JP7119921B2 - 電池制御装置 - Google Patents

電池制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7119921B2
JP7119921B2 JP2018209654A JP2018209654A JP7119921B2 JP 7119921 B2 JP7119921 B2 JP 7119921B2 JP 2018209654 A JP2018209654 A JP 2018209654A JP 2018209654 A JP2018209654 A JP 2018209654A JP 7119921 B2 JP7119921 B2 JP 7119921B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
internal resistance
resistance
vehicle
soc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018209654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020076628A (ja
Inventor
啓一 南浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018209654A priority Critical patent/JP7119921B2/ja
Publication of JP2020076628A publication Critical patent/JP2020076628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7119921B2 publication Critical patent/JP7119921B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本開示は、電池制御装置に関し、より特定的には、車載のバッテリを交換することが可能に構成された車両に用いられる電池制御装置に関する。
近年、ハイブリッド車、電気自動車などの普及が進んでいる。これらの車両に搭載された走行用バッテリは、時間の経過とともに、あるいは車両の走行距離が長くなるに従って劣化し得る。バッテリの劣化が進行した場合、その劣化したバッテリを新品バッテリまたは別の中古バッテリ(劣化の進行度合いが低いバッテリ)に交換することが考えられる。
たとえば特開2018-55793号公報(特許文献1)は、車両に搭載されたバッテリを中古バッテリに交換する際に、交換後の中古バッテリの入出力制限値を車両に設定する電池交換システムを開示する。
特開2018-55793号公報 特開2017-219404号公報
走行用バッテリが搭載された車両では、バッテリの適切な保護と活用とを図るため、バッテリのSOC(State Of Charge)が適宜算出される。バッテリのSOC算出手法としては、SOC-OCV(Open Circuit Voltage)カーブを参照することにより、OCVからSOCを算出する手法が公知である。
しかし、車両の走行中などバッテリの充放電が行われている間には、バッテリのOCVを正確に測定することは困難である。そこで、OCVを直接測定するのに代えて、まず、バッテリのCCV(Closed Circuit Voltage)が測定される。さらに、バッテリを流れる電流IBとバッテリの内部抵抗Rとを用いて、CCVからOCVが推定される(OCV=CCV-IB×R)。そして、推定されたOCVからSOCが算出される。
本発明者は、このような手法を採用する車両においてバッテリが交換された場合に、以下のような課題が生じ得る点に着目した。一般に、新規に開発されたバッテリの内部抵抗は、従来のバッテリの内部抵抗と比べて低いことが多い。このような事情により、交換前のバッテリと交換後のバッテリとでは、内部抵抗の大きさが異なる可能性がある。したがって、交換前のバッテリの内部抵抗に基づき、バッテリの交換後にCCVからOCVを推定して、推定されたOCVからSOCを算出すると、OCVの推定精度が低くなり、その結果としてSOCの算出精度が低くなってしまう可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車載のバッテリを交換することが可能に構成された車両において、バッテリのSOCの算出精度を向上させることである。
本開示のある局面に従う電池制御装置は、車載のバッテリを交換することが可能に構成された車両に用いられる。電池制御装置は、演算部と、取得部とを備える。車両は、バッテリの温度と抵抗との間の所定の相関関係を参照することによってバッテリの温度からバッテリの抵抗を算出し、算出された抵抗を用いてバッテリのOCVを推定し、推定されたOCVからバッテリのSOCを算出する。取得部は、バッテリが第1のバッテリから第2のバッテリに交換された場合に、第2のバッテリの抵抗である第1~第3の抵抗のうちの少なくとも1つを取得する。第1の抵抗は、第2のバッテリが車両に搭載された状態において測定される第2のバッテリの内部抵抗である。第2の抵抗は、他の車両に搭載された第2のバッテリを取り外す際に測定される第2のバッテリの内部抵抗である。第3の抵抗は、第2のバッテリが他の車両に搭載された状態において他の車両から収集される第2のバッテリの内部抵抗である。演算部は、第1のバッテリの抵抗と取得部により取得された第2のバッテリの抵抗との間の抵抗変化量に基づいて、上記相関関係を補正する。
上記構成においては、第1のバッテリから第2のバッテリへの交換の際に、第1のバッテリの抵抗と第2のバッテリの抵抗との抵抗変化量(後述する抵抗変化率)に基づいて、相関関係(後述する抵抗マップ)が補正される。このように補正された相関関係を用いることにより、バッテリのOCV推定に用いられる抵抗に、交換後の第2のバッテリの特性(第1のバッテリから第2のバッテリへの交換に伴う内部抵抗の変化)が反映される。したがって、上記構成によれば、バッテリのOCVの推定精度が向上するため、バッテリのSOCの算出精度を向上させることができる。
本開示によれば、車載のバッテリを交換することが可能に構成された車両において、バッテリのSOCの算出精度を向上させることができる。
実施の形態におけるバッテリの交換態様を説明するための概念図である。 車両の構成をより詳細に示す図である。 バッテリの構成をより詳細に示す図である。 実施の形態1におけるSOC算出処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における補正処理を示すフローチャートである。 抵抗マップの補正手法を説明するための図である。 分極マップの補正手法を説明するための図である。 実施の形態2の変形例1におけるシステムの全体構成を説明するための概念図である。 実施の形態2の変形例2におけるシステムの全体構成を説明するための概念図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<バッテリ交換>
図1は、実施の形態1におけるバッテリの交換態様を説明するための概念図である。図1を参照して、実施の形態1において、車両1は、バッテリ90が搭載されたハイブリッド車である。ただし、車両1は、走行用バッテリが搭載されていればハイブリッド車に限られず、よく、プラグインハイブリッド車、電気自動車または燃料自動車であってもよい。
バッテリ90は、車両1の製造時に車両1に搭載されたものであり、既にある程度劣化が進行している。そのため、バッテリ90は、ディーラ(販売店)または修理工場等において車両1から取り外されて回収される。バッテリ90が取り外された車両1には、新たなバッテリ10が搭載される。この際に、本実施の形態においては、車両1が新たなバッテリ10を適切に使用するための処理がサービスツール200により実行される。
サービスツール200は、ディーラまたは修理工場等に設けられ、車両1と電気的に接続された状態で作業員により操作される端末である。サービスツール200は、車両1のECU(Electronic Control Unit)100に設けられたメモリ102(図2参照)に格納されたマップやプログラムを書き換えることが可能に構成されている。
より具体的には、サービスツール200は、CPU(Central Processing Unit)201(演算部)と、メモリ202と、I/Oポート203(取得部)と、操作ボタン204と、充放電装置205とを含む。操作ボタン204は、サービスツール200を制御するための作業員による各種操作を受け付ける。充放電装置205は、電力変換装置または負荷等であり、バッテリ10を充放電させることが可能に構成されている。実施の形態1において、サービスツール200は、本開示に係る「電池制御装置」に相当する。
なお、車両1から回収されたバッテリ90は、再利用できるか否かが判定される。再利用可能と判定された組電池は、他の車両に搭載されたり、工場等における定置用組電池として再利用されたりする。定置用組電池の用途は特に限定されず、住宅または店舗等において使用されてもよい。一方、再利用不可と判定された組電池には、その材料を再資源化するためのリサイクルが行なわれる。
<車両構成>
図2は、車両1の構成をより詳細に示す図である。図2を参照して、車両1は、バッテリ10と、監視ユニット20と、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)30と、モータジェネレータ41,42と、エンジン50と、動力分割装置60と、駆動軸70と、駆動輪80と、電子制御装置(ECU)100とを備える。
バッテリ10は、モータジェネレータ41,42を駆動するための電力を蓄え、PCU30を通じてモータジェネレータ41,42へ電力を供給する。また、バッテリ10は、モータジェネレータ41,42の発電時にPCU30を通じて発電電力を受けて充電される。
監視ユニット20は、電圧センサ21と、電流センサ22と、温度センサ23とを含む。電圧センサ21は、バッテリ10の電圧VBを検出する。電流センサ22は、バッテリ10に入出力される電流IBを検出する。温度センサ23は、バッテリ10の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果を示す信号をECU100に出力する。なお、電流IBは、バッテリ10の充電時の値が正となるように定められている。
PCU30は、ECU100からの制御信号に従って、バッテリ10とモータジェネレータ41,42との間で双方向の電力変換を実行する。PCU30は、モータジェネレータ41,42の状態を別々に制御可能に構成されており、たとえば、モータジェネレータ41を回生状態(発電状態)にしつつ、モータジェネレータ42を力行状態にすることができる。PCU30は、たとえば、モータジェネレータ41,42に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧をバッテリ10の出力電圧以上に昇圧するコンバータ(いずれも図示せず)とを含んで構成される。
モータジェネレータ41,42の各々は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石(図示せず)が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ41は、主として、動力分割装置60を経由してエンジン50により駆動される発電機として用いられる。モータジェネレータ41が発電した電力は、PCU30を介してモータジェネレータ42またはバッテリ10に供給される。
モータジェネレータ42は、主として電動機として動作し、駆動輪80を駆動する。モータジェネレータ42は、バッテリ10からの電力およびモータジェネレータ41の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動され、モータジェネレータ42の駆動力は駆動軸70に伝達される。一方、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ42は、発電機として動作して回生発電を行なう。モータジェネレータ42が発電した電力は、PCU30を介してバッテリ10に供給される。
エンジン50は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギーをピストンおよびロータなどの運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する内燃機関である。
動力分割装置60は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構(図示せず)を含む。動力分割装置60は、エンジン50から出力される動力を、モータジェネレータ41を駆動する動力と、駆動輪80を駆動する動力とに分割する。
ECU100は、CPU101と、メモリ102と、各種信号が入出力される入出力ポート103とを含んで構成される。ECU100は、各センサから受ける信号ならびにメモリ102に記憶されたプログラムおよびマップに基づいて、車両1を所望の状態に制御するための各種処理を実行する。ECU100により実行される主要な処理として、バッテリ10のSOC算出処理が挙げられる。SOC算出処理については図4にて詳細に説明する。また、ECU100は、SOC算出処理により算出されたSOCに応じて、エンジン50およびPCU30を制御することによってバッテリ10の充放電を制御する。
図3は、バッテリ10の構成をより詳細に示す図である。図3を参照して、バッテリ10は、複数のセルを含んで構成される組電池である。本実施の形態において、各セルは、ニッケル水素電池である。しかし、セルの種類は特に限定されるものではなく、各セルは、たとえばリチウムイオン二次電池であってもよい。
バッテリ10は、直列接続されたM個のモジュール11~1Mを含む。各モジュールは、並列接続されたN個のセルを含む。M,Nは、2以上の自然数である。しかし、このようなバッテリ10の内部構成は例示に過ぎず、特に限定されるものではない。したがって、実施の形態1では、複数のモジュールを互いに区別したり複数のセルを互いに区別したりせず、単にバッテリ10と記載する。また、監視ユニット20は、バッテリ10の電圧VB、電流IBおよび温度TBを監視すると記載する。
<SOC算出処理>
図4は、実施の形態1におけるSOC算出処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば所定の条件が成立する度にECU100により繰り返し実行される。また、このフローチャートに含まれる各ステップ(以下、「S」と略す)は、基本的にはECU100によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU100内に作製された専用のハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図4を参照して、S11において、ECU100は、バッテリ10のCCVを取得する。具体的には、ECU100は、電圧センサ21から取得したバッテリ10の電圧VBの値をバッテリ10のCCVとすることができる。
S12において、ECU100は、電流センサ22からバッテリ10を流れる電流IBを取得するとともに、温度センサ23からバッテリ10の温度TBを取得する。
ECU100に含まれるメモリ102には、事前の予備実験結果に基づき、バッテリ10の内部抵抗Rの温度依存性を規定した抵抗マップMR(図6参照)と、バッテリ10に生じる分極ΔVの温度依存性を規定した分極マップMV(図7参照)とが格納されている。ECU100は、抵抗マップを参照することによって、バッテリ10の温度TBからバッテリ10の内部抵抗Rを取得する(S13)。また、ECU100は、分極マップを参照することによって、バッテリ10の温度TBからバッテリ10の分極ΔVを取得する(S14)。なお、分極ΔVもバッテリ10の充電時の値が正となるように定められる。
S15において、ECU100は、内部抵抗Rとを用いてバッテリ10のCCVからOCVを推定する。具体的には、バッテリ10のOCVは、下記式(1)に従って推定することができる。
OCV=CCV-IB×R-ΔV ・・・(1)
S16において、ECU100は、SOC-OCVカーブ(図示せず)を参照することによって、S15にて推定されたOCVからSOCを算出する。SOC-OCVカーブは、事前実験により求められメモリ102に格納されたものであり、一般的な手法と同様のものであるため、詳細な説明は繰り返さない。
なお、ECU100は、バッテリ10のSOC算出処理に際し、SOC-OCVカーブを用いる手法と、電流積算による手法とを組み合わせてもよい。つまり、バッテリ10のSOCを電流積算法により算出し、算出されたSOCをOCV-OCVカーブを用いた手法により補正してもよい。
<抵抗マップの補正>
一般に、新規のバッテリは、抵抗損失を低減すべく、その内部抵抗が従来のバッテリ(典型的には数年~十数年前に開発されたバッテリ)の内部抵抗よりも低くなるように開発される。したがって、交換後のバッテリ10が新規開発のバッテリである場合には、交換後のバッテリ10の内部抵抗の方が交換前のバッテリ90の内部抵抗よりも低い可能性がある。したがって、バッテリの交換後に、交換前のバッテリ90の内部抵抗Rに基づきCCVからOCVを推定すると、OCVの推定精度が低くなり、その結果としてSOCの算出精度が低くなってしまう可能性がある。
より詳細に説明すると、バッテリ10が放電過多となりやすい高SOC領域では、バッテリ10のOCVから算出されたSOC(制御SOC)が実際のSOC(実SOC)を下回る可能性が高くなり、逆に、バッテリ10が充電過多となりやすい低SOC領域では、制御SOCが実SOCを上回る可能性が高くなる。そうすると、たとえば、バッテリ10のSOCが中間領域内である場合と比べてバッテリ10の充放電電力を制限するなどの各種制御の実行開始タイミングが遅くなり、バッテリ10を適切に保護することができなくなる可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、交換後のバッテリ10の内部抵抗に基づき、サービスツール200を用いて、車両1のメモリ102に格納された抵抗マップMRおよび分極マップMVを補正する構成を採用する。以下、この処理を「補正処理」と称し、詳細に説明する。なお、以下では、交換前のバッテリ90の内部抵抗と交換後のバッテリ10の内部抵抗とを区別するため、前者をR1と記載し、後者をR2と記載する。
図5は、実施の形態1における補正処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば、バッテリ交換時にサービスツール200が車両1に接続された状態で、バッテリ交換を行ったことを示す操作が操作ボタン204に対して行われた場合にサービスツール200により実行される。このフローチャートに含まれる各ステップは、基本的にはサービスツール200(CPU201)によるソフトウェア処理によって実現されるが、サービスツール200内に作製された専用のハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
図5を参照して、S21において、サービスツール200は、交換前のバッテリ90の内部抵抗R1を取得する。具体的には、サービスツール200は、ECU100との通信により、ECU100のメモリ102に格納された抵抗マップMRから、交換後のバッテリ10の現在の温度TBに応じた交換前のバッテリ90の内部抵抗R1の値を取得する。
S22において、サービスツール200は、交換後のバッテリ10を充放電(充電および放電のうちの一方または両方)させ、バッテリ10の電圧VBおよび電流IBからバッテリ10の内部抵抗R2(=VB/IB)を算出する。
S23において、サービスツール200は、S22にて算出された内部抵抗R2を所定の基準抵抗Rrefと比較する。バッテリ10の内部抵抗R2が基準抵抗Rref以上である場合(S23においてNO)には、バッテリが交換されたものの、交換前のバッテリ90の内部抵抗R1との比較において、バッテリ10の内部抵抗R2は大きく低下していない。この場合には、以降の処理はスキップされ、一連の処理が終了する。
これに対し、バッテリ10の内部抵抗R2が基準抵抗Rref未満である場合(S23においてYES)には、バッテリ交換により、バッテリ10の内部抵抗は大きく低下している。したがって、サービスツール200は、処理をS24に進め、交換前のバッテリ90の内部抵抗R1に対する交換後のバッテリ10の内部抵抗R2の抵抗変化率K(=内部抵抗R2/内部抵抗R1)を算出する。抵抗変化率Kは、本開示に係る「抵抗変化量」の一例である。
S25において、サービスツール200は、S24にて算出された抵抗変化率Kを用いて、ECU100のメモリ102に格納された抵抗マップMRを補正する。言い換えると、サービスツール200は、抵抗マップMRに規定された内部抵抗の値を抵抗変化率Kに基づき補正し、補正後の値により抵抗マップMRを書き換える。同様に、サービスツール200は、抵抗変化率Kを用いて分極マップMVに規定された分極の値を補正し、補正後の値により分極マップMVを書き換える(S26)。
図6は、抵抗マップMRの補正手法を説明するための図である。図6を参照して、抵抗マップMRでは、バッテリ10の温度TB毎(あるいは所定幅の温度TB毎)に内部抵抗R1が規定されている。サービスツール200は、バッテリ交換前の内部抵抗R1の各値(図6ではRa,Rb,Rcを例示する)に抵抗変化率Kを乗算する。これにより、バッテリ交換後の内部抵抗R2に応じた値に抵抗マップMRが補正される。なお、抵抗マップMRは、本開示に係る「相関関係」に相当する。
図7は、分極マップMVの補正手法を説明するための図である。図7を参照して、バッテリを交換した際の内部抵抗の変化と分極の変化とが同様の傾向を示すとの知見に基づき、分極マップMVにおいても、サービスツール200は、バッテリ交換前の分極ΔV1の各値(図7ではΔVa,ΔVb,ΔVc)に抵抗変化率Kを乗算する。これにより、バッテリ交換後の分極ΔV2に応じた値に分極マップMVが補正される。
なお、本実施の形態における補正処理では、抵抗マップMPおよび分極マップMVの両方を抵抗変化率Kに基づいて補正する構成について説明した(S25,S26参照)。しかし、本開示において両方のマップを補正することは必須ではなく、分極マップMVについては補正を行わなくてもよい。
以上のように、実施の形態1においては、バッテリ交換の際に、交換前のバッテリ90の内部抵抗R1と交換後のバッテリ10の内部抵抗R2との抵抗変化率K(=R2/R1)を用いて、抵抗マップMRおよび分極マップMVが補正される(図6および図7参照)。このように補正された抵抗マップMRおよび分極マップMVを用いることにより、バッテリ10のOCVを推定する処理(図4のS15参照)における内部抵抗Rと分極ΔVとに、交換後のバッテリ10の特性(内部抵抗の低下)が反映される。したがって、実施の形態1によれば、バッテリ10のOCVの推定精度が向上するため、その結果として、バッテリ10のSOCの算出精度を向上させることができる。なお、実施の形態1におけるバッテリ10の内部抵抗R2は、本開示に係る「第1の抵抗値」に相当する。
[実施の形態1の変形例]
図5に示した補正処理のフローチャートにおいて、交換後のバッテリ10の内部抵抗R2と基準抵抗Rrefとを比較する処理(S23参照)は、必須の処理ではない。一般に、新品バッテリの内部抵抗が低いのに対し、劣化が進行したバッテリの内部抵抗は高い。車両1のユーザによっては、たとえばバッテリ交換費用の低減のため、ある程度劣化したバッテリへの交換を希望する可能性も考えられる。S23の処理を省略することにより、そのような劣化したバッテリへの交換にも図5に示した補正処理を適用することが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、図3に示したようなバッテリ10の構成において、バッテリ10全体のOCVを補正し、それによりバッテリ10のSOCを算出する例について説明した。しかしながら、バッテリの劣化の進行度合いによっては、バッテリの一部のみ(すなわち、バッテリを構成するモジュールのうちの一部のみ)を交換することも考えられる。
より具体的に説明すると、たとえば、バッテリの端部に配置されたモジュールは、バッテリの冷却機構により冷却されて温度が低下しやすい。その一方で、バッテリの中央部に配置されたモジュールは、その両端に配置されたモジュールにより放熱が妨げられ、温度が上昇しやすい。その結果、バッテリの中央部に配置されたモジュールの劣化がバッテリの端部に配置されたモジュールの劣化よりも進行し、バッテリの中央部に配置されたモジュールのみを交換することも考えられる。
ここでは、一例として、図3に示した構成において、車両1に搭載されたモジュール12のみを新たなモジュールと交換する状況を想定する。この場合、モジュール12のOCVを推定する。この推定手法は、OCVの推定単位がバッテリ全体か単一のモジュールかで異なるものの、図4に示した手法(S11~S15参照)と同様である。そして、モジュール11~1M毎にSOCを算出し、算出されたモジュール11~1M毎のSOCからバッテリ10全体のSOCを算出する。
このように、バッテリ10全体に代えてモジュール11~1M毎にOCVからSOCを推定する場合、ECU100のメモリ102にモジュール毎の抵抗マップMRおよび分極マップMVを格納しておくことにより、図5と同様の補正処理により、モジュール11~1M毎に抵抗マップMRおよび分極マップMVを補正することができる。その結果として、バッテリ10のOCVの推定精度が向上するため、バッテリ10のSOCの算出精度についても向上させることが可能になる。なお、実施の形態2においては、ECU100が本開示に係る「電池制御装置」に相当する。
[実施の形態2の変形例1]
実施の形態1では、抵抗マップMRおよび分極マップMVの補正にサービスツール200を用いる構成を説明したが、以下に説明するように、サービスツール200を用いなくても両マップの補正は可能である。
図8は、実施の形態2の変形例1におけるシステムの全体構成を説明するための概念図である。図8に示す例では、車両2~5から取り出されたモジュールに含まれるモジュールを用いて新たなバッテリが再構築(リビルド)され、リビルドされたバッテリが車両1に載せ換えられる状況を考える。
図8に示すシステムには、サーバ300と、検査装置400とが設けられている。検査装置400は、複数の車両2~5の各々から取り出されたモジュール毎に内部抵抗を検査し、その検査結果をサーバ300に送信する。サーバ300は、各車両2~5から取得したモジュール毎の内部抵抗に関する情報を図示しないデータベースに格納する。
このように、車両1に新たなバッテリ10を搭載する際にサービスツール200を用いるのに代えて、各車両2~5からバッテリ90を取り出す際にモジュール毎の内部抵抗を測定してもよい。そして、サービスツール200に代えて車両1のECU100が図5と同様の補正処理を実行することにより、バッテリ10のOCVの推定精度を向上させ、それにより、バッテリ10のSOCの算出精度についても向上させることができる。
実施の形態2の変形例1によれば、専用の検査装置400を用いることで、規定の電流を流した状態で、バッテリ90の内部抵抗を測定することができる。言い換えると、内部抵抗の測定条件を予め定められた条件に統一させることができる。これにより、バッテリ90の内部抵抗を高精度に測定することができる。なお、実施の形態2の変形例1においては、ECU100が本開示に係る「電池制御装置」に相当する。また、実施の形態2の変形例1におけるバッテリ10の内部抵抗R2は、本開示に係る「第2の抵抗値」に相当する。
[実施の形態2の変形例2]
図9は、実施の形態2の変形例2におけるシステムの全体構成を説明するための概念図である。図9に示すように、実施の形態2の変形例2では、車両1を含む複数の車両1~5の各々は、外部に設置されたサーバ300との双方向通信が可能に構成されている。各車両2~5は、自身のバッテリの内部抵抗を定期的に算出し、その算出結果をサーバ300に送信する。サーバ300は、各車両から収集した内部抵抗に関する情報をデータベース(図示せず)に格納する。
実施の形態2の変形例2では、検査装置400を準備しなくても各車両2~5からバッテリ90(より詳細にはモジュール毎)の内部抵抗に関する情報を収集することができる。なお、実施の形態2の変形例2においては、ECU100が本開示に係る「電池制御装置」に相当する。また、実施の形態2の変形例2におけるバッテリ10の内部抵抗R2は、本開示に係る「第3の抵抗値」に相当する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される
1~5 車両、10,90 バッテリ、11~1M モジュール、20 監視ユニット、21 電圧センサ、22 電流センサ、23 温度センサ、30 PCU、41,42 モータジェネレータ、50 エンジン、60 動力分割装置、70 駆動軸、80 駆動輪、100 ECU、101 CPU、102 メモリ、103 入出力ポート、200 サービスツール、201 CPU、202 メモリ、203 I/Oポート、204 操作ボタン、205 充放電装置。

Claims (2)

  1. 車載のバッテリを交換することが可能に構成された車両に用いられる電池制御装置であって、
    前記車両は、
    前記バッテリの温度と内部抵抗との間の第1の相関関係を参照することによって、前記バッテリの温度から前記バッテリの内部抵抗を算出し
    前記バッテリの温度と分極電圧との間の第2の相関関係を参照することによって、前記バッテリの温度から前記バッテリの分極電圧を算出し、
    算出された内部抵抗および分極電圧を用いて前記バッテリのOCVを推定し、
    推定されたOCVから前記バッテリのSOCを算出し、
    前記電池制御装置は、
    前記バッテリが第1のバッテリから第2のバッテリに交換された場合に、前記第2のバッテリの内部抗を取得する取得部と、
    演算部とを備え、
    前記演算部は、前記第1のバッテリの内部抵抗と前記取得部により取得された前記第2のバッテリの内部抵抗との間の抵抗変化量に基づいて、前記第1および第2の相関関係を補正する、電池制御装置。
  2. 前記第2のバッテリの内部抵抗は、第1~第3の抵抗のうちの少なくとも1つを含み、
    前記第1の抵抗は、前記第2のバッテリが前記車両に搭載された状態において測定される前記第2のバッテリの内部抵抗であり、
    前記第2の抵抗は、他の車両に搭載された前記第2のバッテリを取り外す際に測定される前記第2のバッテリの内部抵抗であり、
    前記第3の抵抗は、前記第2のバッテリが前記他の車両に搭載された状態において前記他の車両から収集される前記第2のバッテリの内部抵抗である、請求項1に記載の電池制御装置。
JP2018209654A 2018-11-07 2018-11-07 電池制御装置 Active JP7119921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018209654A JP7119921B2 (ja) 2018-11-07 2018-11-07 電池制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018209654A JP7119921B2 (ja) 2018-11-07 2018-11-07 電池制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020076628A JP2020076628A (ja) 2020-05-21
JP7119921B2 true JP7119921B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=70723904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018209654A Active JP7119921B2 (ja) 2018-11-07 2018-11-07 電池制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7119921B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297800A (ja) 2000-04-10 2001-10-26 Toyota Motor Corp バッテリ充電状態判定方法及び装置
JP2005114646A (ja) 2003-10-10 2005-04-28 Toyota Motor Corp 二次電池における残存容量の算出装置および算出方法
JP2006058114A (ja) 2004-08-19 2006-03-02 Toyota Motor Corp 制御システムおよび推定システムならびにそれを用いた電池の残存容量推定システムおよび残存容量推定方法
JP2013088156A (ja) 2011-10-14 2013-05-13 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法
US20140103933A1 (en) 2012-10-12 2014-04-17 GM Global Technology Operations LLC Method and system for estimating battery capacity in a vehicle
JP2014211307A (ja) 2011-08-30 2014-11-13 三洋電機株式会社 バッテリシステム、充電状態推定装置、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置
JP2015103387A (ja) 2013-11-25 2015-06-04 プライムアースEvエナジー株式会社 使用済み二次電池の選択方法、及び、組電池の製造方法
JP2017219404A (ja) 2016-06-07 2017-12-14 日立化成株式会社 車両およびその電池状態検知システム
JP2018055793A (ja) 2016-09-26 2018-04-05 トヨタ自動車株式会社 電池交換システム
JP2018128769A (ja) 2017-02-07 2018-08-16 トヨタ自動車株式会社 電池交換支援システムおよびそれに用いられるサーバ
WO2018186088A1 (ja) 2017-04-07 2018-10-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池制御装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297800A (ja) 2000-04-10 2001-10-26 Toyota Motor Corp バッテリ充電状態判定方法及び装置
JP2005114646A (ja) 2003-10-10 2005-04-28 Toyota Motor Corp 二次電池における残存容量の算出装置および算出方法
JP2006058114A (ja) 2004-08-19 2006-03-02 Toyota Motor Corp 制御システムおよび推定システムならびにそれを用いた電池の残存容量推定システムおよび残存容量推定方法
JP2014211307A (ja) 2011-08-30 2014-11-13 三洋電機株式会社 バッテリシステム、充電状態推定装置、電動車両、移動体、電力貯蔵装置および電源装置
JP2013088156A (ja) 2011-10-14 2013-05-13 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法
US20140103933A1 (en) 2012-10-12 2014-04-17 GM Global Technology Operations LLC Method and system for estimating battery capacity in a vehicle
JP2015103387A (ja) 2013-11-25 2015-06-04 プライムアースEvエナジー株式会社 使用済み二次電池の選択方法、及び、組電池の製造方法
JP2017219404A (ja) 2016-06-07 2017-12-14 日立化成株式会社 車両およびその電池状態検知システム
JP2018055793A (ja) 2016-09-26 2018-04-05 トヨタ自動車株式会社 電池交換システム
JP2018128769A (ja) 2017-02-07 2018-08-16 トヨタ自動車株式会社 電池交換支援システムおよびそれに用いられるサーバ
WO2018186088A1 (ja) 2017-04-07 2018-10-11 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020076628A (ja) 2020-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6384412B2 (ja) 電源装置
JP4116609B2 (ja) 電源制御装置、電動車両および電池制御ユニット
JP5008863B2 (ja) 二次電池用の制御装置、二次電池の温度推定方法を用いた二次電池の劣化判定方法
JP5656415B2 (ja) 二次電池の状態判定装置及び制御装置
JP4806558B2 (ja) 二次電池用の制御装置及び二次電池の劣化判定方法
JP5009721B2 (ja) 二次電池の充電状態推定装置及びプログラム
WO2011061811A1 (ja) 車両および車両の制御方法
JP2017134894A (ja) 二次電池の再利用方法
KR20200026739A (ko) 이차전지의 열화 상태 추정 방법 및 이차전지 시스템
JP2009250970A (ja) バッテリーの残存容量の推定方法
JP2015155859A (ja) 電池残量推定装置、電池パック、蓄電装置、電動車両および電池残量推定方法
JP2010232106A (ja) 電池制御装置、車両、及び電池制御方法
JP7095587B2 (ja) 電池システム、電動車両およびその制御方法
JP2019100754A (ja) 二次電池の劣化状態推定方法および二次電池システム
JP2004015866A (ja) 充放電制御装置及び方法
WO2009154746A2 (en) Diagnosing battery voltage mis-reporting
JP2020145799A (ja) バッテリの充電方法
WO2011145255A1 (ja) 電池制御装置および車両
JP2020064823A (ja) 車両、二次電池の劣化評価装置および劣化評価方法
US11180051B2 (en) Display apparatus and vehicle including the same
JP7119921B2 (ja) 電池制御装置
JP2019124567A (ja) 電池システム
JP6927000B2 (ja) 二次電池の劣化状態推定方法
JP2021099951A (ja) 電池システム
JP6760133B2 (ja) 電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220718

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7119921

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151