JP6925929B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、硝酸カリウムとアルキル硫酸ナトリウムと水とを含みながらも、遊離カリウムイオン濃度の低下が抑制されている口腔用組成物に関する。
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体等のホスホコリン基含有重合体は、生体への親和性が高く、更に保湿性、口腔内への微生物の付着防止、歯肉炎の予防等の作用も報告されており、口腔用組成物において利用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
硝酸カリウムは、神経鈍麻作用を有することが知られており、象牙質知覚過敏症の予防又は治療のための有効成分として、口腔用組成物において利用されている(例えば、特許文献4参照)。
硝酸カリウムは、口腔用組成物において一般的に配合されるラウリル硫酸ナトリウムとの共存下でラウリル硫酸カリウムの析出物を生じることが知られている。ラウリル硫酸カリウムの析出物が生じると、遊離カリウムイオン濃度が低下し、硝酸カリウムによる効果が減弱される点で問題がある。
そこで、当該析出物の生成を抑制する製剤化技術が検討されている。特許文献5には、口腔用組成物において、硝酸カリウム及びラウリル硫酸ナトリウムと共に、多価アルコールを組成物全体の10質量%以上60質量%以下と、両性界面活性剤とが配合され、且つ、ラウリル硫酸ナトリウムと両面界面活性剤が質量比で50:1〜1:1の範囲となるように配合される技術が提案されている。
しかしながら、特許文献5の製剤化技術では、処方に制約があるため、近年の多様化する液状口腔用組成物の処方に対応できないケースがある。そこで、口腔用組成物において、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制できる新たな製剤技術の開発が望まれている。
特開2006−219450号公報 特開2011−153101号公報 特開2015−853号公報 特開2001−172146号公報 特開2005−068071号公報
本発明の目的は、口腔用組成物において、硝酸カリウムとアルキル硫酸ナトリウムと水とを含みながらも、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制できる製剤化技術を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、口腔用組成物において、硝酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム、及び水と共に、ホスホコリン基含有重合体を含有する口腔用組成物は、遊離カリウムイオン濃度の低下が抑制されることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)硝酸カリウムと、(B)アルキル硫酸ナトリウムと、(C)ホスホコリン基含有重合体と、(D)水と、を含有する口腔用組成物。
項2. 前記(B)成分がラウリル硫酸ナトリウムである、項1に記載の口腔用組成物。
項3. 前記(C)成分が、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体である、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4. (A)硝酸カリウム、(B)アルキル硫酸ナトリウム及び(D)水を含有する口腔用組成物における遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤であって、
(C)ホスホコリン基含有重合体を有効成分とする、遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤。
項5. (A)硝酸カリウム、(B)アルキル硫酸ナトリウム及び(D)水を含有する口腔用組成物において、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法であって、
口腔用組成物に、前記(A)成分と前記(B)成分と前記(D)成分と共に、(C)ホスホコリン基含有重合体を配合する、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法。
本発明の口腔用組成物によれば、硝酸カリウムとアルキル硫酸ナトリウムと水とを含みながらも、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制でき、優れた製剤安定性を有しているので、使用時に硝酸カリウムによる効果を有効に発揮させることができる。
1.口腔用組成物
本発明の口腔用組成物は、(A)硝酸カリウム(以下、(A)成分と表記することがある)と、(B)アルキル硫酸ナトリウム(以下、(B)成分と表記することがある)と、(C)ホスホコリン基含有重合体(以下、(C)成分と表記することがある)と、(D)水(以下、(D)成分と表記することがある)とを含有することを特徴とする。以下、本発明の口腔用組成物について詳述する。
(A)硝酸カリウム
本発明の口腔用組成物は、(A)成分として、硝酸カリウムを含有する。硝酸カリウムは、神経鈍麻作用を有し、象牙質知覚過敏症を予防又は治療するための有効成分として公知の薬剤である。
本発明の口腔用組成物において、(A)成分の含有量については特に限定されず、当該口腔用組成物に備えさせるべき薬効、当該口腔用組成物の製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば0.01〜20重量%が挙げられる。硝酸カリウムによる神経鈍麻作用を有効に発揮させつつ、その苦味を抑制する観点から、好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましくは1〜7重量%が挙げられる。
(B)アルキル硫酸ナトリウム
本発明の口腔用組成物は、(B)成分として、アルキル硫酸ナトリウムを含有する。アルキル硫酸ナトリウムは、陰イオン界面活性剤として用いられる高級アルキル硫酸エステルのナトリウム塩であり、好ましくは、アルキル基の炭素数が8〜18、より好ましくは炭素数が10〜14である高級アルキル硫酸エステルのナトリウム塩である。具体的には、アルキル硫酸ナトリウムとして、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、及びオレイル硫酸ナトリウムが挙げられ、好ましくはラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。これらのアルキル硫酸ナトリウムは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の口腔用組成物において、(B)成分の含有量については特に限定されず、当該口腔用組成物の製剤形態等に応じて適宜設定すればよいが、例えば0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、更に好ましくは0.1〜2重量%が挙げられる。
本発明の口腔用組成物において、(A)成分に対する(B)成分の比率については、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する(C)成分の含有量等に応じて定めることができるが、遊離カリウムイオン濃度を増加させる観点から、例えば、(A)成分の総量1重量部当たり、(B)成分の総量が0.0005重量部以上、好ましくは0.0005〜500重量部、より好ましくは0.005〜30重量部、更に好ましくは0.014〜2重量部が挙げられる。
(C)ホスホコリン基含有重合体
本発明の口腔用組成物は、(C)成分として、ホスホコリン基含有重合体を含有する。ホスホコリン基含有重合体は、(A)成分及び(B)成分と共存させることで、不溶性カリウム塩の析出に起因する遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制することができる。
ホスホコリン基含有重合体とは、ホスホコリン基を含む単量体(以下、「ホスホコリン基含有単量体」と表記することがある)が重合したポリマーであり、保湿作用等を有する公知の成分である。
ホスホコリン基含有重合体において、ホスホコリン基含有単量体の種類については、特に制限されないが、例えば、ホスホコリン基とビニル基を有する単量体が挙げられる。ホスホコリン基含有単量体として、より具体的には、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルエタノールアミン等が挙げられる。ホスホコリン基含有重合体において、ホスホコリン基含有単量体は1種単独で含まれていてもよく、また2種以上組み合わされて含まれていてもよい。これらのホスホコリン基含有単量体の中でも、遊離カリウムイオン濃度低下の抑制効果をより一層向上させるという観点から、好ましくは2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンが挙げられる。
本発明で使用されるホスホコリン基含有重合体は、1種のホスホコリン基含有単量体からなる単重合体であってもよく、また2種以上の単量体からなる共重合体であってもよい。
ホスホコリン基含有重合体が共重合体である場合、2種以上のホスホコリン基含有単量体からなる共重合体であってもよく、また少なくとも1種のホスホコリン基含有単量体と少なくとも1種のホスホコリン基含有単量体以外の単量体からなる共重合体であってもよい。
ホスホコリン基含有重合体に含まれるホスホコリン基含有単量体以外の単量体の種類については、薬学的に許容されるものであってホスホコリン基含有単量とラジカル重合可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、ビニル基を有する単量体が挙げられる。ホスホコリン基含有単量体以外の単量体として、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メタクリル酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。ホスホコリン基含有重合体において、ホスホコリン基含有単量体以外の単量体は1種単独で含まれていてもよく、また2種以上組み合わされて含まれていてもよい。これらのホスホコリン基含有単量体以外の単量体の中でも、保湿作用を有効に発揮させつつ遊離カリウムイオン濃度低下の抑制効果をより一層向上させるという観点から、好ましくはアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウム、更に好ましくはアルキル基の炭素数が1〜18のアルキル(メタ)アクリレート、より好ましくはアルキル基の炭素数が3〜5のアルキル(メタ)アクリレート、特に好ましくはブチル(メタ)アクリレートが挙げられる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、メタクリレート及び/又はアクリレートを示す。
本発明で使用されるホスホコリン基含有重合体として、具体的には、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン単重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体(ポリクオタニウム−51)、2−メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル・メタクリル酸ナトリウム共重合体(ポリクオタニウム−65)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム−64)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体(ポリクオタニウム−61)等が挙げられる。なお、ホスホコリン基含有重合体に関する前記表記において、括弧内の名称は化粧品成分表示名称を示す。
本発明の口腔用組成物において、(C)成分として、1種のホスホコリン基含有重合体を使用してもよく、また2種以上のホスホコリン基含有重合体を組み合わせて使用してもよい。
これらの(C)成分の中でも、保湿作用を有効に発揮させつつ遊離カリウムイオン濃度低下の抑制効果をより一層向上させるという観点から、好ましくは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン単重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウム共重合体;更に好ましくは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウム共重合体;特に好ましくは、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体が挙げられる。
本発明の口腔用組成物において、(C)成分の含有量については、特に制限されないが、遊離カリウムイオン濃度の低下抑制効果をより一層向上させるという観点から、例えば、(C)成分の総量で0.05重量%以上、好ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.05〜0.25重量%、更に好ましくは0.05〜0.15重量%、最も好ましくは0.05〜0.1重量%が挙げられる。
本発明の口腔用組成物において、(B)成分に対する(C)成分の比率については、不溶性カリウム塩を生じさせる(A)成分及び(B)成分の含有量に応じて定めることができるが、保湿作用を有効に発揮させつつ遊離カリウムイオン濃度の低下抑制効果をより一層向上させるという観点から、例えば、(B)成分の総量1重量部当たり、(C)成分の総量が0.01重量部以上、好ましくは0.01〜50重量部、より好ましくは0.015〜5重量部、更に好ましくは0.025〜1.5重量部、最も好ましくは0.025〜1重量部が挙げられる。
(D)水
本発明の口腔用組成物は、基剤として水を含有する。前記の(A)成分及び(B)成分は、水との共存下で保存すると、不溶性カリウム塩の析出により遊離カリウムイオン濃度の低下を生じる傾向を示すが、本発明の口腔用組成物によれば、このような遊離カリウムイオン濃度の低下を効果的に抑制することができる。
本発明の口腔用組成物において、(D)成分の含有量については、その製剤形態等に応じて適宜設定されるが、例えば、1〜95重量%、好ましくは3〜90重量%、更に好ましくは5〜85重量%が挙げられる。
その他の成分
本発明の口腔用組成物は、前述する成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、口腔用組成物の製剤形態に応じて、当該技術分野で通常使用される成分を含有していてもよい。このような成分としては、例えば、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、消炎剤、研磨剤、グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)阻害剤、プラーク抑制剤、知覚過敏抑制剤、歯石予防剤、歯質強化/再石灰化剤、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、血行促進剤、増粘剤、湿潤剤、賦形剤、香料、甘味剤、清涼化剤、色素、消臭剤、界面活性剤、溶剤、pH調整剤等が挙げられる。
防腐剤、殺菌剤、抗菌剤としては、例えば、ヒノキチオール、安息香酸類、サリチル酸類、ソルビン酸類、パラベン類、塩化デカリニウム、塩化クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、塩化リゾチーム、塩酸クロルヘキシジン、ヨウ化カリウム等が挙げられる。
消炎剤としては、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸メチル、グリチルリチン酸ステアリル、グリチルレチン酸ピリドキシン、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アズレン、塩化ナトリウム、ビタミン類等が挙げられる。
研磨剤としては、例えば、無水ケイ酸、含水ケイ酸、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、結晶セルロース、ポリエチレン末、炭粒等が挙げられる。
GTase阻害剤としては、例えば、アカバナ科マツヨイグサ属植物の抽出物、ブドウ科ブドウ属植物の抽出物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、タステイン、タンニン類、エラグ酸、ポリフェノール、ウーロン茶抽出物、緑茶抽出物、センブリ、タイソウ、ウイキョウ、芍薬、ゲンチアナ、センソ、龍胆、黄連等が挙げられる。
プラーク抑制剤としては、例えばクエン酸亜鉛やグルコン酸等が挙げられる。
知覚過敏抑制剤としては、上記(A)成分を除く成分であればよく、例えば、塩化ストロンチウム等が挙げられる。
歯石予防剤としては、例えば、ポリリン酸塩類、ゼオライト、エタンヒドロキシジホスフォネート等が挙げられる。
歯質強化/再石灰化剤としては、例えば、フッ素、フッ化ナトリウム、フルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ等が挙げられる。
抗ヒスタミン剤としては、例えば、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等が挙げられる。
局所麻酔剤としては、例えば、プロカイン、テトラカイン、ブピパカイン、メピパカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等が挙げられる。
血行促進剤としては、例えば、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、プルラン、プルラン誘導体、デンプン等の多糖類;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩類(カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等)、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩(ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・アクリル酸オクチルエステル共重合体等)、メタアクリル酸類の共重合体(メタアクリル酸とアクリル酸 n−ブチルの重合体、メタアクリル酸とメタアクリル酸メチルの重合体及びメタアクリル酸とアクリル酸エチルの重合体等)等のセルロース系高分子物質;カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子物質;レクチン、アルギン酸、アルギン酸塩(アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸マグネシウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸トリイソプロパノールアミン、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ブチルアミン、アルギン酸ジアミルアミン等)、コンドロイチン硫酸ナトリウム、寒天、キトサン、カラギーナン等の天然系高分子物質;コラーゲン、ゼラチン等のアミノ酸系高分子物質;アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、ジェランガム等のゴム系高分子物質等が挙げられる。
湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクトール、エリスリトール等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、マンニトール、デンプン、デキストリン、結晶セルロース、シリカ(軽質無水ケイ酸等)等が挙げられる。
香料としては、例えば、天然香料(ウイキョウ油等)、合成香料、これらの調合香料等が挙げられる。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、アスパルテーム、キシリトール、水飴、蜂蜜、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、糖類(乳糖、白糖、果糖、ブドウ糖等)等が挙げられる。
清涼化剤としては、例えば、メントール、エリスリトール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、これらを含む精油等が挙げられる。
色素としては、例えば、天然色素、合成色素、これらの混合物が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、塩化亜鉛、銅クロロフィリンナトリウム、コーヒー生豆抽出物、ゴボウパウダー、緑茶、焙煎米糠エキス等が挙げられる。
界面活性剤としては、上記(B)成分を除く成分であればよく、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N−ミリストリルサルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等の陰イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド、2-アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等の両性界面活性剤;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。
溶剤としては、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソプロパノール等の1価アルコール等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、リン酸、安息香酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カルシウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明の口腔用組成物において、これらの成分を含有させる場合、その含有量については、当該技術分野で通常使用される範囲で適宜設定すればよい。
pH
また、本発明の口腔用組成物のpHについては、口腔内への適用が許容される範囲で適宜設定すればよいが、例えば、4〜8、好ましくは5〜7.5、更に好ましくは6〜7が挙げられる。ここで、pHとは、25℃の温度条件下で測定される値である。
製剤形態
本発明の口腔用組成物の剤型については、口腔内への適用が可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、液状又は半固形状(ゲル状、ペースト状)が挙げられる。
本発明の口腔用組成物の製剤形態については、口腔内に適用されて口腔内で一定時間滞留し得るものである限り特に制限されないが、例えば、液体歯磨剤、液状歯磨剤、練歯磨剤、洗口液(液体歯磨剤、洗口液は、一般にマウスリンス、マウスウォッシュ、デンタルリンス等と呼称されることがある)、口中清涼剤(マウススプレー等)、口腔用軟膏剤等の口腔衛生剤が挙げられる。これらの中でも、好ましくは液体歯磨剤、液状歯磨剤、練歯磨剤、洗口液、更に好ましくは液体歯磨剤、練歯磨剤、洗口液が挙げられる。
口腔用組成物の調製方法
本発明の口腔組成物の調製において、各成分を配合する順番は特に限定されない。口腔組成物の調製方法は、成分(D)に対し、成分(A)を配合する工程と成分(B)を配合する工程とを含むが、遊離カリウムイオン濃度の低下抑制効果をより好ましく発揮させる観点からは、成分(D)に対して成分(A)を配合する工程を行い、その後、成分(B)を配合する工程を行うことが好ましい。また、これらの工程は、加熱条件下で行うことが好ましい。具体的な温度条件としては、例えば、25℃以上、好ましくは25〜85℃、より好ましくは40〜85℃が挙げられる。
2.遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤、及び遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法
前述するように、ホスホコリン基含有重合体は、硝酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム及び水を含む口腔用組成物において、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制することができる。従って、本発明は、更に、硝酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム及び水を含む口腔用組成物における遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制するために使用される遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤であって、ホスホコリン基含有重合体を有効成分とする剤を提供する。また、本発明は、硝酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム及び水を含む口腔用組成物において、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法であって、口腔用組成物に、硝酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム及び水と共に、ホスホコリン基含有重合体を配合する方法を提供する。
前記遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤はホスホコリン基含有重合体の添加剤としての用途であり、また、前記遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法は、ホスホコリン基含有重合体を利用して、硝酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム及び水を含む口腔用組成物における遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法である。
前記遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤及び遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法において、使用する成分の種類や使用量、口腔用組成物の形態等については、前記「1.口腔用組成物」の欄に示す通りである。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例
表1に示す組成の液剤を調製した。具体的には、実施例においては、硝酸カリウムを精製水に加えて撹拌して完全溶解させた後、ラウリル硫酸ナトリウムを加えて撹拌して完全溶解させ、最後に、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を撹拌混合した。すべての工程は80℃の加温条件にて行った。比較例においては、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を用いなかったことを除いて同様に液剤を得た。得られた液剤5mLをガラス製スクリュー管瓶(容量6mL)に充填し、遮光条件下で室温(25℃)で10時間静置した。10時間静置後の各液剤について、遊離カリウムイオン濃度の測定を行った。
<遊離カリウムイオン濃度の低下抑制効果の評価>
遊離カリウムイオンの測定には、コンパクトカリウムイオンメータ<LAQUAtwin>B-731((株)堀場製作所製)を使用した。
まず、調製した各液剤を精製水で2倍に希釈した。得られた希釈液を、平面センサ全体を覆うように滴下し、遮光蓋を閉じてカリウムイオン濃度を測定した。なお、正確な値を評価するため、機器の安定マークが表示された後、60秒安定時間をおき、その後、測定値を記録した。得られた測定値を2倍した数値を、各液剤の遊離カリウムイオン濃度として導出した。
各液剤における遊離カリウムイオン濃度について、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を配合しないことを除いて同様に調製した液剤における遊離カリウムイオン濃度を100とした場合の相対濃度(相対K+濃度)を算出した。例えば、実施例2及び4の液剤における相対濃度は、いずれも、比較例2の液剤における遊離カリウムイオン濃度を100とし、実施例1及び3の液剤における相対濃度は、それぞれ、比較例1及び3の液剤における遊離カリウムイオン濃度を100とした。この相対濃度によって、遊離カリウムイオン濃度の低下抑制効果を評価した。
得られた結果を表1に示す。表には示していないが、硝酸カリウムがラウリル硫酸ナトリウムと共存している液剤(比較例1〜3)では、難溶性カリウム塩が多量に析出した。これに対し、表1に示されるように、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を配合した液剤(実施例1〜4)では、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体を配合しない場合に較べて遊離カリウムイオン濃度が3倍以上も改善し、遊離カリウムイオン濃度の低減を飛躍的に抑制することができた。
Figure 0006925929
製剤例
表2〜表9に示す組成の口腔用組成物を製造した。なお、表中の各成分の含有量の単位は、重量%である。得られた口腔用組成物については、いずれも遊離カリウムイオン濃度の低減が抑制されていた。
Figure 0006925929
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Claims (5)

  1. (A)硝酸カリウムと、(B)アルキル硫酸ナトリウムと、(C)ホスホコリン基含有重合体と、(D)水と、を含有する口腔用組成物。
  2. 前記(B)成分がラウリル硫酸ナトリウムである、請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. 前記(C)成分が、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
  4. (A)硝酸カリウム、(B)アルキル硫酸ナトリウム及び(D)水を含有する口腔用組成物における遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤であって、
    (C)ホスホコリン基含有重合体を有効成分とする、遊離カリウムイオン濃度の低下抑制剤。
  5. (A)硝酸カリウム、(B)アルキル硫酸ナトリウム及び(D)水を含有する口腔用組成物において、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法であって、
    口腔用組成物に、前記(A)成分と前記(B)成分と前記(D)成分と共に、(C)ホスホコリン基含有重合体を配合する、遊離カリウムイオン濃度の低下を抑制する方法。
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