JP7116317B2 - 無線通信機 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクおよびスピーカを有する無線通信機に関する。
無線通信機は、一般にスピーカとマイクとを備えている。スピーカは、電気音声変換装置であるが、音声電気変換装置であるマイクと電気的な構成は同じであり、マイクとしても使用できる。このため、スピーカをマイクとして代用することが行われている。
例えば、特許文献1には、ハンズフリーフォンシステムの機能を継続するために、マイクが故障していると判定された場合、動作確認によってマイクの代用として使用できることが確認できたスピーカをマイクの代用とすることが記載されている。
また、特許文献2には、緊急通信時に車内の会話を送信するため、スピーカの入力部と送信回路の電子ボリュームの入力部との間にスピーカスイッチを接続した無線機が記載されている。この無線機では、緊急通信時に操作するために設けられたフットスイッチが押されたときに、スピーカスイッチをオンすることで、スピーカを送信回路にマイクとして接続することができる。
ところで、水上での使用を目的とする無線通信機は、常に水没の危険性が伴うため、防水仕様であるのが通常である。このような無線通信機が水没したときには、スピーカおよびマイクが濡れてしまう。無線通信機が防水仕様であるため、スピーカおよびマイクが濡れても故障することはない。また、スピーカは、振動部の面積が比較的大きいために、振動部表面の水分を概ね除去すれば、その機能を復元することができる。しかしながら、マイクは、振動部の面積が小さいために、わずかでも水分が振動部の表面に残っていると、その機能を十分に発揮することができない。したがって、マイクは、水没状態を脱した後には、十分に乾くまで使用することができない。
特開2017-212489号公報(2017年11月30日公開) 特開2001-332993号公報(2001年11月30日公開)
特許文献1には、スピーカから出力されたテスト信号をマイクで受音できないことでマイクが故障していると判定することが記載されている。このため、特許文献1に記載されたシステムは、上記の無線通信機のように水上での使用を目的とするように構成した場合、無線通信機が水没し、水没状態を脱した後には、マイクが故障していると判定することで、スピーカをマイクの代用とすることができる。
しかしながら、上記のシステムでは、テスト信号がスピーカから音声として出力されるため、使用者に違和感を与えてしまう。また、マイクが故障したと判定されなければスピーカをマイクとして使用できず、通信を行う場合、水に濡れた状態の感度の悪いマイクを使用せざるを得ない。このため、受信側で、通話の内容が聞き取りづらくなってしまう可能性がある。
また、特許文献2に記載された無線機は、上記の無線通信機のように水上での使用を目的とするように構成されている場合、水没したときには、スピーカを送信回路にマイクとして接続するために、フットスイッチおよびスピーカスイッチの操作といった特別な操作が必要となる。
本発明の一態様は、無線通信機の水没時に特別な操作やテストを行うことなくスピーカをマイクとして使用することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信機は、マイクと、前記マイクから出力される音声信号を送信する処理を行う送信処理部と、スピーカと、受信した受信音声信号を前記スピーカに入力する処理を行なう受信処理部と、無線通信機が水没したことを検出する水没検出部と、前記無線通信機の水没が検出されると、前記スピーカが集音した音声信号を前記送信処理部に入力する入力部と、を備えている。
上記の構成によれば、無線通信機の水没が検出されると、スピーカを用いて集音した音声信号の送信を行うことができる。
前記無線通信機において、前記送信処理部は、前記マイクから入力される音声信号を増幅するマイクアンプを有し、前記マイクアンプは、前記スピーカからの音声信号が前記入力部を介して入力されるときにゲインを高めてもよい。
上記の構成によれば、変調感度の低いスピーカからの音声信号の変調感度を高めることができる。
前記無線通信機において、前記入力部は、無線通信機の水没が検出され、かつ前記マイクからの音声信号を送信させる操作スイッチが操作されているときに、前記スピーカが集音した音声信号を前記送信処理部に入力してもよい。
上記の構成によれば、マイクを用いた音声出力の操作と同じ操作でスピーカを用いて集音した音声信号の送信を行うことができる。
前記無線通信機は、前記スピーカに出力する音声信号を増幅するスピーカアンプと、前記スピーカの前面に設けられたスピーカグリルと、前記スピーカが前記スピーカグリル内に浸入した水を排出するための振動を生じるように前記スピーカアンプを制御する制御回路と、を備えていてもよい。
上記の構成によれば、無線通信機が水没した後に、スピーカをいち早くマイクとして使用することによって通信を行なうことができる。
本発明の一態様によれば、無線通信機が水没した後に、マイクが濡れて使用困難な状態になっても、スピーカをマイクとして使用するための何等かの操作やマイクの故障の有無のテストを行うことなくスピーカをマイクとして使用することができる。これにより、水濡れしたマイクが乾くのを待つことなく通信を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るトランシーバの操作面側の外観構成を示す斜視図である。 上記トランシーバの送受信系の構成を示すブロック図である。 上記トランシーバの送受信系の主要部の構成を示す回路図である。
〔実施形態〕
〈トランシーバの外観構成〉
本発明の一実施形態について、図1~図3を参照して説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係るトランシーバ1の操作面側の外観構成を示す斜視図である。
図1に示すように、トランシーバ1(無線通信機)は、船舶通信用のハンディ機器であり、マリンVHFバンドの無線通信を行う。トランシーバ1は、機器本体2を備えている。
図1に示すように、機器本体2は、トランシーバ1の主要部品を実装する本体部分である。機器本体2の前面には、スピーカ11、マイク12、液晶パネル13、操作部14などが設けられている。機器本体2の頂部には、アンテナ15、電源・音量ツマミ16などが設けられている。アンテナ15は、機器本体2に対して着脱可能である。機器本体2の一方の側部には、PTTスイッチ17(操作スイッチ)が設けられている。
スピーカ11の前面は、複数のスリットを有するスピーカグリル18によって保護されている。スピーカ11は、通信時に音声を出力する以外に、トランシーバ1が水没した後、水没状態から脱したときに、スピーカグリル18内に侵入した水を排出するための振動が生じるようにビープ音を出力する。また、スピーカ11は、マイク12と同様な音声電気変換機能を有することから、後述するように、収集した音声を電気信号(音声信号)に変換することもできる。マイク12は、音声入力のために設けられており、スピーカ11の近傍に配置されるとともに、スピーカグリル18によって保護されている。液晶パネル13は、通話に関する情報、電波状況に関する情報、電池状態に関する情報などの各種の情報を表示する。
PTTスイッチ17は、送信と受信とを切り替えるスイッチである。PTTスイッチ17は、押し操作で送信に切り替え、離されると押される前の元の位置に戻って受信に切り替える。
〈トランシーバの送受信系の構成〉
図2は、トランシーバ1の送受信系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、トランシーバ1は、送受信系として、送信処理部20と、受信処理部30(入力処理部)と、ミュートスイッチ40,50(入力部),60(入力部)と、送受信切替回路70と、水没検出回路80(水没検出部)と、CPU(Central Processing Unit)90(制御回路)とを備えている。
ミュートスイッチ40は、PTTスイッチ17が押し操作されているときに、マイク12から入力される音声信号を通過させてマイクアンプ21に入力し、PTTスイッチ17が押し操作されていないときに、マイク12から入力される音声信号のマイクアンプ21への入力を遮断する。ミュートスイッチ40は、CPU90から出力される送受信切替信号PTTMによって、上記の音声信号の通過および遮断を切り替える。
送信処理部20は、マイク12から入力される音声信号を、アンテナ15から電波として送信するために送信音声信号(出力音声信号)に変換する送信処理を行う。送信処理部20は、この処理を行うために、マイクアンプ21と、ミュートスイッチ22と、ボリューム回路23と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)24と、送信RF回路25とを有している。
マイクアンプ21は、マイク12からミュートスイッチ40を介して入力される音声信号またはスピーカ11からミュートスイッチ50を介して入力される音声信号を増幅する。マイクアンプ21は、スピーカ11からミュートスイッチ50を介して入力される音声信号を増幅するときに、後述のように、ゲインをマイク12からの入力による通常の送信時よりも高いゲインに変更する。
ミュートスイッチ22は、マイクアンプ21によって増幅された音声信号を、送信時に通過させ、受信時に遮断する。ミュートスイッチ22は、CPU90から出力されるミュート信号MICMSによって、上記の音声信号の通過および遮断を切り替える。
ボリューム回路23は、ミュートスイッチ22から出力される音声信号のレベルを調整する。ボリューム回路23は、スピーカ11が集音する音声信号のレベルを調整するときに、CPU90からの指示によって、感度値を最大に変更する。
VCO24は、ボリューム回路23から出力される音声信号により変調をかけている。
送信RF回路25は、VCO24から出力されるRF信号を増幅して所定の出力とすることにより送信RF信号に変換する。
送受信切替回路70は、送信時に、送信RF回路25から出力される送信RF信号をアンテナ15に入力する一方、受信時に、アンテナ15から出力される受信RF信号を受信処理部30に入力する。送受信切替回路70による送受信経路の切り替えは、CPU90によって制御される。
受信処理部30は、アンテナ15から受信される音声信号(受信音声信号)をスピーカ11が音声を出力するための音声信号に変換する処理を行う。受信処理部30は、この処理を行うために、受信RF回路31と、IF処理回路32と、ミュートスイッチ33と、ボリューム回路34と、スピーカアンプ35と、AFアンプ36(駆動回路)とを有している。
受信RF回路31は、送受信切替回路70を介してアンテナ15に受信される受信RF信号をダウンコンバートすることによりIF信号に変換する。
IF処理回路32は、受信RF回路31から出力されるIF信号を音声信号に変換する。
ミュートスイッチ33は、IF処理回路32から出力される音声信号を、受信時に通過させ、送信時に遮断する。ミュートスイッチ33は、CPU90から出力されるミュート信号DETMSによって、上記の音声信号の通過および遮断を切り替える。
ボリューム回路34は、ミュートスイッチ33から出力される音声信号のレベルを調整する。
スピーカアンプ35は、ボリューム回路34から出力される音声信号を増幅する。また、スピーカアンプ35は、CPU90から出力されるビープ音データBEEPが図示しないDA変換器によって変換されたビープ音信号を増幅して出力する。
AFアンプ36は、スピーカアンプ35から出力される音声信号またはビープ音信号に基づいてスピーカ11を駆動する。AFアンプ36は、SE(Single End)モードおよびBTL(Bridge-Tied Load)モードのいずれかの動作モードで動作する。
ミュートスイッチ50は、スピーカ11の正極端子から出力される音声信号を、トランシーバ1の水没が検出されるときにマイクアンプ21に入力し、トランシーバ1の水没が検出されないときにマイクアンプ21に入力しない。ミュートスイッチ50は、CPU90から出力される水没時切替信号WETMSによって、スピーカ11が集音する音声信号のマイクアンプ21への入力および入力阻止を切り替える。
ミュートスイッチ60は、AFアンプ36がBTLモードで動作しているとき、トランシーバ1の水没が検出されると、スピーカ11の負極端子をグランドに接続する。
水没検出回路80は、トランシーバ1の水没を検出する。水没検出回路80は、例えば、機器本体2の外部に露出する少なくとも2つの電極が水没した状態で短絡することにより、トランシーバ1の水没を検出する。水没検出回路80は、トランシーバ1が水没していない状態では、上記の電極が短絡しないので、トランシーバ1の水没を検出しない。
CPU90は、トランシーバ1の各部を制御する。
CPU90は、送受信切替信号PTTMおよびミュート信号MICMSを、PTTスイッチ17が押し操作されているときに“H”(アクティブ)とし、PTTスイッチ17が押し操作されていないときに“L”(非アクティブ)とする。また、CPU90は、ミュート信号DETMSを、PTTスイッチ17が押し操作されているときに“L”とし、PTTスイッチ17が押し操作されていないときに“H”とする。
CPU90は、スピーカ11による集音動作を行うように、水没検出回路80によってトランシーバ1の水没が検出された状態で、PTTスイッチ17が押し操作されているときに、水没時切替信号WETMSを“H”とする。また、CPU90は、トランシーバ1の水没が検出された状態でも、PTTスイッチ17が押し操作されていないとき、またはトランシーバ1の水没が検出されていないときに、送受信切替信号PTTMを“L”とする。
CPU90は、操作部14における特定のキーが操作されたときに、ビープ音データBEEPを出力する。
〈トランシーバの主要部の回路構成〉
図3は、トランシーバ1の送受信系の主要部の構成を示す回路図である。
図3に示すように、トランシーバ1は、スイッチIC100を含んでいる。スイッチIC100は、4つの第1~第4のアナログスイッチが組み込まれており、各アナログスイッチが、それぞれミュートスイッチ40,50,23,33を構成している。
第1のアナログスイッチは、入力端子I/O1および出力端子O/I1と、制御端子CONT1とを有している。第2のアナログスイッチは、入力端子I/O2および出力端子O/I2と、制御端子CONT2とを有している。第3のアナログスイッチは、入力端子I/O3および出力端子O/I3と、制御端子CONT3とを有している。第4のアナログスイッチは、入力端子I/O4および出力端子O/I4と、制御端子CONT4とを有している。
入力端子I/O1は、マイク12の出力端子OUTに接続されている。出力端子O/I1は、マイクアンプ21の第1の入力端子に接続されている。制御端子CONT1には、送受信切替信号PTTMが入力される。
ここで、マイク12のグランド端子GNDには、トランジスタQ1が接続されている。トランジスタQ1は、送受信切替信号PTTMが“H”であるときにオンして、グランド端子GNDをグランドに接続する。また、トランジスタQ1は、送受信切替信号PTTMが“L”であるときにオフして、グランド端子GNDをハイインピーダンス状態にする。これにより、マイク12は受信時に使用不能となる。
入力端子I/O2は、スピーカ11の正極端子に接続されている。出力端子O/I2は、マイクアンプ21の第2の入力端子に接続されている。制御端子CONT2には、水没時切替信号WETMSが入力される。
入力端子I/O3は、マイクアンプ21の出力端子に接続されている。出力端子O/I3は、ボリューム回路23の入力端子に接続されている。制御端子CONT3には、ミュート信号MICMSが入力される。
入力端子I/O4は、IF処理回路32の出力端子に接続されている。出力端子O/I4は、ボリューム回路34の入力端子に接続されている。制御端子CONT4には、ミュート信号DETMSが入力される。
マイクアンプ21は、オペアンプOA1を含んでいる。マイクアンプ21の第1の入力端子は、直列に接続されたコンデンサC1および抵抗R1を介してオペアンプOA1の反転入力端子に接続されている。マイクアンプ21の第2の入力端子は、直列に接続されたコンデンサC2および抵抗R2を介してオペアンプOA1の反転入力端子に接続されている。オペアンプOA2の非反転入力端子は、コンデンサC3を介してグランドに接続されている。オペアンプOA1の出力端子は、マイクアンプ21の出力端子となっている。抵抗R1,R2の定数は異なっている。これにより、マイクアンプ21のゲインは、マイク12が発生した音声信号を増幅するときと、スピーカ11が集音した音声信号を増幅するときとで切り替えられる。
スピーカアンプ35は、オペアンプOA2を含んでいる。オペアンプOA2の非反転入力端子には、ビープ音データBEEPが図示しないDA変換器を介してビープ音信号として入力される。オペアンプOA2の反転入力端子には、ボリューム回路34の出力端子が接続されている。オペアンプOA2の出力端子は、直列に接続されたコンデンサC4および抵抗R3を介して、AFアンプ36の入力端子INに接続されている。スピーカアンプ35は、ビープ音信号が入力されるときには、ビープ音信号を増幅し、ボリューム回路34からの音声信号が入力されるときには、音声信号を増幅する。
AFアンプ36は、ICによって構成されている。AFアンプ36の負極出力端子VO-には、スピーカ11の負極端子が接続され、AFアンプ36の正極出力端子VO+には、スピーカ11の正極端子が接続されている。
AFアンプ36は、シャットダウン機能を動作させるための、シャットダウン端子SDを有している。AFアンプ36は、シャットダウン端子SDに論理レベルが“L”の電圧が印加されると、シャットダウン機能を有効にし、シャットダウン端子SDに論理レベルが“H”の電圧が印加されると、シャットダウン機能を無効にする。シャットダウン機能は、AFアンプ36のバイアス回路をオフして、消費電力を低減させる。
シャットダウン端子SDには、CPU90から供給される電源制御信号AFVSが入力される。トランシーバ1を通常モードで動作させるときに、電源制御信号AFVSが“H”となり、トランシーバ1を省電力モードで動作させるときに、電源制御信号AFVSが“L”となる。
AFアンプ36は、SE(Single-Ended)モードおよびBTL(Bridged-Tied Load)モードで動作する。SEモードは、スピーカ11の一方の端子(例えば負極端子)をグランドに接続してシングルエンドアンプとして機能する動作モードである。BTLモードは、スピーカ11を差動駆動することによって、出力電力を増大させるブリッジアンプとして機能させる動作モードである。
AFアンプ36は、SEモードとBTLモードとを切り替えるためのモード切替端子SE/BTLを有している。モード切替端子SE/BTLには、CPU90から供給されるモード切替信号SPCTRLが入力される。AFアンプ36をSEモードで動作させるときに、モード切替信号SPCTRLが“H”となり、AFアンプ36をBTLモードで動作させるときに、モード切替信号SPCTRLが“L”となる。
ミュートスイッチ60は、トランジスタQ2によって構成されている。トランジスタQ2は、水没時切替信号WETMSが“H”となるときオンして、スピーカ11の負極端子をグランドに接続する一方、水没時切替信号WETMSが“L”となるときオフして、スピーカ11の負極端子とグランドとの間を遮断する。スピーカ11が集音動作を行うことにより音声信号を発生するようにマイクとして機能するには、スピーカ11の負極端子をグランドに接続する必要がある。
〈トランシーバの動作〉
トランシーバ1が水没していない状態では、PTTスイッチ17が押し操作されると、送受信切替信号PTTMおよびミュート信号MICMSが“H”となり、ミュート信号DETMSが“L”となる。すると、ミュートスイッチ40およびミュートスイッチ22がオンし、ミュートスイッチ33がオフする。これにより、マイク12から出力される音声信号は、ミュートスイッチ40を経て送信処理部20で送信RF信号に変換されて、さらに送受信切替回路70を経てアンテナ15から送信される。
また、水没検出回路80がトランシーバ1の水没を検出しないので、水没時切替信号WETMSが“L”となる。これにより、ミュートスイッチ50,60はオフする。ミュートスイッチ60がオフした状態では、スピーカ11は、負極端子がグランドに接続されないので、集音動作をしない。
トランシーバ1が水没した後に水没から脱した状態では、スピーカグリル18内に水が浸入している。この状態では、操作部14における特定のキーが操作されることにより、CPU90で発生したビープ音データBEEPによるビープ音信号がスピーカアンプ35に入力される。スピーカアンプ35がビープ音信号を増幅すると、スピーカ11は、AFアンプ36を経て入力されるビープ音信号によって大きく振動して、スピーカグリル18内に溜まった水を排出する。これにより、スピーカ11は機能を回復する。
また、トランシーバ1が水没した状態では、水没検出回路80がトランシーバ1の水没を検出するので、水没時切替信号WETMSが“H”となる。これにより、ミュートスイッチ50は、オンすることで、スピーカ11が集音した音声信号をマイクアンプ21に入力する。また、ミュートスイッチ60は、オンすることで、スピーカ11の負極端子をグランドに接続する。また、水没検出回路80は、トランシーバ1が水没した後に水没から脱した後の所定期間にも、水没の検出を維持する。
トランシーバ1の水没が検出された状態またはトランシーバ1が水没を脱した後の所定期間においてPTTスイッチ17が押し操作されると、ミュートスイッチ22がオンする。これにより、マイクアンプ21から出力される音声信号は、送信処理部20で送信RF信号に変換さて、送受信切替回路70を経てアンテナ15から送信される。これにより、マイク12を用いた送信の操作と同じ操作でスピーカ11を用いた送信を行うことができる。
また、マイクアンプ21は、CPU90の指示によってゲインを高くし、ボリューム回路23は、CPU90の指示によって感度値を最大にする。スピーカ11の集音による音声信号をそのまま変調すると、変調感度が低いため、マイクアンプ21のゲインやボリューム回路23の感度値を高くすることで、変調感度を高めている。
〈トランシーバによる効果〉
トランシーバ1は、トランシーバ1が水没したことを検出した後にPTTスイッチ17が押し操作されると、スピーカ11が集音した音声信号を送信処理部20のマイクアンプ21に入力するミュートスイッチ50,60を備えている。
これにより、トランシーバ1の水没による水濡れのためにマイク12が使用できない状態でも、通常の送信時と同じくPTTスイッチ17を押し操作することにより、マイク12によって集音された音声と同じく、スピーカ11によって集音された音声を変調して送信することができる。したがって、特別な操作やテストを必要とすることなく、スピーカ11をマイク12として使用することができる。
なお、トランシーバ1の水没が一旦検出されると、スピーカ11による集音機能を持続するために、水没時切替信号WETMSの“H”が維持される。したがって、マイク12が十分乾いて、その機能が回復したと考えられる状態で、マイク12による集音を行わせるには、水没時切替信号WETMSを“L”にする必要がある。このために、電源・音量ツマミ16を操作して、トランシーバ1の電源をオフした後にオンするか、あるいは、PTTスイッチ17を押しながら、操作部14における特定のキーを操作する。CPU90は、スピーカ11による集音動作が行われている状態で上記の操作が行われると、水没時切替信号WETMSを“L”に変化させる。また、水没検出回路80は、上述した水没検出のための電極が水を介して導通していない状態を検出した後、所定時間経過すると、水没時切替信号WETMSを“L”に切り替えてもよい。これらのように水没時切替信号WETMSを“L”にすることで、マイクアンプ21のゲインおよびボリューム回路23の感度値が、スピーカ11による集音時の値からマイク12による集音時の値に切り替わる。
また、CPU90は、操作部14における特定のキーを複数組み合わせて操作することによって、擬似的にトランシーバ1の水没を認識して、水没時切替信号WETMSを“H”に変化させるようにしてもよい。これにより、上記のようにして、スピーカ11による集音からマイク12による集音に切り替えても、マイク12の乾燥が不十分であるためにマイク12による集音ができなかった場合、スピーカ11による集音へ手動で切り替えることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
トランシーバ1の脱水没時におけるスピーカ11による集音の制御機能を、集積回路(ICチップ)などに形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよい。あるいは、これらの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、トランシーバ1は、上記機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサとしてCPU90を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。
また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施形態では、例えば、無線通信機としてのトランシーバ1について説明した。本発明は、トランシーバ1に限らず、スピーカおよびマイクを備えた無線通信機に適用が可能である。
1 トランシーバ(無線通信機)
11 スピーカ
12 マイク
17 PTTスイッチ(操作スイッチ)
18 スピーカグリル
20 送信処理部
21 マイクアンプ
30 受信処理部
35 スピーカアンプ
50,60 ミュートスイッチ(入力部)
80 水没検出回路(水没検出部)
90 CPU(制御回路)

Claims (4)

  1. マイクと、
    前記マイクから出力される音声信号を送信する処理を行う送信処理部と、
    スピーカと、
    受信した受信音声信号を前記スピーカに入力する処理を行なう受信処理部と、
    無線通信機が水没したことを検出する水没検出部と、
    前記無線通信機の水没が検出されると、前記スピーカが集音した音声信号を前記送信処理部に入力する入力部と、を備えている無線通信機。
  2. 前記送信処理部は、前記マイクから入力される音声信号を増幅するマイクアンプを有し、
    前記マイクアンプは、前記入力部を介して前記スピーカからの音声信号が入力されるときにゲインを高める請求項1に記載の無線通信機。
  3. 前記入力部は、無線通信機の水没が検出され、かつ前記マイクからの音声信号を送信させる操作スイッチが操作されているときに、前記スピーカが集音した音声信号を前記送信処理部に入力する請求項1または2に記載の無線通信機。
  4. 前記スピーカに出力する音声信号を増幅するスピーカアンプと、
    前記スピーカの前面に設けられたスピーカグリルと、
    前記スピーカが前記スピーカグリル内に浸入した水を排出するための振動を生じるように前記スピーカアンプを制御する制御回路と、を備えている請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信機。
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