JP2020145799A - バッテリの充電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイレート劣化が起こりにくくすることが可能なバッテリの充電方法を提供する。【解決手段】車両1に搭載されたリチウムイオン二次電池であるバッテリ10を車両1の外部の充電スタンド300から供給される電力により充電する充電方法であって、監視ユニット200は、車両1の走行時に、バッテリ10のSOCが低い領域ほどバッテリの抵抗値が高くなる傾向を示すバッテリ10のSOCと抵抗値との間の相関関係を取得し、取得した相関関係に基づいてバッテリ10の負極への金属リチウムの析出を抑制可能な充電電流をバッテリ10のSOC領域ごとに決定して充電スタンド300に送信する。【選択図】図1

Description

この開示は、バッテリの充電方法に関し、特に、バッテリの劣化を軽減するのに適したバッテリの充電方法に関する。
従来、充電中の電池の電圧Vbを検出し、電圧Vbの増加に応じて充電電流Ibを段階的にさげる、急速充電器の制御方法があった(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−277166号公報
ハイレート充電とは、電池の理論容量を1時間で完全充電させる電流の大きさである1Cの数倍から数十倍の充電であり、いわゆる急速充電のことである。発明者らは、低SOC(State Of Charge)域では、高SOC域と比較して、ハイレート充電によるバッテリの内部抵抗の上昇が起こりやすいとの新たな知見を得た。これにより、特許文献1の技術のように、充電時に低SOC域で高い充電電流を流すと、ハイレート充電による電池の劣化であるハイレート劣化が起こりやすくなる。
この開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ハイレート劣化が起こりにくくすることが可能なバッテリの充電方法を提供することである。
この開示に係るバッテリの充電方法は、車両に搭載されたリチウムイオン二次電池であるバッテリを車両の外部から供給される電力により充電する、バッテリの充電方法であって、バッテリのSOCが低い領域ほどバッテリの抵抗値が高くなる傾向を示すバッテリのSOCと抵抗値との間の相関関係を車両の走行時に取得するステップと、バッテリの負極への金属リチウムの析出を抑制可能な充電電流を相関関係に基づいてバッテリのSOC領域ごとに決定するステップとを含む。
この開示によれば、ハイレート劣化が起こりにくくすることが可能なバッテリの充電方法を提供することができる。
この開示の実施の形態に係る充電システムの全体構成を概略的に示す図である。 低SOC域でのハイレート充電による抵抗上昇を説明するための図である。 この実施の形態の充電電流管理処理の流れを示すフローチャートである。 この実施の形態におけるSOCおよび抵抗値のマップの一例を示す図である。 この実施の形態におけるSOC範囲ごとの抵抗値の傾きを示すデータである。 この実施の形態における車両の充電時のSOCの上昇に対する充電電流の変化を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<充電システムの構成>
図1は、この開示の実施の形態に係る充電システムの全体構成を概略的に示す図である。図1を参照して、この実施の形態における充電システムは、車両1と、サーバ200と、充電スタンド300と、通信ネットワーク900とを含む。車両1は、プラグインハイブリッド車両である。しかし、本開示に係る車両1は、プラグインハイブリッド車両に限定されず、電気自動車または燃料電池車であってもよい。
車両1は、モータジェネレータ71,72と、エンジン73と、動力分割装置74と、駆動軸75と、駆動輪76と、バッテリ10と、監視ユニット20と、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)30と、インレット40と、充電装置50と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)100と、通信部90とをさらに備える。
モータジェネレータ71,72の各々は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石(図示せず)が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ71は、主として、動力分割装置74を経由してエンジン73により駆動される発電機として用いられる。モータジェネレータ71が発電した電力は、PCU30を介してモータジェネレータ72またはバッテリ10に供給される。
モータジェネレータ72は、主として電動機として動作し、駆動輪76を駆動する。モータジェネレータ72は、バッテリ10からの電力およびモータジェネレータ71の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動され、モータジェネレータ72の駆動力は駆動軸75に伝達される。一方、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ72は、発電機として動作して回生発電を行なう。モータジェネレータ72が発電した電力は、PCU30を介してバッテリ10に供給される。
エンジン73は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギをピストンおよびロータなどの運動子(図示せず)の運動エネルギに変換することによって動力を出力する内燃機関である。
動力分割装置74は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3種類の歯車の回転軸を有する遊星歯車機構(図示せず)を含む。動力分割装置74は、エンジン73から出力される動力を、モータジェネレータ71を駆動する動力と、駆動輪76を駆動する動力とに分割する。
バッテリ10は、複数のセルを含んで構成される組電池である。本実施の形態において、各セルは、リチウムイオン二次電池である。バッテリ10は、モータジェネレータ71,72を駆動するための電力を蓄え、PCU30を通じてモータジェネレータ71,72へ電力を供給する。また、バッテリ10は、モータジェネレータ71,72の発電時にPCU30を通じて発電電力を受けて充電される。
監視ユニット20は、電圧センサ21と、電流センサ22と、温度センサ23とを含む。電圧センサ21は、バッテリ10の電圧VBを検出する。電流センサ22は、バッテリ10に入出力される電流IBを検出する。温度センサ23は、バッテリ10の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果を示す信号をECU100に出力する。
PCU30は、ECU100からの制御信号に従って、バッテリ10とモータジェネレータ71,72との間で双方向の電力変換を実行する。PCU30は、モータジェネレータ71,72の状態を別々に制御可能に構成されており、たとえば、モータジェネレータ71を回生状態(発電状態)にしつつ、モータジェネレータ72を力行状態にすることができる。PCU30は、たとえば、モータジェネレータ71,72に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧をバッテリ10の出力電圧以上に昇圧するコンバータ(いずれも図示せず)とを含んで構成される。
インレット40は、充電ケーブル322のコネクタ321を接続可能に構成されている。インレット40は、充電ケーブル322のコネクタ321を介して、車両1の外部に設けられた充電スタンド300からの電力供給を受ける。充電スタンド300からの電力は、インレット40を介して充電装置50に供給される。
充電装置50は、充電スタンド300からインレット40を介して供給された電力を、ECU100からの制御信号に従ってバッテリ10の充電(プラグイン充電)に適した電力に変換する。充電装置50は、たとえばインバータおよびコンバータ(いずれも図示せず)を含んで構成されている。充電装置50による電力変換が行なわれた電力は電力線PL,NL間に出力される。
通信部90は、車載DCM(DCM:Data Communication Module)であって、アンテナ91を介して無線で通信ネットワーク900と接続され、ECU100からの制御信号に従って、ECU100とサーバ200との双方向のデータ通信が可能なように構成されている。通信ネットワーク900は、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などのプライベートネットワーク、および、インターネットや公衆回線や公衆無線LANなどのパブリックネットワークを含む。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ(ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory))102と、各種信号が入出力される入出力ポート(図示せず)とを含んで構成される。ECU100は、各センサから受ける信号ならびにメモリ102に記憶されたプログラムおよびマップに基づいて、車両1を所望の状態に制御するための各種処理を実行する。
ECU100により実行される主要な制御として、バッテリ10の充放電制御が挙げられる。より具体的には、ECU100は、エンジン73およびPCU30を制御することによってバッテリ10の充放電を制御するECU100は、電力線PL,NLに電気的に接続される車室内の空調装置などの負荷を制御することによりバッテリ10を放電させたり、充電装置50を制御することによりバッテリ10を充電したりすることも可能である。
充電スタンド300は、給電部320と、通信部330と、制御部310とを備える。制御部310は、車両1のECU100と同様、CPUとメモリと入出力ポートとを含み、各部から受ける信号およびメモリに記憶されたプログラムに基づいて充電スタンド300を制御する。給電部320は、制御部310からの制御信号に従って外部電源からの電力を、充電ケーブル322のコネクタ321を介して車両1に給電する。通信部330は、アンテナ331を介して無線で通信ネットワーク900と接続され、制御部310からの制御信号に従って、制御部310とサーバ200との双方向のデータ通信が可能なように構成されている。
サーバ200は、CPU210と、記憶装置220と、通信部230とを備える。CPU210は、各部から受ける信号および記憶装置220に記憶されたプログラムおよびデータに基づいて各種処理を実行する。記憶装置220は、メモリおよび外部記憶装置を含み、CPU210によって用いられるプログラムおよびデータを記憶する。通信部230は、通信ネットワーク900と接続され、CPU210からの制御信号に従って、車両1および充電スタンド300とCPU210との双方向のデータ通信が可能なように構成されている。
従来、充電中の電池の電圧Vbを検出し、電圧Vbの増加に応じて充電電流Ibを段階的にさげる、急速充電器の制御方法があった。発明者らは、低SOC域では、高SOC域と比較して、ハイレート充電によるバッテリの内部抵抗の上昇が起こりやすいとの新たな知見を得た。これにより、充電時に低SOC域で高い充電電流を流すと、ハイレート劣化が起こりやすくなる。
図2は、低SOC域でのハイレート充電による抵抗上昇を説明するための図である。図2を参照して、バッテリ10のSOCが40%まで充電されたときに充電電流を増加させる場合は、SOCが60%、70%および80%まで充電されたときに充電電流を増加させる場合と比較して、充電回数の増加に対するバッテリ10の内部抵抗値の増加率が大幅に大きくなる。
そこで、この開示に係るバッテリ10の充電方法は、車両1に搭載されたリチウムイオン二次電池であるバッテリ10を車両1の外部から供給される電力により充電する充電方法であって、バッテリ10のSOCが低い領域ほどバッテリ10の抵抗値が高くなる傾向を示すバッテリ10のSOCと抵抗値との間の相関関係を車両1の走行時に取得するステップと、バッテリ10の負極への金属リチウムの析出を抑制可能な充電電流を相関関係に基づいてバッテリ10のSOC領域ごとに決定するステップとを含む。これにより、ハイレート劣化が起こりにくくすることができる。
以下、この実施の形態の制御について説明する。図3は、この実施の形態の充電電流管理処理の流れを示すフローチャートである。この充電電流管理処理は、サーバ200のCPU210によって実行される上位の処理から呼出されて実行される。
図3を参照して、サーバ200のCPU210は、車両1からデータを収集する周期となったか否かを判断する(ステップS111)。データ収集周期は、車両1のECU100のメモリ102に定期的に記憶される収集対象のデータが、メモリ102のデータ記憶容量の範囲内で記憶可能な期間以内の周期である。
車両1においては、ECU100のCPU101が、車両1の走行中に、監視ユニット20の電圧センサ21および電流センサ22からの検出結果を示す信号を取得し、当該信号で示されるバッテリ10の電圧Vおよび電流Iを特定し、電圧Vおよび電流Iを用いてSOCを算出し、SOCが所定%(たとえば5%)変化するごとに、特定した電圧Vおよび電流Iから抵抗値R=V/Iを算出し、SOCと抵抗値Rとを対応付けてメモリ102に記憶させる。SOCの算出方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
データ収集周期となった(ステップS111でYES)と判断した場合、CPU210は、車両1から前回取得した以降の複数のSOCおよび抵抗値Rの組を取得して、当該車両1の車両IDに対応付けて、記憶装置220に記憶させる(ステップS112)。
ステップS112の後、および、データ収集周期でない(ステップS111でNO)と判断した場合、CPU210は、充電電流を決定する周期となったか否かを判断する(ステップS113)。充電電流を決定する周期は、車両1からのデータ収集周期以上の周期であればよく、データ収集周期ごとであってもよいし、所定回のデータ収集周期ごとであってもよいし、車両1が所定距離走行するごとであってもよいし、所定日数または所定月数など所定期間ごとであってもよい。
充電電流の決定周期となった(ステップS113でYES)と判断した場合、CPU210は、車両1についてSOCおよび抵抗値のマップを作成する(ステップS114)。
図4は、この実施の形態におけるSOCおよび抵抗値のマップの一例を示す図である。図4を参照して、図3のステップS114においては、図4で示すグラフを特定可能なマップが作成される。ハイレート劣化の進行に伴って、バッテリ10の低SOC域の抵抗値が上昇してゆく。図4においては、SOC50%以下の低SOC域の抵抗値がSOCが低下するに応じて上昇している。
図3に戻って、CPU210は、ステップS114で作成したマップから各SOC範囲の傾きを算出する(ステップS115)。
図5は、この実施の形態におけるSOC範囲ごとの抵抗値の傾きを示すデータである。図5を参照して、80%〜90%から50%〜60%までのSOC範囲では、抵抗値の傾きは、0.000である。40%〜50%以下のSOC範囲では、抵抗値の傾きがSOCが小さくなるに応じて大きくなる。
図3に戻って、CPU210は、傾きが上昇し始めるSOCを急速充電の充電電流の切替SOCとして決定する(ステップS116)。具体的には、図5のデータから、傾きn<傾きn+1≒傾きn+2≒傾きn+3の部分(図5の破線で囲まれている部分)を抽出し、傾きnと傾きn+1との境界のSOCを、急速充電の充電電流の切替SOC(図4のX%)に決定する。ここでは、X=50%である。
CPU210は、バッテリ10のSOCが切替SOC以上であるときの充電電流Ic2を決定する(ステップS117)。充電電流Ic2は、低SOC域でのバッテリ10の内部抵抗の上昇を防ぐために、この実施の形態においては、2C以下となるように決定する。低SOC域の充電電流Ic2は、バッテリ10の開発段階で内部抵抗の上昇が少なくなり、さらに、後述のIc1=Ic2×a/bが、バッテリ10の負極への金属リチウムの析出を抑制可能な充電電流となる値を、実験またはシミュレーションで予め定めておく。
CPU210は、バッテリ10のSOCが切替SOC未満であるときの充電電流Ic1=Ic2×a/bを決定する(ステップS118)。aは、切替SOC未満のときの内部抵抗の最大値であり、この実施の形態においては、図4で示されるように、1.3mΩである。bは、切替SOC以上のときの内部抵抗の最大値であり、この実施の形態においては、図4で示されるように、1.05mΩである。
CPU210は、算出した切替SOCおよび充電電流Ic1,Ic2を、車両IDに対応づけて記憶装置220に記憶する(ステップS119)。
車両1に充電するときに、車両1のインレット40に、充電スタンド300の充電ケーブル322のコネクタ321が接続されると、充電スタンド300の制御部310は、車両1のECU100と通信して、車両1の車両IDを取得し、取得した車両IDを、通信部330からサーバ200に送信する。
ステップS119の後、および、充電電流の決定周期でない(ステップS113でNO)と判断した場合、CPU210は、通信部230によって充電スタンド300から車両IDを受信したか否かを判断する(ステップS121)。
車両IDを受信した(ステップS121でYES)と判断した場合、CPU210は、受信した車両IDに対応して記憶装置220に記憶されている切替SOCおよび充電電流Ic1,Ic2を、通信部230から充電スタンド300に送信する(ステップS122)。ステップS122の後、および、車両IDを受信していない(ステップS121でNO)と判断した場合、CPU210は、実行する処理をこの充電電流管理処理の上位の処理に戻す。
図6は、この実施の形態における車両1の充電時のSOCの上昇に対する充電電流の変化を示す図である。図6を参照して、充電スタンド300の制御部310は、通信部330によって、サーバ200から切替SOCおよび充電電流Ic1,Ic2を受信すると、車両1のバッテリ10のSOCが切替SOC未満であるときには、充電電流Ic1で車両1に電力を供給し、車両1のバッテリ10のSOCが切替SOC以上となると、充電電流Ic2で車両1に電力を供給する。
これにより、ハイレート劣化によるバッテリ10の内部抵抗の上昇が起こりやすい低SOC域では充電電流を抑えることができるとともに、リチウム析出が起こりやすい高SOC域では内部抵抗を下げるために充電電流を高くすることができる。その結果、バッテリ10のハイレート劣化を起こりにくくすることができるとともに、バッテリ10の負極への金属リチウムの析出を抑制することができる。
[変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、図6で示したように、SOC領域を2段階に分けて、SOC領域ごとに充電電流を切替えるようにした。しかし、これに限定されず、SOC領域を2以上の多段階に分けて、SOC領域ごとに充電電流を切替えるようにしてもよい。また、SOCの増加に応じて徐々に充電電流を増加させるようにしてもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、図3のステップS111およびステップS112で示したように、車両1において、SOCが所定%変化するごとに、SOCとバッテリ10の内部抵抗値Rとをメモリ102に記憶させるようにした。しかし、SOCとバッテリ10の内部抵抗値Rとをメモリ102に記憶させるタイミングはどのようなタイミングであってもよく、たとえば、所定期間ごとであってもよいし、所定距離の走行ごとであってもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、図3のステップS111で示したように、データ収集周期ごとに、SOCとバッテリ10の内部抵抗値Rとを車両1から取得するようにした。しかし、SOCとバッテリ10の内部抵抗値Rとを車両1から取得するタイミングはどのようなタイミングであってもよく、たとえば、SOCおよび内部抵抗値Rが算出されるごとであってもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、図3で示したように、サーバ200において切替SOCおよび充電電流を決定するようにした。しかし、これに限定されず、切替SOCおよび充電電流を車両1において決定するようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態を、図3で示した充電電流管理処理を実行するバッテリ10の充電方法の開示と捉えることができる。また、このような充電方法を実行する充電システムの開示と捉えることができる。
[効果]
(1) 図1で示したように、バッテリ10の充電方法は、車両1に搭載されたリチウムイオン二次電池であるバッテリ10を車両1の外部の充電スタンド300から供給される電力により充電する充電方法である。図3で示したように、充電方法は、バッテリ10のSOCが低い領域ほどバッテリの抵抗値が高くなる傾向を示すバッテリ10のSOCと抵抗値との間の相関関係を車両の走行時に取得するステップ(ステップS111〜ステップS112)と、バッテリ10の負極への金属リチウムの析出を抑制可能な充電電流を相関関係に基づいてバッテリ10のSOC領域ごとに決定するステップ(ステップS113〜ステップS119)とを含む。これにより、ハイレート劣化が起こりにくくすることができる。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 バッテリ、20 監視ユニット、21 電圧センサ、22 電流センサ、23 温度センサ、30 PCU、40 インレット、50 充電装置、71,72 モータジェネレータ、73 エンジン、74 動力分割装置、75 駆動軸、76 駆動輪、90,230,330 通信部、91,331 アンテナ、100 ECU、101,210 CPU、102 メモリ、200 サーバ、220 記憶装置、300 充電スタンド、310 制御部、320 給電部、321 コネクタ、322 充電ケーブル、900 通信ネットワーク。

Claims (1)

  1. 車両に搭載されたリチウムイオン二次電池であるバッテリを前記車両の外部から供給される電力により充電する、前記バッテリの充電方法であって、
    前記バッテリのSOCが低い領域ほど前記バッテリの抵抗値が高くなる傾向を示す前記バッテリのSOCと抵抗値との間の相関関係を前記車両の走行時に取得するステップと、
    前記バッテリの負極への金属リチウムの析出を抑制可能な充電電流を前記相関関係に基づいて前記バッテリのSOC領域ごとに決定するステップとを含む、バッテリの充電方法。
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