JP7110686B2 - 濃度測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を用いた差分吸収法により物質の濃度を測定する濃度測定装置に関する。
二酸化炭素ガスやメタンガス等の測定対象の濃度を測定する方法の1つとして、レーザ光を用いた差分吸収法が知られている。この方法では、測定対象で吸収される波長(即ち、オン波長)のレーザ光と測定対象で吸収されない波長(即ち、オフ波長)のレーザ光の各透過率を基に測定対象の濃度を算出している。
特許文献1~3は差分吸収法を用いた濃度測定装置を開示している。また、特許文献4は、和周波発生による波長変換を行うことで、1.08~3.3μmの波長領域のレーザ光を単一の検出器で測定する波長測定装置を開示している。
特開2001-159604号公報 特許第5190700号明細書 特許第5962327号明細書 特開平6-241908号公報
一般的に測定対象の吸収線(吸収波長)の幅は非常に狭く、レーザ光の中心波長が測定対象の吸収線から僅かにずれただけでも光の吸収率が低下することが知られている。また、光の吸収率が低下した状態で測定対象の濃度測定を行っていると測定値の誤差が増大するため、測定対象に照射されるレーザ光の波長を、例えば分光器を用いて正確に測定する必要がある
一方、ガス等の吸収線は、赤外領域(近赤外領域:0.75~1.4μm、短波長赤外領域:1.4~3μm、中波長赤外領域:3~8μm、長波長赤外領域:8~15μm)に多数存在することが知られている。しかしながら、例えば、検出すべき光の波長が1μmを超えると、そのための検出器や光学機器のコストが増大し、結果的に装置全体のコストが増大してしまう。
そこで、本発明は、測定対象の濃度を精度良く測定でき、且つ、コストの増大を抑えることが可能な濃度測定装置の提供を目的とする。
本発明の第1の態様は濃度測定装置であって、ポンプ光を発生するレーザ光源と、前記レーザ光源から前記ポンプ光を受け、波長変換によってモニタ光と測定対象のプローブ光とを出力する波長変換器と、前記モニタ光の波長に感度をもつ光検出器を含む前記モニタ光の波長測定器と、前記測定対象を通過する前後の前記プローブ光の強度から前記測定対象の濃度を算出する濃度算出部とを備え、前記波長変換による前記モニタ光の波長は、前記光検出器が感度をもつ可視領域から近赤外領域の波長に設定され、前記光検出器はシリコンフォトダイオードであることを要旨とする。
本発明の第2の態様は濃度測定装置であって、測定対象のプローブ光を発生するレーザ光源と、前記レーザ光源から前記プローブ光を受け、波長変換によってモニタ光を出力する波長変換器と、前記モニタ光の波長に感度をもつ光検出器を含む前記モニタ光の波長測定器と、前記測定対象を通過する前後の前記プローブ光の強度から前記測定対象の濃度を算出する濃度算出部とを備え、前記波長変換による前記モニタ光の波長は、前記光検出器が感度をもつ可視領域から近赤外領域の波長に設定され、前記光検出器はシリコンフォトダイオードであることを要旨とする。
本発明によれば、測定対象の濃度を精度良く測定でき、且つ、コストの増大を抑えることが可能な濃度測定装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る濃度測定装置を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る濃度測定装置を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2実施形態に係る波長変換器を示す構成図である。 プローブ光及び参照光の各波長と、測定対象の吸収線の波長との関係を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る濃度測定装置10Aを示すブロック図である。図2は、本発明の第2実施形態に係る濃度測定装置10Bの構成図である。図3は、第1及び第2実施形態に係る波長変換器12の構成図である。図4は、プローブ光及び参照光の各波長と、測定対象の吸収線の波長との関係を示す模式図である。濃度測定装置10A、10Bは、レーザ光を用いた差分吸収法によって測定対象Sの濃度を測定する。測定対象Sは、例えば、工場の煙突などから排出される二酸化炭素ガスである。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の濃度測定装置10Aは、レーザ光源11Aと、波長変換器12と、波長測定器13と、光検出器14と、濃度算出部15とを備えている。これらは筐体40内に納められており、濃度測定装置10Aの筐体40から出射したレーザ光(後述のプローブ光18A)は、少なくとも、測定対象Sを経由して再び濃度測定装置10Aの筐体40に到達するまでの間、大気中を進行する。
レーザ光源11Aは、波長変換器12に入力されるポンプ光(励起光)16としてのレーザ光を発生する。レーザ光の波長や発振モード(パルス発振又は連続発振)は、測定対象Sの吸収線(吸収波長)や波長変換器12における波長変換の仕様(変換方法、出力波長など)に応じて選定される。本実施形態では、レーザ光源11Aとして、パルスレーザであるNd:YAGレーザを使用する。Nd:YAGレーザは、二倍波である532nmのパルスレーザ光を、10Hz~数kHzの繰り返し周波数で出力する。レーザ光のパルス幅は、例えば数ns~数十nsである。
波長変換器12は、レーザ光源11Aからポンプ光16を受け、波長変換によってモニタ光17と測定対象Sのプローブ光18とを出力する。波長変換によるモニタ光17の波長は、後述する波長測定器13の光検出器22が検出可能な波長帯の波長に設定される。このような波長帯は例えば可視領域から近赤外領域である。また、プローブ光18は、測定対象Sによって吸収される波長(即ちオン波長)の光、或いは、測定対象Sによって吸収されない波長(即ちオフ波長)の光である。後述の通り、オン波長のプローブ光18とオフ波長のプローブ光18は、非線形光学結晶33の角度調整により、モニタ光17と共に所定の周期で交互に出力される。
図3に示すように、波長変換器12は、反射面が対向するように入射光(本実施形態ではポンプ光16)の光軸(光路)30に沿って配置された終端鏡31と出力鏡32とを有する。終端鏡31と出力鏡32との間隔Dは例えば20mmである。更に、終端鏡31と出力鏡32の間の光軸30上には、波長変換を行う光学素子として、非線形光学結晶33が設けられている。非線形光学結晶33は、ポンプ光16による光パラメトリック効果によって、アイドラ光としてのオン波長又はオフ波長のプローブ光18を発生すると共に、シグナル光としてのモニタ光17を発生する。モニタ光17はオン波長又はオフ波長のプローブ光18の各波長よりも短く、ポンプ光16の波長はモニタ光17の波長よりも短い。
終端鏡31は、ポンプ光16を透過させ、且つ、非線形光学結晶33によって発生したプローブ光18及びモニタ光17を反射する波長特性を有する。ポンプ光16の波長はプローブ光18及びモニタ光17の各波長よりも短いので、終端鏡31は所謂ロングパスフィルター(LPF)である。一方、出力鏡32も、終端鏡31と同じく、プローブ光18及びモニタ光17を反射する波長特性を有する。つまり、終端鏡31及び出力鏡32は所謂光共振器を構成する。終端鏡31及び出力鏡32の反射率は、プローブ光18及びモニタ光17に対して50~99.5%である。
非線形光学結晶33は例えばKTP結晶やBBO結晶であり、ポンプ光16による光パラメトリック効果によってプローブ光18と、モニタ光17とを発生する。オン波長のプローブ光18の中心波長λonは例えば2004nm、オフ波長のプローブ光18の中心波長λoffは例えば1998nmである(図4参照)。この場合、モニタ光17の波長は、オン波長のプローブ光18が発生しているときに724nmであり、オフ波長のプローブ光18が発生しているときに725nmである。
非線形光学結晶33によって発生する光の波長は、光軸30に対する結晶の光学軸33aの角度θを調整することで適宜変更可能である。そこで、本実施形態の非線形光学結晶33は、この角度θを調整できるように回転ステージ34に搭載されている。回転ステージ34の回転と逆回転を例えば所定の周期で繰り返すことで、プローブ光18が、モニタ光17と共に、出力鏡32から交互に出射される。
回転ステージ34の回転及び設定角度は制御部(図示せず)によって制御される。角度θの微調整により、プローブ光18とモニタ光17の各波長を精度良く(例えば0.01nm~0.1nm刻みで)制御できる。
測定対象Sは吸収線35を複数もつ場合が多い。オン波長のプローブ光18の中心波長λonは、これら吸収線35のうちの何れかの波長に一致している。但し、中心波長λonと吸収線35の波長の一致度は厳密ではなく、少なくとも吸収線35の波長が、オン波長のプローブ光18の線幅内に含まれていればよい。
モニタ光17及びプローブ光18は、波長変換器12から出力した後、ダイクロイックミラー19に入射する。ダイクロイックミラー19のカットオフ波長は、モニタ光17の波長とプローブ光18の波長の間の値に設定されている。従って、モニタ光17及びプローブ光18は、共通の光路を経てダイクロイックミラー19に入射した後、個別の光路に進行する。例えば、プローブ光18はダイクロイックミラー19を透過し、モニタ光17はダイクロイックミラー19によって反射される(図1参照)。
ダイクロイックミラー19を経たプローブ光18は、ビームスプリッタ20に入射する。ビームスプリッタ20は、プローブ光18を、個別の光路を進行するプローブ光18A、18Bに分岐させる。例えば、プローブ光18Aはビームスプリッタ20を透過し、プローブ光18Bはビームスプリッタ20によって反射される(図1参照)。
ビームスプリッタ20の分岐比(即ち反射率及び透過率)は予め設定されている。従って、後述の濃度算出部15によって、プローブ光18Bの強度を測定することで、波長変換器12を出射した直後のプローブ光18の強度、換言すれば、測定対象Sに入射する前のプローブ光18Aの強度を逆算できる。後述の通り、濃度算出部15は測定対象Sを通過する前後のプローブ光18の強度から測定対象Sの濃度を算出する。従って、プローブ光18Bの強度は、濃度算出部15がプローブ光18Aの透過率を算出する際の基準値として使用できる。
プローブ光18Aは、ビームスプリッタ20を出射した後、測定対象Sを経由してビームスプリッタ21に入射する。例えば、プローブ光18Aは、測定対象Sを通過し、測定対象Sの背後にある建築物等(図示せず)によって反射される。その後、プローブ光18Aは、再び測定対象Sを通過し、ビームスプリッタ21に入射する。このとき、プローブ光18Aがオン波長の光であれば、プローブ光18Aの一部が測定対象Sの濃度に応じて吸収される。また、プローブ光18Aがオフ波長の光であれば、プローブ光18Aは測定対象Sに吸収されずに通過する。
プローブ光18Bは、濃度測定装置10Aの筐体40内を進行し、ビームスプリッタ21に入射する。つまり、プローブ光18Bは測定対象Sを経由しない。従って、プローブ光18Aと異なり、プローブ光18Bは実質的に減衰しない。また、プローブ光18Bの光路長(即ち、プローブ光18Bが進行するビームスプリッタ20からビームスプリッタ21までの距離)は、プローブ光18Aの光路長よりも十分に短い。即ち、プローブ光18Bの光路長は、後述する光検出の時間分解を可能にする値に設定されている。
ビームスプリッタ21は、測定対象Sから到達するプローブ光18Aの光路と、ビームスプリッタ20から到達するプローブ光18Bの光路とを合流させ、各光路の光を光検出器14に導く。
光検出器14は、プローブ光18Aとプローブ光18Bを検出する。本実施形態では、光検出器14として、周知の半導体検出器を使用する。半導体検出器は、光の強度に比例した電圧を検出信号として出力する。なお、プローブ光18の光路におけるビームスプリッタ21の前段には、レンズ等の光学系23が設けられている。光学系23は筐体40内に設置され、プローブ光18Aの集光率を向上させている。
濃度算出部15は、光検出器14によって検出されたオン波長及びオフ波長のプローブ光18の各透過率(吸光度)から測定対象Sの濃度を算出する。具体的には、濃度算出部15は、オフ波長のプローブ光18Aとオフ波長のプローブ光18Bの各強度から、オフ波長のプローブ光18Aの透過率(第1の透過率)を算出する。濃度算出部15は、更に、オン波長のプローブ光18Aとオン波長のプローブ光18Bの各強度から、オン波長のプローブ光18Aの透過率(第1の透過率)を算出する。第2の透過率は、第1の透過率に、測定対象Sへの吸収による透過率(第3の透過率)を乗じたものである。これを考慮して、濃度算出部15は、第1の透過率を用いて第2の透過率から第3の透過率を逆算し、第3の透過率から測定対象Sの濃度を算出する。
なお、プローブ光18Aとプローブ光18Bは、それぞれの光路長の差によって光検出器14への到達時間が異なっている。また、オン波長とオフ波長は所定の周期で交互に設定される。従って、上述の濃度算出において、濃度算出部15は時間分解しながら光検出器14の検出信号を受信することで、当該検出信号を発生した光が、プローブ光18Aあるいはプローブ光18Bであるか、また、その光がオン波長のものであるか、オフ波長のものであるかが、特定される。つまり、検出するタイミングの違いから4種類の光を特定でき、これにより濃度の算出が可能になる。
次に、本実施形態におけるプローブ光18の波長測定について説明する。下記の通り、波長測定器13によりモニタ光17の波長を測定することで、間接的にプローブ光18の波長を特定することができる。
上述の通り、波長変換器12はポンプ光16からモニタ光17及びプローブ光18を生成し、ダイクロイックミラー19はこれらの光のうちのモニタ光17を波長測定器13に導く。波長測定器13は、ダイクロイックミラー19から出射したモニタ光17の波長を測定する。
波長測定器13は回折格子等を用いた分散型の分光器、或いは、干渉計を用いたフーリエ変換型の分光器であり、モニタ光17を受ける光検出器22を含む。光検出器22は、可視領域から近赤外領域(0.532μm~1.064μm)に感度を持つ。このような検出器は、例えばシリコンフォトダイオードである。シリコンフォトダイオードは0.2μm~1.1μmに感度をもち、比較的廉価な光検出器として知られている。ただし、光検出器22はシリコンフォトダイオードに限られず、可視領域に感度を持つ他の廉価な光検出器でもよい。
モニタ光17及びプローブ光18は、光パラメトリック効果によってポンプ光16から発生した光である。従って、モニタ光17の角周波数及びプローブ光18の角周波数の和は、ポンプ光16の角周波数に等しい。換言すれば、モニタ光17及びプローブ光18の各波長の逆数(即ち波数)の和は、ポンプ光16の波長の逆数(波数)に等しい。一方、ポンプ光16の波長は既知である。従って、モニタ光17の波長を測定することによって、プローブ光18の波長を逆算できる。さらに、モニタ光17は、波長変換器12における非線形光学結晶33の精密な角度調整によって、高精度に特定できる。従って、赤外域にあるプローブ光18の波長も高精度に特定できる。
本実施形態では、モニタ光17の波長は波長変換器12によって可視領域から近赤外領域の波長に設定される。一方、光検出器22はこの波長を含む波長帯に感度を有する。一般的にシリコンフォトダイオードのように可視領域から近赤外領域に感度をもつ光検出器は、他の波長帯に感度をもつ光検出器よりも廉価であり、冷却器を不要とした簡便な構成で波長測定器13を構築できる。その結果、濃度測定装置全体の小型化と、製造コストの増大を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。なお、図2に示す構成において第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2に示すように、第2実施形態ではレーザ光源11Aの代わりにレーザ光源11Bが用いられる。レーザ光源11Bは、測定対象Sのプローブ光18を発生する波長可変赤外レーザである。レーザ光源11Bは、オン波長のプローブ光18の発生と、オフ波長のプローブ光18の発生を所定の周期で交互に切り替える。プローブ光18はビームスプリッタ20を経て、プローブ光18A及びプローブ光18Bに分岐する。分岐したプローブ光18A及びプローブ光18Bは、ビームスプリッタ21を経て、光検出器14によって検出され、検出された各プローブ光の強度から濃度算出部15によって測定対象Sの濃度が算出される。
プローブ光18はレーザ光源11Aによって直接生成され、測定対象Sに入射する。従って、レーザ光源11Aからビームスプリッタ20までの間に、ダイクロイックミラー19を設置する必要はない。その代わり、第2実施形態では、ダイクロイックミラー19が設置された箇所に、ビームスプリッタ24が設置される。ビームスプリッタ24は所定の分岐比で、プローブ光18を分岐する。分岐した一方のプローブ光18はビームスプリッタ20に入射する。分岐した他方のプローブ光18は波長変換器12に入射する。つまり、本実施形態では、波長変換器12の光軸30がプローブ光18の光路に一致する。
波長変換器12は、プローブ光18をモニタ光17に変換する。この場合、プローブ光18は既に測定対象Sの吸収線及びその付近の波長に設定されている。そのため、波長変換器12は、非線形光学結晶33を用いて、プローブ光18の逓倍波(例えば2倍波)をモニタ光17として発生する。非線形光学結晶33は、例えば、BBO、LBO、KTP、KDP、DKDP、LiNbOなどの結晶である。
波長測定器13は、波長変換器12から出射したモニタ光17の波長を測定する。この測定は第1実施形態で述べたものと同一であり、光検出器22にはシリコンフォトダイオードなどの可視領域から近赤外領域に感度をもつ光検出器が用いられる。
なお、図3に示す波長変換器12は、1対の鏡(終端鏡31、出力鏡32)と、その間に非線形光学結晶33を設けた所謂パラメトリック発振器(OPO)である。しかしながら、光検出器22の感度或いは出力されたモニタ光17の強度が十分に得られる状況であれば、1対の鏡(終端鏡31、出力鏡32)を省略してもよい。この場合、波長変換器12は、パラメトリック発振器(OPG)或いはパラメトリック増幅器(OPA)として機能する。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。即ち、レーザ光源11Bの波長を直接制御するため、その波長を高精度に設定でき、モニタ光17の波長も高精度に特定できる。従って、赤外域にあるプローブ光18の波長も高精度に特定できる。また、可視領域から近赤外領域に感度をもつ光検出器が用いられるため、濃度測定装置全体の小型化と、製造コストの増大を抑えることができる。
なお、本実施形態では測定対象として二酸化炭素ガスを挙げたが、測定対象はこれに限られず、 メタンガスなど他種のガスにも適用可能である。また、気体以外の相(即ち、液体や固体)にも適用可能である。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
10A…濃度測定装置、10B…濃度測定装置、11A…レーザ光源、11B…レーザ光源、12…波長変換器、13…波長測定器、14…光検出器、15…濃度算出部、16…ポンプ光(励起光)、17…モニタ光、18、18A、18B…プローブ光、19…ダイクロイックミラー、20、21、24…ビームスプリッタ、22…光検出器、23…光学系、30…光軸(光路)、31…終端鏡、32…出力鏡、33…非線形光学結晶、33a…光学軸、34…回転ステージ、35…吸収線、40…筐体、D…間隔、S…測定対象

Claims (2)

  1. ポンプ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から前記ポンプ光を受け、波長変換によってモニタ光と測定対象のプローブ光とを出力する波長変換器と、
    前記モニタ光の波長に感度をもつ光検出器を含む前記モニタ光の波長測定器と、
    前記測定対象を通過する前後の前記プローブ光の強度から前記測定対象の濃度を算出する濃度算出部と
    を備え、
    前記波長変換による前記モニタ光の波長は、前記光検出器が感度をもつ可視領域から近赤外領域の波長に設定され
    前記光検出器はシリコンフォトダイオードである、
    濃度測定装置。
  2. 測定対象のプローブ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から前記プローブ光を受け、波長変換によってモニタ光を出力する波長変換器と、
    前記モニタ光の波長に感度をもつ光検出器を含む前記モニタ光の波長測定器と、
    前記測定対象を通過する前後の前記プローブ光の強度から前記測定対象の濃度を算出する濃度算出部と
    を備え、
    前記波長変換による前記モニタ光の波長は、前記光検出器が感度をもつ可視領域から近赤外領域の波長に設定され
    前記光検出器はシリコンフォトダイオードである、
    濃度測定装置。
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