレーム(装着部) 31 固定ねじ(ねじ、ねじ結合部分) 41 中間第1ねじ(ねじ) 42 中間第2ねじ(ねじ、ねじ結合部
分) 51 先端ねじ(ねじ) C 中心軸 Z 上下方向(中心軸の方向)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着部に装着されて目的物を昇降可能に
    する昇降装置において、 前記装着部に装着された一端側のものと前記目的物を装
    着可能な他端側のものとを含む複数のねじ部材であって
    回転されるとねじの中心軸の方向に一定範囲のねじ結合
    部分を残して進退可能なようにねじ結合しているねじ部
    材と、前記他端側のものに結合される先端側のものと後
    端側のものとを含む複数の伸縮用部材であって相互間が
    回転伝達可能であると共に前記中心軸の方向に進退可能
    なように結合されている複数の伸縮用部材と、前記後端
    側のものを回転可能にする回転駆動手段と、を有するこ
    とを特徴とする昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記装着部は無人潜水機に設けられてい
    て、前記目的物は前記無人潜水機に電波を伝えるアンテ
    ナであり、前記中心軸の方向は前記無人潜水機の航走時
    に上下方向になることを特徴とする請求項1に記載の昇
    降装置。
JP2001357468A 2001-11-22 2001-11-22 短胴高揚程形の昇降装置 Pending JP2003160298A (ja)

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