JP2018098923A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光発電装置を備えた車両において、二次電池の劣化を抑制する。【解決手段】車両1は、ナビゲーション装置80と、ソーラーパネル50と、ソーラーバッテリ60と、ECU100とを備える。ECU100は、ソーラーバッテリ60のSOCが上限値ULと下限値LLとの間の制御範囲内に収まるようにソーラーバッテリ60の充放電を制御する。ECU100は、車両1の緯度が所定値よりも低い場合に、車両の緯度が所定値よりも高い場合と比べて、上限値ULを低くする。【選択図】図5

Description

本開示は、車両に関し、より特定的には、太陽光発電装置を備えた車両に関する。
屋根(ルーフ)などの所定位置に太陽光発電装置(ソーラーパネル)が搭載されるとともに、太陽光発電装置により発電された電力を充電するための二次電池を備えた車両が市販されている。このような車両において、太陽光発電装置による発電電力量は、車両が置かれた状況に応じて異なり得る。よって、発電電力量をできるだけ大きくするための制御が提案されている。たとえば特開2014−165948号公報(特許文献1)に開示された車両は、第1および第2のソーラーパネルを含む。この車両は、第1のソーラーパネルに影が当たった場合でも効率よく発電を行なうことができるように、影の影響を考慮して第2のソーラーパネルの出力を制御する。
特開2014−165948号公報 特開2014−064449号公報 特開2011−211025号公報 特開2015−156738号公報
一般に、二次電池の温度が過度に上昇した場合、二次電池の劣化が進行しやすくなる。特許文献1に開示された車両では、たとえば第2のソーラーパネル(太陽光発電装置)による発電電力量が最大となるように制御が行なわれた場合、過大な電流が二次電池に充電されることで二次電池の温度が過度に上昇し、二次電池の劣化が進行する可能性がある。しかし、このような二次電池の劣化について、特許文献1に開示された車両では何ら考慮されていない。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、太陽光発電装置を備えた車両において、二次電池の劣化を抑制可能な技術を提供することである。
本開示のある局面に従う車両は、取得装置と、太陽光発電装置と、二次電池と、制御装置とを備える。取得装置は、車両の緯度を取得する。太陽光発電装置は、光エネルギーを電気エネルギーに変換することで発電する。二次電池は、太陽光発電装置により発電された電力を蓄える。制御装置は、二次電池のSOC(State Of Charge)が上限値と下限値との間の制御範囲内に収まるように二次電池の充放電を制御する。制御装置は、車両の緯度が所定値よりも低い場合に、車両の緯度が所定値よりも高い場合と比べて、上記上限値を低くする。
たとえばニッケル水素電池が高SOC状態になると、ニッケル水素電池内の副反応によりガスが発生しやすくなる。このガス発生に伴い、ニッケル水素電池は発熱する。そのため、ニッケル水素電池が高温になることで、ニッケル水素電池の劣化が進行してしまう。このような二次電池の劣化特性とともに、本発明者らは、一般に車両の現在位置の緯度が低いほど(車両の現在位置が赤道直下の地域の場合など)、太陽光発電装置から二次電池への充電電流(あるいは太陽光発電装置による発電電力)が大きくなりやすい点に着目した。上記構成によれば、車両の緯度が所定値よりも低い場合には、車両の緯度が所定値よりも高い場合と比べて、SOCの制御範囲の上限値を低くする。これにより、たとえば上述のガス発生に伴う発熱を抑制し、発熱量を低減することができる。したがって、二次電池の劣化を抑制することができる。
本開示によれば、太陽光発電装置を備えた車両において、二次電池の劣化を抑制することができる。
本実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る車両に搭載された機器の構成を示すブロック図である。 ECUによるソーラーバッテリの充放電制御を説明するためのタイムチャートである。 車両の現在位置の緯度とソーラーパネルによる発電電力との関係を説明するための図である。 本実施の形態におけるソーラーバッテリのSOCの制御範囲の設定処理を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下に説明する実施の形態では、車両は、駆動源としてモータジェネレータを搭載した電気自動車を例に説明するが、本実施の形態に係る車両は、駆動源あるいは発電機の動力源としてエンジンをさらに搭載するハイブリッド車両(プラグインハイブリッド車を含む)であってもよい。
図1は、本実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示す図である。車両1は、蓄電装置20と、PCU(Power Control Unit)30と、ソーラーPCU40と、ソーラーパネル50と、ソーラーバッテリ60と、補機バッテリ70とを備える。
蓄電装置20は、再充電が可能な直流電源である。蓄電装置20は、ニッケル水素電池もしくはリチウムイオン二次電池等の二次電池または電気二重層キャパシタ等のキャパシタを含んで構成される。蓄電装置20は、車両1の駆動源であるモータジェネレータ6(図2参照)との間で電力を授受する。蓄電装置20の電力は、PCU30を経由してモータジェネレータ6に供給される。また、蓄電装置20は、モータジェネレータ6により発電された電力を用いて充電される。蓄電装置20は、たとえば車両1の後部座席よりも下方の位置であって、かつ左右の後輪のホイールハウス間に設けられる。
PCU30は、蓄電装置20の直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ6に供給したり、モータジェネレータ6において生じた回生電力(交流電力)を直流電力に変換して蓄電装置20に供給したりする。より具体的には、PCU30は、コンバータおよびインバータ(いずれも図示せず)を含む。コンバータは、蓄電装置20から受けた直流電力の電圧を昇圧してインバータに出力する。インバータは、コンバータが出力した直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ6に出力する。これにより、蓄電装置20に蓄えられた電力を用いてモータジェネレータ6が駆動される。また、インバータは、モータジェネレータ6によって発電される交流電力を直流電力に変換してコンバータに出力する。コンバータは、インバータが出力した直流電力の電圧を降圧して蓄電装置20へ出力する。これにより、モータジェネレータ6により発電された電力を用いて蓄電装置20が充電される。なお、コンバータは、省略してもよい。
また、PCU30は、蓄電装置20の電圧を補機バッテリ70の充電に適した電圧に変換するDC/DCコンバータ(図示せず)をさらに含む。DC/DCコンバータは、変換された電力を補機バッテリ70に供給することによって補機バッテリ70を充電する。
ソーラーパネル50は、太陽光の光エネルギーを電気エネルギー(直流電力)に変換することで発電する太陽光発電装置である。本実施の形態において、ソーラーパネル50は、車両1の屋根の表面に搭載されているが、搭載位置は特に限定されず、車両1の屋根以外の箇所(ボンネット等)の表面に搭載されてもよい。ソーラーパネル50により発電された電力は、ソーラーPCU40を経由してソーラーバッテリ60に供給される。
ソーラーバッテリ60は、ソーラーパネル50により発電された電力を蓄える二次電池である。ソーラーバッテリ60は、たとえば直列に接続された複数個のセルを含んで構成される。本実施の形態において、各セルは、ニッケル水素電池であるが、リチウムイオン二次電池等の他の二次電池であってもよい。ソーラーバッテリ60は、たとえば車両1の室内の所定位置(センターコンソールの下部など)に設けられる。なお、ソーラーバッテリ60は、本開示に係る「二次電池」に相当する。
ソーラーPCU40は、ECU(Electronic Control Unit)100(図2参照)からの制御信号に応じて、ソーラーパネル50により発電された直流電力の電圧をソーラーバッテリ60の充電が可能な電圧に変換したり、ソーラーバッテリ60により発電された直流電力の電圧を蓄電装置20の充電が可能な電圧に変換したりする。この制御の詳細については後に詳細に説明する。
補機バッテリ70は、補機負荷(図示せず)に電力を供給する。補機負荷は、たとえば、車両1の室内に設けられた電気機器(後述するナビゲーション装置80(図2参照)およびオーディオ機器(図示せず)等)ならびに車両1に搭載された各種ECU(ECU100等)を含む。
図2は、本実施の形態に係る車両1に搭載された機器の構成を示すブロック図である。車両1は、駆動輪2と、動力伝達ギヤ4と、モータジェネレータ6と、ナビゲーション装置80と、ECU100とをさらに備える。
モータジェネレータ6は、たとえば三相交流回転電機である。モータジェネレータ6の出力トルクは、減速機等によって構成された動力伝達ギヤ4を介して駆動輪2に伝達される。モータジェネレータ6は、車両1の回生制動動作時には、駆動輪2の回転力によって発電することも可能である。なお、図2には、モータジェネレータが1つだけ設けられた構成が示されるが、複数(たとえば2つ)のモータジェネレータが設けられる構成としてもよい。
蓄電装置20は、組電池22と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)24と、充電リレー26とを含む。
組電池22は、直列または並列に接続された複数のモジュールを含む。複数のモジュールの各々は、たとえば複数のセルが直列に接続されることにより構成されている。なお、図示しないが、組電池22には温度センサが設けられている。この温度センサは、組電池22の温度を検出し、ECU100に出力する。このため、ECU100は、組電池22の温度履歴を示すデータを図示しないメモリに格納している。
SMR24は、PCU30と組電池22とを結ぶ電力線PL1,NL1に電気的に接続されている。SMR24は、ECU100からの制御信号に応答して、PCU30と組電池22との間を電気的に接続したり遮断したりする。
充電リレー26は、電力線PL1,NL1から分岐してソーラーPCU40に接続された電力線PL2,NL2に電気的に接続されている。充電リレー26は、ECU100からの制御信号に応答して、電力線PL1,NL1とソーラーPCU40との間を電気的に接続したり遮断したりする。
ソーラーPCU40は、高圧DC/DCコンバータ42と、ソーラーDC/DCコンバータ44と、補機DC/DCコンバータ46と、監視装置48とを含む。
高圧DC/DCコンバータ42は、ECU100からの制御信号に基づいて、ソーラーバッテリ60の直流電力の電圧を組電池22の充電が可能な電圧(たとえば200V程度)に変換し、組電池22に供給する。
ソーラーDC/DCコンバータ44は、ECU100からの制御信号に基づいて、ソーラーパネル50により発電された直流電力の電圧をソーラーバッテリ60の充電が可能な電圧(たとえば数V程度)に変換し、ソーラーバッテリ60に供給する。
補機DC/DCコンバータ46は、ECU100からの制御信号に基づいて、ソーラーバッテリ60の直流電力の電圧を補機バッテリ70の充電が可能な電圧(たとえば12V程度)に変換し、補機バッテリ70に供給する。
監視装置48は、ソーラーバッテリ60の状態を監視する。より詳細には、ソーラーバッテリ60には、温度センサ62と、電圧センサ64と、電流センサ66とが設けられている。温度センサ62は、ソーラーバッテリ60の温度TBsを検出する。電圧センサ64は、ソーラーバッテリ60全体の電圧VBsを検出する。電流センサ66は、ソーラーバッテリ60に入出力される電流IBsを検出する。各センサは、その検出結果を監視装置48に出力する。
監視装置48は、各センサにより検出された温度TBs、電圧VBsおよび電流IBsに基づいてソーラーバッテリ60のSOCを算出し、算出されたSOCを示す情報をECU100に出力する。なお、SOCの算出手法としては公知の手法を採用することができる。たとえば、監視装置48は、ソーラーバッテリ60の温度TBsと電圧VBsと電流IBsとに基づいてソーラーバッテリ60のOCV(Open Circuit Voltage)を推定し、推定されたOCVとSOCとの対応関係を示す所定のマップを参照することによって、OCVからSOCを推定してもよい。あるいは、監視装置48は、電流IBs(充電電流および放電電流)を積算することによってソーラーバッテリ60のSOCを推定してもよい。なお、SOCの算出は、ECU100により実行されてもよい。
ナビゲーション装置80は、GPS(Global Positioning System)受信機を含み、車両1の現在位置の位置情報を取得し、取得した位置情報をEC100に出力する。車両1の位置情報は、車両1の現在位置の経度および緯度に関する情報を含む。なお、ナビゲーション装置80は、本開示に係る「取得装置」に相当する。
ECU100は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、および入出力バッファ等を含んで構成される。ECU100は、各センサおよび機器からの信号ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。ECU100により実行される主要な制御として、ソーラーバッテリ60のSOCが所定の上限値ULと下限値LLとの間の制御範囲に収まるようにソーラーバッテリ60の充放電を制御する充放電制御が挙げられる。
図3は、ECU100によるソーラーバッテリ60の充放電制御を説明するためのタイムチャートである。図3において、横軸は経過時間を示し、縦軸はソーラーバッテリ60のSOCを示す。
ソーラーバッテリ60のSOCが上限値ULに達した場合、ECU100は、ソーラーDC/DCコンバータ44を制御することによって、ソーラーパネル50により発電された電力のソーラーバッテリ60への充電を停止する。さらに、ECU100は、高圧DC/DCコンバータ42を動作させるとともに充電リレー26を接続状態にすることで、ソーラーバッテリ60に蓄えられた電力を組電池22に放電する(言い換えると、ソーラーバッテリ60に蓄えられた電力により組電池22を充電する)。なお、ECU100は、組電池22を充電する際には、ソーラーDC/DCコンバータ44を動作させ、ソーラーパネル50による発電電力を組電池22に充電してもよい。
一方、ソーラーバッテリ60のSOCが下限値LLに達した場合、ECU100は、高圧DC/DCコンバータ42の動作を停止させるとともに充電リレー26を遮断状態にする。これにより、ソーラーバッテリ60から組電池22への放電が停止される。さらに、ECU100は、ソーラーDC/DCコンバータ44を制御することによって、ソーラーパネル50により発電された電力をソーラーバッテリ60に充電する。なお、図3では、理解を容易にするためにSOCが直線的に変化する例が示されているが、SOCは曲線的に変化してもよいし、ステップ的に変化してもよい。
以上のような構成を有する車両1において、車両1のEV走行可能距離を伸長したり環境負荷を低減したりする観点からは、ソーラーパネル50による発電電力を最大にすることが望ましい。その一方で、一般に、二次電池の温度が過度に上昇した場合、二次電池は劣化しやすくなる。
特に、本実施の形態では、ニッケル水素電池がソーラーバッテリ60に採用されている。ニッケル水素電池が高温かつ高SOCの状態になると、ニッケル水素電池内の副反応によりガス(具体的には酸素)が発生しやすくなり、このガス発生に伴いニッケル水素電池が発熱する。そのため、ニッケル水素電池がさらに高温になることで、ニッケル水素電池の劣化が進行してしまう可能性がある。
ここで、本発明者らは、以下に説明するように、車両1の現在位置の緯度とソーラーパネル50による発電電力との関係に着目した。
図4は、車両の現在位置の緯度とソーラーパネルによる発電電力との関係を説明するための図である。たとえば日本を例に説明すると、緯度(北緯)が相対的に高い北端の地域では、ソーラーパネルを大きく傾けた方が(たとえば、図3に示すように、ソーラーパネルの主面が水平面となす角度θが45°になるように角度θをある程度大きくした方が)発電電力が大きくなる。一方、緯度が相対的に低い南端の地域では、ソーラーパネルをあまり傾けない方が(たとえば、角度θが20°になるように角度θをある程度小さくした方が)発電電力が大きくなる。
しかしながら、実際の車両1には、ソーラーパネル50の傾斜を調整するための機構は設けられていない。また、車両1は、傾斜が20°〜45°もあるような急峻な坂道を走行する場合と比べて、傾斜がほとんどない平坦な道を走行する場合の方が多い。そのため、ソーラーパネル50の角度θは、0°(水平)に近い値を取ることが多い。したがって、車両1の現在位置の緯度が低い地域ほど、ソーラーパネル50による発電電力が大きくなる傾向がある。
そこで、本実施の形態においては、車両1の現在位置の緯度が所定値よりも低い場合(たとえば赤道直下の地域の場合)には、車両1の現在位置の緯度が所定値よりも高い場合と比べて、SOCの制御範囲の上限値ULを低くする構成を採用する。なお、車両1の現在位置の緯度が所定値よりも低い場合とは、北緯N度から北緯0度までの範囲、および、南緯0度と南緯S度までの範囲のいずれかの範囲内であることを示す(0<N<90,0<S<90)。一方、車両1の現在位置の緯度が所定値よりも高い場合とは、北緯90度から北緯N度までの範囲、および、南緯S度から南緯90度までの範囲のいずれかの範囲内であることを示す。NとSとは、等しい数値でもよいし異なる数値でもよい。
これにより、車両1の現在位置の緯度が低くソーラーパネル50の発電電力が比較的大きい地域、すなわちソーラーバッテリ60が高温になりやすい地域では、ソーラーバッテリ60が高SOC状態になることが積極的に回避される。その結果、上述のガス発生に伴う発熱量が低減され、ソーラーバッテリ60の劣化を抑制することができる。
図5は、本実施の形態におけるソーラーバッテリ60のSOCの制御範囲の設定処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定条件が成立したり所定時間が経過したりすると、メインルーチンから呼び出されて実行される。各ステップ(以下、Sと略す)は、基本的にはECU100によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU000内に作製された電子回路によるハードウェア処理によって実現されてもよい。
S10において、ECU100は、ナビゲーション装置80から車両1の現在位置の位置情報を取得する。この位置情報は、上述のように車両1の現在位置の経度および緯度に関する情報を含む。
S20において、ECU100は、車両1の現在位置の緯度が所定値よりも高いか否かを判定する。この所定値は、実験またはシミュレーションにより適宜定められる。たとえば、地域の緯度に応じたソーラーバッテリ60の発電電力を実験等により取得し、その地域において、ソーラーバッテリ60の温度Tbsがどの程度上昇し得るのか(どのくらい上昇しやすいのか)を予め求めておくことにより、上記所定値を定めることができる。
車両1の緯度が所定値以上の場合(S20においてNO)、ECU100は、車両1の現在位置はソーラーバッテリ60の過度の温度上昇が起こりにくい地域であるとして、処理をS40に進める。
これに対し、車両1の緯度が所定値未満の場合(S20においてYES)、ECU100は、車両1の現在位置はソーラーバッテリ60の過度の温度上昇が起こり得る地域であるとして、処理をS30に進める。
S30において、ECU100は、過去の所定期間(たとえば数カ月間であってもよいし数年であってもよい)にソーラーバッテリ60に充電された電力量が規定量以上であったか否かを判定する(S30)。なお、ソーラーバッテリ60への充電電力は監視装置48により遂次算出され、その算出結果がECU100に出力されている。そのため、ECU100は、過去の所定期間にソーラーバッテリ60に充電された電力量に関するデータをメモリに格納して保持している。
たとえ車両1の現在位置が低緯度の地域(たとえば赤道に近い地域の場合)であっても、ソーラーパネル50の表面に汚れ等が付着することでソーラーパネル50の発電効率が低下している場合には、ソーラーバッテリ60への十分な充電電力を確保しにくくなる。したがって、過去の所定期間にソーラーバッテリ60に充電された電力量が規定量未満の場合(S30においてNO)には、ECU100は、十分な充電電力を確保するために処理をS40に進める。一方、過去の所定期間にソーラーバッテリ60に充電された電力量が規定量以上であった場合(S30においてYES)には、ECU100は、汚れの付着等の問題は特に生じていない考えられるため、処理をS60に進める。
S40において、ECU100は、過去の所定期間における蓄電装置20の温度履歴(たとえば温度頻度データ)を図示しないメモリから読み出し、高温(基準温度よりも高い温度)の頻度が基準回数以上であったか否かを判定する(S50)。ECU100は、高温頻度が基準回数以上であった場合(S50においてYES)には処理をS60に進め、高温頻度が基準回数未満であった場合(S50においてNO)には処理をS70に進める。
S40,S50の処理は、以下に説明する観点から設けられる処理である。すなわち、高緯度の地域であればソーラーバッテリ60が高温になりにくいとは必ずしも限らず、緯度が比較的高くてもソーラーバッテリ60が高温になりやすい地域も存在する。そのため、S40,S50では、車両1の現在位置の緯度に加えて、車両1の現在位置が高温の地域であるか否かを温度センサ(図示せず)による検出結果に基づいて判定する。そして、緯度が比較的高くても高温になりやすい地域である場合(S50においてYES)には、安全側に見て、処理がS60に進められる。なお、蓄電装置20に設けられた温度センサの検出結果を用いることは必須ではなく、たとえばソーラーバッテリ60に設けられた温度センサ62を用いてもよいし、外気温センサまたは室温センサ(いずれも図示せず)等の他の温度センサを用いてもよい。
S70において、ECU100は、ソーラーバッテリ60のSOCの制御範囲の上限値(図3のUL)をUL2に設定する。一方、S60において、ECU100は、ソーラーバッテリ60のSOCの制御範囲の上限値を、UL2よりも低いUL1に設定する(UL1<UL2)。
以上のように、本実施の形態によれば、ナビゲーション装置80により取得された車両1の現在位置の緯度情報に基づいて、SOCの制御範囲の上限値が設定される。緯度が所定値未満の低緯度の地域であれば、上限値がUL1に設定され、緯度が所定値以上の高緯度の地域であれば、上限値がUL2(UL1<UL2)に設定される。これにより、ソーラーバッテリ60が高SOC状態になり、ソーラーバッテリ60内でのガス発生に伴う発熱が抑制される。そのため、ソーラーバッテリ60の過度の温度上昇や抑制されるので、ソーラーバッテリ60の劣化を抑制することができる。なお、S30,S40,S50の処理は、ソーラーバッテリ60の劣化抑制に必須の処理ではなく、省略することも可能である。
本実施の形態では、ニッケル水素電池をソーラーバッテリ60に採用する構成を例に説明したが、本実施の形態に係る充放電制御は、他の二次電池を採用する場合にも適用可能である。たとえばリチウムイオン二次電池では、高温時には電解液溶媒の分解が促進され、高SOC時にはさらに電解質の分解が促進される。したがって、高温かつ高SOCの状態を積極的に回避することで、リチウムイオン二次電池の劣化を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 駆動輪、4 動力伝達ギヤ、6 モータジェネレータ、20 蓄電装置、22 組電池、24 SMR、26 充電リレー、30 PCU、42 高圧DC/DCコンバータ、44 ソーラーDC/DCコンバータ、46 補機DC/DCコンバータ、48 監視装置、50 ソーラーパネル、60 ソーラーバッテリ、62 温度センサ、64 電圧センサ、66 電流センサ、70 補機バッテリ、80 ナビゲーション装置、100 ECU。

Claims (1)

  1. 車両であって、
    前記車両の緯度を取得する取得装置と、
    光エネルギーを電気エネルギーに変換することで発電する太陽光発電装置と、
    前記太陽光発電装置により発電された電力を蓄える二次電池と、
    前記二次電池のSOC(State Of Charge)が上限値と下限値との間の制御範囲内に収まるように前記二次電池の充放電を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記車両の緯度が所定値よりも低い場合に、前記車両の緯度が前記所定値よりも高い場合と比べて、前記上限値を低くする、車両。
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