JP7122843B2 - 環境形成装置 - Google Patents

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本発明は、環境形成装置に関する。
従来から、電子部品やこれらの部品で組み立てられた製品を温度や湿度の過酷な環境に晒して信頼性試験を行うために、環境試験装置(環境形成装置)が使用されている。
このような環境試験装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1の環境試験装置は、試験対象である試料を内部に配置可能な試験槽と、試験槽の内部を100℃以上の所定の設定温度及び設定湿度に調整可能な槽内環境調整部と、を備える。このような環境試験装置では、通常、試験槽の内部の温度などの状態を表示する表示モニタが設けられている。作業者は、この表示モニタを確認することによって試験槽の内部の温度を知ることができる。
特開2017-219370号公報
上記のような環境試験装置では、試験槽の内部は、所定の設定温度に調整されるため、商用電源からの電力で環境試験装置を作動させるための電源スイッチをOFFにしてから暫くの間、高温の状態が続くことがある。しかしながら、電源スイッチをOFFにした状態では、作業者は、表示モニタを確認することができないため、試験槽の内部の温度が高温であることを知らずに、試験槽の扉を誤って開けて負傷してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、電源スイッチがOFFの状態であっても、作業者は、試験槽の内部に熱が残存しているか否かを知ることができる環境試験装置を提供することである。
本発明に係る環境形成装置は、対象物を内部に配置可能な槽と、前記槽の内部の温度を所定の温度に調整可能な空調部と、前記槽の内外の温度差に応じて起電力が発生する熱電変換器と、前記槽の内部の熱の状態を報知するものであって、前記熱電変換器から発生する前記起電力を電力源として作動する出力器と、を備えてもよい。
この構成によれば、商用電源からの電力で環境形成装置を作動させるための電源スイッチがOFFの状態であったとしても、槽の内部に一定以上の熱が残存している場合には、出力器が作動する。一方、槽の内部に残存する熱が一定未満である場合には、出力器が作動しない。つまり、出力器の作動の有無によって、作業者は、槽の内部に熱が残存しているか否かを知ることができる。そのため、作業者は、電源スイッチがOFFの状態であっても、出力器の作動の有無を確認することにより、例えば、誤って高温の槽によって負傷してしまうことを回避することもできる。さらに、出力器の作動には、商用電源やバッテリからの電力供給が不要なので、複雑な配線や制御システムも省くことができる。
上記構成において、前記熱電変換器は、前記槽の内部に配置される第1感温部と、前記槽の外部に配置される第2感温部と、を有してもよい。前記熱電変換器は、前記第1感温部の温度と前記第2感温部の温度との温度差に応じた起電力を発生してもよい。
この構成によれば、槽の内部は高温または低温になる一方で、槽の外部は通常室温程度であるため、熱電変換器の第1感温部と第2感温部との間で大きな温度差が得られるようになる。そのため、熱電変換器から発生する起電力が大きくなり、電源スイッチをOFFにしてから長時間、出力器を作動させることができる。
本発明に係る環境形成装置は、対象物を内部に配置可能な槽と、前記槽の内部の温度を所定の温度に調整可能な空調部と、前記槽の内外の温度差に応じて起電力が発生する熱電変換器と、前記起電力を貯える蓄電装置と、前記槽の内部の状態を表示するように作動する表示部と、を備える。前記蓄電装置は、電源スイッチがOFFの状態において、前記表示部の電力源として用いられる。
この構成によれば、蓄電装置は、電源スイッチがOFFの状態において、表示部の電力源として用いられるので、表示部は、電源スイッチがOFFの状態であっても、槽の内部の温度などの状態を表示するように作動する。そのため、作業者は、電源スイッチがOFFの状態であっても、表示部の表示を確認することによって槽の内部に熱が残存しているか否かを知ることができるので、例えば、誤って高温の槽によって負傷してしまうことを回避することもできる。
本発明によれば、電源スイッチがOFFの状態であっても、作業者は、出力器の作動の有無によって槽の内部に熱が残存しているか否かを知ることができる。
本発明の第1実施形態に係る環境試験装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る環境試験装置の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る環境試験装置の熱電変換器の概略図である。 本発明の第2実施形態の環境試験装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態の環境試験装置の構成を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る環境試験装置1(環境形成装置)を説明するために必要となる主要な構成要素を簡略化して示したものである。したがって、本発明の各実施形態に係る環境試験装置1は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成要素を備え得る。以下、図1、2を参照しながら、第1実施形態の環境試験装置1について説明する。
環境試験装置1は、電子部品やこれらの部品で組み立てられた製品を温度の過酷な環境に晒して信頼性試験を行うものである。環境試験装置1は、試験対象である試料(対象物)を内部に配置可能な試験槽2(槽)と、試験槽2の内部の温度を所定の設定温度に調整可能な空調部4と、試験槽2の内部の温度と試験槽2の外部の温度との温度差によって起電力が発生する熱電変換器5と、熱電変換器5から発生した起電力によって作動する出力器8と、試験槽2の内部の状態を表示する表示部7と、を備えている。
試験槽2は、断熱パネルで形成されており、一端部が開放した本体部13と、本体部13の開放側端部を閉鎖可能な扉3と、を有する。試験槽2は、本体部13と扉3により中空状に形成されている。試験槽2の内部空間は、仕切部材14によって仕切られており、試料の試験が行われる試験室2aと、試験槽2の内部の空気を空調する空調室2bと、を有する。
空調部4は、試験槽2の内部の空気を所定の設定温度に調整することができる。空調部4は、空調室2b内の空気を冷却する冷却器9と、空調室2b内の空気を加熱する加熱器10と、試験槽2の内部の空気を試験室2aと空調室2bとの間で循環させる送風機11と、試験室2a内の温度を検出する温度センサー12と、を有する。空調部4は、温度センサー12で検出された温度に基づいて試験槽2の内部の空気を所定の設定温度に調整するように制御される。尚、空調部4は、加湿器を備え、試験槽2の内部の湿度を調整可能に構成されてもよい。
冷却器9は、図示省略の冷凍装置から供給される冷媒と空調室2b内の空気との間で熱交換させることによって空調室2b内の空気を冷却する。加熱器10は、例えば、発生する熱で空調室2b内の空気を加熱する。送風機11は、図示省略の送風機用モータを有し、送風機用モータが回転駆動することで回転し、試験槽2の内部の空気を図1の矢印のように試験室2aと空調室2bとの間で循環させる。
以下、図1、3を参照し、熱電変換器5について説明する。熱電変換器5は、試験槽2の内外にまたがるように設けられている。熱電変換器5は、試験槽2の内外に位置する部分の温度差に応じた起電力を生じる。具体的には、熱電変換器5は、図3に示すように、試験槽2の内部に配置される第1感温部41と、試験槽2の外部に配置される第2感温部42と、第1感温部41と第2感温部42との間に配置されるP型半導体44およびN型半導体45と、P型半導体44とN型半導体45をそれぞれ第1感温部41と第2感温部42とに接続する導電材料43と、を有する。起電力の発生は、例えば、物体の温度差が電圧に直接変換されるというゼーベック効果によって生ずる。これにより、熱電変換器5は、第1感温部41の温度と第2感温部42の温度との温度差に応じた起電力を発生する。
第1及び第2感温部41、42の材料は、特に限定されないが、熱伝導率の高い材料で形成されるのが好ましい。例えば、第1及び第2感温部41、42の材料は、絶縁性が高く、熱伝導率の高い樹脂を挙げることができるが、電気伝導率および熱伝導率の高い金属であってもよい。
導電材料43は、電極取出口46を有する。電極取出口46は、出力器8と電気的に接続されている。
出力器8は、図1、2に示すように、扉3の外面に設置されている。出力器8は、熱電変換器5から発生した起電力によって作動する。出力器8は、熱電変換器5から発生する起電力が所定の閾値を超えると、作動を開始し、熱電変換器5から発生する起電力が所定の閾値以下になると、作動を停止するように構成されている。所定の閾値は、例えば、作業者が扉3を開けたときに、高温の試験槽2によって負傷しない程度の安全な温度になったときの起電力に設定することができる。出力器8は、作業者が出力器8の作動を知ることができる動作であれば、いずれの動作であってもよいが、例えば、消費電力の少ないLEDを点灯させるように構成されるのが好ましい。尚、出力器8の設置個所は、扉3の外面に限定されない。出力器8は、作業者が、環境試験装置1の外側から視認できる位置であれば、どこに配置されてもよい。
表示部7は、図2に示すように、試験槽2の前面上部に設置されている。表示部7は、商用電源からの電力で作動するものであり、温度センサー12で検出された温度に基づいて試験槽2の内部の温度や湿度などの状態を表示する。
上記のように構成された環境試験装置1は、次のように使用される。まず、作業者は、試料を試験槽2の試験室2a内に置き、商用電源からの電力で環境試験装置1を作動させるための電源スイッチをONにする。これにより、試験槽2の内部の温度が表示部7に表示される。
次に、作業者は、環境試験装置1の図略の操作盤の入力ボタンを用いて試験条件に関するパラメータを入力する。試験条件として入力するパラメータは、設定温度(例えば、150℃)や試験時間などの設定値である。設定値の入力が完了すると、作業者は、環境試験装置1に設けられた図略のスタートボタンを押して、環境試験装置1の運転を開始する。
環境試験装置1の運転が開始されると、試験槽2の内部の空気は、送風機11が作動することによって試験室2aと空調室2bとの間で循環し、設定温度になるまで加熱器10で加熱される。
このとき、熱電変換器5において、第1感温部41が試験槽2の試験室2a内の空気によって高温(例えば、約150℃)に加熱される一方、第2感温部42は、通常、試験槽2の外部の室温程度である(例えば、約25℃)。この第1感温部41と第2感温部42との温度差に応じた起電力が発生し、この起電力が所定の閾値を超えると、出力器8が作動する。
その後、所定の試験時間が経過すると、作業者は、試験槽2の試験室2aから試料を取り出し、電源スイッチをOFFにして、試験を終了する。電源スイッチがOFFにされると、表示部7は、作動を停止する。
出力器8は、電源スイッチがOFFにされても、試験槽2の内部に残存する熱によって熱電変換器5から発生する起電力が所定の閾値を超えている間は、作動し続ける。
一方、電源スイッチがOFFにされてから暫くすると、第1感温部41と第2感温部42との温度差が小さくなり、熱電変換器5から発生する起電力は、徐々に小さくなっていき、所定の閾値以下になると、出力器8は、作動を停止する。
上記環境試験装置1によれば、電源スイッチがOFFの状態であったとしても、試験槽2の内部の熱が一定以上残存している場合、すなわち、熱電変換器5から発生する起電力が所定の閾値よりも高い場合、出力器8は点灯し続ける。一方、試験槽2の内部の熱が一定以上ない場合、すなわち、熱電変換器5から発生する起電力が所定の閾値以下である場合、出力器8は、作動を停止する。つまり、出力器8の点灯の有無によって、作業者は、試験槽2の内部に熱が残存しているか否かを知ることができる。そのため、作業者は、電源スイッチがOFFの状態であっても、出力器8の点灯の有無を確認することにより、誤って扉3を開けて高温の試験槽2により負傷してしまうことを回避することができる。さらに、出力器8の点灯には、商用電源やバッテリからの電力供給が不要なので、複雑な配線や制御システムも省くことができる。
上記環境試験装置1によれば、熱電変換器5の第1感温部41は試験槽2の内部に配置され、第2感温部42は、試験槽2の外部に配置されるため、第1感温部41の温度と第2感温部42の温度との温度差が大きい。そのため、熱電変換器5から大きな起電力が得られ、電源スイッチをOFFにしてから長時間、出力器8を点灯させることができる。
上記環境試験装置1では、熱電変換器5が試験槽2の内外にまたがるように設けられているが、これに限られない。例えば、熱電変換器5は、試験槽2の内部の熱が伝わる位置と試験槽2の外部の熱が伝わる位置にまたがっていてもよい。この場合において、扉3の観測窓が複層の場合には、熱電変換器5の第1感温部41と第2感温部42の少なくとも一方が内側ガラスの内部または外側ガラスの内部に配置されていてもよい。より具体的には、例えば、第1感温部41が内側ガラスの内部に配置され、第2感温部42が外側ガラスの外側に配置されてもよく、第1感温部41が内側ガラスの内部、第2感温部42が外側ガラスの内部に配置されてもよい。
上記環境試験装置1では、表示部7が第1実施形態の出力器8を兼ねるように構成して出力器8を省略してもよい。この場合、表示部7は、電源スイッチがOFFのときには、熱電変換器5の起電力で試験槽2の内部の状態の表示を行うように構成される。
上記環境試験装置1において、表示部7は、省略されていてもよい。
上記環境試験装置1では、150℃の高温の試験槽2の内部で試料を試験したが、例えば、0℃以下の低温の試験槽2の内部で試料を試験してもよい。
以上に説明した環境試験装置1は、本発明の一実施形態であり、その具体的構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以下、第2実施形態の環境試験装置について説明する。尚、第1実施形態の環境試験装置1と対応する要素については、第1実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態の環境試験装置は、第1実施形態の出力器8を備えていない代わりに、図4に示すように、扉3の外面に設置された蓄電装置6を備えている点、表示部7は、電源スイッチがOFFの状態において、蓄電装置6を電力源として作動するように構成されている点において、第1実施形態と相違している。
蓄電装置6は、熱電変換器5の電極取出口46に電気的に接続されており、熱電変換器5から発生した起電力を貯えることができるように構成されている。また、蓄電装置6は、電源スイッチがOFFにされると、表示部7と電気的に接続されるように構成されており、これにより表示部7の電力源として用いられる。尚、蓄電装置6は、電源スイッチがOFFの状態において、貯えた起電力が熱電変換器5で消費されるのを防ぐために、熱電変換器5と電気的な接続が切断されるようにしてもよい。また、蓄電装置6の設置個所は、扉3に限定されない。蓄電装置6は、熱電変換器5から発生した起電力を貯えることができれば、いずれの場所に配置されてもよい。
表示部7は、電源スイッチがOFFの状態において、蓄電装置6に貯えられた起電力がなくなると、作動を停止する。尚、表示部7は、電源スイッチがOFFの状態において、試験槽2の内部の温度が一定未満になったときに、作動を停止するようにしてもよい。この場合、第1実施形態の温度センサー12は、蓄電装置6と電気的に接続され、電源スイッチがOFFの状態において、蓄電装置6を電力源として作動するように構成される。表示部7は、電源スイッチがOFFの状態において、温度センサー12によって検出された温度が一定未満になると、作動を停止するように構成される。これにより、電源スイッチがOFFの状態において、試験槽2が高温でもないにも関わらず、表示部7が作動し続けることにより、蓄電装置6に貯えた起電力を無駄に消費してしまうことを防止することができる。
第2実施形態の環境試験装置は、次のようにして使用される。尚、第1実施形態と同様の部分は、説明を省略する。
蓄電装置6は、電源スイッチがONにされると、熱電変換器5から発生した起電力を貯える。試験時間が経過し、電源スイッチがOFFにされると、表示部7は、蓄電装置6と電気的に接続され、試験槽2の内部の温度や湿度などの状態を表示する。その後、蓄電装置6に貯えられた起電力がなくなると、表示部7は、作動を停止する。
第2実施形態の環境試験装置では、表示部7は、電源スイッチがOFFの状態であっても、蓄電装置6を電力源として作動するので、作業者は、表示部7に表示されている温度を確認することにより、試験槽2の内部に熱が残存しているか否かを知ることができる。そのため、作業者は、電源スイッチがOFFの状態であっても、誤って扉3を開けて高温の試験槽2によって負傷してしまうことを回避することができる。さらに、蓄電装置6には、電源スイッチがONのとき、熱電変換器5から発生した起電力が貯えられるので、蓄電装置6は、表示部7の表示が可能な程度の起電力を貯えることができる。そのため、電源スイッチがOFFのときに、熱電変換器5から発生する起電力が小さくても、表示部7は、試験槽2の内部の温度などの状態を表示するように作動する。
次に、第3実施形態の環境試験装置について説明する。尚、第1実施形態の環境試験装置1と対応する要素については、第1実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。
第3実施形態の環境試験装置1では、熱電変換器5と出力器8が省略されている代わりに、図5に示すように、扉3の内側に配置された示温部331が備えられている。この場合、示温部331は、作業者が扉3の観測窓を通して視認できる位置に配置される。示温部331は、作業者が扉3の観測窓を通して視認できる位置であれば、試験槽2の内部のいずれに配置されてもよい。尚、示温部331は、扉3の観測窓の内部に設けられてもよい。
示温部331は、試験槽2の内部に残存する熱によって温度が所定の閾値以上ある場合に変色するように構成されている。具体的には、示温部331は、例えば、金属錯体、液晶、ロイコ染料などの示温塗料を用いて形成されることにより、温度が所定の閾値以上になったときに変色する特性を有している。上記閾値は、使用する示温塗料の種類を選択することにより所望の値に設定することができる。尚、示温部331は、段階的に色が変化するものであってもよい。
第3実施形態の環境試験装置では、示温部331は、電源スイッチがOFFの状態であっても、その温度が所定の閾値以上ある場合に変色する。一方、示温部331は、その温度が所定の閾値未満の場合には変色しない。つまり、示温部331の変色の有無によって、作業者は、試験槽2の内部に熱が残存しているか否かを知ることができる。そのため、作業者は、電源スイッチがOFFの状態であっても、誤って扉3を開けて高温の試験槽2によって負傷してしまうことを回避することができる。
さらに、電源スイッチがOFFの状態における示温部331の変色は、試験槽2の内部に残存する熱によって引き起こされるので、第3実施形態の環境試験装置は、第1実施形態の熱電変換器5と、熱電変換器5から発生する起電力で動作する出力器8とを省略できる。そのため、第3実施形態の環境試験装置は、第1実施形態の環境試験装置1よりも簡単な装置とすることができる。
上記各実施形態では、試験槽2は、所定の設定温度に調整される恒温槽が用いられたが、これに限定されない。試験槽2は、所定の設定温度と設定湿度に調整される恒温恒湿槽や、0℃以下の低温から100℃以上の高温まで急速に温度を変化させる急速温度変化チャンバー等であってもよい。特に、試験槽2の内部の温度が0℃以下となる場合であっても、熱電変換器5は、第1感温部41と第2感温部42との間の温度差が一定以上ある場合には、起電力を発生する。出力器8は、熱電変換器5からの起電力によって作動する。そのため、作業者は、電源スイッチがOFFの状態であっても、試験槽2の内部に熱が残存しているか否かを知ることができるので、誤って扉3を開けて低温の試験槽2によって負傷してしまうことを回避することができる。
また、上記各実施形態の環境試験装置では、一定の試験時間の間、試料を高温の状態にさらして信頼性試験を行うために用いられたが、高温状態における試料の寿命を試験する高温寿命試験や、試料が何度まで熱に耐えられるか試験する耐熱試験を行うために用いられてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明は、環境試験装置に適用されたが、熱処理装置やオーブン等にも適用可能である。要するに、本発明は、内部に常温ではない環境を作る装置に適用可能である。
1 環境試験装置(環境形成装置)
2 試験槽(槽)
4 空調部
5 熱電変換器
6 蓄電装置
7 表示部
8 出力器
41 第1感温部
42 第2感温部
331 示温部

Claims (3)

  1. 対象物を内部に配置可能な槽と、
    前記槽の内部の温度を所定の温度に調整可能な空調部と、
    前記槽の内外の温度差に応じて起電力が発生する熱電変換器と、
    前記槽の内部の熱の状態を報知するものであって、前記熱電変換器から発生する前記起電力を電力源として作動する出力器と、を備える環境形成装置。
  2. 前記熱電変換器は、前記槽の内部に配置される第1感温部と、前記槽の外部に配置される第2感温部と、を有し、前記第1感温部の温度と前記第2感温部の温度との温度差に応じた起電力を発生する請求項1に記載の環境形成装置。
  3. 対象物を内部に配置可能な槽と、
    前記槽の内部の温度を所定の温度に調整可能な空調部と、
    前記槽の内外の温度差に応じて起電力が発生する熱電変換器と、
    前記起電力を貯える蓄電装置と、
    前記槽の内部の状態を表示するように作動する表示部と、を備え、
    前記蓄電装置は、電源スイッチがOFFの状態において、前記表示部の電力源として用いられる環境形成装置。
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