JP7120146B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、タイヤのウェット性能およびスノー性能を向上できる空気入りタイヤに関する。
近年のウインタータイヤでは、スノー性能に加えて、高いウェット性能が要求されている。このような課題に関する従来の空気入りタイヤとして、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開2015-81076号公報
この発明は、タイヤのウェット性能およびスノー性能を向上できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤ周方向に対して一方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および一方のタイヤ接地端に開口する複数の第一傾斜主溝と、タイヤ周方向に対して他方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および他方のタイヤ接地端に開口する複数の第二傾斜主溝と、隣り合う一対の前記第一傾斜主溝および1本の前記第二傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記一方のタイヤ接地端まで延在する複数の第一陸部と、隣り合う一対の前記第二傾斜主溝および1本の前記第一傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記他方のタイヤ接地端まで延在する複数の第二陸部と、を備え、複数の前記第一陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、複数の前記第二陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、前記第一陸部および前記第二陸部が、タイヤ赤道面に沿って千鳥状に配列され、前記第一陸部および前記第二陸部のそれぞれが、前記陸部を貫通して前記一対の傾斜主溝に開口する複数の貫通溝と、前記貫通溝に区画されて成る複数のブロックとを有し、最外貫通溝が、前記複数の貫通溝のうちタイヤ幅方向の最外側にある貫通溝として定義され、トレッド部センター領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向内側の領域として定義され、トレッド部ショルダー領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向外側の領域として定義され、複数のセンターブロックが、前記複数のブロックのうち前記トレッド部センター領域にある複数のブロックとして定義され、最内センターブロックが、前記複数のセンターブロックのうちタイヤ赤道面に最も近いブロックとして定義され前記最内センターブロックのエッジ部が、前記傾斜主溝の接続部に開口する切欠部を有し、且つ、前記最内センターブロックの接地面積と前記複数のセンターブロックの接地面積の総和との比が、0.30以上0.50以下の範囲にあることを特徴とする。また、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤ周方向に対して一方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および一方のタイヤ接地端に開口する複数の第一傾斜主溝と、タイヤ周方向に対して他方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および他方のタイヤ接地端に開口する複数の第二傾斜主溝と、隣り合う一対の前記第一傾斜主溝および1本の前記第二傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記一方のタイヤ接地端まで延在する複数の第一陸部と、隣り合う一対の前記第二傾斜主溝および1本の前記第一傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記他方のタイヤ接地端まで延在する複数の第二陸部と、を備え、複数の前記第一陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、複数の前記第二陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、前記第一陸部および前記第二陸部が、タイヤ赤道面に沿って千鳥状に配列され、前記第一陸部および前記第二陸部のそれぞれが、前記陸部を貫通して前記一対の傾斜主溝に開口する複数の貫通溝と、前記貫通溝に区画されて成る複数のブロックとを有し、最外貫通溝が、前記複数の貫通溝のうちタイヤ幅方向の最外側にある貫通溝として定義され、トレッド部センター領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向内側の領域として定義され、トレッド部ショルダー領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向外側の領域として定義され、複数のセンターブロックが、前記複数のブロックのうち前記トレッド部センター領域にある複数のブロックとして定義され、最内センターブロックが、前記複数のセンターブロックのうちタイヤ赤道面に最も近いブロックとして定義され、前記最内センターブロックのエッジ部が、前記傾斜主溝の接続部に開口する切欠部を有し、且つ、前記複数のセンターブロックの接地面積が、前記最内センターブロックの接地面積からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加することを特徴とする。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、(1)第一傾斜主溝および第二傾斜主溝がタイヤ接地端からタイヤ赤道面まで延在するので、トレッド部のエッジ成分が増加してタイヤのスノー制動性能が向上し、また、トレッド部の排水性が向上してタイヤのウェット制動性能が向上する。また、(2)タイヤ赤道面からタイヤ接地端まで延在する陸部がタイヤ周方向に隣り合って配列されるので、これらの陸部の間に第三の陸部が配置される構成と比較して、傾斜主溝および陸部の配置効率が適正化されて、タイヤ接地領域における排水性および剛性が適正化される。また、(3)第一陸部および第二陸部が、相互に長手方向を反転させつつタイヤ赤道面に沿って千鳥状に配列されるので、タイヤのスノートラクション性能およびスノー制動性能が向上する。また、(4)最内センターブロックのエッジ部が傾斜主溝の接続部に開口する切欠部を有するので、トレッド部センター領域の排水性が向上する。これらにより、タイヤのスノー性能およびウェット性能が向上する利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図3は、図2に記載した陸部を示す説明図である。 図4は、図2に記載した空気入りタイヤの要部を示す拡大図である。 図5は、図2に記載した空気入りタイヤの要部を示す拡大図である。 図6は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。 図7は、従来例の空気入りタイヤを示すトレッド平面図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[空気入りタイヤ]
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図は、タイヤ径方向の片側領域の断面図を示している。また、同図は、空気入りタイヤの一例として、乗用車用ラジアルタイヤを示している。
同図において、タイヤ子午線方向の断面は、タイヤ回転軸(図示省略)を含む平面でタイヤを切断したときの断面として定義される。また、タイヤ赤道面CLは、JATMAに規定されたタイヤ断面幅の測定点の中点を通りタイヤ回転軸に垂直な平面として定義される。また、タイヤ幅方向は、タイヤ回転軸に平行な方向として定義され、タイヤ径方向は、タイヤ回転軸に垂直な方向として定義される。
空気入りタイヤ1は、タイヤ回転軸を中心とする環状構造を有し、一対のビードコア11、11と、一対のビードフィラー12、12と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッドゴム15と、一対のサイドウォールゴム16、16と、一対のリムクッションゴム17、17とを備える(図1参照)。
一対のビードコア11、11は、スチールから成る1本あるいは複数本のビードワイヤを環状かつ多重に巻き廻して成り、ビード部に埋設されて左右のビード部のコアを構成する。一対のビードフィラー12、12は、一対のビードコア11、11のタイヤ径方向外周にそれぞれ配置されてビード部を補強する。
カーカス層13は、1枚のカーカスプライから成る単層構造あるいは複数枚のカーカスプライを積層して成る多層構造を有し、左右のビードコア11、11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層13の両端部は、ビードコア11およびビードフィラー12を包み込むようにタイヤ幅方向外側に巻き返されて係止される。また、カーカス層13のカーカスプライは、スチールあるいは有機繊維材(例えば、アラミド、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなど)から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、80[deg]以上100[deg]以下のコード角度(タイヤ周方向に対するカーカスコードの長手方向の傾斜角として定義される。)を有する。
ベルト層14は、複数のベルトプライ141~142を積層して成り、カーカス層13の外周に掛け廻されて配置される。ベルトプライ141~142は、一対の交差ベルト141、142と、ベルトカバー142とを含む。
一対の交差ベルト141、142は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で15[deg]以上55[deg]以下のコード角度を有する。また、一対の交差ベルト141、142は、相互に異符号のコード角度(タイヤ周方向に対するベルトコードの長手方向の傾斜角として定義される)を有し、ベルトコードの長手方向を相互に交差させて積層される(いわゆるクロスプライ構造)。また、一対の交差ベルト141、142は、カーカス層13のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
ベルトカバー142は、スチールあるいは有機繊維材から成るベルトカバーコードをコートゴムで被覆して構成され、絶対値で0[deg]以上10[deg]以下のコード角度を有する。また、ベルトカバー142は、例えば、1本あるいは複数本のベルトカバーコードをコートゴムで被覆して成るストリップ材であり、このストリップ材を交差ベルト141、142の外周面に対してタイヤ周方向に複数回かつ螺旋状に巻き付けて構成される。
トレッドゴム15は、カーカス層13およびベルト層14のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。一対のサイドウォールゴム16、16は、カーカス層13のタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置されて左右のサイドウォール部を構成する。一対のリムクッションゴム17、17は、左右のビードコア11、11およびカーカス層13の巻き返し部のタイヤ径方向内側からタイヤ幅方向外側に延在して、ビード部のリム嵌合面を構成する。
[トレッドパターン]
図2は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。同図は、ウィンター用タイヤのトレッド面を示している。
図2において、タイヤ回転方向は、タイヤ使用時にて使用頻度が高い回転方向、より具体的には車両前進時における回転方向として定義される。また、タイヤ回転方向により、タイヤ接地時におけるブロックの先着側(いわゆる踏み込み側あるいはトゥ側)および後着側(いわゆる蹴り出し側あるいはヒール側)が定義される。また、空気入りタイヤが、タイヤ回転方向を示す回転方向表示部(図示省略)を備える。回転方向表示部は、例えば、タイヤのサイドウォール部に付されたマークや凹凸によって構成される。
また、タイヤ接地端Tは、タイヤが規定リムに装着されて規定内圧を付与されると共に静止状態にて平板に対して垂直に置かれて規定荷重に対応する負荷を加えられたときのタイヤと平板との接触面におけるタイヤ軸方向の最大幅位置として定義される。
また、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が最大負荷能力の88[%]である。
図2に示すように、空気入りタイヤ1は、第一および第二の傾斜主溝2A、2Bと、これらの傾斜主溝2A、2Bに区画されて成る第一および第二の陸部3A、3Bと、を備える。
第一傾斜主溝2Aは、タイヤ周方向に対して一方(図中左側)に傾斜しつつ延在して、タイヤ赤道面CLおよび一方のタイヤ接地端Tに開口する。また、複数の第一傾斜主溝2Aが、タイヤ周方向に所定間隔で配列される。第二傾斜主溝2Bは、タイヤ周方向に対して他方(図中右側)に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面CLおよび他方のタイヤ接地端Tに開口する。また、複数の第二傾斜主溝2Bが、タイヤ周方向に所定間隔で配列される。具体的には、第一および第二の傾斜主溝2A、2Bがタイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に向かってタイヤ回転方向の逆側(すなわち、接地後着側)に傾斜する。また、第一および第二の傾斜主溝2A、2Bのそれぞれが、タイヤ赤道面CLを越えて延在する。
第一および第二の傾斜主溝2A、2Bは、JATMAに規定されるウェアインジケータの表示義務を有する溝であり、2.5[mm]以上の溝幅および6.5[mm]以上の溝深さ(図中の寸法記号省略)を有する。図2の構成では、傾斜主溝2A、2Bの溝幅が、タイヤ接地端Tからタイヤ赤道面CLに向かって単調減少し、他の傾斜主溝2B、2Aに対する開口位置にて最小となる。また、傾斜主溝2A;2Bの溝幅が、他の傾斜主溝2B;2Aに対して側方から接続する位置にて最小となる。
溝幅は、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、溝開口部における対向する溝壁間の距離として測定される。切欠部あるいは面取部を溝開口部に有する構成では、溝幅方向かつ溝深さ方向に平行な断面視におけるトレッド踏面の延長線と溝壁の延長線との交点を測定点として、溝幅が測定される。
溝深さは、タイヤを規定リムに装着して規定内圧を充填した無負荷状態にて、トレッド踏面から最大溝深さ位置までの距離として測定される。また、部分的な凹凸部やサイプを溝底に有する構成では、これらを除外して溝深さが測定される。
また、1本の第一傾斜主溝2Aが、1本の第二傾斜主溝2Bに対してY字状に開口して1つの主溝ユニット(一対の傾斜主溝2A、2Bから成るユニット。図中の符号省略)を構成する。具体的には、1本の第一傾斜主溝2Aが、第二傾斜主溝2Bに対して側方から接続し、その溝中心線の延長線上にある第二陸部3Bに交差することなく終端する。また、上記主溝ユニットの第二傾斜主溝2Bが、タイヤ回転方向に隣り合う他の主溝ユニットの第一傾斜主溝2Aに対してY字状に開口する。また、第二傾斜主溝2Bが、第一陸部3Aに対して側方から接続し、その溝中心線の延長線上にある第一陸部3Aに交差することなく終端する。そして、複数の主溝ユニット(2A、2B)が、タイヤ周方向に繰り返し配列されて接続される。これにより、第一傾斜主溝2Aと第二傾斜主溝2Bとがタイヤ周方向に交互かつY字状に接続されて、複数の傾斜主溝22A、2Bをタイヤ周方向に連ねて成るトレッドパターンが形成される。
なお、図中の符号61、62は、ブロックの切欠部であり、傾斜主溝2A、2Bに対して区別される。これらの切欠部61、62については、後述する。
上記の構成では、傾斜主溝2A、2Bが、上記したタイヤ赤道面CLからタイヤ接地端Tまで延在する長尺な陸部3A、3Bを貫通することなく、相互にY字状に接続されてタイヤ周方向に配列される。これにより、傾斜主溝2A、2Bおよび長尺な陸部3A、3Bの配置効率が適正化されて、タイヤ接地領域における排水性および剛性が適正化される。
例えば、図2の構成では、第一および第二の傾斜主溝2A、2Bが、タイヤ赤道面CLを中心として線対称な構造を有し、タイヤ周方向に千鳥状に配列される。また、第一および第二の傾斜主溝2A、2Bが、緩やかに湾曲した円弧形状ないしは緩やかに屈曲したL字形状を有する。また、第一および第二の傾斜主溝2A、2Bの傾斜角(図中の寸法記号省略)が、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する。これにより、タイヤ接地領域の排水性が高められている。
傾斜主溝2A、2Bの傾斜角は、傾斜主溝の溝中心線に対する接線とタイヤ回転方向の逆方向とのなす角として定義される。傾斜主溝の溝中心線は、傾斜主溝の左右の溝壁の中点を接続した滑らかな曲線として定義される。
第一陸部3Aは、タイヤ周方向に隣り合う一対の第一傾斜主溝2A、2Aと1本の第二傾斜主溝2Bとに区画されて成り、タイヤ赤道面CLから一方(図中左側)のタイヤ接地端Tまで延在する長尺構造を有する。また、複数の第一陸部3A、3Aが、タイヤ周方向に隣り合って配列される。同様に、第二陸部3Bは、タイヤ周方向に隣り合う一対の第二傾斜主溝2B、2Bと1本の第一傾斜主溝2Aとに区画されて成り、タイヤ赤道面CLから他方(図中右側)のタイヤ接地端Tまで延在する長尺構造を有する。また、複数の第二陸部3Bが、タイヤ周方向に隣り合って配列される。そして、第一陸部3Aおよび第二陸部3Bが、相互に長手方向を反転させつつタイヤ赤道面CLに沿って千鳥状に配列される。
例えば、図2の構成では、第一および第二の陸部3A、3Bが、タイヤ赤道面CLを中心として線対称な構造を有し、タイヤ周方向に千鳥状に配列される。また、第一および第二の陸部3A、3Bが、緩やかに湾曲ないしは屈曲した長尺形状を有する。また、第一および第二の陸部3A、3Bの長手方向が、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に向かってタイヤ回転方向の逆側(すなわち、接地後着側)に傾斜する。また、第一および第二の陸部3A、3Bの幅(図中の寸法記号省略)が、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する。これにより、タイヤの接地特性が高められている。
陸部3A、3Bの幅は、陸部3A、3Bの長手方向、すなわち陸部3A;3Bを区画する傾斜主溝2A、2Bの延在方向に対して垂直な方向の幅として定義される。
上記の構成では、(1)第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bがタイヤ接地端Tからタイヤ赤道面CLまで延在するので、トレッド部のエッジ成分が増加してタイヤのスノー制動性能が向上し、また、トレッド部の排水性が向上してタイヤのウェット制動性能が向上する。また、(2)タイヤ赤道面CLからタイヤ接地端Tまで延在する陸部3A、3Bがタイヤ周方向に隣り合って配列されるので、これらの陸部3A、3Bの間に第三の陸部が配置される構成(例えば、図7参照)と比較して、傾斜主溝2A、2Bおよび陸部3A、3Bの配置効率が適正化されて、タイヤ接地領域における排水性および剛性が適正化される。また、(3)第一陸部3Aおよび第二陸部3Bが、相互に長手方向を反転させつつタイヤ赤道面CLに沿って千鳥状に配列されるので、タイヤのスノートラクション性能およびスノー制動性能が向上する。これらにより、タイヤのスノー性能およびウェット性能が向上する。
図3は、図2に記載した陸部を示す説明図である。同図は、単体の陸部3A(3B)を抽出した拡大図を示している。
図3に示すように、1つの陸部3A(3B)は、複数の貫通溝41、42と、これらの貫通溝41、42に区画されて成る複数のブロック51~53とを備える。また、1つの陸部3A(3B)における貫通溝の数が2本以上4本以下であり、ブロックの数が3つ以上5つ以下であることが好ましい。
貫通溝41、42は、陸部3A(3B)を貫通するオープン構造を有し、隣り合う一対の傾斜主溝2A、2A(2B、2B)に開口する。また、複数の貫通溝41、42が、陸部3A(3B)の長手方向に所定間隔で配置される。
また、貫通溝41、42は、1.5[mm]以上の溝幅W1、W2および3.0[mm]以上の溝深さ(図示省略)を有し、タイヤ接地時に開口して溝として機能する。また、複数の貫通溝41、42の溝幅W1、W2が、W1≦W2の関係を有する。また、3本以上の貫通溝を備える構成(図示省略)では、貫通溝の溝幅が、タイヤ赤道面CLに最も近い最内貫通溝41から順にタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する。図2の構成では、最内貫通溝41の溝幅W1が、最も狭く、1.5[mm]≦W1≦3.5[mm]の範囲にある。また、タイヤ幅方向の最外側にある最外貫通溝42の溝幅W2が、最も広く、3.5[mm]≦W2≦6.0[mm]の範囲にある。
また、貫通溝41、42が、10[deg]以上90[deg]以下の傾斜角θ1、θ2を有し、タイヤ回転方向に向かってタイヤ幅方向外側に傾斜する。また、複数の貫通溝41、42の傾斜角θ1、θ2が、θ1≧θ2の関係を有する。また、3本以上の貫通溝を備える構成(図示省略)では、貫通溝の傾斜角が、最内貫通溝1から順にタイヤ幅方向外側に向かって単調減少する。図2の構成では、最内貫通溝41のタイヤ周方向に対する傾斜角θ1が、20[deg]≦θ1≦40[deg]の範囲にある。また、最外貫通溝42の傾斜角θ2が、10[deg]≦θ2≦30[deg]の範囲にある。
貫通溝41、42の傾斜角θ1、θ2は、傾斜主溝2A、2Bに対する貫通溝41、42の左右の開口部を接続した仮想直線とタイヤ回転方向の逆方向とのなす角として測定される。
また、図2の構成では、複数の最外貫通溝42がタイヤ周方向に配列され、また、これらの最外貫通溝42が上記した傾斜角θ2を有することにより、傾斜主溝2A;2Bに対する開口位置を相互にオフセットさせて配置されている。これにより、最外貫通溝42と傾斜主溝2A;2Bの一部とをタイヤ周方向に交互に接続して成るジグザグ形状の周方向溝が形成されている。
ブロック51~53は、複数の貫通溝41、42に区画されて成り、陸部3A(3B)を区画する一対の傾斜主溝2A、2A(2B、2B)に沿って一列に配列される。図3の構成では、1つの陸部3A(3B)が3つのブロック51~53を備える。また、トレッド部センター領域のブロック51、52が、一対の傾斜主溝2A、2A(2B、2B)側のエッジ部を略平行な対辺とする台形状を有する。また、トレッド部センター領域のブロック51、52が、鋭角な角部をタイヤ回転方向の先着側およびタイヤ幅方向外側に有する。
トレッド部センター領域CE(図2参照)は、タイヤ幅方向の最外側にある最外貫通溝42を境界とするタイヤ幅方向内側の領域として定義される。また、トレッド部ショルダー領域SHは、最外貫通溝42を境界とするタイヤ幅方向外側の領域として定義される。
また、タイヤ赤道面CLに最も近い最内センターブロック51が、タイヤ赤道面CL上に配置される。また、タイヤ赤道面CLに対する最内センターブロック51の突出量Dp(図3参照)が、タイヤ接地幅TWに対して0<Dp/TW≦0.15の関係を有することが好ましく、0.01≦Dp/TW≦0.10の関係を有することが好ましい。また、最内センターブロック51の突出量Dpが、0.5[mm]≦Dp≦5.0[mm]の範囲にあることが好ましく、1.0[mm]≦Dp≦4.0[mm]の範囲にあることがより好ましい。
また、トレッド部センター領域にあるセンターブロック51、52において、タイヤ赤道面CLからセンターブロック51、52のタイヤ幅方向外側の角部までの距離D1、D2が、D1<D2の関係を有する。また、3つ以上のセンターブロックを備える構成(図示省略)では、センターブロックの角部までの距離が、タイヤ赤道面CLに最も近い最内センターブロック51から順にタイヤ幅方向外側に向かって増加する。また、最内センターブロック51の角部の距離D1が、タイヤ接地幅TWに対して0.10≦D1/TW≦0.20の関係を有する。また、タイヤ幅方向の最外側にある最外センターブロック52の角部の距離D2が、タイヤ接地幅TWに対して0.22≦D2/TW≦0.35の関係を有する。
また、センターブロック51、52の接地面積S1、S2が、S1≦S2の関係を有する。また、3つ以上のセンターブロックを備える構成(図示省略)では、センターブロックの接地面積が、最内センターブロック51からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する。また、隣り合うセンターブロック51、52の接地面積S1、S2の比S2/S1が、1.01以上1.50以下の範囲にあることが好ましく、1.05以上1.30以下の範囲にあることがより好ましい。また、最内センターブロック51の接地面積S1とセンターブロック51、52の接地面積S1、S2の総和ΣSceとの比S1/ΣSceが、0.30以上0.50以下の範囲にある。また、最外センターブロック52の接地面積S3とセンターブロック51、52の接地面積S1、S2の総和ΣSceとの比S2/ΣSceが、0.50以上0.70以下の範囲にある。また、図3の構成では、トレッド部ショルダー領域にあるショルダーブロック53の接地面積が、最外センターブロック52の接地面積よりも大きい。
上記の構成では、タイヤ赤道面CLに近い領域におけるブロックのエッジ成分が相対的に大きくなり、タイヤ接地領域のスノートラクション性が向上する。一方で、タイヤ接地端Tに近い領域の陸部3A、3Bの剛性が増加して、タイヤ接地領域のウェット制動性能が向上する。これにより、タイヤのスノー性能とウェット性能とが両立する。
また、センターブロック51、52の傾斜主溝2A、2A;2B、2B側のエッジ部のうち、タイヤ回転方向の後着側にあるエッジ部のエッジ長La1、La2が、先着側にあるエッジ部のエッジ長Lb1、Lb2よりも長い(Lb1<La1、Lb2<La2)。また、これらのエッジ長の比La1/Lb1、La2/Lb2が、1.01以上1.15以下の範囲にあることが好ましく、1.03以上1.10以下の範囲にあることがより好ましい。また、センターブロック51のエッジ長La1、La2(およびLb1、Lb2)が、La1≦La2(およびLb1≦Lb2)の関係を有する。また、3つ以上のセンターブロックを備える構成(図示省略)においても、センターブロックのエッジ長が、最内センターブロック51からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する。なお、エッジ長La1、La2は、ブロック51、52のエッジ部の両端部の直線距離として測定される。
上記の構成では、ブロックのエッジ成分がタイヤ赤道面CL側かつタイヤ回転方向の後着側で相対的に大きくなり、タイヤ接地領域のスノートラクション性が向上する。また、センターブロックのエッジ長が最内センターブロック51からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加するので、タイヤ接地領域の排水性が向上する。これらにより、タイヤのスノー性能およびウェット性能が両立する。
なお、各ブロック51~53が、複数のサイプ(図中の符号省略)を有する。サイプは、トレッド踏面に形成された切り込みであり、1.5[mm]未満のサイプ幅および2.0[mm]以上のサイプ深さを有することにより、タイヤ接地時に閉塞する。
図4および図5は、図2に記載した空気入りタイヤの要部を示す拡大図である。これらの図において、図4は、タイヤ赤道面CL付近における陸部3A、3Bの配置構成を示し、図5は、タイヤ赤道面CLに最も近い単体のブロック51を示している。
図2の構成では、上記のように、第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bが、タイヤ赤道面CLを越えて延在し、また、第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bがタイヤ周方向に交互に配置されて相互にY字状に交差する。また、第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bに区画された第一陸部3Aおよび第二陸部3Bが、タイヤ赤道面CLに沿って千鳥状に配列される。
このとき、図4に示すように、第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bの溝中心線の交点(図中の符号省略)が、タイヤ赤道面CLを挟んでタイヤ周方向に千鳥状に配列される。これにより、第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bの一部から成るジグザグ状の主溝が、タイヤ赤道面CL上に形成される。また、第一陸部3Aおよび第二陸部3Bの最内センターブロック51が、タイヤ赤道面CL上に踏面を有し、また、第一陸部3Aの最内センターブロック51と第二陸部3Bの最内センターブロック51とが、タイヤ赤道面CLを挟んでタイヤ周方向に千鳥状に配列される。
また、図5において、最内センターブロック51のアスペクト比Wb1/Lb1が、1.50≦Wb1/Lb1≦3.00の範囲にあることが好ましく、1.80≦Wb1/Lb1≦2.50の範囲にあることがより好ましい。寸法Lb1は、傾斜主溝2A;2Bの延在方向におけるブロック51の最大長さであり、寸法Wb1は、傾斜主溝2A;2Bの延在方向に対して直交する方向におけるブロック51の最大幅である。
[ブロックの切欠部]
図2に示すように、センターブロック51、52のそれぞれが、第一切欠部61あるいは第二切欠部62を有する。
第一切欠部61は、最内センターブロック51の傾斜主溝2A;2B側のエッジ部に形成されて、左右の傾斜主溝2A、2Bの接続部に開口する。具体的には、また、第一切欠部61は、一方の傾斜主溝2A;2Bが他方の傾斜主溝2B;2Aに対して側方からY字状に接続する位置に開口し、また、一方の傾斜主溝2A;2Bの溝中心線の延長線(図4参照)上に配置される。また、第一切欠部61は、最内センターブロック51のタイヤ回転方向の後着側のエッジ部に形成される。一方で、最内センターブロック51のタイヤ回転方向の先着側のエッジ部は、切欠部を有していない。
切欠部は、陸部の踏面に平行な底面をもつステップ状の凹部(すなわち段差部)として定義される。また、切欠部に代えて、短尺なラグ溝が形成されても良い。
第二切欠部62は、他のセンターブロック52の傾斜主溝2A;2B側のエッジ部に形成されて、傾斜主溝2A;2Bと連通溝41との接続部に開口する。具体的には、第二切欠部62は、傾斜主溝2A;2Bに対する連通溝41の開口部に対して対向する位置に配置される。また、第二切欠部62は、センターブロック52のタイヤ回転方向の後着側のエッジ部に形成される。一方で、センターブロック52のタイヤ回転方向の先着側のエッジ部は、切欠部を有していない。
また、第一および第二の切欠部61の開口幅(図中の寸法記号省略)が、1.5[mm]以上3.0[mm]以下の範囲にあり、また、対向する傾斜主溝2A、2Bあるいは連通溝41の開口幅に対して同等以下であることが好ましい。また、第一および第二の切欠部61の最大深さ(図示省略)が、2.0[mm]以上7.0[mm]以下の範囲にあり、また、傾斜主溝2A、2Bの溝深さに対して20[%]以上90[%]以下の範囲にあることが好ましい。
上記の構成では、傾斜主溝2A、2Bの接続部が第一切欠部61により拡幅されて、トレッド部センター領域の排水性が向上する。また、第一切欠部61のエッジ成分により、スノートラクション性が向上する。これらにより、タイヤのウェット性能およびスノー性能が向上する。
また、図5において、最内センターブロック51の角部から第一切欠部61の開口位置までの距離Lnが、最内センターブロック51のエッジ部のエッジ長La1に対して0.40≦Ln/La1≦0.60の関係を有することが好ましく、0.45≦Ln/La1≦0.55の関係を有することがより好ましい。すなわち、第一切欠部61が、最内センターブロック51のエッジ部の中央部に配置される。また、上記のように、第一切欠部61が左右の傾斜主溝2A、2Bの接続部に開口するので、左右の傾斜主溝2A、2Bの接続部が、最内センターブロック51のエッジ部の中央部に位置する(図4参照)。また、図2に示すように、第二切欠部62も、第一切欠部61と同様に、センターブロック52のエッジ部の中央部に配置される。
第一切欠部61の距離Lnは、ブロック51のエッジ長La1の測定点から第一切欠部61の開口部の中心までの距離として測定される。
また、図5において、第一切欠部61の延在長さWnが、第一切欠部61の配置位置における最内センターブロック51の幅Wb1’に対して0.30≦Wn/Wb1’≦0.50の関係を有することが好ましく、0.35≦Wn/Wb1’≦0.45の関係を有することがより好ましい。したがって、第一切欠部61が、陸部3A、3Bを貫通する貫通溝41、42と比較して短尺な構造を有する。これにより、ブロック51の剛性が確保される。また、図2に示すように、第二切欠部62も、第一切欠部61と同様な寸法をもつ短尺構造を有する。
第一切欠部61の延在長さWnは、最内センターブロック51の幅Wb1の方向における第一切欠部61の延在距離として測定される。
[効果]
以上説明したように、この空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に対して一方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面CLおよび一方のタイヤ接地端Tに開口する複数の第一傾斜主溝2Aと、タイヤ周方向に対して他方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面CLおよび他方のタイヤ接地端Tに開口する複数の第二傾斜主溝2Bと、隣り合う一対の第一傾斜主溝2A、2Aおよび1本の第二傾斜主溝2Bに区画されて成ると共にタイヤ赤道面CLから一方のタイヤ接地端Tまで延在する複数の第一陸部3Aと、隣り合う一対の第二傾斜主溝2B、2Bおよび1本の第一傾斜主溝2Aに区画されて成ると共にタイヤ赤道面CLから他方のタイヤ接地端Tまで延在する複数の第二陸部3Bと、を備える(図2参照)。また、複数の第一陸部3Aが、タイヤ周方向に隣り合って配列され、複数の第二陸部3Bが、タイヤ周方向に隣り合って配列される。また、第一陸部3Aおよび第二陸部3Bが、タイヤ赤道面CLに沿って千鳥状に配列される。また、第一陸部3Aおよび第二陸部3Bのそれぞれが、陸部3A、3Bを貫通して前記一対の傾斜主溝に開口する複数の貫通溝41、42と、これらの貫通溝41、42に区画されて成る複数のブロック51~53(図3参照)とを備える。最内センターブロック51が、ブロック51~53のうちタイヤ赤道面CLに最も近いブロックとして定義される。また、最内センターブロック51のエッジ部が、傾斜主溝2A、2Bの接続部に開口する切欠部61を有する(図4参照)。
かかる構成では、(1)第一傾斜主溝2Aおよび第二傾斜主溝2Bがタイヤ接地端Tからタイヤ赤道面CLまで延在するので、トレッド部のエッジ成分が増加してタイヤのスノー制動性能が向上し、また、トレッド部の排水性が向上してタイヤのウェット制動性能が向上する。また、(2)タイヤ赤道面CLからタイヤ接地端Tまで延在する陸部3A、3Bがタイヤ周方向に隣り合って配列されるので、これらの陸部3A、3Bの間に第三の陸部が配置される構成(例えば、図7参照)と比較して、傾斜主溝2A、2Bおよび陸部3A、3Bの配置効率が適正化されて、タイヤ接地領域における排水性および剛性が適正化される。また、(3)第一陸部3Aおよび第二陸部3Bが、相互に長手方向を反転させつつタイヤ赤道面CLに沿って千鳥状に配列されるので、タイヤのスノートラクション性能およびスノー制動性能が向上する。また、(4)最内センターブロック51のエッジ部が傾斜主溝2A、2Bの接続部に開口する切欠部61を有するので、トレッド部センター領域の排水性が向上する。これらにより、タイヤのスノー性能およびウェット性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、最内センターブロック51の角部から切欠部61の開口位置までの距離Lnが、最内センターブロック51のエッジ部のエッジ長La1に対して0.40≦Ln/La1≦0.60の関係を有する(図5参照)。かかる構成では、切欠部61が最内センターブロック51の長手方向の中央部に配置されるので、ブロックの剛性が適正に確保される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、切欠部61の延在長さWnが、切欠部61の配置位置における最内センターブロック51の幅Wb1’に対して0.30≦Wn/Wb1’≦0.50の関係を有する(図5参照)。かかる構成では、切欠部61が短尺構造を有することにより、ブロックの剛性が適正に確保される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1は、第一陸部3Aおよび第二陸部3Bのそれぞれが、2本以上4本以下の貫通溝41、42と、3つ以上5つ以下のブロック51~53とを備える(図3参照)。これにより、貫通溝41、42およびブロック51~53の数が適正化されて、タイヤ接地領域における排水性および剛性が適正化される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、1本の第一傾斜主溝2Aが1本の第二傾斜主溝2Bに対してY字状に開口して1つの主溝ユニットを構成する(図2参照)。また、この主溝ユニットの第二傾斜主溝2Bが、タイヤ回転方向に隣り合う他の主溝ユニットの第一傾斜主溝2Aに対してY字状に開口する。そして、複数の主溝ユニットが、タイヤ周方向に配列される。かかる構成では、傾斜主溝2A、2Bが、上記したタイヤ赤道面CLからタイヤ接地端Tまで延在する陸部3A、3Bを貫通することなく、相互に接続されて配置される。これにより、傾斜主溝2A、2Bおよび陸部3A、3Bの配置効率が適正化されて、タイヤ接地領域における排水性および剛性が適正化される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、貫通溝41、42の溝幅が、タイヤ赤道面CLに最も近い貫通溝41、42から順にタイヤ幅方向外側に向かって単調増加(W1≦W2)する(図3参照)。これにより、タイヤ接地領域の排水性と剛性とが両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、貫通溝41、42のタイヤ周方向に対する傾斜角θ1、θ2が、タイヤ赤道面CLに最も近い貫通溝41の傾斜角から順にタイヤ幅方向外側に向かって単調減少(θ1≧θ2)する。(図3参照)。これにより、タイヤ接地領域の排水性およびスノートラクション性が両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、貫通溝41、42のうちタイヤ赤道面CLに最も近い最内貫通溝41のタイヤ周方向に対する傾斜角θ1が、20[deg]以上40[deg]以下の範囲にある。これにより、トレッド部センター領域のスノートラクション性が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、最内センターブロック51の接地面積S1とセンターブロック51、52の接地面積S1、S2の総和との比S1/(S1+S2)が、0.20以上0.30以下の範囲にある。これにより、最内センターブロック51の接地面積S1が適正に確保される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ブロック51~53のうちトレッド部センター領域にあるセンターブロック51、52の接地面積S1、S2(図中の寸法記号省略)が、タイヤ赤道面CLに最も近い最内センターブロック51からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加(S1≦S2)する(図3参照)。かかる構成では、タイヤ赤道面CLに近い領域におけるブロックのエッジ成分が相対的に大きくなりタイヤ接地領域のスノートラクション性が向上し、一方で、タイヤ接地端Tに近い領域の陸部3A、3Bの剛性が増加してタイヤ接地領域のウェット制動性能が向上する。これにより、タイヤのスノー性能とウェット性能とが両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、隣り合うセンターブロック51、52の接地面積比S2/S1が、1.01以上1.50以下の範囲にある。これにより、センターブロック51、52の接地面積比が適正化される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1は、タイヤ回転方向を指定する表示部(図示省略)を備える。また、センターブロック51、52の傾斜主溝2A、2A;2B、2B側のエッジ部のうち、タイヤ回転方向の後着側にあるエッジ部のエッジ長La1、La2が、先着側にあるエッジ部のエッジ長Lb1、Lb2よりも長い(Lb1<La1、Lb2<La2)。これにより、センターブロック51、52のトラクション性が向上して、タイヤのスノー性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、最内センターブロック51のタイヤ赤道面CLに対する突出量Dpが、タイヤ接地幅TWに対して0<Dp/TW≦0.15の関係を有する。これにより、最内センターブロック51の剛性バランスが適正化されて、タイヤのスノー性能およびウェット性能が両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、最内センターブロック51のタイヤ幅方向外側の端部からタイヤ赤道面CLまでの距離D1(図3参照)が、タイヤ接地幅TW(図2参照)に対して0.10≦D1/TW≦0.20の関係を有する。これにより、最内センターブロック51の剛性バランスが適正化されて、タイヤのスノー性能およびウェット性能が両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、最外センターブロック52が、トレッド部センター領域にあるブロック51、52のうち最もタイヤ幅方向外側にあるブロックとして定義される。また、最外センターブロック52のタイヤ幅方向外側の端部からタイヤ赤道面CLまでの距離D2が、タイヤ接地幅TWに対して0.22≦D2/TW≦0.35の関係を有する。これにより、最外センターブロック52の剛性バランスが適正化されて、タイヤのスノー性能およびウェット性能が両立する利点がある。
図6は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。図7は、従来例の空気入りタイヤを示すトレッド平面図である。
この性能試験では、複数種類の試験タイヤについて、(1)ウェット制動性能および(2)スノー制動性能に関する評価が行われた。また、タイヤサイズ205/55R16 91Hの試験タイヤがリムサイズ16×6.5Jのリムに組み付けられ、この試験タイヤに内圧200[kPa]およびJATMA規定の規定荷重が付与される。また、試験タイヤが、試験車両である排気量1500[cc]かつFF(Front engine Front drive)方式の乗用車に装着される。
(1)スノー制動性能に関する評価では、試験車両が雪路試験場のスノー路面を走行し、走行速度40[km/h]からの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。
(2)ウェット制動性能に関する評価では、試験車両が水深1[mm]で散水したアスファルト路を走行し、走行速度85[km/h]からの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて、従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。
実施例の試験タイヤは、図1および図2の構成を備え、タイヤ赤道面CLからタイヤ接地端Tまで延在する長尺な陸部3A、3Bが、タイヤ周方向に隣り合って配置され、且つ、タイヤ赤道面CLに沿って千鳥状に配置されている。また、傾斜主溝2A、2Bが5.0[mm]の溝幅および8.5[mm]の溝深さをそれぞれ有している。また、タイヤ赤道面CL側の貫通溝41が3.0[mm]の溝幅および4.5[mm]の溝深さを有し、タイヤ幅方向外側の貫通溝42が5.0[mm]の溝幅および4.5[mm]の溝深さを有している。また、タイヤ接地幅TWが160[mm]である。また、切欠部61、62が2.5[mm]の開口幅および4.5[mm]の最大深さを有する。
従来例の試験タイヤは、図7の構成を備え、実施例の試験タイヤと比較して、特に、タイヤ赤道面CLまで延在しない短尺な陸部が隣り合う長尺な陸部の間に挿入される点、ならびに、陸部が4本の連通溝(傾斜角θ1~θ4を有する。)および4つのセンターブロック(接地面積S1~S4を有する。)を備える点で相異する。
試験結果が示すように、実施例の試験タイヤでは、従来例の試験タイヤと比較して、タイヤのスノー制動性能およびウェット制動性能が向上することが分かる。
1 空気入りタイヤ;11 ビードコア;12 ビードフィラー;13 カーカス層;14 ベルト層;141、142 交差ベルト;142 ベルトカバー;15 トレッドゴム;16 サイドウォールゴム;17 リムクッションゴム;2A、2B 傾斜主溝;3A、3B 陸部;41、42 貫通溝;51、52 センターブロック;53 ショルダーブロック;61、62 切欠部

Claims (15)

  1. タイヤ周方向に対して一方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および一方のタイヤ接地端に開口する複数の第一傾斜主溝と、
    タイヤ周方向に対して他方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および他方のタイヤ接地端に開口する複数の第二傾斜主溝と、
    隣り合う一対の前記第一傾斜主溝および1本の前記第二傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記一方のタイヤ接地端まで延在する複数の第一陸部と、
    隣り合う一対の前記第二傾斜主溝および1本の前記第一傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記他方のタイヤ接地端まで延在する複数の第二陸部と、を備え、
    複数の前記第一陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、
    複数の前記第二陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、
    前記第一陸部および前記第二陸部が、タイヤ赤道面に沿って千鳥状に配列され、
    前記第一陸部および前記第二陸部のそれぞれが、前記陸部を貫通して前記一対の傾斜主溝に開口する複数の貫通溝と、前記貫通溝に区画されて成る複数のブロックとを有し、
    最外貫通溝が、前記複数の貫通溝のうちタイヤ幅方向の最外側にある貫通溝として定義され、トレッド部センター領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向内側の領域として定義され、トレッド部ショルダー領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向外側の領域として定義され、複数のセンターブロックが、前記複数のブロックのうち前記トレッド部センター領域にある複数のブロックとして定義され、最内センターブロックが、前記複数のセンターブロックのうちタイヤ赤道面に最も近いブロックとして定義され
    前記最内センターブロックのエッジ部が、前記傾斜主溝の接続部に開口する切欠部を有し、且つ、
    前記最内センターブロックの接地面積と前記複数のセンターブロックの接地面積の総和との比が、0.30以上0.50以下の範囲にあることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記最内センターブロックの角部から前記切欠部の開口位置までの距離Lnが、前記最内センターブロックのエッジ部のエッジ長La1に対して0.40≦Ln/La1≦0.60の関係を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記切欠部の延在長さWnが、前記切欠部の配置位置における前記最内センターブロックの幅Wb1’に対して0.30≦Wn/Wb1’≦0.50の関係を有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第一陸部および前記第二陸部のそれぞれが、2本以上4本以下の前記貫通溝と、3つ以上5つ以下の前記ブロックとを備える請求項1~3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 1本の前記第一傾斜主溝が、1本の前記第二傾斜主溝に対してY字状に開口して1つの主溝ユニットを構成し、
    前記主溝ユニットの前記第二傾斜主溝が、タイヤ回転方向に隣り合う他の主溝ユニットの前記第一傾斜主溝に対してY字状に開口し、且つ、
    複数の前記主溝ユニットが、タイヤ周方向に配列される請求項1~4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記貫通溝の溝幅が、タイヤ赤道面に最も近い前記貫通溝から順にタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する請求項1~5のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記貫通溝のタイヤ周方向に対する傾斜角が、タイヤ赤道面に最も近い前記貫通溝の傾斜角から順にタイヤ幅方向外側に向かって単調減少する請求項1~6のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記貫通溝のうちタイヤ赤道面に最も近い最内貫通溝のタイヤ周方向に対する傾斜角が、20[deg]以上40[deg]以下の範囲にある請求項1~7のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記センターブロックの接地面積が、前記最内センターブロックの接地面積からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加する請求項1~のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  10. 隣り合う前記センターブロックの接地面積比が、1.01以上1.50以下の範囲にある請求項1~に記載の空気入りタイヤ。
  11. タイヤ回転方向を指定する表示部を備え、
    前記最内センターブロックの前記傾斜主溝側のエッジ部のうち、タイヤ回転方向の後着側にあるエッジ部のエッジ長が、先着側にあるエッジ部のエッジ長よりも長い請求項1~10に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記最内センターブロックのタイヤ赤道面に対する突出量Dpが、タイヤ接地幅TWに対して0<Dp/TW≦0.15の関係を有する請求項1~11のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記最内センターブロックのタイヤ幅方向外側の端部からタイヤ赤道面までの距離D1が、タイヤ接地幅TWに対して0.10≦D1/TW≦0.20の関係を有する請求項1~12のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  14. 最外センターブロックが、前記複数のセンターブロックのうち最もタイヤ幅方向外側にあるブロックとして定義され、
    最外センターブロックが、トレッド部センター領域にある前記ブロックのうち最もタイヤ幅方向外側にあるブロックとして定義され、且つ、
    前記最外センターブロックのタイヤ幅方向外側の端部からタイヤ赤道面までの距離D2が、タイヤ接地幅TWに対して0.22≦D2/TW≦0.35の関係を有する請求項1~13のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  15. タイヤ周方向に対して一方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および一方のタイヤ接地端に開口する複数の第一傾斜主溝と、
    タイヤ周方向に対して他方に傾斜しつつ延在してタイヤ赤道面および他方のタイヤ接地端に開口する複数の第二傾斜主溝と、
    隣り合う一対の前記第一傾斜主溝および1本の前記第二傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記一方のタイヤ接地端まで延在する複数の第一陸部と、
    隣り合う一対の前記第二傾斜主溝および1本の前記第一傾斜主溝に区画されて成ると共にタイヤ赤道面から前記他方のタイヤ接地端まで延在する複数の第二陸部と、を備え、
    複数の前記第一陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、
    複数の前記第二陸部が、タイヤ周方向に隣り合って配列され、
    前記第一陸部および前記第二陸部が、タイヤ赤道面に沿って千鳥状に配列され、
    前記第一陸部および前記第二陸部のそれぞれが、前記陸部を貫通して前記一対の傾斜主溝に開口する複数の貫通溝と、前記貫通溝に区画されて成る複数のブロックとを有し、
    最外貫通溝が、前記複数の貫通溝のうちタイヤ幅方向の最外側にある貫通溝として定義され、トレッド部センター領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向内側の領域として定義され、トレッド部ショルダー領域が、前記最外貫通溝を境界とするタイヤ幅方向外側の領域として定義され、複数のセンターブロックが、前記複数のブロックのうち前記トレッド部センター領域にある複数のブロックとして定義され、最内センターブロックが、前記複数のセンターブロックのうちタイヤ赤道面に最も近いブロックとして定義され
    前記最内センターブロックのエッジ部が、前記傾斜主溝の接続部に開口する切欠部を有し、且つ、
    前記複数のセンターブロックの接地面積が、前記最内センターブロックの接地面積からタイヤ幅方向外側に向かって単調増加することを特徴とする空気入りタイヤ。
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