JP7118673B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置として、例えば以下の特許文献1に記載されたステアリング装置が知られている。
特許文献1のステアリング装置は、大型車両等に用いられるインテグラル型のステアリング装置として構成されている。このステアリング装置では、周知のロータリバルブによって、パワーシリンダに作用する油圧を制御することで、操舵アシスト力の生成がなされる。
国際公開第2015/141255号
特許文献1のようなステアリング装置においては、油圧の使用を止めて、ステアリング装置を電動化したいという要望がある。しかし、ステアリング装置の電動化に伴い、減速機を具備した電動モータをステアリングホイール側に配置しようとすると、レイアウト上、困難であり、電動モータ等が運転席のフロアに干渉する虞がある。
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、ステアリング装置と運転席のフロアとの干渉を抑制しつつ、電動化可能なステアリング装置を提供することを目的としている。
本発明では、第1ウォームホイール、第1ウォームシャフトおよび第1電動モータが、軸部材側ボールねじ溝よりも軸部材の第2端部側に設けられている。
本発明によれば、ステアリング装置と運転席のフロアとの干渉を抑制しつつ、ステアリング装置を電動化することができる。
第1の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。 第2の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。 第3の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。 第4の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。 第5の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。 第6の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。
以下、本発明のステアリング装置の実施形態を図面に基づき説明する。なお、下記の実施形態では、このステアリング装置を、大型車両等に用いられるインテグラル型のステアリング装置として適用した例を示している。
[第1の実施形態]
(ステアリング装置の構成)
図1は、第1の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。図1では、説明の便宜上、軸部材1の回転軸線Zの方向のうちステアリングホイールに連係する側(図中の上側)を「第1端部1a」とし、第1ウォームホイール39が取り付けられる側(図中の下側)を「第2端部1b」として説明する。
このステアリング装置は、図示せぬステアリングホイールに連係された軸部材1と、ボールねじ機構2を介して軸部材1に接続され、転舵輪の転舵に供するセクタギア3と、軸部材1に操舵アシスト力を付与する第1電動モータ4と、該第1電動モータ4の回転を減速する第1減速機5と、から主に構成されている。
軸部材1の第1端部1aは、図示せぬステアリングホイールに設けられた図示せぬ操舵軸と接続可能となっている。軸部材1は、図示せぬステアリングホイールからの回転力が伝達される入力軸6と、トーションバー7を介して入力軸6に接続された出力軸8と、を備えている。軸部材1は、円筒状の第1ハウジング9と、この第1ハウジング9が取り付けられる円筒状の第2ハウジング10と、この第2ハウジング10の第2端部1b側の端部に設けられた環状の軸受保持部材11と、を貫通するように配置されている。軸部材1は、第1ハウジング9、第2ハウジング10および軸受保持部材11のそれぞれの内周面に設けられた軸受、例えばボールベアリング12,13,14によって回転可能に支持されている。つまり、入力軸6が、ボールベアリング12によって回転可能に支持されており、さらに、出力軸8がボールベアリング13,14によって回転可能に支持されている。
ボールベアリング12は、第1ハウジング9に形成された段差部56に突き当てられた状態で、第1ハウジング9の内周部に嵌め込まれている。
ボールベアリング13は、出力軸8に形成された段差部57に突き当てられた状態で、第2ハウジング10の内周部に嵌め込まれている。
ボールベアリング14は、軸受保持部材11に形成された段差部58に突き当てられた状態で、軸受保持部材11の内周部に嵌め込まれている。そして、軸受保持部材11の内周側にある雌ねじ部1dにロックナット59の外周側にある雄ねじ部59aを噛み合わせることで、ボールベアリング14は、ロックナット59によって段差部58に押し付けられている。これにより、軸部材1の第2端部1b側へのボールベアリング14の移動が規制される。
なお、入力軸6および出力軸8は、特許請求の範囲に記載の「第1軸部材」および「第2軸部材」にそれぞれ該当する。また、第2ハウジング10は、特許請求の範囲に記載の「ハウジング」に該当する。
軸部材1の第1端部1a側において、第1ハウジング9は、固定部材、例えばボルト15を介して第2ハウジング10に取付固定されている。第1ハウジング9と第2ハウジング10との接続部間は、環状に連続したシール部材16によってシールされている。
また、第2ハウジング10の第2端部1b側の端部10aにおいて、軸受保持部材11が、第2ハウジング10に図示せぬボルトを介して取付固定されている。軸受保持部材11が第2ハウジング10にボルトを介して取付固定された状態では、軸受保持部材11のフランジ部11aが第2ハウジング10の端部10aに当接している。フランジ部11aには、後述する固定部材、例えばボルト19がねじ込まれる雌ねじ部60が形成されている。また、第2ハウジング10と軸受保持部材11との接続部間は、環状に連続したシール部材17によってシールされている。
軸受保持部材11よりも第2端部1b側には、第1減速機5を収容する第1減速機収容部18aを有した有底筒状の閉塞部材18が設けられている。閉塞部材18の開口縁部には、軸部材1の径方向外側に突出したフランジ部18bが形成されている。このフランジ部18bには、ボルト19が挿入されるボルト挿入孔18cが設けられている。閉塞部材18は、ボルト挿入孔18cを介してフランジ部11aの雌ねじ部60にボルト19をねじ込むことで、フランジ部11aに取付固定されている。
第1ハウジング9内には、図示せぬステアリングホイールの舵角を検出する舵角センサ20が収容されている。舵角センサ20は、ケーシング部材21と、このケーシング部材21内に収容される第1、第2歯車部材22,23および図示せぬ第3歯車部材と、ケーシング部材21を覆う板状のカバー部材24と、ケーシング部材21と後述するトルクセンサ25との間に設けられた基板26と、から主に構成されている。
ケーシング部材21は、概ね扇状の外形をなすように有底筒状に形成されている。ケーシング部材21の底部には、軸部材1の径方向に沿った断面が円形をなす入力軸挿入孔27が形成されている。この入力軸挿入孔27に、入力軸6および第1歯車部材22が挿入されている。
第1歯車部材22の外周部には、複数の第1歯部が形成されている。また、第1歯車部材22の内周部は、入力軸6の外周部の環状溝に設けられた弾性材料、例えばゴムからなる環状の伝達部材28を介して入力軸6に取り付けられている。
第2歯車部材23の外周部には、複数の第2歯部が形成されており、これらの第2歯部は、第1歯車部材22の第1歯部と噛み合う。第2歯車部材23は、入力軸6と一体となって回転する第1歯車部材22の回転に伴って回転する。
第3歯車部材の外周部には、複数の第3歯部が形成されており、これらの第3歯部は、第2歯車部材23の第2歯部と噛み合う。第3歯車部材は、第2歯車部材23の回転に伴って回転する。
第1、第2歯車部材22,23および第3歯車部材は、それぞれ異なる歯数を有しており、特に第2歯車部材23の第2歯部および第3歯車部材の第3歯部に関しては、それぞれ互いに割り切れない歯数となるように予め設定されている。これにより、第1歯車部材22の所定の回転角(ステアリングホイールの所定舵角)に対する第2歯車部材23の回転角と第3歯車部材の回転角との組み合わせが常に一組しか存在しないようになっている。換言すれば、第2歯車部材23および第3歯車部材の回転角を検出することで、入力軸6の回転角(舵角)が、図示せぬ電子制御ユニット内のマイクロプロセッサ等により算出されるようになっている。
そして、第2歯車部材23および第3歯車部材の回転角を検出するため、第2歯車部材23および第3歯車部材には、図示せぬ第2歯車部材用磁性部材および図示せぬ第3歯車部材用磁性部材がそれぞれ設けられている。第2歯車部材用磁性部材および第3歯車部材用磁性部材は、第2歯車部材23の回転軸線および第3歯車部材の回転軸線の周りにN極とS極が交互に並ぶようにそれぞれ構成されている。
さらに、基板26の第2歯車部材23および第3歯車部材と対向する部位には、第2歯車部材用磁性部材および第3歯車部材用磁性部材が発する磁界の変化を検出する磁気抵抗素子である図示せぬ第2歯車部材用回転検出センサおよび第3歯車部材用回転検出センサがそれぞれ設けられている。第2歯車部材用回転検出センサおよび第3歯車部材用回転検出センサは、第2歯車部材用磁性部材および第3歯車部材用磁性部材の磁界の変化をそれぞれ検出し、この磁界の変化に基づいて第2歯車部材23および第3歯車部材の回転角を検出する。
舵角センサ20と軸部材1の回転軸線Zの方向に隣接した第2ハウジング10内の空間には、入力軸6と出力軸8との間の相対回転角に基づいて、ステアリングホイールに入力された操舵トルクを検出するトルクセンサ25が収容されている。トルクセンサ25は、後述する軸部材側ボールねじ溝29よりも第1端部1a側において出力軸8に設けられている。
トルクセンサ25は、永久磁石30と、ホルダ部材31と、1対の第1、第2ヨーク32,33と、1対の第1、第2集磁リング34,35と、図示せぬ磁気センサと、から主に構成されている。永久磁石30、ホルダ部材31、ヨーク32,33および集磁リング34,35は、いずれも軸部材1の回転軸線Zとほぼ同心円上となるように配置されている。
永久磁石30は、磁性材料によりほぼ円筒状に形成され、出力軸8における第1端部1a側の端部外周に取付固定された磁性部材である。永久磁石30は、該永久磁石30の周方向に沿ってN極とS極が交互に配置(着磁)されることで構成されている。
ホルダ部材31は、ほぼ円筒状に形成されて入力軸6における第2端部1b側の端部外周に取付固定されている。
1対のヨーク32,33は、いずれも軟磁性体によりほぼ円筒状に形成されると共に、ホルダ部材31を介して入力軸6に接続され、第2端部1b側が永久磁石30と径方向で対向するように設けられている。ヨーク32,33は、図示せぬ円環状の溶着プレートによってホルダ部材31に溶着固定されている。
1対の集磁リング34,35は、両ヨーク32,33の第1端部1a側へと漏洩した永久磁石30による磁束を所定の範囲に集約するほぼ円環状のリングである。集磁リング34は、トルクセンサ25の外周側に配置されており、一方、集磁リング35は、トルクセンサ25の内周側に集磁リング34と対向するように配置されている。集磁リング34の周方向の所定位置には、図示せぬ平坦面を有した集磁部34aが設けられており、一方、集磁リング35の周方向における集磁部34aと対向する位置には、集磁部34aの平坦面と平行な図示せぬ平坦面を有した集磁部35aが設けられている。
磁気センサは、集磁部34aの平坦面と集磁部35aの平坦面との間の径方向隙間に収容配置された図示せぬホール素子と、このホール素子を基板26に接続するための図示せぬ接続端子と、から構成されている。磁気センサは、上記ホール素子によるホール効果を利用することでホール素子により集磁部34a,35aの対向する平坦面の間を通過する磁束を検出し、この磁束に応じた信号を基板26に出力する。これにより、基板26における入力軸6と出力軸8との間の相対回転角の演算や、該相対回転角に基づく操舵トルクの演算が行われる。
また、第2ハウジング10は、出力軸8の外周側に設けられた円筒状のナット36を含むボールねじ機構2を収容するナット収容部10bと、このナット収容部10bと連通し、セクタギア3を収容するセクタギア収容部10cと、を備えている。
ボールねじ機構2は、出力軸8の外周側に設けられた螺旋溝である軸部材側ボールねじ溝29と、ナット36の内周側に設けられた螺旋溝であるナット側ボールねじ溝37と、ボールねじ溝29,37の間に配置された複数のボール38と、によって構成されている。ボール38は、出力軸8に対しナット36を相対回転可能に支持する。ナット36の外周面は、ナット収容部10bの内周面と摺動可能に接している。これにより、ナット36は、ナット収容部10b内において軸部材1の回転軸線Zに沿って摺動可能となっている。
また、ナット36のセクタギア収容部10c側の外周部には、複数のラック歯36aが形成されている。これらのラック歯36aは、セクタギア3の歯部3aと噛み合うようになっている。
セクタギア3は、セクタギア収容部10c内に揺動可能に設けられている。セクタギア3は、その軸方向一端側が歯部3aを介してナット36に接続されるとともに、他端側が図示せぬピットマンアームを介して図示せぬ転舵輪に連係されている。
軸部材側ボールねじ溝29よりも第2端部1b側、より詳細には、軸受保持部材11よりも第2端部1b側において、出力軸8の外周部に、第1ウォームホイール39が固定されている。第1ウォームホイール39は、合成樹脂製のギア形成部39aに円筒状をなす金属製の芯金部39bをインサート成形することにより形成されている。この芯金部39bに出力軸8が圧入されることで、芯金部39bは、出力軸8の段差部40に突き当てられる。そして、出力軸8の周囲で止め輪41をかしめることにより、芯金部39bは、出力軸8から脱落しないようになっている。第1ウォームホイール39は、この第1ウォームホイール39と噛み合う第1ウォームシャフト42に接続されている。
第1ウォームシャフト42は、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、ラック歯36aとオーバーラップしている。つまり、第1ウォームシャフト42およびラック歯36aは、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、同じ周方向位置にある。第1ウォームシャフト42は、第1電動モータ4の図示せぬ第1モータ出力軸に接続されている。第1ウォームシャフト42は、第1ウォームホイール39と共に、第1電動モータ4の回転を減速する第1減速機5を構成する。
第1電動モータ4は、トルクセンサ25からの操舵トルクの信号等に基づいて駆動制御される。第1電動モータ4は、軸部材1の第2端部1b側において、セクタギア3と対向するように配置され、第2ハウジング10に固定されている。
かかるステアリング装置において、運転者がステアリングホイールを回転操作すると、入力軸6が回転してトーションバーが捩られ、これにより生じるトーションバーの弾性力によって、出力軸8が回転する。この出力軸8の回転に伴いナット36が軸部材1の回転軸線Zの方向に移動することで、セクタギア3が回動する。これにより、ピットマンアームが車体幅方向に引っ張られることで、転舵輪の向きが変更される。
また、セクタギア3の回動時には、セクタギア3の歯部3aの傾斜面43がナット36のラック歯36aの傾斜面44を押すことで、図1に示すように傾斜面43,44と概ね直交し、かつナット36側に向かう力F1が発生する。この力F1は、軸部材1の回転軸線Zの方向の力F2と、該力F2と直交し、かつ出力軸8側に向かう力F3と、に分解される。力F3により、ナット36がセクタギア3とは反対側に出力軸8を押すことで、出力軸8は、セクタギア3から離間する方向に撓む。なお、図1には、撓んだ後の出力軸8の回転軸線Ztを二点鎖線で示してある。そして、出力軸8の外周部に圧入された第1ウォームホイール39は、出力軸8の撓みに伴って第1ウォームシャフト42側に押し付けられる。これにより、第1ウォームホイール39と第1ウォームシャフト42との噛み合いが強くなる。
[第1の実施形態の効果]
従来技術のようなインテグラル型のステアリング装置において、ステアリングホイールを含む運転席のフロアとステアリング装置との間の空間(軸部材の第1端部側にある空間)が比較的狭くなっている。このようなステアリング装置において、油圧の使用を止めて、ステアリング装置を電動化する際に、ウォームホイール、ウォームシャフトや電動モータを軸部材の第1端部側に配置すると、ステアリング装置がステアリングホイール側に拡張される。これにより、運転席のフロアとステアリング装置とが干渉する虞があった。
これに対し、第1の実施形態では、ステアリング装置は、ナット収容部10bおよびセクタギア収容部10cを有する第2ハウジング10と、軸部材1であって、第1端部1a、第2端部1b、および軸部材側ボールねじ溝29を有し、軸部材1の少なくとも一部が第2ハウジング10の内部に収容された状態で回転可能に設けられており、第1端部1aは、ステアリングホイールに設けられた操舵軸と接続可能であり、軸部材側ボールねじ溝29は、軸部材1の回転軸線Zにおける軸部材1の外周側に設けられた螺旋溝である、軸部材1と、ナット36であって、ナット収容部10bに設けられ、筒形状を有し、ナット側ボールねじ溝37とラック歯36aを有し、ナット36の内部に軸部材1が挿入されており、ナット側ボールねじ溝37は、ナット36の内周側に設けられ、螺旋形状を有しており、ラック歯36aは、ナット36の外周側に設けられている、ナット36と、複数のボール38であって、軸部材側ボールねじ溝29とナット側ボールねじ溝37の間に設けられた複数のボール38と、セクタギア3であって、セクタギア収容部10cに揺動可能に設けられ、ラック歯36aと噛み合うセクタギア3と、第1ウォームホイール39であって、軸部材側ボールねじ溝29よりも第2端部1b側において軸部材1に設けられた第1ウォームホイール39と、第1ウォームホイール39と噛み合う第1ウォームシャフト42と、第1電動モータ4であって、第1ウォームシャフト42と接続される第1モータ出力軸を有する第1電動モータ4と、を有する。
このように第1ウォームホイール39が軸部材側ボールねじ溝29よりも第2端部1b側に配置されることで、第1ウォームホイール39と噛み合う第1ウォームシャフト42や、この第1ウォームシャフト42に接続された第1電動モータ4も軸部材側ボールねじ溝29よりも第2端部1b側に配置される。換言すれば、第1ウォームホイール39等が、運転席のフロアから遠い、軸部材1の第2端部1b側の比較的広い空間に配置される。これにより、ステアリング装置と運転席のフロアとの干渉を抑制しながら、ステアリング装置の電動化を図ることができる。
また、第1の実施形態では、ステアリング装置は、ボールベアリング14を有し、第2ハウジング10には、軸部材1の回転軸線Zの方向において、軸部材側ボールねじ溝29と第1ウォームホイール39の間に設けられた軸受保持部材11が取り付けられ、ボールベアリング14は、軸受保持部材11に保持され、軸部材1を回転可能に支持しており、第1ウォームシャフト42は、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、ラック歯36aとオーバーラップしている。
つまり、第1ウォームシャフト42およびラック歯36aは、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、同じ周方向位置にある。これにより、セクタギア3の回動時に、軸部材1の出力軸8がセクタギア3から離間する方向に撓んだときに、第1ウォームホイール39が第1ウォームシャフト42側に押し付けられる際に、第1ウォームホイール39が第1ウォームシャフト42と噛み合い易くなる。従って、第1電動モータ4からの操舵アシスト力が、第1ウォームシャフト42および第1ウォームホイール39を介して出力軸8に伝達され易くなる。
さらに、第1の実施形態では、ステアリング装置は、トルクセンサ25を備え、軸部材1は、第1端部1a側の入力軸6と、第2端部1b側の出力軸8と、入力軸6と出力軸8の間に設けられたトーションバー7を備え、トルクセンサ25は、入力軸6と出力軸8の相対回転量に基づき軸部材1に生じる操舵トルクを検出するものであって、軸部材側ボールねじ溝29よりも第1端部1a側において第2ハウジング10に設けられている。
このようにトルクセンサ25を設けることで、従来技術のような油圧式のステアリング装置においてロータリバルブを配置していた空間を有効に利用することができる。従って、車両側のレイアウト変更を抑制しながら、ステアリング装置の車両搭載性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
図2は、第2の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。
第2の実施形態では、第1ハウジング9と第2ハウジング10との間に、トルクセンサ25および第2減速機50を収容する概ね円筒状の第3ハウジング61が設けられている。
第3ハウジング61の第2端部1b側の開口縁部には、軸部材1の径方向外側に突出したフランジ部61aが形成されている。このフランジ部61aには、固定部材、例えばボルト62が挿入されるボルト挿入孔61bが設けられている。フランジ部61aは、ボルト挿入孔61bを介して、第2ハウジング10に設けられた雌ねじ部63にボルト62をねじ込むことで、第2ハウジング10に取付固定されている。
また、第1ハウジング9の第2端部1b側の開口縁部には、軸部材1の径方向外側に突出したフランジ部9aが形成されている。このフランジ部9aには、固定部材、例えばボルト64が挿入されるボルト挿入孔9bが設けられている。第1ハウジング9は、ボルト挿入孔9bを介して、第3ハウジング61に設けられた雌ねじ部65にボルト64をねじ込むことで、第3ハウジング61に取付固定されている。第1ハウジング9と第3ハウジング61との接続部間は、環状に連続したシール部材66によってシールされている。
第3ハウジング61は、第1端部1a側にトルクセンサ収容部72を有しており、第2端部1b側に第2減速機収容部61cを有している。トルクセンサ収容部72には、出力軸8の外周側に設けられるトルクセンサ25が収容されている。第2減速機収容部61cにおいて、出力軸8の外周部に固定された第2ウォームホイール45が収容されている。第2ウォームホイール45は、第1ウォームホイール39と同一形状を有している。つまり、第2ウォームホイール45は、ギア形成部39aと同一形状を有したギア形成部45aと、芯金部39bと同一形状を有した芯金部45bと、を有している。芯金部45bに出力軸8が圧入されることで、芯金部45bは、出力軸8の外周部に設けられた段差部46に突き当てられる。そして、出力軸8の周囲で止め輪47をかしめることにより、芯金部45bは、出力軸8から脱落しないようになっている。このように構成された第2ウォームホイール45は、この第2ウォームホイール45と噛み合う第2ウォームシャフト48に接続されている。
第2ウォームシャフト48は、第1ウォームシャフト42と同一形状を有している。第2ウォームシャフト48は、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、ラック歯36aとオーバーラップしている。つまり、第2ウォームシャフト48およびラック歯36aは、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、同じ周方向位置にある。また、第2ウォームシャフト48は、セクタギア3を挟んで第1ウォームシャフト42とは反対側に設けられている。第2ウォームシャフト48は、第2電動モータ49の図示せぬ第2モータ出力軸に接続されている。第2ウォームシャフト48は、第2ウォームホイール45と共に、第2電動モータ49の回転を減速する第2減速機50を構成する。
第2電動モータ49は、第1電動モータ4と同一形状を有している。第2電動モータ49は、トルクセンサ25からの操舵トルクの信号等に基づいて駆動制御される。第2電動モータ49は、軸部材1の第1端部1a側に設けられている。第2電動モータ49は、セクタギア3を挟んで第1電動モータ4と対向するように配置され、第2ハウジング10に固定されている。
第2の実施形態の第1、第2電動モータ4,49は、第1の実施形態の第1電動モータ4よりも小型に形成されており、ステアリング装置の稼働時に第1、第2電動モータ4,49が常時作動することで、出力軸8に必要な操舵アシスト力を付与するようになっている。
かかるステアリング装置において、セクタギア3の回動時には、力F3が発生することにより、ナット36がセクタギア3とは反対側に出力軸8を押すことで、出力軸8は、セクタギア3から離間する方向に撓む。このとき、第1ウォームホイール39が第1ウォームシャフト42側に押し付けられることに加えて、第2ウォームホイール45も、出力軸8の撓みに伴って第2ウォームシャフト48側に押し付けられる。これにより、第1ウォームホイール39と第1ウォームシャフト42との噛み合いに加えて、第2ウォームホイール45と第2ウォームシャフト48との噛み合いも強くなる。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態では、ステアリング装置は、第2ウォームホイール45、第2ウォームシャフト48、および第2電動モータ49を有し、第2ウォームホイール45は、軸部材側ボールねじ溝29よりも第1端部1a側において軸部材1に設けられており、第2ウォームシャフト48は、第2ウォームホイール45と噛み合っており、第2電動モータ49は、第2ウォームシャフト48と接続される第2モータ出力軸を有している。
第1電動モータ4に加えて第2電動モータ49を用いることにより、一方の電動モータが故障しても、他方の電動モータを継続して作動し続ければ、ステアリング装置の稼動を継続させることができる。よって、ステアリング装置の冗長性が確保される。
なお、第2の実施形態において軸部材側ボールねじ溝29よりも第1端部1a側では、従来技術のような油圧式のステアリング装置においてロータリバルブや中空モータが収容されていた空間が使用できるため、第2ウォームホイール45等を収容する空間的な余裕がある。
また、第2の実施形態では、第1電動モータ4と第2電動モータ49は同一形状を有する。
このように電動モータ4,49を共通化することにより、ステアリング装置の製造コストを削減することができる。
さらに、第2の実施形態では、第1ウォームホイール39と第2ウォームホイール45は同一形状を有し、第1ウォームシャフト42と第2ウォームシャフト48は同一形状を有する。
このようにウォームホイール39,45およびウォームシャフト42,48を共通化することにより、ステアリング装置の製造コストを削減することができる。
[第3の実施形態]
図3は、第3の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。なお、図3では、第1、第2の実施形態の舵角センサ20やトルクセンサ25の図示を省略してある。
第3の実施形態では、第1ウォームホイール39よりも第2端部1b側において、出力軸8の外周部に、第2ウォームホイール45が固定されている。第2ウォームホイール45は、ギア形成部39aと同一形状を有したギア形成部45aと、芯金部45bと、を備えている。芯金部45bに出力軸8が圧入されることで、芯金部45bは、第1ウォームホイール39の芯金部39bに突き当てられる。そして、出力軸8の周囲で止め輪51をかしめることにより、芯金部45bは、出力軸8から脱落しないようになっている。このように構成された第2ウォームホイール45は、この第2ウォームホイール45と噛み合う第2ウォームシャフト48に接続されている。
第2ウォームシャフト48は、出力軸8を挟んで第1ウォームシャフト42とは反対側に設けられている。つまり、第2ウォームシャフト48は、第1ウォームシャフト42とは異なり、軸部材1の回転軸線Zにおける周方向において、ラック歯36aとオーバーラップしていない。また、第2ウォームシャフト48は、第2電動モータ49の図示せぬ第2モータ出力軸に接続されている。第2ウォームシャフト48は、第2ウォームホイール45と共に、第2電動モータ49の回転を減速する第2減速機50を構成する。
第2電動モータ49は、出力軸8を挟んで第1電動モータ4とは反対側に配置され、第2ハウジング10に固定されている。
[第3の実施形態の効果]
第3の実施形態では、第2ウォームホイール45、第2ウォームシャフト48および第2電動モータ49を有し、第2ウォームホイール45は、軸部材側ボールねじ溝29よりも第2端部1b側において軸部材1に設けられており、第2ウォームシャフト48は、第2ウォームホイール45と噛み合っており、第2電動モータ49は、第2ウォームシャフト48と接続される第2モータ出力軸を有している。
第1電動モータ4に加えて第2電動モータ49を用いることにより、一方の電動モータが故障しても、他方の電動モータを継続して作動し続ければ、ステアリング装置の稼動を継続させることができる。よって、ステアリング装置の冗長性が確保される。
さらに、第2ウォームホイール45、第2ウォームシャフト48および第2電動モータ49が第2端部1b側に配置されるので、運転席のフロアとステアリング装置との干渉を抑制することができる。換言すれば、運転席のフロアとの干渉を抑制しつつ、第1電動モータ4および第2電動モータ49を配置することができる。
また、第3の実施形態では、第1電動モータ4と第2電動モータ49は同一形状を有する。
このように電動モータ4,49を共通化することにより、ステアリング装置の製造コストを削減することができる。
さらに、第3の実施形態では、第1ウォームホイール39と第2ウォームホイール45は同一形状を有し、第1ウォームシャフト42と第2ウォームシャフト48は同一形状を有する。
このようにウォームホイール39,45およびウォームシャフト42,48を共通化することにより、ステアリング装置の製造コストを削減することができる。
[第4の実施形態]
図4は、第4の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。なお、図4では、第1、第2の実施形態の舵角センサ20やトルクセンサ25の図示を省略してある。
第4の実施形態では、軸部材1の回転軸線Zの方向に見たときの形状が概ねC字状をなす開放型のリニアブッシュ52が、第2ハウジング10のナット収容部10bの内周面に取付固定されている。つまり、リニアブッシュ52は、第2ハウジング10の内周面に形成された段差部67に突き当てられた状態で、第2ハウジング10の内周側にある環状溝68に嵌め込まれた止め輪69によって第2ハウジング10に固定されている。リニアブッシュ52は、ナット36のラック歯36aとセクタギア3の歯部3aとの噛合部を除いて第2ハウジング10のナット収容部10bの内周面に固定された円弧状の本体部52aと、この本体部52aに形成された通路52bに配置され、軸部材1の回転軸線Zの方向に循環可能な複数のボール52cと、を有している。通路52bは、ナット収容部10b内に開口している。リニアブッシュ52が第2ハウジング10に取付固定された状態では、通路52b内の複数のボール52cのうちの数個のボール52cが、ナット36の外周面に接触している。ナット36は、複数のボール52c上をスライドすることにより、軸部材1の回転軸線Zに沿って円滑に移動する。
[第4の実施形態の効果]
第4の実施形態では、ステアリング装置は、リニアブッシュ52を備え、リニアブッシュ52は、ナット収容部10bの内周面に固定された円弧状の本体部52aと、この本体部52aの内周側に形成された通路52bに配置され、軸部材1の回転軸線Zの方向に循環可能な複数のボール52cを有し、複数のボール52cの少なくとも1つは、ナット36の外周面に接触している。
これにより、セクタギア3の回動時に、軸部材1が、二点鎖線で示す回転軸線Ztのようにリニアブッシュ52側に撓んだときに、ナット36が、ボール52c上をスライドすることで軸部材1の回転軸線Zの方向に逃がされる。従って、軸部材1の過剰な撓みが抑制され、第1ウォームシャフト42への第1ウォームホイール39の過剰な噛み合いが緩和される。よって、第1ウォームホイール39および第1ウォームシャフト42の損傷を抑制することができる。
[第5の実施形態]
図5は、第5の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。なお、図5では、第1、第2の実施形態の舵角センサ20やトルクセンサ25の図示を省略してある。
第5の実施形態では、第2ハウジング10のナット収容部10bの周壁におけるナット36に対応した部位に、軸部材1の径方向外側に円筒状に突出した押圧機構収容部10dが形成されている。この押圧機構収容部10dは、該押圧機構収容部10dの径方向に沿った断面が概ね円形をなしており、ナット収容部10bと連通している。この押圧機構収容部10dには、ナット36をセクタギア3側へ押圧する押圧機構53の一部が収容されている。押圧機構53は、軸部材1側へナット36を押圧する押圧部53aと、この押圧部53aを保持するリテーナ53bと、ナット収容部10bに取り付けられた調整部材53dと、調整部材53dとリテーナ53bとの間に圧縮状態で配置された付勢部材、例えばばね53cと、を備えている。
リテーナ53bは、押圧機構収容部10d内で軸部材1の径方向に移動可能となるように設けられている。
調整部材53dは、有底円筒状をなしており、外周部に雄ねじ部70が形成されている。この雄ねじ部70は、押圧機構収容部10dの内周部に形成された雌ねじ部71にねじ留めされる。このように雄ねじ部70と雌ねじ部71とのねじ構造を介して調整部材53dが押圧機構収容部10dに取り付けられることで、リテーナ53bに作用するばね53cの付勢力が調整されるようになっている。
かかる押圧機構53において、ばね53cがリテーナ53bをセクタギア3側へ付勢することで、リテーナ53bがセクタギア3側に摺動し、これにより、リテーナ53bに保持された押圧部53aが、ナット36をセクタギア3側へ押圧するようになっている。
[第5の実施形態の効果]
第5の実施形態では、ステアリング装置は、押圧機構53を備え、第2ハウジング10には、ナット収容部10bと連通し、押圧機構53の一部が収容される押圧機構収容部10dが形成され、押圧機構53は、軸部材1側へナット36を押圧する押圧部53aと、押圧部53aを保持し、押圧機構収容部10d内に移動可能に設けられたリテーナ53bと、押圧機構収容部10dに取り付けられた調整部材53dと、調整部材53dとリテーナ53bとの間に圧縮状態で配置された53cと、を有している。
これにより、セクタギア3の回動時に、軸部材1が二点鎖線で示す回転軸線Ztのように押圧機構53側に撓んだときに、押圧機構53が、撓みを緩和する方向に、つまりセクタギア3側に軸部材1を押し返す。従って、軸部材1の過剰な撓みが抑制され、第1ウォームシャフト42への第1ウォームホイール39の過剰な噛み合いが緩和される。よって、第1ウォームホイール39および第1ウォームシャフト42の損傷を抑制することができる。
[第6の実施形態]
図6は、第6の実施形態のステアリング装置の縦断面図である。なお、図6では、第1、第2の実施形態の舵角センサ20やトルクセンサ25の図示を省略してある。
第6の実施形態では、第2端部1b側において、軸部材1の外周部に溝1cが形成されており、この溝1cに、キー54が嵌め込まれている。
また、芯金部39bには、芯金部39bの第2端部1b側の端部に径方向に沿って形成された雌ねじ部73に、固定部材、例えばボルト55がねじ込まれており、このねじ込みによって、キー54が溝1cの底部に押し付けられている。このようにキー54を設けることで、軸部材1に対する芯金部39bの回転が抑制されるようになっている。これにより、キー54を介して、出力軸8に第1ウォームホイール39の芯金部39bを接続することができる。
[他の実施形態]
他の実施形態としては、ナットは、ハウジングと接触しない状態でナット収容部に収容されてもよい。
このようにナットがハウジングと接触しない、即ち、ハウジングに対し摺動しない構造とすることで、ラック歯とセクタギアの噛み合いにおいて摺動抵抗の影響を受けずに、円滑なナットの移動を得ることができる。
以上説明した実施例に基づくステアリング装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
ステアリング装置は、その一態様として、ナット収容部およびセクタギア収容部を有するハウジングと、軸部材であって、第1端部、第2端部、および軸部材側ボールねじ溝を有し、前記軸部材の少なくとも一部が前記ハウジングの内部に収容された状態で回転可能に設けられており、前記第1端部は、ステアリングホイールに設けられた操舵軸と接続可能であり、前記軸部材側ボールねじ溝は、前記軸部材の回転軸線における前記軸部材の外周側に設けられた螺旋溝である、前記軸部材と、ナットであって、前記ナット収容部に設けられ、筒形状を有し、ナット側ボールねじ溝とラック歯を有し、前記ナットの内部に前記軸部材が挿入されており、前記ナット側ボールねじ溝は、前記ナットの内周側に設けられ、螺旋形状を有しており、前記ラック歯は、前記ナットの外周側に設けられている、前記ナットと、複数のボールであって、前記軸部材側ボールねじ溝と前記ナット側ボールねじ溝の間に設けられた前記複数のボールと、セクタギアであって、前記セクタギア収容部に揺動可能に設けられ、前記ラック歯と噛み合う前記セクタギアと、第1ウォームホイールであって、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第2端部側において前記軸部材に設けられた前記第1ウォームホイールと、前記第1ウォームホイールと噛み合う第1ウォームシャフトと、第1電動モータであって、前記第1ウォームシャフトと接続される第1モータ出力軸を有する前記第1電動モータと、を有する。
前記ステアリング装置の好ましい態様において、前記ステアリング装置は、軸受を有し、前記ハウジングには、前記軸部材の回転軸線の方向において、前記軸部材側ボールねじ溝と前記第1ウォームホイールの間に設けられた軸受保持部材が取り付けられ、前記軸受は、前記軸受保持部材に保持され、前記軸部材を回転可能に支持しており、前記第1ウォームシャフトは、前記軸部材の回転軸線における周方向において、前記ラック歯とオーバーラップしている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ステアリング装置は、第2ウォームホイール、第2ウォームシャフト、および第2電動モータを有し、前記第2ウォームホイールは、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第1端部側において前記軸部材に設けられており、前記第2ウォームシャフトは、前記第2ウォームホイールと噛み合っており、前記第2電動モータは、前記第2ウォームシャフトと接続される第2モータ出力軸を有している。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1電動モータと前記第2電動モータは同一形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1ウォームホイールと前記第2ウォームホイールは同一形状を有し、前記第1ウォームシャフトと前記第2ウォームシャフトは同一形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、ステアリング装置は、第2ウォームホイール、第2ウォームシャフトおよび第2電動モータを有し、前記第2ウォームホイールは、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第2端部側において前記軸部材に設けられており、前記第2ウォームシャフトは、前記第2ウォームホイールと噛み合っており、前記第2電動モータは、前記第2ウォームシャフトと接続される第2モータ出力軸を有している。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1電動モータと前記第2電動モータは同一形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記第1ウォームホイールと前記第2ウォームホイールは同一形状を有し、前記第1ウォームシャフトと前記第2ウォームシャフトは同一形状を有する。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ナットは、前記ハウジングと接触しない状態で前記ナット収容部に収容されている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ステアリング装置は、トルクセンサを備え、前記軸部材は、前記第1端部側の第1軸部材と、前記第2端部側の第2軸部材と、前記第1軸部材と前記第2軸部材の間に設けられたトーションバーを備え、前記トルクセンサは、前記第1軸部材と前記第2軸部材の相対回転量に基づき前記軸部材に生じる操舵トルクを検出するものであって、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第1端部側において前記ハウジングに設けられている。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ステアリング装置は、リニアブッシュを備え、前記リニアブッシュは、前記ナット収容部の内周面に固定された円弧状の本体部と、この本体部の内周側に形成された通路に配置され、前記軸部材の回転軸線の方向に循環可能な複数のボールを有し、前記複数のボールの少なくとも1つは、前記ナットの外周面に接触している。
別の好ましい態様では、前記ステアリング装置の態様のいずれかにおいて、前記ステアリング装置は、押圧機構を備え、前記ハウジングには、前記ナット収容部と連通し、前記押圧機構の一部が収容される押圧機構収容部が形成され、前記押圧機構は、前記軸部材側へ前記ナットを押圧する押圧部と、前記押圧部を保持し、前記押圧機構収容部内に移動可能に設けられたリテーナと、前記押圧機構収容部に取り付けられた調整部材と、前記調整部材と前記リテーナとの間に圧縮状態で配置された付勢部材と、を有している。
1・・・軸部材、1a・・・第1端部、1b・・・第2端部、2・・・ボールねじ機構、3・・・セクタギア、3a・・・歯部、4・・・第1電動モータ、5・・・第1減速機、6・・・入力軸、8・・・出力軸、10・・・第2ハウジング、25・・・トルクセンサ、36・・・ナット、36a・・・ラック歯、37・・・ナット側ボールねじ溝、39・・・第1ウォームホイール、42・・・第1ウォームシャフト、45・・・第2ウォームホイール、48・・・第2ウォームシャフト、49・・・第2電動モータ、50・・・第2減速機、52・・・リニアブッシュ、53・・・押圧機構

Claims (11)

  1. ステアリング装置において、
    ナット収容部およびセクタギア収容部を有するハウジングと、
    軸部材であって、第1端部、第2端部、および軸部材側ボールねじ溝を有し、前記軸部材の少なくとも一部が前記ハウジングの内部に収容された状態で回転可能に設けられており、
    前記第1端部は、ステアリングホイールに設けられた操舵軸と接続可能であり、
    前記軸部材側ボールねじ溝は、前記軸部材の回転軸線における前記軸部材の外周側に設けられた螺旋溝である、
    前記軸部材と、
    ナットであって、前記ナット収容部に設けられ、筒形状を有し、ナット側ボールねじ溝とラック歯を有し、前記ナットの内部に前記軸部材が挿入されており、
    前記ナット側ボールねじ溝は、前記ナットの内周側に設けられ、螺旋形状を有しており、
    前記ラック歯は、前記ナットの外周側に設けられている、
    前記ナットと、
    複数のボールであって、前記軸部材側ボールねじ溝と前記ナット側ボールねじ溝の間に設けられた前記複数のボールと、
    セクタギアであって、前記セクタギア収容部に揺動可能に設けられ、前記ラック歯と噛み合う歯部を有する前記セクタギアと、
    第1ウォームホイールであって、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第2端部側において前記軸部材に設けられた前記第1ウォームホイールと、
    前記第1ウォームホイールと噛み合う第1ウォームシャフトと、
    第1電動モータであって、前記第1ウォームシャフトと接続される第1モータ出力軸を有する前記第1電動モータと、
    を有し、
    前記第1ウォームシャフトは、前記セクタギアの歯部と前記軸部材の回転軸線の方向に対向することを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項に記載のステアリング装置は、第2ウォームホイール、第2ウォームシャフト、および第2電動モータを有し、
    前記第2ウォームホイールは、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第1端部側において前記軸部材に設けられており、
    前記第2ウォームシャフトは、前記第2ウォームホイールと噛み合っており、
    前記第2電動モータは、前記第2ウォームシャフトと接続される第2モータ出力軸を有していることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項に記載のステアリング装置において、
    前記第1電動モータと前記第2電動モータは同一形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項に記載のステアリング装置において、
    前記第1ウォームホイールと前記第2ウォームホイールは同一形状を有し、
    前記第1ウォームシャフトと前記第2ウォームシャフトは同一形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項に記載のステアリング装置は、第2ウォームホイール、第2ウォームシャフトおよび第2電動モータを有し、
    前記第2ウォームホイールは、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第2端部側において前記軸部材に設けられており、
    前記第2ウォームシャフトは、前記第2ウォームホイールと噛み合っており、
    前記第2電動モータは、前記第2ウォームシャフトと接続される第2モータ出力軸を有していることを特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項に記載のステアリング装置において、
    前記第1電動モータと前記第2電動モータは同一形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項に記載のステアリング装置において、
    前記第1ウォームホイールと前記第2ウォームホイールは同一形状を有し、
    前記第1ウォームシャフトと前記第2ウォームシャフトは同一形状を有することを特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項に記載のステアリング装置において、
    前記ナットは、前記ハウジングと接触しない状態で前記ナット収容部に収容されていることを特徴とするステアリング装置。
  9. 請求項に記載のステアリング装置は、トルクセンサを備え、
    前記軸部材は、前記第1端部側の第1軸部材と、前記第2端部側の第2軸部材と、前記第1軸部材と前記第2軸部材の間に設けられたトーションバーを備え、
    前記トルクセンサは、前記第1軸部材と前記第2軸部材の相対回転量に基づき前記軸部材に生じる操舵トルクを検出するものであって、前記軸部材側ボールねじ溝よりも前記第1端部側において前記ハウジングに設けられていることを特徴とするステアリング装置。
  10. 請求項に記載のステアリング装置は、リニアブッシュを備え、
    前記リニアブッシュは、前記ナット収容部の内周面に固定された円弧状の本体部と、この本体部の内周側に形成された通路に配置され、前記軸部材の回転軸線の方向に循環可能な複数のボールを有し、
    前記複数のボールの少なくとも1つは、前記ナットの外周面に接触していることを特徴とするステアリング装置。
  11. 請求項に記載のステアリング装置は、押圧機構を備え、
    前記ハウジングには、前記ナット収容部と連通し、前記押圧機構の一部が収容される押圧機構収容部が形成され、
    前記押圧機構は、前記軸部材側へ前記ナットを押圧する押圧部と、前記押圧部を保持し、前記押圧機構収容部内に移動可能に設けられたリテーナと、前記押圧機構収容部に取り付けられた調整部材と、前記調整部材と前記リテーナとの間に圧縮状態で配置された付勢部材と、を有していることを特徴とするステアリング装置。
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