JP7112304B2 - 冷却構造及びそれを備えるロボット制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る冷却構造を備えるロボット制御装置の外観斜視図である。本実施形態に係るロボット制御装置10は、図示しないロボットの動作を制御するために用いられる。前記ロボットは、例えば、複数の関節軸を有するロボットアームと、当該ロボットアームの先端に取り付けられるエンドエフェクタとを備えてもよい。
図1に示すように、ロボット制御装置10は、直方体状の筐体20を備える。筐体20は、平面視において矩形状の底板21を有する。すなわち、底板21は、その厚み方向に見て、前端縁(第1端縁)と、前端縁に平行な後端縁(第2端縁)と、前端縁の一方端と後端縁の一方端とを結ぶ右端縁(第3端縁)と、前端縁の他方端と後端縁の他方端とを結び右端縁に平行な左端縁(第4端縁)と、を含む。
図2~4に示すように、ロボット制御装置10は、第1空間28内に配置されるサーボアンプ110をさらに備える。サーボアンプ110は、例えば、その主要部品として複数のパワーモジュール(図示せず)を有してもよい。そして、複数のパワーモジュールそれぞれから、3相モータ用の電流が出力されてもよい。このような構成によって、ロボット制御装置10は、一つのパワーモジュールによって一つの軸を制御するように構成されてもよい。ここで、前記軸は、例えば、ロボットの関節軸や外部軸などを含んでもよい。そして、本実施形態では、第1空間28内に配置される発熱体は、前記複数のパワーモジュール(すなわち、サーボアンプ110の一部)として構成されてもよい。
(第1吸気孔32及び第1流路40)
本実施形態に係る冷却構造30は、筐体20の前板22における天板26との接続部に沿って穿設される第1吸気孔32(図2及び図3参照)を有する。当該第1吸気孔32は、天板26の前端縁の中央部から下方へと屈曲する天板屈曲部26a(図2参照)によって前方から覆われている。当該天板屈曲部26aは、その背面が前板22の前面の上端部に当接した状態で当該前面の上端部に固定されている。
図2~4に示すように、冷却構造30は、各々が右側板24の内面と対向するように第2空間29内に高さ方向に並列して配置される3つの冷却ファン60をさらに備える。本実施形態では、3つの冷却ファン60は、それぞれ、第2空間29内の右側前方に高さ方向に並列して配置される。当該3つの冷却ファン60は、それぞれ、その形状及び寸法が互いに同一である。また、当該3つの冷却ファン60は、第1空間28内に設けられるサーボアンプ110(発熱体)を冷却するために設けられる。
図3に示すように、冷却構造30は、3つの冷却ファン60それぞれに対応して筐体20の背板23に高さ方向に並列して穿設される3つの第2吸気孔34をさらに備える。当該3つの第2吸気孔34は、それぞれ、背板23における右側板24との接続部に沿って穿設される。3つの第2吸気孔34のうち最も筐体20の天板26側に穿設される第2吸気孔34の開口面積は、その他の第2吸気孔34の開口面積と比較して小さい。
図5は、本実施形態に係る冷却構造を備えるロボット制御装置の内部構造を示す平面視したときの概略図である。図5に示すように、冷却構造30は、第2空間29内に少なくともその一部が配置され、第1空間28内のサーボアンプ110(発熱体)に接触するヒートシンク80をさらに備える。
図5に示すように、冷却構造30は、第2空間29内において、ヒートシンク80の複数のフィン88の先端に沿って延在するように配置される第1案内部52と、当該第1案内部52の下流側に連設され排気孔36の近傍まで延在する第2案内部54と、をさらに備える。
3つの冷却ファン60それぞれが駆動して第2空間29内が負圧となることで、図2~5において破線の矢印で示す第1外気92は、第1吸気孔32から吸気されて第1流路40及び第2空間29を経て排気孔36から排気される。なお、第1外気92は、図2において第1吸気孔32から冷却ファン60までの流れ(すなわち、第1流路40及び中央流路46における流れ)が示され、図5において冷却ファン60から排気孔36までの流れ(すなわち、第2流路50における流れ)が示される。
本実施形態では、第1吸気孔32から吸気される第1外気92が、第1流路40を通る際に天井板42を冷却するので、第1空間28内に配置されるサーボアンプ110(発熱体)が冷却される。また、前記第1外気92と、第2吸気孔34から吸気される第2外気94とが第2空間29を通る際にヒートシンク80を冷却するので、前記サーボアンプ110がさらに冷却される。このように、本実施形態に係る冷却構造30は、筐体20内に吸気した外気を直接発熱体に送風することなく、天井板42及びヒートシンク80に送風することで間接的にサーボアンプ110を冷却している。したがって、本実施形態に係る冷却構造30は、ロボット制御装置10の筐体20内に設けられるサーボアンプ110を、防塵性を確保しつつ効率良く冷却することが可能となる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
20 筐体
21 底板
22 前板
22a 前板開口
23 背板
24 右側板
24a、25a 水切り部
24b、25b パッキン
25 左側板
26 天板
26a 天板屈曲部
27 仕切板
27a 貫通孔
28 第1空間
29 第2空間
30 冷却構造
32 第1吸気孔
33 第1スリット
34 第2吸気孔
35 第2スリット
36 排気孔
37 第3スリット
40 第1流路
42 天井板
46 中央流路
47 開口
50 第2流路
52 第1案内部
54 第2案内部
60 冷却ファン
61 他の冷却ファン
80 ヒートシンク
81 ベース部
82 第1主面
84 第2主面
88 フィン
92 第1外気
94 第2外気
110 サーボアンプ
102 第1プレート
104 第2プレート
120 前蓋
122 蝶番
135 案内部
145 固定装置
146 固定基部
147 押圧部
Claims (11)
- ロボット制御装置に設けられる冷却構造であって、
前記ロボット制御装置は、外気から遮断された第1空間と外気に開放された第2空間とがその内部に設けられる筐体と、前記第1空間内に配置される発熱体とを備え、前記筐体は、底板と、前記底板の縁部から立設される側板と、前記底板及び前記側板によって形成される箱体の上端に設けられる天板とを有し、
前記筐体の天板及び前記天板の近傍のうち少なくとも何れか一方に穿設される第1吸気孔と、
前記筐体の天板の少なくとも一部と、前記天板の少なくとも一部に前記筐体内で対向するように且つ前記第1空間の周縁の一部を画定するように配置される天井板と、によってその周縁の一部が画定され、前記第1吸気孔に連設される第1流路と、
各々が前記側板の内面と対向するように前記第2空間内に高さ方向に並列して配置される複数の冷却ファンと、
前記複数の冷却ファンそれぞれに対応して前記筐体の側板に高さ方向に並列して穿設される複数の第2吸気孔と、
前記筐体の第2空間の周縁の一部を画定する部分に穿設され、前記複数の冷却ファンそれぞれが駆動することで前記第2空間内に存する気体が排気される排気孔と、
前記第2空間内に少なくともその一部が配置され、前記発熱体に接触するヒートシンクと、を備え、
前記複数の第2吸気孔のうち最も筐体の天板側に穿設される第2吸気孔の開口面積がその他の第2吸気孔の開口面積と比較して小さく、且つ、
前記複数の冷却ファンそれぞれが駆動して前記第2空間内が負圧となることで、前記第1吸気孔から吸気されて前記第1流路及び前記第2空間を経て前記排気孔から排気される第1外気と、前記複数の第2吸気孔それぞれから吸気されて前記第2空間を経て前記排気孔から排気される第2外気と、によって前記発熱体を冷却することを特徴とする、冷却構造。 - 前記筐体の底板は、その厚み方向に見て、第1端縁と、前記第1端縁に平行な第2端縁と、前記第1端縁の一方端と前記第2端縁の一方端とを結ぶ方向に延びる第3端縁と、前記第1端縁の他方端と前記第2端縁の他方端とを結ぶ方向に延び前記第3端縁に平行な第4端縁と、を含み、
前記筐体の側板は、前記底板の第1端縁に立設される第1側板と、前記底板の第2端縁に立設され前記第1側板に対向する第2側板と、前記底板の第3端縁に立設される第3側板と、前記底板の第4端縁に立設され前記第3側板に対向する第4側板と、を含み、
前記第1吸気孔は、前記筐体の第1側板における前記天板との接続部に沿って穿設される、請求項1に記載の冷却構造。 - 前記複数の冷却ファンは、それぞれ、前記第3側板の内面と対向するように配置され、且つ、前記複数の第2吸気孔は、それぞれ、前記第2側板における前記第3側板との接続部に沿って穿設される、請求項2に記載の冷却構造。
- 前記筐体の第1側板側に前記第1空間が配置され、前記筐体の第2側板側に前記第2空間が配置され、前記第1空間と前記第2空間とが前記第1側板と前記第2側板とを結ぶ方向に隣接し、且つ、前記排気孔が前記筐体の第2側板に穿設される、請求項2又は3に記載の冷却構造。
- 前記筐体は直方体状又は立方体状に形成され、前記第1側板が前板として構成され、前記第2側板が背板として構成され、前記第3側板が右側板として構成され、且つ、前記第4側板が左側板として構成される、請求項2乃至4のいずれかに記載の冷却構造。
- 前記複数の第2吸気孔は、それぞれ、互いに同じ幅を有し、
前記複数の第2吸気孔のうち最も前記筐体の天板側に穿設される第2吸気孔は、その他の第2吸気孔よりも高さ寸法が小さいことで、前記その他の第2吸気孔と比較して開口面積が小さい、請求項1乃至5のいずれかに記載の冷却構造。 - 前記複数の第2吸気孔は、それぞれ、互いに同じ幅を有する複数のスリットが高さ方向に同じ間隔で並列して穿設されることで構成され、
前記複数の第2吸気孔のうち最も前記筐体の天板側に穿設される第2吸気孔は、その他の第2吸気孔よりも前記複数のスリットの数が少ないことで、前記その他の第2吸気孔と比較して開口面積が小さい、請求項6に記載の冷却構造。 - 前記ヒートシンクは、第1主面及び第2主面を有するように板状に形成され、前記第1主面が前記発熱体に接触するベース部と、前記ベース部の第2主面上に立設される複数のフィンと、を有する、請求項1乃至7のいずれかに記載の冷却構造。
- 前記第2空間内において、前記複数のフィンの先端に沿って延在するように配置される第1案内部と、前記第1案内部の下流側に連設され前記排気孔又はその近傍まで延在する第2案内部と、をさらに備え、
前記ヒートシンクのベース部と、前記第1及び前記第2案内部と、によってその周縁の一部が画定される第2流路をさらに備える、請求項8に記載の冷却構造。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載の冷却構造と、前記筐体と、前記発熱体とを備えることを特徴とする、ロボット制御装置。
- 前記発熱体はサーボアンプである、請求項10に記載のロボット制御装置。
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