JP7117986B2 - スポイト容器 - Google Patents
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Description
また、付勢部が第2ノズル部を上方付勢しているので、例えば容器本体の口部からキャップ体を取り外したときに、第1ノズル部に対して第2ノズル部が自然に上方移動するように構成することができる。つまり、キャップ体を口部から取り外すという1つの操作によって、ノズル部材の内部に自然にカプセルおよび内容液を吸い込ませることができる。そして、押下部を押下することで、第1ノズル部に対して第2ノズル部を容易に下方移動させることができる。したがって、スポイト容器の操作性が向上する。
図1に示すように、スポイト容器1は、有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに挿入されるノズル部材3と、口部2aに着脱可能に装着されるキャップ体4と、口部2a内に嵌合されるしごき中栓5と、を備える。ノズル部材3、容器本体2の口部2a、キャップ体4およびしごき中栓5は、ノズル部材3の中心軸Oを共通軸として互いに同軸に配置されている。
容器本体2は、容器本体2の周壁である胴部と、容器本体2の底壁である底部2bと、容器本体2の開口部であり胴部よりも小径とされた口部2aと、胴部と口部2aとを繋ぐ肩部2cと、を有する。
上下方向から見た平面視で、中心軸Oに直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Oに近づく方向を径方向内側と呼び、中心軸Oから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。
中心軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
容器本体2内には、内容物が封入されたカプセルCおよび内容液Lが収容される。内容液Lは、例えば液体化粧料などであり、カプセルCの内容物は、例えば高濃度の美容成分やビタミン成分等である。カプセルCの内容物として特に好適なものとしては、例えば、内容液Lと反応して高い機能(効能)が得られるが、反応後は時間経過にともなって機能が低下したり失われたりする成分等や、カプセルCに封入されている状態ではその機能が良好に維持されるが、カプセルCが破砕されると時間経過にともなって機能が低下したり失われたりする成分等が挙げられる。
図示の例では、カプセルCが球状である。カプセルCは、所定以上の外力により破砕可能であり、カプセルCが破砕されることで、内容物がカプセルCから外部に露出する。
ノズル部材3は、第1ノズル部6と、第2ノズル部7と、吸引開口部12と、ピストン8と、作動空間9と、付勢部10と、パッキン11と、を有する。
第1ノズル部6は、ノズル本体筒13と、ノズルフランジ14と、支持筒15と、を有する。
第2ノズル部7は、軸部17と、ノズル筒部16と、シリンダ筒部18と、シリンダフランジ19と、連結筒部20と、押下部21と、を有する。
軸部17は、第1筒部17aと、第2筒部17bと、を有する。
第2筒部17bは、軸部17の下端部に配置されて上下方向に延びる筒状である。第2筒部17bの下端部は、軸部17の下端面に開口する。第2筒部17bの下端開口部は、ノズル本体筒13の下端部よりも上方に位置する。図示の例では、第2筒部17bの下端開口部が、容器本体2の肩部2cよりも下方に位置する。第2筒部17bの上端は、しごき中栓5よりも下方に位置する。
ノズル筒部16は、筒本体16aと、連結軸16bと、吐出筒16dと、連通孔16cと、吐出開口部16eと、メッシュ部16fと、を有する。
筒本体16aの周壁は、上下方向に延びる筒状である。筒本体16aの周壁は、内径が上下方向に沿って略一定である。筒本体16aの周壁は、下側部分の外径が上側部分の外径よりも小さい。
筒本体16aの頂壁は、一対の板面が上下方向を向く円板状である。筒本体16aの頂壁の上面は、軸部17の下端面に対して、下方から接触しまたは隙間をあけて対向する。
シリンダフランジ19は、垂下筒19aを有する。垂下筒19aは、シリンダフランジ19の外周部から下方に延びる筒状である。
連結筒部20は、底壁20aと、周壁20bと、フランジ部20cと、を有する。
フランジ部20cは、周壁20bの上端部から径方向外側に突出し周方向に延びる環状である。フランジ部20cは、一対の板面が上下方向を向く円形リング板状である。フランジ部20cの外周部は、シリンダ筒部18の内周面と接続される。図示の例では、フランジ部20cの外周部が、シリンダ筒部18の内周面のうち、上端部と下端部との間に位置する中間部分に接続される。
押下部21は、頂部21aと、筒部21bと、鍔部21cと、を有する。
図1では、ノズル本体筒13の下端部の吸引内周部13c内に、吐出筒16dの下端部以外の部分(大径部)が嵌合しており、これにより吸引開口部12は、閉状態とされている。すなわち、吸引開口部12が閉状態のとき、ノズル部材3の下端部において、ノズル本体筒13とノズル筒部16との間を通したノズル部材3の内部と外部との連通が遮断される。
図2では、ノズル本体筒13の下端部の吸引内周部13cと、吐出筒16dの下端部(小径部)の吸引外周部16hと、の間に隙間が設けられ、かつ、ノズル本体筒13の下端部の第1テーパ部13bと、吐出筒16dの下端部の第2テーパ部16gと、の間に隙間が設けられており、これにより吸引開口部12は、開状態とされている。すなわち、吸引開口部12が開状態のとき、ノズル部材3の下端部において、ノズル本体筒13とノズル筒部16との間を通してノズル部材3の内部と外部とが連通する。
図1に示すように、ピストン8は、環状板部8aと、内筒部8bと、外筒部8cと、シール筒部8dと、を有する。
シール筒部8dの上下方向の両端部は、両端部間に位置する部分よりも径方向外側に突出する。シール筒部8dの上下方向の両端部は、シリンダ筒部18の内周面に対して、上下方向に摺動可能に接触する。
パッキン11は、第1パッキン部11aと、第2パッキン部11bと、を有する。
キャップ体4は、キャップ内筒22と、キャップ外筒23と、を有する。
キャップ内筒22は、係止突起22aと、縦溝22bと、を有する。
キャップ外筒23は、キャップ周壁23aと、キャップ頂壁23bと、縦リブ23cと、を有する。
図2に示すように、容器本体2に対してキャップ体4を周方向に回転させて、キャップ体4と口部2aとの螺着状態を解除する。このとき、キャップ体4は、第1ノズル部6に対して上方移動させられていく。第2ノズル部7は、付勢部10の上方付勢力により、キャップ体4とともに、第1ノズル部6に対して上方移動させられる。第2ノズル部7が第1ノズル部6に対して上方移動することにより、吸引開口部12が、閉状態(遮断状態)から開状態(連通状態)となる。
また、付勢部10が第2ノズル部7を上方付勢しているので、本実施形態のように容器本体2の口部2aからキャップ体4を取り外したときに、第1ノズル部6に対して第2ノズル部7が自然に上方移動するように構成することができる。つまり、キャップ体4を口部2aから取り外すという1つの操作によって、ノズル部材3の内部に自然にカプセルCおよび内容液Lを吸い込ませることができる。そして、押下部21を押下することで、第1ノズル部6に対して第2ノズル部7を容易に下方移動させることができる。したがって、スポイト容器1の操作性が向上する。また、第1ノズル部6に対して第2ノズル部7が上下動するストロークが一定であるので、吐出操作によってノズル部材3から吐出される内容液Lの液量が一定となり、スポイト容器1の定量性が高められる。
この場合、簡素な構造により、吸引開口部12を安定して開閉できる。
Claims (3)
- 内容物が封入されたカプセルおよび内容液が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に挿入され、上下方向に延びるノズル部材と、
前記ノズル部材と連結され、前記口部に着脱可能に装着されるキャップ体と、を備え、
前記ノズル部材は、
筒状の第1ノズル部と、
前記第1ノズル部の内部に挿入されるノズル筒部を有し、前記第1ノズル部に対して上下動可能な第2ノズル部と、
前記第1ノズル部の下端部と前記ノズル筒部の下端部との間で開閉可能な吸引開口部と、
前記第1ノズル部と前記第2ノズル部との間に配置され、前記第1ノズル部と前記第2ノズル部とが上下動することで容積が変化する作動空間と、を有し、
前記ノズル筒部は、
前記ノズル筒部を径方向に貫通し、前記カプセルおよび前記内容液が流通可能な連通孔と、
前記ノズル筒部の下端部に開口する吐出開口部と、
前記吐出開口部を覆う網状であり、網目の大きさが前記カプセルの外径以下とされたメッシュ部と、を有し、
前記第1ノズル部に対して前記第2ノズル部が上方移動したときに、前記作動空間の容積が増大して負圧が生じ、開状態とされた前記吸引開口部を通して前記ノズル部材の内部に前記カプセルおよび前記内容液が吸引され、
前記第1ノズル部に対して前記第2ノズル部が下方移動したときに、前記吸引開口部が閉状態とされ、前記カプセルおよび前記内容液が前記連通孔を通して前記ノズル筒部内に流入し、前記メッシュ部で前記カプセルが破砕されて前記吐出開口部から前記内容物および前記内容液が前記ノズル部材の外部に吐出される、
スポイト容器。 - 前記ノズル部材は、
前記作動空間の一部を構成し、前記第1ノズル部および前記第2ノズル部のいずれか一方に設けられ、他方と摺接するピストンと、
前記第1ノズル部に対して前記第2ノズル部を上方付勢する付勢部と、を有し、
前記第2ノズル部は、前記キャップ体から上方に突出し、下方に押下可能な押下部を有する、
請求項1に記載のスポイト容器。 - 前記吸引開口部が閉状態のとき、前記第1ノズル部の下端部内に前記ノズル筒部が嵌合し、
前記吸引開口部が開状態のとき、前記第1ノズル部の下端部と前記ノズル筒部とが互いに離間する、
請求項1または2に記載のスポイト容器。
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