JP7108333B2 - 磁気で方向を切り替えるローラベアリング式レンチ - Google Patents

磁気で方向を切り替えるローラベアリング式レンチ Download PDF

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Description

本発明はレンチに関し、具体的には磁気力により方向切替及び位置決めをするローラベアリング式レンチに関するものである。
図1は、従来の方向切替が可能なローラベアリング式レンチ10であり、頭部11の円形収容部12内に駆動部材14が取り付けられており、図2を参照して、駆動部材14は6つの辺15を有し、辺15は各々中央に凹部152を有し、凹部152が各辺15の両側それぞれに係止面151を形成させている。6つのローラベアリング16は、それぞれ6つの辺15と収容部12の周壁13の間に取り付けられている。方向切替スイッチ17は、頭部11の頂端に取り付けられ、底面に6つの壁171が凸設されており、6つの壁171同士が6つのリミット溝172を形成している。図2に示す通り、6つのローラベアリング16はそれぞれ6つのリミット溝172中に制限されている。方向切替スイッチ17は回転させて3つの磁性位置決め要素18により2つの位置に位置決めさせることができる。図1及び図3を参照して、3つ磁性位置決め要素18はそれぞれ方向切替スイッチ17の底面及び駆動部材14の上面に取り付けられており、磁性位置決め要素18の隣接し合う面は同じ磁極である。
方向切替スイッチ17を一方向で回転させて第1位置から第2位置に切り替える場合、図3に示す通り、第1位置と第2位置の中間まで回転させると、3つの磁性位置決め要素18が互いに近づき、互いの磁極が同じため接近時に磁性斥力が生じ、駆動部材14と方向切替スイッチ17との間に互いに反発する推進力を生じさせ、磁性位置決め要素18を越えた後、方向切替スイッチ17を押動して第2位置に切り替え、2つの隣接する磁性位置決め要素18の間に磁性斥力がなくなるまで押動し、且つ各ローラベアリング16が各辺15の片側の係止面151(例えば左側の係止面)と接触するようにさせる。方向切替スイッチ17を別の方向で回転させると、方向切替スイッチ17を第2位置から第1位置に切り替えることができ、移動して各ローラベアリング16を各辺15のもう一方の側に移動させ、各ローラベアリング16がもう一方の側の係止面151(例えば右側の係止面)と接触するようにさせる。各磁性位置決め部材要素18が近づくと、磁性斥力が生じて方向切替スイッチ17を第1位置へ押動する。方向切替スイッチ17を第1位置又は第2位置に切り替えることにより、ローラベアリング式レンチに方向切替機能を持たせている。
従来のローラベアリング式レンチ10に方向切替作用は操作の利便性を有するものの、発明者は研究を通じ、従来構造には操作時に3つの磁性位置決め要素18が有効に操作できなくなる欠点があることを発見した。その原因は、複数群の磁性位置決め要素18を使用することで、生じる磁性斥力が過度に大きくなっていることにあり、回転して方向を切り替える過程中、別の位置に切り替えたいときに磁性斥力に打ち勝つことが難しく、方向切替スイッチ17が磁性斥力の作用を受けて切り替え前の位置に戻ってしまう。
また、磁性要素は単価が高く、3組の磁性位置決め要素18を使用することでレンチの材料及び加工コストが増加してしまう。
本発明は、上述の欠点を解決することを意図しており、ローラベアリング式レンチに方向切替操作及び位置決めを簡単に生じさせ得る、磁気で方向を切り替えるローラベアリング式レンチを提供することを主な目的としている。
本発明のもう1つの目的は、磁性要素の使用数を減らしてコストを低減し得る、磁気で方向を切り替えるローラベアリング式レンチを提供することである。
本発明が提供するローラベアリング式レンチは、
頭部、頭部中に設けられた円形収容部を有する、本体と、
複数の辺を有し、各辺は中央領域及び中央領域の両側に位置する2つの係止面を有しており、頭部の収容部中に取り付けられ、且つ収容部内で軸心を軸に回転可能である、駆動部材と、
頭部に取り付けられ、第1位置と第2位置との間で回転可能な方向切替スイッチと、
それぞれ収容部内に設置され、方向切替スイッチが連動させて移動せしめる、複数のローラベアリングと、
第1磁性部材及び第2磁性部材を有し、第1磁性部材は駆動部材上に位置し、第2磁性部材は方向切替スイッチ上に位置し、第1磁性部材と第2磁性部材の隣接する面は同じ磁性により生じた反発作用力を有しており、方向切替スイッチが磁性斥力の作用を受けて第1位置又は第2位置に位置決めされるようにする、少なくとも1つの磁性位置決め要素と、
駆動部材又は方向切替スイッチ上に設けられ、且つ軸心の反対側に磁性位置決め要素と設けられる、少なくとも1つの平衡磁性部材と、を含む。
好適には、各平衡磁性部材の磁気力は各第1磁性部材又は各第2磁性部材の磁気力よりも大きい。
上述の構造により、方向切替スイッチと駆動部材との間で数の少ない磁性位置決め要素を方向切替の補助的要素とし、方向切替動作時の磁性斥力に打ち勝つ力を低減するうえに、各平衡磁性部材により磁性位置決め要素が生み出す磁気吸引作用力のバランスをとることができる。また、磁性部材の使用数を減らして製造コストを削減することができる。
本発明の目的、特徴及び効果は、下記の好ましい実施例の説明及び図面から理解することができる。
従来のローラベアリング式レンチの分解斜視図である。 図1の組立断面図である。 図2のレンチの縦方向断面図である。 本発明の好ましい第1実施例におけるローラベアリング式レンチの立体図である。 図4のローラベアリング式レンチの分解斜視図である。 図4の6-6断面の断面図である。 駆動部材の上面図である。 方向切替スイッチの底面図である。 図4の9-9断面の断面図であり、方向切替スイッチが第2位置へ移動していることを示している。 図4の9-9断面の断面図であり、方向切替スイッチが第1位置へ移動していることを示している。 図4の組立断面図であり、方向切替スイッチが第1位置にあるときのローラベアリング式レンチの時計回りの回転を示した動作概念図である。 図10と概ね同じであり、方向切替スイッチが第2位置にあるときのローラベアリング式レンチの反時計回りの回転を示した動作概念図である。 本発明における好ましい第2実施例の駆動部材の上面図であり、平衡磁性部材と軸心の半径方向距離が磁性位置決め要素と軸心の半径方向距離よりも大きいことを示している。 本発明における好ましい第3実施例の組立断面図であり、1つの磁性位置決め要素と2つの平衡磁性部材を有し、方向切替スイッチが第1位置にあるときのローラベアリング式レンチの時計回りの回転を示した動作概念図である。 図13と概ね同じであり、方向切替スイッチが第2位置にあるときのローラベアリング式レンチの反時計回りの回転を示した動作概念図である。 本発明における好ましい第4実施例の組立断面図であり、2つの磁性位置決め要素と1つの平衡磁性部材を有し、方向切替スイッチが第1位置にあるときのローラベアリング式レンチの時計回りの回転を示した動作概念図である。 図15と概ね同じであり、方向切替スイッチが第2位置にあるときのローラベアリング式レンチの反時計回りの回転を示した動作概念図である。
実施例1
図4~図6を参照して、本発明の好ましい第1実施例が提供するローラベアリング式レンチ20は、本体30、駆動部材40、複数のローラベアリング50、方向切替スイッチ60、平衡磁性部材70及び磁性位置決め要素を含み、磁性位置決め要素は、第1磁性部材46及び第2磁性部材66を含む。
本体30は互いに接続された頭部31及びシャフト36を有し、頭部はシャフトの前端に位置する。頭部31の上面は円形の収容部32が内に向かって凹設されており、頭部31の底面は例えば貫通孔34などが設けられて開いており、収容部32の中心は軸心Cが画定される。
図7を参照して、駆動部材40は例えば正四角形、正五角形、正六角形、正八角形などの正多角形の部材であり、複数の辺を有する。本明細書が開示する好ましい実施例の駆動部材40は正六角形の部材を例としており、6つの辺41を有する。駆動部材40の辺41はそれぞれが中央領域42を有し、それは平面である。各辺41の中央領域42の両側にはそれぞれ係止面44が設けられ、各係止面44は中央領域42に続く内側441、及び中央領域42から離れた外側442を有する。図6及び図5に示す通り、駆動部材40は頭部31の収容部32中に取り付けられ、収容部32内で軸心Cを軸に回転することができる。また、駆動部材40は、ナット又はボルトなどの螺合部材と結合して回転を駆動するか、又はソケットを結合するために用いられる。駆動部材40の中心は、螺合部材に套接するための多角形スリーブ孔を設けることができる。本実施例の駆動部材40の底面は角ドライブ45を有し、頭部31の貫通孔34から突出して延び出しており、駆動部材40の中心は本体の軸心Cと重複し、角ドライブ45が軸心Cを中心として回転するようにさせている。駆動部材40の上面は第1面である。磁性位置決め要素の第1磁性部材46は、駆動部材40の上面、つまり第1面上に位置し、第1磁性部材46は表面にN極の極性が形成されているが、S極の極性でもよく、限定されない。第1磁性部材46は磁気吸引面積A1を有し、且つ軸心Cとの間に1つの半径方向間隔L1を有する。
ローラベアリング50の数は、駆動部材40の辺41の数と同じであるため、6つのローラベアリング50が円形収容部32中に取り付けられ、それぞれ6つの辺41と収容部32の周壁33との間に位置している。
方向切替スイッチ60は頭部31の上面に取り付けられ、収容部32上面の開口を密閉している。方向切替スイッチ60は円盤形状を呈しており、その中心は本体30の軸心Cと重なり合っており、方向切替スイッチ60が軸心Cを中心に回転するようにし、その底面の環周にはローラベアリング50の数と同数の壁が等間隔に設けられており、即ち6つの壁62であり、さらに6つの壁62の間に形成された6つのリミット溝64を有する。6つの壁62は等間隔に配置されて円形を呈している。図8に示す通り、6つのローラベアリング50はそれぞれ6つのリミット溝64中に収容され、それぞれ各リミット溝64に位置決めされている。方向切替スイッチ60の底面は第2面であり、駆動部材40の第1面と方向切替スイッチ60の第2面は向かい合わせに設けられる。方向切替スイッチ60の底面、つまり第2面については、磁性位置決め要素の第2磁性部材66が第2面上に位置しており、第2磁性部材66は表面に第1磁性部材46と同じ極性、つまり同じN極が形成されているが、設置においては同様にS極でもよく、第2磁性部材66は磁気吸引面積A2を有し、且つ軸心Cとの間に1つの半径方向間隔L2を有する。第1磁性部材46の磁気吸引面積A1と第2磁性部材66の磁気吸引面積A2は同じであり、第1磁性部材46と軸心Cとの半径方向間隔L1と第2磁性部材66と軸心Cとの半径方向間隔L2の距離も同じであり、方向切替スイッチ60は第1位置と第2位置の間で回転させることができ、第1磁性部材46と第2磁性部材66は方向切替スイッチ60が第1位置と第2位置の間の位置まで回転するときに接近し合い、第1磁性部材46と第2磁性部材66との間に同じ磁極が近づいたことによる磁性斥力を生じさせ、方向切替スイッチ60を第1位置又は第2位置へ押動して位置決めさせることができる。
平衡磁性部材70は、本実施例では駆動部材40の上面、つまり第1面の位置に設けられているが、方向切替スイッチ60の底面に設けてもよく、平衡磁性部材70と第2磁性部材66は軸心Cと反対の両側に位置しており、つまり、平衡磁性部材70と同一平面上の第2磁性部材66との間の夾角は150°~210°の間であり、本実施例では両者の夾角は180°である。平衡磁性部材70の極性はN極であるが、S極でもよく、限定されない。その主な作用は方向切替スイッチ60を磁気吸引することであり、平衡磁性部材70の磁気吸引面積はA3であり、平衡磁性部材70と軸心Cの間は半径方向間隔L3を有し、本実施例中、平衡磁性部材70の磁気吸引面積A3は第1磁性部材46の磁気吸引面積A1及び第2磁性部材66の磁気吸引面積A2よりも大きく、平衡磁性部材70の磁気力は磁性位置決め要素の第1磁性部材46及び第2磁性部材66の磁気力よりも大きくさせることができるほか、平衡磁性部材70は単位磁気力が比較的大きな磁性部材で構成して、同じ磁気吸引面積において、比較的強い磁気吸引力を生じ得るようにさせてもよい。平衡磁性部材70と軸心Cの半径方向間隔L3は、第1磁性部材46と軸心Cの半径方向間隔L1及び第2磁性部材66と軸心の半径方向間隔L2に相当する。
以下ではローラベアリング式レンチ20の使用状態について説明するが、方向切替スイッチ60はローラベアリング50を連動させて移動せしめ、第1位置又は第2位置に位置決めすることができ、ローラベアリング式レンチ20を別の操作方向に切り替えることができる。図4及び図6の方向を基準として、方向切替スイッチ60を反時計回りに回転させると、方向切替スイッチ60が第1位置に切り替わり、ローラベアリング50が図8に示す第1位置に移動して、各ローラベアリング50を対応する辺41の左側の係止面44aに接触させることができる。方向切替スイッチ60を時計回りに回転させると、方向切替スイッチ60が第2位置に切り替わり、ローラベアリング50が図9Aに示す第2位置に移動して、各ローラベアリング50を対応する辺41の右側の係止面44bに接触させることができる。第1位置及び第2位置を識別しやすくするため、本明細書では符号44aで左側に位置する係止面を示し、符号44bで右側に位置する係止面を示している。係止面と総称する場合には、符号44で示している。
図10は方向切替スイッチ60及びローラベアリング50が第1位置に切り替えられていることを示しており、このとき、各ローラベアリング50は対応する辺41の左側の係止面44aに接触する。第2磁性部材66は第1磁性部材46の左側にだけ位置し、方向切替スイッチ60を第1位置に位置決めさせており、これにより方向切替スイッチ60のリミット溝64がローラベアリング50を第1位置に制限する。
係止面44aの外側442において、係止面44aと収容部32の周壁33との間の隙間は徐々に小さくなっており、係止面44aの内側441において、係止面44aと周壁33との間の隙間は徐々に大きくなっている。ローラベアリング50が第1位置に位置するとき、レンチ20を時計回りに回すと、ローラベアリング50が係止面44aの隙間が小さな方向(即ち外側442の方向)へ移動するため、各ローラベアリング50、係止面44a及び収容部32の周壁33が係止し合い、レンチ20が駆動部材40を時計回りに駆動して回転せしめ、これにより螺合部材を時計回りに回転させる。反対に、レンチ20を反時計回りに回すと、ローラベアリング50が隙間の大きな方向へ移動し、ローラベアリング50、係止面44a及び収容部32の周壁33が係止し合えなくなり、レンチは駆動部材40を駆動して回転させることができなくなる。このようなクラッチ効果により、レンチ20が螺合部材を一方向(時計回りの方向)で回転せしめる。
図9Aに示す通り、方向切替スイッチ60を第2位置まで時計回りに回転させると、方向切替スイッチ60がローラベアリング50を連動させて第2位置まで移動させ、各ローラベアリング50が各辺41の右側の係止面44bと接触するようにし、方向切替スイッチ60が第1位置と第2位置の間まで移動したとき、方向切替スイッチ60の第2磁性部材66が駆動部材40の第1磁性部材46と近づき合い、第1磁性部材46と第2磁性部材66の間の磁極が同じため、第1磁性部材46と第2磁性部材66の間が接近したときに磁性斥力を生じ、方向切替スイッチ60の第2磁性部材66が第1位置から回転して第1磁性部材46の位置を越えたとき、第1磁性部材46と第2磁性部材66の磁性斥力が方向切替スイッチ60を第2位置へ押動し、且つ第1磁性部材46と第2磁性部材66の間は反発し合うため、方向切替スイッチ60の位置は第1位置に向かって移動しない。このとき、第1磁性部材46の磁気が方向切替スイッチ60の底面を吸着し、第2磁性部材66の磁気が駆動部材40の上面を吸着して、磁気位置決めが形成される。駆動部材40がバランスをとれるようにするため設けられた平衡磁性部材70もまたもう一方の側で磁気吸引作用を生じて、方向切替スイッチ60を磁気吸引することができ、駆動部材40が軸心の両側で均等な磁気吸引作用を受けて、傾斜しないようにさせることができ、且つ平衡磁性部材70の磁気吸引面積A3は第1磁性部材46の磁気吸引面積A1及び第2磁性部材の磁気吸引面積A2よりも大きいため、両側の磁気吸引作用力は釣り合っている。
ローラベアリング50が図11の第2位置に位置決めされているとき、レンチ20を反時計回りに回すと、ローラベアリング50が係止面44bの隙間が小さな方向(即ち外側442の方向)へ移動するため、各ローラベアリング50、係止面44b及び収容部32の周壁33が係止し合い、レンチ20が駆動部材40を反時計回りに駆動して回転せしめる。反対に、レンチ20を時計回りに回すと、ローラベアリング50が隙間の大きな方向へ移動し、ローラベアリング50、係止面44b及び収容部32の周壁33が係止し合えなくなり、レンチは駆動部材40を駆動して回転させることができなくなる。これにより、レンチ20が螺合部材を一方向(反時計回りの方向)で回転せしめる。
同様に、図9Bを参照して、方向切替スイッチ60を第2位置から第1位置に切り替えたい場合、方向切替スイッチ60を第1位置と第2位置の間に移動させると、方向切替スイッチ60の第2磁性部材66が駆動部材40の第1磁性部材46と近づき合い、方向切替スイッチ60の第2磁性部材66が第2位置から回転して第1磁性部材46の位置を越えたとき、第1磁性部材46と第2磁性部材66の磁性斥力が方向切替スイッチ60を第1位置へ押動し、且つ第1磁性部材46と第2磁性部材66の間は反発し合うため、方向切替スイッチ60の位置は第2位置に向かって移動しない。このとき、第1磁性部材46の磁気が方向切替スイッチ60の底面を吸着し、第2磁性部材66の磁気が駆動部材40の上面を吸着して、磁気位置決めが形成される。平衡磁性部材70もまたもう一方の側で磁気吸引作用を生じて、方向切替スイッチ60を磁気吸引することができる。
実施例2
本発明の好ましい第2実施例である図12を参照して、その主な構造は1つ前の実施例と同様であり、同一構造には同じ符号を用いており、説明を省略する。
平衡磁性部材70の磁気吸引面積A3は第1磁性部材46との磁気吸引面積A1又は第2磁性部材66の磁気吸引面積A2と同じであり、単位磁気力も同じであり、すべての磁性部材を汎用できるが、平衡磁性部材70に比較的強い磁気吸引効果を生じさせるため、平衡磁性部材70と軸心Cの半径方向間隔L3は第1磁性部材46と軸心Cの半径方向間隔L1及び第2磁性部材66と軸心Cの半径方向間隔L2よりも大きくなっており、平衡磁性部材70が磁気吸引時に比較的大きなトルクアームを生じ得るようにさせて、第1磁性部材46と第2磁性部材66の間にバランスを生じさせることができる。
実施例3
本発明の好ましい第3実施例である図13及び図14を参照して、その主な構造は1つ前の実施例と同様であり、同一構造には同じ符号を用いており、説明を省略する。
ローラベアリング式レンチ20内の駆動部材40と方向切替スイッチ60の間に磁性位置決め要素が設けられており、軸心Cの向かい側には2つの平衡磁性部材70が設けられており、2つの平衡磁性部材70は同一平面に設けられ、いずれも第1面、つまり駆動部材40の上面上に設けられて、2つの平衡磁性部材70同士が距離の変化によって磁性斥力を生じるのを防いでおり、第1磁性部材46と第2磁性部材66の磁気吸引位置の軸心の向かい側に2つの平衡磁性部材が設けられて、軸心の両辺どちらにも2つの磁性部材が設けられることで、受ける磁気吸引力がより均等になるようにしている。
実施例4
本発明の好ましい第4実施例である図15及び図16を参照して、その主な構造は1つ前の実施例と同様であり、同一構造には同じ符号を用いており、説明を省略する。
ローラベアリング式レンチ20内の駆動部材40と方向切替スイッチ60の間に2つの磁性位置決め要素が設けられており、軸心Cの向かい側には1つの平衡磁性部材70が設けられており、2つの第1磁性部材46と2つの第2磁性部材66の磁気吸引位置は平均的に分布させることができ、且つもう一方の側に設けられた平衡磁性部材70によって全体が受ける力のバランスをとっており、同時に、平衡磁性部材70と2つの第1磁性部材46は同じ平面、即ち第1面上に設けられ、平衡磁性部材70と2つの第1磁性部材46の夾角は概ね同じであり、つまり平衡磁性部材70と2つの第1磁性部材46の間の磁気吸引力を平均的に分布させることができ、その受ける力がより均等になるようにしている。
本発明のローラベアリング式レンチ20は以下の効果を有し、従来構造における欠点を改善することができる。まず本発明は少なくとも1組の磁性位置決め要素を使用し、つまり2つの磁性部材を方向切替に使用すればよく、従来における3組の磁性位置決め要素、つまり6つの磁性部材を使用する構造と比べて、磁性斥力が低減され、方向切替動作を行う際に磁性斥力が大きすぎて方向切替ができなくなるのを防ぐことができる。
また、本発明のレンチは比較的少ない磁性部材(少なくとも1組の磁性位置決め要素及び少なくとも1つの平衡磁性部材)を使用してレンチの方向切替操作及び方向切替後の位置決めを提供することができ、磁性部材の使用数が減って、製造および加工コストが従来の6つの磁性部材を使用するレンチのコストよりも低くなるほか、平衡磁性部材が磁性斥力を生じるため、方向切替を行う際に磁性位置決め要素が生じる反発作用力を低減し、反発力が大きすぎて方向切替ができなくなるのを防ぐことができる。
上述の実施例は本発明の技術的特徴の説明に過ぎず、限定するものではなく、本発明に基づく簡単な修正又は等価的実施はすべて本発明の保護範囲に属すると解釈されるべきである。
20 ローラベアリング式レンチ
30 本体
31 頭部
32 収容部
33 周壁
34 貫通孔
36 シャフト
40 駆動部材
41 辺
42 中央領域
44(44a、44b) 係止面
441 内側
442 外側
45 角ドライブ
46 第1磁性部材
50 ローラベアリング
60 方向切替スイッチ
62 壁
64 リミット溝
66 第2磁性部材
70 平衡磁性部材
A1 磁気吸引面積
A2 磁気吸引面積
A3 磁気吸引面積
L1 半径方向間隔
L2 半径方向間隔
L3 半径方向間隔
C 軸心

Claims (11)

  1. 磁気で方向を切り替えるローラベアリング式レンチであって、
    互いに接続された頭部及びシャフト、前記頭部中に設けられた円形の収容部を有し、前記収容部は周壁を有し、前記収容部の中央は軸心が画定されている、本体と、
    多角形の形状であり、複数の辺を有し、各前記辺は中央領域及び前記中央領域の両側に位置する2つの係止面を有しており、各前記係止面は前記中央領域に近い内側、及び前記中央領域から離れた外側を有しており、前記頭部の収容部中に取り付けられ、且つ前記収容部内で軸心を軸に回転可能である、駆動部材と、
    前記頭部に取り付けられ、第1位置と第2位置との間で回転可能な方向切替スイッチと、
    前記辺と同数のローラベアリングと、を含み、前記ローラベアリングは前記収容部の周壁と前記駆動部材との間に位置し、前記方向切替スイッチは前記ローラベアリングを連動させて移動せしめ、前記方向切替スイッチが前記第1位置に位置するとき、各前記ローラベアリングは各前記辺の片側の係止面及び前記収容部の周壁と接触し、前記方向切替スイッチが前記第2位置に位置するとき、各前記ローラベアリングは各前記辺のもう一方の側のもう1つの係止面及び前記収容部の周壁と接触し、前記ローラベアリング式レンチはさらに、
    それぞれ第1磁性部材及び第2磁性部材を含み、各前記第1磁性部材は前記駆動部材上に位置し、各前記第2磁性部材は前記方向切替スイッチ上に位置し、各前記第1磁性部材と各前記第2磁性部材の隣接面は同じ磁性であり、各前記第1磁性部材と各前記第2磁性部材の間は磁性斥力を生じ、前記方向切替スイッチが位置を切り替えるときに磁性斥力作用を受けて前記第1位置又は前記第2位置に位置決めされるようにする、少なくとも1つの磁性位置決め要素と、
    前記駆動部材又は前記方向切替スイッチ上に位置し、且つ前記軸心の反対側に各前記磁性位置決め要素と設けられる、少なくとも1つの平衡磁性部材と、を含む、ローラベアリング式レンチ。
  2. 1つの前記磁性位置決め要素及び1つの前記平衡磁性部材を含み、前記平衡磁性部材と同一平面に位置する前記第1磁性部材又は前記第2磁性部材との間の夾角は150°~210°である、請求項1に記載のローラベアリング式レンチ。
  3. 2つの前記磁性位置決め要素及び1つの前記平衡磁性部材を含み、前記平衡磁性部材と同一平面に位置する2つの前記第1磁性部材又は2つの前記第2磁性部材との間の夾角は概ね等しい、請求項1に記載のローラベアリング式レンチ。
  4. 1つの前記磁性位置決め要素及び2つの前記平衡磁性部材を含み、前記2つの平衡磁性部材は前記駆動部材又は前記方向切替スイッチ上に同時に位置する、請求項1に記載のローラベアリング式レンチ。
  5. 前記平衡磁性部材は前記駆動部材上に設けられる、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のローラベアリング式レンチ。
  6. 前記平衡磁性部材は前記方向切替スイッチ上に設けられる、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のローラベアリング式レンチ。
  7. 前記平衡磁性部材の磁気力は前記第1磁性部材又は前記第2磁性部材の磁気力よりも大きい、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のローラベアリング式レンチ。
  8. 各前記平衡磁性部材の磁気吸引面積は各前記第1磁性部材又は各前記第2磁性部材の磁気吸引面積よりも大きい、請求項7に記載のローラベアリング式レンチ。
  9. 各前記平衡磁性部材の単位磁気力は各前記第1磁性部材又は各前記第2磁性部材の単位磁気力よりも大きい、請求項7に記載のローラベアリング式レンチ。
  10. 各前記平衡磁性部材と軸心の半径方向間隔は各前記第1磁性部材又は各前記第2磁性部材と軸心の半径方向間隔よりも大きい、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のローラベアリング式レンチ。
  11. 前記駆動部材の前記方向切替スイッチに向けられた片側は第1面であり、各前記第1磁性部材は前記第1面に設けられ、前記方向切替スイッチの前記駆動部材に向けられた片側は第2面であり、各前記第2磁性部材は前記第2面に設けられ、前記第1面と第2面は相対する面を形成しており、各前記平衡磁性部材はいずれも前記第1面又は第2面に位置する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のローラベアリング式レンチ。
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