JP7122674B2 - 電気機器及び電磁継電器 - Google Patents

電気機器及び電磁継電器 Download PDF

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Description

本開示は、一般には、電気機器及び電磁継電器に関し、詳細には、端子を備える電気機器及び電磁継電器に関する。
特許文献1には、電気機器の端子シール構造が開示されている。この端子シール構造では、電気機器本体にシール溝が形成され、このシール溝に設けられた端子孔から端子が突出し、この端子孔と端子との隙間をシールするようにシール溝にシール部材が注入されている。
特開平5-234447号公報
特許文献1の端子シール構造では、シール部材が端子の表面を這い上がった状態のままで硬化することがある。この端子とプリント配線板とをはんだで接続する場合、端子表面のシール部材によって、端子とプリント配線板とを強固に接続できないことがあった。
本開示の目的は、シール部材が端子の表面を這い上がることを抑制する電気機器及び電磁継電器を提供することにある。
本開示の一態様に係る電気機器は、樹脂部材と壁部と端子と突起部とを備える。前記樹脂部材は、基板に対向する取付面を有する。前記壁部は、前記取付面における特定領域を囲む。前記端子は、前記特定領域から前記樹脂部材の外側へ突出する。前記突起部は、前記壁部と前記端子の基部との間に設けられる。前記突起部は、前記端子の前記基部を覆うシール部材が前記特定領域に形成された状態で、前記シール部材から露出する先端部を有する。前記先端部は、前記端子及び前記壁部から離れて設けられている。
本開示の一態様に係る電磁継電器は、上記電気機器と、固定接点と、前記固定接点と接触又は開離する可動接点と、前記固定接点と前記可動接点とを接触又は開離させる駆動部と、を備える。
本開示によると、シール部材が端子の表面を這い上がることを抑制する電気機器及び電磁継電器を提供することが可能となる。
図1Aは、本開示の一実施形態に係る電気機器と基板とを接続する様子を示す概略の断面図である。図1Bは、従来の電気機器と基板とを接続する様子を示す概略の断面図である。 図2Aは、上記実施形態の電気機器からシール部材を除いた状態を示す概略の底面斜視図である。図2Bは、同上の電気機器を示す概略の底面斜視図である。 図3は、同上の電気機器からシール部材を除いた状態の要部を示す概略の平面図である。 図4は、図3のX-X線の断面図である。 図5Aは、同上の電気機器の第1変形例の特定領域の概略の平面図である。図5Bは、同上の電気機器の第2変形例の特定領域の概略の平面図である。図5Cは、同上の電気機器の第3変形例の特定領域の概略の平面図である。図5Dは、同上の電気機器の第4変形例の特定領域の概略の平面図である。図5Eは、同上の電気機器の第5変形例の特定領域の概略の平面図である。図5Fは、同上の電気機器の第6変形例の特定領域の概略の平面図である。 図6Aは、同上の電気機器の第7変形例の特定領域の概略の平面図である。図6Bは、同上の電気機器の第8変形例の特定領域の概略の平面図である。図6Cは、同上の電気機器の第9変形例の特定領域の概略の平面図である。図6Dは、同上の電気機器の第10変形例の特定領域の概略の平面図である。図6Eは、同上の電気機器の第11変形例の特定領域の概略の平面図である。 図7は、本開示の一実施形態に係る電磁継電器を示す概略の一部透過した側面図である。
1.概要
本開示の一実施形態に係る電気機器100は、図1Aに示すように、樹脂部材1と壁部21と端子3と突起部4とを備える。樹脂部材1は、基板300に対向する取付面10を有する。壁部21は、取付面10における特定領域20を囲む。端子3は、特定領域20から樹脂部材1の外側へ突出する。突起部4は、壁部21と端子3の基部30との間に設けられる。突起部4は、端子3の基部30を覆うシール部材5が特定領域20に形成された状態で、シール部材5から露出する先端部40を有する。先端部40は、端子3及び壁部21から離れて設けられている。
電気機器100を基板300に取り付ける場合、例えば、端子3を、基板300の孔301の内側に配置した状態で、孔301に溶融したはんだ302が流れ込んで、凝固することにより、端子3と基板300とを接続することができる。
図1Bは、樹脂部材1に突起部4を備えていない従来の電気機器100を示している。図1Bに示すように、端子3の基部30はシール部材5で封止されている。このシール部材5は、硬化前の状態では液状である(以下、硬化前のシール部材5をシール液ともいう)。基部30をシール液で覆う際、シール液が端子3の表面を這い上がることがある。その理由の一つとして、基部30の周囲に配置されたシール液が、表面張力によって、端子3の表面に沿って移動することが挙げられる。その理由は、樹脂部材1よりも金属製の端子3の方が濡れ性が高いためと推測される。
図1Bに示される電気機器100を基板300に取り付ける場合、端子3を孔301の内側に配置した状態で、孔301に溶融したはんだ302が流れ込む際に、孔301へのはんだ302の流入が、シール部材5において孔301内に位置する部分によって妨げられることがあった。この場合、端子3と基板300とを強固に接続できないことがあった。
これに対して、本実施形態の電気機器100は、図1Aに示すように、突起部4を備えており、その先端部40が端子3及び壁部21から離れて設けられている。すなわち端子3と壁部21との間に突起部4が設けられている。この突起部4により、シール液の這い上がりの開始位置が端子3に近くなるため、シール液が端子3の表面を這い上がることを抑制することができる。
また本実施形態の電気機器100では、突起部4の先端部40が、シール部材5から露出しているため、突起部4に回り込んでシール液が、端子3の表面を這い上がることも抑制することができる。
また本実施形態の電気機器100を基板300に取り付ける場合、シール部材5の這い上がりが抑制されているため、端子3を基板300の孔301の内側に配置した状態で、孔301に溶融したはんだ302が流れ込む際に、孔301内へのはんだ302の流入が、シール部材5によって妨げられにくい。そのため、はんだ302が孔301内へ流入しやすく、端子3と基板300とを強固に接続しやすい。
2.詳細
以下、本実施形態に係る電気機器100の詳細を説明する。
2-1.電気機器
電気機器100は、上述の通り樹脂部材1を備える。まず、樹脂部材1について説明する。
2-1-1.樹脂部材
上述の通り、樹脂部材1は取付面10を有するが、樹脂部材1の形状は、特に限定されない。本実施形態の樹脂部材1は、図2Aに示すように、矩形の箱状である。具体的には、樹脂部材1は、取付面10と、取付面10と間隔を空けて対向する対面11と、取付面10と対面11との間に位置する四つの側面12とを備えている。このため、本実施形態の樹脂部材1は、対面11と取付面10と四つの側面12とを有する箱状である。取付面10、側面12、及び対面11は、単一の部材で構成されていてもよく、別々の部材で構成されていてもよい。例えば、本実施形態の樹脂部材1は、取付面10及び四つの側面12を有する部材と、対面11を有する部材とが別々の部材で構成されている。この場合、対面11を有する部材は、取付面10及び四つの側面12を有する部材である容器の、蓋として機能することができる。また、容器が中空である場合、容器の空間内に、種々の部品を収容することができる。
樹脂部材1の材料は、樹脂であれば、特に限定されない。樹脂部材1の材料は、例えば、熱可塑性樹脂製であってもよく、熱硬化性樹脂製であってもよい。熱可塑性樹脂の例には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂(PMMA)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PEI)、ポリメチルペンテン(TPX)、液晶ポリマー(LCP)等が含まれる。熱硬化性樹脂の例には、フェノール樹脂(PF)、ユリア樹脂(UF)、メラミン樹脂(MF)、エポキシ樹脂(EP)、ジアリルフタレート樹脂(PDAP)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、ポリイミド(PI)、ポリウレタン(PUR)等が含まれる。本実施形態の樹脂部材1では、取付面10及び側面12を有する部材(容器)と、対面11を有する部材(蓋)とが、別々の部材で構成されている。取付面10及び側面12を有する部材と、対面11を有する部材とは、同一の材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。
本実施形態では、取付面10は、矩形状であり、シール部材5が形成される複数のシール領域2を含んでいる。具体的には、取付面10は、四つのシール領域2を含んでいる(図2A参照)。それぞれのシール領域2は、樹脂部材1の外側に向かって立ち上がる壁部21で囲まれている。またそれぞれのシール領域2からは、樹脂部材1の外側に向かって端子3が突出している。複数のシール領域2には、一つ以上の特定領域20が含まれる。本実施形態では、四つのシール領域2に、二つの特定領域20が含まれる。特定領域20は、複数のシール領域2のうちで、更に突起部4が設けられている領域を意味する。ここで、一つの特定領域20からは、一つの端子3が突出している。この場合、端子3の基部30をより確実にシール部材5により封止することができる。
取付面10には、複数の脚部13が設けられている(図2A参照)。脚部13によって、電気機器100を基板300に取り付けた場合に、基板300と取付面10との間に隙間を設けることができる。すなわち、脚部13は、スペーサーの役割を果たすことができる。脚部13の形状及び高さは、基板300と取付面10との間に隙間を設けることができれば、特に限定されない。また取付面10における脚部13が設けられる位置は、基板300と取付面10との間に隙間を設けることができれば、特に限定されない。また取付面10に設けられる脚部13の数は、基板300と取付面10との間に隙間を設けることができれば、特に限定されない。
各シール領域2から突出する端子3の基部30は、それぞれシール部材5で覆われている(図2B参照)。このため、複数のシール領域2には、それぞれシール部材5が形成される。具体的には、一つのシール領域2及び一つの壁部21で構成される空間内にシール部材5が収容され、このシール部材5から一つの端子3が突出している。さらに、四つのシール領域2の全てに、シール部材5が形成されている。
本実施形態では、複数のシール領域2のうち少なくとも二つが、取付面10の一辺に沿う方向において、少なくとも一部が互いに重なっていることが好ましい。例えば、図2Bに示すように、辺101に沿う方向においては、二つのシール領域2(二つの特定領域20)の一部が互いに重なっている。二つのシール領域2にシール部材5を形成する場合、一方のシール領域2にシール液を供給した後に、他方のシール領域2にシール液を供給する。この際、辺101に沿う方向において、二つのシール領域2の一部が互いに重なっていることで、シール液を供給するための装置の移動量を少なくすることができ、シール液の供給を効率良く行うことができる。また例えば、辺102に沿う方向及び辺104に沿う方向において、二つのシール領域2(一つの特定領域20及び一つのシール領域2)の一部が互いに重なっている。また例えば、辺103に沿う方向において、二つのシール領域2の一部が互いに重なっている。
シール部材5の材料は、樹脂であれば、特に限定されないが、熱硬化性樹脂であることが好ましい。本実施形態では、シール部材5は熱硬化性樹脂製であることが好ましい。熱硬化性樹脂は硬化する前は液状になる性質を有することから、シール液をシール領域2に供給することで、シール液がシール領域2に設けられた状態のまま、シール液を硬化させることができる。そのため、シール部材5によって、端子3の基部30を封止しやすい。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂を使用することができる。
2-1-2.特定領域、壁部、端子及び突起部について
特定領域20、壁部21、端子3及び突起部4の詳細を、以下に説明する。
(1)特定領域及び壁部
本実施形態の電気機器100において、取付面10は特定領域20を含んでいる。特定領域20の形状は、特に限定されないが、本実施形態の特定領域20は矩形状である(図3参照)。取付面10における特定領域20の位置は、端子3を囲むようにあれば特に限定されない。換言すると、取付面10における特定領域20の位置は、端子3の位置によって決定される。
壁部21は、上述の通り、特定領域20を囲んでいる。このため、壁部21は、特定領域20と連続し、かつ、特定領域20から立ち上がっている。特定領域20と壁部21との間の角度は、90°であってもよく、90°以上であってもよく、90°以下であってもよい。壁部21の高さは、特に限定されないが、特定領域20及び壁部21で形成される空間内に、シール部材5を収容することができるように設定される。壁部21の高さは、一定であってもよく、一定でなくてもよい。
本実施形態の電気機器100では、図2Aに示すように、特定領域20及び壁部21によって、取付面10に設けられた凹部が形成されている(図2A参照)。本実施形態では、特定領域20及び壁部21によって形成された凹部内に、シール部材5を収容することができる。この凹部において、特定領域20は底面であって、壁部21は側壁である。
本実施形態では、壁部21が特定領域20を囲んでいるため、壁部21の上端によって、開口が形成されている。この開口を含む仮想の面を開口面210(図4参照)という。本実施形態では、特定領域20及び壁部21によって取付面10に凹部が形成されているため、開口面210は、取付面10に凹部が存在しなかった場合を表す仮想の面でもある。
(2)特定領域及び端子について
端子3は、上述の通り、特定領域20から樹脂部材1の外側に向かって突出している。具体的には、端子3は、樹脂部材1の内部から特定領域20に設けられた開口を通って樹脂部材1の外側に突出している。本実施形態では、特定領域20の中心からずれた位置から端子3が突出している。なお、本開示における端子3の基部30は、端子3において樹脂部材1から突出している部分の基部であり、言い換えれば、端子3において特定領域20(特定領域20の開口)から突出している部分のうちの、根元の部分(特定領域20に近い部分)である。
本実施形態の端子3は平板状であり、平面31と、平面31の反対側に位置する平面32とを備える(図3参照)。特定領域20は、端子3を境界にして、平面31側の領域と、平面32側の領域とに分けられる。端子3が特定領域20の中心から突出している場合には、平面31側の領域の面積と、平面32側の領域の面積と、は同じになる。これに対して、端子3が特定領域20の中心からずれた位置から突出すると、平面31側の領域の面積と、平面32側の面積と、は同じにならない。この場合、シール液の供給しやすさを考慮すると、平面31側の領域と平面32側の領域とのうち、面積が大きい側の領域に、シール液を供給することが好ましい。本実施形態では、平面32側の領域の面積の方が、平面31側の面積の方が大きいため、特定領域20における平面32側の方が、シール液を供給しやすい。
(3)突起部について
本実施形態の突起部4は、図3に示すように矩形状であり、端子3の平面32の幅方向に延びている。上述の通り、突起部4によって、特定領域20に形成されたシール液が、端子3の表面を這い上がることが抑制される(図1A参照)。本実施形態のように、端子3が平面32を有する平板状であると、シール液は平面32を這い上ろうとするが、突起部4が平面32の幅方向に延びていることにより、シール液が平面32を這い上がることを効果的に抑制することができる。
また本実施形態では、図3に示すように、壁部21、突起部4、端子3の順(第1の順)に並ぶ方向において、第1の順における壁部21と突起部4との間の距離L1が、端子3と突起部4との間の距離L2よりも長いことが好ましい。突起部4があれば、突起部4がない場合よりは、シール液の這い上がりを抑制できるが、距離L2が距離L1よりも長いと、突起部4によってシール液の這い上がりを十分に抑制することができないことがある。これに対して、距離L1が距離L2よりも長いことにより、突起部4によって、シール液が端子3の表面を這い上がることを十分に抑制することができる。
また本実施形態では、特定領域20に突起部4が設けられている。具体的には、特定領域20における壁部21と端子3との間において、突起部4が設けられている。より具体的には、特定領域20における、端子3の平面32と、壁部21の平面32と対向する部分との間において、突起部4が設けられている。
特定領域20における平面32側の領域にシール液を供給する場合、シール液は直線的に平面32に到達することはできず、平面32に向かって回り込む必要がある。このため、シール液は、平面31よりも先に平面32に到達する。シール液が流れる過程において、シール液の粘度は上昇し続ける。このため、平面32に到達するシール液の粘度は、平面31に到達するシール液の粘度よりも低くなる傾向がある。シール液の粘度が低いと、端子3の表面を這い上がりやすいため、平面32に到達したシール液は、平面31に到達したシール液と比べて、端子3の表面を這い上がりやすい。
本実施形態のように、端子3の平面32と、壁部21の平面32と対向する部分との間に突起部4を設けることにより、シール液が平面32に到達し平面32を覆うのに要する時間を増やすことができ、平面32を覆うときのシール液の粘度を上げることができる。その結果、シール液が平面32を這い上がることを効果的に抑制することができる。また突起部4は、端子3の平面32と対向する平面(対向面)を有している。ここでは、突起部4の平面(対向面)の幅方向の寸法は、端子3の平面32の幅方向の寸法以上である。この場合、シール液が平面32に到達するまでに要する時間を、さらに増やすことができる。
さらに本実施形態では、図3に示すように、突起部4、端子3、壁部21の順(第2の順)に並ぶ方向において、突起部4と端子3との間の距離L2は、第2の順における壁部21と端子3との間の距離L3よりも短いことが好ましい。距離L2を、距離L3よりも短くすることで、シール液が平面32に到達するために要する時間を多くでき、平面32に到達するシール液の粘度を上げることができる。それにより、シール液が平面32を這い上がることをさらに抑制しやすい。またシール液は、端子3の平面31と壁部21との間には回り込みにくいが、距離L3を距離L2よりも長くすることにより、端子3の平面32と壁部21との間にシール液を回り込みやすくすることができる。
また突起部4と特定領域20とで表面粗さを比較すると、本実施形態では、壁部21の開口面210と対向する特定領域20の表面粗さは、突起部4の表面粗さよりも大きいことが好ましい。一般的に、表面粗さが大きい領域の方が、シール液が流れやすい。本実施形態では、突起部4の側面の表面粗さより特定領域20の表面粗さの方が大きいことにより、特定領域20上でシール液が流れやすくすることができる。これにより、特定領域20に供給されたシール液が端子3の基部30を覆いやすくなり、シール部材5によって端子3の基部30を封止しやすくなる。特定領域20の表面粗さを大きくする方法として、例えば、特定領域20の表面にシボ加工等を施すことが挙げられる。
(4)傾斜部及びガイド部について
本実施形態では、図3及び図4に示すように、特定領域20が、壁部21から端子3に向かうにつれて壁部21の開口面210と開口面210と対向する特定領域20との間の距離(図4に記載のL4)が長くなる傾斜部201を有することが好ましい。この傾斜部201にシール液を供給することにより、傾斜部201の傾斜に沿って、シール液を流し広げることができる。本実施形態の傾斜部201は、壁部21から端子3に向かって傾斜しているため、シール液を端子3に向かって流し広げることができる。その結果、シール液で端子3の基部30を覆いやすくなり、シール部材5によって端子3の基部30を封止しやすくなる。特に、シール部材5が熱硬化性樹脂製である場合、特定領域20にシール液を供給してから、端子3の基部30を覆うまでの間にも、シール液の粘度は上昇し続ける。このため、傾斜部201によって、シール液が端子3の基部30を覆うために要する時間を短縮することにより、シール液の粘度が上昇し過ぎる前に、端子3の基部30をシール液で覆いやすい。また本実施形態では、特定領域20が傾斜部201を有しているが、図2Aに示すように、突起部4が設けられていないシール領域2が、傾斜部201を有していることも好ましい。この場合も、シール領域2から突出した端子3の基部30をシール液で覆いやすい。また複数のシール領域2がそれぞれ傾斜部201を有する場合、シール液は各シール領域2が有する傾斜部201に供給される。このため、複数のシール領域2のうち少なくとも二つが、取付面10の一辺に沿う方向において、傾斜部201の一部が互いに重なっていることが好ましい。シール液を供給するための装置の移動量を少なくすることができ、シール液の供給を効率良く行うことができる。
本実施形態の電気機器100は、図3及び図4に示すように、特定領域20に設けられ、壁部21から端子3に向かう方向に延びているガイド部202を有し、このガイド部202が突起又は溝であることが好ましい。特定領域20に供給されたシール液が、ガイド部202に触れると、シール液はガイド部202に沿って流れる。本実施形態のガイド部202は、壁部21から端子3に向かう方向に延びているため、シール液を端子3に向かって流すことができる。その結果、シール液で端子3の基部30を覆いやすくなり、シール部材5によって端子3の基部30を封止しやすくなる。特に、シール部材5が熱硬化性樹脂製である場合、特定領域20にシール液を供給してから、端子3の基部30を覆うまでの間にも、シール液の粘度は上昇し続ける。このため、ガイド部202によって、シール液が端子3の基部30を覆うために要する時間を短縮することにより、シール液の粘度が上昇し過ぎる前に、端子3の基部30をシール液で覆うことができる。ガイド部202は、一つだけ設けられていてもよく、二つ設けられていてもよく、三つ以上設けられていてもよい。本実施形態の電気機器100では、二つのガイド部202が設けられている。また本実施形態では、特定領域20にガイド部202が設けられているが、図2Aに示すように、突起部4が設けられていないシール領域2に、ガイド部202が設けられていることも好ましい。この場合も、シール領域2から突出した端子3の基部30をシール液で覆いやすい。
また図3及び図4に示すように、特定領域20が傾斜部201及びガイド部202を有し、かつ、傾斜部201にガイド部202が設けられていることも好ましい。この場合、傾斜部201に供給されたシール液が、端子3に向かって流れ広がるだけでなく、シール液をガイド部202によって端子3に向かって流し広げることができる。このため、端子3の基部30を、シール液で特に覆いやすくなり、シール部材5によって端子3の基部30を特に封止しやすくなる。また傾斜部201及びガイド部202によって、シール液が端子3の基部30を覆うために要する時間を特に短縮することができる。その結果、シール液の粘度が上昇し過ぎる前に、端子3の基部30をシール液で覆いやすい。
(5)特定領域以外の領域について
複数のシール領域2のうち、特定領域20以外のシール領域2には、突起部4が設けられていない。特定領域20では、突起部4によって、シール液が端子3の表面を這い上がることを抑制することができる。これに対して、突起部4が設けられていないシール領域2では、例えば、端子3の平面31と壁部21との間の距離、及び端子3の平面32と壁部21との間の距離を小さくし、これによって、シール液の這い上がりを抑制している。平面31と壁部21との間の距離、及び平面32と壁部21との間の距離は、シール領域2における端子3が突出する位置、又はシール領域2の形状によって、調整することができる。例えば、図2Aに示すように、平面31と壁部21との間の距離、及び平面32と壁部21との間の距離が、端子3の側面と壁部21との間の距離よりも大きくなるように、シール領域2を設定するとよい。
2-1-3.電気機器の変形例
電気機器100の構成は、上述のものに限定されない。
図2Aに示す電気機器100では、特定領域20及び壁部21によって取付面10に凹部が形成されている。すなわち特定領域20は、取付面10から凹んだ壁部21で囲まれているが、これに限定されない。例えば、特定領域20が取付面10から突出した壁部21で囲まれていてもよい。この場合も、特定領域20及び壁部21で囲まれる空間内に、シール部材5を収容することができる。
また図2Aに示す電気機器100では、突起部4が設けられていないシール領域2も、取付面10から凹んだ壁部21で囲まれているが、これに限定されない。例えば、シール領域2が取付面10から突出した壁部21で囲まれていてもよい。
また図2Aに示す電気機器100では、特定領域20が傾斜部201を有しているが、これに限定されない。例えば、特定領域20が傾斜部201を有していなくてもよい。
また図2Aに示す電気機器100では、特定領域20にガイド部202が設けられているが、これに限定されない。例えば、特定領域20にガイド部202が設けられていなくてもよい。
また図2Aに示す電気機器100では、ガイド部202が、特定領域20に設けられた突起であるが、これに限定されない。例えば、ガイド部202が、特定領域20に設けられた溝であってもよい。
また図3に示す電気機器100では、端子3が平面32を有する平板状であって、突起部4が、この平面32の幅方向に延びているが、これに限定されない。
例えば、端子3が平面32を有する平板状であって、平面32の幅方向において、突起部4の中央部が、突起部4の端部よりも、端子3に近いことが好ましい。端子3の平面32をシール液が這い上がる場合、平面32の幅方向において、端部よりも中央部の方がシール液が這い上がりやすい。突起部4の中央部を端部よりも端子3に近くにすることにより、平面32の幅方向の中央部において、シール液の這い上がりを抑制することができる。その結果、シール液の這い上がりを効果的に抑制することができる。
例えば図5Aに示す電気機器100の第1変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向において、突起部4の中央が端子3の平面32に最も近くなっている。また突起部4と端子3(平面32)との間の距離が、突起部4の中央から端部に向かって長くなっている。
例えば図5Bに示す電気機器100の第2変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向において、突起部4の中央及びその周辺が端子3の平面32に最も近くなっている。また突起部4と端子3(平面32)との間の距離が、突起部4の中央周辺から端部に向かって長くなっている。
例えば図5Cに示す電気機器100の第3変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向において、突起部4の中央が端子3の平面32に最も近くなっている。また突起部4と端子3(平面32)との間の距離が、突起部4の中央から端部に向かって緩やかに長くなっている。
例えば図5Dに示す電気機器100の第4変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向において、突起部4の中央が端子3の平面32に最も近くなっている。また突起部4と端子3(平面32)との間の距離が、突起部4の中央から端部に向かって緩やかに長くなっている。図5Dに示す突起部4は、平面視で円形状である。
例えば図5Eに示す電気機器100の第5変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、第1突起部41と第2突起部42とを含む。第1突起部41は、端子3の平面32の幅方向において、端子3の平面32の中央部に位置し、かつ、第2突起部42よりも平面32の近くに位置している。第2突起部42は、第1突起部41よりも平面32の遠くに位置し、かつ、端子3の平面32の幅方向に延びている。図5Eの突起部4も、端子3の平面32の幅方向において、その中央部が、その端部よりも、端子3に近くなっている。
例えば図5Fに示す電気機器100の第6変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向において、突起部4の中央が、端子3の平面32に最も近くなっている。また突起部4と端子3(平面32)との間の距離が、突起部4の中央から端部に向かって長くなっている。図5Fに示す突起部4は、平面視で三角形状である。
例えば図6Aに示す電気機器100の第7変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向において、突起部4の中央及びその周辺が、端子3の平面32に最も近くなっている。また突起部4と端子3(平面32)との間の距離が、突起部4の中央周辺から端部に向かって長くなっている。図6Aに示す突起部4は、平面視で台形状である。
また図3に示す電気機器100では、端子3が平面32を有する平板状であって、突起部4が、この平面32の幅方向に延びているが、これに限定されない。例えば端子3が平面32を有する平板状であっても、突起部4が、端子3の平面32の幅方向に延びていなくてもよい。例えば図6Bに示す電気機器100の第8変形例では、特定領域20に設けられた突起部4は、端子3の平面32の幅方向の中央付近にのみ設けられている。
また図3に示す電気機器100では、特定領域20の中央からずれた位置から端子3が突出しているが、これに限定されない。例えば、特定領域20の中央から端子3が突出していてもよい。
例えば図6Cに示す電気機器100の第9変形例において、特定領域20では、その中央から平板状の端子3が突出している。端子3の平面31と壁部21との間に突起部4が設けられ、端子3の平面31と壁部21との間に突起部4が設けられている。平面31と壁部21との間に設けられた突起部4は、平面31の幅方向において、中央で分割されている。平面32と壁部21との間に設けられた突起部4は、平面32の幅方向において、中央で分割されている。突起部4が、平面31(平面32)の幅方向において、中央で分割されている場合、中央で分割されていない場合と比べて、シール液が、端子3の平面31(平面32)に到達しやすくなる。このため、シール液によって端子3の基部を覆いやすくすることができる。
例えば図6Dに示す電気機器100の第10変形例及び図6Eに示す電気機器100の第11変形例において、特定領域20では、その中央から円柱状の端子3が突出している。また端子3の周囲に沿うように、二つの突起部4が設けられている。突起部4が端子3の周囲に沿うように設けられることにより、シール液が端子3の表面を這い上がることを効果的に抑制することができる。
2-2.電磁継電器
以下、本実施形態の電磁継電器600について、図7を参照しながら説明する。尚、図7に示す電磁継電器600は一例に過ぎず、寸法、形状等は、適宜設計変更することができ、図7に示す構成には限定されない。
電磁継電器600は、例えば図2Aに示すような電気機器100を備える。このため、図7に示す電磁継電器600は、一つの樹脂部材1と、四つの端子3とを備える。樹脂部材1の内部には、固定接点60、可動接点61及び駆動部が収容されている。駆動部は、コイル63とアーマチュア62を含む。アーマチュア62はコイル63の通電により生じる磁束によって駆動される。アーマチュア62は可動接点61を駆動する。このため、電磁継電器600は、固定接点60、可動接点61及び駆動部を備える。四つの端子3のうち、一つは固定接点60と電気的に接続され、一つは可動接点61と電気的に接続され、二つは駆動部が備えるコイル63と電気的に接続されている。
可動接点61は、固定接点60と接触又は開離することができる。駆動部は、固定接点60と可動接点61とを、接触又は開離させることができる。駆動部は、固定接点60と開離している可動接点61を、固定接点60と接触させてもよく、固定接点60と接触している可動接点61を、固定接点60と開離させてもよい。
本実施形態の電気機器100では、シール部材5の這い上がりが抑制されているため、端子3が基板300の孔301内に配置されている状態で、孔301にはんだ302を注入しやすく、端子3と基板300とを強固に接続することができる。そのため、電気機器100を備える電磁継電器600も、その端子3と基板300とを強固に接続することができる。
2-3.その他の電気機器
図7には、電気機器100を備える電磁継電器600を示したが、電気機器100を電磁継電器600以外にも適用することができる。
3.まとめ
第1の態様に係る電気機器(100)は、樹脂部材(1)と壁部(21)と端子(3)と突起部(4)とを備える。樹脂部材(1)は、基板(300)に対向する取付面(10)を有する。壁部(21)は取付面(10)における特定領域(20)を囲む。端子(3)は、特定領域(20)から樹脂部材(1)の外側へ突出する。突起部(4)は、壁部(21)と端子(3)の基部(30)との間に設けられる。突起部(4)は、端子(3)の基部(30)を覆うシール部材(5)が特定領域(20)に形成された状態で、シール部材(5)から露出する先端部(40)を有する。先端部(40)は、端子(3)及び壁部(21)から離れて設けられている。
この場合、突起部(4)により、硬化後にシール部材(5)となるシール液の這い上がりの開始位置が端子(3)に近くなるため、シール液が端子(3)の表面を這い上がることを抑制することができる。また突起部(4)の先端部(40)が、シール部材(5)から露出しているため、突起部(4)を乗り越えたシール液が、端子(3)の表面を這い上がることも抑制できる。端子(3)の基部(30)とは、例えば、端子(3)において樹脂部材(1)から突出している部分の基部である。端子(3)の基部(30)とは、例えば、端子(3)において、特定領域(20)から突出している部分のうちの、根元部分(特定領域(20)に近い部分)である。
第2の態様に係る電気機器(100)は、第1の態様において、特定領域(20)から、一つの端子(3)が突出している。
この場合、端子(3)の基部(30)をより確実にシール部材(5)により封止することができる。
第3の態様に係る電気機器(100)は、第1又は2の態様において、特定領域(20)は、壁部(21)から端子(3)に向かうにつれて壁部(21)の開口面(210)と開口面(210)と対向する特定領域(20)との間の距離(L4)が長くなる傾斜部(201)を有する。
この場合、傾斜部(201)が、壁部(21)から端子(3)に向かって傾斜することで、シール液を端子(3)に向かって流し広げることができる。その結果、シール液で端子(3)の基部(30)を覆いやすくなり、シール部材(5)によって端子(3)の基部(30)を封止しやすくなる。
第4の態様に係る電気機器(100)は、第1~3のいずれか一の態様において、壁部(21)、突起部(4)、端子(3)の第1の順に並ぶ方向において、この第1の順における壁部(21)と突起部(4)との間の距離(L1)は、端子(3)と突起部(4)との間の距離(L2)よりも長い。
この場合、距離(L1)が距離(L2)よりも長いことにより、突起部(4)によって、シール液が端子(3)の表面を這い上がることを十分に抑制することができる。
第5の態様に係る電気機器(100)は、第1~4のいずれか一の態様において、端子(3)は、平面(32)を有する平板状であって、突起部(4)は、端子(3)の平面(32)の幅方向に延びている。
この場合、端子(3)が平面(32)を有する平板状であると、シール液が平面(32)を這い上がろうとするが、突起部(4)が平面(32)の幅方向に延びていることで、シール液が端子(3)の平面(32)を這い上がることを抑制することができる。
第6の態様に係る電気機器(100)は、第1~4のいずれか一の態様において、端子(3)は、平面(32)を有する平板状であって、端子(3)の平面(32)の幅方向において、突起部(4)の中央部は、突起部(4)の端部よりも、端子(3)に近い。
端子(3)の平面(32)をシール液が這い上がる場合、平面(32)の幅方向において、端部よりも中央部の方がシール液が這い上がりやすい。突起部(4)の中央部を端部よりも端子(3)の近くにすることにより、平面(32)の幅方向の中央部において、シール液の這い上がりを抑制することができ、シール液の這い上がりを効果的に抑制することができる。
第7の態様に係る電気機器(100)は、第1~6のいずれか一の態様において、特定領域(20)に設けられ、壁部(21)から端子(3)に向かう方向に延びているガイド部(202)を有し、ガイド部(202)は突起又は溝であるする。
この場合、シール液が、ガイド部(202)に触れると、シール液はガイド部(202)に沿って流れる。ガイド部(202)は、壁部(21)から端子(3)に向かう方向に延びているため、シール液を端子(3)に向かって流すことができる。その結果、シール液で端子(3)の基部(30)を覆いやすくなり、シール部材(5)によって端子(3)の基部(30)を封止しやすくなる。
第8の態様に係る電気機器(100)は、第1~7のいずれか一の態様において、シール部材(5)は、熱硬化性樹脂製である。
この場合、熱硬化性樹脂は加熱されると液状になる性質を有することから、シール液をシール領域(2)に供給することで、シール部材(5)がシール領域(2)に設けられた状態のまま硬化させることができる。そのため、シール部材(5)によって、端子(3)の基部(30)を封止しやすい。
第9の態様に係る電気機器(100)は、第1~8のいずれか一の態様において、壁部(21)の開口面(210)と対向する特定領域(20)の表面粗さは、突起部(4)の表面粗さよりも大きい。
この場合、特定領域(20)の表面粗さの方が大きいことにより、特定領域(20)上でシール液が流れやすくすることができる。これにより、特定領域(20)に供給されたシール液が端子(3)の基部(30)を覆いやすくなり、シール部材(5)によって端子(3)の基部(30)を封止しやすくなる。
第10の態様に係る電気機器(100)は、第1~9のいずれか一の態様において、突起部(4)、端子(3)、壁部(21)の第2の順で並ぶ方向において、突起部(4)と端子(3)との間の距離(L2)は、第2の順における壁部(21)と端子(3)との間の距離(L3)よりも短い。
この場合、距離(L2)を距離(L3)よりも短くすることで、シール液が端子(3)(より詳細には、平面(32))に到達するために要する時間を多くでき、端子(3)に到達するシール液の粘度を上げることができる。それにより、シール液が端子(3)(より詳細には、平面(32))を這い上がることを抑制することができる。またシール液は、端子(3)(より詳細には、平面(31))と壁部(21)との間には回り込みにくいが、距離(L3)を距離(L2)よりも長くすることで、端子(3)と壁部(21)との間にシール液を回り込みやすくできる。
第11の態様に係る電気機器(100)は、第1~10のいずれか一の態様において、取付面(10)は矩形状であり、取付面(10)は、シール部材(5)が形成される複数のシール領域(2)を含む。複数のシール領域(2)は、特定領域(20)を含む。複数のシール領域(2)は、複数の壁部(21)でそれぞれ囲まれ、シール領域(2)から樹脂部材(1)の外側へ端子(3)が突出している。複数のシール領域(2)のうち少なくとも二つは、取付面(10)の一辺(101、102、103、104)に沿う方向において、少なくとも一部が互いに重なっている。
この場合、二つのシール領域(2)にシール部材(5)を形成する場合、一方のシール領域(2)にシール液を供給した後に、他方のシール領域(2)にシール液を供給する。この際、取付面(10)の一辺に沿う方向において、二つのシール領域(2)の一部が互いに重なっていることで、シール液を供給するための装置の移動量を少なくすることができ、シール液の供給を効率良く行うことができる。
第12の態様に係る電磁継電器(600)は、第1~11のいずれか一の態様に係る電気機器(100)と、固定接点(60)と、可動接点(61)と、駆動部と、を備える。可動接点(61)は、固定接点(60)と接触又は開離する。駆動部は、固定接点(60)と可動接点(61)とを接触又は開離させる。
この場合、電気機器(100)が、その端子(3)と基板(300)とを強固に接続できるため、電気機器(100)を備える電磁継電器(600)も、その端子(3)と基板(300)とを強固に接続することができる。
1 樹脂部材
10 取付面
100 電気機器
2 シール領域
20 特定領域
21 壁部
210 開口面
201 傾斜部
202 ガイド部
3 端子
30 基部
31、32 平面
4 突起部
40 先端部
5 シール部材
60 固定接点
61 可動接点
600 電磁継電器

Claims (10)

  1. 基板に対向する取付面を有する樹脂部材と、
    前記取付面における特定領域を囲む壁部と、
    前記特定領域から前記樹脂部材の外側へ突出する端子と、
    前記壁部と前記端子の基部との間に設けられた突起部と、
    を備え、
    前記突起部は、前記端子の前記基部を覆うシール部材が前記特定領域に形成された状態で、前記シール部材から露出する先端部を有し、
    前記先端部は、前記端子及び前記壁部から離れて設けられており、
    前記特定領域は、
    前記壁部から前記端子に向かうにつれて前記壁部の開口面と前記開口面と対向する前記特定領域との間の距離が長くなる傾斜部と、
    前記傾斜部に設けられ、前記壁部から前記端子に向かう方向に延びているガイド部と、
    を有し、
    前記ガイド部は突起又は溝である、
    電気機器。
  2. 前記特定領域から、一つの前記端子が突出している、請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記壁部、前記突起部、前記端子の第1の順に並ぶ方向において、前記第1の順における前記壁部と前記突起部との間の距離は、前記端子と前記突起部との間の距離より長い、請求項1又は2に記載の電気機器。
  4. 前記端子は、平面を有する平板状であって、
    前記突起部は、前記端子の前記平面の幅方向に延びている、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気機器。
  5. 前記端子は、平面を有する平板状であって、
    前記端子の前記平面の幅方向において、前記突起部の中央部は、前記突起部の端部よりも、前記端子に近い、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気機器。
  6. 前記シール部材は、熱硬化性樹脂製である、請求項1~5のいずれか項に記載の電気機器。
  7. 前記壁部の開口面と対向する前記特定領域の表面粗さは、前記突起部の表面粗さよりも大きい、請求項1~6のいずれか1項に記載の電気機器。
  8. 前記突起部、前記端子、前記壁部の第2の順で並ぶ方向において、前記突起部と前記端子との間の距離は、前記第2の順における前記壁部と前記端子との間の距離よりも短い、請求項1~7のいずれか1項に記載の電気機器。
  9. 前記取付面は矩形状であり、
    前記取付面は、前記特定領域を含む前記シール部材が形成される複数のシール領域を含み、
    複数の前記シール領域は、複数の壁部でそれぞれ囲まれ、前記シール領域から前記樹脂部材の外側へ端子が突出し、
    複数の前記シール領域のうち少なくとも二つは、前記取付面の一辺に沿う方向において、少なくとも一部が互いに重なっている、請求項1~8のいずれか1項に記載の電気機器。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の電気機器と、
    固定接点と、
    前記固定接点と接触又は開離する可動接点と、
    前記固定接点と前記可動接点とを接触又は開離させる駆動部と、を備える電磁継電器。
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