JP7110916B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続されたプラネタリギヤを備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、を備え、第2モータに故障が生じているときには、エンジンから出力される動力に対して第1モータにより反力をとって走行することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、こうした制御により、第2モータの故障時でも退避走行することができる。
特開2017-190063号公報
しかしながら、上述のハイブリッド自動車では、第2モータの故障時には、エンジンから出力される動力に対して第1モータにより反力をとって走行するから、第1モータは発電機として機能する。このため、第1モータにより発電した電力によりバッテリが満充電されると、それ以上の走行を行なうことができなくなってしまう。
本発明のハイブリッド自動車は、第2モータの故障時における退避走行の走行距離を長くすることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、
第1モータと、
前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続されたプラネタリギヤと、
前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
前記第1モータおよび前記第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記エンジンの出力軸の逆回転を規制するように該出力軸に取り付けられたワンウェイクラッチを備え、
前記制御装置は、前記第2モータの故障時に、前記蓄電装置の蓄電割合が第1閾値以上のときには前記蓄電割合が前記第1閾値より小さい第2閾値未満に至るまで前記エンジンの運転を停止した状態で前記第1モータからの動力により退避走行するように制御し、前記蓄電割合が前記第2閾値未満のときには前記蓄電割合が前記第1閾値以上に至るまで前記エンジンを運転した状態で前記エンジンから出力される動力に対して前記第1モータによって反力をとることにより退避走行するように制御する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、第1モータの回転軸とエンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、を備える。また、本発明のハイブリッド自動車では、エンジンの出力軸の逆回転を規制するように該出力軸に取り付けられたワンウェイクラッチを備える。そして、第2モータの故障時には、蓄電装置の蓄電割合が第1閾値以上のときには蓄電割合が第1閾値より小さい第2閾値未満に至るまでエンジンの運転を停止した状態で第1モータからの動力により退避走行するように制御する。このとき、第1モータに蓄電装置から電力が供給されるから、蓄電装置の蓄電割合は小さくなる。また、蓄電割合が第2閾値未満のときには蓄電割合が第1閾値以上に至るまでエンジンを運転した状態でエンジンから出力される動力に対して第1モータによって反力をとることにより退避走行するように制御する。エンジンから出力される動力に対して第1モータによって反力をとると、第1モータは発電機として機能して発電した電力により蓄電装置を充電するから、蓄電装置の蓄電割合は大きくなる。したがって、これらの二つの動作を繰り返すことにより、蓄電装置の蓄電割合は第2閾値未満まで小さくなったり第1閾値以上まで大きくなったりを繰り返しながら退避走行を継続する。この結果、第2モータの故障時における退避走行の走行距離を長くすることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行されるMG2故障時退避走行処理の一例を示すフローチャートである。 エンジン22を停止してモータMG1からの動力で退避走行する際のプラネタリギヤ30の各回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 エンジン22からの動力に対してモータMG1で反力をとることによって退避走行する際のプラネタリギヤ30の各回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1と、モータMG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御される。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤ,キャリア,リングギヤには、モータMG1の回転子,エンジン22のクランクシャフト26,駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36がそれぞれ接続されている。
エンジン22のクランクシャフト26(プラネタリギヤ30のキャリア)は、ワンウェイクラッチ28の作動により逆方向の回転が禁止される。なお、ワンウェイクラッチ28は、例えば、図示しないケースに固定されたアウターレースと、クランクシャフト26(キャリア)に固定されたインナーレースと、両者の間に設けられたスプラグと、を備えるスプラグ式のワンウェイクラッチとして構成されている。このワンウェイクラッチ28は、アウターレースに対してインナーレースが一方に回転する場合には、スプラグのかみ合いが外れてフリーとなり、逆回転する場合には、スプラグがかみ合ってその回転を禁止する。なお、ワンウェイクラッチ28としては、スプラグ式のワンウェイクラッチに限られず、ラチェット式のワンウェイクラッチなど他の構成を採用することもできる。
モータMG1は、同期発電電動機として構成されており、上述したように回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、同期発電電動機として構成されており、上述したように回転子が駆動軸36に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40によってインバータ41,42の図示しないスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、バッテリ50からの直流電力が三相交流電力に変換されて供給されることにより駆動する。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号が入力ポートを介して入力されている。例えば、モータECU40には、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されている。また、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に送信する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりをする。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理される。バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号が入力ポートを介して入力されている。例えば、バッテリECU52には、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されている。また、バッテリECU52は、電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量
の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算している。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutも演算している。また、バッテリECU52は、HVECU70と通信しており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に送信する。
HVECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に、処理プログラムを記憶するROM74やデータを一時的に記憶するRAM76,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトレンジSR,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信可能に接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にモータMG2に故障が生じているときの退避走行の動作について説明する。図2は、HVECU70により実行されるMG2故障時退避走行処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、モータMG2に故障が生じたときから所定時間毎(例えば数十msec毎など)に繰り返し実行される。
MG2故障時退避走行処理が実行されると、HVECU70は、まず、モータMG2の故障が発生した後の初回の処理であるか否かを判定する(ステップS100)。初回であると判定したときには、バッテリ50の蓄電割合SOCが第1閾値Sref1未満であるか否かを判定する(ステップS110)。ここで、第1閾値Sref1は、例えば70%や80%などの値を用いることができる。バッテリ50の蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上であると判定したときには、蓄電割合SOCが第2閾値Sref2以上で第1閾値Sref1未満の範囲内であるか否かを判定する(ステップS120)。ここで、第2閾値Sref2は、例えば40%や50%などの値を用いることができる。ステップS110でバッテリ50の蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上であると判定されているから、このステップS120でも蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上であると判定される。この場合、エンジン22が運転中であるときにはエンジン22の運転を停止し(ステップS130,S140)、モータMG1の力行駆動によりワンウェイクラッチ28をロックしてモータMG1の力行駆動による退避走行(以下、MG1退避走行という。)を行なって(ステップS150)、本処理を終了する。
図3は、MG1退避走行の際のプラネタリギヤ30の各回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。図中、左のS軸はモータMG1の回転数であるサンギヤの回転数を示し、中央のC軸はエンジン22の回転数であるキャリアの回転数を示し、右のR軸は駆動軸36の回転数であるリングギヤの回転数を示す。また、図中の「ρ」は、プラネタリギヤ30のギヤ比(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)である。R軸上の太線矢印は、モータMG1から出力されるトルクにより駆動軸36に作用するトルク(-Tm1/ρ)である。図示するように、プラネタリギヤ30は、3つの回転要素が共線図上でモータMG1の回転軸,エンジン22のクランクシャフト26,駆動軸36の順に並ぶように接続されている。このため、モータMG1から負のトルクを出力すると、クランクシャフト26に接続されロック状態のワンウェイクラッチ28がモータトルクの反力を受け持つことで、モータMG1からのトルクを駆動軸36に伝達する。MG1退避走行はこうしたモータMG1のトルク出力によるものである。図3から解るように、モータMG1は負回転しており、その負回転と同一方向にトルクTm1が作用しているから、モータMG1は力行駆動となる。このモータMG1の力行駆動に必要な電力は、バッテリ50からの電力供給により賄われる。そのため、バッテリ50の蓄電割合SOCは小さくなる。
次回このMG2故障時退避走行処理が実行されると、ステップS100では初回ではないと判定され、ステップS120に進み、バッテリ50の蓄電割合SOCが第2閾値Sref2以上で第1閾値Sref1未満の範囲内であるか否かを判定する(ステップS120)。蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上であると判定されると、上述したように、エンジン22が運転中であるときにはエンジン22の運転を停止し(ステップS130,S140)、MG1退避走行を行なう(ステップS150)。なお、初回の際にエンジン22の運転を停止しているから、ステップS130で否定的判定がなされ、エンジン22の運転停止の処理を行なうことなく、MG1退避走行を行なう。MG1退避走行により蓄電割合SOCが小さくなり、ステップS120で蓄電割合SOCが第2閾値Sref2以上で第1閾値Sref1未満の範囲内であると判定されたときには、現状の退避走行(この場合、MG1退避走行)を継続し(ステップS160)、本処理を終了する。
MG1退避走行により更に蓄電割合SOCが小さくなり、ステップS120で蓄電割合SOCが第2閾値Sref2未満であると判定されると、エンジン22が停止中であるときにはエンジン22を始動し(ステップS170,S180)、エンジン22からの出力に対してモータMG1によって反力をとることによる退避走行(以下、直達トルク退避走行という。)を行なって(ステップS190)、本処理を終了する。
図4は、直達トルク退避走行の際のプラネタリギヤ30の各回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。図示するように、エンジン22から出力されるトルクに対してモータMG1から出力するトルクTm1が反力をを受け持ち、このトルクを駆動軸36に伝達する。図4から解るように、モータMG1は正回転しており、その正回転と逆方向にトルクTm1が作用しているから、モータMG1は回生駆動となる。このモータMG1の回生駆動により生じる発電電力はバッテリ50に蓄えられる。そのため、バッテリ50の蓄電割合SOCは大きくなる。
次回このMG2故障時退避走行処理が実行されると、ステップS100では初回ではないと判定され、ステップS120に進み、バッテリ50の蓄電割合SOCが第2閾値Sref2以上で第1閾値Sref1未満の範囲内であるか否かを判定する(ステップS120)。蓄電割合SOCが第2閾値Sref2未満であると判定されると、エンジン22が停止中であるときにはエンジン22を始動し(ステップS170,S180)、直達トルク退避走行を行なう(ステップS190)。なお、前回にエンジン22を始動しているから、ステップS170で否定的判定がなされ、エンジン22の始動処理を行なうことなく、直達トルク退避走行を行なう。直達トルク退避走行により蓄電割合SOCが大きくなり、ステップS120で蓄電割合SOCが第2閾値Sref2以上で第1閾値Sref1未満の範囲内であると判定されたときには、現状の退避走行(この場合、直達トルク退避走行)を継続し(ステップS160)、本処理を終了する。
直達トルク退避走行により更に蓄電割合SOCが大きくなり、ステップS120で蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上であると判定されると、エンジン22が運転中であるときにはエンジン22の運転を停止し(ステップS130,S140)、MG1退避走行を行なって(ステップS150)、本処理を終了する。
以上の説明より、図3のMG2故障時退避走行処理では、バッテリ50の蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上に至るとエンジン22の運転を停止してMG1退避走行を行ない、このMG1退避走行を蓄電割合SOCが第2閾値Sref2未満に至るまで継続する。蓄電割合SOCが第2閾値Sref2未満に至ると、エンジン22を始動して直達トルク退避走行を行ない、この直達トルク退避走行を蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上に至るまで継続する。したがって、MG2故障時退避走行処理では、MG1退避走行と直達トルク退避走行とが繰り返し行なわれ、これに伴ってバッテリ50の蓄電割合SOCは第1閾値Sref1以上に至る値までの状態と第2閾値Sref2未満に至る値までの状態とを繰り返す。これにより、モータMG2の故障時における退避走行の走行距離を長くすることができる。
なお、MG2故障時退避走行処理の初回実行時にステップS110でバッテリ50の蓄電割合SOCが第1閾値Sref1未満であると判定したときには、エンジン22が停止中であるときにはエンジン22を始動し(ステップS170,S180)、直達トルク退避走行を行なって(ステップS190)、本処理を終了する。そして、その後、上述したように直達トルク退避走行とMG1退避走行とを繰り返す。したがって、ステップS100,S110では、初回実行時の退避走行をMG1退避走行と直達トルク退避走行のいずれにするかを決定する処理となる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2に故障が生じたときには、バッテリ50の蓄電割合SOCが第1閾値Sref1以上の状態から第2閾値Sref2未満に至るまで、エンジン22の運転を停止した状態でエンジン22のクランクシャフト26に取り付けられたワンウェイクラッチ28をロック状態としてモータMG1の力行駆動による退避走行(MG1退避走行)を行なう。バッテリ50の蓄電割合SOCが第2閾値Sref2未満の状態からI1閾値Sref1以上に至るまで、エンジン22を運転した状態でエンジン22からの出力をモータMG1で反力をとることによる退避走行(直達トルク退避走行)を行なう。したがって、バッテリ50の蓄電割合SOCの変化により、MG1退避走行と直達トルク退避走行とを繰り返し行なう。この結果、直達トルク退避走行しか行なわないものに比して退避走行の走行距離を長くすることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、HVECU70やエンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52が「制御装置」に相当し、ワンウェイクラッチ28が「ワンウェイクラッチ」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ワンウェイクラッチ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータと、
    前記第1モータの回転軸と前記エンジンの出力軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が共線図の順に接続されたプラネタリギヤと、
    前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
    前記第1モータおよび前記第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
    前記エンジンと前記第1モータと前記第2モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記エンジンの出力軸の逆回転を規制するように該出力軸に取り付けられたワンウェイクラッチを備え、
    前記制御装置は、前記第2モータの故障時には、走行しているか否かに拘わらずに、
    前記蓄電装置の蓄電割合が第1閾値以上のときには前記エンジンの運転を停止した状態で前記第1モータからの動力により退避走行する第1モータ退避走行を行なうように制御し、
    前記蓄電割合が前記第1閾値より小さい第2閾値未満のときには前記エンジンを運転した状態で前記エンジンから出力される動力に対して前記第1モータによって反力をとることにより退避走行する直達トルク退避走行を行なうように制御し、
    前記蓄電割合が前記第1閾値未満で第2閾値以上の範囲内であるときには現状の退避走行を維持するように制御する、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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