JP2005180980A - 液晶表示装置エージング評価用記録装置および液晶表示装置エージング評価記録方法 - Google Patents

液晶表示装置エージング評価用記録装置および液晶表示装置エージング評価記録方法 Download PDF

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【課題】 液晶表示装置エージング評価用記録装置および液晶表示装置エージング評価記録方法において、既存の恒温槽を利用してLCDのエージング状態を容易に評価する。
【解決手段】 断熱箱体1内にカメラ2を設置し、既存の恒温槽内に配置されたエージング評価対象のLCDの表示画面上に断熱箱体1を配置して、カメラ2でそのLCDの表示状態を撮像する。ペルチェ素子5、ヒータ6および熱電対7によって断熱箱体1の内部の雰囲気温度を目標温度に調節して、カメラ2の劣化や破壊を防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エージング評価時に液晶表示装置の表示状態をビデオカメラなどのカメラ手段によって記録するための液晶表示装置エージング評価用記録装置およびこれを用いた液晶表示装置エージング評価記録方法に関する。
従来より、携帯電話装置、ビデオカメラやデジタルカメラなど、様々な電子情報機器に映像表示素子として液晶表示装置(以下、LCDという)が用いられるようになって久しい。このLCDに対して、高温部および低温部での信頼性を保証するためには、LCDを高温環境および低温環境に置いてエージング評価を行うことが大変重要である。しかしながら、このエージング評価は、長期間を要するにも関わらず、頻繁に行う必要があるため、かなりの労力が必要とされる。
このエージング評価の作業時間を削減するため、例えば特許文献1には、恒温槽内部にカメラを設置して、そのカメラによりLCDの表示状態をデータとして記録する方法が開示されている。この方法によれば、評価者が頻繁にLCDを観察しなくても、カメラで撮像された画像から、LCDの経時変化を確認することができる。
特開2002−243578号公報
しかしながら、上記従来の特許文献1のエージング評価方法では、断熱領域を有する恒温槽を作製し、その断熱領域内にカメラを配置しているため、既存の恒温槽が利用できず、評価コストが高くなるという問題がある。また、カメラを設置する断熱領域のために新たなスペースが必要になるため、既存のエージング評価システムに追加し難いという問題もある。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、既存の恒温槽を利用してLCDのエージング状態を容易に評価できるLCDエージング評価用記録装置およびこれを用いたLCDエージング評価記録方法を提供することを目的とする。
本発明のLCDエージング評価用記録装置は、エージング評価対象の液晶表示装置の表示画面を撮像可能とするカメラ手段と、該カメラ手段を内部に設置するための断熱箱体と、該カメラ手段を保護するために該断熱箱体の内部温度を目標温度に調節可能とする温度調節手段とを有し、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における断熱箱体は、前記カメラ手段のレンズと対向する面が断熱透明ガラスによって構成され、該カメラ手段は、該断熱透明ガラスを通して、該断熱箱体の外部に配置された液晶表示装置の表示画面を撮像可能とする。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における断熱透明ガラスは、その一部または全部がスライド移動自在に構成されて該断熱箱体が開閉自在に構成されている。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における断熱透明ガラスの内部または外部には、曇り防止用のヒータが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における断熱箱体は、前記カメラ手段のレンズと対向する面とは異なる面に開閉可能なスリットが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における断熱箱体には電源用穴が設けられ、該電源用穴に連通するように、該断熱箱体の外部に穴の大きさが収縮可能な筒状部材が取り付けられている。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における断熱箱体は、前記カメラ手段のレンズと対向する面の外側面四隅に同じ長さの脚がそれぞれ取り付けられている。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における温度調節手段は、前記断熱箱体内部を加熱する加熱手段および、該断熱箱体内部を冷却する冷却手段のうちの少なくともいずれかと、該断熱箱体の内部温度を測定する温度測定手段と、該内部温度が目標温度になるように、該温度測定手段で測定した測定温度に基づいて該加熱手段および冷却手段のうちの少なくともいずれかを制御する制御手段とを有する。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置における制御手段は、高温恒温槽と低温恒温槽とを選択可能に構成され、該高温恒温槽でエージング評価を行う場合には、前記温度測定手段で設定上限温度までの温度自然上昇を検知したときに、前記冷却手段により内部温度を設定下限温度まで下げるように制御し、該低温恒温槽でエージング評価を行う場合には、該温度測定手段で設定下限温度までの温度自然下降を検知したときに、前記加熱手段により内部温度を設定上限温度まで上げるように制御する。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置におけるカメラ手段を駆動制御可能とする駆動制御手段をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明のLCDエージング評価用記録装置において、前記断熱箱体に隣接して、液晶表示装置を内部に配置した断熱領域部材が配設され、該断熱領域部材には、内部温度を調節可能とする温度調節手段が設けられ、かつ前記カメラ手段のレンズと対向する該断熱箱体側の面に向かい合う面とは異なる面に開閉可能なスリットが設けられている。
本発明のLCDエージング評価記録方法は、請求項1〜10のいずれかに記載の上記液晶表示装置エージング評価用記録装置をエージング評価対象の液晶表示装置と共に、前記カメラ手段のレンズが該液晶表示装置の表示画面と対向するように恒温槽内に配置し、該液晶表示装置の表示状態を該カメラ手段で撮像し、そのことにより上記目的が達成される。
本発明のLCDエージング評価記録方法は、請求項11に記載の上記液晶表示装置エージング評価用記録装置を、前記カメラ手段のレンズが該液晶表示装置の表示画面と対向するように恒温槽内に配置し、該液晶表示装置の表示状態を該カメラ手段によって撮像すると共に、前記スリットを開状態とすることにより前記手断熱領域部材内部と外部との熱移動を可能とし、該スリットを閉状態とすることにより該断熱領域部材内部を所定内部温度で断熱状態とし、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、既存の恒温槽内にエージング評価対象のLCDを配置すると共に、内部にビデオカメラやデジタルカメラなどのカメラ手段を設置した断熱箱体を、そのカメラ手段のレンズがLCDの表示画面に対向するように設置する。カメラ手段でLCDの表示状態を撮像することによって、既存の恒温槽を利用して、LCDのエージング状態を記録して評価することが可能となる。断熱箱体には、ヒータなどの加熱手段とペルチェ素子などの冷却手段と熱電対などの温度測定手段などを含む温度調節手段が設けられており、断熱箱体の内部温度を目標温度に調節することにより、カメラ手段を保護してその劣化や破壊を防ぐことができる。
断熱箱体は、カメラレンズと対向する部分を断熱ガラスによって形成し、撮像時に内部を開閉させることによって、断熱ガラスが曇るのを防ぐことができる。
断熱箱体の電源穴に収縮可能な筒状部材を取り付け、その部分をしぼめることにより、その部分の断熱効果を保つことができる。
断熱箱体は、カメラ手段のレンズと対向する面の四隅に同じ長さの脚を取り付けることによって、LCDやその駆動回路の妨げになることなく、恒温槽内に断熱箱体を配置することができる。
カメラ手段は、これを駆動制御可能とする駆動制御手段としてのコンピュータに接続して、遠隔操作によりLCDのエージング状態を記録することも可能であり、この場合には、LCDの経時変化の様子を分析することが容易になる。
LCDを内部に配置するための断熱領域部材(別の断熱箱体)を設けて、その断熱領域部材に開閉可能なスリットを設けることにより、LCDやその駆動回路を外部と熱移動可能な状態から断熱状態またはその逆に変化させることが可能である。また、温度調節手段により断熱領域部材の内部温度を所定温度に調節することが可能となる。
以上により、本発明によれば、既存のエージング評価システムに本発明のLCDエージング評価用記録装置を容易に組み込んで、LCDのエージング状態を記録することができるため、作業時間を大幅に短縮することが可能である。また、カメラ手段をパーソナルコンピュータなどに接続しておくことによって、緊急にLCDの表示状態が知りたいときなどにも、パーソナルコンピュータを遠隔操作することにより、すぐにLCDの表示状態を確認することができ、容易に経時変化の様子を分析することができる。
以下に、本発明のLCDエージング評価用記録装置およびこれを用いたLCDエージング評価記録方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のLCDエージング評価用記録装置の要部構成を示す断面図である。
図1に示すように、LCDエージング評価用記録装置10は、断熱箱体1と、カメラ手段2(以下カメラ2という)と、カメラ2を固定するためのカメラ固定台3と、カメラ2の位置をカメラ固定台3と共に固定するカメラ固定ネジ4と、断熱箱体1内の温度を一定に制御するためのペルチェ素子5、ヒータ6、熱電対7および、図2で後述する制御手段からなる温度調節手段とを有している。
断熱箱体1は、内部が空洞の立方体であり、上面1aと側面1bと底面1cとを有している。カメラ2のレンズと対向する底面1cは、エージング評価対象のLCD(図示せず)の表示画面と対向するように配置されており、LCDの表示状態が底面1cさらにレンズを通してカメラ2で撮像される。よって、断熱箱体1の底面1cは常に透明状態を維持する必要があり、本実施形態では断熱ガラス(断熱透明ガラス)を用いて底面1cを構成している。上面1aおよび側面1bにはそのような制限がないため、より断熱性が高い素材を用いることができる。また、断熱箱体1は、例えば底面1cの四隅部に同じ長さの脚(図示せず)が取り付けられており、LCDやその駆動回路の邪魔にならないように恒温槽(図示せず)内に配置される。
カメラ2は、断熱箱体1の外部に配置されたエージング評価対象のLCDの表示画面を撮像可能とし、市販のデジタルカメラやビデオカメラなどを使用することができる。カメラ2は、カメラ固定台3に搭載され、側面からカメラ固定ネジ4によって左右の位置が固定可能とされている。その際、カメラ2が傷つかないように、カメラ固定ネジ4とカメラ2の側面との接触面積を広くし、接触部分には柔らかい素材を用いる。カメラ2の電源コードなどは、断熱箱体1の側面1bに設けられた電源用穴8から取り出される。
温度調節手段は、既存の恒温槽内にLCDエージング評価用記録装置10を設置するために省スペース化する必要があるため、場所を取らないものが好ましい。本実施形態では、冷却手段としてペルチェ素子(冷却素子)5を用い、加熱手段としてヒータ6を用いる。また、温度測定手段として熱電対7を用いて断熱箱体1内の温度を常時測定して恒温状態にする。
本実施形態のLCDエージング評価用記録装置10を用いてLCDのエージング状態を記録する際には、恒温槽内にエージング評価対象のLCD(図示せず)を配置し、断熱箱体1内にカメラ2を設置して、その断熱箱体1をカメラ2のレンズがLCDの表示画面と対向するように恒温槽内に配置する。LCDの表示状態を経時的にカメラ2で撮像し、エージング状態を評価する。
図2は、図1の温度調節手段の要部構成を示すブロック図であり、これを用いてエージング評価時の温度制御の流れを説明する。
図2に示すように、制御手段は、制御操作盤91と、温度制御器92とを有しており、設定目標温度になるように、熱電対7で断熱箱体1の内部を測定した測定温度に基づいてペルチェ素子5およびヒータ6を制御する。
評価者は、まず、高温恒温槽でエージング評価を行うか、または低温恒温槽でエージング評価を行うかについて、制御操作盤91上で操作ボタンを操作入力することにより指定する。次に、カメラ2の仕様などを考慮して、制御操作盤91上で操作ボタンを操作入力することにより上限温度および下限温度を設定する。
温度制御器92では、制御操作盤91で指定された温度情報と、熱電対7により監視された温度情報とに基づいて、冷却素子5やヒータ6を駆動制御して目標温度に調整する。
図3(a)および図3(b)はそれぞれ、高温恒温槽および低温恒温槽でエージング評価を行った場合について、図2の温度制御器92の制御シーケンスを示す図である。
高温恒温槽でエージング評価を行う場合には、図3(a)に示すように、熱電対7により設定温度上限近くまでの温度自然上昇を感知したときに、冷却素子により内部雰囲気の温度を設定温度下限近くまで下げる。
低温恒温槽でエージング評価を行う場合には、図3(b)に示すように、熱電対7により設定温度下限近くまでの温度自然下降を感知したときに、ヒータ6により内部雰囲気の温度を設定温度上限近くまで上げる。
このような温度制御を繰り返すことにより、少ないエネルギーで断熱箱体1の内部温度を設定温度範囲(目標温度)内に保つことが可能になる。
特に、上記断熱箱体1について、低温時に断熱ガラス(底面1c)が曇るという問題がある。そこで、カメラ2のレンズと対向する底面1c部分の断熱ガラスを手動または遠隔操作で、測定時のみ自動でスライドさせて開閉可能とすることにより、このような断熱ガラスの曇りを防ぐことができる。この場合、開閉部分以外の断熱箱体1の底面1cの一部分は、上面1aおよび側面1bと同様に、断熱ガラス以外の断熱性が高い材料を使用することもできる。また、断熱ガラス部分(または断熱ガラス内)にヒータなどを設けて曇りを防止することもできる。
また、電源用穴8を十分に大きく設けると、断熱効果が弱まるという問題がある。そこで、図4に示すように電源用穴8に連通するように、アルミニウムなどからなる筒状部材11を断熱箱体1の外部に取り付けてコード部分を包み、その先の部分をゴムなどでしぼめることによって、断熱効果をより保つようにすることができる。
さらに、評価時にLCDを常温に戻して評価する場合もある。このような場合に、恒温槽からLCDを取り出して評価しなくてもよいように、LCDについても、カメラ用の断熱箱体1と隣接して断熱領域部材(断熱箱体)を別途設けて、その断熱領域部材内部の雰囲気温度(内部温度)を所定温度(目標温度)に調節するために温度調節手段を設ける。その断熱領域部材内に液晶パネルやその駆動回路を含むLCDを配置し、温度調節手段によって内部温度を所定温度に調節する。この場合、この断熱領域部材は、外部(恒温槽)との熱移動が可能な状態から断熱状態またはその逆に変化させる必要がある。そこで、図5に示すように、断熱領域部材のLCDの表示画面と対向する面とは異なる面を、スリット12aを有する2枚の断熱板12,12を重ねて構成し、これらの断熱板12,12を平行にスライド移動させてスリット12aを介して開閉させることにより、外部(恒温槽)との熱移動が可能な状態から断熱状態またはその逆の状態に変化させることができる。なお、曇り防止のために、断熱領域のカメラ2のレンズと対向する面(底面1c)とは異なる面を、スリット12aを有する2枚の断熱板12,12を重ねて構成し、これらの断熱板12,12を平行にスライド移動させてスリット12aを介して開閉させるようにすることもできる。
以上により、本実施形態によれば、断熱箱体1内にカメラ2を設置し、既存の恒温槽内に配置されたエージング評価対象のLCDの表示画面上に断熱箱体1を配置して、カメラ2でそのLCDの表示状態を撮像する。ペルチェ素子5、ヒータ6および熱電対7などによって断熱箱体1の内部の雰囲気温度を目標温度に調節して、カメラ2の劣化や破壊を防ぐようにしている。これによって、既存の恒温槽を利用してLCDのエージング状態を容易に評価することができる。
なお、本実施形態では、断熱箱体1の底面1cをLCDの表示画面上に配置してカメラ2にてそのLCDの表示状態を撮像する例について説明したが、これに限らず、断熱箱体1の側面1bや上面1aを断熱ガラスなどの透明部材で形成して、その面にレンズが対向するようにカメラ2を配置し、側面1bや上面1a側にLCDの表示画面が対向するようにLCDを配置してもよい。その場合、LCD用の断熱領域に設けられるスリット12aについても、カメラ2のレンズと対向する面と異なる面であれば、例えば底面1cや上面1aに設けることができる。
また、本実施形態では、特に説明しなかったが、カメラ2を駆動制御可能とする駆動制御手段としてのコンピュータを設け、これにカメラ2を接続すれば、遠隔操作によりLCDのエージング状態を記録することも可能であり、この場合には、LCDの経時変化の様子を分析することが容易になる。
さらに、本実施形態では、温度調節手段は、高温恒温槽と低温恒温槽とを選択可能に構成され、断熱箱体1内部を加熱する加熱手段としてのヒータ6と、断熱箱体1内部を冷却する冷却手段としての冷却素子5とを共に設け、断熱箱体1の内部温度を測定する温度測定手段としての熱電対7で測定した測定温度に基づいて、内部温度が目標温度になるように、冷却素子5およびヒータ6のいずれかを制御するように構成したが、これに限らず、温度調節手段が高温恒温槽専用または低温恒温槽専用としてもよい。この場合には、ヒータ6と冷却素子5のいずれかを設け、熱電対7で測定した測定温度に基づいて、内部温度が目標温度になるように、冷却素子5およびヒータ6のいずれかを制御するようにすればよい。または、温度調節手段は、冷却素子5と、ヒータ6と、熱電対7と、この熱電対7で測定した測定温度に基づいて、内部温度が目標温度(上限温度と下限温度の温度範囲内)になるように、冷却素子5およびヒータ6を制御する制御手段とを有する構成としてもよい。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
エージング評価時に液晶表示装置の表示状態をビデオカメラなどのカメラ手段によって記録するためのLCDエージング評価用記録装置およびこれを用いたLCDエージング評価記録方法の分野において、既存のエージング評価システムに組み込んで、作業時間を大幅に短縮でき、また、パーソナルコンピュータによる遠隔操作によってすぐにエージング状態を確認できる。これによって、携帯電話装置、ビデオカメラ、デジタルカメラなど、様々な電子情報機器に搭載される液晶表示装置に対して、高温部および低温部での信頼性を確認して保証することが可能となり、これら電子情報機器の幅広い地域での普及に貢献することができる。
本実施形態のLCDエージング評価用記録装置の要部構成を示す断面図である。 図1の温度調節手段の要部構成を示すブロック図である。 (a)および(b)はそれぞれ、高温恒温槽および低温恒温槽でエージング評価を行った場合について、図2の温度制御器の制御シーケンスを示す図である。 図1の電源用穴の他の一例を説明するための断面図である。 LCD用の断熱領域の一例を説明するための部分側面図である。
符号の説明
1 断熱箱体
1a 断熱箱体上面
1b 断熱箱体側面
1c 断熱箱体底面
2 カメラ(カメラ手段)
3 カメラ固定台
4 カメラ固定ネジ
5 冷却素子(ペルチェ素子)
6 ヒータ(加熱素子)
7 熱電対(温度計測手段)
8 電源用穴
91 制御操作盤
92 温度制御器
10 LCDエージング評価用記録装置
11 筒状部材
12 断熱板
12a スリット

Claims (13)

  1. エージング評価対象の液晶表示装置の表示画面を撮像可能とするカメラ手段と、
    該カメラ手段を内部に設置するための断熱箱体と、
    該カメラ手段を保護するために該断熱箱体の内部温度を目標温度に調節可能とする温度調節手段とを有する液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  2. 前記断熱箱体は、前記カメラ手段のレンズと対向する面が断熱透明ガラスによって構成され、該カメラ手段は、該断熱透明ガラスを通して、該断熱箱体の外部に配置された液晶表示装置の表示画面を撮像可能とする請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  3. 前記断熱透明ガラスは、その一部または全部がスライド移動自在に構成されて該断熱箱体が開閉自在に構成されている請求項2に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  4. 前記断熱透明ガラスには、曇り防止用のヒータが設けられている請求項2に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  5. 前記断熱箱体は、前記カメラ手段のレンズと対向する面とは異なる面に開閉可能なスリットが設けられている請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  6. 前記断熱箱体には電源用穴が設けられ、該電源用穴に連通するように、該断熱箱体の外部に穴の大きさが収縮可能な筒状部材が取り付けられている請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  7. 前記断熱箱体は、前記カメラ手段のレンズと対向する面の外側面四隅に同じ長さの脚がそれぞれ取り付けられている請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  8. 前記温度調節手段は、前記断熱箱体内部を加熱する加熱手段および、該断熱箱体内部を冷却する冷却手段のうちの少なくともいずれかと、該断熱箱体の内部温度を測定する温度測定手段と、該内部温度が目標温度になるように、該温度測定手段で測定した測定温度に基づいて該加熱手段および冷却手段のうちの少なくともいずれかを制御する制御手段とを有する請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  9. 前記制御手段は、高温恒温槽と低温恒温槽とを選択可能に構成され、該高温恒温槽でエージング評価を行う場合には、前記温度測定手段で設定上限温度までの温度自然上昇を検知したときに、前記冷却手段により内部温度を設定下限温度まで下げるように制御し、該低温恒温槽でエージング評価を行う場合には、該温度測定手段で設定下限温度までの温度自然下降を検知したときに、前記加熱手段により内部温度を設定上限温度まで上げるように制御する請求項8に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  10. 前記カメラ手段を駆動制御可能とする駆動制御手段をさらに有する請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  11. 前記断熱箱体に隣接して、液晶表示装置を内部に配置した断熱領域部材が配設され、該断熱領域部材には、内部温度を調節可能とする温度調節手段が設けられ、かつ前記カメラ手段のレンズと対向する該断熱箱体側の面に向かい合う面とは異なる面に開閉可能なスリットが設けられている請求項1に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置をエージング評価対象の液晶表示装置と共に、前記カメラ手段のレンズが該液晶表示装置の表示画面と対向するように恒温槽内に配置し、該液晶表示装置の表示状態を該カメラ手段で撮像する液晶表示装置エージング評価記録方法。
  13. 請求項11に記載の液晶表示装置エージング評価用記録装置を、前記カメラ手段のレンズが該液晶表示装置の表示画面と対向するように恒温槽内に配置し、該液晶表示装置の表示状態を該カメラ手段によって撮像すると共に、前記スリットを開状態とすることにより前記手断熱領域部材内部と外部との熱移動を可能とし、該スリットを閉状態とすることにより該断熱領域部材内部を所定内部温度で断熱状態とする液晶表示装置エージング評価記録方法。
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