JP3234393B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP3234393B2
JP3234393B2 JP02817894A JP2817894A JP3234393B2 JP 3234393 B2 JP3234393 B2 JP 3234393B2 JP 02817894 A JP02817894 A JP 02817894A JP 2817894 A JP2817894 A JP 2817894A JP 3234393 B2 JP3234393 B2 JP 3234393B2
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裕幸 大嶺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトリプレート線路で給
電する電磁結合型のアンテナ、及びそれを用いた多層基
板構成の給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、P.L.Sullivan and D.H.S
chaubert: ■Analysis of an Aperture Coupled Micros
trip Antenna■, IEEE Transaction on Antenna and Pr
opagation, Vol.AP-34,No.8,pp.977-984,(Aug.1986) に
示された電磁結合型アンテナがあり、図16は上記文献
に示された概略構成図である。図において、1は地導体
板、2は第1の誘電体基板、9はストリップ導体であ
り、上記の地導体板1、第1の誘電体基板2、及びスト
リップ導体9からマイクロストリップ線路15を構成し
ている。4は第2の誘電体基板、7は放射導体であり、
上記の第2の誘電体基板4、放射導体7、地導体板1か
らマイクロストリップアンテナ10を構成している。8
はスロットでありマイクロストリップアンテナ10の放
射導体7を給電している。
【0003】次に動作について説明する。給電線路とし
てマイクロストリップ線路15は結合孔(スロット)8
を介して放射導体7と電磁的に結合する。この場合、ス
ロットの中心からマイクロストリップ線路の開放端まで
の長さを1/4波長とすることにより、スロットにおい
て磁界が最大となり放射導体に強く結合する。この放射
導体は共振し給電された電波は空間に放射される。
【0004】また、図17は電子情報通信学会春季全国
大会講演論文集,B-113,pp.2-113(1911)に示された従来
のトリプレート型ストリップ線路で給電する電磁結合型
のマイクロストリップアンテナを示す多層基板の断面図
である。図において、1は地導体板、2は第1の誘電体
基板、4は第2の誘電体基板、5は第2の地導体板、9
はストリップ導体である。上記の地導体板1、第1の誘
電体基板2、第2の誘電体基板4、第2の地導体板5、
ストリップ導体9からトリプレート型ストリップ線路1
2を構成している。8は地導体板上に設けられた結合用
スロットである。6は第3の誘電体基板、7は放射導体
である。第2の地導体板5とマイクロストリップアンテ
ナ10を構成している。34は空胴、35はスルーホー
ルである。
【0005】先の図16に示す従来のマイクロストリッ
プアンテナではマイクロストリップ線路15を用いて給
電している。この構造は背面からピンで給電する場合と
比較して、半田付けを要さず、アンテナと給電回路が地
導体板を介して分離されているため、互いの特性に影響
しないという特徴がある。しかし、給電線路のマイクロ
ストリップ線路からの放射が大きい。そこで、裏面の給
電線路からの放射を抑圧するために、図17はトリプレ
ート型ストリップ線路を用いて給電する例である。しか
し、通常のトリプレート型ストリップ線路で給電した場
合は、トリプレート型ストリップ線路の両地導体板を流
れている電流のうち、一方の電流だけがスロットとの結
合に寄与し、他方の電流は反射してしまう。このため整
合がとれず、結合が弱いという問題が生じる。そこで、
ストリップ線路を挟む両地導体板をスロット近傍におい
てスルーホール35で接続する。これにより両地導体板
を流れる電流がスロットの形成された側の地導体板にだ
け流れるようになり反射の少ない広帯域な特性が得られ
る。さらに、他方の地導体板にもスロット8を設け、そ
こに1/4波長の空胴34を設けると対称な構成とな
り、スルーホールを流れる電流が強くなり、マイクロス
トリップアンテナ10への結合が強くなる。よって、ト
リプレート型ストリップ線路を伝播してきた電波がスロ
ットを介してマイクロストリップアンテナを励振し、空
間に電波が放射される。
【0006】また、図18は電子通信学会総合全国大会
講演論文集,656,pp.3-109(1982)に示された従来のスロ
ットアンテナを示す多層基板の断面図である。図におい
て、35はスルーホール、37はストリップ導体の接続
導体、39は放射スロットである。
【0007】次に動作について説明する。放射素子とし
てスロットアンテナを用い、サーキュレータ、モノパル
スコンパレータ、ミキサ、分配器などのRF信号回路を
含めてトリプレート型ストリップ線路で構成し、これら
を多層基板構成にしたものである。電波はこれらのRF
信号回路を経由してスロットから放射される。各基板間
は多数のスルーホールを用いて接続している。また、ス
ロットアンテナの周辺にも多数のスルーホールを形成
し、空胴を構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロストリ
ップアンテナとして、マイクロストリップ線路から放射
導体にスロットを介して電磁的に給電しているものは、
放射導体の裏面より同軸線路等で給電する方法に対して
半田付けを要さず製作が容易であるが、マイクロストリ
ップ線路からの放射が大きく、アンテナの利得低下が生
ずるという課題がある。これに対して、従来のトリプレ
ート型ストリップ線路から放射導体にスロットを介して
電磁的に給電しているものは、給電線路からの放射は抑
圧できるが、トリプレート型ストリップ線路のスロット
への結合が弱く、スロット近傍において両側の地導体板
をスルーホール接続するもの、または、一方の地導体板
にもスロットを設け、そこに空胴を設けて対称の構造と
しマイクロストリップアンテナへの結合を強くしている
ものがあるが、構造が複雑となり、またスルーホール接
続の加工工程も加わるという課題があった。また、アン
テナ装置の給電回路がRF信号回路と一体化して、多層
基板構成をとるとき、基板間の導体接続を多く必要と
し、且つスロットアンテナの場合、平行平板モードを抑
圧するためスロット周辺にも地導体板間を接続する多数
のスルーホールを必要とするなど、給電回路の構造が複
雑になり製作が極めて困難になるという課題があった。
【0009】この発明はこのような課題を解消するため
になされたもので、簡単な構造で、給電線路からの放射
を抑え、また、不要平行平板モードを抑圧して放射導体
へ結合効率よく給電できるアンテナ装置を得ることを目
的とする。また、簡単な構造で、給電線路からの放射を
抑え、不要平行平板モードを抑圧して、多層基板の層間
接続をする給電装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係わる発明のアンテナ装置は、第1の
地導体板、第1の基板、給電線路をもつ共振器、第2の
基板、半波長以下の大きさの結合孔をもつ第2の地導体
板、第3の基板、及び放射導体を順に多層基板とし、上
記第1の地導体板、第1の基板、及び給電線路をもつ共
振器を、有して構成する第1のマイクロストリップアン
テナを共振させ、上記共振器から第2の地導体板に設け
た上記結合孔を介して、第2の地導体板、第3の基板、
及び放射導体を、有して構成する第2のマイクロストリ
ップアンテナの放射導体に電磁的に結合させるようにし
たものである。
【0011】また、請求項2に係わる発明のアンテナ装
置は、請求項1記載のアンテナ装置の共振器または放射
導体に、もしくは共振器と放射導体にスリットを設ける
ようにしたものである。
【0012】また更に、第2のマイクロストリップアン
テナを構成する放射導体の一辺中央に、第1のマイクロ
ストリップアンテナを構成する給電線路と直交する方向
に給電線路を接続した。
【0013】また、請求項4に係わる発明のアンテナ装
置は、請求項3記載のアンテナ装置の放射導体を長方形
とし縦横の長さを変えたものである。
【0014】また、請求項5に係わる発明のアンテナ装
置は、請求項3記載のアンテナ装置の第2のマイクロス
トリップアンテナの放射導体の上に、さらに第4の基
板、開口部を設けた第3の地導体板を順に多層基板とし
て設けたものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】また更に、この発明のアンテナ装置は、第
1の地導体板、第1の基板、給電線路をもつ共振器、第
2の基板、及び開口部と上記開口部内に放射導体を設け
た第2の地導体板を順に多層基板とし、上記第1の地導
体板、第1の基板、及び給電線路をもつ共振器を、有し
て構成する第1のマイクロストリップアンテナを共振さ
せ、上記共振器から上記放射導体へ電磁的に結合させた
ものである。
【0021】
【作用】以上のように構成された請求項1に係わる発明
のアンテナ装置では、上記第1の地導体板、第1の基
板、及び給電線路をもつ共振器を、有して構成する第1
のマイクロストリップアンテナを共振させ、上記共振器
から第2の地導体板に設けた上記結合孔を介して、第2
の地導体板、第3の基板、及び放射導体を、有して構成
する第2のマイクロストリップアンテナの放射導体へ電
磁的に結合させることにより、簡単な構造で、給電線路
からの放射を抑え、また、不要平行平板モードを抑圧し
て、第1のマイクロストリップアンテナの共振器から第
2のマイクロストリップアンテナの放射導体へ結合効率
よく給電することができる。
【0022】また、請求項2に係わる発明のアンテナ装
置では、請求項1に係わる発明の構成による作用ととも
に、共振器または放射導体に、もしくは共振器と放射導
体に、スリットを設けることにより、その共振周波数が
低下し、共振器および、または放射導体の大きさを小形
にすることができる。
【0023】また、請求項3に係わる発明のアンテナ装
置では、請求項1に係わる発明の構成による作用ととも
に、第2のマイクロストリップアンテナの放射導体に給
電線路を設けて上記放射導体を直接励振する偏波と、第
1のマイクロストリップアンテナの共振器から結合孔を
介して上記放射導体を励振する偏波と、を直交させたこ
とにより、簡単な構造で直交偏波をつくることができ
る。
【0024】また、請求項4に係わる発明のアンテナ装
置では、請求項3に係わる発明の構成による作用ととも
に、放射導体を長方形とし縦横の長さを変えることによ
り、それぞれ異なる周波数の直交偏波をつくることがで
きる。
【0025】また、請求項5に係わる発明のアンテナ装
置では、請求項3に係わる発明の構成による作用ととも
に、第2のマイクロストリップアンテナの放射導体の上
に、さらに第4の基板、開口部をもつ第3の地導体板を
順に積層した多層基板を設けたことにより、上記放射導
体を直接励振する給電線路からの放射も抑えることがで
きる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】また更に、この発明の給電装置では、第1
の地導体板、第1の基板、及び給電線路をもつ共振器
を、有して構成する第1のマイクロストリップアンテナ
を共振させ、第2の地導体板に設けた開口部内の放射導
体と電磁的に結合させることにより、簡単な構造で、給
電線路からの放射を抑え、また、不要平行平板モードを
抑圧して、第1のマイクロストリップアンテナの共振器
から上記放射導体へ結合効率よく給電することができ
る。
【0032】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1を示す概略構成図
である。図において、1は第1の地導体板、2は第1の
誘電体基板、3は共振器、4は第2の誘電体基板、5は
第2の地導体板、6は第3の誘電体基板、7は放射導
体、8は結合孔(スロット)、9はストリップ導体であ
る。第1の地導体板1、第1の誘電体基板2、共振器3
で第1のマイクロストリップアンテナ10を構成してい
る。第2の地導体板5、第3の誘電体基板6、放射導体
7で、第2のマイクロストリップアンテナ11を構成し
ている。第1の地導体板1、第1の誘電体基板2、スト
リップ導体9でトリプレート型ストリップ線路12(以
下、トリプレート線路と呼ぶ)を構成している。本実施
例を含み以下の全ての実施例において、多層基板を構成
する基板は誘電体基板を例として説明しているが半導体
基板の場合も同様のことが言える。
【0033】マイクロストリップアンテナの動作原理に
ついて図1,2を参照して説明する。図2(a)はマイ
クロストリップアンテナ1素子単体が共振した場合の放
射指向性を示している。放射導体の正面方向(θ=90
度)に放射指向性が最大値となり、放射導体のエッジ方
向(θ=0度)は放射指向性が無いあるいは小さくな
る。この理由は図2(b)に示すように、方形マイクロ
ストリップアンテナの放射界は等価的に2つのスロット
で置き換えられる。正面方向では2つのスロットからの
放射界が同相となり指向性をもつ。しかし、このスロッ
トの素子間隔は約半波長となるため、エッジ方向では逆
相となり打ち消し合うため、エッジ方向の放射のレベル
は小さくなる。
【0034】次いで、マイクロストリップアンテナの共
振器の上方に結合孔(スロット)を設けた地導体板と、
さらにその上方にもう一つの放射導体をもつマイクロス
トリップアンテナを備えて構成した本実施例1のアンテ
ナ装置の動作について図1,2を参照して説明する。第
1のマイクロストリップアンテナ10を共振させると共
振器として動作し、エネルギーが蓄えられる。さらに正
面方向に放射指向性が最大となり電波の大部分は結合孔
の方向に伝わり、結合孔を介して放射導体に伝わること
になる。ここで放射導体7を共振する寸法とすると、第
2のマイクロストリップアンテナが励振され、電波が放
射される。即ち、第1のマイクロストリップアンテナを
共振器として動作させると、給電線路としての役割をな
し、放射導体7を放射素子として動作させることができ
る。
【0035】図2(c)は2つのマイクロストリップア
ンテナを組み合わせた場合の等価回路図を示す。2つの
マイクロストリップアンテナをそれぞれR,L,Cの並
列共振器で表し、スロットをL,Cの並列回路で表す。
第1のマイクロストリップアンテナからスロットを介
し、第2のマイクロストリップアンテナへ電磁的に結合
される。
【0036】この実施例1では1素子の例を示したが、
多素子アレーアンテナとしても、同様に有効であること
はいうまでもない。さらに、曲面上に構成しても同様に
有効である。
【0037】また、トリプレート線路で給電する例を示
したが、サスペンディッド線路、地板付スロット線路、
地板付コプレーナ線路などの給電線路で給電してもよ
い。
【0038】また、多層基板として誘電体基板を用いた
例を示したが、半導体基板の場合も同様である。また、
空気層としてもよい。
【0039】また、共振器3の形状として、円形マイク
ロストリップアンテナを用いた例を示したが、方形、楕
円、リング、もしくは多角形等の形状としてもよい。
【0040】以上のように、簡単な構造で、給電線路か
らの放射を抑え、また、不要平行平板モードを抑圧して
放射導体へ結合効率よく給電できるアンテナ装置を得る
ことができる。
【0041】実施例2.図3はこの発明の実施例2を示
す概略構成図である。図において、1は第1の地導体
板、2は第1の誘電体基板、3は共振器、4は第2の誘
電体基板、5は第2の地導体板、6は第3の誘電体基
板、7は放射導体、9はストリップ導体である。第1の
地導体板1、第1の誘電体基板2、共振器3で第1のマ
イクロストリップアンテナ10を構成し、第2の地導体
板5、第3の誘電体基板6、放射導体7で、第2のマイ
クロストリップアンテナ11を構成している。第1の地
導体板1、第1の誘電体基板2、ストリップ導体9でト
リプレート線路12を構成している。13はダンベルス
ロットである。
【0042】次に、実施例2の動作原理について説明す
る。実施例1と同様な原理で、共振器3で共振した電波
はダンベルスロット13を介して放射導体7に伝わる。
ここで放射導体を共振する寸法とすることにより放射導
体7が励振され、電波が放射される。ダンベルスロット
を用いることで、結合部としてのスロットの広帯域化が
図られ、入力インピーダンス広帯域化が図られる。ここ
ではダンベルスロットを用いた例を示したが、円形開口
などのスロット形状としてもよい。ここでは1素子の例
を示したが、多素子アレーアンテナとしても、この発明
が有効であることはいうまでもない。さらに、曲面上に
構成してもこの発明は有効である。
【0043】本実施例では、実施例1と同様に、簡単な
構造で、給電線路からの放射を抑え、また、不要平行平
板モードを抑圧して放射導体へ結合効率よく給電でき、
且つ入力インピーダンス広帯域化したアンテナ装置を得
ることができる。
【0044】実施例3.図4はこの発明の実施例3を示
す概略構成図である。図において、21a,21bはト
リプレート型ストリップ線路、22はクロススロットあ
る。
【0045】次に動作原理について説明する。実施例1
と同様な原理で、放射導体7を励振される。この実施例
3では共振器3に2つの給電線路21a,21bを設け
て、それぞれに、直交した直線偏波を、あるいは2つの
給電線路に90度の位相差を与えることで円偏波を励振
することができる利点がある。ここでは、地導体板にク
ロススロットを設ける例について示したが、円形開口な
どの形状の開口としても同様である。ここでは1素子の
例を示したが、多素子アレーアンテナとしても、この発
明が有効であることはいうまでもない。さらに、曲面上
に構成してもこの発明は有効である。
【0046】本実施例では、実施例1と同様に、簡単な
構造で、給電線路からの放射を抑え、また、不要平行平
板モードを抑圧して放射導体へ結合効率よく給電でき、
且つ、円偏波用のアンテナ装置を得ることができる。
【0047】実施例4.図5はこの発明の実施例4を示
す概略構成図である。図において、32は共振器と放射
導体板に設けたスリットである。
【0048】次に動作原理について説明する。実施例1
と同様な原理で、共振器3を共振させる。スロット8を
介して放射導体7を励振する。この場合、共振器3にス
リットを設けることにより共振周波数が低下するため、
スリットがない場合に比べ共振器3の小形化を図れる。
また、放射導体にスリットを設けても同様に小形化を図
ることができる。ここでは1素子の例を示したが、多素
子アレーアンテナとしても、この発明が有効であること
はいうまでもない。さらに、曲面上に構成してもこの発
明は有効である。
【0049】本実施例では、実施例1と同様に、簡単な
構造で、給電線路からの放射を抑え、また、不要平行平
板モードを抑圧して放射導体へ結合効率よく給電でき、
且つ、共振器と放射導体を、または一方を小形にしたア
ンテナ装置を得ることができる。
【0050】実施例5.図6はこの発明の実施例5を示
す概略構成図であ。図において、20は円偏波を励振す
るために直交したモードの縮退を解くため放射導体7に
設けた切り欠きである。
【0051】次に動作原理について説明する。実施例1
と同様な原理で、放射導体7が励振される。円偏波を励
振するために、放射導体7に切り欠き20を設ける。こ
の切り欠き20により直交したモードの縮退が解かれ、
2つの共振周波数の異なるモードに分離される。この切
り欠き20の大きさを調整することで2つのモードの振
幅が等しく、且つ位相差が90度となる周波数において
円偏波が励振される。この例では切り欠き20を付けて
縮退を解く例を示したが、他の形状により縮退を解く方
法、例えば凸部あるいは凹凸あるいは放射導体内部にス
ロットを設けても同様に円偏波が励振される。ここでは
1素子の例を示したが、多素子アレーアンテナとして
も、この発明が有効であることはいうまでもない。さら
に、曲面上に構成してもこの発明は有効である。
【0052】本実施例では、実施例1と同様に、簡単な
構造で、給電線路からの放射を抑え、また、不要平行平
板モードを抑圧して放射導体へ結合効率よく給電でき、
且つ、円偏波用のアンテナ装置を得ることができる。
【0053】実施例6.図7はこの発明の実施例6を示
す概略構成図である。図において、14は放射導体7を
直接励振する給電線路を構成するストリップ導体であ
り、第2の地導体板5と第3の誘電体基板6とでマイク
ロストリップ線路15を構成している。25は1/4波
長インピーダンス変換器であり、マイクロストリップ線
路12と第1のマイクロストリップアンテナ10とのイ
ンピーダンス整合を図るものである。
【0054】次に動作原理について説明する。実施例1
と同様な原理で、共振器3から結合孔8を介して放射導
体7が励振される。この場合励振される偏波面はx−z
面内である(偏波1とする)。次に、この放射導体7は
共振器3から励振される偏波方向と直交する位置からマ
イクロストリップ線路15により直接励振される。この
場合、共振器3から励振された偏波に直交する位置にあ
る放射導体7の中心は電界が零であるので、この位置に
給電線路であるマイクロストリップ線路15を直接接続
しても偏波1に影響を与えない。直接励振により励振さ
れる偏波はy−z面となり(偏波2とする)、互いに直
交した偏波が励振される。スロットは半波長よりも小さ
く、且つスロットの偏波はこの偏波2に直交しているの
で(スロットの偏波は偏波1と同じ)、偏波2は偏波1
に影響を与えない。従って、偏波1と偏波2は互いに影
響を与えず、それぞれ直交した直線偏波を励振すること
ができる。
【0055】ここで、放射導体7の正方形の縦横の寸法
を変えることにより、それぞれ異なる周波数の直交偏波
を得ることができる。
【0056】本実施例では、実施例1と同様に、簡単な
構造で、給電線路からの放射を抑え、また、不要平行平
板モードを抑圧して放射導体へ結合効率よく給電でき、
且つ、直交偏波用のアンテナ装置を得ることができる。
【0057】実施例7.図8はこの発明の実施例7を示
す概略構成図である。図において、16は第4の誘電体
基板であり、17は第3の地導体板、18は第2のトリ
プレート型ストリップ線路、19は開口部である。
【0058】次に動作原理について説明する。実施例6
と同様な原理で2つのストリップ線路12,18により
直交した直線偏波で励振する。放射導体7を直接励振す
る給電線路18もトリプレート線路としたことにより、
給電線路18からの放射も抑圧される。開口部19の大
きさを半波長以上とすることにより放射に影響を与えな
い。
【0059】本実施例では、実施例1と同様に、簡単な
構造で、給電線路からの放射を抑え、平行平板モードを
抑圧して共振器から放射導体への結合効率がよく給電で
き、且つ、交差偏波の良い直交偏波用のアンテナ装置を
得ることができる。
【0060】実施例8.図9はこの発明の実施例8を示
す概略構成図である。図において、39は放射スロット
である。
【0061】次に動作原理について説明する。通常、ト
リプレート線路の片面にスロットアンテナを構成した場
合、トリプレート線路は対称な構造であるが、スロット
の位置で非対称な構造となる。よって、平衡−不平衡の
アンバランスのため、スロットの位置で反射が生じるこ
とになる。そこで、スロットを給電するための線路の先
端を共振器とすることにより、エネルギーを蓄え、スロ
ットアンテナから効率良く電波を放射させるものであ
る。スロットアンテナの長さは共振させるため約半波長
にとる。
【0062】放射スロットの形状として方形以外に楕
円、円形等の形状でも良い。また、放射スロットが1つ
の例を示したが複数個の放射スロットとしても同様の効
果が得られる。また、放射素子として1素子の例を示し
たが、アレーアンテナの場合も有効であることはいうま
でもない。
【0063】本実施例では、簡単な構造で、給電線路か
らの放射を抑え、平行平板モードを抑圧して共振器から
放射導体への結合効率がよく給電できるアンテナ装置を
得ることができる。
【0064】実施例9.図10はこの発明の実施例9を
示す概略構成図である。図において、39は放射スロッ
ト、24は非励振スロットである。
【0065】次に動作原理について説明する。実施例8
と同様に共振器3により励振された電波は共振器3の上
方に設けたスロットアンテナを励振し放射される。ここ
で、共振からずれるに従い平衡−不平衡のアンバランス
のため、放射されず電波はスロットで反射することにな
る。この放射されない電波は不要平行平板モードとな
り、両地導体板1と5の間を伝播することになる。この
平行平板のモードは地導体板内を自由に伝播するため、
アンテナの特性を劣化させることになる。
【0066】そこで、この放射スロット39より基準と
して1/2波長離れた位置にもう1つのスロット24を
設ける。このスロットは共振器3により直接励振されな
いため、非励振のスロットである。平行平板モードとな
り伝播した電波はこの非励振のスロットの不連続でさら
に反射を生じるが、スロットと非励振のスロットの間隔
は約1/2波長であるため、位相が逆相となり打ち消し
合い、伝播しない。従って、非励振スロットはスロット
で発生した平行平板モードを打ち消すため、不要な平行
平板モードを抑圧することができ、共振器から放射導体
への結合効率がよくなる。放射スロットの形状として、
方形を用いた例を示したが楕円、円形等の形状としても
よい。非励振のスロットは1個の例を示したが、複数個
のスロットとしても同様な効果がえられる。放射素子と
して1素子の例を示したが、アレーアンテナの場合も有
効であることはいうまでもない。また、曲面上に構成し
ても有効である。
【0067】本実施例では、簡単な構造で、給電線路か
らの放射を抑え、実施例8に比べてさらに平行平板モー
ドを抑圧して共振器から放射導体への結合効率がよく給
電できるアンテナ装置を得ることができる。
【0068】実施例10.図11(a)はこの発明の実
施例10を示す概略構成図である。図において、26は
メアンダラインである。
【0069】次に動作原理について説明する。実施例1
と同様な原理で、マイクロストリップアンテナ10が励
振され、放射スロット39を介して直線偏波の電波が放
射される。円偏波を励振するために偏波変換器(メアン
ダライン)を放射スロット39の上部に設ける。図11
(b)にその動作原理を示す。メアンダラインに斜めに
電波が入射した場合、メアンダラインに垂直な成分と水
平な成分に分けて考えることができる。垂直な成分は容
量性(C性)、水平な成分は誘導性(L性)を示すた
め、メアンダラインを通過する際、垂直な成分と水平な
成分ではそれぞれ位相差を生じることになる。この位相
差を90度とすることで円偏波が得られる。これは共振
器に縮退を解いて円偏波を励振する場合と同様な原理で
ある。給電線路からの不要放射がなく、容易に円偏波が
得られる。
【0070】本実施例では、簡単な構造で、給電線路か
らの放射を抑え、平行平板モードを抑圧して共振器から
放射導体への結合効率がよく給電でき、且つ、円偏波用
のアンテナ装置を得ることができる。
【0071】実施例11.図12はこの発明の実施例1
1を示す概略構成図である。図において、27は第5の
誘電体基板、28a,28bは第2の共振器、29は第
2の放射導体、30は増幅器、31は位相を変えるため
のストリップ線路もしくは移相器、36は第2の結合用
スロットである。
【0072】次に動作原理について説明する。トリプレ
ート線路12により増幅器30を介して実施例1と同様
な原理でマイクロストリップアンテナ10を励振する。
共振器3は結合用スロット8を介して第2の共振器28
aを励振する。電波は共振器28aに接続されたストリ
ップ線路を介して次の第2の共振器28bを励振する。
ストリップ線路の長さを変え、もしくはストリップ線路
の代りに移相器を接続して位相を変えることができる。
第2の共振器28bが励振されると第2の結合用スロッ
ト36を介して、第2の放射導体29を励振し、空間に
電波が放射される。上記の説明ではストリップ線路12
より増幅器30を介してマイクロストリップアンテナ1
0を励振する例を示したが、増幅器に限らずミクサ、逓
倍器等のRF信号回路の場合でも同様である。
【0073】また、マイクロ波回路の増幅器、移相器も
多層基板上に構成できるため、小形な送受信器の構成が
可能となる。ここでは増幅器、移相器を接続する例を示
したが、これに限らずミクサ、逓倍器、コンパレータ、
サーキュレータ、アイソレータ等を接続することも可能
である。さらに、ここでは誘電体基板に増幅器等をハイ
ブリッド構成する例を示したが、半導体基板にMMIC
化することも可能であり、小形化が容易に達成できる。
また、トリプレート線路12で給電する例を示したが、
サスペンデッド線路、地板付スロット、地板付コプレー
ナ線路等で給電しても同様である。
【0074】本実施例では、簡単な構造で、給電線路か
らの放射を抑え、不要平行平板モードを抑圧して、多層
基板の層間接続をする給電装置を得ることができる。
【0075】実施例12.図13はこの発明の実施例1
2を示す概略構成図である。図において、38は2分配
器である。動作原理は図12とほぼ同じであり、実施例
1と同様な原理でマイクロストリップアンテナ10を励
振する。共振器3はスロット8を介して第2の共振器2
8aを励振する。この第2の共振器28aの上部には地
導体板17があるため外部には放射されず、この電波は
放射導体28aに接続されたストリップ線路からなる分
配器38を介して、次の2つの第2の共振器28bを励
振する。2つの第2の共振器28bが励振されると、上
記各共振器28bの上方の2つの第2のスロット36を
介して、2つの第2の放射導体29に給電して励振さ
れ、空間に電波が放射される
【0076】実施例11では多層基板に2個のマイクロ
ストリップアンテナを共振器として形成し、多層基板の
層間接続を直列に行った給電装置の例を示しているが、
実施例12では多層基板に3個のマイクロストリップア
ンテナを共振器として形成し、多層基板の層間接続を直
列に1個と並列に2個行った給電装置の例を示してい
る。
【0077】本実施例では、実施例11と同様に、簡単
な構造で、給電線路からの放射を抑え、不要平行平板モ
ードを抑圧して、多層基板の層間接続をする給電装置を
得ることができる。
【0078】実施例13.図14はこの発明の実施例1
3を示す多層基板断面図である。この図14の多層基板
の断面図は実施例11を示す図12の多層基板のA−A
断面図を基本としている。図において、35は、地導体
板1と5、及び地導体板5と17を相互に接続するよう
設けた接続導体である。
【0079】次に動作原理について説明する。実施例1
1と同様に、地導体板間に接続導体がなくとも電磁的な
結合により多層基板の層間接続をすることができる。し
かし、共振器の共振周波数からずれるにしたがい、結合
が弱くなり平行平板モードの発生量が増加する。そこ
で、地導体板相互を接続導体として、例えば、スルーホ
ールにより接続することにより平行平板モードの発生を
抑圧することができる。地導体板を接続することはスト
リップ導体を接続する場合に比べ、信頼性の点で優れて
いる。ストリップ導体を接続する接続導体(スルーホー
ル)はもし切断されると、そこで反射が生じ電波伝送が
できなくなるが、上記のような地導体板を相互に接続す
る接続導体が仮に複数箇所切断されたとしても、特性に
は大きな影響を与えない。
【0080】本実施例では、実施例11と同様に、簡単
な構造で、給電線路からの放射を抑え、共振器の共振周
波数からずれても不要平行平板モードを抑圧して、多層
基板の層間接続をする給電装置を得ることができる。
【0081】実施例14.図15はこの発明の実施例1
4を示す概略構成図である。図において、1は第1の地
導体板、2は第1の誘電体基板、3は共振器、4は第2
の誘電体基板、5は第2の地導体板、7は地導体板の開
口部内に設けられ放射導体である。
【0082】次に動作原理について説明する。実施例1
と同様に第1のマイクロストリップアンテナの共振器3
で共振した電波は放射導体7に伝わる。ここで放射導体
7を共振する寸法とすることにより放射導体7が励振さ
れ、電波が放射される。放射導体は無給電素子として動
作する。第1のマイクロストリップアンテナの上方に第
2の地導体板を設けたことにより、第1のマイクロスト
リップアンテナの給電線路をトリプレート線路としたこ
とにより給電線路12からの不要放射を抑えられ、さら
に平行平板モードも抑圧できる。放射導体として1素子
の例を示したが、アレーアンテナの場合も有効であるこ
とはいうまでもない。また、曲面上に構成しても有効で
ある。
【0083】本実施例では、簡単な構造で、給電線路か
らの放射を抑え、また、不要平行平板モードを抑圧して
放射導体へ結合効率よく給電できるアンテナ装置を得る
ことができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように請求項1に係わる発明によ
れば、第1の地導体板、第1の基板、及び給電線路をも
つ共振器を、有して構成する第1のマイクロストリップ
アンテナを共振させ、上記共振器から第2の地導体板に
設けた上記結合孔を介して、第2の地導体板、第3の基
板、及び放射導体を、有して構成する第2のマイクロス
トリップアンテナの放射導体に電磁的に結合させて、簡
単な構造で、給電線路からの放射を抑え、また、不要平
行平板モードを抑圧して放射導体へ結合効率よく給電で
きるアンテナ装置を得ることができる。
【0085】また、請求項2に係わる発明によれば、請
求項1に係わる発明の効果に加え、共振器または放射導
体に、もしくは共振器と放射導体に、スリットを設け
て、小形化したアンテナ装置を得ることができる。
【0086】また、請求項3に係わる発明によれば、請
求項1に係わる発明の効果に加え、第2のマイクロスト
リップアンテナの放射導体に給電線路を設けて上記放射
導体を直接励振する偏波と、第1のマイクロストリップ
アンテナの共振器から結合孔を介して上記放射導体を励
振する偏波と、を直交させて、簡単な構造で、直交偏波
用のアンテナ装置を得ることができる。
【0087】また、請求項4に係わる発明によれば、請
求項3に係わる発明の効果に加え、放射導体を長方形と
し縦横の長さを変えて、それぞれ異なる周波数の直交偏
波用のアンテナ装置を得ることができる。
【0088】また、請求項5に係わる発明によれば、請
求項3に係わる発明の効果に加え、第2のマイクロスト
リップアンテナの放射導体の上に、さらに第4の基板、
開口部を設けた第3の地導体板を順に多層基板として設
けて、放射導体の給電線路からの放射も抑えたアンテナ
装置を得ることができる。
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】また更に、この発明によれば、第1の地導
体板、第1の基板、及び給電線路をもつ共振器を、有し
て構成する第1のマイクロストリップアンテナを共振さ
せ、第2の地導体板に設けた開口部内の放射導体に結合
させて、簡単な構造で、給電線路からの放射を抑え、ま
た、不要平行平板モードを抑圧して放射導体へ結合効率
よく給電できるたアンテナ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す概略構成図である。
【図2】この発明の実施例1の動作原理を説明する図で
ある。
【図3】この発明の実施例2を示す概略構成図である。
【図4】この発明の実施例3を示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施例4を示す概略構成図である。
【図6】この発明の実施例5を示す概略構成図である。
【図7】この発明の実施例6を示す概略構成図である。
【図8】この発明の実施例7を示す概略構成図である。
【図9】この発明の実施例8を示す概略構成図である。
【図10】この発明の実施例9を示す概略構成図であ
る。
【図11】この発明の実施例10を示す概略構成図であ
る。
【図12】この発明の実施例11を示す概略構成図であ
る。
【図13】この発明の実施例12を示す概略構成図であ
る。
【図14】この発明の実施例13を示す断面図である。
【図15】この発明の実施例14を示す概略構成図であ
る。
【図16】従来のアンテナ装置を示す概略構成図であ
る。
【図17】従来の他のアンテナ装置を示す断面図であ
る。
【図18】従来の他のアンテナ装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の地導体板 2 第1の誘電体基板 3 共振器 4 第2の誘電体基板 5 第2の地導体板 6 第3の誘電体基板 7 放射導体 8 結合孔(スロット) 9 ストリップ導体 10 第1のマイクロストリップアンテナ 11 第2のマイクロストリップアンテナ 12 トリプレート型ストリップ線路(トリプレート線
路) 13 ダンベルスロット 14 第2のストリップ導体 15 マイクロストリップ線路 16 第4の誘電体基板 17 第3の地導体板 18 第2のトリプレート線路 19 開口部 20 切り欠き 21a,21b トリプレート線路 22 クロススロット 23 円形開口 24 非励振スロット 25 λg/4インピーダンス変換器 26 メアンダライン 27 第5の誘電体基板 28a,28b 第2の共振器 29 第2の放射導体 30 増幅器 31 移相器 32 スリット 33 接続導体 34 空胴 35 多層基板の接続導体 36 第2のスロット 37 ストリップ導体の接続 38 分配器 39 放射スロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−243836(JP,A) 特開 平5−191132(JP,A) 特開 昭58−215807(JP,A) 米国特許5210542(US,A) 1991年電子情報通信学会春季全国大会 B−67 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の地導体板、第1の基板、給電線路
    をもつ共振器、第2の基板、放射導体寸法より小さい結
    合孔をもつ第2の地導体板、第3の基板、及び放射導体
    を順に多層基板とし、 上記第1の地導体板、第1の基板、及び給電線路をもつ
    共振器を、有して構成する第1のマイクロストリップア
    ンテナを共振させ、上記共振器から第2の地導体板に設
    けた上記結合孔を介して、第2の地導体板、第3の基
    板、及び放射導体を、有して構成する第2のマイクロス
    トリップアンテナの放射導体に電磁的に結合させること
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 共振器または放射導体に、もしくは共振
    器と放射導体にスリットを設けたことを特徴とする請求
    項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 第2のマイクロストリップアンテナを構
    成する放射導体の一辺中央に、第1のマイクロストリッ
    プアンテナを構成する給電線路と直交する方向に給電線
    路を接続したことを特徴とする請求項1記載のアンテナ
    装置。
  4. 【請求項4】 放射導体を長方形とし縦横の長さを変え
    たことを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 第2のマイクロストリップアンテナの放
    射導体の上に、さらに第4の基板、開口部を設けた第3
    の地導体板を順に多層基板として設けたことを特徴とす
    る請求項3記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 第1の地導体板、第1の基板、給電線路
    をもつ共振器、第2の基板、及び開口部と上記開口部内
    に放射導体を設けた第2の地導体板を順に多層基板と
    し、 上記第1の地導体板、第1の基板、及び給電線路をもつ
    共振器を、有して構成する第1のマイクロストリップア
    ンテナを共振させ、上記共振器から上記放射導体へ電磁
    的に結合させることを特徴とするアンテナ装置。
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