JP7108383B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
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項1. (A)第四級アンモニウム塩と、(B) ヒアルロン酸及び/又はその塩と、(C)水とを含有し、前記(B)成分の平均分子量が1,000~700,000である、口腔用組成物。
項2. 前記(B)成分の平均分子量が1,000~400,000である、項1に記載の口腔用組成物。
項3. 前記(B)成分の平均分子量と含有量(重量%)との積が50~70,000である、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4. 前記(B)成分の平均分子量と含有量(重量%)との積が50~32,000である、項1~3のいずれかに記載の口腔用組成物。
項5. 前記(B)成分の平均分子量と含有量(重量%)との積が90~1,600である、項1~4のいずれかに記載の口腔用組成物。
項6. (A)第四級アンモニウム塩と (C)水とを含有する口腔用組成物における当該(A)成分の析出を抑制するために使用される析出抑制剤であって、
平均分子量が1,000~700,000である(B)ヒアルロン酸及び/又はその塩を有効成分とする、析出抑制剤。
項7. (A)第四級アンモニウム塩と (C)水とを含有する口腔用組成物において、当該(A)成分の析出を抑制する析出抑制方法であって、
口腔用組成物に、前記(A)成分と前記(C)成分と共に、平均分子量が1,000~700,000である(B)ヒアルロン酸及び/又はその塩を配合する、析出抑制方法。
本発明の口腔用組成物は、第四級アンモニウム塩(以下、(A)成分と表記することがある)と、ヒアルロン酸及び/又はその塩(以下、(B)成分と表記することがある)と、水(以下、(C)成分と表記することがある)とを含有する。以下、本発明の口腔用組成物について詳述する。
本発明の口腔用組成物は、(A)成分として、第四級アンモニウム塩を含有する。第四級アンモニウム塩は、第四級アンモニウム型殺菌剤とも称され、口腔内細菌に対する殺菌作用を示す公知の薬剤である。
本発明の口腔用組成物は、(B)成分として、ヒアルロン酸及び/又はその塩を含有する。ヒアルロン酸及び/又はその塩は、保湿作用または湿潤作用を有する公知の成分である。本発明においては、ヒアルロン酸及び/又はその塩は、第四級アンモニウム塩と共存させることによって、低温で保存した際に生じる第四級アンモニウム塩の析出物の生成を抑制することができる。
(式) 極限粘度(dL/g)=3.6×10-4M0.78
本発明の口腔用組成物は、基剤として水を含有する。前記(A)成分は、水とヒアルロン酸及び/又はその塩との共存下で低温保存すると、析出物を生じる傾向を示すが、本発明の口腔用組成物によれば、このような(A)成分の析出を効果的に抑制することができる。また、ヒアルロン酸及び/又はその塩は、水とアンモニウム塩との共存下で保存すると、沈殿物を生じる傾向を示すが、本発明の口腔組成物によれば、ヒアルロン酸及び/又はその塩を用いながらもその沈殿を効果的に抑制することができる。
本発明の口腔用組成物は、前述する成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、口腔用組成物の製剤形態に応じて、当該技術分野で通常使用される成分を含有していてもよい。このような成分としては、例えば、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、消炎剤、研磨剤、グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)阻害剤、プラーク抑制剤、知覚過敏抑制剤、歯石予防剤、歯質強化/再石灰化剤、増粘剤、湿潤剤、賦形剤、香料、甘味剤、清涼化剤、色素、消臭剤、界面活性剤、溶剤、pH調整剤等が挙げられる。
また、本発明の口腔用組成物のpHについては、口腔内への適用が許容される範囲で適宜設定すればよいが、例えば、4~9、好ましくは6~8.5が挙げられる。ここで、pHとは、25℃の温度条件下で測定される値である。
本発明の口腔用組成物の剤型については、口腔内に適用可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、液状又は半固形状(ゲル状、ペースト状)が挙げられる。
前述するように、平均分子量が1,000~700,000であるヒアルロン酸及び/又はその塩は、第四級アンモニウム塩及び水を含む口腔用組成物において、第四級アンモニウム塩の析出を抑制することができる。従って、本発明は、更に、第四級アンモニウム塩及び水を含む口腔用組成物における第四級アンモニウム塩の析出を抑制するために使用される析出抑制剤であって、平均分子量が1,000~700,000であるヒアルロン酸及び/又はその塩を有効成分とする析出抑制剤を提供する。また、本発明は、第四級アンモニウム塩及び水を含む口腔用組成物において、第四級アンモニウム塩を抑制する析出抑制方法であって、口腔用組成物に、第四級アンモニウム塩及び水と共に、平均分子量が1,000~700,000であるヒアルロン酸及び/又はその塩を配合する、析出抑制方法を提供する。
表1及び表2に示す組成の液剤を調製した。表1及び表2に示す組成において、それぞれの配合量の単位は重量%である。また、ヒアルロン酸ナトリウム(以下、「ヒアルロン酸Na」と記載することもある。)は、平均分子量(Mw)が1,890のもの(ヒアロナノ、キユーピー株式会社製)、5,000、6,300又は7,050のもの(ヒアロオリゴ、キユーピー株式会社製)、19,500又は40,900のもの(ヒアルロンサンHA-LF5-A、キユーピー株式会社製)、316,000のもの(ヒアルロンサンHA-LF-P、キユーピー株式会社製)、659,000又は878,000のもの(ヒアベスト(J) 、キユーピー株式会社製)を用いた。
◎:析出物は全く認められない。
○:僅かな析出物の生成しか認められない。
×:析出物が多く生成している。
なお、析出物は結晶状態のものである。
〇:液剤全体にわたって白濁は全く認められず、澄明な状態が維持できている。
△:僅かな白濁の生成しか認められず、液剤全体的に澄明な状態が維持できている。
×:液剤全体に白濁が生成しており、澄明な状態が失われている。
なお、白濁は容器の底に沈殿した状態ではなく、液中に浮遊している状態のものである。
〇:沈殿物は全く認められない。
×:容器の底に沈殿物が生成している。
表3~11に示す組成の練歯磨剤、表12に示す組成の洗口液、表13に示す組成のマウススプレー剤を製造した。なお、表3~13において、各成分の含有量の単位は、重量%である。得られた各口腔用組成物については、いずれも保存後に析出物及び沈殿の生成を抑制できていた。
Claims (7)
- (A)第四級アンモニウム塩と、(B)ヒアルロン酸及び/又はその塩と、(C)水とを含有し、
前記(B)成分の平均分子量が1,000~400,000であり、前記(B)成分の含有量が0.005~0.5重量%である、口腔用組成物。 - 前記(B)成分の平均分子量と含有量(重量%)との積が50~70,000である、請求項1に記載の口腔用組成物。
- 前記(B)成分の平均分子量と含有量(重量%)との積が50~32,000である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
- 前記(B)成分の平均分子量と含有量(重量%)との積が90~1,600である、請求項1~3のいずれかに記載の口腔用組成物。
- 前記 (A)成分の含有量が0.01~1重量%である、請求項1~4のいずれかに記載の口腔用組成物。
- (A)第四級アンモニウム塩と (C)水とを含有する口腔用組成物における当該(A)成分の析出を抑制するために使用される析出抑制剤であって、
平均分子量が1,000~400,000である(B)ヒアルロン酸及び/又はその塩を有効成分とし、
前記(B)成分が前記口腔用組成物において0.005~0.5重量%の含有量で用いられる、析出抑制剤。 - (A)第四級アンモニウム塩と (C)水とを含有する口腔用組成物において、当該(A)成分の析出を抑制する析出抑制方法であって、
口腔用組成物に、前記(A)成分と前記(C)成分と共に、平均分子量が1,000~400,000である(B)ヒアルロン酸及び/又はその塩を前記口腔用組成物において0.005~0.5重量%の含有量で配合する、析出抑制方法。
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