JP7122957B2 - 繊維強化熱可塑性樹脂組成物、およびそれから得られる成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性樹脂、強化繊維、および水添スチレン系樹脂を含有する繊維強化熱可塑性樹脂組成物、およびそれから得られる成形体に関するものである。
炭素繊維などの強化繊維を配合した繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、自動車部材、航空機部材、一般産業用部材、スポーツ用品等の幅広い分野で用いられており、軽量性および機械強度の高さから金属に代わる素材として注目され需要が高まっている。他方、近年、強化繊維としてセルロースナノファイバーなどの天然繊維を配合した繊維強化熱可塑性樹脂組成物が種々検討されてきている。
このような繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、成形サイクルが短く生産コストが安く、リサイクルが可能であるが、繊維強化熱硬化性樹脂組成物と比較して機械的強度に劣るという欠点がある。この問題を解決するための一つの手段として、樹脂組成物中の強化繊維の含有率を高める方法があるが、加工条件下での樹脂組成物の粘度が高くなるため成形性が悪化する。また、樹脂組成物中における強化繊維の分散が困難となり、強化繊維の濃度ムラが生じることにより外観の悪化や、むしろ強度が低下するといった問題が発生する。
このような成形性や強化繊維の分散性等の問題を改善するため、石油樹脂やテルペン樹脂などの分散樹脂が配合される場合がある。
例えば、特許文献1ではテルペン樹脂あるいは水添テルペン樹脂、特許文献2では石油樹脂を配合した繊維強化熱可塑性樹脂組成物が開示されている。しかし、加工条件下でこれらの分散樹脂が揮発して成形体内にボイドが生じ、それに起因して成形体の機械的強度が低下する場合がある。また、揮発した樹脂が作業環境を汚染したり、設備に付着することにより、品質や生産性に悪影響を及ぼしたりするという問題があった。
一方、特許文献3では、芳香族ビニル系樹脂組成物の成形加工性、耐熱性、ならびに成形体の強度や剛性を改善するため、水添スチレン樹脂を配合することが開示されているが、強化繊維を含む樹脂組成物については触れられていない。
このように、従来、分散樹脂として使用されてきたテルペン樹脂や石油樹脂は耐熱性が充分でなく、繊維強化熱可塑性樹脂組成物やその成形体を成形加工する際に揮発して種々の問題を引き起こす。
特開2010-248482号公報 特開2018-53117号公報 特開平9-124864号公報
そこで本発明は、上記背景技術に鑑み、加工条件下において作業環境を悪化させることなく成形性を改善し、かつ機械的強度に優れた繊維強化熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、分散樹脂として水添スチレン系樹脂を使用することで、熱可塑性樹脂の成形性を向上させながら、樹脂の揮発に由来する問題を解消でき、しかも機械的強度に優れた繊維強化熱可塑性樹脂組成物やその成形体を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の請求項1~7から構成される。
<請求項1>
(A)熱可塑性樹脂、(B)強化繊維、および(C)水添スチレン系樹脂を含有する繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
<請求項2>
(A)熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、AS樹脂、ABS樹脂、ポリメチルアクリレート、およびポリメチルメタクリレートの群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
<請求項3>
(B)強化繊維が、炭素繊維および/または天然繊維である請求項1~2いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
<請求項4>
(C)水添スチレン系樹脂が、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、2-メチルスチレン、3-メチルスチレン、および4-メチルスチレンから選ばれた少なくとも1種を重合してなるスチレン系樹脂を水素添加したものであって、その水添率が5%以上である、請求項1~3いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
<請求項5>
(C)水添スチレン系樹脂の分子量がGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法のポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で500~10,000である請求項1~4いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
<請求項6>
(A)成分100重量部に対し、(B)成分を1~200重量部、(C)成分を1~50重量部配合した請求項1~5いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
<請求項7>
請求項1~6いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体。
本発明によれば、熱可塑性樹脂および強化繊維に対し、水添スチレン樹脂を配合することにより、熱可塑性樹脂の成形性を向上させながら、樹脂の揮発に由来する問題を解消でき、しかも機械的強度に優れた繊維強化熱可塑性樹脂組成物やその成形体を提供することができる。
本発明は、(A)熱可塑性樹脂、(B)強化繊維、および(C)水添スチレン系樹脂を含有する繊維強化熱可塑性樹脂組成物である。また、本発明は、上記の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体である。
以下、本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物を構成要件別に詳述する。
(A)熱可塑性樹脂
本発明で用いられる熱可塑性樹脂の種類は特に制限されず、熱可塑性を有するものであれば使用可能である。
例えば、ポリプロピレンや高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンなどのポリオレフィン類、ポリアミド4やポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド11、ポリアミド12、芳香族ポリアミドなどのポリアミド類、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸などのポリエステル類、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル-スチレン系樹脂(AS樹脂)、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリビニルアルコール、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンオキサイド、ポリフッ化ビニリデン、熱可塑性ポリウレタン、などが挙げられ、またこれらのポリマーは単独重合ポリマーでも共重合ポリマーであってもよく、さらにはこれらの2種以上を併用したブレンドポリマーなどすべて使用可能である。これらの中で、汎用的な熱可塑性樹脂としてポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリカーボネート、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレートが好ましく用いられる。
(B)強化繊維
本発明で用いられる(B)強化繊維としては、炭素繊維あるいは天然繊維のいずれか、または両方である。
かくて、(B)強化繊維としては、炭素繊維および/または天然繊維である。
このうち、天然繊維としては、セルロースファイバー、セルロースナノファイバー、リグノセルロールナノファイバー、キチンナノファイバー、キトサンナノファイバー、絹、蜘蛛の糸などが挙げられる。なお、(B)強化繊維としては、これらが金属で表面処理されていても良い。強化繊維は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの中では軽量化の観点から、炭素繊維、セルロースファイバー、セルロースナノファイバーが好ましい。
これらの(B)強化繊維は、従来公知の方法で表面改質されたものであってもよい。表面改質の方法としては、例えば、強化繊維の表面に存在する水酸基等の反応性基を化学的に修飾する方法等が挙げられるが、これらに限定されない。より具体的には、例えば、セルロースナノファイバーにおいて、構造中の水酸基をアシル基などで保護することにより繊維の疎水性を高めることができ、このような疎水化されたセルロースナノファイバーは、ポリプロピレン等の低極性な熱可塑性樹脂との組合せにおいて好適に使用することができる。また、炭素繊維は、エポキシ樹脂などの多官能性化合物を溶解または分散させた溶液でサイジング処理することで、繊維と熱可塑性樹脂の接着性を高めることができ好ましい。このような方法で、繊維表面の極性や反応性を制御することで、使用する熱可塑性樹脂や分散樹脂等との密着性を高め、機械的強度に優れた成形体を得ることができる。
また、(B)強化繊維は、セルロースナノファイバー等の天然繊維を水や有機溶媒に分散した分散液として提供されるものであってもよい。分散液中のセルロースナノファイバーの濃度は1~20重量%、好ましくは3~15重量%である。
なお、(B)強化繊維の平均繊維径および繊維長は、強化繊維の種類によって異なるが、例えば炭素繊維の場合、平均繊維径は1~100μm、好ましくは3~50μm、繊維長は1~30mm、好ましくは2~20mm程度である。また、セルロースナノファイバーなどの天然繊維の場合は、平均繊維径は1~500nm、好ましくは2~300nm、繊維長は0.1~10μm、好ましくは0.3~5μm程度である。
(B)強化繊維の配合量は、固形分換算で、(A)成分100重量部に対し、1~200重量部、好ましくは1~100重量部である。1重量部未満では強化繊維としての効果が十分に発揮できず、一方200重量部を超えると成形加工性が著しく低下するため好ましくない。
(C)水添スチレン系樹脂
本発明に用いる水添スチレン系樹脂は、スチレン系樹脂を水素化して、芳香環の少なくとも一部を脂環に変化させたものである。ここでスチレン系樹脂は、スチレン系単量体の1種または2種以上を付加重合することによって得られる。付加重合反応は公知の方法に従って行うことができ、例えば、リビングアニオン重合触媒を用いて溶液重合する方法、カチオン重合触媒を用いる方法、ラジカル重合開始剤を用いる方法などで付加重合することができる。スチレン系単量体としては、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、2-メチルスチレン、3-メチルスチレン、4-メチルスチレン、4-フェニルスチレンなどが挙げられる。
本発明に用いる水添スチレン系樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ法(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が、500~10,000、好ましくは800~5,000、さらに好ましくは、1,000~4,000である。重量平均分子量が500未満では、充分な強度の成形体が得られない場合があり、一方重量平均分子量が10,000を超えると、成形加工時の流動性が乏しく、成形加工が困難となる場合があり好ましくない。
本発明に用いられる水添スチレン系樹脂は、上記スチレン系樹脂中のスチレン系単量体由来の芳香環の少なくとも一部を水素添加して得られる。水素添加の方法は従来公知のもので特に限定されない。
例えば、公知の水素化触媒の存在下でスチレン系樹脂を溶剤に溶解した溶液に、水素を吹き込むなどの方法で接触させて行う。水素化触媒としては、酢酸コバルト/トリエチルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/トリイソブチルアルミニウム、チタノセンジクロリド/n-ブチルリチウム、ジルコノセンジクロリド/sec-ブチルリチウム、テトラブトキシチタネート/ジメチルマグネシウムのごとき遷移金属化合物/アルキル金属化合物の組合せからなる均一系触媒;ニッケル、パラジウム、白金などの不均一系金属触媒;ニッケル/シリカ、ニッケル/けい藻土、ニッケル/アルミナ、パラジウム/カーボン、パラジウム/シリカ、パラジウム/けい藻土、パラジウム/アルミナのごとき金属触媒を担体に担持してなる不均一系固体担持触媒などが挙げられる。
本発明で用いられる水添スチレン系樹脂の水素添加率(水添率)は特に制限されないが、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上である。水添率が5%未満では、水添スチレン系樹脂の耐熱性が充分でなく、繊維強化熱可塑性樹脂組成物の成形加工時あるいは成形体の使用中に着色する場合があり好ましくない。
また、使用する熱可塑性樹脂の種類に応じて、これらの樹脂と水添スチレン系樹脂との相溶性が良好となるよう、水添スチレン系樹脂の水添率を適宜選択することができる。例えば、熱可塑性樹脂がポリプロピレンの場合の水添スチレン系樹脂の水添率は、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上である。また、熱可塑性樹脂がポリカーボネートの場合の水添スチレン系樹脂の水添率は、好ましくは5~60%、より好ましくは5~50%である。
ここで、水添スチレン系樹脂の水添率は、IR(赤外線分光光度計)によるスチレン化合物由来の吸光度のピーク高さから、下記式により、算出される値である。
水添率(%)={(C-D)/C}×100
C:水素添加前の芳香環由来の吸光度ピーク高さ
D:水素添加後の芳香環由来の吸光度ピーク高さ
なお、水添スチレン系樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、本発明の水添スチレン系樹脂は、180℃における溶融粘度が100~3,000mPa・sの範囲であるのが好ましい。180℃における溶融粘度が100mPa・s未満では、充分な強度の成形体が得られない場合があり、一方3,000mPa・sを超えると、成形性の改善効果が乏しくなる場合があり好ましくない。
水添スチレン系樹脂の配合量は、(A)成分100重量部に対し、1~50重量部、好ましくは5~30重量部である。1重量部未満では本発明の効果が十分に発揮できず、一方50重量部を超えると成形体の強度が著しく低下する場合があり好ましくない。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物には、その特性を大きく損なわない限りにおいて、他の充填材や添加剤を添加しても良い。例えば、顔料、染料、着色防止剤、熱安定剤、酸化防止剤、核剤、耐候剤、可塑剤、相溶化剤、発泡剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、導電性付与剤、抗菌剤、防虫剤、防臭剤、難燃剤、カップリング剤、無機フィラー、有機フィラー等が挙げられるがこれに限定されない。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、(A)熱可塑性樹脂、(B)強化繊維、および(C)水添スチレン系樹脂を溶融混合することで製造することができる。溶融混合の方法は公知の方法に従って行うことができ、例えば、混合装置として羽根の付いた加熱(加圧)装置や一軸または二軸の押出成形機などを用いて混合する方法等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、(A)~(C)成分の混合の順番は、例えば、強化繊維を水添スチレン系樹脂に混合したのち熱可塑性樹脂を混合する方法、水添スチレン系樹脂を熱可塑性樹脂に混合したのち強化繊維を混合する方法、強化繊維と水添スチレン系樹脂の一部を混合したものに、熱可塑性樹脂と水添スチレン系樹脂の残りを混合したものを混合する方法などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
このようにして製造される繊維強化熱可塑性樹脂組成物の形状は、ブロック状、ペレット状、ビーズ状等、その形状は様々で、特に限定されない。
<成形体>
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体は、特に制限されるものではなく、あらゆる成形体を含む。例えば、シート形状、フィルム形状、中空形状、筐体、部品形状等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体を製造する方法は、特に制限されることはなく、既存の方法が用いられる。すなわち、強化繊維と熱可塑性樹脂および水添スチレン系樹脂を混合して得られる繊維強化熱可塑性樹脂組成物を成形機で成形する方法等が挙げられる。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物の成形方法は特に制限されず、例えば射出成形、ブロー成形、押出成形、インフレーション成形、トランスファ成形、熱プレス成形、カレンダ成形、キャスト成形、コーティング成形、シート加工後の真空成形、圧空成形、真空圧空成形等の成形方法により、各種成形体とすることができる。これらの中で、特に射出成形法が好ましく実施でき、ガス射出成形、射出プレス成形等も行うことができる。
射出成形などの成形温度は、使用する熱可塑性樹脂や強化繊維の種類によって適宜設定するが、通常、100~350℃、好ましくは150~300℃、より好ましくは170~250℃である。成形温度が350℃を超えると、使用する熱可塑性樹脂や強化繊維の劣化あるいは分解が顕著となる場合があり好ましくなく、100℃未満では熱可塑性樹脂が流動しないため好ましくない。特に、セルロースナノファイバーなどの天然繊維を用いる場合、成形温度が200℃を超えると繊維が劣化により着色する恐れがあるため、200℃を超えない温度であることが好ましい。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体の具体例としては、自動車用部材、航空機用部材、船舶用部材、パソコン周辺の各種部品および筐体、携帯電話部品および筐体、家電製品の部品およびその筐体、ガラス代替樹脂部品、各種フィルムおよびシート製品、OA機器部品等の電化製品用樹脂部品、その他事務用品、文房具、雑貨、スポーツ用品、遊具、玩具、土木建材用品等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。自動車用樹脂部品の具体例としてはバンパー、インストルメントパネル、コンソールボックス、ガーニッシュ、ドアトリム、天井、フロア、エンジン周りのパネル、ステアリングコラムカバー、ダッシュサイドフィニッシャー、クラスターリッド、グローブボックス、サイドベント、ルーフフィニッシャー、ヒューズボックスリッド、ラゲージサイドフィニッシャー、ピラーガーニッシュ、シートベルトエスカッション、パッケージトレイ、バッグドアフィニッシャー、サンバイザー、センターコンソール、ヘッドランプ、コンビランプ、フォグランプ、ルームランプ、マップランプ、ヒーターケース、クーラーケース、コンビメーター等が挙げられる。ただし、これらの部材に限定されるものではない。
以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
製造例1〔水添スチレン系樹脂(a)〕
フラスコにトルエン500g、塩化アルミニウム触媒15gを仕込み、窒素気流下攪拌を行い、1時間かけてスチレン500gを滴下した。その間、フラスコ内の温度を20℃に保った。滴下終了後、水洗により脱触媒を行い、得られた反応油を減圧蒸留してトルエンを留去させ、樹脂500gを得た。重量平均分子量(Mw)は2,500、軟化点は101℃であった。得られたスチレン系樹脂を500g、シクロヘキサンを1000g、および粉末状の安定化ニッケル触媒10gをオートクレーブに仕込み、次いで、これを密閉し、雰囲気を窒素ガスで置換した後、水素ガスを導入した。そして攪拌しながら加熱し、150℃となったところで、水素の圧力を50kg/cm2とし、吸収された水素を補うことで圧力を50kg/cm2に保ちながら8時間反応させた。反応後触媒をろ過し、減圧蒸留にて溶媒を留去して、水添スチレン系樹脂を得た。芳香環の水添率は75%、Mwは2,150、軟化点は117℃であった。
製造例2〔水添スチレン系樹脂(b)〕
製造例1と同様にしてスチレン系樹脂を得て、水素添加反応を4時間行った。芳香環の水添率は50%、Mwは2,240、軟化点は111℃であった。
製造例3(水添スチレン系樹脂(c))
製造例1と同様にしてスチレン系樹脂を得て、水素添加反応を3時間行った。芳香環の水添率は25%、Mwは2,400、軟化点は107℃であった。
製造例4〔水添スチレン系樹脂(d)〕
フラスコにトルエン500g、塩化アルミニウム触媒15gを仕込み、窒素気流下攪拌を行い、1時間かけてスチレン350g、α-メチルスチレン150gの混合溶液を滴下した。その間フラスコ内の温度を20℃に保った。滴下終了後、水洗により脱触媒を行い、得られた反応油を減圧蒸留してトルエンを留去させ、樹脂500gを得た。重量平均分子量(Mw)は1,660、軟化点は90℃であった。得られたスチレン系樹脂を500g、シクロヘキサンを1,000g、および粉末状の安定化ニッケル触媒10gをオートクレーブに仕込み、次いで、これを密閉し、雰囲気を窒素ガスで置換した後、水素ガスを導入した。そして攪拌しながら加熱し、150℃となったところで、水素の圧力を50kg/cm2とし、吸収された水素を補うことで圧力を50kg/cm2に保ちながら12時間反応させた。反応後触媒をろ過し、減圧蒸留にて溶媒を留去して、水添スチレン系樹脂を得た。芳香環の水添率は100%、Mwは1,570、軟化点は113℃であった。
製造例5〔水添スチレン系樹脂(e)〕
製造例4と同様にしてスチレン系樹脂を得て、水素添加反応を4時間行った。芳香環の水添率は50%、Mwは1,610、軟化点は99℃であった。
製造例6〔水添スチレン系樹脂(f)〕
製造例4と同様にしてスチレン系樹脂を得て、水素添加反応を2時間行った。芳香環の水添率は25%、Mwは1,630、軟化点は94℃であった。
製造例1~6で得られた水添スチレン系樹脂について、それぞれ以下の評価に供した。評価結果を表1に示す。
なお、加熱減量、溶融粘度、PP・PC相溶性は、それぞれ下記のようにして測定した。
(加熱減量)
熱重量測定装置(ティー・エイ・インスツルメント社製)を使用して、水添スチレン系樹脂を250℃の温度条件で窒素環境下で30分乾燥させ、加熱前後の樹脂の重量変化率を測定した。
(溶融粘度)
ブルックフィールド粘度計を使用して、180℃での粘度を測定した。
(PP・PC相溶性)
水添スチレン系樹脂10重量部と以下に示す熱可塑性樹脂100重量部を、2軸押出機((株)東洋精機製作所製 ラボプラストミル)を用いて溶融混合しペレットとした。得られたペレットをプレス成形し、得られた成形体について目視かつ手で引っ張り、○(透明かつ破壊なし)、×(濁りがあるおよび/または破壊する)の二段階で相溶性を評価した。
ポリプロピレン(PP):(株)プライムポリマー製 プライムポリプロJ106MG
ポリカーボネート(PC):三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製 S3000
比較として以下に示す樹脂についても、製造例1~6と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
スチレン樹脂:ヤスハラケミカル(株)製 YSレジンSX100(重量平均分子量:2,590)
水添テルペン樹脂:ヤスハラケミカル(株)製 クリアロンP125(重量平均分子量:1,165)
テルペン樹脂:ヤスハラケミカル(株)製 YSレジンPX1250(重量平均分子量:1,495)
水添C9石油樹脂:荒川化学工業(株)製 アルコンP125(重量平均分子量:1,370)
Figure 0007122957000001
以下に実施例および比較例において用いた各種薬品を示す。
ポリプロピレン(PP):(株)プライムポリマー製 プライムポリプロJ106MG
ポリカーボネート(PC):三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製 S3000
セルロースナノファイバー(CNF):(株)スギノマシン製 BiNFi-s WFo-10005(5重量%セルロースナノファイバー水分散液)
炭素繊維:東レ(株)製 トレカカットファイバーT008A-006
スチレン樹脂:ヤスハラケミカル(株)製 YSレジンSX100
水添テルペン樹脂:ヤスハラケミカル(株)製 クリアロンP125
テルペン樹脂:ヤスハラケミカル(株)製 YSレジンPX1250
水添C9石油樹脂:荒川化学工業(株)製 アルコンP125
実施例1~8、比較例1~6(炭素繊維強化熱可塑性樹脂組成物とその成形体)
表2および3に示す配合処方(重量部)に従いドライブレンド(170~240℃×80rpm)した後、2軸押出機を用いて溶融混合してペレットとした。
得られたペレットを用いて射出成形機(日精樹脂工業(株)製 FE80S12ASE)による流動性(スパイラルフローによる成形性)の評価を行った。また、ASTMに準じた試験片を射出成形し、各種機械物性試験(引張強さ、曲げ強さ、および曲げ弾性率)、ならびに目視による強化繊維の分散状態を観察した。結果を表2に示した。
ここで、射出成型機による流動性評価および試験片作成時の条件は、使用する熱可塑性樹脂毎に下記のとおりとした。
(1)ポリプロピレン
<流動性評価>
1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4=200/200/200/200
2)金型:2mmスパイラルフロー金型
3)金型温度:40℃
4)評価射出圧力:800kg/cm2
5)射出時間:10sec、冷却時間:70sec
6)計量位置:50mm、シリンダー余裕:5~10mm
<試験片の作成>
1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4=200/200/200/200
2)金型温度:40℃
3)射出圧力:650kg/cm2
4)射出時間:10sec、冷却時間:70sec
5)計量位置:50mm、シリンダー余裕:5~10mm
6)成形試験片:引張り、曲げ、分散性評価用試験片
(2)ポリカーボネート
<流動性評価>
1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4=260/260/260/260
2)金型:2mmスパイラルフロー金型
3)金型温度:80℃
4)評価射出圧力:800kg/cm2
5)射出時間:10sec、冷却時間:70sec
6)計量位置:50mm、シリンダー余裕:5~10mm
<試験片の作成>
1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4=260/260/260/260
2)金型温度:80℃
3)射出圧力:650kg/cm2
4)射出時間:10sec、冷却時間:70sec
5)計量位置:50mm、シリンダー余裕:5~10mm
6)成形試験片:引張り、曲げ、分散性評価用試験片
なお、引張強さ、曲げ強さ、曲げ弾性率、および強化繊維の分散性は、それぞれ下記のようにして測定した。
(引張強さ)
ASTM D638に準拠し、測定温度23℃、湿度50%の条件下で万能試験機((株)島津製作所製 オートグラフAGS-10kND)を用いて引張り速度50mm/minの試験条件にて引張り強度を測定した。
(曲げ強さおよび曲げ弾性率)
ASTM D790に準拠し、測定温度23℃、湿度50%の条件下で万能試験機((株)島津製作所製 オートグラフAGS-10kND)を用いて曲げ速度3mm/minの試験条件にて曲げ強さおよび曲げ弾性率を測定した。
(強化繊維の分散性)
射出成型機にて作成した試験片の強化繊維の分散状態を目視により、◎(良好)、○(やや良好)、△(やや悪い)、×(悪い)、の4段階で評価した。
Figure 0007122957000002

Figure 0007122957000003
実施例9~12、比較例6~8(セルロースナノファイバー強化熱可塑性樹脂組成物とその成形体)
表4に示す配合処方に従い、ニーダーを用いて120~150℃×80rpmの条件で水添スチレン系樹脂を溶融させたものにCNFを加え、10分間混練させ水分を除去しマスターバッチとした。
得られたマスターバッチとPPをドライブレンド(180~200℃×80rpm)した後、2軸押出機を用いて溶融混合してペレットとした。
得られたペレットを用いて射出成形機(日精樹脂工業(株)製 FE80S12ASE)による流動性(スパイラルフローによる成形性)の評価を行った。また、ASTMに準じた試験片を射出成形し、各種機械物性試験(引張強さ、曲げ強さ、および曲げ弾性率)および目視による強化繊維の分散状態を観察した。結果を表4に示した。
射出成型機による流動性評価および試験片作成時の条件を下記に示した。
<流動性評価>
1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4=200/200/200/200
2)金型:2mmスパイラルフロー金型
3)金型温度:40℃
4)評価射出圧力:800kg/cm2
5)射出時間:10sec、冷却時間:70sec
6)計量位置:50mm、シリンダー余裕:5~10mm
<試験片の作成>
1)シリンダー温度(℃):H1/H2/H3/H4=200/200/200/200
2)金型温度:40℃
3)射出圧力:650kg/cm2
4)射出時間:10sec、冷却時間:70sec
5)計量位置:50mm、シリンダー余裕:5~10mm
6)成形試験片:引張り、曲げ、分散性評価用試験片
Figure 0007122957000004
表1~4に示すように、本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂と相溶性が良く、従来の樹脂組成物に比較して成形性に優れ、加熱減量が低いことから作業環境に与える悪影響を大幅に軽減することができる。また、強化繊維の分散性も良好であり、機械的強度に優れた成形体とすることができる。
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂組成物は、自動車用部材、航空機用部材、パソコン周辺の各種部品および筐体、携帯電話部品および筐体、家電製品の部品およびその筐体、OA機器部品等の電化製品用樹脂部品、その他事務用品、文房具、雑貨、遊具、玩具、土木建材用品等の分野に利用可能であり、産業上の波及効果は極めて大きい。

Claims (4)

  1. (A)熱可塑性樹脂、(B)強化繊維、および(C)水添スチレン系樹脂を含有する繊
    維強化熱可塑性樹脂組成物であって、
    (A)熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、AS樹脂、ABS樹脂、ポリメチルアクリレート、およびポリメチルメタクリレートの群から選ばれた少なくとも1種であり、
    (C)水添スチレン系樹脂が、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、2-メチルスチレン、3-メチルスチレン、および4-メチルスチレンから選ばれた少なくとも1種を重合してなるスチレン系樹脂を水素添加して芳香環の少なくとも一部を脂環に変化させたものであり、
    (C)水添スチレン系樹脂の芳香環の水添率が5%以上であり、
    (C)水添スチレン系樹脂の分子量がGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法のポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で500~10,000である、
    繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
  2. (B)強化繊維が、炭素繊維および/または天然繊維である請求項1に記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
  3. (A)成分100重量部に対し、(B)成分を1~200重量部、(C)成分を1~50重量部配合した請求項1~いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物。
  4. 請求項1~いずれかに記載の繊維強化熱可塑性樹脂組成物から得られる成形体。
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