JP7108907B2 - 接合材、該接合材を用いた半導体装置の製造方法、及び、半導体装置 - Google Patents

接合材、該接合材を用いた半導体装置の製造方法、及び、半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、窒化ガリウム等の発熱量が大きい半導体を冷却するために、ヒートスプレッダーやヒートシンク等に接続可能な接合材と、該接合材を用いた半導体装置と、該接合材を用いた半導体装置の製造方法と、に関する。
化合物半導体である窒化ガリウムは、高輝度発光素子して幅広く使われている。窒化ガリウムを用いた発光ダイオード(LED)は、白熱電球と比較して、長寿命、低消費電力、高速応答性、省スペースなどの利点があり、急速に普及している。更なる高輝度化を行うためには、駆動電流を増加させるとよいが、発光素子の発熱量が大きくなり、冷却機構が必要となる。そのため、発光素子を放熱シートや銀ペースト、はんだ合金を用いて放熱性のよい基台に接着もしくは接合されている(例えば、特許文献1参照。)。
図3は、従来の半導体装置301の模式図である。発光素子302は、熱伝導性を有する銅合金の基台303に銀ペースト304を用いて接着されている。基台303の表面は電極305が形成され、ワイヤー306によって、発光素子302と電極305とが接続されることにより、電気的接続がなされている。発光素子302とワイヤー306の周りは、封止樹脂307によって封止されている。
つまり、従来の半導体装置301では、熱伝導率が高い銀がフィラーとして添加されている銀ペースト304で、発光素子302を基台303に接着させ、発光素子302から発生する熱を効率よく基台303に逃がしている。
特開2004-265986号公報
一般的には、銀ペーストの熱伝導率が30w/m・K程度で、銅合金の熱伝導率が400W/m・K程度である。特許文献1に記載の銀ペーストを用いて銅合金の基台に接合した場合、銀ペーストの熱伝導率がそれほど高くないため、高輝度化のために駆動電流を増加させていくと発光素子の温度が上昇し、発光効率が低下するという問題がある。
また、銀ペーストを使用することで、銀のマイグレーション、硫化、ペースト樹脂の熱劣化などにより、信頼性試験後は界面にクラックが発生し、放熱性が低下するという問題がある。
近年、鉛フリーはんだとして高い放熱性を有するスズを主成分とするはんだ合金の研究開発が進められている。しかし、これまでスズを主成分とするはんだ合金では、未だ十分な信頼性が得られていなかった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、高い放熱性と高い信頼性とを有する、スズを主成分とするはんだ合金からなる接合材を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る接合材は、スズおよび炭素と化合物を形成し得る少なくとも1種の元素を0.1wt%以上30wt%以下含み、残部にスズを主成分として含む。
本明細書において「スズおよび炭素と化合物を形成し得る少なくとも1種の元素(化合物形成性元素)」とは、スズおよび炭素と化合物を形成する任意の元素をいう。化合物形成性元素が2種類以上あるとき、接合材における化合物形成性元素の含有率(wt%)とは、接合材の総重量に対する、接合材に含まれる2種類以上の化合物形成性元素の重量の和の割合を示している。
本明細書において「主成分」とは、接合材に含まれる元素の中で最も存在比率が高い元素を意味する。
また、一実施形態の接合材において、化合物形成性元素は、チタン、ジルコニウム、バナジウムの少なくとも1つを含む。
また、一実施形態の接合体の製造方法において、上述した実施形態の接合材を用いて発光素子と基台とを接合することにより、半導体装置が提供される。
本発明に係る接合材によれば、発光素子を熱伝導率の高い炭素基台に接合することが出来る。加えて、接合材の耐高温高湿性によって、高い熱伝導率を維持することによって、高い放熱性を確保することが出来る半導体装置を提供できる。
実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程の模式図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程の模式図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程の模式図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程の模式図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程の模式図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程の模式図である。 半導体装置を放熱板に設置した模式図である。 従来の発光装置の模式図である。
第1の態様に係る接合材は、スズおよび炭素と化合物を形成し得る少なくとも1種の元素を0.1wt%以上30wt%以下含み、残部にスズを主成分として含む。
第2の態様に係る接合材は、上記第1の態様において、前記元素を0.1wt%以上10wt%以下含んでもよい。
第3の態様に係る接合材は、上記第1又は第2の態様において、前記少なくとも1種の元素は、スズよりも酸化しやすい元素であってもよい。
第4の態様に係る接合材は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記元素のスズとの化合物の融点が、1000℃以上であってもよい。
第5の態様に係る接合材は、上記第1から第5のいずれかの態様において、前記少なくとも1種の元素は、チタン、ジルコニウム、バナジウムの群から選択される少なくとも1つを含んでもよい。
第6の態様に係る半導体装置の製造方法は、上記第1から第5のいずれかの態様の前記接合材を用いて、
発光素子と炭素基台とを接合することにより半導体装置を製造する。
第7の態様に係る半導体装置は、発光素子と、
炭素基台と、
前記発光素子と前記炭素基台とを接合する上記第1から第5のいずれかの態様の前記接合材と、
を含む。
第8の態様に係る接合材は、上記第1の態様において、前記元素を5wt%より高く10wt%以下含んでもよい。
以下、実施の形態に係る接合材について添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
<接合材>
実施の形態1に係る接合材は、スズ及び炭素と化合物を形成可能な元素(化合物形成性元素)を0.1wt%以上30wt%以下含有し、残部にスズを主成分として含む合金である。
化合物形成性元素は、スズおよび炭素と化合物を形成し、スズよりも酸化しやすい元素であれば特に限定されない。
表1は、化合物形成性元素である各元素のスズ、炭素、酸素との化合物の例と、酸化物の標準生成ギブスエネルギーの表である。なお、化合物の化学式は例示であって、全ての化合物を示すものではない。
Figure 0007108907000001
表1に示すように、スズおよび炭素と化合物を形成し得る元素(「化合物形成性元素」)としては、例えば、Ti、Y、Nb、Pr、La、V、Mn、Th、Fe、Zr、Mo、Liが挙げられる。これらの元素は、スズおよび炭素の両方と化合物を形成し、スズよりも酸化物の標準生成ギブスエネルギーが低いため、スズと共に存在する場合でもスズよりも酸化物を形成しやすい。化合物形成性元素としては、チタン、ジルコニウム、バナジウムの群から選択される少なくとも1つを含んでもよい。
ここで、チタン、ジルコニウム、バナジウムを選択した理由は、表1(融点追加)に示したように、Snとの化合物の融点が高いためである。融点が高いほど、接合材の強度が長期間保持される。少なくとも、1000℃以上の化合物の融点があればよい。
また、接合材の化合物形成性元素の含有量が0.1wt%以上であることにより、接合材が炭素基台とのとの界面に十分な量の化合物が形成され、炭素基台と接合材との界面に強度の高い良好な接合層を形成することができる。
なお、化合物形成性元素の含有量は、5wt%より高くてもよい。含有量が5wt%より高い方が合金層が成長し、より強固に接合することが可能である。
また、接合材における化合物形成性元素の含有量が30wt%以下であることにより、接合材と炭素基台とを接合する際の加熱時に液相成分のスズが残存し炭素基台に濡れ拡がることによって、ボイドの無い良好な接合となる。
なお、化合物形成性元素の含有量は、10wt%以下が好ましい。
さらに、接合材の残部は、スズのみから成るものであってよい。このとき、接合材に含まれる化合物形成性元素が1種類であるならば、接合材は1種類の化合物形成性元素と主成分であるスズとから成る二元系合金である。
また、接合材の残部は、主成分であるスズを含む複数の元素から成るものであってもよい。このとき、接合材は、化合物形成性元素と主成分であるスズを含む複数の元素とから成る多元系合金である。
なお、スズおよび炭素の両方と化合物を形成する元素(化合物形成性元素)と主成分であるスズ以外の他の元素の含有量は、0.01wt%以下がよく、0.005wt%以下がさらによい。また、スズおよび炭素の両方と化合物を形成する元素(化合物形成性元素)は、1種類であることが好ましい。
<発光素子>
発光素子は、例えば、一般的な窒化ガリウムのダイオードを用いることができる。例えば、サファイア基板の上面にn型窒化がリムとP型窒化ガリウムを形成し、その上面にP型電極とN型電極を形成させワイヤーで電気的な接続を可能としている。サファイア基板の下面は接合材と接続可能なメタライズ(金属層形成)を行っている。メタライズは、ニッケルを施した後に、酸化防止のために金を形成している。なお、メタライズは、接合材のスズと合金層を形成する元素であればよい。
<炭素基台>
炭素基台としては、炭素粉末を成型機により形成し、焼き固めた基台を用いた。成形によって、炭素粉末が整列しており、炭素基台の厚み方向の熱伝導率が600W/m・K、面方向の熱伝導率が200W/m・Kとなっている。
<プロセス>
以下、実施の形態1に係る接合体とその製造方法について、図面を参照しながら説明する。図1A乃至図1Fは、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の各工程の模式図である。
(1)はじめに、図1Aに示すように、接合材101と炭素基台102とを準備し、接合する。接合条件は、以下の通りである。まず、窒素雰囲気の炉に接合材101と炭素基台102を設置し、50℃/分の昇温速度で、1200℃まで加熱する。それによって、図1Bに示すように、接合材101と炭素基台102の界面に炭素接合層103が形成される。炭素接合層103は、スズとも炭素とも化合物を形成する化合物形成性元素を含むことで、強固に接合される。
(2)次に、図1Cのように電極層104を形成する。電極層104は後の接合する発光素子の電気的な接続を行うために形成した。電極層104は絶縁性のある接着層105により炭素基台102に接着されている。
(3)次に、図1Dに示すように、発光素子106を接合する。発光素子106と接合材101を接合する条件は、以下の通りである。まず、窒素雰囲気の炉に発光素子106と図1Cの状態の炭素基台102とを設置し、50℃/分の昇温速度で、350℃まで加熱する。次いで、加熱中に内部の圧力を10Paまで減圧させ、ボイドを抜いた後に、大気圧まで戻し冷却を行う。以上によって、発光素子106と接合材101とを接合する。
なお、接合後の接合材101と発光素子106との界面には、発光素子106の裏面にメタライズされたニッケル/金層と接合材101のスズが反応したニッケル・スズの発光素子接合層107が形成されている。
(4)次に、図1Eに示すように、発光素子106のP型電極とN型電極を電極層104とをワイヤー108で接続する。
(5)次に、図1Fに示すように、封止樹脂109により発光素子106の周りを封止して、半導体装置110を作製する。
本開示の接合体を、以下の実施例1~12で示すように作製した。作製条件、評価結果を表2に示す。
Figure 0007108907000002
接合材101としては、チタンを0.1wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。接合材101は、成形体形状で、サイズは1mmx×1mm、厚み0.2mmである。炭素基台102は、サイズ4mm×4mmで、厚み1mmのものを用いた。
この接合材を用いて以下のようにして半導体装置を製造した。
(1)接合材101を炭素基台102に設置し、炉で1200℃に加熱、冷却し、炭素接合層103で、接合材101を、炭素基台102へ接合した。
(2)次に、炭素基台102に接着層105を介して電極層104を形成した。電極層はCuで、サイズは1mm×2mm、厚み:0.05mmとした。
(3)電極層104を形成後に、サイズが1mm×1mm、厚み0.1mmの発光素子106を接合材101に載せ、炉中で、350℃で加熱冷却を行い接合した。
(4)次に、発光素子106と電極層104にアルミ製のワイヤー108を配線することで電気的な接続を取った。
(5)その後、封止樹脂109にて発光素子106を封止し、半導体装置110を作製した。
作製した半導体装置110は、信頼性試験後の放熱性を確認するために、まず温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置した。
<評価方法>
その後、図2に示すように半導体装置110に放熱板201に設置し、通電させることで発光させ、発光素子106の上部の、封止樹脂109表面の温度測定部Tで熱電対を設置し、温度測定を行った。
封止樹脂109表面の温度が高いと発光素子106の下面から熱が逃げずに蓄積していることがわかる。
接合材101としては、チタンを1wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、チタンを10wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、チタンを15wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、チタンを30wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、バナジウムを0.1wt%含有し、残部がスズのスズ-バナジウム合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、バナジウムを30wt%含有し、残部がスズのスズ-バナジウム合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、ジルコニウムを0.1wt%含有し、残部がスズのスズ-ジルコニウム合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
接合材101としては、ジルコニウムを30wt%含有し、残部がスズのスズ-ジルコニウム合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例1
接合材としては、チタンを0.01wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例2
接合材としては、チタンを35wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例3
接合材としては、バナジウムを0.01wt%含有し、残部がスズのスズ-バナジウム合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例4
接合材としては、バナジウムを35wt%含有し、残部がスズのスズ-バナジウム合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例5
接合材としては、チタンを0.01wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例6
接合材としては、チタンを35wt%含有し、残部がスズのスズ-チタン合金を用いた。それ以外の条件は実施例1と同様に半導体装置を作製し、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置後に、温度測定を行った。
比較例7
接合材としては、銀ペーストを用いた。炭素基台102は、サイズ4mm×4mmで、厚み1mmのものを用いた。
(1)炭素基台102に銀ペーストを厚み0.1mmでサイズ1x1に塗布し、塗布した銀ペースト状に発光素子を載せ、大気雰囲気で100℃、1時間で硬化させ接着した。
(2)次に、炭素基台に接着層を介して電極層を形成した。電極層はCuで、サイズは1mm×2mm、厚み:0.05mmとした。
(3)次に、発光素子と電極層にアルミ製のワイヤーを配線することで電気的な接続を取った。
(4)その後、封止樹脂にて発光素子を封止し、半導体装置を作製した。
作製した半導体装置は、信頼性試験後の放熱性を確認するために、まず温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hr放置し、実施例1と同様の箇所で温度測定を行った。
<結果及び考察>
表2は、実施例1から9と比較例1から6の作製条件と温度測定結果、および判定結果を示している。
判定結果は、80℃以下では発光輝度の低下が非常に少ないため◎、100℃以下から80℃までは発光輝度の低下が少ないため○、100℃より高い場合は、発光輝度の低下が著しいため×とした。
実施例1から3では温度が70℃、75℃、80℃と低温であり、判定は◎となった。これは、以下のように推測される。まず、炭素基台102と接合材の界面にスズ・チタン・炭素の化合物が炭素接合層103として形成され、また、発光素子106と接合材101の界面にもニッケル・スズの化合物が発光素子接合層107として形成されると考えられる。このため、接着と異なり界面の熱抵抗が減少し、発光素子106の熱を効率的に炭素基台102に伝達でき、さらに、熱伝導率が高い炭素基台102から放熱板201に熱を逃がしていると推測される。
実施例4、5では、温度が89℃、97℃と100℃以下であり、判定は○となった。
この場合も先ほどと同様に熱を逃がしているが、スズの熱伝導率50W/m・Kと比較して熱伝導率が20W/m・Kのチタンの含有量が増えたために実施例1から3と比較して、若干冷却性能が低下したと考えられる。
同様に、化合物形成性元素としてバナジウム、ジルコニウムを用いた実施例6、8では、69℃、70℃と低温であり、判定は◎となった。また、実施例7.9では、温度が95℃、96℃と100℃以下であり、判定は○となった。
これらの結果も化合物形成性元素としてチタンを添加した場合と同様に、化合物形成により炭素基台102に効率的に熱を逃がしていることが分かる。一方で、バナジウムの熱伝導率が30W/m・K、ジルコニウムの熱伝導率が22.6W/m・Kであり、添加量が増えると接合層の熱伝導率が低下し、若干温度が上昇していると推測される。
比較例1から7では全て温度が100℃以上となり、判定は×となった。比較例1、3、5では、化合物形成性元素であるチタン、バナジウム、ジルコニウムの含有量が0.01wt%と少なく、炭素基台と接合材との界面に化合物層を形成しないために熱伝達が出来ず、温度が上昇したと推測される。
また、比較例2、4では、化合物形成性元素であるチタン、バナジウム、ジルコニウムの含有量が30wt%と多いために、発光素子の接合時に接合材が完全に溶けずに、ボイドが抜けず接合層に空隙が残存した状態となっていた。その空隙が熱抵抗となり、温度が下がらなかったと推測される。
実施例1から9と、比較例1から6とでは、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽で、3000hrも接合層の状態は変化が無かった。接合材の側面を分析したところ、化合物形成性元素であるチタン、バナジウム、ジルコニウムが側面の表面層100nm程度に酸化物として濃化していた。スズよりも酸化物を形成しやすいチタン、バナジウム、ジルコニウムを添加すること(上記第2の態様に係る構成)で、チタン、バナジウム、ジルコニウムが酸素と接触する表面に移動し、強固な酸化物層として形成されることで、一定以上の内部への酸素の侵入を抑制していると推測される。
しかし、比較例7では、銀ペーストを接合材として用いたため、温度85℃、湿度85%の恒温恒湿槽に3000hr放置することで、樹脂内部に酸素、水蒸気が侵入し、樹脂が劣化して、空隙が発生していた。そのため、熱伝導率が低下するため、温度が上昇し判定は×となった。
これらの結果より、接合材としては、化合物形成性元素を0.1wt%以上30wt%以下含有し、残部にスズを主成分として含む合金が好ましいことがわかる。また、この接合材を用いて、グラファイト基台と発光素子を接合して半導体装置を製造することが好ましい。これにより、恒温恒湿時に接合材の化合物形成性元素が側面の封止樹脂界面に酸化物として濃化することで、不動態として機能し酸化の進行を抑制し、高い信頼性を確保することができる。
なお、実施例1~3の結果より、化合物形成性元素の濃度は、0.1wt%以上10wt%が好ましい。このことは、Tiだけでなく、V、Zrも同様である。Ti、V、Zrは、Snより熱伝導性が悪く、多く入れると、熱特性が悪くなるためである。
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態及び/又は実施例のうちの任意の実施の形態及び/又は実施例を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態及び/又は実施例が有する効果を奏することができる。
本発明に係る接合材により接合された発光素子と炭素基台とから構成される半導体装置は、高い放熱性と高い信頼性を確保し、高輝度の駆動電流に対しても使用することが可能である。
101 接合材
102 炭素基台
103 炭素接合層
104 電極層
105 接着層
106 発光素子
107 発光素子接合層
108 ワイヤー
109 封止樹脂
110 半導体装置
201 放熱板
301 半導体装置
302 発光素子
303 基台
304 銀ペースト
305 電極
306 ワイヤー
307 封止樹脂

Claims (9)

  1. 金属層を有する部材である半導体素子と、
    炭素部材である炭素基台と、
    前記半導体素子と前記炭素基台を接合する接合材と、を備え、
    前記接合材は、
    スズおよび炭素と化合物を形成し得る少なくとも1種の元素を0.1wt%以上30wt%以下含み、残部にスズを主成分として含み、
    前記炭素基台と前記接合材との界面付近において、前記スズと前記炭素基台と前記少なくとも1種の元素とが化合物を形成し、
    前記金属層と前記接合材との界面付近において、前記金属層と前記スズとが化合物を形成する、半導体装置
  2. 前記金属層はニッケルを含む、請求項1に記載の半導体装置
  3. 前記元素を0.1wt%以上10wt%以下含む、請求項1または2に記載の半導体装置
  4. 前記少なくとも1種の元素は、スズよりも酸化しやすい元素である、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置
  5. 前記元素のスズとの化合物の融点が、1000℃以上である、請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置
  6. 前記少なくとも1種の元素は、チタン、ジルコニウム、バナジウムの群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の前記半導体装置の製造方法であって
    前記金属層を有する部材である発光素子と前記炭素部材である炭素基台とを接合することにより半導体装置を製造する半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体素子は発光素子であ、請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記元素を5wt%より高く10wt%以下含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体装置。
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