JP7113986B2 - 変換器、及びアンテナ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、導波管を伝搬する信号から平面回路を伝搬する信号への変換、又は平面回路を伝搬する信号から導波管を伝搬する信号への変換を行う変換器に関する。
従来、導波管を伝搬する信号から平面回路を伝搬する信号への変換、又は平面回路を伝搬する信号から導波管を伝搬する信号への変換を行う変換器が知られている。例えば、当該変換器は、導波管とマイクロストリップ線路とを接続し、導波管を伝搬する信号からマイクロストリップ線路を伝搬する信号への変換、又はマイクロストリップ線路を伝搬する信号から導波管を伝搬する信号への変換を行う。このような変換器は、マイクロ波帯又はミリ波帯の高周波信号を伝送するアンテナ装置に広く用いられている。
例えば、非特許文献1には、導波管及び誘電体基板を備えた変換器が記載されている。当該変換器は、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部を有する導波管と、当該導波管の開口縁部と接続している裏面、及び当該裏面とは反対側の表面を有する接地板と、当該接地板の表面と接する背面、及び当該背面とは反対側の正面を有する誘電体基板と、誘電体基板の正面上に設置されたマイクロストリップ線路と、を備えている。接地板は、開口部が設けられており、当該開口部には、誘電体基板を介してマイクロストリップ線路と電気的に結合するマッチングパッチが設けられている。また、誘電体基板の正面上には、マイクロストリップ線路を囲うように設置された導体パターンが設けられている。
また、非特許文献1に記載の変換器では、当該導体パターンの縁部から、当該導体パターンにおける誘電体基板を介して導波管に対応する部分までの幅(非特許文献1のFig.3のC)が、略、導波管における管内波長の4分の1波長の長さとなっている。これにより、当該導体パターンにおける、誘電体基板を介して導波管に対応する部分は、平行板導波管の短絡回路として働き、マイクロストリップ線路又はマッチングパッチからの電波漏洩を防止するチョークとして機能する。
K. Murase, K. Sakakibara, N. Kikuma, and H. Hirayama, "Design of via-less planer microstrip-to-waveguide transition with choke structure," Proc. 2012 International Symposium on Antennas and Propagation, 2B1-5, pp.267-270, Oct. 2012.
上記の非特許文献1に記載された変換器では、導体パターンの縁部から導体パターンにおける誘電体基板を介して導波管に対応する部分までの幅が導波管における管内波長の4分の1波長の長さに規定されることによって、電波漏洩を防止することができる一方で、当該管内波長とは異なる波長の信号に対しては反射が生じてしまう。そのため、変換に適している、反射が相対的に小さい信号の帯域幅が制限され、狭くなってしまうという問題がある。
そのように帯域幅が狭くなった変換器では、マイクロストリップ線路等の導体パターンの形状にわずかな誤差が生じることによって、その共振周波数が意図した共振周波数から少しずれた場合でも、著しく変換効率が低下してしまう。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、電波漏洩を防止し、且つ広帯域な変換器を実現することを目的とする。
本開示に係る変換器は、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部を有する導波管と、導波管の開口縁部と接続している裏面、及び当該裏面とは反対側の表面を有する接地導体と、接地導体の表面と接する背面、及び当該背面とは反対側の正面を有する誘電体基板と、誘電体基板の正面上に設置された導体パターンと、を備え、接地導体は、裏面における、導波管の開口縁部と接続している部分に囲われた部分から表面に貫通するスロットを有し、導体パターンは、スロットを介して導波管と電気的に結合し導体が除去された部分である除去部分を囲う環状線路部分と、当該環状線路部分と接続する入出力端子部分とを有し、誘電体基板の正面上における、除去部分の少なくとも一部の位置は、誘電体基板を介して、接地導体のスロットの少なくとも一部の位置に対応する位置である。
本開示によれば、電波漏洩を防止し、且つ広帯域な変換器を実現する。
実施の形態1に係る変換器の構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る変換器を、図1の線A-A´で切った断面を示す断面矢視図である。 実施の形態1に係る導波管の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る導波管の変形例の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る導体パターンの構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る導体パターンの変形例の構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る接地導体の構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る接地導体の第1の変形例の構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る接地導体の第2の変形例の構成を示す上面図である。 実施の形態1に係る変換器の反射特性及び通過特性の電磁界解析結果を示すグラフである。 実施の形態2に係る変換器の構成を示す上面図である。 実施の形態2に係る導体パターンの構成を示す上面図である。 実施の形態2に係る導体パターンの第1の変形例の構成を示す上面図である。 実施の形態2に係る導体パターンの第2の変形例である導体パターンの構成を示す上面図である。 入出力端子を2つ有する導体パターンを備えている変換器の構成を示す上面図である。
以下、本開示をより詳細に説明するため、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る変換器1の構成を示す上面図である。図2は、変換器1を、図1の線A-A´で切った断面を示す断面矢視図である。図に示すx軸、y軸及びz軸は、互いに直交する3軸であり、x軸に平行な方向をx軸方向、y軸に平行な方向をy軸方向、z軸に平行な方向をz軸方向とする。x軸方向のうち、矢印方向をプラスx方向と呼び、プラスx方向とは逆の方向をマイナスx方向と呼ぶ。y軸方向のうち、矢印方向をプラスy方向と呼び、プラスy方向とは逆の方向をマイナスy方向と呼ぶ。z軸方向のうち、矢印方向をプラスz方向と呼び、プラスz方向とは逆の方向をマイナスz方向と呼ぶ。xy平面において、z軸を中心としたx軸からy軸への回転角度をΦとし、zx平面において、y軸を中心としたz軸からx軸への回転角度をθとする。
変換器1は、導波管を伝搬する信号から平面回路を伝搬する信号への変換、又は平面回路を伝搬する信号から導波管を伝搬する信号への変換を行う。なお、本明細書において、平面回路とは、誘電体等の基板の平面に作製された回路を意味する。図1及び図2に示すように、変換器1は、導波管2、接地導体6、誘電体基板3、及び導体パターン4を備えている。なお、図1では、導波管2は、誘電体基板3に隠れて見えないため、点線で示されている。
導波管2は、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部2aを有する。導波管2は、電磁波を信号として伝搬する。
接地導体6は、導波管2の開口縁部2aと接続している裏面6a、及び当該裏面6aとは反対側の表面6bを有する。上記のように、導波管2の開口縁部2aと接地導体6の裏面とが接続していることにより、導波管2は、接地導体6に対して電気的に短絡している。つまり、導波管2は、接地されている。
接地導体6は、例えば、銅箔等の導電性の金属箔が、後述する誘電体基板3の背面3aに圧着されることにより形成される。または、接地導体6は、誘電体基板3の背面3aに金属板が取り付けられることにより形成されてもよい。
また、接地導体6は、裏面6aにおける、導波管2の開口縁部2aと接続している部分に囲われた部分から表面6bに貫通するスロット5を有する。なお、図1では、スロット5は、誘電体基板3に隠れて見えないため、点線で示されている。
誘電体基板3は、接地導体6の表面6bと接する背面3a、及び当該背面3aとは反対側の正面3bを有する。例えば、誘電体基板3は、樹脂材料で構成された平板状の部材である。実施の形態1では、誘電体基板3は、単層基板である。または、誘電体基板3は、複数の誘電体基板で構成された多層誘電体基板であってもよい。より具体的には、例えば、誘電体基板3は、複数の誘電体基板と複数の導体基板とが交互に積層された多層誘電体基板であってもよい。
導体パターン4は、誘電体基板3の正面3b上に設置されている。導体パターン4は、例えば、銅箔等の導電性の金属箔が誘電体基板3の正面3bに圧着され、当該金属箔がパターニングされることにより形成される。または、導体パターン4は、パターニングされた金属板が誘電体基板3の正面3bに取り付けられることにより形成されてもよい。
実施の形態1では、導体パターン4は、マイクロストリップ線路を構成する。より詳細には、実施の形態1では、導体パターン4は、上述の接地導体6とともに、マイクロストリップ線路を構成する。または、導体パターン4は、ストリップ線路又はコプレーナ線路を構成してもよい。
導体パターン4がストリップ線路を構成する場合、導体パターン4における、誘電体基板3の正面3bと接する面とは反対側の面に、さらなる誘電体基板が設置され、当該さらなる誘電体基板における、導体パターン4と接する面とは反対側の面には、さらなる接地導体が設置される。導体パターン4がコプレーナ線路を構成する場合、誘電体基板3の正面3b上には、導体パターン4に並行する接地導体が設置される。
導体パターン4は、環状の導体パターンである環状線路部分4aと、当該環状線路部分と接続する入出力端子部分4bとを有する。実施の形態1では、環状線路部分4aは、導体パターン4の一方の端部に設けられ、入出力端子部分4bは、導体パターン4の他方の端部に設けられている。環状線路部分4aは、導体が除去された部分である除去部分4cを囲う。入出力端子部分4bは、図示しない別の部材に接続される。入出力端子部分4bは、当該別の部材から信号が入力され、入力された信号を環状線路部分4aに伝搬する。または、入出力端子部分4bは、環状線路部分4aから信号を受け取り、受け取った信号を、当該別の部材に出力する。
また、実施の形態1では、環状線路部分4aと入出力端子部分4bとの間には、環状線路部分4aに接続したインピーダンス変成部分4dと、インピーダンス変成部分4d及び入出力端子部分4bにそれぞれ接続したインピーダンス変成部分4eとが設けられている。インピーダンス変成部分4d及びインピーダンス変成部分4eは、それぞれ、環状線路部分4aから入出力端子部分4bへと信号が伝送されるように、又は、入出力端子部分4bから環状線路部分4aへと信号が伝送されるように、インピーダンス整合を行う。
次に、上述の接地導体6のスロット5と、上述の環状線路部分4aの除去部分4cとの配置に関する構成について以下で説明する。誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置である。換言すれば、図1及び図2が示すように、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の直上に位置する。
また、スロット5と除去部分4cとの配置に関する上記の構成について換言すれば、誘電体基板3の正面3b及び背面3aに垂直な方向(z軸方向)から見た場合、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの少なくとも一部が占める領域は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部が占める領域と重なっている。
または、スロット5と除去部分4cとの配置に関する上記の構成について換言すれば、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部は、環状線路部分4aとスロット5とが電気的に結合するように、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に応じた、誘電体基板3の正面3b上の位置に設けられている。
スロット5と除去部分4cとが上記のように配置されることにより、環状線路部分4aは、誘電体基板3の正面3b上における、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置を囲う。これにより、誘電体基板3の正面3b上における、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置からの電波漏洩を防止し、環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合を強化することができる。
また、環状線路部分4aの線路長は、導波管2における管内波長の自然数倍の長さであることが好ましい。なお、ここにおける「環状線路部分4aの線路長」とは、環状線路部分4aの1周分の長さを意味する。当該構成により、環状線路部分4aを周回する信号が打ち消し合うことがなくなるため、環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合をさらに強化することができる。
スロット5と除去部分4cとの配置に関する上述の構成についてより詳細には、実施の形態1では、図1が示すように、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの全体の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の一部の位置に対応する位置である。
または、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の全体の位置に対応する位置であってもよい。または、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの全体の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の全体の位置に対応する位置であってもよい。
次に、上記の各部材の詳細について図面を参照して説明する。まず、上述の導波管2について詳細について説明する。図3は、導波管2の構成を示す斜視図である。図3が示すように、導波管2は、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部2aを有する。また、実施の形態1では、導波管2は、中空空間を囲う金属製の管壁から構成された中空導波管である。
より詳細には、実施の形態1では、導波管2は、管軸に垂直な断面(xy断面)の形状が方形である方形導波管である。図1及び図3が示すように、当該断面は、y軸に平行な長辺とx軸に平行な短辺とを有した長方形である。当該長方形の角部分の形状は、曲率を持った形状であってもよい。換言すれば、当該長方形の角部分の形状は、丸みを帯びた形状であってもよい。
導波管2は、管軸に垂直な断面の形状が円形である円形導波管であってもよい。また、導波管2の中空空間の少なくとも一部には、誘電体が充填されていてもよい。
また、導波管2の管壁の少なくとも一部は、管軸に沿って並んだ複数のスルーホールから構成されていてもよい。その場合、例えば、導波管2は、互いに対向する2つの平板状の管壁と、当該2つの平板状の管壁の間に充填された誘電体と、それぞれが当該2つの平板状の管壁を電気的に接続し且つ当該誘電体を貫通する複数のスルーホールとを有し、当該複数のスルーホールは、導波管2の管軸に沿って並ぶことにより管壁として機能する。なお、ここにおける「スルーホール」は、内壁がメタライズされた貫通孔を意味する。
次に、導波管2の変形例について説明する。図4は、導波管2の変形例である導波管10の構成を示す斜視図である。図4が示すように、導波管10は、管壁が中空空間に向かって突出した突起部10bを有するリッジ導波管である。また、導波管10は、導波管2と同様に、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部10aを有する。なお、開口縁部10aは、突起部10bの一方の端部を含む。図4が示す導波管10の管壁は、突起部10bを1つしか有していないが、突起部10bを複数有していてもよい。
つまり、導波管2及び導波管10は、それぞれ、少なくとも、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部を有していればよく、それ以外の構成は、特に限定されない。
次に、上述の導体パターン4の詳細について説明する。図5は、導体パターン4の構成を示す上面図である。図5が示すように、実施の形態1では、導体パターン4の環状線路部分4aの形状は、帯状の入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の長さよりも長い細長い形状である。そして、実施の形態1では、環状線路部分4aが囲う除去部分4cの形状は、矩形である。または、除去部分4cの形状は、正方形であってもよい。または、除去部分4cの形状は、H字形状、又は四角形以外の多角形であってもよい。
上記のように除去部分4cの形状が何れの形状であっても、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置である。
また、図5が示すように、導体パターン4のインピーダンス変成部分4dは、一方の端部が環状線路部分4aと接続し、他方の端部がインピーダンス変成部分4eと接続している。インピーダンス変成部分4eは、接続している帯状の入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の長さよりも長い形状を有している。
これにより、インピーダンス変成部分4eは、インピーダンス変成部分4d及び入出力端子部分4bから、入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(プラスy軸方向及びマイナスy軸方向)に突出している。例えば、インピーダンス変成部分4dの、入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の長さ、及び、インピーダンス変成部分4eの、入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さを適宜調整することにより、上述のようにインピーダンス整合を行うことが可能となる。
なお、実施の形態1では、インピーダンス整合を行うために、導体パターン4がインピーダンス変成部分4d及びインピーダンス変成部分4eを有する構成について説明したが、インピーダンス整合を行う構成は、当該構成に限定されない。例えば、環状線路部分4aと入出力端子部分4bとの間に、入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の位置に応じて入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが離散的に異なる多段形状を有するインピーダンス変成部分が設けられてもよい。
換言すれば、環状線路部分4aと入出力端子部分4bとの間に、入出力端子部分4bから環状線路部分4aに向かうにつれて、入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが離散的に変化する多段形状を有するインピーダンス変成部分が設けられてもよい。
または、環状線路部分4aと入出力端子部分4bとの間に、入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の位置に応じて入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが連続的に異なるテーパ形状を有するインピーダンス変成部分が設けられてもよい。
換言すれば、環状線路部分4aと入出力端子部分4bとの間に、入出力端子部分4bから環状線路部分4aに向かうにつれて、入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが連続的に変化するテーパ形状を有するインピーダンス変成部分が設けられてもよい。
次に、導体パターン4の変形例について説明する。図6は、導体パターン4の変形例である導体パターン20の構成を示す上面図である。図6が示すように、導体パターン20の環状線路部分20aに囲われた除去部分20bの形状は、2回、屈曲した形状である。ここにおける「屈曲した形状」とは、除去部分20bが曲がっていることによって角張った角部分を有する形状を意味する。
より詳細には、環状線路部分20aは、インピーダンス変成部分4dに接続した部分の2か所から、それぞれ、入出力端子部分4b側とは反対側の、入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向と)と入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)との間の方向(マイナスx軸方向とプラスy軸方向との間の方向、及びマイナスx軸方向とマイナスy軸方向との間の方向)に延伸している。これにより、導体パターン20の環状線路部分20aに囲われた除去部分20bの形状は、2回、屈曲した形状となっている。
当該変形例では、図6が示す除去部分20bの形状が2回屈曲した形状である構成について説明したが、除去部分20bの形状は、1回、又は3回以上屈曲した形状であってもよい。または、除去部分20bの形状は、少なくとも1回以上湾曲した形状であってもよい。ここにおける「湾曲した形状」とは、除去部分20bが長手方向に沿って徐々に曲がっていることによって丸みを帯びている部分(曲率を持った部分)を有する形状を意味する。
なお、当該変形例においても、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分20bの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置である。
次に、接地導体6の詳細について説明する。図7は、接地導体6の構成を示す上面図である。上述の通り、接地導体6は、裏面6aにおける、導波管2の開口縁部2aと接続している部分に囲われた部分から表面6bに貫通するスロット5を有する。図7が示すように、実施の形態1では、スロット5の形状は、矩形である。または、スロット5の形状は、正方形であってもよい。または、スロット5の形状は、四角形以外の多角形であってもよい。
上記のようにスロット5の形状が何れの形状であっても、少なくとも、接地導体6における、スロット5の少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置に対応する位置である。
図1、図2及び図7では、接地導体6にスロット5が1つだけ設けられている構成を示したが、接地導体6には、裏面6aにおける、導波管2の開口縁部2aと接続している部分に囲われた部分から表面6bに貫通するスロット5が複数設けられてもよい。その場合でも、接地導体6における、各スロット5の少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置に対応する位置である。
換言すれば、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置と、各スロット5の少なくとも一部の位置とは、誘電体基板3を介して対応している。換言すれば、誘電体基板3の正面3b及び背面3aに垂直な方向(z軸方向)から見た場合、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの少なくとも一部が占める領域は、誘電体基板3を介して、接地導体6の各スロット5の少なくとも一部が占める領域と重なっている。
次に、接地導体6の第1の変形例について説明する。図8は、接地導体6の第1の変形例である接地導体30の構成を示す上面図である。図8が示すように、接地導体30は、H字形状のスロット31を有する。なお、図示しないが、この場合においても、スロット31は、接地導体30の裏面における、導波管2の開口縁部2aと接続している部分に囲われた部分から接地導体30の表面に貫通するスロットである。また、この場合においても、少なくとも、接地導体30における、スロット31の少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置に対応する位置である。
次に、接地導体6の第2の変形例について説明する。図9は、接地導体6の第2の変形例である接地導体40の構成を示す上面図である。図9が示すように、接地導体40は、3回、屈曲した形状のスロット41を有する。なお、ここにおける「屈曲した形状」とは、スロット41が曲がっていることによって角張った角部分を有する形状を意味する。より詳細には、スロット41の形状は、3回屈曲した形状であることにより、W字形状を有する。
なお、図示しないが、この場合においても、スロット41は、接地導体40の裏面における、導波管2の開口縁部2aと接続している部分に囲われた部分から接地導体40の表面に貫通するスロットである。また、この場合においても、少なくとも、接地導体40における、スロット41の少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置に対応する位置である。
上記のように、除去部分4cの形状の例、及びスロット5の形状の例をそれぞれ複数挙げてきたが、除去部分4cの形状と、スロット5の形状とは、相似であることが好ましい。これにより、環状線路部分4aが、誘電体基板3の正面3b上における、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置を囲う面積を広くすることができる。よって、誘電体基板3の正面3b上における、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置からの電波漏洩をさらに防止し、環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合をさらに強化することができる。
次に、変換器1の動作について説明する。例えば、導波管2に基本モードの信号が入力され、導波管2は、当該信号を導波管2における開口縁部2aが設けられた一方の端部まで伝搬する。そして、導波管2の一方の端部に到達した信号は、接地導体6に設けられたスロット5に電気的に結合する。スロット5と電気的に結合した信号は、誘電体基板3を介して、導体パターン4の環状線路部分4aと電気的に結合する。そして、環状線路部分4aに電気的に結合した信号は、インピーダンス変成部分4d及びインピーダンス変成部分4eを介して、入出力端子部分4bに伝搬される。
または、入出力端子部分4bに信号が入力され、入出力端子部分4bは、インピーダンス変成部分4d及びインピーダンス変成部分4eを介して、環状線路部分4aまで伝搬する。そして、環状線路部分4aに到達した信号は、誘電体基板3を介して、接地導体6に設けられたスロット5に電気的に結合する。導波管2は、スロット5と電気的に結合した信号を、開口縁部2aが設けられた一方の端部から他方の端部まで伝搬する。
次に、実施の形態1に係る変換器1における環状線路部分4aの除去部分4cと接地導体6のスロット5との上述の配置の有効性について説明する。図10は、変換器1の反射特性及び通過特性の電磁界解析結果を示すグラフである。図10の縦軸は、変換器1における入力に対する出力の比をdBで示した利得を示し、図10の横軸は、変換器1において入出力された信号の規格化された周波数を示す。図10の実線で示すデータD1は、図1及び図2に示した変換器1の構造を電磁界解析して得られた通過特性を示すデータである。図10の破線で示すデータD2は、図1及び図2に示した変換器1の構造を電磁界解析して得られた反射特性を示すデータである。なお、変換器1の通過特性を示すデータD1は、変換器1による信号の変換に伴って信号がどれだけ通過するかを定量的に示す。変換器1の反射特性を示すデータD2は、変換器1による信号の変換に伴って信号の反射がどれだけ生じるかを定量的に示す。
図10の実線のデータD1が示す、変換器1による変換に伴った信号の減衰は、上述の非特許文献1のFig.4と比較して小さいことが見てとれる。これの理由としては、上述のように、導体パターン4が環状線路部分4aを有し、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの除去部分4cの少なくとも一部の位置が、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置であることにより、電波漏洩が防止され、環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合が強化されているからである。
また、図10の破線のデータD2が示すように、変換に適している、反射が相対的に小さい信号の帯域幅である-15dB以下の帯域幅は、上述の非特許文献1のFig.4と比較して、広いことが見てとれる。より詳細には、規格化の単位帯域幅(規格化された周波数の0から1までの帯域幅)に対する、変換器1の-15dB以下の帯域幅の割合は、約35%であり、当該規格化の単位帯域幅に相当する帯域幅に対する、非特許文献1の変換器の-15dB以下の帯域幅の割合は、約3%であり、変換器1は、大幅な広帯域化を実現している。これの理由を以下で説明する。
非特許文献1には、従来技術としての変換器がさらに記載されており、当該変換器には、それぞれが、誘電体基板を貫き、接地板と導体パターンとを電気的に接続する複数のスルーホールが設けられている。当該複数のスルーホールは、マイクロストリップ線路又はマッチングパッチからの電波漏洩を防止するチョークとして機能する。また、非特許文献1において提案されている変換器では、上記の複数のスルーホールを形成することなく、不要な電波の漏洩を抑制するために、上述のように、マイクロストリップ線路の周囲には、縁部から、導波管に対応する部分までの幅(非特許文献1のFig.3のC)が、略、導波管における管内波長の4分の1波長の長さとなっている導体パターンが設けられている。
しかし、上述のように、非特許文献1において提案されている変換器では、電波漏洩防止用の導体パターンの上述の幅が導波管における管内波長の4分の1波長の長さに規定されることによって、当該管内波長とは異なる波長の信号に対しては反射が生じてしまう。そのため、変換に適している、反射が相対的に小さい信号の帯域幅が制限され、狭くなってしまうという問題がある。
これに対し、実施の形態1に係る変換器1では、非特許文献1において提案された変換器とは異なり、導体パターン4の一部である環状線路部分4aが、電波漏洩を防止する。よって、実施の形態1に係る変換器1では、導体パターン4の周囲に、非特許文献1に記載の上述の電波漏洩防止用の導体パターンのような、帯域幅を制限する部材が設置される必要がない。これにより、変換器1は、大幅な広帯域化を実現している。また、これにより、非特許文献1において提案された変換器と比較して、実施の形態1に係る変換器1では、誘電体基板3の正面3b上における導体パターン4の寸法(y軸方向及びx軸方向の寸法)が削減される。よって、変換器1の小型化を実現できる。
以上のように説明した実施の形態1に係る変換器1は、信号を送信又は受信するアンテナ装置に搭載されてもよい。上述のように、変換器1は、電波漏洩を防止し、且つ広帯域化を実現できるため、変換器1を備えたアンテナ装置においても、電波漏洩を防止し、且つ広帯域化を実現できる。また、上述のように、変換器1は、小型化を実現できるため、変換器1を備えたアンテナ装置についても小型化を実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係る変換器1は、一方の端部に、開口部を囲う開口縁部2aを有する導波管2と、導波管2の開口縁部2aと接続している裏面6a、及び当該裏面6aとは反対側の表面6bを有する接地導体6と、接地導体6の表面6bと接する背面3a、及び当該背面3aとは反対側の正面3bを有する誘電体基板3と、誘電体基板3の正面3b上に設置された導体パターン4と、を備え、接地導体6は、裏面6aにおける、導波管2の開口縁部2aと接続している部分に囲われた部分から表面6bに貫通するスロット5を有し、導体パターン4は、導体が除去された部分である除去部分4cを囲う環状線路部分4aと、当該環状線路部分4aと接続する入出力端子部分4bとを有し、誘電体基板3の正面3b上における、除去部分4cの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置である。
上記の構成によれば、環状線路部分4aは、誘電体基板3の正面3b上における、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置を囲う。これにより、誘電体基板3の正面3b上における、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置からの電波漏洩を防止し、環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合を強化することができる。
また、上記の構成によれば、導体パターン4の周囲に、非特許文献1に記載の上述の電波漏洩防止用の導体パターンのような、帯域幅を制限する部材が設置される必要がない。これにより、広帯域化を実現できる。つまり、電波漏洩を防止し、且つ広帯域な変換器を実現することができる。
また、上記の構成によれば、導体パターン4の周囲に、非特許文献1に記載の上述の電波漏洩防止用の導体パターンのような、帯域幅を制限する部材が設置される必要がないため、変換器1の小型化を実現できる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導体パターン4は、マイクロストリップ線路、ストリップ線路又はコプレーナ線路のうちの何れか1つを構成する。
上記の構成によれば、導体パターン4がマイクロストリップ線路、ストリップ線路又はコプレーナ線路を構成する変換器1において、上述の各効果を奏することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導体パターン4の環状線路部分4aに囲われた除去部分4cの形状は、矩形、H字形状、又は多角形である。
上記の構成によれば、矩形、H字形状、又は多角形の除去部分4cを囲う環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合を強化することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導体パターン20の環状線路部分20aに囲われた除去部分20bの形状は、少なくとも1回以上、屈曲又は湾曲した形状である。
上記の構成によれば、少なくとも1回以上、屈曲又は湾曲した形状の除去部分20bを囲う環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合を強化することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導体パターン4の環状線路部分4aの線路長は、導波管2における管内波長の自然数倍の長さである。
上記の構成によれば、環状線路部分4aを周回する信号が打ち消し合うことがなくなるため、環状線路部分4aとスロット5との電気的な結合をさらに強化することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における接地導体6のスロット5の形状は、矩形、又はH字形状である。
上記の構成によれば、環状線路部分4aと矩形又はH字形状のスロット5との電気的な結合を強化することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における誘電体基板3は、複数の誘電体基板で構成された多層誘電体基板である。
上記の構成によれば、誘電体基板3が多層誘電体基板である変換器1において、上述の各効果を奏することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導波管2は、中空空間を囲う金属製の管壁から構成された中空導波管である。
上記の構成によれば、導波管2が中空導波管である変換器1において、上述の各効果を奏することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導波管2の中空空間の少なくとも一部には、誘電体が充填されている。
上記の構成によれば、導波管2の中空空間の少なくとも一部に誘電体が充填されている変換器1において、上述の各効果を奏することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導波管2の管壁の少なくとも一部は、管軸に沿って並んだ複数のスルーホールから構成されている。
上記の構成によれば、導波管2の管壁の少なくとも一部が、管軸に沿って並んだ複数のスルーホールから構成されている変換器1において、上述の各効果を奏することができる。
また、実施の形態1に係る変換器1における導波管10は、中空空間を囲う金属製の管壁から構成された中空導波管であり、当該中空導波管は、管壁が、中空空間に向かって突出した少なくとも1つ以上の突起部10bを有するリッジ導波管である。
上記の構成によれば、導波管10がリッジ導波管である変換器1において、上述の各効果を奏することができる。
また、実施の形態1に係るアンテナ装置は、実施の形態1に係る変換器1を備えている。
上記の構成によれば、アンテナ装置において、電波漏洩を防止し、且つ広帯域化を実現できる。また、アンテナ装置の小型化を実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、導体パターンが、環状線路部分及び入出力端子部分とは接続していない非接続部分をさらに有している構成について説明する。
以下で、実施の形態2について図面を参照して説明する。なお、実施の形態1で説明した構成と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、実施の形態2に係る変換器50の構成を示す上面図である。図11が示すように、変換器50は、実施の形態1に係る変換器1の構成に加えて、導体パターン51が非接続部分51a及び非接続部分51bをさらに有している。なお、変換器50が備えている導波管2、接地導体6及び誘電体基板3については図示しないが、これらの部材の各構成は、実施の形態1に係る変換器1が備えている導波管2、接地導体6及び誘電体基板3と同様である。また、実施の形態2では、導体パターン51が非接続部分51a及び非接続部分51bの2つの非接続部分を有している構成について説明するが、導体パターン51は、少なくとも1つ以上の非接続部分を有していればよい。つまり、導体パターン51は、単一の非接続部分を有していてもよいし、3つ以上の非接続部分を有していてもよい。なお、非接続部分51aと非接続部分51bとは同様の構成を有しているため、以下の説明では、主に、非接続部分51aについて説明する。
非接続部分51aは、環状線路部分4a及び入出力端子部分4bとは接続していない。なお、ここにおける「接続していない」とは、物理的に接続していないことを意味する。また、非接続部分51aの形状は、矩形である。または、非接続部分51aの形状は、正方形であってもよい。または、非接続部分51aの形状は、四角形以外の多角形であってもよい。
また、誘電体基板3の正面3b上における、非接続部分51aの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置である。なお、ここにおける、非接続部分51aの少なくとも一部の位置は、非接続部分51aが環状線路部分4aと接続していないことから、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aが設置された位置とは異なる位置である。
非接続部分51aとスロット5との配置に関する上記の構成について換言すれば、誘電体基板3の正面3b及び背面3aに垂直な方向(z軸方向)から見た場合、誘電体基板3の正面3b上における、非接続部分51aの少なくとも一部が占める領域は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部が占める領域と重なっている。
または、非接続部分51aとスロット5との配置に関する上記の構成について換言すれば、非接続部分51aの少なくとも一部は、非接続部分51aとスロット5とが磁界結合するように、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に応じた、誘電体基板3の正面3b上の位置に設けられている。
非接続部分51aが上記のように配置されることにより、非接続部分51aは、環状線路部分4aと接地導体6のスロット5と磁界結合し、逆相に励振される。非接続部分51aは、環状線路部分4a又はスロット5から放射された電波と逆相の電波を空間へと放射する。よって、非接続部分51aから放射された電波と環状線路部分4a又はスロット5から放射された電波とが空間において打ち消されるため、環状線路部分4a又はスロット5からの電波漏洩を抑制し、信号の伝送損失を低減することができる。
また、非接続部分51aの線路長は、導波管2における管内波長の2分の1波長の自然数倍の長さであることが好ましい。なお、ここにおける「線路長」は、非接続部分51aを、電流が流れる線路とみなした場合の線路の長さを意味する。当該構成により、非接続部分51aにおける一方の端部と他方の端部との間を往復する電流が打ち消し合うことがないため、非接続部分51aは、環状線路部分4a又はスロット5から放射された電波と逆相の電波を空間へと効率的に放射することができ、電波漏洩をさらに抑制し、信号の伝送損失をさらに低減することができる。
非接続部分51bは、以上のように説明した非接続部分51aの構成と同様の構成を有する。そして、非接続部分51a及び非接続部分51bは、それぞれ、これらの間に環状線路部分4aを挟むように、誘電体基板3の正面3b上に設置されている。また、非接続部分51a及び非接続部分51bは、互いに、誘電体基板3の正面3b上における、帯状の入出力端子部分4bの線軸(線A-A´)を基準とした線対称の位置に設置されている。また、非接続部分51a及び非接続部分51bは、互いに、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの除去部分4cの中心aを基準とした点対称の位置に設置されている。以上のように非接続部分51a及び非接続部分51bが配置されることにより、効果的に、環状線路部分4a又はスロット5からの電波漏洩を抑制し、信号の伝送損失を低減することができる。
次に、導体パターン51の詳細について説明する。図12は、導体パターン51の構成を示す上面図である。図12が示すように、導体パターン51の環状線路部分4aの形状は、帯状の入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の長さよりも長い細長い形状である。ここで、環状線路部分4aにおける、入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)の長さをL1とし、環状線路部分4aにおける、入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)の長さをL2とすると、L1>L2が成り立つ。つまり、環状線路部分4aにおける、入出力端子部分4bの短手方向に平行な方向(y軸方向)が、環状線路部分4aの長手方向であり、環状線路部分4aにおける、入出力端子部分4bの長手方向に平行な方向(x軸方向)が、環状線路部分4aの短手方向である。
また、図12が示すように、非接続部分51aの形状は、環状線路部分4aの短手方向に平行な方向(x軸方向)の長さが、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さよりも長い矩形である。ここで、非接続部分51aにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さをL3とし、非接続部分51aにおける、環状線路部分4aの短手方向に平行な方向(x軸方向)の長さをL4とすると、L3<L4が成り立つ。つまり、非接続部分51aにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)が非接続部分51aの短手方向であり、非接続部分51aにおける、環状線路部分4aの短手方向に平行な方向(x軸方向)が非接続部分51aの長手方向である。
ここで、環状線路部分4aと非接続部分51aとを比較すると、非接続部分51aの長手方向の長さL4は、環状線路部分4aの短手方向の長さL2よりも長い。つまり、L4>L2が成り立つ。
上記の環状線路部分4aと非接続部分51aとの構造的な差異は、環状線路部分4aと非接続部分51bとの間にも成り立つ。そして、非接続部分51aの一方の長辺は、誘電体基板3の正面3b上において、環状線路部分4aの一方の短辺と対向し、非接続部分51bの一方の長辺は、誘電体基板3の正面3b上において、環状線路部分4aの他方の短辺と対向している。つまり、環状線路部分4aは、誘電体基板3の正面3b上において、非接続部分51aと非接続部分51bとの間に囲まれている。これにより、効果的に、環状線路部分4a又はスロット5からの電波漏洩を抑制し、信号の伝送損失を低減することができる。
次に、導体パターン51の第1の変形例について説明する。図13は、導体パターン51の第1の変形例である導体パターン60の構成を示す上面図である。図13が示すように、導体パターン60における非接続部分60a及び非接続部分60bの各形状は、H字形状である。非接続部分60aと非接続部分60bとは同様の構成を有しているため、以下の説明では、主に、非接続部分60aについて説明する。
非接続部分60aの形状は、長手方向の位置に応じて、短手方向の幅が異なる形状である。より詳細には、非接続部分60aの形状は、長手方向の位置に応じて、短手方向の幅が離散的に異なる形状である。
当該第1の変形例では、非接続部分60aは、環状線路部分4aの短手方向に平行な方向(x軸方向)の位置に応じて環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが離散的に異なる多段形状を有する。より詳細には、非接続部分60aは、一方の端部を含む第1の部分60c、他方の端部を含む第2の部分60d、及び第1の部分60cと第2の部分60dとの間の第3の部分60eを有する。第3の部分60eは、誘電体基板3の正面3b上において、環状線路部分4aの一方の短辺に対向する辺を有する。そして、第1の部分60cにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さと、第2の部分60dにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さとは、それぞれ、第3の部分60eにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さよりも長い。つまり、第1の部分60cと第2の部分60dとは、第3の部分60eにおける、環状線路部分4aの一方の短辺に対向する辺から突出している。これにより、非接続部分60aの第1の部分60c、第2の部分60d及び第3の部分は、環状線路部分4aを部分的に囲っている。
環状線路部分4aの他方の短辺側に位置する非接続部分60bは、以上のように説明した非接続部分60aの構成と同様の構成を有する。つまり、非接続部分60a及び非接続部分60bは、それぞれ、環状線路部分4aを部分的に囲むように、誘電体基板3の正面3b上に設置されている。以上のように非接続部分60a及び非接続部分60bが配置されることにより、効果的に、環状線路部分4a又はスロット5からの電波漏洩を抑制し、信号の伝送損失を低減することができる。
また、非接続部分60aが、上述の第1の部分60c及び第2の部分60dのような、短手方向の幅が異なる部分を両端に有していることにより、非接続部分60aの長手方向の長さを導波管2における管内波長に応じた長さに調整する場合に、非接続部分60aが、短手方向の幅が異なる部分を両端に有していない場合と比較して、非接続部分60aの長手方向の長さを短くすることができる。
これにより、非接続部分60aは、全体的に、環状線路部分4aに対して近くなる。よって、非接続部分60aから逆相に放射される電波が、環状線路部分4a及び接地導体6のスロット5に近づき、当該電波による打消し効果が高まり、電波漏洩が抑制され、信号の伝送損失を低減することができる。これは、非接続部分60bについても同様である。
次に、導体パターン51の第2の変形例について説明する。図14は、導体パターン51の第2の変形例である導体パターン70の構成を示す上面図である。図14が示すように、導体パターン70は、非接続部分70a及び非接続部分70bを有している。非接続部分70aと非接続部分70bとは同様の構成を有しているため、以下の説明では、主に、非接続部分70aについて説明する。
非接続部分70aの形状は、上述の非接続部分60a及び非接続部分60bと同様に、長手方向の位置に応じて、短手方向の幅が異なる形状である。より詳細には、非接続部分70aの形状は、長手方向の位置に応じて、短手方向の幅が離散的に異なる形状である。
当該第2の変形例では、非接続部分70aは、環状線路部分4aの短手方向に平行な方向(x軸方向)の位置に応じて環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さが離散的に異なる多段形状を有する。
より詳細には、非接続部分70aは、一方の端部を含む第1の部分70c、他方の端部を含む第2の部分70d、第1の部分70cに接続している第3の部分70e、第2の部分70dに接続している第4の部分70f、及び第3の部分70eと第4の部分70fとの間の第5の部分70gを有する。
第1の部分70cにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さは、第3の部分70eにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さよりも長い。また、第2の部分70dにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さは、第4の部分70fにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さよりも長い。また、第3の部分70eにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さと、第4の部分70fにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さとは、第5の部分70gにおける、環状線路部分4aの長手方向に平行な方向(y軸方向)の長さよりも長い。また、第5の部分70gは、誘電体基板3の正面3b上において、環状線路部分4aの一方の短辺に対向する辺を有する。
上記の第2の変形例の構成によれば、非接続部分70aの長手方向の長さを導波管2における管内波長に応じた長さに調整する場合に、上述の第1の変形例に係る非接続部分60aと比較して、非接続部分70aの長手方向の長さをさらに短くすることができる。これにより、非接続部分70aは、全体的に、環状線路部分4aに対してさらに近くなる。よって、非接続部分70aから逆相に放射される電波が、環状線路部分4a及び接地導体6のスロット5にさらに近づき、当該電波による打消し効果がさらに高まり、電波漏洩がさらに抑制され、信号の伝送損失をさらに低減することができる。これは、非接続部分70bについても同様である。
上記の第1の変形例及び第2の変形例では、非接続部分の形状が、一方の端部と他方の端部との間の中心に向かって、短手方向の幅が狭くなる形状である構成について説明したが、非接続部分の形状は、一方の端部と他方の端部との間の中心に向かって、短手方向の幅が広くなる形状であってもよい。
また、第1の変形例及び第2の変形例では、非接続部分の形状が、長手方向の位置に応じて、短手方向の幅が離散的に異なる形状である構成について説明したが、非接続部分の形状は、長手方向の位置に応じて、短手方向の幅が連続的に異なるテーパ形状であってもよい。つまり、非接続部分の形状は、一方の端部と他方の端部との間の中心に向かって、短手方向の幅が徐々に狭くなる形状であってもよく、当該中心に向かって、短手方向の幅が徐々に広くなる形状であってもよい。
なお、以上のように説明した実施の形態2に係る変換器50は、信号を送信又は受信するアンテナ装置に搭載されてもよい。これにより、アンテナ装置において、変換器50が奏する上述の各効果を奏することができる。
以上のように、実施の形態2に係る変換器50における導体パターン51は、環状線路部分4a及び入出力端子部分4bとは接続していない非接続部分51aをさらに有し、誘電体基板3の正面3b上における、非接続部分51aの少なくとも一部の位置は、誘電体基板3を介して、接地導体6のスロット5の少なくとも一部の位置に対応する位置である。
上記の構成によれば、非接続部分51aは、環状線路部分4aと接地導体6のスロット5と磁界結合し、逆相に励振される。非接続部分51aは、環状線路部分4a又はスロット5から放射された電波と逆相の電波を空間へと放射する。よって、非接続部分51aから放射された電波と環状線路部分4a又はスロット5から放射された電波とが空間において打ち消されるため、環状線路部分4a又はスロット5からの電波漏洩を抑制し、信号の伝送損失を低減することができる。
また、実施の形態2に係る変換器50における非接続部分51aの形状は、矩形、又は多角形である。
上記の構成によれば、環状線路部分4aの形状、又は接地導体6のスロット5の形状に応じて、適宜、非接続部分51aの形状を、矩形、又は多角形とすることにより、環状線路部分4a又はスロット5からの電波漏洩を抑制し、信号の伝送損失を低減することができる。
また、実施の形態2に係る変換器50における非接続部分60aの形状は、長手方向の位置に応じて、短手方向の長さが異なる形状である。
上記の構成によれば、非接続部分60aの長手方向の長さを導波管2における管内波長に応じた長さに調整する場合に、非接続部分60aの形状が長手方向の位置に応じて、短手方向の長さが異なる形状ではない場合と比較して、非接続部分60aの長手方向の長さを短くすることができる。これにより、非接続部分60aは、全体的に、環状線路部分4aに対して近くなる。よって、非接続部分60aから逆相に放射される電波が、環状線路部分4a及び接地導体6のスロット5に近づき、当該電波による打消し効果が高まり、電波漏洩が抑制され、信号の伝送損失を低減することができる。
また、実施の形態2に係る変換器50における非接続部分51aの線路長は、導波管2における管内波長の2分の1波長の自然数倍の長さである。
上記の構成によれば、非接続部分51aにおける一方の端部と他方の端部との間を往復する電流が打ち消し合うことがないため、非接続部分51aは、環状線路部分4a又はスロット5から放射された電波と逆相の電波を空間へと効率的に放射することができ、電波漏洩をさらに抑制し、信号の伝送損失をさらに低減することができる。
なお、上記の実施の形態1及び実施の形態2では、導体パターン4又は導体パターン51が、環状線路部分4aと接続する入出力端子部分4bを1つのみ有する構成について説明した。しかし、導体パターン4又は導体パターン51は、環状線路部分4aと接続する入出力端子部分4bと同様の入出力端子部分をさらに有してもよい。
図15は、入出力端子部分4bと同様の入出力端子部分をさらに有する導体パターン81を備えている変換器80の構成を示す上面図である。変換器80の導体パターン81は、環状線路部分4aに接続したインピーダンス変成部分81aと、インピーダンス変成部分81aに接続したインピーダンス変成部分81bと、インピーダンス変成部分81bに接続した入出力端子部分81cをさらに有する。なお、インピーダンス変成部分81aは、上述のインピーダンス変成部分4dと同様の構成を有し、インピーダンス変成部分81bは、上述のインピーダンス変成部分4eと同様の構成を有し、入出力端子部分81cは、上述の入出力端子部分4bと同様の構成を有している。
また、入出力端子部分4bと入出力端子部分81cとは、互いに、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの長手方向に平行であり且つ環状線路部分4a及び除去部分4cの中心を通る軸B-B´を基準とした線対称の位置に設置されている。また、インピーダンス変成部分4dとインピーダンス変成部分81aとは、互いに、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの長手方向に平行であり且つ環状線路部分4a及び除去部分4cの中心を通る軸B-B´を基準とした線対称の位置に設置されている。また、インピーダンス変成部分4eとインピーダンス変成部分81bとは、互いに、誘電体基板3の正面3b上における、環状線路部分4aの長手方向に平行であり且つ環状線路部分4a及び除去部分4cの中心を通る軸B-B´を基準とした線対称の位置に設置されている。
上記のように、環状線路部分4aに入出力端子部分4bが複数接続されている構成であっても、電波漏洩を防止し、且つ広帯域な変換器を実現することができる。
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る変換器は、電波漏洩を防止し、且つ広帯域な変換器を実現するため、アンテナ装置に利用可能である。
1 変換器、2 導波管、2a 開口縁部、3 誘電体基板、3a 背面、3b 正面、4 導体パターン、4a 環状線路部分、4b 入出力端子部分、4c 除去部分、4d インピーダンス変成部分、4e インピーダンス変成部分、5 スロット、6 接地導体、6a 裏面、6b 表面、10 導波管、10a 開口縁部、10b 突起部、20 導体パターン、20a 環状線路部分、20b 除去部分、30 接地導体、31 スロット、40 接地導体、41 スロット、50 変換器、51 導体パターン、51a 非接続部分、51b 非接続部分、60 導体パターン、60a 非接続部分、60b 非接続部分、60c 第1の部分、60d 第2の部分、60e 第3の部分、70 導体パターン、70a 非接続部分、70b 非接続部分、70c 第1の部分、70d 第2の部分、70e 第3の部分、70f 第4の部分、70g 第5の部分、80 変換器、81 導体パターン、81a インピーダンス変成部分、81b インピーダンス変成部分、81c 入出力端子部分。

Claims (16)

  1. 一方の端部に、開口部を囲う開口縁部を有する導波管と、
    前記導波管の前記開口縁部と接続している裏面、及び当該裏面とは反対側の表面を有する接地導体と、
    前記接地導体の表面と接する背面、及び当該背面とは反対側の正面を有する誘電体基板と、
    前記誘電体基板の前記正面上に設置された導体パターンと、を備え、
    前記接地導体は、前記裏面における、前記導波管の前記開口縁部と接続している部分に囲われた部分から前記表面に貫通するスロットを有し、
    前記導体パターンは、前記スロットを介して前記導波管と電気的に結合し導体が除去された部分である除去部分を囲う環状線路部分と、当該環状線路部分と接続する入出力端子部分とを有し、
    前記誘電体基板の前記正面上における、前記除去部分の少なくとも一部の位置は、前記誘電体基板を介して、前記接地導体の前記スロットの少なくとも一部の位置に対応する位置であることを特徴とする、変換器。
  2. 前記導体パターンは、マイクロストリップ線路、ストリップ線路又はコプレーナ線路のうちの何れか1つを構成することを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  3. 前記環状線路部分に囲われた前記除去部分の形状は、矩形、H字形状、又は多角形であることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  4. 前記環状線路部分に囲われた前記除去部分の形状は、少なくとも1回以上、屈曲又は湾曲した形状であることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  5. 前記環状線路部分の線路長は、前記導波管における管内波長の自然数倍の長さであることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  6. 前記接地導体の前記スロットの形状は、矩形、又はH字形状であることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  7. 前記誘電体基板は、複数の誘電体基板で構成された多層誘電体基板であることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  8. 前記導波管は、中空空間を囲う金属製の管壁から構成された中空導波管であることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  9. 前記中空空間の少なくとも一部には、誘電体が充填されていることを特徴とする、請求項8に記載の変換器。
  10. 前記管壁の少なくとも一部は、管軸に沿って並んだ複数のスルーホールから構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の変換器。
  11. 前記中空導波管は、前記管壁が、前記中空空間に向かって突出した少なくとも1つ以上の突起部を有するリッジ導波管であることを特徴とする、請求項8に記載の変換器。
  12. 前記導体パターンは、前記環状線路部分及び前記入出力端子部分とは接続していない非接続部分をさらに有し、
    前記誘電体基板の前記正面上における、前記非接続部分の少なくとも一部の位置は、前記誘電体基板を介して、前記接地導体の前記スロットの少なくとも一部の位置に対応する位置であることを特徴とする、請求項1に記載の変換器。
  13. 前記非接続部分の形状は、矩形、又は多角形であることを特徴とする、請求項12に記載の変換器。
  14. 前記非接続部分の形状は、長手方向の位置に応じて、短手方向の長さが異なる形状であることを特徴とする、請求項12に記載の変換器。
  15. 前記非接続部分の線路長は、前記導波管における管内波長の2分の1波長の自然数倍の長さであることを特徴とする、請求項12に記載の変換器。
  16. 請求項1に記載の変換器を備えていることを特徴とする、アンテナ装置。
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