JP7121593B2 - 人造大理石 - Google Patents
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Description
本発明は、このような人造大理石の質感を著しく低下させてしまう、という不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、装飾シートの繊維やその外縁が成形品の表面側から見えないようにした高品質な人造大理石を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、コンパウンド層の柄や色等を装飾シートを通して視認できるようにして奥行感を付与することのできる人造大理石を提供することにある
前記装飾シートは、一部に非装飾部分を備えたものであり、前記表面側保護層の光沢度が60度光沢度において60%以下、表面粗さRaが0.2μm以上であり、当該表面粗さは、成形型の表面を転写したものである、という構成を採っている。
前記装飾シートは、一部に非装飾部分を備えたものであり、前記表面側保護層の光沢度が60度光沢度において60%以下、表面粗さRaが0.2μm以上であり、当該表面粗さは、表面保護層に直接加工したものである、という構成を採っている。
なお、装飾シートへの装飾の施し方としては、インクジェット印刷やスクリーン印刷等による印刷、UVや熱による塗装によって装飾を施すことなどが挙げられる。また、装飾シートが織布である場合、繊維を着色することなどが挙げられる。
また、表面側保護層を荒らすにあたり、成形型の表面を転写した構成では、成形品毎の表面粗さを一定に保つことができ、品質を安定化させることができる。更に、成形後の表面側保護層を荒らす作業を併用する構成では、成形型の表面を荒らすことが難しい部位に対応する成形品の表面部分も荒らすことができる。
また、本発明のコンパウンド層の平均透過率を請求項4記載の範囲とすることで、コンパウンド層に付与された柄材等による柄や色等が装飾シートを通して見えるようになり、深さ(厚み)方向で柄材等が点在していることが視認でき、人造大理石としての奥行感を高めることが可能となる。
本実施例における人造大理石は、図1(A)、(B)に示されるように、コンパウンド層10、装飾シート20、表面側保護層30及び図示しない裏面側保護層の層構造である。
成形に際しては、先ず、図示しないFRP成形型を構成する第1型(凸状の下型)の表面に離型剤を塗布した後に表面側保護層を形成する。すなわち、第1型の表面に光透過性を有する透明のゲルコート樹脂に硬化剤(化薬アクゾ株式会社製カヤメック)とスチレンモノマーとを混合して厚さ0.3mm程度となるように塗布した。
所定時間加熱、硬化させた後、FRP成形型の型開きを行い、7mm厚となる成形品を取り出した後、表面側保護層に対して#150のペーパー研磨で荒らして艶消し(マット調)とした。
表面側保護層に対して#320のペーパー研磨で荒らした以外は実施例1と同じ条件で成形を行った。
この実施例における成形品の光沢度は、2.9%、表面粗さRaは0.81μmであり、実施例1と同様の効果が認められた。
FRP成形型の第1型表面に対して#320のペーパー研磨で荒らしてこれを表面側保護層に転写した。その他の条件は実施例1と同様である。
この実施例3における成形品の光沢度は4.3%、表面粗さRaは0.67μmであるが、実施例1と同様の効果が認められた。
表面側保護層に対して#400のペーパー研磨で荒らした以外は実施例1と同じ条件で成形を行った。
光沢度は4.1%、表面粗さRaは0.45μmであり、実施例1と略同様の効果が認められた。
表面側保護層に対して#400のペーパー研磨とバフ研磨で荒らした以外は実施例1と同じ条件で成形を行った。
実施例5の成形品の光沢度は46.9%、表面粗さRaは0.29μmであり、不織布の非印刷部分は僅かに認められた程度であり、人造大理石としての質感には影響を及ぼさないレベルであった。
白トナーを「0」とした以外は実施例2と同条件で成形を行った。
装飾シートの非印刷部分における不織布の目立ち難さに関しては、実施例2と同様であった。
なお、成形品の光線透過率の測定を更に行った。この光線透過率は33.2%となり、装飾シートを通してコンパウンドの柄等を視認することができ、奥行感のある成形品となった。
実施例2と同条件で成形を行い、光線透過率を測定したところ、光線透過率は16.03となり、実施例6と同様の奥行感が得られた。
白トナーを1重量部とした以外は実施例2と同様の条件で成形を行い、光線透過率が4.42となる成形品を得た。この実施例では、非印刷部分の不織布の目立ち難さは実施例2と同様であった。コンパウンドの柄などによる奥行感は、実施例6、7に比べて若干落ちるものとなったが人造大理石としての質感は問題ないものと認めることができた。
白トナーを5重量部とした以外は実施例8と同様の条件で成形を行い、光線透過率が0.34となる成形品を得た。この実施例では、非印刷部分の不織布の目立ち難さは実施例8と同様に良好であったが、ごく表面の柄材等のみ視認できる程度で、奥行感を認めることはできなかった。
表面側保護層に対して#600のペーパー研磨とバフ研磨で荒らした以外は実施例2と同じ条件で成形を行った。成形品の光沢度は80.1%であり、表面粗さRaは0.15であった。この比較例では、非印刷部分の不織布の繊維と、その外縁が視認される結果となり、人造大理石の質感を低減させるものであった。
Claims (3)
- 樹脂コンパウンドからなるコンパウンド層と、
前記コンパウンド層上に配置された装飾シートと、
前記装飾シート上に配置された光透過性を有するゲルコート樹脂からなる表面側保護層とを備えた人造大理石において、
前記装飾シートは、一部に非装飾部分を備えたものであり、
前記表面側保護層の光沢度が60度光沢度において60%以下、表面粗さRaが0.2μm以上であり、当該表面粗さは、成形型の表面を転写したものであることを特徴とする人造大理石。 - 樹脂コンパウンドからなるコンパウンド層と、
前記コンパウンド層上に配置された装飾シートと、
前記装飾シート上に配置された光透過性を有するゲルコート樹脂からなる表面側保護層とを備えた人造大理石において、
前記装飾シートは、一部に非装飾部分を備えたものであり、
前記表面側保護層の光沢度が60度光沢度において60%以下、表面粗さRaが0.2μm以上であり、当該表面粗さは、表面保護層に直接加工したものであることを特徴とする人造大理石。 - 前記コンパウンド層は、7mm厚成形品で380~780nm波長域の光の平均透過率が4~40%であることを特徴とする請求項1又は2記載の人造大理石。
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JP2004344531A (ja) | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Nobuhisa Matsuda | 表面装飾浴槽および浴槽の表面装飾方法ならびに表面装飾を有する浴槽の製造方法 |
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