JP7117672B2 - バット - Google Patents

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Description

本発明は、弾性体を打球部に有する球技用のバットに関する。
従来のバットとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。このバットは、芯材である円柱状のベース部材と、ベース部材の打球部となるべき部分に一体化された円筒状の弾性体とを備えている。
かかる構成のバットでは、弾性体の反発力等により打球の飛距離を向上することができる。また、弾性体の反発力を向上すれば、飛距離を更に向上することも可能である。
しかし、弾性体の反発力を向上させるには、円筒状の弾性体を厚肉にすることが考えられるが、重量の増加を招いていた。
特開2003-19236号公報
解決しようとする問題点は、弾性体を厚肉にすると、重量の増加を招く点である。
本発明は、打球部領域を有する芯材及び前記打球部領域に取り付けられた弾性体で構成された打球部を備えたバットであって、前記芯材の打球部領域は、横断面における外周形状が前記横断面における前記打球部の外周形状の中心に対する第1方向の一側と該一側に対する反対側である他側とで前記横断面において前記第1方向に直交する第2方向に沿った対称軸に対して非対称となる形状であり、前記横断面における前記第1方向で前記一側の前記打球部の前記外周形状に臨む一側面が、前記横断面における前記2方向に長径を有する楕円状の円弧又は前記横断面における前記第2方向に沿って平坦であり、前記弾性体は、前記横断面における前記第1方向の前記一側と前記他側とで前記対称軸に対して対称な外周形状を有し、前記芯材の前記打球部領域の非対称な前記外周形状に応じて前記横断面における前記第1方向で前記打球部領域の前記一側面に隣接した相対的な厚肉部を有し、前記厚肉部によって前記打球部の重心が前記横断面における前記第1方向の前記打球部の前記外周形状の前記中心に対する前記一側に偏位した、バットを最も主な特徴とする。
本発明は、芯材の打球部領域の非対称な形状に応じて弾性体の一部に厚肉部を設けることができるので、重量の増加を抑制しつつ弾性体を厚肉にすることができる。
また、本発明では、芯材の打球部領域の一側面の向きに応じて打球の角度を調節することができる。
さらに、本発明では、打球部の重心が第1方向での一側に偏位するので、打球部領域の一側面の向きに応じて、打球部の重心の位置を上下に変動させ、ボールのスピンの量を調節することができる。
バットを示す縦断面図である(実施例1)。 図1のII-II線に係るバットの横断面図である(実施例1)。 図1のバットの芯材を示す斜視図である(実施例1)。 図3の芯材の底面図である(実施例1)。 打球時のバットとボールとの関係を示す概念図である(実施例1)。 打球時のバットとボールとの関係を示す概念図である(実施例1)。 バットの横断面図である(実施例2)。 図7のバットの芯材を示す斜視図である(実施例2)。 図8の芯材の底面図である(実施例2)。 グリップ部を省略したバットを示す縦断面図である(実施例3)。 図10のバットの横断面図である(実施例3)。 バットの横断面図である(実施例4)。 バットの横断面図である(実施例5)。
重量の増加を抑制しつつ弾性体を厚肉にするという目的を、打球の角度及びスピンの量を調節可能にしつつ実現した。
すなわち、本発明の実施形態では、打球部領域を有する芯材及び打球部領域に取り付けられた弾性体で構成された打球部を備えたバットであって、芯材の打球部領域が、横断面における打球部の中心に対する第1方向の一側と他側とで非対称となる形状であり、第1方向の一側に臨む一側面が、第1方向に交差する第2方向に長径を有する楕円状又は第2方向に沿った平面状に形成され、弾性体が、第1方向の一側と他側とで対称な外周形状を有し、芯材の打球部領域の非対称な形状に応じて第1方向で打球部領域の一側面に隣接した相対的な厚肉部を有する。
芯材の打球部領域は、中心が打球部の中心に対して第1方向の他側に偏心してもよい。
芯材の打球部領域は、打球部の第1方向の他側に臨む他側面が一側面と異なる形状を有する構成であってもよい。
弾性体は、筒状の本体部と、この本体部の表面を覆う表層部とを備え、厚肉部は、本体部の一部を相対的に厚肉にして構成されてもよい。
この場合、弾性体の本体部は、発泡ウレタンフォーム樹脂であってもよい。
打球部領域の一側面は、打球部の中心に対する第1方向の他側に位置する構成としてもよい。
打球部領域は、中空状に形成され、一側面を構成する一側部が他の部分よりも薄肉であってもよい。
[バットの構造]
図1は、本発明の実施例1に係るバットを示す縦断面図である。図2は、図1のII-II線に係る横断面図である。図3は、図1のバットの芯材を示す斜視図である。図4は、図3の芯材の底面図である。なお、図3及び図4では、グリップエンドを省略している。
本実施例のバット1は、野球やソフトボール等の球技に用いられるものである。このバットは、芯材3と、この芯材に取り付けられた弾性体5とを備えている。
芯材3は、繊維強化プラスチック(FRP)からなる中空棒状体である。本実施例では、FRPとして炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が用いられている。なお、芯材3の材質は、FRPに限定されるものではなく、金属や木等を用いることが可能である。また、芯材3は、中実棒状であってもよい。
芯材3の肉厚は、全体としてほぼ均一に設定されている。ただし、芯材3の肉厚は、部分的に薄く或いは厚くすることも可能である。
この芯材3は、基端側から先端側に向けて、グリップ部7、打球部領域9、ヘッド部11を備えている。
グリップ部7は、打者が把持する円筒状部分である。グリップ部7の基端には、径方向に張り出したグリップエンド7aが一体に設けられている。グリップ部7の先端には、打球部領域9が一体に設けられている。
打球部領域9は、弾性体5と共に打球部13を構成する芯材3の一部である。本実施例の打球部領域9は、横断面における打球部13の中心Oに対する第1方向の一側と他側とで非対称となる形状である。なお、第1方向は、図2の左右方向である。
この打球部領域9は、打球部13の第1方向の一側に臨む一側面15と、打球部13の第1方向の他側に臨む他側面17とを有する。
本実施例の打球部領域9の一側面15は、横断面において第1方向に交差する第2方向に沿った平面状に構成されている。これにより、一側面15は、第2方向に沿った平面部15aを有する。
なお、第2方向は、図2の上下方向である。本実施例の第2方向は、第1方向と直交しているが、第1方向と交差していれば、直交でなくてもよい。
平面部15aは、打球部13での打球時にボールB(図5及び図6参照)を面で捉えることを可能にする。このため、平面部15aの第2方向に沿った長さLは、長い方が良い。
本実施例では、平面部15aの長さLが打球部13の外径Rよりも大きく設定されている。ただし、平面部15aの長さLは、限定されるものではなく、打球部13の外径Rより小さく設定してもよい。
また、本実施例の一側面15は、超楕円形状になっており、第2方向に長径r1を有する楕円形状でもある。
一側面15の長径r1は、他側面17の径r3と一致する。一側面15の短径r2は、グリップ部7の径r4と一致し、長径r1の1/3程度となっている。従って、一側面15は、第1方向での打球部13の中心Oからの突出量が他側面17よりも小さくなっている。
なお、一側面15の短径r2は、後述する弾性体5の厚肉部5aの厚み等に応じて、グリップ部7の径r4よりも小さく又は大きくしてもよい。また、一側面15の短径r2と長径r1との長さ関係も、弾性体5の厚肉部5aの厚み等に応じて適宜設定可能である。
打球部領域9の他側面17は、横断面において弧状に構成されている。このため、他側面17は、一側面15とは異なる形状を有している。本実施例の他側面17は、打球部13の外周に沿った半円形状に形成されている。なお、他側面17の形状は、横断面における打球部13の中心Oに対する第1方向の一側と他側とで打球部領域9が非対称である限り、適宜設定可能である。
本実施例の打球部領域9は、バット1の先端側に向かって横断面における形状が漸次大きくなっている。打球部領域9の他側面17は、テーパ状に形成されている。打球部領域9の先端側では、打球部領域9の横断面における形状がほぼ一定となり、ヘッド部11へと一体的に遷移する。
ヘッド部11は、円板状に形成されている。ヘッド部11は、打球部領域9に対して径方向に膨出している。ヘッド部11の外径は、打球部13の外径Rとほぼ一致している。
弾性体5は、打球部領域9に取り付けられ、上記のように打球部領域9と共に打球部13を構成する。この弾性体5は、打球時にボールBと共に変形し、ボールBの変形量を抑えると共にボールBに反発力を加える。本実施例の弾性体5は、本体部19と、表層部21とを備えている。
本体部19は、中空円筒体であり、熱可塑性エラストマーである発泡ポリウレタン樹脂等からなる。なお、本体部19の材質は、打球時にボールBと共に変形可能であれば限定されるものではない。
本実施例の本体部19は、基端側から先端側に向けて漸次外径が大きくなっており、芯材3の打球部領域9と同様に先端側で外径がほぼ一定となる。この本体部19の表面19aは、表層部21によって覆われている。
表層部21は、本体部19を保護するものであり、熱可塑性樹脂等からなる円筒膜状に形成されている。本実施例の表層部21は、ポリウレタンフィルムによって構成され、本体部19の表面19aに一体に設けられている。なお、表層部21の材質は、弾性体5としてボールBと共に変形可能であれば、限定されるものではない。また、表層部21は省略することも可能である。
かかる弾性体5は、第1方向の一側と他側とで対称な外周形状を有している。また、弾性体5は、芯材3の打球部領域9の非対称な形状に応じ、相対的な厚肉部5aを有する。
厚肉部5aは、第1方向で芯材3の打球部領域9の一側面15に隣接して設けられている。この厚肉部5aは、第1方向での厚みが、相対的な薄肉部5bよりも大きい。薄肉部5bは、第1方向で芯材3の打球部領域9の他側面17に隣接して設けられている。
本実施例の厚肉部5aは、第1方向での打球部13の中心Oからの一側面15の突出量が同他側面17の突出量のよりも小さい分だけ、第1方向で厚肉に形成されている。これにより、厚肉部5aは、芯材3の第1方向の一側及び他側の突出量の差を埋めて、打球部13の外周形状を第1方向の一側と他側とで対称な形状とするようになっている。
本実施例の厚肉部5aは、弾性体5の本体部19の一部を相対的に厚肉にして構成されている。ただし、厚肉部5aは、表層部21の一部を相対的に厚肉にして構成してもよい。
かかる弾性体5は、芯材3の打球部領域9の全体に被せた状態で接着等により固定されている。これにより、バット1は、外径がほぼ一定のスウィート領域24及び外径が先端側に向けて漸次大きくなるテーパ領域26の全域に弾性体5を備えることができる。なお、打球部領域の一部に凹部を設け、凹部内にのみ弾性体を設ける構成としてもよい。
打球部領域9に取り付けられた弾性体5は、先端側がヘッド部11により位置決められ、基端側がカラー23により位置決められている。
カラー23は、円筒状に形成され、熱可塑性エラストマーである発泡ポリウレタン樹脂等によって形成される。このカラー23は、外径が基端から先端にかけて漸次大きくなって弾性体5に対して段差無く遷移する。これにより、カラー23は、弾性体5と芯材3との間を埋めている。
[バットの作用]
図5及び図6は、打球時のバット1とボールBとの関係を示す概念図であり、図5は、打球の角度を大きくするとき、図6は打球の角度を小さくするときを示す。
本実施例のバット1では、芯材3の打球部領域9の一側面15の向きに応じて打球の角度を調整することができる。なお、角度とは、水平方向に対する角度である。角度が大きいとは、水平方向に対する角度が0度よりも大きいことであり、角度が小さいとは、水平方向に対する角度が0度よりも小さいことをいう。
打球の角度を大きくする場合は、図5のように、芯材3の打球部領域9の一側面15を水平方向に対して上向きに傾斜させる。この状態で打球部13でボール
Bを打つと、ボールBは弾性体5を介して打球部領域9の一側面15で捉えられる。
このため、ボールBは、一側面15の向きに応じた大きな角度で打ち出されることになる。このとき、本実施例のバット1では、打球部領域9の一側面15が打球部13の中心Oに対する上下にわたっているため、ボールBを一側面15で確実に捉えて、打ち損じを抑制できる。
また、ボールBを打ち出す際は、弾性体5の反発力をボールBに付与することができる。特に、本実施例では、厚肉部5aにより弾性体5の反発力を大きくすることができるので、打球の飛距離を向上できる。
しかも、本実施例では、厚肉部5aによって打球部13の重心Gが第1方向の中心Oに対する一側に偏位している。このため、打球部領域9の一側面15を水平方向に対して上向きに傾斜させた場合は、打球部13の重心Gが中心Oよりも上側に位置する。
結果として、ボールBが打球部13に対して重心Gよりも下側に当たり易くなる。ボールBが打球部13に対して重心Gよりも下側に当たると、打球部13がボールBとは逆向きに回転して、ボールBにバックスピンを付与する。
従って、本実施例では、打球の角度を大きくしたい場合、飛距離を向上させるのに有利なバックスピンのスピン量を増加させ易く、容易に飛距離を向上することができる。
一方、打球の角度を小さくしたい場合は、図6のように、芯材3の打球部領域9の一側面15を水平方向に対して下向きに傾斜させる。この状態で打球部13でボールBを打つと、一側面15で捉えられたボールBは一側面15の向きに応じた小さな角度で打ち出される。
このときも、ボールBを一側面15で確実に捉えて打ち損じを抑制でき、且つ厚肉部5aにより弾性体5の反発力を大きくすることができ、強く速い打球とすることができる。
しかも、本実施例では、打球部領域9の一側面15を水平方向に対して下向きに傾斜させた場合、打球部13の重心Gが中心Oよりも下側に位置する。結果として、ボールBが打球部13に対して重心Gよりも上側に当たり易くなり、上記とは逆にバックスピンのスピン量を容易に減少させることができる。従って、打球の角度を小さくしたい場合は、強く速い打球とするのに不利なバックスピンを減少させて、より強く速い打球とすることができる。
また、本実施例のバット1は、芯材3の打球部領域9の他側面17でボールBを捉えるように用いれば、弾性体5の薄肉部5bにより反発力を小さくして、芯材3の打感を得ることができる。
[実施例1の効果]
以上説明したように、本実施例のバット1では、芯材3の打球部領域9が、横断面における打球部13の中心Oに対する第1方向の一側と他側とで非対称となる形状であり、第1方向の一側に臨む一側面15が、第1方向に交差する第2方向に長径を有する楕円状又は第2方向に沿った平面状に形成され、弾性体5が、第1方向の一側と他側とで対称な外周形状を有し、芯材3の打球部領域9の非対称な形状に応じて第1方向で打球部領域の一側面に隣接した相対的な厚肉部5aを有する。
従って、本実施例では、芯材3の打球部領域9の非対称な形状に応じて弾性体5の一部に厚肉部5aを設けることができるので、重量の増加を抑制しつつ弾性体5を厚肉にすることができる。
また、本実施例では、芯材3の打球部領域9の一側面15の向きに応じて打球の角度を調節することができる。
さらに、本実施例では、打球部13の重心が第1方向での一側に偏位するので、打球部領域9の一側面15の向きに応じて、打球部13の重心の位置を上下に変動させ、ボールBのスピンの量を調節することができる。
特に、打球部領域9の一側面15の向きに応じて打球の角度を大きくしたい場合は、有利なバックスピンを増加させ、打球の角度を小さくしたい場合は、不利なバックスピンを減少させることができる。
芯材3の打球部領域9は、打球部13の第1方向の他側に臨む他側面17が一側面15と異なる形状を有する。従って、本実施例では、打球部領域9を第1方向の一側と他側とで容易に非対称な形状とすることができる。また、他側面17を弧状とすることにより、平面状の一側面15でのボールBに対する反発力を向上できる。
弾性体5は、筒状の本体部19と、この本体部19の表面19aを覆う表層部21とを備え、厚肉部5aは、本体部19の一部を相対的に厚肉にして構成されている。従って、本実施例では、弾性体5の損傷を抑制可能である。
しかも、発泡ウレタンフォーム樹脂により本体部19を構成する場合は、表層部21の内側に発泡ウレタンフォーム樹脂を発泡及び硬化させることで、厚肉部5aを有する弾性体5を容易に形成することができる。
図7は、本発明の実施例2に係るバットの横断面図である。図8は、図7のバットの芯材を示す斜視図である。図9は、図8の芯材の底面図である。なお、実施例2では、実施例1と対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。また、図8及び図9ではグリップエンドを省略している。
本実施例のバット1は、実施例1に対し、芯材3の打球部領域9の横断面における形状を変更したものである。その他は、実施例1と同一である。
すなわち、打球部領域9の横断面における形状は、楕円形状に形成されている。打球部領域9の一側面15及び他側面17は、横断面において対称な形状を有する。打球部領域9の中心Qは、打球部13の中心Oに対して第1方向の他側に偏心している。これにより、打球部領域9は、横断面における打球部13の中心Oに対する第1方向の一側と他側とで非対称となる形状を有している。
かかる実施例2においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施例では、芯材3の打球部領域9の中心Qが打球部13の中心Oに対して第1方向の他側に偏心している。従って、打球部領域9の一側面15と他側面17との形状を同一にして形状を簡素化しながら、打球部13の中心Oに対する第1方向の一側と他側とで打球部領域9を非対称となる形状にできる。
図10は、本発明の実施例3に係りグリップ部を省略したバットを示す縦断面図である。図11は、図10のバットのXI-XIに係る横断面図である。なお、実施例3では、実施例2と対応する構成に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例のバット1は、実施例2に対し、芯材3の打球部領域9の横断面における形状を変更したものである。その他は、実施例2と同一である。
すなわち、打球部領域9の横断面における形状は、実施例2よりも第1方向の厚みが小さい楕円形状に形成されている。本実施例でも、打球部領域9の一側面15及び他側面17は、横断面において対称な形状を有する。
また、打球部領域9の中心Qは、打球部13の中心Oに対して偏心している。中心Qの中心Oに対する偏心量は、基端側から先端側にかけて漸次大きくなり、スウィート領域24においてほぼ一定となる。
結果として、打球部領域9の一側面15は、少なくともスウィート領域24において、打球部13の中心Oに対する第1方向の他側に位置している。本実施例では、打球部領域9の全体において、打球部13の中心Oに対する第1方向の他側に位置している。
かかる構成により、打球部領域9は、打球部13の中心Oに対する第1方向の一側に位置する部分を有していないが、横断面における打球部13の中心Oに対する第1方向の一側と他側とで非対称となる。
従って、実施例3でも、実施例1及び2と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施例では、芯材3の打球部領域9の一側面15が打球部13の中心Oに対する第1方向の他側に位置する。従って、本実施例のバット1は、ボールBのミートポイントを打者の後方にずらしても、ボールBに力を伝え易い。
図12は、本発明の実施例4に係るバットの横断面図である。なお、実施例4では、実施例1と対応する構成部分に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例のバット1は、実施例1に対し、芯材3の打球部領域9の一側面15を構成する一側部25が他の部分よりも薄肉になっている。その他は、実施例1と同一である。
本実施例では、打球時に打球部領域9の一側面15が他の部分よりも撓むため、反発力を向上することができる。この結果、本実施例では、打球の飛距離を向上することが可能となる。
その他、実施例4でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
図13は、本発明の実施例5に係るバットの横断面図である。なお、実施例5では、実施例1と対応する構成部分に同符号を付して重複した説明を省略する。
本実施例のバット1は、実施例1に対し、打球部領域9の他側面17に隣接する弾性体5の部分が表層部21のみで構成された薄肉部5bとなっている。その他は、実施例1と同一である。
かかる実施例5でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施例のバット1は、芯材3の打球部領域9の他側面17でボールBを捉えるように用いれば、芯材3のみに近い打感を得ることができる。
1 バット
3 芯材
5 弾性体
5a 厚肉部
9 打球部領域
13 打球部
15 一側面
17 他側面
19 本体部
19a 表面
21 表層部
25 一側部

Claims (8)

  1. 打球部領域を有する芯材及び前記打球部領域に取り付けられた弾性体で構成された打球部を備えたバットであって、
    前記芯材の打球部領域は、横断面における外周形状が前記横断面における前記打球部の外周形状の中心に対する第1方向の一側と該一側に対する反対側である他側とで前記横断面において前記第1方向に直交する第2方向に沿った対称軸に対して非対称となる形状であり、前記横断面における前記第1方向で前記一側の前記打球部の前記外周形状に臨む一側面が、前記横断面における前記2方向に長径を有する楕円状の円弧又は前記横断面における前記第2方向に沿って平坦であり
    前記弾性体は、前記横断面における前記第1方向の前記一側と前記他側とで前記対称軸に対して対称な外周形状を有し、前記芯材の前記打球部領域の非対称な前記外周形状に応じて前記横断面における前記第1方向で前記打球部領域の前記一側面に隣接した相対的な厚肉部を有し、
    前記厚肉部によって前記打球部の重心が前記横断面における前記第1方向の前記打球部の前記外周形状の前記中心に対する前記一側に偏位した、
    バット。
  2. 請求項1記載のバットであって、
    前記芯材の打球部領域は、該打球部領域の前記外周形状の前記中心が前記打球部の前記外周形状の前記中心に対して前記横断面における前記第1方向の前記他側に偏心した、
    バット。
  3. 請求項1又は2記載のバットであって、
    前記芯材の打球部領域は、前記横断面における前記第1方向で前記他側の前記打球部の前記外周形状に臨む他側面が前記一側面と異なる形状を有する、
    バット。
  4. 請求項1~3の何れか一項に記載のバットであって、
    前記弾性体は、筒状の本体部と、この本体部の表面を覆う表層部とを備え、前記厚肉部は、前記本体部の一部を相対的に厚肉にして構成された、
    バット。
  5. 請求項4記載のバットであって、
    前記本体部は、発泡ウレタンフォーム樹脂である、
    バット。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載のバットであって、
    前記打球部領域の前記一側面は、前記打球部の前記中心に対する前記第1方向の前記他側に位置する、
    バット。
  7. 請求項1~6の何れか一項に記載のバットであって、
    前記打球部領域は、中空状に形成され、前記横断面において前記一側面を構成する一側部が他の部分よりも薄肉である、
    バット。
  8. 請求項1~7の何れか一項に記載のバットであって、
    前記打球部は、外径が先端側に向けて漸次大きくなるテーパ領域を備え、
    前記一側面は、前記テーパ領域に至る、
    バット。
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