JP7118557B2 - 袋上げ方法および装置 - Google Patents
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Description
複数の押圧機構が上記袋の外側部を介して上記4枚のフラップの下部を上記ケース本体の対応する側壁に向けて押し付ける工程と、上記フラップの押し付け状態を維持したまま上記複数の押圧機構を上方に移動させることにより、上記袋の外側部を摺り上げて、上記袋の外側部の最下位部を、上記フラップの下端より高い位置にする工程と、を備えたことを特徴とする。
上記方法によれば、フラップをケース本体の側壁に押し付けながら袋の外側部を上げるので、側壁の下端の角が袋に引っ掛かることがなく、この袋の損傷を回避できる。
上記方法によれば、各フラップの下部をその左右端の2箇所で押さえることにより、効率良く確実に押さえることができる。また、強度のある隅部を押さえるため、ケースの変形を抑制することができる。
上記方法によれば、袋の外周部と内周部の間の摩擦抵抗が、袋の内周部とフラップとの間の摩擦抵抗より小さいので、円滑に袋を上げることができる。
上記方法によれば、パッドを用いることにより一層確実に袋を上げることができる。
上記ケース本体の四隅部に配置された4つの押圧機構と、上記4つの押圧機構を昇降させる昇降機構と、を備え、上記押圧機構の各々は、2つの押さえ部を有し、上記2つの押さえ部が、上記袋の外側部に接するとともに、上記ケース本体の隅部において隣接する2枚のフラップの下部を、上記ケース本体の対応する側壁に向けて押し付け、上記昇降機構は、上記フラップの押し付け状態で上記4つの押圧機構を同時に上方へ移動させることにより、上記押さえ部と一緒に上記袋の外側部を上方へ摺り上げて、上記外側部の最下位部を上記フラップの下端より高い位置にすることを特徴とする。
上記構成によれば、フラップをケース本体の側壁に押し付けながら袋の外側部を上げるので、側壁の下端の角が袋に引っ掛かることがなく、この袋の損傷を回避できる。また、各フラップの下部をその左右端の2箇所で押さえることにより、効率良く確実に押さえることができる。
上記構成によれば、1つの押さえ部材で2枚のフラップを同時に効率良く押さえることができる。
上記構成によれば、各フラップを押さえ部で真正面から確実に押さえることができる。
上記構成によれば、パッドを用いることにより一層確実に袋を上げることができる。
コンベア1は、前ステージにおいてプラスチック製、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)製の袋60を掛けられた段ボール等からなるケース50を、箱詰めステージへと搬送する。ケース50はこの箱詰めステージでストッパにより所定位置に止められ、ロボットにより内容物が装填される。
上記袋60の外側部62の折り返し部62x(最下位部)は、フラップ52a,52bの下縁より低い位置にある。
フラップ52a,52bは、ケース50に袋60を掛ける際に外側に折られて、それぞれ側壁51a、51bの外面と対向している。フラップ52a,52bは袋60の外側部62に拘束され、側壁51a,51bから離れる方向に開くのを禁じられているが、この拘束状態で側壁51a,51bから離れている(図2参照)。
昇降フレーム4aはコンベア1に沿って延びており、その両端に形成された垂直をなす板部4cを介して、図示しない垂直ガイドにより上下動可能に支持されている。
各第1隅部ユニット5は、支持ブラケット10と、この支持ブラケット10に支持された矯正機構20および第1押圧機構30と、を有している。
各第2隅部ユニット6は、支持ブラケット10’と、この支持ブラケット10’に支持された矯正機構20および第2押圧機構40と、を有している。
2つの第1押圧機構30と、2つの第2押圧機構40と、支持フレーム3と、昇降機構4により、後述の作用をなす袋上げ装置9(図1にのみ符号を付す)が構成されている。支持フレーム3と昇降機構4は、ケース矯正装置8と袋上げ装置9の共有の構成である。
下側水平板部13’の下面には、エアシリンダ45の本体部が固定されており、そのロッド45aの軸線は、箱詰めステージにあるケース本体51の側壁51aと直交する方向に延びている。ロッド45aの先端には、垂直をなす平板形状の押さえ部41が固定されている。押さえ部41の押さえ面41aはケース本体51の側壁51aと平行をなしており、この押さえ面41aには、ウレタンシート製のパッド43が取り付けられている。
図5Aには、正規形状で正規の位置にあるケース50が想像線で示されている。この想像線で示すケース50の隅部の位置が基準位置Pである。これに対して、図5Aに実線で誇張して示すようにケース50が変形していたり正規位置からずれている場合には、ケース50の隅部は上記基準位置Pから外れている。上述したように4つのフック25が放射状に移動することにより、図5Aに実線で示すケース50の隅部は、上記フック25の引掛部25bに引っ掛けられて、図5Bに示すように基準位置Pへと移動される。その結果、ケース50の位置が矯正されるとともに、ケース50の形状も正規形状に矯正される。
なお、図5A~図5Cに図示しないが、内容物100は、ケース本体51に袋60の内側部61を介して装填される。
上記フラップ52a,52bの押圧状態において、上記パッド34,43,44は、袋60の二重の外側部62のうち、外周部62bに接している。
4つの押圧機構の全てを第1押圧機構により構成してもよいし、全てを第2押圧機構により構成してもよい。
4つの押圧機構を、4つの昇降機構により独立して昇降制御してもよい。
袋の外側部は折り返して2重にしなくてもよい。この場合、袋の外側部の下端縁が最下位部となり、外側部はフラップに擦れながら押圧機構と一緒に上方に移動する。
上記実施形態では、コンベアおよび支持フレームが水平であるが、内容物の装填を容易にするために例えば30°程度傾かせてもよい。この場合、上記実施形態の全ての構成要素が傾いて配置される。
4 昇降機構
9 袋上げ装置
30 第1押圧機構(押圧機構)
31 押さえ部材
33 押さえ部
33a 押さえ面
34 パッド
35 駆動部
40 第2押圧機構(押圧機構)
41、42 押さえ部
41a,42a 押さえ面
43,44 パッド
45,46 エアシリンダ(駆動部)
50 ケース
51 ケース本体
51a,51b 側壁
52a,52b フラップ
60 袋
61 内側部
62 外側部
62a 内周部
62b 外周部
Claims (8)
- ケース本体とこのケース本体の上端開口を覆う4枚のフラップとを有するケースに、袋が掛けられ、この袋が、上記ケース本体の内側を覆う内側部と、上記ケース本体の上端で折り返されて上記フラップを囲う外側部とを有し、上記外側部の最下位部が上記フラップの下端より低い位置にある状態で、上記袋の外側部を上げる袋上げ方法において、
複数の押圧機構が上記袋の外側部を介して上記4枚のフラップの下部を上記ケース本体の対応する側壁に向けて押し付ける工程と、
上記フラップの押し付け状態を維持したまま上記複数の押圧機構を上方に移動させることにより、上記袋の外側部を摺り上げて、上記袋の外側部の最下位部を、上記フラップの下端より高い位置にする工程と、
を備えたことを特徴とする袋上げ方法。 - 上記押圧機構は、上記ケース本体の四隅部に配置され、各押圧機構の2つの押さえ部が、上記ケース本体の隅部において隣接する2枚のフラップの下部を、上記袋の外側部を介して押し付けることを特徴とする請求項1に記載の袋上げ方法。
- 上記袋の外側部が上記最下位部で折り返されることにより内周部と外周部を有して二重をなしており、上記押さえ部が上記外周部に接した状態で上方へ移動することにより、上記外周部が上記内周部と擦れながら上記押さえ部と一緒に上方へ移動することを特徴とする請求項2に記載の袋上げ方法。
- 上記押さえ部に、上記袋の外側部に接するパッドが取り付けられており、上記パッドと袋との間の摩擦抵抗が上記袋と上記フラップとの間の摩擦抵抗より大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の袋上げ方法。
- ケース本体とこのケース本体の上端開口を覆う4枚のフラップとを有するケースに、袋が掛けられ、この袋が、上記ケース本体の内側を覆う内側部と、上記ケース本体の上端で折り返されて上記フラップを囲う外側部とを有し、上記外側部の最下位部が上記フラップの下端より低い位置にある状態で、上記袋の外側部を上げる袋上げ装置において、
上記ケース本体の四隅部に配置された4つの押圧機構と、上記4つの押圧機構を昇降させる昇降機構と、を備え、
上記押圧機構の各々は、2つの押さえ部を有し、上記2つの押さえ部が、上記袋の外側部に接するとともに、上記ケース本体の隅部において隣接する2枚のフラップの下部を、上記ケース本体の対応する側壁に向けて押し付け、
上記昇降機構は、上記フラップの押し付け状態で上記4つの押圧機構を同時に上方へ移動させることにより、上記押さえ部と一緒に上記袋の外側部を上方へ摺り上げて、上記外側部の最下位部を上記フラップの下端より高い位置にすることを特徴とする袋上げ装置。 - 上記押圧機構の少なくとも1つが、押さえ部材と、この押さえ部材を移動させる駆動部と、を有し、
上記押さえ部材は、分岐された上記2つの押さえ部を有し、上記2つの押さえ部は、上記ケース本体の隅部において隣接する2つの側壁とそれぞれ平行をなす押さえ面を有し、
上記駆動部は、上記押さえ部材を、隣接する2つの側壁と傾斜する方向から上記ケース本体の隅部に向かって移動させることを特徴とする請求項5に記載の袋上げ装置。 - 上記押圧機構の少なくとも1つが、2つの押さえ部と、これら押さえ部をそれぞれ独立して移動させる2つの駆動部とを有し、
上記2つの押さえ部が、上記ケースの隅部において隣接する2つの側壁とそれぞれ平行をなす押さえ面を有し、
上記駆動部が上記押さえ部を対応する上記側壁と直交する方向から上記側壁に向かって移動させることを特徴とする請求項5に記載の袋上げ装置。 - 上記押さえ面に、上記袋の外側部に接するパッドが取り付けられており、上記パッドと袋との間の摩擦抵抗が上記袋と上記フラップとの間の摩擦抵抗より大きいことを特徴とする請求項6または7に記載の袋上げ装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP7118557B2 true JP7118557B2 (ja) | 2022-08-16 |
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Family Applications (1)
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JP2019003134A Active JP7118557B2 (ja) | 2019-01-11 | 2019-01-11 | 袋上げ方法および装置 |
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2019
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