JP7107159B2 - 車両用バックアップ電源装置 - Google Patents

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本発明は、車両用バックアップ電源装置に関するものである。
特許文献1に開示の車両用補助電源においては、車両のイグニッションスイッチがオフになるとキャパシタバンクを放電抵抗に接続するようスイッチを制御してキャパシタバンクを放電させ、キャパシタバンクの電圧を電気二重層コンデンサの寿命低下が抑制される電圧まで低下させるようにしている。
WO2007/026495号公報
ところで、車両用バックアップ電源装置を車両補機と車両電源との間に設けて異常時に車両補機と車両電源とを切断するとともに車両補機に対して電力供給する。車両用バックアップ電源装置がイグニッションスイッチによるイグニッションラインに接続され、車両用バックアップ電源装置は、イグニッションラインを通して電源の供給を受ける構成とする。この場合、イグニッションスイッチのオフで車両用バックアップ電源装置の動作が停止すると、車両補機に電力供給ができなくなってしまう。つまり、イグニッションスイッチのオフに連動して車両用バックアップ電源装置の動作が停止すると、万が一の時にバックアップすることができない場合がある。例えば、イグニッションラインが地絡した場合、車両用バックアップ電源装置はイグニッションスイッチのオフのときと同様に動作が停止すると、万が一、車両補機のバックアップが必要になった際にバックアップすることができなくなってしまう。
本発明の目的は、電力供給ラインが故障した場合においても車両補機をバックアップすることができる車両用バックアップ電源装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、車両補機と前記車両補機に電力供給する車両電源との間に接続され、異常時に前記車両補機と前記車両電源とを切断するとともに、前記車両補機に対して電力供給する車両用バックアップ電源装置であって、車両用バックアップ電源装置は、車両スイッチを介した電力供給ラインで前記車両電源と接続されているとともに、蓄電部と、前記車両電源から前記蓄電部への充電及び前記蓄電部の前記車両補機への出力を行うための充放電回路部と、前記車両電源から前記車両補機への電力供給経路を遮断するための遮断スイッチと、前記充放電回路部及び前記遮断スイッチを制御する制御部と、を有し、車両の停車、かつ、前記車両スイッチがオフになると、車両用バックアップ電源装置の動作が停止することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、車両の停車、かつ、車両スイッチがオフになると、車両用バックアップ電源装置の動作が停止する。よって、車両スイッチがオン状態で電力供給ラインが故障しても車両が停車しなければ車両用バックアップ電源装置が動作しているので、電力供給ラインが故障した場合においても車両補機をバックアップすることができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の車両用バックアップ電源装置において、前記車両の停車は前記車両の速度がゼロとなるときであるとよい。
請求項3に記載のように、請求項1に記載の車両用バックアップ電源装置において、前記車両の停車は前記車両のシフトレバーがドライブレンジからパーキングレンジに変わるときであるとよい。
本発明によれば、電力供給ラインが故障した場合においても車両補機をバックアップすることができる。
実施形態における車両用バックアップ電源装置の電気的構成図。 車速、イグニッションスイッチのオン・オフ、車両用バックアップ電源装置の動作・停止の状態を示すタイムチャート。 車速、イグニッションスイッチのオン・オフ、車両用バックアップ電源装置の動作・停止の状態を示すタイムチャート。 車速、イグニッションスイッチのオン・オフ、車両用バックアップ電源装置の動作・停止の状態を示すタイムチャート。 車速、イグニッションスイッチのオン・オフ、車両用バックアップ電源装置の動作・停止の状態を示すタイムチャート。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、自動運転車両に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両用電源システム10は、車両電源としてのDC/DCコンバータ20及び鉛蓄電池21を有する。DC/DCコンバータ20は、例えば200V出力の高圧バッテリと接続されており、高圧を低圧に変換して出力する。DC/DCコンバータ20と鉛蓄電池21とは並列接続されている。DC/DCコンバータ20と鉛蓄電池21は12Vを出力する。
車両補機としてのブレーキモータ30、ステアリングモータ31及びカメラ・レーダー32は、互いに並列接続されており、ブレーキモータ30とステアリングモータ31とカメラ・レーダー32は10.5Vで駆動する。車両電源としてのDC/DCコンバータ20及び鉛蓄電池21は、電力供給経路L10を通して、車両補機としてのブレーキモータ30、ステアリングモータ31及びカメラ・レーダー32に電力供給することができる。
車両用電源システム10は、フェールオペレーショナル電源である車両用バックアップ電源装置40を有する。つまり、人が乗る車両においては車両電源が消失しても人の操作で操舵等の動作可能であるが、自動運転車両においては車両電源が消失してしまっても操舵等が動作不能となるのを防止すべくバックアップ用の車両用バックアップ電源装置が必要となる。
車両用バックアップ電源装置40は電力供給経路L10における車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)と車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)との間に配置されている。なお、車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)に対し、車両用バックアップ電源装置40を介すことなく、その他の補機(図示略)が接続され、その他の補機は車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)で駆動する。
車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)と車両用バックアップ電源装置40とは、並列接続されたコネクタC1,C2で接続されている。これによりコネクタ抜け対策として冗長性を確保する上で好ましいものとなっている。
車両用バックアップ電源装置40は、例えば7V仕様の蓄電部(バックアップ電源)41と、半導体スイッチング素子であるMOSトランジスタ42,43と、降圧回路44と、昇圧回路45と、コントローラ46と、電圧センサ47と、電流センサ48を有する。蓄電部41は、例えばリチウムイオン二次電池を複数個直列接続して使用している。蓄電部41は、車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)の出力の異常時に車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)に電力供給するためのものである。
MOSトランジスタ42,43は、nチャネル・デプレッション型(ノーマルオン型)MOSトランジスタであり、MOSトランジスタ42のソースとMOSトランジスタ43のソースとが接続された状態で、電力供給経路L10中に配置されている。MOSトランジスタ42,43のオンにより電力供給経路L10が導通状態にされる。MOSトランジスタ42,43のオフにより電力供給経路L10が遮断される。
降圧回路44は、スイッチング素子Q1,Q2とコイルL1を有する。昇圧回路45は、スイッチング素子Q3,Q4とコイルL2を有する。本実施形態では各スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4はMOSトランジスタよりなる。
降圧回路44のスイッチング素子Q1,Q2は、電力供給経路L10におけるMOSトランジスタ42,43よりも車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)側とグランド間において直列に接続されている。両スイッチング素子Q1,Q2間にコイルL1の一端が接続され、コイルL1の他端は蓄電部41が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2が交互にオン・オフ動作されることにより車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)の電圧を調整(降圧)して蓄電部41を充電できる。このとき、蓄電部41のSOC(充電率)に応じて充電電圧が決まる。
また、スイッチング素子Q1と電力供給経路L10との間にはダイオード50が配置されている。ダイオード50は、カソードがスイッチング素子Q1側となるとともにアノードが電力供給経路L10側となっている。
このように、降圧回路44と電力供給経路L10との間に蓄電部41から降圧回路44を介した電力供給経路L10への電力供給を遮断するためのダイオード50を有する。
昇圧回路45のスイッチング素子Q3,Q4は、電力供給経路L10におけるMOSトランジスタ42,43よりも車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)側とグランド間において直列に接続されている。両スイッチング素子Q3,Q4間にコイルL2の一端が接続され、コイルL2の他端は蓄電部41が接続されている。スイッチング素子Q3,Q4が交互にオン・オフ動作されることにより蓄電部41の電圧を昇圧して車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)に供給できる。
このように、車両電源(20,21)から車両補機へ電力供給する電力供給経路L10と、電力供給経路L10に配置された遮断スイッチ(MOSトランジスタ42,43)と、車両電源(20,21)と遮断スイッチ(MOSトランジスタ42,43)との間の電力供給経路L10に接続され、車両電源(20,21)から蓄電部41へ充電する降圧回路44を有する。さらに、遮断スイッチ(MOSトランジスタ42,43)と車両補機(30,31,32)との間の電力供給経路L10に接続され、蓄電部41から車両補機(30,31,32)へ放電する昇圧回路45を有する。
つまり、車両用バックアップ電源装置40は、車両電源(20,21)から蓄電部41への充電及び蓄電部41の車両補機(30,31,32)への出力を行うための充放電回路部(44,45)と、車両電源(20,21)から車両補機(30,31,32)への電力供給経路L10を遮断するための遮断スイッチ(42,43)と、制御部としてのコントローラ46と、を有する。
電流センサ48は、降圧回路44から蓄電部41への充電電流、及び、蓄電部41から昇圧回路45への放電電流を検出する。
電圧センサ47は、車両用バックアップ電源装置40の入力電圧を検出する。つまり、電力供給経路L10におけるMOSトランジスタ42,43よりも車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)側の電圧を検出する。
本実施形態では、コントローラ46と電圧センサ47により検知部が構成され、検知部により、車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)の出力の異常を検知することができるようになっている。
検知部(46,47)により車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)の出力の異常を検知した時に、遮断スイッチとしてのMOSトランジスタ42,43をオフすることにより、車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)から車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)への電力供給経路L10が遮断される。即ち、異常時に車両補機(30,31,32)と車両電源(20,21)とを切断する。また、異常時に車両補機(30,31,32)に対して電力供給する。
コントローラ46は、5V電源の供給により駆動する。コントローラ46には、MOSトランジスタ42,43と、降圧回路44のスイッチング素子Q1,Q2と、昇圧回路45のスイッチング素子Q3,Q4と、電圧センサ47と、電流センサ48が接続されている。コントローラ46は、MOSトランジスタ42,43をスイッチングさせる。コントローラ46は、降圧回路44のスイッチング素子Q1,Q2をスイッチングさせる。コントローラ46は、昇圧回路45のスイッチング素子Q3,Q4をスイッチングさせる。コントローラ46は電圧センサ47からの信号により車両用バックアップ電源装置40の入力電圧を検知する。コントローラ46は、電流センサ48からの信号により降圧回路44から蓄電部41への充電電流、及び、蓄電部41から昇圧回路45への放電電流を検知する。
制御部としてのコントローラ46は、車両電源(DC/DCコンバータ20、鉛蓄電池21)から蓄電部41への充電及び蓄電部41の車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)への出力を行わせるとともに遮断スイッチとしてのMOSトランジスタ42,43のオン・オフ動作(開閉動作)を制御する。
コントローラ46は、電流センサ48による蓄電部41への充電電流及び放電電流から、蓄電部41のSOC(充電率)を検知して、所望のSOCとなるように降圧回路44のスイッチング素子Q1,Q2を制御する。
車両用バックアップ電源装置40は、イグニッションスイッチSWを介したイグニッションライン60で鉛蓄電池21と接続されている。詳しくは、イグニッションライン60により鉛蓄電池21の正極と接続されている。イグニッションライン60にはイグニッションスイッチSWが配置されており、イグニッションスイッチSWのオンにより車両用バックアップ電源装置40に対し鉛蓄電池21から電力供給可能となる。
本実施形態においてはイグニッションライン60が電力供給ラインであり、イグニッションスイッチSWが車両スイッチである。よって、イグニッションスイッチSWに代わりスタートボタン(スタートスイッチ)を備えた車両においてはスタートボタンが車両スイッチとなる。
車両用バックアップ電源装置40において、イグニッションライン60にはダイオード63及びMOSトランジスタ62を介して内部電源61が接続されている。内部電源61は、イグニッションスイッチSWのオンに伴い鉛蓄電池21からの電力の供給により所定電圧をコントローラ46に供給することができる。具体的には、12V電源を5V電源にして、コントローラ46に駆動電源として供給する。
また、スイッチング素子Q3のドレイン端子にはダイオード64及びMOSトランジスタ62を介して内部電源61が接続されている。内部電源61は、イグニッションライン60の故障時において昇圧回路45による蓄電部41からの電力の供給により所定電圧をコントローラ46に供給することができる。具体的には、12V電源を5V電源にして、コントローラ46に駆動電源として供給する。
MOSトランジスタ62のゲート端子は抵抗68とMOSトランジスタ65の直列回路を介して接地されている。MOSトランジスタ65のゲート端子は抵抗74を介してイグニッションライン60と接続されている。そして、イグニッションライン60がハイレベルになるとMOSトランジスタ65がオンすることによりMOSトランジスタ62がオンして内部電源61により鉛蓄電池21からの電力に基づいて所定電圧がコントローラ46に供給される。
抵抗68とMOSトランジスタ65との間と、グランドとの間において、MOSトランジスタ71が配置されている。MOSトランジスタ71のオンに伴いMOSトランジスタ62をオフすることができる。MOSトランジスタ71のゲート端子はコントローラ46と接続されており、イグニッションスイッチSWのオフに伴いコントローラ46はMOSトランジスタ71をオンしてMOSトランジスタ62をオフする。つまり、イグニッションスイッチSWのオフ時において、動作停止中の車両用バックアップ電源装置40の消費電力を低減すべく車両用バックアップ電源装置40の動作が停止される。
MOSトランジスタ62のゲート端子とドレイン端子との間には抵抗66及びツェナーダイオード67が接続されている。MOSトランジスタ71のゲート端子とソース端子との間には抵抗72及びツェナーダイオード73が接続されている。MOSトランジスタ65のゲート端子とソース端子との間には抵抗69及びツェナーダイオード70が接続されている。
コントローラ46は車速信号を入力する。コントローラ46は車速信号に基づいて車両の速度がゼロであることから車両の停車を検知する。
次に、車両用バックアップ電源装置40の作用について説明する。
まず、異常時として車両電源の出力側が過電圧故障した時または車両用バックアップ電源装置40の入力側がショート故障した時の動作について説明する。
車両用バックアップ電源装置40において、コントローラ46は、電圧センサ47による入力電圧を監視している。そして、コントローラ46は、電圧センサ47による入力電圧が閾値(例えば15V)を超えたか否か判定する。
コントローラ46は、入力電圧が閾値(例えば15V)に達すると、MOSトランジスタ42,43をオフする。つまり、入力側が過電圧故障した場合には、MOSトランジスタ42,43をオフすることにより、電流が車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)側に供給されないように遮断する。これにより、車両電源の出力側が過電圧故障した場合に、車両補機に過電圧が印加されることが回避される。
さらに、コントローラ46は、昇圧回路45のスイッチング素子Q3,Q4をオン・オフ制御して蓄電部41の電圧を昇圧して、車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)に電力供給を行わせる。
また、車両用バックアップ電源装置40において、コントローラ46は、電圧センサ47による入力電圧を監視している。そして、コントローラ46は、電圧センサ47による入力電圧が閾値(例えば10V)を下回った否か判定する。
コントローラ46は、入力電圧が閾値(例えば10V)を下回ると、MOSトランジスタ42,43をオフする。
さらに、コントローラ46は、昇圧回路45のスイッチング素子Q3,Q4をオン・オフ制御して蓄電部41の電圧を昇圧して、車両補機(ブレーキモータ30、ステアリングモータ31、カメラ・レーダー32)に電力供給を行わせる。これにより、車両補機を駆動することができる。
このようにして、入力側が過電圧故障した場合には、車両補機に供給できないように遮断し、入力側がショート故障した場合には遮断する。そして、遮断して、車両補機に電力供給を行う。
また、コネクタC1の経路が接地してもダイオード50によりスイッチング素子Q1経由で電流が流れない。
次に、図2及び図3を用いて、電力供給ラインとしてのイグニッションライン60が故障した場合の動作について説明する。詳しくは、図2ではイグニッションライン60に故障が発生しておらず図3のt10でイグニッションライン60に故障が発生している。
図2,3において、上から、車速、イグニッションスイッチのオン・オフ、車両用バックアップ電源装置40の動作・停止の状態を示す。
図2に示すように、t1のタイミングでイグニッションスイッチSWがオンされて車両用バックアップ電源装置40が動作する。その後のt2のタイミングで車速が徐々に大きくなり、t3~t4の期間において定速走行されてt4のタイミングで減速が開始されてt5のタイミングで車速がゼロになり、その後のt6のタイミングでイグニッションスイッチSWがオフされて車両用バックアップ電源装置40の動作が停止する。
これに対し図3のt10のタイミングにおいて図1において一点鎖線で示すごとくイグニッションライン60が地絡箇所Pshにおいて地絡故障した場合には次のようになる。
図3において、t1のタイミングでイグニッションスイッチSWがオンされて車両用バックアップ電源装置40が動作する。その後のt2のタイミングで車速が徐々に大きくなり、t3のタイミングで定速走行される。定速走行中においてt10のタイミングでイグニッションライン60が地絡しても内部電源61からの電力によりコントローラ46が駆動でき、車両用バックアップ電源装置40の動作が停止しない。その後、t4のタイミングで減速が開始されてt5のタイミングで車速がゼロになる。即ち、イグニッションスイッチSWがオン状態でイグニッションライン60が地絡故障しても車両が停車しなければ車両用バックアップ電源装置40が動作しているので、イグニッションライン60が故障した場合においても車両補機(30,31,32)をバックアップすることができる。
同様に、図3のt10のタイミングにおいて、図1において一点鎖線で×で示すごとくイグニッションライン60がオープン箇所Popにおいて断線故障(オープン故障)した場合にも同様になる。つまり、t10のタイミングでイグニッションライン60が断線しても車両用バックアップ電源装置40の動作が停止しない。その後、t4のタイミングで減速が開始されてt5のタイミングで車速がゼロになる。即ち、イグニッションスイッチSWがオン状態でイグニッションライン60が断線故障しても車両が停車しなければ車両用バックアップ電源装置40が動作しているので、イグニッションライン60が故障した場合においても車両補機(30,31,32)をバックアップすることができる。
このように、t10のタイミングでイグニッションライン60が地絡または断線してもバックアップ動作が行われる。これにより、車両補機としてのブレーキモータ30、ステアリングモータ31及びカメラ・レーダー32を駆動することができる。
このようにして、ドライバの意思や車速信号(車両要求)を車両用バックアップ電源装置40において判定することで、車両用バックアップ電源装置40としての信頼性を向上すべく、車速信号を通信等で受信し、車両用バックアップ電源装置40で走行中か停車中かの判定を行い、停車かつイグニッションスイッチSWのオフ時と同様にコントローラ46の暗電流を「0」とすべく車両用バックアップ電源装置40の動作を停止する。よって、自動運転車はドライバが車両操作を行わないため、全て車両システムで操作する必要がある。そのため、車両電源失陥時にも対応できるように車両用バックアップ電源装置40が必要となる。車両用バックアップ電源装置40がイグニッションライン60での電位に連動のみで動作してしまうと、車両用バックアップ電源装置40に入力するイグニッションライン60が地絡時(図1の地絡箇所Psh参照)またはオープン時(図1のオープン箇所Pop参照)にイグニッションスイッチSWのオフ時と同様に動作が停止してしまう。このような動作をしていては、車両用バックアップ電源装置40としての信頼性は低いため、車両用バックアップ電源装置40自身でも、動作を停止して良い状態かを判定を行い、車両用バックアップ電源装置40としての信頼性を高めることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両用バックアップ電源装置40の構成として、車両補機としてのブレーキモータ30、ステアリングモータ31及びカメラ・レーダー32と車両補機(30,31,32)に電力供給する車両電源としてのDC/DCコンバータ20及び鉛蓄電池21との間に接続され、異常時に車両補機(30,31,32)と車両電源(20,21)とを切断するとともに、車両補機(30,31,32)に対して電力供給する。車両用バックアップ電源装置40は、車両スイッチとしてのイグニッションライン60を介した電力供給ラインとしてのイグニッションライン60で車両電源(21)と接続されている。また、蓄電部41と、車両電源(20,21)から蓄電部41への充電及び蓄電部41の車両補機(30,31,32)への出力を行うための充放電回路部としての降圧回路44及び昇圧回路45と、車両電源(20,21)から車両補機(30,31,32)への電力供給経路L10を遮断するための遮断スイッチとしてのMOSトランジスタ42,43と、充放電回路部(44,45)及び遮断スイッチ(42,43)を制御する制御部としてのコントローラ46と、を有する。車両の停車、かつ、車両スイッチとしてのイグニッションスイッチSWがオフになると、車両用バックアップ電源装置40の動作が停止する。よって、車両スイッチとしてのイグニッションスイッチSWがオン状態で電力供給ラインとしてのイグニッションライン60が故障しても車両が停車しなければ車両用バックアップ電源装置40が動作しているので、電力供給ラインとしてのイグニッションライン60が故障した場合においても車両補機(30,31,32)をバックアップすることができる。
(2)車両の停車は車両の速度がゼロとなるときである。よって、確実に車両の停車が分かる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第1の実施形態においては、コントローラ46は、車両の速度がゼロであることをから車両の停車を検知したが、本実施形態においては、車両のシフトレバーがドライブレンジからパーキングレンジに変わったことから車両の停車を検知する。
つまり、ドライバは走行する意思が無い場合、シフトレバーの操作として、ドライブレンジからパーキングレンジに入れてからイグニッションスイッチSWをオフするので、車速の代わりにギア位置を使用する。
図4に示すように、t21のタイミングでイグニッションスイッチSWがオンされた後のt22のタイミングでギア位置がパーキングレンジからドライブレンジに操作されると車両用バックアップ電源装置40が動作する。その後のt23のタイミングでギア位置がドライブレンジからパーキングレンジに操作される、その後、t24のタイミングでイグニッションスイッチSWがオフされると車両用バックアップ電源装置40の動作が停止する。
これに対し図5のt30のタイミングにおいて図1に一点鎖線で示すごとくイグニッションライン60が地絡故障または断線故障した場合には次のようになる。
図5において、t21のタイミングでイグニッションスイッチSWがオンされた後のt22のタイミングでギア位置がパーキングレンジからドライブレンジに操作されると車両用バックアップ電源装置40が動作する。その後のt30のタイミングでイグニッションライン60が地絡または断線しても内部電源61からの電力によりコントローラ46が駆動でき、車両用バックアップ電源装置40の動作が停止しない。その後、t23のタイミングでギア位置がドライブレンジからパーキングレンジに操作される。
このように、t30のタイミングでイグニッションライン60が地絡または断線してもバックアップ動作が行われる。これにより、車両補機としてのブレーキモータ30、ステアリングモータ31及びカメラ・レーダー32を駆動することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(3)車両の停車は車両のシフトレバーがドライブレンジからパーキングレンジに変わるときである。よって、容易に車両の停車が分かる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図1において仮想線で示すようにコントローラ46は上位ECU100と通信を行い、コントローラ46に代わり上位ECU100が車両の停車、かつ、車両スイッチとしてのイグニッションスイッチがオフになると、車両用バックアップ電源装置の動作を停止するようにしてもよい。
○ 蓄電部41は、リチウムイオン電池に代わり、ニッケル水素電池、鉛電池、EDLC(電気二重層コンデンサ)等で実施してもよい。
○ 車両電源としてISG(integrated starter generator)を用いてもよい。
○ MOSトランジスタ42,43に代わり他の半導体素子を用いてもよい。MOSトランジスタ42,43を用いることによりスイッチング動作速度を速くできる。
○ 遮断部としてダイオード50を用いたが、これに代わり遮断部としてスイッチング素子(例えばMOSトランジスタ)を用いてもよい。
○ 車両はガソリン車でもハイブリッド車でも電気自動車でもよい。
○ 自動運転車両に用いたが、自動運転車両以外の車両に用いてもよい。
○ 他のECUから、車両スイッチの操作信号(イグニッションスイッチのオン/オフ信号、スタートボタンのオン/オフ信号)が車両用バックアップ電源装置40に送られてくる場合において、車両の停車、かつ、車両スイッチがオフになると、車両用バックアップ電源装置40の動作が停止するようにしてもよい。
20…DC/DCコンバータ、21…鉛蓄電池、30…ブレーキモータ、31…ステアリングモータ、32…カメラ・レーダー、40…車両用バックアップ電源装置、41…蓄電部、42,43…MOSトランジスタ、44…降圧回路、45…昇圧回路、46…コントローラ、60…イグニッションライン、L10…電力供給経路、SW…イグニッションスイッチ。

Claims (3)

  1. 車両補機と前記車両補機に電力供給する車両電源との間に接続され、異常時に前記車両補機と前記車両電源とを切断するとともに、前記車両補機に対して電力供給する車両用バックアップ電源装置であって、
    車両用バックアップ電源装置は、車両スイッチを介した電力供給ラインで前記車両電源と接続されているとともに、蓄電部と、前記車両電源から前記蓄電部への充電及び前記蓄電部の前記車両補機への出力を行うための充放電回路部と、前記車両電源から前記車両補機への電力供給経路を遮断するための遮断スイッチと、前記充放電回路部及び前記遮断スイッチを制御する制御部と、前記車両スイッチを介した電力供給ラインで前記車両電源と接続されるとともに、前記車両スイッチのオンに伴い前記制御部に電力を供給する内部電源と、を有し、
    前記内部電源は、前記充放電回路部の出力端子に接続されており、
    前記車両スイッチを介した電力供給ラインの異常時において、前記内部電源には、前記充放電回路部を介して前記蓄電部から電力が供給され、
    車両の停車、かつ、前記車両スイッチがオフになると、車両用バックアップ電源装置の動作が停止することを特徴とする車両用バックアップ電源装置。
  2. 前記車両の停車は前記車両の速度がゼロとなるときであることを特徴とする請求項1に記載の車両用バックアップ電源装置。
  3. 前記車両の停車は前記車両のシフトレバーがドライブレンジからパーキングレンジに変わるときであることを特徴とする請求項1に記載の車両用バックアップ電源装置。
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