JP7121464B2 - 消防用ホースカー - Google Patents

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Description

本発明は、消防用ホースを積載して消火作業現場に該ホースを搬送する消防用ホースカー、特に、電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカーに関する。
周知のとおり、消防用ホースカー(以下「ホースカー」ともいう)の基本構成は、消防用ホース(以下「ホース」ともいう)を積載する荷台を有する直方体状の本体と該本体の正面(前方)又は背面(後方)に設けられている引き手と当該本体の左右両側に設けられている左右一対又は左右二対の車輪からなり、このホースカーはホースを積載した状態で消防車に搭載されて火災場所近傍まで搬送され降ろされ、降ろされた後は消防士が消火作業現場までホースカーを牽引して移動させている。
一般に、ホースカーはステンレススチール製やアルミ製のパイプ材や板材を主材料として製作されており、かつ、積載されるホースはかなりの重量があるので、ホースカーとホースとの合計重量は非常に重い(通常、150~200kg)が、訓練によってホースカーの牽引に習熟されている消防士は平坦な道路の場合には問題なく消火作業現場にまで走行して到達されている。
しかし、火災場所が消防車が通行できない隘路の先であってホースカーが消防車より降ろされた位置から消火作業現場までの走行距離が非常に長い場合や距離は短くても消火作業現場が丘の上や山の中腹などで登り坂の道路が続く場合には、如何に消防士と雖も走行時の肉体的負担が非常に大きくなって消火作業現場への到着が遅れる可能性がある。
かかる事情に鑑み、古くから電動モーターとバッテリーを付設したホースカーが提案されており(特許文献1・参照)、また、当該付設に伴う重量増加を改善するために一対の車輪を用いる二輪歩行型のホースカーが提案されている(特許文献2・参照)。
さらに、近年では、ホースカーの軽量化、電動モーター及びバッテリーの信頼度、走行安定性などの観点から、人力のみによる通常走行(さほど長距離でない走行や平坦な道路での走行)と人力及び電動モーターの駆動力の共同によるアシスト走行(長距離の走行や登り坂道路での走行)とを切換えることができると共に、アシスト走行時における電動モーターの駆動力(電動モーターの回転トルク)の調整が行えるホースカーも提案されている(特許文献3、特許文献4・参照)。
特開平10-101269号公報 特開2003-144571号公報 特開2005-143964号公報 特開2015-128484号公報
特許文献3には、人力のみで走行する通常運転と人力及びモーターの駆動力により走行するアシスト運転とが可能な消防機材搬送車であって、該搬送車は、荷積部を有する本体と、該本体に設けた引き手と、該本体に設けられた左右一対の車輪と、該両車輪にそれぞれ組み込まれたホイルインモーターと、該ホイルインモーターを制御するコントローラーと、該コントローラーに連結されて前記通常運転時にオフ状態となり前記アシスト運転時にオン状態となるスロットルと、前記引き手に設けられたアシスト運転時に消防士によって回されるスロットルグリップを備えている消防機材搬送車(以下「第1公知ホースカー」という)が開示されている。
なお、特許文献3には、前記スロットルグリップについて「…スロットルグリップ52は、前記モーター12に供給する電流を制御するものであって、該グリップ52の回転角を調整することにより、例えば、0~170RPMの回転に必要な電流を流れるようにすることができる。…」と説明されている。
特許文献4には、消防用ホースを積載する荷台を有する本体と、該本体の前方に設けられた引き手と、該本体に設けられた左右一対の車輪と、該車輪にそれぞれ組み込まれた電動モーターと、該電動モーターの回転トルクを制御するため引き手に設けられたポテンショメーターでなるスロットルとで構成された電動アシスト付き消防用ホースカーにおいて、前記スロットルが、消防士による前記電動アシスト付き消防用ホースカーの走行方向に沿った前後へのスライド操作によって、前記電動モーターへの電力供給のオン・オフ、及び回転トルクの制御がなされるスライド式スロットルである消防用ホースカー(以下「第2公知ホースカー」ともいう)が開示されている。
なお、特許文献4には、前記スライド式スロットルについて「…前記スライド式スロットルの把持部が、引き手の連結軸部回りに回動自由に装着されているので、凹凸のある路面を走行する際、スライド式スロットルを把持する操作者の手首が電動アシスト付き消防用ホースカーの振動や横揺れに容易に対応でき、…」と説明されている。
第1公知ホースカーと第2公知ホースカーは、いずれも、人力のみによる通常走行時には消防士が引き手を把持して走行し、人力及びモーターの駆動力によるアシスト走行時には消防士がスロットルを操作(第1公知ホースカーではスロットルグリップの回転操作、第2公知ホースカーではスライド式スロットルの前・後スライド操作)してアシスト駆動力(電動モーターの回転トルク)を調整するものである。
ホースカーが消防車より降ろされた位置から消火作業現場までの走行においてアシスト走行されるのは、前記のとおり、走行距離が非常に長い場合や距離は短くても登り坂の道路が続く場合であり、このような場合であっても、早期消火のため消防士は1分でも早く消火作業現場に到着すべく懸命に走行されるので、アシスト走行時におけるスロットルの操作に起因する消防士の肉体的・精神的な負担は大きいと推定できる。
本発明は、アシスト走行時における消防士の肉体的・精神的な負担を可及的に低減することができるホースカーの提供を技術的課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく電動モーターとバッテリーによるアシスト駆動力を備えたホースカーにおけるアシスト駆動力を調整するスロットルの形式やその配置場所などについて試行錯誤的な設計・試作・実験を重ねている途上において、当該課題を抜本的に解決するには、第1公知ホースカーや第2公知ホースカーにおけるアシスト走行時における消防士によるスロットル操作を必要としないでアシスト駆動力の調整を可能とする技術的手段を採用しなければならないと考えた。
そして、本発明者らは、アシスト走行時におけるホースカーの引き手に加わる引張力の変化を検出し該検出データによってアシスト駆動力を調整すれば、前記消防士によるスロットル操作を必要としないという刮目すべきアイディアを得、当該アイディアを具現化すべく研究を進めた結果、本発明を完成した。
前記課題は次のとおりの本発明によって解決できる。
すなわち、本発明は、後出図1~図4に示すように、消防用ホースを積載する荷台2、電動モーターの電源であるバッテリーが収納されているバッテリーボックス3及び電動モーターを制御する制御基板が収納されているコントロールボックス4を有するほぼ直方体状の本体1と、該本体1の正面(前方)に設けられている引き手5と、当該本体1の左右両側に設けられている左右一対の車輪6,6と、該一対の車輪のそれぞれに組み込まれている各電動モーターとで構成されており、人力のみによる通常走行と人力及び電動モーターの駆動力の共同によるアシスト走行との切換えができ、かつ、アシスト走行時に電動モーターの駆動力が調整できる消防用ホースカーにおいて、前記引き手5を構成する軸51の後端部には摺動軸72が固着されており、接触形直線変位センサー71を該摺動72の後端部と該センサー先端部とを接触させて設置すると共に、当該軸51と摺動軸72は当該センサー71の有効ストローク距離以内の距離だけ前・後方向に移動可能であり、かつ、回転動作が規制されており、アシスト走行時に引き手5に加わる引張力によって当該軸51が移動する距離の変化(変位)量を当該センサー71により検出・出力させ該出力データをもって前記電動モーターの駆動力が調整できるように構成されている引張力検出部を具備してなる電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカーである。
また、本発明は、前記引張力検出部が、後出図5に示すように引き手5を構成する軸51の後端部に溶接により固着されていてアシスト走行時に引き手に加わる引張力によって引張方向(前方)へ摺動して前記変位センサー71の先端部の伸縮を制御する摺動軸72と、該摺動軸72の摺動をガイドする摺動軸ホルダ73と、該ホルダ73の周囲に取付けられて当該摺動軸72の摺動を規制する圧縮コイルバネ74と、摺動軸72の後端部に取付けられて当該摺動軸72が抜けるのを防止すると共に当該コイルバネ74が当該ホルダ73から抜けるのを防止するセットカラー75と、引き手全体を支持すると共に変位センサー71を収納している引き手ベース部53と、該ベース部53と当該ホルダ73とを固定すると共に当該コイルバネ74などをカバーしているシリンダ76と、当該摺動軸72が当該ホルダ73内で回転するのを防止する軸回動規制具78とで構成されている電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカーである。
前記のとおりの構成からなる本発明に係る消防用ホースカーによれば、引き手5を構成する軸51の後端部と接触形直線変位センサー71の先端部とを接触させて設置すると共に、当該軸51を当該センサーの有効ストローク距離以内の距離だけ前・後方向に移動可能な構造とし、アシスト走行時に引き手5に加わる引張力によって該軸51が移動する距離の変化量を該センサーにより検出・出力させ該出力データをもって前記電動モーターの駆動力(電動モーターの回転トルク)を調整できるから、ホースカーを牽引している消防士はアシスト走行時における前記の第1公知ホースカーや第2公知ホースカーに見られるスロットル操作を必要としないので、アシスト走行時におけるスロットル操作に起因する肉体的・精神的な負担が解消する。
また、アシスト走行時においてハンドルから片手を離すことなく、常に両手でしっかり把持することが可能となり、また、必要に応じて複数人で牽引することも可能となる。
さらに、従来の人力のみによる通常走行と人力及び電動モーターの駆動力の共同によるアシスト走行との切換えができ、かつ、アシスト走行時に電動モーターの駆動力をスロットル操作によって行なうホースカーにおける引き手を本発明における引き手に改造すると共に本発明における引張力検出部を付設して電動モーター制御回路を変更すれば前記効果が得られるから、当該改造、付設及び変更に必要なコストと得られる効果とのコストパフォーマンスは優れたものである。
図1は本発明の実施形態である消防用ホースカーの斜視図である。 図2は本発明の実施形態である消防用ホースカーの概略側面図である。 図3は本発明の実施形態である消防用ホースカーの概略正面図である。 図4は本発明の実施形態である消防用ホースカーの概略平面図である。 図5(a)と(b)はそれぞれ本発明の実施形態である消防用ホースカーにおける引張力検出部の構成を示す一部省略縦断面拡大説明図であり、(a)は牽引者によって引き手5が引っ張られていない状態を示し、(b)は牽引者によって引き手5が前方に向かって引っ張られている状態を示している。 図6(c)は本発明の実施形態である消防用ホースカーにおける引張力検出部に用いている軸回動規制具の形状と取付け状態を示す一部省略斜視拡大説明図であり、同図(d)は当該軸回動規制具の構成と動きを示す一部省略側面拡大説明図である。 図7は本発明の実施形態である消防用ホースカーの駆動及び制御機構を示すブロック説明図である。
図1~図4に示す消防用ホースカーにおける荷台2や荷台の蓋21、バッテリーボックス3及びコントロールボックス4を有する本体1の構造と材料は、周知の消防用ホースカーのものと同じであって、ステンレススチール製及びアルミ製のパイプ材と平板材などを用いており、荷台2とその蓋体21の各フレームにはステンレススチール(SUS304)製及びアルミ(A6063-T5)製の各角パイプ(管材)を用いており、各パネルにはステンレススチール(SUS304)製平板を用いている。本体1の左右両側に設けられている左右一対の車輪6,6及びそのそれぞれに組み込まれている各電動モーター(図示せず)は、周知の電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカーに用いられているものと同じであって当業者間で「インホイールモーター」と呼ばれているものを用いている。
また、バッテリーボックス3上面に設けられた非常停止スイッチ31やヒューズホルダ32とコントロールボックス4上面に設けられた動作モード切替スイッチ41や電源スイッチ42の構造及び動作も、周知の電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカーに用いられているものと同じである。
引き手5は、図4に見られるように平面視T字状であって引き手5を構成する軸51の先端部には水平で直交するハンドル52が設けられ、後端部には摺動軸72が設けられている。軸51とハンドル52はステンレススチール(SUS304)製丸パイプ(管材)であり、摺動軸72はステンレススチール(SUS304)製丸棒であって軸51に溶接により固着されていると共に軸51の後端面から突出する鍔状凸部721を有している。摺動軸ホルダ73とシリンダ76とはアルミニウム(A6061-T6)製、セットカラー75は鋼製、引き手ベース部53と軸回動規制具78はステンレススチール(SUS304)製であり、いずれも削り出しや鋳造によって所要形状に成形されている。圧縮コイルバネ74はステンレススチール(SUS304-WPB)製の市販品を用いている。
軸51、摺動軸72、摺動軸ホルダ73、セットカラー75、シリンダ76及び引き手ベース部53は一直線に位置付けされており、全体で引き手5を構成している。引き手ベース部53は本体1に設けられているステンレススチール(SUS304)製の引き手連結部9に軸着されている。
引き手ベース部53内に収納されている接触形直線変位センサー71は各種電動機器の制御に使用されている市販品(例えば「LP-10FBS-3」・商品記号・株式会社緑測器・製)を用いている。
図5(a)と(b)によって引張力検出部7における摺動軸72と変位センサー71との関係を詳しく説明する。
図5(a)は牽引者によって引き手5が引っ張られていない状態を示しており、この状態においては摺動軸72は圧縮コイルバネ74によって付勢されて後方へ摺動して摺動軸72の後端部で変位センサー71の先端部を押圧して該先端部が縮んでおり、変位センサー71はその先端部の縮みによって引き手5が引っ張られていないことを検知する、換言すれば、引き手5に引張力が付加されていないことを検知する。この場合、摺動軸72はその凸部721が摺動軸ホルダ73の先端に押し当たることにより位置が規制されている。
図5(b)は牽引者によって引き手5が前方に向かって引っ張られている状態を示しており、この状態においては圧縮コイルバネ74が縮むと共に摺動軸72が前方に向かって牽引力(引張力)に応じた距離を摺動して変位センサー71の先端部への押圧を弛めて該先端部に設けられた圧縮コイルバネ711によって当該先端部が伸び、変位センサー71はその先端部の伸びによって引き手5が引っ張られている力の量を検知する、換言すれば、引き手に加わっている引張力を検出する。この場合、摺動軸72はその後端部に固定されたセットカラー(軸止め)が摺動軸ホルダ73の後端に押し当たることにより位置が規制される。なお、摺動軸72の後端部の端面と変位センサー71の先端部の端面は常に接触している。
図5(b)における矢印Lは摺動軸72の可動範囲を示している。
図6(c)と(d)によって引張力検出部7における軸51と摺動軸72の凸部721と軸回動規制具78との関係を詳しく説明する。
図6(c)と(d)に示すように、軸回動規制具78は蝶番状部品781によって二個のリング状部品782及び783が係着されており、リング状部品782は軸51の後端部に嵌着されていて嵌着後にボルト784で固定され、リング状部品783は摺動軸ホルダ73の先端部に嵌着されていて嵌着後にボルト784で固定される。なお、嵌着時にはリング状部品782及び783はいずれもブレスレットや手錠の開放機構と同様の機構(図示せず)によってリング(環)の一部が開放される。
図6(d)における矢印Lは軸51とこれに溶接されている摺動軸72との可動範囲を示している。
軸回動規制具78によって軸51とこれに溶接されている摺動軸72の回転動作が規制されて回動することはなく、軸51と摺動軸72は前・後方向にだけ移動するので、摺動軸72の後端部の端面と変位センサー71の先端部の端面との正確な接触状態が維持できるから、安定して正確な検出データを得ることができる。
図1~図6に示す消防用ホースカーの駆動・制御機構を図7に示すブロック説明図によって詳しく説明する。
牽引者によって引き手5が前方に向かって引っ張られると軸51と摺動軸72は前方(引張方向:進行方向)に移動し、摺動軸72の後端部によって押し込まれていた変位センサー71の先端部は該先端部に設けられた圧縮コイルバネ711の力によって伸び、変位センサー71はこの伸び量に応じた電圧レベル信号を出力して制御基板に送り、制御基板に搭載されているCPUの制御ソフトウェアにて送られて来た電圧レベル信号に基づき引き手5に加わっている引張力の量が算定され、速度指令信号としてESC(エレクトロニックスピードコントローラー)に送り、ESCは送られて来た速度指令信号によって車輪6,6に組み込まれている各電動モーター(インホイールモーター)の制御を行って人力及び電動モーターの駆動力によるアシスト走行が行われる。
アシスト走行中に牽引者が走行速度を落として引き手5を引っ張っている力を緩めると圧縮コイルバネ74の力によって軸51と摺動軸72は後方へ移動し、変位センサー71の先端部が縮み、変位センサー71はこの縮み量に応じた電圧レベル信号を出力して制御基板に送り、制御基板に搭載されているCPUの制御ソフトウェアにて送られて来た電圧レベル信号に基づき引き手5に加わっている引張力の量が算定され速度指令信号としてESCに送り、ESCは送られて来た速度指令信号によって車輪6,6に組み込まれている各電動モーター(インホイールモーター)の加速を緩めて減速する制御を行う。
牽引者がさらに走行速度を落として引き手を引っ張っていた力が完全に消滅すると圧縮コイルバネ74の力によって軸51と摺動軸72はさらに後方へ移動し、摺動軸72の後端部が変位センサー71の先端部を押圧して該先端部が完全に縮み、変位センサーはこのときの電圧レベル信号を出力して制御基板に送り、制御基板に搭載されているCPUの制御ソフトウェアにて送られて来た電圧レベル信号に基づきESCへ送っている速度指令信号出力を停止し、電動モーター(インホイールモーター)は駆動を停止して車輪6,6はフリーの状態となる。
また、アシスト走行中に牽引者によってハンドル52に設けられたブレーキ操作レバー8が操作されると該レバーに内蔵したブレーキスイッチが働いてブレーキON信号を制御基板に送り、制御基板に搭載されているCPUの制御ソフトウェアにて送られて来たブレーキON信号に基づきESCへ送っている速度指令信号出力を強制的に停止し電動モーター(インホイールモーター)は駆動を停止して車輪6,6はフリーの状態となる。なお、車輪6,6は常法どおりディスクブレーキによって物理的に停止させる。
また、ESCへの電源電流値が一定値以上に上昇したり、一定値以下に低下したりする場合に備え、電流検出センサーにてモーターに流れる電流量を検出し制御基板に搭載されているCPUの制御ソフトウェアにてESCへの速度指令信号出力を停止させるよう制御している。
なお、必要な場合には、ESCに送る速度指令信号を、変位センサー71から出力される前記電圧レベル信号に電動モーター(インホイールモーター)からのモーターの回転数を表わすフィードバックパルス信号や加速度センサーを設置して得られる加速度信号を加えて制御基板に搭載されているCPUの制御ソフトウェアにて算定させて速度指令信号とすることもできる。
前記のとおりの本発明の実施形態を次の仕様によって実施した。
先ず、接触形直線変位センサー71に「LP-10FBS-3」(商品記号・有効ストローク:10mm±0.5mm・株式会社緑測器・製)を使用すると共に引き手5を構成する軸51とその後端部に溶接により固着されている摺動軸72の可動範囲(図5(b)及び図6(d)における各距離L)を8mmに設定した。
次に、バッテリーにはリチウムバッテリー「URB1270」(商品記号・平均電圧25.6V:12.8V×2(直列)、容量:7.5Ah)を使用し、電動モーター内蔵車輪6にはインホイールモーター(仕様:170W/24、トルク=10N/m以上、KV値=10.4・タイヤの仕様:外径290mm、幅90mm、6PR)を使用した。
前記各仕様による前記本発明の実施形態を実施した消防用ホースカーは、現在、我が国において実用されている電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカーのアシスト走行時の走行スピード及び連続走行タイムと同等の能力を具備している。
本発明によれば、前出[発明の効果]項記載のとおりの諸効果が得られ、特に、消防士(牽引者)のアシスト走行時におけるスロットル操作に起因する肉体的・精神的な負担を解消できるという優れた効果を低コストで得ることができる。
したがって、本発明の産業上の利用性は大きいといえる。
1 本体
2 荷台
3 バッテリーボックス
4 コントロールボックス
5 引き手
6 電動モーター内蔵車輪
7 引張力検出部
8 ブレーキ操作レバー
9 引き手連結部
10 スタンド
21 荷台の蓋
22 フレーム
23 パネル
31 非常停止スイッチ
32 ヒューズホルダ
41 動作モード切替スイッチ
42 電源スイッチ
51 引き手を構成する軸
52 ハンドル
53 引き手ベース部
61 車輪カバー
71 接触形直線変位センサー
72 摺動軸
73 摺動軸ホルダ
74 摺動軸ホルダの圧縮コイルバネ
75 セットカラー
76 シリンダ
78 軸回動規制具
711 変位センサーの圧縮コイルバネ
721 摺動軸の凸部
781 蝶番状部品
782 リング状部品
783 リング状部品
784 ボルト

Claims (2)

  1. 消防用ホースを積載する荷台、電動モーターの電源であるバッテリーが収納されているバッテリーボックス及び電動モーターを制御する制御基板が収納されているコントロールボックスを有するほぼ直方体状の本体と、該本体の正面に設けられている引き手と、当該本体の左右両側に設けられている左右一対の車輪と、該一対の車輪のそれぞれに組み込まれている各電動モーターとで構成されており、人力のみによる通常走行と人力及び電動モーターの駆動力の共同によるアシスト走行との切換えができ、かつ、アシスト走行時に電動モーターの駆動力が調整できる消防用ホースカーにおいて、前記引き手を構成する軸の後端部には摺動軸が固着されており、接触形直線変位センサーを該摺動軸の後端部と該センサー先端部とを接触させて設置すると共に、当該軸と摺動軸は当該センサーの有効ストローク距離以内の距離だけ前・後方向に移動可能であり、かつ、回転動作が規制されており、アシスト走行時に引き手に加わる引張力によって当該軸と摺動軸が移動する距離の変化量を当該センサーにより検出・出力させ該出力データをもって前記電動モーターの駆動力が調整できるように構成されている引張力検出部を具備していることを特徴とする電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカー。
  2. 前記引張力検出部が、引き手を構成する軸の後端部に溶接により固着されていてアシスト走行時に引き手に加わる引張力によって引張方向(前方)へ摺動して前記変位センサーの先端部の伸縮を制御する摺動軸と、該摺動軸の摺動をガイドする摺動軸ホルダと、該ホルダの周囲に取付けられて当該摺動軸の摺動を規制する圧縮コイルバネと、摺動軸の後端部に取付けられて当該摺動軸が抜けるのを防止すると共に当該コイルバネが当該ホルダから抜けるのを防止するセットカラーと、引き手全体を支持すると共に変位センサーを収納している引き手ベース部と、該ベース部と当該ホルダとを固定すると共に当該コイルバネをカバーしているシリンダと、当該摺動軸が当該ホルダ内で回転するのを防止する軸回動規制具とで構成されている請求項1記載の電動アシスト駆動力を備えた消防用ホースカー。
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