JP7116587B2 - 燃料供給制御装置、ガスエンジン、ガスエンジンの制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、燃料供給をより短時間で確実に停止させることができる燃料供給制御装置、ガスエンジン、ガスエンジンの制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
この発明の第一態様によれば、燃料供給制御装置は、燃料ガスを供給するガス配管と、前記燃料ガスの流れる方向にそれぞれ間隔をあけて設けられて前記ガス配管内のガス流路を遮断可能な複数の弁装置と、を備える。燃料供給制御装置は、第一燃料遮断処理部と、第二燃料遮断処理部と、を備える。前記第一燃料遮断処理部は、前記燃料ガスの供給を停止させる必要がある第一状態の場合に、前記複数の弁装置のうち下流側に少なくとも一つの弁装置が配置されている電磁弁であり前記燃料ガスの供給をオン/オフ制御する第一弁装置のみを遮断状態にする。前記第二燃料遮断処理部は、前記燃料ガスの供給を、前記第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態の場合に、前記第一弁装置と前記複数の弁装置のうち最下流に配置されて前記第一弁装置よりもガスの遮断に対して応答が早い制御弁であり前記燃料ガスの流量を調整する第二弁装置との両方を遮断状態にする。
このように構成することで、燃料ガスの供給を、第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態の場合には、第二燃料遮断処理部により、複数の弁装置のうち最下流に配置された制御弁を閉じることができる。このような制御弁は、電磁弁に比較して応答性に優れるため、燃料供給をより短時間で確実に停止させることが可能となる。
このように構成することで、ガスエンジンの複数の気筒で同時に失火が発生した場合、燃料ガスの供給を、より短時間で停止させることができる。
このように構成することで、ガスエンジンの出力が急激に低下した場合、燃料ガスの供給を、より短時間で停止させることができる。
このように構成することで、点火装置が故障した場合、燃料ガスの供給を、より短時間で停止させることができる。
このように構成することで、燃料ガスの供給を、第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態である場合、第一弁装置に加えて、最下流に配置された第二弁装置を遮断状態とすることで、ガス配管内に残留していた燃料ガスがエンジン本体に供給されることを抑制できる。したがって、燃料供給をより短時間で確実に停止させることが可能となる。
このように構成することで、副室式のガスエンジンにおいて、第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態の場合、主室に燃料ガスを供給する主室ガス配管は、主室第二弁装置により遮断状態とされる。さらに、第二状態の場合、副室に燃料ガスを供給する副室ガス配管は、副室第二弁装置により遮断状態とされる。このようにして、主室と副室との双方への燃料ガスの供給を、より短時間で停止させることができる。
図1は、この実施形態のガスエンジンの全体構成を示す模式図である。図2は、ガスエンジンのコントローラーの機能的な構成を示すブロック図である。図3は、この実施形態におけるガスエンジンの制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。
図1に示すように、この実施形態のガスエンジン1は、エンジン本体10と、燃料供給制御装置20と、を備えている。ガスエンジン1は、例えば、コジェネレーションシステムの一部を構成している。ガスエンジン1は、例えば、コジェネレーションシステムを構成する発電機(図示せず)を駆動する。
図3に示すように、コントローラー50は、ガスエンジン1が備えられるコジェネレーションシステム全体を制御するシステムコントローラー(図示せず)から出力される指令情報を、予め定めた時間毎に確認する(ステップS1)。
このような主制御弁43、副室差圧制御弁46は、主電磁弁41、副電磁弁44に比較して応答性に優れる。したがって、主電磁弁41、副電磁弁44のみを遮断状態とする場合に比較し、燃料供給をより短時間で確実に停止させることが可能となる。
この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、ガスエンジン1の構成は、上記実施形態で示した構成に限らず、適宜変更することができる。例えば、上記実施形態では、過給機38を備えるようにしたが、過給機38を備えない構成とすることも可能である。また、エンジンは、副室式のガスエンジン1に限られない。例えば、副室を備えていないエンジンにも適用できる。エンジンが副室を備えていない場合、上述した副室ガスライン32を省略すればよい。
10 エンジン本体
11 主室
12 副室
13 出力軸
14 気筒
15 排気部
16 点火装置
20 燃料供給制御装置
31 主室ガスライン(ガス配管、主室ガス配管)
32 副室ガスライン(ガス配管、副室ガス配管)
33 主室混合気生成装置
34 エアクリーナー
35 ベンチュリーミキサー
36 エアクーラー
38 過給機
38a タービン
38b 主軸
38c コンプレッサー
40 弁装置
41 主電磁弁(第一弁装置)
42 主圧力レギュレーター
43 主制御弁(第二弁装置、主室第二弁装置)
44 副電磁弁(第一弁装置、副室第二弁装置)
45 副圧力レギュレーター
46 副室差圧制御弁(第二弁装置)
47 ガスコンプレッサー
48 ガスクーラー
50 コントローラー
51 状態判定処理部
52 第一燃料遮断処理部
53 第二燃料遮断処理部
R1、R2 ガス流路
Claims (9)
- 燃料ガスを供給するガス配管と、
前記燃料ガスの流れる方向にそれぞれ間隔をあけて設けられて前記ガス配管内のガス流路を遮断可能な複数の弁装置と、
を備えるガスエンジンの燃料供給制御装置であって、
前記燃料ガスの供給を停止させる必要がある第一状態の場合に、前記複数の弁装置のうち下流側に少なくとも一つの弁装置が配置されている電磁弁であり前記燃料ガスの供給をオン/オフ制御する第一弁装置のみを遮断状態にする第一燃料遮断処理部と、
前記燃料ガスの供給を、前記第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態の場合に、前記第一弁装置と前記複数の弁装置のうち最下流に配置されて前記第一弁装置よりもガスの遮断に対して応答が早い制御弁であり前記燃料ガスの流量を調整する第二弁装置との両方を遮断状態にする第二燃料遮断処理部と、を備える燃料供給制御装置。 - 前記第一弁装置は、前記燃料ガスの供給をオン/オフ制御可能な電磁弁であり、
前記第二弁装置は、前記燃料ガスの供給量を調整可能な制御弁である
請求項1に記載の燃料供給制御装置。 - 前記第二状態は、前記ガスエンジンのエンジン本体の複数の気筒で同時に失火が発生した状態である
請求項1又は2に記載の燃料供給制御装置。 - 前記第二状態は、前記ガスエンジンの出力が急激に低下した状態である
請求項1から3の何れか一項に記載の燃料供給制御装置。 - 前記第二状態は、前記燃料ガスと空気との混合気に点火する点火装置が故障した状態である
請求項1から4の何れか一項に記載の燃料供給制御装置。 - 請求項1から5の何れか一項に記載の燃料供給制御装置と、
前記燃料供給制御装置によって前記燃料ガスが供給されるエンジン本体と、を備えるガスエンジン。 - 前記エンジン本体は、主室と副室とを備え、
前記ガス配管は、前記主室に燃料ガスを供給する主室ガス配管と、前記副室に燃料ガスを供給する副室ガス配管と、を備え、
前記第二弁装置は、
前記主室ガス配管に設けられた主室第二弁装置と、前記副室ガス配管に設けられた副室第二弁装置と、を備える請求項6に記載のガスエンジン。 - 燃料ガスを供給するガス配管と、
前記燃料ガスの流れる方向にそれぞれ間隔をあけて設けられて前記ガス配管内のガス流路を遮断可能な複数の弁装置と、
を備えるガスエンジンの制御方法であって、
前記燃料ガスの供給を停止させる必要がある第一状態の場合に、前記複数の弁装置のうち、下流側に少なくとも一つの弁装置が配置されている電磁弁であり前記燃料ガスの供給をオン/オフ制御する第一弁装置のみを遮断させる第一燃料遮断処理ステップと、
前記燃料ガスの供給を、前記第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態の場合に、前記第一弁装置と前記複数の弁装置のうち最下流に配置されて前記第一弁装置よりもガスの遮断に対して応答が早い制御弁であり前記燃料ガスの流量を調整する第二弁装置と、の両方を遮断させる第二燃料遮断処理ステップと、を含むガスエンジンの制御方法。 - 燃料ガスの供給を制御する燃料供給制御装置のコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータに、
前記燃料ガスの供給を停止させる必要がある第一状態の場合に、前記燃料供給制御装置の複数の弁装置のうち、下流側に少なくとも一つの弁装置が配置されている電磁弁であり前記燃料ガスの供給をオン/オフ制御する第一弁装置のみを遮断させる処理ステップと、
前記燃料ガスの供給を、前記第一状態よりも短時間で停止させる必要がある第二状態の場合に、前記第一弁装置と前記複数の弁装置のうち最下流に配置されて前記第一弁装置よりもガスの遮断に対して応答が早い制御弁であり前記燃料ガスの流量を調整する第二弁装置と、の両方を遮断させる処理ステップと、
を実行させるプログラム。
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