JP7112866B2 - 赤外線センサ及び赤外線センサの製造方法 - Google Patents

赤外線センサ及び赤外線センサの製造方法 Download PDF

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本発明は、赤外線センサ及び赤外線センサの製造方法に関する。
一般に、赤外線センサは、第1基板と、赤外線検出素子と、第2基板とが備えられる。赤外線検出素子は第1基板の上面に設けられており、赤外線を検出する。第2基板は蓋状に形成されており、赤外線検出素子を覆った状態で第1基板の上面に接合されている。また、第2基板は、赤外線を透過可能に形成されている。
赤外線センサに使用されているパッケージは、通常、有機物によるガスの発生を低減するため、減圧雰囲気で封止されている。このような、減圧雰囲気で封止するパッケージにおいては、従来から、パッケージ内に、主として水素や酸素等のガスを吸着することで真空度を高めるためのゲッター膜(ガス吸着材)を設けることが知られている。
また、より省スペース化を図ることが可能なゲッター取付構造、及び、該ゲッター構造を備えるパッケージ素子を得ることを目的として、ゲッター膜をスペーサに取り付ける構造を採用し、枠部に埋め込む構成とすることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
一般に、赤外線センサのようなパッケージ素子においては、受光面の上部にゲッター膜が形成されると、受光することができないという問題がある。特許文献1に記載の技術によれば、パッケージ内の真空度を向上させるためのゲッター膜がスペーサに取り付けられ、さらに、枠部に対して垂直にはめ込むことで省スペース化を図り、受光面における受光が妨げられるのを防止することができる。
特開2005-223209号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、まず、スペーサを準備したうえでゲッター材を設け、さらに、このスペーサをパッケージの枠部に埋め込むといった複雑な工程が必要となる。このため、製造コストが増大するおそれがあるとともに、ウエハーレベルのパッケージとしての十分な真空度が得られず、品質が低下するおそれがあった。
また、パッケージ内部においてゲッター材を設けるにあたっては、例えば、赤外線検出素子への赤外線の入光を阻害する位置を避けて設ける必要があるため、大きな表面積や体積を確保することが難しいことから、十分な真空度が得られ難いという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡便な構成で高い真空度が得られ、信頼性に優れるとともに、簡便な工程で製造することが可能な赤外線センサ及び赤外線センサの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の赤外線センサは、第1基板と、前記第1基板の上面側に設けられ、赤外線を検出する赤外線検出素子と、前記赤外線検出素子を覆った状態で前記第1基板の上面側に接合され、前記第1基板に接合される凸部と、平面視で前記凸部に囲まれるように形成され、前記赤外線検出素子上に減圧空間を確保するための凹状のキャビティ領域とを有し、赤外線を透過可能とされた第2基板と、を備え、前記第1基板又は前記第2基板における、前記キャビティ領域によって確保される前記減圧空間に露出した面の少なくとも一部に、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状からなる粗面領域が形成されており、且つ、少なくとも前記粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1基板又は第2基板において、キャビティ領域によって確保される減圧空間に露出した面の少なくとも一部に、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状からなる粗面領域が形成されているとともに、少なくとも粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられていることで、ガス吸着層が形成される位置の面積が増大する。特に、粗面領域が、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状から構成されることで、ガス吸着層の実質的な形成面積がさらに増加することから、ガス吸着層の実質的な表面積及び体積をより大きく確保できる。これにより、平面視におけるガス吸着層の設置領域が狭い場合であっても、ガス吸着層の表面積及び体積を十分に確保できることから、ガス吸着能力が高められ、真空度を向上させることが可能になる。
従って、ガス吸着層の省スペース化を図りながら、簡便な構成で高い真空度が得られ、信頼性に優れる赤外線センサが実現できる。
また、本発明の赤外線センサは、上記構成において、前記粗面領域が、前記第2基板の前記キャビティ領域の内面における、前記赤外線検出素子と対向する領域を除く位置の少なくとも一部に設けられており、且つ、少なくとも前記粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、第2基板の前記キャビティ領域の内面における赤外線検出素子と対向する領域を除く位置に粗面領域が設けられ、且つ、粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられていることで、赤外線検出素子の受光を阻害することがない。また、赤外線検出素子との対向領域を避けていることに起因して、ガス吸着層の設置面積が狭い場合であっても、ガス吸着層の表面積及び体積を十分に確保できることから、上記同様、ガス吸着能力を高め、真空度を向上させることが可能になる。
また、本発明の赤外線センサは、上記構成において、前記粗面領域は、前記凹凸形状の頂部が、凹状に形成された前記キャビティ領域内に収まる大きさとされていることが好ましい。
本発明によれば、凹凸形状の頂部がキャビティ領域内に収まる高さとされていることで、第1基板と第2基板とを接合した際、凹凸形状が他方の基板と干渉するのを防止できるので、製造歩留まりが高められるとともに、真空度もさらに高められる。
また、本発明の赤外線センサは、上記構成において、さらに、前記第2基板に形成された前記凸部の先端を覆うように第2金属配線が設けられており、前記第1基板の上面側に、前記第2基板に形成された前記凸部に対応する位置で第1金属配線が設けられている構成を採用できる。
本発明によれば、上記の第1金属配線及び第2金属配線が、それぞれ対応する位置で設けられていることにより、第1基板と第2基板とを接合したとき、金属拡散接合によって高い封止気密性が得られる。また、第1基板及び第2基板における加工精度に起因する凹凸等が吸収されるので、封止気密性の向上に加え、内部における電気的特性もより良好になり、優れたセンサ特性が実現できる。
本発明の赤外線センサの製造方法は、上記の何れかの赤外線センサを製造する方法であって、少なくとも、基板材料の表面をエッチングすることにより、赤外線検出素子を収容する凹状のデバイス領域を形成して第1基板を得る工程(1)と、基板材料の表面をエッチングすることにより、凸部と、平面視で前記凸部に囲まれるように形成され、前記赤外線検出素子上に減圧空間を確保するための凹状のキャビティ領域と、を形成して第2基板を得る工程(2)と、前記第1基板又は前記第2基板における、前記キャビティ領域によって確保される前記減圧空間に露出した面の少なくとも一部に、凹凸形状からなる粗面領域を形成する工程(3)と、少なくとも、前記第1基板又は前記第2基板に形成された前記粗面領域を覆うように、ゲッター剤を塗布してガス吸着層を形成する工程(4)と、前記第1基板に形成された前記デバイス領域に赤外線検出素子を配置する工程(5)と、前記第1基板と前記第2基板との間に前記赤外線検出素子が配置されるように前記第1基板と前記第2基板とを重ね合わせ、前記第2基板に形成された凸部を前記第1基板に接合することにより、前記第1基板と前記第2基板とを接合する工程(6)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、上記のように、第2基板に、赤外線検出素子上に減圧空間を確保するための凹状のキャビティ領域を形成するとともに、第1基板又は第2基板における、キャビティ領域によって確保される減圧空間に露出した面に粗面領域を形成することで、工程(4)において、表面積及び体積を十分に確保しながらガス吸着層を形成することができる。これにより、ガス吸着層によるガス吸着能力が高められるので、真空度が高められ、信頼性に優れた赤外線センサを簡便な工程で製造することが可能になる。
また、本発明の赤外線センサの製造方法は、上記構成において、前記工程(3)は、前記粗面領域を、前記第2基板の前記キャビティ領域の内面における、前記赤外線検出素子と対向する領域を除く位置の少なくとも一部に形成するとともに、前記工程(2)と同時に行う工程とされており、前記工程(4)は、少なくとも、前記キャビティ領域に形成された前記粗面領域を覆うようにガス吸着層を形成することが好ましい。
本発明によれば、第2基板のキャビティ領域の内面における赤外線検出素子と対向する領域を除く位置に粗面領域を形成し、且つ、粗面領域を覆うようにガス吸着層を形成することで、赤外線検出素子の受光を阻害することがない赤外線センサを製造できる。また、ガス吸着層の設置面積が狭い場合であっても、工程(4)において、表面積及び体積を十分に確保しながらガス吸着層を形成することができる。これにより、上記同様、ガス吸着層によるガス吸着能力が高められるので、真空度が高められ、信頼性に優れた赤外線センサを簡便な工程で製造することが可能になる。
また、本発明の赤外線センサの製造方法は、上記構成において、前記工程(3)は、前記粗面領域を、前記凹凸形状の頂部が、凹状に形成された前記キャビティ領域内に収まる大きさとなるように形成することが好ましい。
本発明によれば、凹凸形状の頂部を、キャビティ領域内に収まる大きさで形成することにより、上記の工程(6)において第1基板と第2基板とを接合する際に、凹凸形状が他方の基板と干渉するのを防止できる。これにより、製造歩留まりをさらに高めることができるとともに、真空度がさらに高められた赤外線センサを製造することが可能になる。
また、本発明の赤外線センサの製造方法は、上記構成において、前記工程(3)は、前記粗面領域を、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状として形成することがより好ましい。
本発明によれば、粗面領域を、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状に形成することで、工程(4)において、表面積及び体積をさらに十分に確保しながらガス吸着層を形成することができる。これにより、ガス吸着層によるガス吸着能力がさらに高められるので、真空度が顕著に向上し、信頼性に優れた赤外線センサを簡便な工程で製造することが可能になる。
また、本発明の赤外線センサの製造方法は、上記構成において、さらに、前記工程(1)~前記工程(4)の後に、前記第2基板に形成された前記凸部の先端を覆うように第2金属配線を形成する工程(7)と、前記第1基板と前記第2基板とを重ね合わせたときに前記凸部に対応する位置で、前記第1基板上に第1金属配線を形成する工程(8)と、を備え、前記工程(6)は、前記工程(7)及び前記工程(8)の後に、前記第1基板と前記第2基板とを互いに加圧し、前記第1金属配線と前記第2金属配線とを拡散接合させることで、前記第1基板と前記第2基板とを接合する方法とすることができる。
本発明によれば、さらに、上記の工程(7)及び工程(8)を備え、上記の第1金属配線及び第2金属配線を、それぞれ対応する位置で形成したうえで、上記の工程(6)において、第1金属配線と第2金属配線とを拡散接合させ、第1基板と第2基板とを接合することで、高い封止気密性が得られる。また、第1基板及び第2基板における加工精度に起因する凹凸等が吸収されるので、封止気密性の向上に加え、内部における電気的特性もより良好になり、優れた特性を有する赤外線センサを製造することが可能になる。
本発明の赤外線センサによれば、上記構成を備えることにより、簡便な構成で高い真空度が得られ、信頼性に優れるとともに、簡便な工程で製造することが可能な赤外線センサが実現できる。
また、本発明の赤外線センサの製造方法によれば、上記方法を採用することにより、高い真空度を有し、信頼性に優れた赤外線センサを、簡便な工程で製造することが可能になる。
本発明の第1の実施形態である赤外線センサを模式的に説明する平面図である。 本発明の第1の実施形態である赤外線センサを模式的に説明する図であり、図1中に示すI-I断面図である。 本発明の第1の実施形態である赤外線センサの製造方法を模式的に説明する図であり、基板をウェットエッチングすることで第2基板を得るステップを示す工程図である。 本発明の第1の実施形態である赤外線センサの製造方法を模式的に説明する図であり、第2基板の表面にガス吸着層及び第2金属配線層を形成するステップを示す工程図である。 本発明の第1の実施形態である赤外線センサの製造方法を模式的に説明する図であり、第1基板と第2基板とを接合して赤外線センサを得るステップを示す工程図である。 本発明の第2の実施形態である赤外線センサを模式的に説明する平面図である。 本発明の第2の実施形態である赤外線センサを模式的に説明する図であり、図6中に示すII-II断面図である。
以下、本発明の赤外線センサ及び赤外線センサの製造方法の実施形態を挙げ、その構成について図1~図7を適宜参照しながら詳述する。なお、以下の説明で用いる各図面は、本発明の赤外線センサの特徴をわかりやすくするため、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態について、図1~図5を参照しながら詳述する。
図1は、第1の実施形態の赤外線センサ1を模式的に説明する平面図であり、図2は、図1中に示す赤外線センサ1のI-I断面図である。また、図3~図5は、第1の実施形態の赤外線センサ1の製造方法を模式的に説明する図であり、図3は、基板をウェットエッチングすることで第2基板を得るステップを示す工程図であり、図4は、第2基板の表面にガス吸着層及び第2金属配線層を形成するステップを示す工程図、図5は、第1基板と第2基板とを接合して赤外線センサを得るステップを示す工程図である。
図1に示すように、第1の実施形態の赤外線センサ1は、第1基板2(ベース基板)と、赤外線検出素子4と、第2基板3(リッド基板)とを備える。
より詳細には、本実施形態の赤外線センサ1は、第1基板2と、第1基板2の上面2a側に設けられ、赤外線を検出する赤外線検出素子4と、赤外線検出素子4を覆った状態で第1基板2の上面2a側に接合され、第1基板2に接合される凸部31と、平面視で凸部31に囲まれるように形成され、赤外線検出素子4上にキャビティ(減圧空間)Cを確保するための凹状のキャビティ領域32とを有し、赤外線を透過可能とされた第2基板と、を備えて概略構成される。図1に示すように、本実施形態の赤外線センサ1には、検出信号を出力するための電極8a,8bが備えられている。
そして、本実施形態の赤外線センサ1は、第1基板2又は第2基板3における、キャビティ領域32によって確保されるキャビティC内に露出した面の少なくとも一部に、凹凸形状からなる粗面領域が形成されており、且つ、少なくとも粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられている。図2等に示す例においては、複数の凸状体(凸形状)34aからなる粗面領域34が、第2基板3のキャビティ領域32の内面における、赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に設けられている。そして、図示例では、粗面領域34を覆うようにガス吸着層9が設けられている。
また、図示例においては、赤外線センサ1の内部で、赤外線検出素子4と電極8a,8bとを電気的に接続するための内部配線7a,7bの一部も示している。
以下、本実施形態の赤外線センサ1の構成について説明する。
第1基板2は、例えば、シリコン基板からなり、図1に示すように,平面視で矩形状に形成されている。また、第1基板2の上面2aには、後述する赤外線検出素子4を配置するためのデバイス領域22が凹状に形成されており、図示例においては、平面視で概略中央にデバイス領域22が設けられている。
第1基板2は、シリコン基板をウェットエッチングすることにより、デバイス領域22を形成して得ることができる。デバイス領域22は、例えば、平面視矩形状に形成される領域である。
赤外線検出素子4は、上述のように、第1基板2の上面2a側に形成された凹状のデバイス領域22に収容されるように設けられている。赤外線検出素子4は、後述の第2基板3を透過して入射する赤外線を検出し、電極8a,8bから外部に向けて検出信号を出力する。
また、図1~図5においては図示を省略しているが、本実施形態の赤外線センサ1においては、第1基板2におけるデバイス領域22の周囲や、電極8a,8bの周囲等に絶縁層が設けられている。具体的には、図視略の絶縁層は、第1基板2の上面2a側のうち、赤外線検出素子4よりも外側の領域に、平面視で赤外線検出素子4を囲むように設けられている。この絶縁層は、絶縁性を有する材料により形成されており、例えば、二酸化ケイ素(SiO)等のシリコン酸化膜や、シリコン窒化膜(SiN)等から形成される。
第2基板3は、例えば、シリコン基板からなり、第1基板2と同様、平面視で矩形状に形成されている。また、第2基板3は、縁部近傍に凸部31を有し、概略で蓋状に形成され、赤外線を透過することが可能に構成されている。さらに、第2基板3における凸部31よりも平面視で内側の領域は、詳細を後述するように、第1基板2の上面2aと、第2基板3の下面3a側に設けられた凸部31とを組み合わせて接合した際に、キャビティ領域32によるキャビティCを形成する。
第2基板3は、上記のように、キャビティ領域32の内面、具体的には、キャビティ領域32の平面部33に、凹凸形状からなる粗面領域34が形成されている。図1及び図2に示す例においては、平面部32における、赤外線検出素子4と対向していない領域のうち、図中における横幅方向で片側の領域のみに粗面領域34が形成されている。また、粗面領域34における凹凸形状は、上述したように、複数の凸状体34aから形成されている。図2中に示す例の凸状体34aは、シリコン基板をウェットウェッチングすることで得られる、平面部33から突出するように形成された略四角錐状の凸状体からなる。
そして、粗面領域34においては、各々の凸状体34aの表面、及び、この凸状体34aが形成されていない平面部33に、ガス吸着層9が形成されている。
凸状体34aの形成数や配置形態については、特に限定されず、例えば、粗面領域34に形成するガス吸着層9の成膜性に影響を与えない程度のピッチで形成することができる。図1及び図2に示す例においては、凸状体34aが、平面視で平行に3列で配列され、合計33箇所に設けられている。
凸状体34aの形状としても、特に限定されず、形成後の表面積、即ち、ガス吸着層9を形成可能な面積や、ウェットエッチングの条件等を勘案しながら決定すればよい。図1及び図2に示す例では、凸状体34aが四角錐状とされているが、例えば、円柱状や三角錐状としてもよい。粗面領域34を構成する凸状体34aが、円錐状、三角錐状又は四角錐状であることで、ガス吸着層9の実質的な形成面積がさらに増加し、ガス吸着層9の表面積及び体積をより大きく確保できるので、ガス吸着能力をさらに高め、真空度をより向上させることが可能になる。
また、粗面領域34を構成する凸状体34aは、その頂部が、キャビティ領域32内に収まる大きさとされていることが好ましい。これにより、第1基板2と第2基板3とを接合した際、凸状体34aが、他方の基板、即ち、第1基板2の上面2aと干渉するのを防止できるので、製造歩留まりが高められるとともに、真空度もさらに高められる。
凸状体34aの寸法としても、特に限定されず、上記のように、キャビティ領域32の大きさ等を勘案しながら適宜決定することができる。具体的には、凸状体34aの大きさは、キャビティ領域32内に収まる大きさとしたうえで、例えば、高さが30~100μm、幅(あるいは直径)が100~400μmであることが好ましい。
また、凸状体34aが形成されてなる粗面領域34は、第2基板3のキャビティ領域32の内面において、一部に設けられていればよい。例えば、図1及び図2中に示す凸状体34aの形成数を11箇所で1列のみとしたうえで、赤外線検出素子4と対向していない領域全体にガス吸着層9が形成されていてもよい。
第1金属配線5は、図2中に示すように、第1基板2の上面2aに、第2基板3に設けられる凸部31に対応する位置で設けられている。第1金属配線5は、第2基板3に設けられる凸部31に対応することで、平面視で矩形状に形成されている。
また、第1金属配線5は、導電性を有する金属材料によって薄膜状に形成されている。第1金属配線5の材料としては、特に限定されないが、例えば、タンタル層(Ta層)の上に金層(Au層)が重ねられてなる薄膜、窒化チタン層(TiN層)の上にアルミ層(Al層)が重ねられてなる薄膜等が挙げられる。第1金属配線5は、図視略のグラウンドに接続されている。このグラウンドは、例えば、第1基板2の他面(下面・外面)2b側に設けることができるが、第1基板2の上面2a側に設けられてもよい。
第1金属配線5を、上記のような、Ta層の上にAu層が積層された薄膜から構成した場合、各層の厚さは特に限定されないが、電気的特性や接合時の強度等を勘案し、例えば、{Au層:0.5nm~2μm/Ta層:0.05~0.2μm}の範囲とすることが好ましい。同様に、第1金属配線5を、TiN層の上にAl層が積層された薄膜から構成した場合には、例えば、{Al層:1~3μm/TiN層:0.05~0.5μm}の範囲とすることが好ましい。
第2金属配線6は、図2中に示すように、第2基板3に設けられた凸部31の先端面を覆うように形成されている。より具体的には、第2金属配線6は、凸部31と同様、第2基板3の下面3a側において、平面視で矩形状に形成されている。
第2金属配線6も、第1金属配線5と同様、導電性を有する金属材料によって薄膜状に形成されている。また、第2金属配線6の材料としても、特に限定されないが、第1金属配線5と同じ材料により形成される。例えば、第1金属配線5がタンタル層及び金層からなる場合には、第2金属配線6もタンタル層及び金層から構成する。この場合には、第1金属配線5の金層と第2金属配線6の金層とが接合するように、各層が積層される。また、例えば、第1金属配線5が窒化チタン層及びアルミ層からなる場合には、第2金属配線6も窒化チタン層及びアルミ層から構成する。この場合には、第1金属配線5のアルミ層と第2金属配線6のアルミ層とが接合するように、各層が積層される。
第2金属配線6を、上記のような、Ta層の上にAu層が積層された薄膜から構成した場合においても、各層の厚さは特に限定されないが、第1金属配線層5の場合と同様、例えば、{Au層:0.5nm~数μm/Ta層:数百nm}程度とすることが好ましい。同様に、第2金属配線6を、TiN層の上にAl層が積層された薄膜から構成した場合には、例えば、{Al層:数μm/TiN層:数百nm}程度とすることが好ましい。
第1基板2の上面2aには、図視略の絶縁層の上に、内部配線7a,7bと、電極8a,8bとが設けられている。
内部配線7a,7bは、上述したように、赤外線検出素子4と電極8a,8bとを電気的に接続するものであり、図2においては、内部配線7a,7bの一部のみを示している。また、内部配線7a,7bは、赤外線検出素子4に対して、例えば、図視略の配線によって電気的に接続されている。
電極8a,8bは、上述したように、赤外線検出素子4による検出信号を外部に出力するためのものである。電極8a,8bは、第1基板2の上面2a上において、それぞれ対向する縁部に沿って設けられており、図示例においては、電極8aと電極8bとが、それぞれ対向して5カ所に設けられている。また、電極8a,8bは、平面視で第2基板3よりも外側に設けられている。電極8a,8bは、例えば、赤外線検出信号を必要とする種々の外部機器に対して電気的に接続可能に設けられる。
上記の内部配線7a,7b及び電極8a,8bを構成する材料としては、優れた導電性を有する配線材料又は電極材料であれば、特に限定されず、従来からこの分野で用いられている金属材料を何ら制限無く用いることができる。例えば、内部配線7a,7b及び電極8a,8bとして、窒化チタン(TiN)、アルミシリコン合金(AlSi)、及び窒化チタン(TiN)を、スパッタリング法によって順次積層したもの等を用いることが可能である。
本発明に係る赤外線センサによれば、例えば、第1基板2又は第2基板3の何れかにおいて、キャビティ領域32によって確保されるキャビティCに露出した面の少なくとも一部に、凹凸形状からなる粗面領域が形成され、この粗面領域を覆うようにガス吸着層9が設けられていることで、ガス吸着層9が形成される位置の面積が増大する。これにより、ガス吸着層9の実質的な表面積及び体積が増加するので、平面視におけるガス吸着層9の設置領域が狭い場合であっても、ガス吸着層9の表面積及び体積を十分に確保できることから、ガス吸着能力が高められ、キャビティC内の真空度を向上させることが可能になる。
また、本実施形態では、図1及び図2に示す例のように、第2基板3のキャビティ領域32の内面において、赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置、図示例では、天面である平面部33における赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に粗面領域34が設けられ、且つ、粗面領域34を覆うようにガス吸着層9が設けられている。これにより、赤外線検出素子4における受光を阻害することがない。また、赤外線検出素子4との対向領域を避けていることに起因して、ガス吸着層9の平面視における設置面積が狭い場合であっても、ガス吸着層9の表面積及び体積を十分に確保できるので、上記同様、ガス吸着能力を高め、真空度を向上させることが可能になる。
従って、ガス吸着層の省スペース化を図りながら、簡便な構成で高い真空度が得られ、信頼性に優れる赤外線センサ1が実現できる。
また、本実施形態においては、上記の第1金属配線5及び第2金属配線6が、それぞれ対応する位置で設けられていることにより、第1基板2と第2基板3とを接合したときに、第1金属配線5と第2金属配線6とが金属拡散接合によって接合されるので、高い封止気密性が得られる。また、第1基板2及び第2基板3における加工精度に起因する凹凸等が吸収されるので、上記の封止気密性の向上に加え、内部における電気的特性もより良好になり、優れたセンサ特性が実現できる。
さらに、本実施形態の赤外線センサ1によれば、上記のように、平面視におけるガス吸着層9の形成面積が狭い場合であっても、ガス吸着層9における一定以上の表面積及び体積を確保できるので、例えば、赤外線センサを小型化することも可能になる。
なお、本実施形態においては、凸状体34aが形成された粗面領域34が、赤外線検出素子4と全く重ならない位置にのみ形成した例を示しているが、例えば、赤外線検出素子4の受光に支障が生じない程度であれば、赤外線検出素子と粗面領域とが若干重なった構成とすることも可能である。
一方、赤外線センサとしての特性を最大限まで高める観点からは、図1及び図2等に示す例のように、赤外線検出素子4と粗面領域34とが全く重ならない構成とすることがより好ましい。
次に、本実施形態の赤外線センサ1を用いた、赤外線の検出に係る処理について説明する。
まず、赤外線が上面3b側から入射して第2基板3を透過すると、赤外線検出素子4は、その赤外線を検出して検出信号を出力する。赤外線検出素子4から出力された検出信号は、内部配線7a,7b等を通り、複数の電極8a,8bから出力される。複数の電極8a,8bから出力された検出信号は、外部機器に送信されて所定の動作が行われる。
次に、本実施形態の赤外線センサ1を製造する方法について、図3~図5を参照しながら詳述する(赤外線センサ1の構成については図1,図2も適宜参照)。
本実施形態の赤外線センサ1の製造方法は、上述した本実施形態の赤外線センサ1を製造する方法であり、少なくとも以下の工程(1)~(6)を備える方法である。
工程(1):基板材料の表面をエッチングすることにより、赤外線検出素子4を収容する凹状のデバイス領域22を形成して第1基板を得る。
工程(2):基板材料の表面をエッチングすることにより、凸部31と、平面視で凸部31に囲まれるように形成され、赤外線検出素子4上にキャビティ(減圧空間)Cを確保するための凹状のキャビティ領域32とを形成して第2基板を得る。
工程(3):第1基板2又は第2基板3における、キャビティ領域32によって確保されるキャビティCに露出した面の少なくとも一部に、凹凸形状からなる粗面領域を形成する。
工程(4):少なくとも、第1基板2又は第2基板3に形成された粗面領域を覆うように、ゲッター剤を塗布してガス吸着層を形成する。
工程(5):第1基板2に形成されたデバイス領域22に赤外線検出素子4を配置する。
工程(6):第1基板2と第2基板3との間に赤外線検出素子4が配置されるように第1基板2と第2基板3とを重ね合わせ、第2基板3に形成された凸部31を第1基板に接合することにより、第1基板2と第2基板3とを接合する。
なお、本実施形態で説明する例においては、上記の工程(3)が、粗面領域34を、第2基板3のキャビティ領域32の平面部33における、赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に形成するとともに、工程(2)と同時に行う工程とされている例を説明する。
また、本実施形態では、上記の工程(1)~(6)に加え、さらに、工程(1)~(4)の後に、第2基板3に形成された凸部31の先端を覆うように第2金属配線6を形成する工程(7)と、第1基板2と第2基板3とを重ね合わせたときに凸部31に対応する位置で、第1基板2上に第1金属配線5を形成する工程(8)と、を備え、上記の工程(6)が、工程(7)及び工程(8)の後に、第1基板2と第2基板3とを互いに加圧し、第1金属配線5と第2金属配線6とを拡散接合させることで、第1基板2と第2基板3とを接合する例を説明する。
まず、工程(1)において、基板材料、例えばシリコン基板の表面をウェットエッチングし、赤外線検出素子4を収容する凹状のデバイス領域22を形成して第1基板2を作製する(図5(a)を参照)。
具体的には、工程(1)では、まず、基板材料となるシリコン基板の表面に、フォトリソグラフィ法により、凹状のデバイス領域22をウェットエッチングで形成するための、図視略のレジストパターンを形成する。
次いで、シリコン基板の表面をウェットエッチングすることにより、凹状のデバイス領域22を形成する。
その後、第1基板2からレジストパターンを剥離する。
本実施形態では、上記工程(1)を実施するとともに、工程(2)において、基板材料、例えばシリコン基板の表面をエッチングすることにより、凸部31と、平面視で凸部31に囲まれるように形成され、赤外線検出素子4上にキャビティCを確保するための凹状のキャビティ領域32とを形成して第2基板を作製する。また、本実施形態においては、上記の工程(2)と、粗面領域34を、第2基板3のキャビティ領域32の平面部33における、赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に形成する工程(3)とを同時に行う。
即ち、工程(2),(3)においては、まず、図3(a)に示すような、基板材料となるシリコン基板3Aを準備する。
そして、図3(b)に示すように、シリコン基板3Aの表面に、フォトリソグラフィ法により、凸部31、キャビティ領域32、及び、キャビティ領域32の平面部33において複数の凸状体34aからなる粗面領域34をウェットエッチングで形成するためのレジストパターン3Bを形成する。
次いで、図3(c)に示すように、シリコン基板3Aの表面をウェットエッチングすることにより、凸部31を形成するとともに、図1にも示すように、凸部31に囲まれたキャビティ領域32を形成する。これと同時に、キャビティ領域32の平面部33における、第1基板2と第2基板3とを組み合わせた際に、赤外線検出素子4と対向する領域となる部分を除く位置に、複数の凸状体34aを形成する。
本実施形態の製造方法で得られる赤外線センサ1は、上記のキャビティ領域32に対応する領域がキャビティCとなる。
また、同時に行う工程(2),(3)では、粗面領域34を構成する凸状体34aを、凹状に形成されたキャビティ領域32内に収まる大きさとなるように形成する。
さらに、本実施形態では、図3(d)に示すように、シリコン基板3Aの表面のウェットエッチングを進めることにより、複数の凸状体34aの側面をさらにエッチングし、凸状体34aの先端部が尖った状態とする。このように、凸状体34aの先端部を、尖るように鋭角状に形成することで、凸状体34aの表面積を増加させることが可能になる。
その後、図3(e)に示すように、第2基板3からレジストパターン3Bを剥離する。
工程(1)、工程(2)及び工程(3)においては、フォトリソグラフィ法によってレジストパターンを形成するにあたり、例えばスピンコート法等を用いて、従来公知の条件でレジストパターンを形成することができる。
また、工程(1)、工程(2)及び工程(3)におけるウェットエッチング条件としても、特に限定されず、例えば、従来からシリコン基板のエッチングに用いられているKOH等のエッチング液を用いることができる。また、エッチング液の温度やエッチング時間等の各条件についても、従来公知の条件を何ら制限無く採用できる。
ここで、上記のような工程(3)においては、レジストパターン3Bの大きさを調整することにより、凸状体34aを、例えば、三角錐状に形成することが可能である。
また、工程(3)では、凸状体34aを三角錐状に形成する際に比べてエッチング時間を短くするか、あるいは、レジストパターン3Bに対するシリコン基板3Aの結晶方位の組み合わせを変更することにより、図示例のような角数の多い四角錐状として凸状体34aを形成することが可能になる。
さらに、工程(3)では、レジストパターン3Bと、シリコン基板3Aの結晶方位との組み合わせを調整すること等により、凸状体34aを概略円錐状に形成することが可能になる。
次に、工程(7)においては、第2基板3に形成された凸部31の先端を覆うように第2金属配線6を形成する。
具体的には、まず、図4(a)に示すような、工程(2),(3)で得られた第2基板3の下面3a側に、スプレーコート法等のフォトリソグラフィ法により、第2金属配線6を形成するための、図視略のレジストパターンを形成する。この際、第2基板3の下面3aにおける、凸部31の部分を除いた全面にレジストパターンを形成する。
次いで、例えば、スパッタリング法、蒸着法又はめっき法等の方法により、図4(b)に示すように、凸部31の先端に第2金属配線6を形成する。この際、材料及び積層順を適宜選択することにより、上述したような{Au層/Ta層}構造、又は、{Al層/TiN層}構造の薄膜からなる第2金属配線6を形成することができる。
一方、本実施形態では、上記工程(7)を実施するとともに、工程(8)において、第1基板2と第2基板3とを重ね合わせたときに凸部31に対応する位置で、第1基板2上に第1金属配線5を形成する。
具体的には、まず、デバイス領域21が形成された第1基板2の上面2a上に、上記同様、スプレーコート法等のフォトリソグラフィ法により、第1金属配線5を形成するための、図視略のレジストパターンを形成する。この際、第1基板2の上面2aにおける、第2基板3の凸部31に対応する部分を除いた全面にレジストパターンを形成する。
その後、第1基板2から図視略のレジストパターンを剥離する。
次いで、例えば、スパッタリング法、蒸着法又はめっき法等の方法により、第1基板2の上面2a上に第1金属配線5を形成する(図5(a)を参照)。
なお、工程(8)においては、材料及び積層順を適宜選択することにより、上述したような{Au層/Ta層}構造、又は、{Al層/TiN層}構造の薄膜からなる第1金属配線5を形成することができる。また、この際、第2金属配線6が{Au層/Ta層}からなる場合には、第1金属配線5も同様の材料から形成する。この場合には、第1金属配線5のAu層と第2金属配線6のAu層とが接合するように、各層の積層順を調整する。また、第2金属配線6が{Al層/TiN層}からなる場合には、第1金属配線5も同様の材料から形成する。この場合には、第1金属配線5のAl層と第2金属配線6のAl層とが接合するように、各層の積層順を調整する。
その後、第1基板2から図視略のレジストパターンを剥離する。
また、本実施形態においては、図5(a)中に示すように、第1基板2の上面2aに、スパッタリング法によって導電性材料を積層することにより、内部配線7a,7b及び電極8a,8bを形成する。この際、内部配線7a,7bに用いられる配線材料、及び、電極8a,8bに用いられる電極材料としては、特に限定されないが、例えば、上述したような、TiN、AlSi、及びTiNを順次積層することで形成することができる。
次に、工程(4)においては、少なくとも、第1基板2又は第2基板3に形成された粗面領域を覆うように、ゲッター剤を塗布してガス吸着層を形成する。本実施形態で説明する例では、第2基板3のキャビティ領域32内に形成された粗面領域34上にガス吸着層9を形成する。
具体的には、まず、第2基板3の下面3a側に、スプレーコート法等のフォトリソグラフィ法によって図視略のレジストパターンを形成するか、又は、第2基板3の下面3a側を図視略のメタルマスクで覆う。この際、第2基板3の下面3aにおける被覆領域34を除く全面を覆うように、上記のレジストパターンを形成するか、又は、メタルマスクを配置する。
次いで、例えば、スパッタリング法又は蒸着法等の方法により、第2基板3の下面3aにおける被覆領域34の位置に、Ti、Zr又はNi等の金属を含むゲッター剤を塗布することにより、ガス吸着層9を形成する。この際、被覆領域34を構成する各々の凸状体34aの側面から先端を覆うように、ガス吸着層9を形成する。
その後、第2基板3から図視略のレジストパターンを剥離する。
次に、工程(5)において、第1基板2の上面2aに形成された凹状のデバイス領域22に、赤外線検出素子4を配置する(図5(a)等を参照)。
次に、工程(6)において、図5(b)に示すように、第1基板2と第2基板3との間に赤外線検出素子4が配置されるように第1基板2と第2基板3とを重ね合わせ、第1基板2と第2基板3とを接合する。即ち、第2基板3の凸部31の先端に形成された第2金属配線層6と、第1基板2の上面2a上に形成された第1金属配線層5とを重ね合わせ、互いに加圧することで金属拡散接合を発現させることにより、第1基板2と第2基板3とを接合する。
具体的には、まず、図5(b)に示すように、第1金属配線層5と第2金属配線層6とを突き合わせるように、第1基板2と第2基板3とを重ね合わせる。
次いで、第1基板2と第2基板3とを互いに加圧することにより、第1金属配線層5と第2金属配線層6との間に金属拡散接合を発現させ、この部分を接合する。
上記の拡散接合を行う際の条件、即ち、赤外線センサ1のキャビティCを封止する条件としては、特に限定されないが、例えば、第1基板2側の第1金属配線層5、及び、第2基板3側の第2金属配線層6が{Au層/Ta層}である場合には、例えば、温度条件を300~350℃の範囲とし、加圧力を450~900kPaの範囲とすることが好ましい。
一方、第1金属配線層5及び第2金属配線層6が{Al層/TiN層}である場合には、例えば、温度条件を350~400℃の範囲とし、加圧力を27~60MPaの範囲とすることが好ましい。
また、第1基板2と第2基板3とを接合する際の封止幅(接合幅)、即ち、第1金属配線層5及び第2金属配線層6の最大幅も、特に限定されない。一方、封止気密性の向上等を考慮した場合、上記の封止幅は、第1金属配線層5及び第2金属配線層6が{Au層/Ta層}である場合には、例えば、0.15~0.30mmの範囲であることが好ましい。また、第1金属配線層5及び第2金属配線層6が{Al層/TiN層}である場合には、上記の封止幅は、例えば、0.03~0.1mmの範囲であることが好ましい。
そして、本実施形態では、上記の工程(6)の後、図5(b)に示すように、ダイシングラインLに沿って、第2基板3において対向する一対の縁部をダイシングすることにより、電極8a,8bを露出させる。
以上の各工程により、本実施形態の赤外線センサ1を製造することができる。
なお、上記の各工程は、可能な範囲で、その工程順を変更したり、あるいは、同じ工程として行ったりすることも可能である。
本実施形態の赤外線センサ1の製造方法によれば、上記のように、第2基板3に、赤外線検出素子4上にキャビティCを確保するための凹状のキャビティ領域32を形成するとともに、第1基板2又は第2基板3における、キャビティ領域32によって確保されるキャビティCに露出した面に粗面領域を形成することで、工程(4)において、表面積及び体積を十分に確保しながらガス吸着層を形成することができる。これにより、ガス吸着層によるガス吸着能力が高められるので、真空度が高められ、信頼性に優れた赤外線センサを簡便な工程で製造することが可能になる。
また、本実施形態においては、第2基板2のキャビティ領域Cの平面部(内面)33における赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に粗面領域34を形成し、且つ、粗面領域34を覆うようにガス吸着層9を形成することで、赤外線検出素子4の受光を阻害することがない赤外線センサ1を製造できる。また、ガス吸着層9の設置面積が狭い場合であっても、工程(4)において、表面積及び体積を十分に確保しながらガス吸着層9を形成することができる。これにより、上記同様、ガス吸着層9によるガス吸着能力が高められるので、真空度が高められ、信頼性に優れた赤外線センサ1を簡便な工程で製造することが可能になる。
また、本実施形態においては、上記の工程(2)と工程(3)とを同時に行い、第2基板2におけるキャビティ領域32の形成と、凸状体34aの形成とを、実質的に同一工程で行うことができる。これにより、生産性よく赤外線センサ1を製造することが可能になる。
また、本実施形態では、上記の工程(1)~(3)における基板材料のエッチングをウェットエッチングで行うことで、複数枚の基板をバッチ処理で加工することが可能になる。これにより、生産性が向上するとともに、製造コストを低減することが可能になる。
また、上記のように、凸状体(凹凸形状)34aの頂部を、キャビティ領域32内に収まる大きさ(高さ)で形成することにより、工程(6)において第1基板2と第2基板3とを接合する際に、凸状体34aが第1基板2と干渉するのを防止できる。これにより、製造歩留まりをさらに高めることができるとともに、真空度がさらに高められた赤外線センサ1を製造することが可能になる。
また、粗面領域34として、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸状体34aを形成することで、工程(4)において、表面積及び体積をさらに十分に確保しながらガス吸着層9を形成することができる。これにより、ガス吸着層9によるガス吸着能力がさらに高められるので、真空度が顕著に向上し、信頼性に優れた赤外線センサ1を簡便な工程で製造することが可能になる。
さらに、本実施形態においては、上記の工程(7)及び工程(8)を備え、第1金属配線5及び第2金属配線6を、それぞれ対応する位置で形成したうえで、上記の工程(6)において、第1金属配線5と第2金属配線6とを拡散接合させ、第1基板2と第2基板3とを接合することにより、高い封止気密性が得られる。また、第1基板2及び第2基板3における加工精度に起因する凹凸等が吸収されるので、封止気密性の向上に加え、内部における電気的特性もより良好になり、優れた特性を有する赤外線センサ1を製造することが可能になる。
[第2の実施形態]
以下に、本発明の第2の実施形態の赤外線センサ10について、図6,7を適宜参照しながら詳述する。
なお、以下に説明する第2の実施形態の赤外線センサ10において、上述した第1の実施形態の赤外線センサ1と共通する構成については、図中において同じ符号を付与するとともに、その詳細な説明を省略する場合がある。
図6は、第2の実施形態の赤外線センサ10を模式的に説明する平面図であり、図7は、図6中に示すII-II断面図である。
図6及び図7に示すように、第2の実施形態の赤外線センサ10は、第1基板12(ベース基板)と、赤外線検出素子4と、第2基板3(リッド基板)とを備える。そして、本実施形態の赤外線センサ10は、第2基板13のキャビティ領域132内に設けられる粗面領域134A,134Bが、平面部132において、図中における横幅方向で赤外線検出素子4と対向していない両側に粗面領域134A,134Bが形成されている点で、上述した第1の実施形態の赤外線センサ1とは異なる。
また、図6及び図7中に示す例の凸状体134aも、第1の実施形態の赤外線センサ1の場合と同様、シリコン基板をウェットウェッチングすることで得られる、平面部133から突出するように形成された略四角錐状の凸状体からなる。また、図示例においては、赤外線検出素子4の両側のぞれぞれの位置で、凸状体134aが、平面視で平行に3列で配列され、合計66箇所に設けられている。
そして、粗面領域134A,134Bにおいては、各々の凸状体134aの表面、及び、この凸状体134aが形成されていない平面部133に、ガス吸着層109が形成されている。
即ち、本実施形態の赤外線センサ10は、キャビティ領域132内に設けられる凸状体134aの形成数、及び、ガス吸着層109の実質的な表面積及び体積が、第1の実施形態の赤外線センサ1のほぼ2倍となるように構成されている。
本実施形態の赤外線センサ10によれば、上記構成を採用することにより、上記同様、赤外線検出素子4への赤外線の入光を阻害すること無く、ガス吸着能力が高められるので、キャビティC内の真空度をさらに高めることが可能になる。従って、ガス吸着層の省スペース化を図りながら、簡便な構成で高い真空度が得られ、より信頼性が高められた赤外線センサ10が実現できる。
[作用効果]
以上説明したように、本実施形態の赤外線センサ1によれば、上記のように、第1基板2又は第2基板3の何れか、具体的には、第2基板3のキャビティ領域32の平面部33における赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に粗面領域34が設けられ、且つ、粗面領域34を覆うようにガス吸着層9が設けられた構成を採用している。これにより、ガス吸着層9の設置面積が狭い場合であっても、簡便な構成で高い真空度が得られ、信頼性に優れるとともに、簡便な工程で製造することが可能な赤外線センサが実現できる。
また、本発明に係る赤外線センサ1の製造方法によれば、上記のように、第2基板2のキャビティ領域Cの平面部33における赤外線検出素子4と対向する領域を除く位置に粗面領域34を形成し、且つ、粗面領域34を覆うようにガス吸着層9を形成する方法を採用している。これにより、赤外線検出素子4の受光を阻害することがなく、表面積及び体積を十分に確保しながらガス吸着層9を形成することができるので、ガス吸着層9によるガス吸着能力が高く、高い真空度を有し、信頼性に優れた赤外線センサ1を簡便な工程で製造することできる。
本発明の赤外線センサは、上述したように、ガス吸着層の省スペース化を図りながら、簡便な構成で高い真空度が得られ、信頼性に優れるものなので、例えば、信頼性の高い赤外線検出精度が要求される各種電子機器等における用途で非常に好適である。
1,10…赤外線センサ
2…第1基板
2a…一面
2b…他面
22…デバイス領域
3、13…第2基板
3a…下面
3b…上面
31…凸部
32,132…キャビティ領域
33,133…平面部(内面)
34,134A,134B…粗面領域
34a,134a…凸状体(凸形状)
3A…シリコン基板
3B…レジストパターン
4…赤外線検出素子
5…第1金属配線層
6…第2金属配線層
7a,7b…内部配線
8a,8b…電極
C…キャビティ(減圧空間)
L…ダイシングライン

Claims (9)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板の上面側に設けられ、赤外線を検出する赤外線検出素子と、
    前記赤外線検出素子を覆った状態で前記第1基板の上面側に接合され、前記第1基板に接合される凸部と、平面視で前記凸部に囲まれるように形成され、前記赤外線検出素子上に減圧空間を確保するための凹状のキャビティ領域とを有し、赤外線を透過可能とされた第2基板と、を備え、
    前記第1基板又は前記第2基板における、前記キャビティ領域によって確保される前記減圧空間に露出した面の少なくとも一部に、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状からなる粗面領域が形成されており、且つ、少なくとも前記粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられていることを特徴とする赤外線センサ。
  2. 前記粗面領域が、前記第2基板の前記キャビティ領域の内面における、前記赤外線検出素子と対向する領域を除く位置の少なくとも一部に設けられており、且つ、少なくとも前記粗面領域を覆うようにガス吸着層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 前記粗面領域は、前記凹凸形状の頂部が、凹状に形成された前記キャビティ領域内に収まる大きさとされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の赤外線センサ。
  4. さらに、前記第2基板に形成された前記凸部の先端を覆うように第2金属配線が設けられており、
    前記第1基板の上面側に、前記第2基板に形成された前記凸部に対応する位置で第1金属配線が設けられていることを特徴とする請求項1~請求項の何れか一項に記載の赤外線センサ。
  5. 請求項1~請求項の何れか一項に記載の赤外線センサを製造する方法であって、
    少なくとも、
    基板材料の表面をエッチングすることにより、赤外線検出素子を収容する凹状のデバイス領域を形成して第1基板を得る工程(1)と、
    基板材料の表面をエッチングすることにより、凸部と、平面視で前記凸部に囲まれるように形成され、前記赤外線検出素子上に減圧空間を確保するための凹状のキャビティ領域と、を形成して第2基板を得る工程(2)と、
    前記第1基板又は前記第2基板における、前記キャビティ領域によって確保される前記減圧空間に露出した面の少なくとも一部に、凹凸形状からなる粗面領域を形成する工程(3)と、
    少なくとも、前記第1基板又は前記第2基板に形成された前記粗面領域を覆うように、ゲッター剤を塗布してガス吸着層を形成する工程(4)と、
    前記第1基板に形成された前記デバイス領域に赤外線検出素子を配置する工程(5)と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に前記赤外線検出素子が配置されるように前記第1基板と前記第2基板とを重ね合わせ、前記第2基板に形成された凸部を前記第1基板に接合することにより、前記第1基板と前記第2基板とを接合する工程(6)と、
    を備えることを特徴とする赤外線センサの製造方法。
  6. 前記工程(3)は、前記粗面領域を、前記第2基板の前記キャビティ領域の内面における、前記赤外線検出素子と対向する領域を除く位置の少なくとも一部に形成するとともに、前記工程(2)と同時に行う工程とされており、
    前記工程(4)は、少なくとも、前記キャビティ領域に形成された前記粗面領域を覆うようにガス吸着層を形成することを特徴とする請求項に記載の赤外線センサの製造方法。
  7. 前記工程(3)は、前記粗面領域を、前記凹凸形状の頂部が、凹状に形成された前記キャビティ領域内に収まる大きさとなるように形成することを特徴とする請求項又は請求項に記載の赤外線センサの製造方法。
  8. 前記工程(3)は、前記粗面領域を、円錐状、三角錐状又は四角錐状の凸形状として形成することを特徴とする請求項~請求項の何れか一項に記載の赤外線センサの製造方法。
  9. さらに、前記工程(1)~前記工程(3)の後に、
    前記第2基板に形成された前記凸部の先端を覆うように第2金属配線を形成する工程(7)と、
    前記第1基板と前記第2基板とを重ね合わせたときに前記凸部に対応する位置で、前記第1基板上に第1金属配線を形成する工程(8)と、を備え、
    前記工程(6)は、前記工程(7)及び前記工程(8)の後に、前記第1基板と前記第2基板とを互いに加圧し、前記第1金属配線と前記第2金属配線とを拡散接合させることで、前記第1基板と前記第2基板とを接合することを特徴とする請求項~請求項の何れか一項に記載の赤外線センサの製造方法。
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