JP7106906B2 - 部品整列装置、部品整列システム、および部品整列方法 - Google Patents

部品整列装置、部品整列システム、および部品整列方法 Download PDF

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Description

本発明は、部品を整列させる部品整列装置、部品整列システム、および部品整列方法に関する。特に、本発明は、コイルバネを自動的に整列させる部品整列装置、部品整列システム、および部品整列方法に関する。
電子部品の製造や組み立てで使用される生産設備に投入される部品が一様に整列していると、生産性が向上する。しかしながら、生産設備に投入される部品は、整列された状態で納入されていないことがある。例えば、コイルバネのような部品は、同じ袋の中にたくさん入れられた状態では互いに絡み合ってしまう。そのため、コイルバネは、複数のセルに区切られたトレイの各セルの中に一つずつ並べられた状態で納入されることがある。
特許文献1には、トレイ上に並べられた複数の直方体のワークの向きを簡便に変えることができるトレイ治具について開示されている。特許文献1の治具は、主面に1以上の第1開口を有する部品供給トレイと、主面に1以上の第2開口を有する部品収容トレイとを有する。部品収容トレイの第2開口は、部品収容トレイに形成された凹部の開口である。凹部の底部のうち、部品供給トレイと部品収容トレイとを重ね合わせた際に第1開口と対向する部分にワーク載置面が形成される。ワーク載置面は、凹部の底部よりも低い位置に形成されている。
特許文献2には、棒状部品の整列装置について開示されている。特許文献2の装置は、直進フィーダ、非磁性体隔壁、および磁石を含む。直進フィーダは、凹溝に収容した棒状部品を一方向に搬送する。非磁性体隔壁は、直進フィーダの棒状部品供給部上方に直進フィーダと略平行配置される。磁石は、隔壁の上方で、磁極方向を直進フィーダの搬送方向と平行配置され、かつ、上下動自在に配置される。
特許第5294701号公報 実開昭63-161222号公報
特許文献1の治具を用いれば、部品供給トレイの主面と部品収容トレイの主面とを向かい合わせて重ねることで、部品供給トレイから部品収容トレイにワークを移載することができる。しかし、特許文献1の治具には、部品長尺方向を水平方向から垂直方向へ変換するような姿勢変換する際に、テーパ状の斜面部に部品が引っ掛かりやすいという問題点があった。また、特許文献1の治具には、振動や衝撃を与えながら部品を整列穴に入れることが多いため、整列機構が複雑になるという問題点があった。
特許文献2の装置によれば、ランダムな向きの状態の棒状部品を供給した際に、磁石を隔壁の上面に接近させて、磁力によって鉛直上方の隔壁に部品を吸着することによって、部品を一方向に向けて整列させることができる。しかし、特許文献2の装置には、棒状部品を磁石に吸着させる際に、水平方向に向けて整列させることはできるが、垂直方向に向けて整列させることができないという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、ランダムな向きで供給された部品の向きを一括して垂直方向に向けて整列させることができる部品整列装置を提供することにある。
本発明の一態様の部品整列装置は、部品の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口された姿勢調整治具と、姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する吸引部と、姿勢調整治具の下方の位置まで磁石の磁力が及ぶ高さと、姿勢調整治具の位置まで磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更可能な第1移動機構と、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する誘導治具とを備える。
本発明の一態様の部品整列システムは、部品の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口された姿勢調整治具と、姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する吸引部と、姿勢調整治具の下方の位置まで磁石の磁力が及ぶ高さと、姿勢調整治具の位置まで磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更可能な第1移動機構と、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する誘導治具と、第1移動機構に接続される制御装置とを備え、制御装置は、磁石の磁力が姿勢調整治具を超えて及ぶ高さと、磁石の磁力が姿勢調整治具に及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更させるように第1移動機構を制御する。
本発明の一態様の部品整列方法においては、部品の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口された姿勢調整治具と、姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する吸引部と、姿勢調整治具の下方の位置まで磁石の磁力が及ぶ高さと、姿勢調整治具の位置まで磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更可能な第1移動機構と、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する誘導治具とを用いて、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の下方に整列対象の部品が供給された際に、整列対象の部品に磁石の磁力が及ぶ高さよりも下方に吸引部を下降させるように第1移動機構を制御し、磁石の磁力によって姿勢調整治具の姿勢変換穴の中に部品が収容された状態で、姿勢調整治具の姿勢変換穴の下方に誘導治具の誘導孔が位置する際に、姿勢調整治具の姿勢変換穴の中に収容された部品に磁石の磁力が及ばなくなる高さよりも上方に吸引部を上昇させるように第1移動機構を制御する。
本発明によれば、ランダムな向きで供給された部品を一括して垂直方向に向けて整列させることができる部品整列装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置の構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置が備える吸引ユニットの構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置が備える吸引ユニットが有する磁石ユニットに発生する磁力について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置の吸引ユニット、バネ整列治具、および部品供給トレイの位置関係について説明するための断面構造の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る誘導治具および変換後トレイの位置関係について説明するための断面構造の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置の構成の一例の別の状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列工程について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列工程に含まれる第1工程について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列工程に含まれる第2工程について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列工程に含まれる第3工程について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列工程に含まれる第4工程について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るバネ整列装置の構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るバネ整列装置のバネ整列治具にバネが整列した状態の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るバネ整列装置によって部品収容トレイにバネが並べられた状態の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置によって整列されたバネが収容される部品収容トレイの変形例の構成の一例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置によって整列されたバネが収容される部品収容トレイの別の変形例の構成の一例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るバネ整列装置の吸引ユニットおよびバネ整列治具について説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るバネ整列システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るバネ整列システムが備える制御装置を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るバネ整列装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態のばね整列装置は、複数のセルに仕切られたトレイにランダムな向きで並べられたコイルバネ(以下、バネと記載)を整列させる装置である。なお、本実施形態において、バネは磁力によって吸引される材質で構成されているものとする。
(構成)
図1は、本実施形態のバネ整列装置1(部品整列装置とも呼ぶ)の構成の一例を示す概念図である。図1のように、バネ整列装置1は、吸引部11、高さ調整機構12、姿勢調整治具13、水平移動機構14、および誘導治具15を備える。吸引部11、高さ調整機構12、および姿勢調整治具13は、バネ整列機構を構成する。バネ整列装置1は、部品供給トレイ17で供給されたバネの向きを垂直方向にそろえて部品収容トレイ18に整列させる。
吸引部11は、整列対象のバネを磁力によって吸引する。吸引部11は、少なくとも一つの磁石を含む。なお、吸引部11に用いる磁石は、永久磁石であってもよいし、電磁石であってもよい。
図2は、吸引部11の一例を示す模式図である。吸引部11は、固定板111と、複数の磁石112とを有する。吸引部11は、高さ調整機構12によって鉛直方向の位置が変更可能である。
固定板111は、複数の磁石112を固定するための板状部材である。固定板111の一方の主面(第1面とも呼ぶ)には、複数の磁石112が並べて固定される。第1面の対向面である第2面には、高さ調整機構12が接続される。
通常、固定板111は、複数の磁石112が固定された第1面を下方に向けて配置される。なお、複数の磁石112によって発生する磁力によって、第2面側に位置するバネを吸引できるのであれば、固定板111は、複数の磁石112が固定された第1面を上方に向けて配置されてもよい。
磁石112は、固定板111の第1面に固定される。図2の例では、複数の磁石112が、異なる極性が隣接し合うように、固定板111の第1面に隙間115を開けて並べられて固定されている。
図3は、複数の磁石112によって発生する磁場の様子を示す模式図である。なお、図3においては、磁石112の上方などの磁力線は省略し、一部の磁力線のみを図示している。図3のように、隙間115の近傍領域117において磁束密度が大きくなる。磁石112の配置を工夫して近傍領域117を複数箇所設ければ、吸引部11の面内において磁力を均一に分布させることができる。
高さ調整機構12(第1移動機構とも呼ぶ)は、伸縮機構121および突出棒123を有する。本実施形態においては、高さ調整機構12として回り止め機能の付いたエアシリンダを用いる例を挙げる。なお、高さ調整機構12には、エアシリンダではない機構を用いてもよい。高さ調整機構12には、汎用品を用いることができる。
高さ調整機構12は、可動支持部161に固定される。可動支持部161は、鉛直方向に平行に立てられた柱面と、柱面の上部に固定された支持面とを有し、支持台162の上面に水平方向に移動可能に接続される。図1の例では、支持台162の上面にレール164を敷き、可動支持部161の下端がレール164に移動可能に接続される例を示す。なお、可動支持部161の移動機構は、図1の例に限られない。
高さ調整機構12は、可動支持部161の支持板の主面に対して伸縮方向が垂直になるように可動支持部161に固定される。伸縮機構121からは、突出量が可変の突出棒123が突出する。突出棒123は、可動支持部161の支持板の貫通孔から突出する。例えば、突出棒123の突出量は、図示しない制御装置によって制御される。
突出棒123は、伸縮機構121からの突出量が可変の棒状部材である。突出棒123の端部には、固定板111が固定される。本実施形態において、突出棒123は、回転防止機能によって、鉛直軸に対して回転しない方が好ましい。伸縮機構121からの突出棒123の突出量を制御することによって、吸引部11の高さを調整できる。
姿勢調整治具13は、部品供給トレイ17に並べられたバネの姿勢を調整するための治具である。姿勢調整治具13は、主面が鉛直軸に垂直になるように可動支持部161の柱板に固定される。姿勢調整治具13には、バネの伸縮軸を鉛直方向に姿勢変換するための複数の穴(姿勢変換穴とも呼ぶ)が形成されている。
図4は、図1のA-A切断線で切断した断面構造を含む模式図である。図4のように、姿勢調整治具13は、支持部131および姿勢変換部132を有する。図4には、姿勢調整治具13とともに、吸引部11と部品供給トレイ17とを図示している。部品供給トレイ17の上面には、整列対象のバネを個別に入れておくためのセル171が形成される。
支持部131は、姿勢変換部132を可動支持部161に固定する板状部材である。支持部131の第1面には、姿勢変換部132が固定される。
姿勢変換部132には、バネの伸縮軸を鉛直方向に姿勢変換するための複数の姿勢変換穴が開口する。姿勢変換部132の姿勢変換穴の内部には、部品供給トレイ17に形成された複数のセル171に配置されたバネが垂直方向に姿勢変換されて収容される。
姿勢変換部132の姿勢変換穴の内部には、第1姿勢調整面133と第2姿勢調整面134とが形成される。第1姿勢調整面133は、姿勢変換部132の下部に形成され、上方に向けて先細ったテーパ状の面である。第2姿勢調整面134は、第1姿勢調整面133の上端と連続する面であり、姿勢変換部132の上部に形成される。姿勢変換穴は、姿勢変換部132を貫通するように形成されるが、姿勢変換部132の上方を支持部131で塞ぐことによって、バネが吸引部11の磁石112に吸着することを防ぐ。姿勢変換部132は、吸引部11が有する複数の磁石112の間に形成される隙間115が第2姿勢調整面134の上方に位置するように配置される。
図4のように、姿勢変換部132によってバネの姿勢を変換させる際には、姿勢変換部132の下面に部品供給トレイ17を対向させてセットする。このとき、第1姿勢調整面133の開口領域135の下方に、セル171の開口領域175を位置させる。部品供給トレイ17の各セル171には、整列対象のバネを配置する。吸引部11を吸引位置まで降下させると、部品供給トレイ17に配置されたバネに磁力が及ぶため、バネが姿勢変換部132の方に引き寄せられて浮上する。テーパ状の第1姿勢調整面133に到達したバネは、テーパ状の面をなぞって伸縮軸が鉛直方向に沿うように姿勢を変換されて、第2姿勢調整面134に囲まれたバネ整列領域136に収容される。
水平移動機構14(第2移動機構とも呼ぶ)は、吸引部11、高さ調整機構12、および姿勢調整治具13によって構成されるバネ整列機構を水平方向に移動させる機構である。図1の例では、水平移動機構14は、支持台162の上面のレール164に移動可能に固定された可動支持部161を水平方向に移動させることによって、バネ整列機構を水平方向に移動させる。
水平移動機構14は、姿勢調整治具13にバネが整列した際に、バネ整列機構を誘導治具15の上方まで水平移動させる。また、水平移動機構14は、姿勢調整治具13からバネが落下した後、部品供給トレイ17が配置される台163の上方までバネ整列機構を移動させる。
水平移動機構14は、伸縮機構141および突出棒143を有する。本実施形態においては、水平移動機構14としてエアシリンダを用いる例を挙げる。なお、水平移動機構14には、エアシリンダではない機構を用いてもよい。水平移動機構14には、汎用品を用いることができる。
水平移動機構14は、固定板165によって支持台162の上面に固定される。固定板165は、鉛直方向に平行に立てられた支持面を有する。
水平移動機構14は、固定板165の支持面に対して伸縮方向が水平になるように可動支持部161に固定される。伸縮機構141からは、突出量が可変の突出棒143が突出する。突出棒143は、可動支持部161の支持板の貫通孔から突出する。例えば、突出棒143の突出量は、図示しない制御装置によって制御される。
突出棒143は、伸縮機構141からの突出量が可変の棒状部材である。突出棒143の端部には、可動支持部161の側端が固定される。伸縮機構141からの突出棒143の突出量を制御することによって、バネ調整機構の水平方向の位置を調整できる。
誘導治具15は、姿勢調整治具13によって姿勢調整されたバネを部品収容トレイ18に誘導するための治具である。誘導治具15は、主面が鉛直軸に垂直になるように支持台162の側面に固定される。誘導治具15には、バネの伸縮軸が鉛直方向に揃ったままの姿勢で部品収容トレイ18に誘導するための複数の孔(誘導孔とも呼ぶ)が形成されている。
図5は、図1のB-B切断線で切断した誘導治具15の断面構造を含む模式図である。図5には、誘導治具15とともに、部品収容トレイ18を図示している。部品収容トレイ18の上面には、バネの伸縮軸が鉛直方向に揃った状態で維持するための複数のピン181が突出している。
誘導治具15には、バネの伸縮軸を鉛直方向に維持したまま誘導するための複数の誘導孔が貫通する。誘導治具15の誘導孔の内部には、第1誘導面153と第2誘導面154とが形成される。第1誘導面153は、誘導治具15の上部に形成され、下方に向けて先細ったテーパ状の面である。第2誘導面154は、第1誘導面153の下端と連続する面であり、誘導治具15の下部に形成される。
図6は、吸引部11、高さ調整機構12、および姿勢調整治具13によって構成されるバネ整列機構を誘導治具15の上方に移動させた状態である。このとき、姿勢調整治具13の下面と誘導治具の上面とを対向させる。図6の状態では、誘導治具15の第1誘導面153の開口領域155の上方に、姿勢調整治具13の第1姿勢調整面133の開口領域135を位置させる。
誘導治具15の誘導孔を通してバネを落下させる際には、図5のように、誘導治具15の下面を部品収容トレイ18に対向させる。このとき、第2誘導面154の開口領域156の下方に、ピン181を位置させる。吸引部11を離脱位置まで上昇させると、姿勢調整治具13の第2姿勢調整面134に囲まれたバネ整列領域136に収容されたバネを吸引していた磁力が弱まり、バネが誘導治具15に落下する。誘導治具15から落下したバネは、第1誘導面153および第2誘導面154を通過して部品収容トレイ18のピン181に向けて落下する。その結果、整列対象のバネは、部品収容トレイ18の各ピン181の周囲を取り巻くように部品収容トレイ18に収容される。誘導治具15から落下したバネは、第1誘導面153に触れて姿勢が崩れても、第1誘導面153がテーパ状であるため、第2誘導面154を通過する段階では、伸縮軸が鉛直軸に沿うように姿勢変換されて部品収容トレイ18に収容される。また、誘導治具15から落下したバネは、第1誘導面153に触れないで第2誘導面154を通過される場合は、伸縮軸が鉛直軸に沿ったままの状態で部品収容トレイ18に収容される。
以上が、バネ整列装置1の構成についての説明である。
〔バネ整列工程〕
次に、バネ整列装置1によるバネ整列工程について図面を参照しながら説明する。図7は、バネ整列工程について説明するためのフローチャートである。図8~図11は、バネ整列工程に含まれる各工程について説明するための模式図である。なお、図8~図11においては、説明を簡略化するために、姿勢調整治具13の姿勢調整穴と、誘導治具の誘導孔とを一つずつ図示している。
図7において、まず、部品供給トレイ17の各セル171にバネ100を入れた状態で、部品供給トレイ17を姿勢調整治具13の下方にセットする(ステップS11)。このとき、図8のように、第1姿勢調整面133の開口領域135の下方に、部品供給トレイ17の各セル171の開口領域175を位置させる。例えば、ステップS11の処理は、部品供給トレイ17の搬送装置を設置し、その搬送装置を制御装置(図示しない)によって制御することで自動化できる。
次に、バネ100を吸着できる吸着位置まで吸引部11を下降させる(ステップS12)。このとき、図9のように、姿勢調整治具13の姿勢変換部132の姿勢変換穴の中にバネ100が収容された状態になる。例えば、ステップS12の処理は、高さ調整機構12を制御装置(図示しない)によって制御することで動化できる。
次に、誘導治具15の上方にバネ整列機構を移動させる(ステップS12)。このとき、図10のように、誘導治具15の第1誘導面153の開口領域155の上方に、姿勢調整治具13の第1姿勢調整面133の開口領域135が位置した状態になる。例えば、ステップS13の処理は、水平移動機構14を制御装置(図示しない)によって制御することで自動化できる。
次に、バネ100が離脱する離脱位置まで吸引部11を上昇させる(ステップS14)。その結果、図11のように、誘導治具15の誘導孔を通過したバネ100は部品収容トレイ18のピン181に収容される。
以上が、バネ整列装置1によるバネ整列工程についての説明である。なお、上述のバネ整列工程は、バネ整列装置1を用いてバネを整列させる一例であって、バネ整列装置1を用いたバネ整列工程を限定するものではない。
以上のように、本実施形態のバネ整列装置(部品整列装置)は、姿勢調整治具と、吸引部と、高さ調整機構(第1移動機構)と、誘導治具とを備える。姿勢調整治具には、部品の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口される。吸引部は、姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する。高さ調整機構は、姿勢調整治具の下方の位置まで磁石の磁力が及ぶ高さと、姿勢調整治具の位置まで磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更可能である。誘導治具には、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する。
本実施形態のバネ整列装置は、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の下方に整列対象の部品が供給された際に、整列対象の部品に磁石の磁力が及ぶ高さよりも下方に吸引部を下降させるように高さ調整機構を制御する。その結果、磁石の磁力によって姿勢調整治具の姿勢変換穴の中に部品が収容された状態になる。本実施形態のバネ整列装置は、この状態で、姿勢調整治具の姿勢変換穴の下方に誘導治具の誘導孔が位置する際に、姿勢調整治具の姿勢変換穴の中に収容された部品に磁石の磁力が及ばなくなる高さよりも上方に吸引部を上昇させるように高さ調整機構を制御する。
また、本実施形態のバネ整列装置は、整列対象の部品が供給される位置と誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、バネ整列機構(部品整列機構)を移動させる水平移動機構(第2移動機構)を備える。
姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の内面は、第1姿勢調整面と、第2姿勢調整面とを含む。第1姿勢調整面は、下端が開口し、上方に向けてテーパ状に先細る。第2姿勢調整面は、第1姿勢調整面の上端に連続し、上面が閉ざされる。誘導治具を貫通する誘導孔の内面は、第1誘導面と、第2誘導面とを含む。第1誘導面は、上端が開口し、下方に向けてテーパ状に先細る。第2誘導面は、第1誘導面の下端に連続し、下端が開口する。
吸引部は、異なる極性が隣接するように隙間を開けて固定された複数の磁石を有し、吸引部と姿勢調整治具とは、複数の磁石の間の隙間が姿勢変換穴の上方に位置するように配置される。
すなわち、本実施形態によれば、複雑な機構を用いずに、ランダムな向きで供給された部品の向きを一括して垂直方向に向けて整列させることができる部品整列装置を提供することが可能になる。
なお、本実施形態のバネ整列装置は、コイルバネに限らず、磁石によって吸引可能な細長い部品の姿勢変換を行うために利用することができる。例えば、本実施形態のバネ整列装置は、ねじや釘、針、棒などの部品の姿勢変換を行うために利用できる。
(変形例)
ここで、第1の実施形態のバネ整列装置1の変形例について図面を参照しながら説明する。図12~図14は、変形例のバネ整列装置1-1について説明するための模式図である。本変形例では、吸引部11、高さ調整機構12、および姿勢調整治具13によって構成されるバネ整列機構を水平方向に移動させずに、部品供給トレイ17を搬送路169によって搬送する。図12~図14には、間隔を開けて配置された2本のベルトで搬送路169を構成する例を示す。
吸引部11、高さ調整機構12、および姿勢調整治具13によって構成されるバネ整列機構は、支持台168の上面に固定された支持部167によって固定される。支持部167の形状は、可動支持部161と同様である。可動支持部161と同様に、バネ整列機構は支持部167固定される。
本変形例では、姿勢調整治具13の下面と、誘導治具15の上面とを対向させて配置する。姿勢調整治具13と誘導治具15との間には、部品供給トレイ17を搬送する搬送路169を配置する。搬送路169は、姿勢調整治具13の第1姿勢調整面133の開口領域135と、誘導治具15の第1誘導面153の開口領域155との間に位置しないように配置される。搬送路169は、紙面の左右方向に延伸され、図示しない駆動装置によって紙面の左方向に部品供給トレイ17を搬送する。例えば、搬送路169は、図示しない制御装置によって制御される。
図12は、各セル171にバネ100を入れた部品供給トレイ17が搬送路169によって搬入されてきた状態である。図13は、部品供給トレイ17が姿勢調整治具13の下方に到達し、吸引部11を下降させて姿勢調整治具13の姿勢変換部132の姿勢変換穴の中にバネ100を収容した状態である。図14は、空になった部品供給トレイ17を搬送路169によって搬出し、吸引部11を上昇させてバネ100を誘導治具15に落下させた後に、部品収容トレイ18のピン181にバネ100が収容された状態である。
以上のように、本変形例の部品整列装置は、姿勢調整治具と誘導治具との間に配置される搬送路を備える。姿勢調整治具と誘導治具とは、少なくとも一つの姿勢変換穴の開口領域と、少なくとも一つの誘導孔の開口領域とが重なるように、搬送路を挟んで対向して配置される。本変形例によれば、水平移動機構(第2移動機構)を省略できるため、装置を簡略化できる。
次に、部品収容トレイ18の変形例について図面を参照しながら説明する。
図15は、部品収容トレイ18-1の構成を示す模式図である。部品収容トレイ18-1は、部品収容トレイ18のピン181の替わりに、収容筒182を有する。収容筒182は、バネ100の外径よりもやや大き目の内径を有し、内部にバネ100を立てた状態で収容できる。部品収容トレイ18のピン181と同様に、収容筒182は、誘導治具15の第2誘導面154の開口領域156の下方に位置するように形成される。
図16は、部品収容トレイ18-2の構成を示す模式図である。部品収容トレイ18-2は、部品収容トレイ18のピン181の替わりに、収容穴183が開口する。収容穴183は、バネ100の外径よりもやや大き目の内径を有し、内部にバネ100を立てた状態で収容できる。部品収容トレイ18のピン181と同様に、収容穴183は、誘導治具15の第2誘導面154の開口領域156の下方に位置するように形成される。
以上のように、部品収容トレイに関しても、種々の変形を加えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るバネ整列装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態のバネ整列装置は、第1の実施形態のバネ整列装置とは、吸引部の構造が異なる。なお、本実施形態のバネ整列装置は、吸引部の構造以外は第1の実施形態のバネ整列装置と同様であるため、以下の説明においては、吸引部以外の構成については説明を省略する。
図17は、本実施形態のバネ整列装置が備える吸引部21の構成の一例を示す模式図である。図17においては、吸引部21との位置関係を示すために、姿勢調整治具23も図示している。
図17のように、吸引部21は、固定板211、磁石212、およびヨーク213を有する。吸引部11は、第1の実施形態の高さ調整機構12によって鉛直方向の位置が変更可能である。
固定板211は、少なくとも一つの磁石212を固定するための板状部材である。固定板211の一方の主面(第1面とも呼ぶ)には、一つの磁石212が固定される。第1面の対向面である第2面には、第1の実施形態の高さ調整機構12が接続される。
磁石212は、固定板211の第1面に固定される。図17の例では、一つの磁石212が、固定板111の第1面に固定されている。
ヨーク213は、磁石212の両脇に配置され、固定板211の第1面に固定される。ヨーク213は、磁石212の吸引力を増幅させる。例えば、ヨーク213は、軟鉄板によって実現される。
図17のように、姿勢調整治具23は、支持部231および姿勢変換部232を有する。支持部231の第1面には、姿勢変換部232が固定される。姿勢変換部232には、バネの伸縮軸を鉛直方向に姿勢変換するための複数の姿勢変換穴が開口する。姿勢変換部232の姿勢変換穴の内部には、姿勢調整面233とバネ整列面234とが形成される。吸引部21の磁石212とヨーク213との隙間をバネ整列面234の上方に位置させれば、他の箇所と比較してバネ整列面234に囲まれたバネ整列領域236における磁力が相対的に大きくなるので、バネ整列領域236にバネを吸引させやすくなる。
通常、磁石212の周囲には、磁石212の磁軸を中心とする全周に亘ってN極からS極に向けて磁力線が形成される。磁石212の両脇にヨーク213を配置すると、ヨーク213と磁石212との間に磁力を集中させることができる。その結果、第1の実施形態よりも磁石の数を減らしても、第1の実施形態と同様に、姿勢調整治具23の姿勢変換部232のバネ整列領域236にバネを吸引させることができる。
以上のように、本実施形態においては、吸引部を一つの磁石で構成する。吸引部は、少なくとも二つのヨークを有する。少なくとも二つのヨークは、磁石を挟んで、磁石の側方に隙間を開けて配置される。吸引部と姿勢調整治具とは、磁石とヨークとの間の隙間が姿勢変換穴の上方に位置するように配置される。そのため、本実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、吸引部の構造を簡略化できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るバネ整列システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態のバネ整列システムは、ランダムな向きで供給された部品の向きを一括して垂直方向に向けて整列させる工程を自動化するためのシステムである。
図12は、本実施形態のバネ整列システム3の構成の一例を示すブロック図である。図12のように、バネ整列システム3は、バネ整列装置31と制御装置33とを備える。
バネ整列装置31は、第1の実施形態のバネ整列装置1、第1の実施形態の変形例のバネ整列装置1-1、および第2の実施形態バネ整列装置の少なくともいずれかである。
制御装置33は、バネ整列装置31に接続され、バネ整列装置31を制御する。例えば、制御装置33は、コンピュータやサーバなどの情報処理装置によって実現できる。
例えば、制御装置33は、図7のフローチャートに沿って、高さ調整機構12および水平移動機構14を制御する。また、制御装置33は、図12~図14に示した搬送路169を制御するように構成してもよい。
〔ハードウェア〕
ここで、本実施形態に係る制御装置を実現するハードウェア構成について、図13のコンピュータ90を一例として挙げて説明する。なお、図13のコンピュータ90は、本実施形態の制御装置を実現するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図13のように、コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96を備える。図13においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態の制御装置による処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、コンピュータ90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
コンピュータ90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、コンピュータ90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、コンピュータ90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介してコンピュータ90に接続すればよい。
また、コンピュータ90には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス99に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、コンピュータ90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本実施形態の制御装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図13のハードウェア構成は、本実施形態の制御装置による処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、本実施形態の制御装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、本実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。本実施形態の制御装置の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、本実施形態の制御装置の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
以上のように、本実施形態のバネ整列システム(部品整列システム)は、姿勢調整治具と、吸引部と、高さ調整機構(第1移動機構)と、誘導治具と、制御装置とを備える。姿勢調整治具は、部品の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口される。吸引部は、姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する。高さ調整機構は、姿勢調整治具の下方の位置まで磁石の磁力が及ぶ高さと、姿勢調整治具の位置まで磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更可能である。誘導治具は、姿勢調整治具に開口された姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する。制御装置は、高さ調整機構を制御する。制御装置は、磁石の磁力が姿勢調整治具を超えて及ぶ高さと、磁石の磁力が姿勢調整治具に及ばない高さとを含む範囲で吸引部の高さを変更させるように高さ調整機構を制御する。
また、本実施形態の制御装置は、水平移動機構(第2移動機構)を制御してもよい。水平移動機構は、整列対象の部品が供給される位置と誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、姿勢調整治具、吸引部、および第1移動機構によって構成される部品整列機構を移動させる機構である。制御装置は、第2移動機構に接続され、整列対象の部品が供給される位置と誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、部品整列機構を移動させるように第2移動機構を制御する。
また、本実施形態の制御装置は、第1の実施形態の変形例の搬送路の駆動装置を制御してもよい。搬送路は、姿勢調整治具と誘導治具との間に配置される。また、姿勢調整治具と誘導治具とは、少なくとも一つの姿勢変換穴の開口領域と、少なくとも一つの誘導孔の開口領域とが重なるように、搬送路を挟んで対向して配置される。制御装置は、搬送路の駆動機構に接続され、整列対象の部品が姿勢調整治具の下方に搬送され駆動機構を制御する。
本実施形態のバネ整列システムによれば、ランダムな向きで供給された部品の向きを一括して垂直方向に向けて整列させる工程を自動化できる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 バネ整列装置
11 吸引部
12 高さ調整機構
13 姿勢調整治具
14 水平移動機構
15 誘導治具
17 部品供給トレイ
18 部品収容トレイ
111 固定板
112 磁石
121 伸縮機構
123 突出棒
131 支持部
132 姿勢変換部
141 伸縮機構
143 突出棒
161 可動支持部
162 支持台
163 台
164 レール
165 固定板
167 支持部
168 支持台
169 搬送路

Claims (9)

  1. 磁力によって吸引されるコイルバネ の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口された姿勢調整治具と、
    前記姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する吸引部と、
    前記姿勢調整治具の下方の位置まで前記磁石の磁力が及ぶ高さと、前記姿勢調整治具の位置まで前記磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で前記吸引部の高さを変更可能な第1移動機構と、
    前記姿勢調整治具に開口された前記姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する誘導治具とを備え
    前記誘導治具は、
    前記コイルバネの長尺方向が鉛直方向に揃った状態で維持するための少なくとも一つの収容部が上面側に設けられた部品収容トレイが、前記誘導治具の下方に配置された状態において、前記誘導孔を通過した前記コイルバネを前記収容部に誘導す る部品整列装置。
  2. 前記姿勢調整治具に開口された前記姿勢変換穴の内面は、
    下端が開口し、上方に向けてテーパ状に先細る第1姿勢調整面と、
    前記第1姿勢調整面の上端に連続し、上面が閉ざされた第2姿勢調整面とを含み、
    前記誘導治具を貫通する前記誘導孔の内面は、
    上端が開口し、下方に向けてテーパ状に先細る第1誘導面と、
    前記第1誘導面の下端に連続し、下端が開口する第2誘導面とを含む請求項1に記載の部品整列装置。
  3. 前記吸引部は、
    異なる極性が隣接するように隙間を開けて固定された複数の前記磁石を有し、
    前記吸引部と前記姿勢調整治具とは、複数の前記磁石の間の隙間が前記姿勢変換穴の上方に位置するように配置される請求項1または2に記載の部品整列装置。
  4. 前記吸引部は、
    少なくとも二つのヨークを有し、
    少なくとも二つの前記ヨークは、
    前記磁石を挟んで、前記磁石の側方に隙間を開けて配置され、
    前記吸引部と前記姿勢調整治具とは、前記磁石と前記ヨークとの間の隙間が前記姿勢変換穴の上方に位置するように配置される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の部品整列装置。
  5. 整列対象の前記コイルバネが供給される位置と前記誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、前記姿勢調整治具、前記吸引部、および前記第1移動機構によって構成される部品整列機構を移動させる第2移動機構を備える請求項1に記載の部品整列装置。
  6. 前記姿勢調整治具と前記誘導治具との間に配置される搬送路を備え、
    前記姿勢調整治具と前記誘導治具とは、少なくとも一つの前記姿勢変換穴の開口領域と、少なくとも一つの前記誘導孔の開口領域とが重なるように、前記搬送路を挟んで対向して配置される請求項1乃至5のいずれか一項に記載の部品整列装置。
  7. 磁力によって吸引されるコイルバネ の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口された姿勢調整治具と、
    前記姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する吸引部と、
    前記姿勢調整治具の下方の位置まで前記磁石の磁力が及ぶ高さと、前記姿勢調整治具の位置まで前記磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で前記吸引部の高さを変更可能な第1移動機構と、
    前記姿勢調整治具に開口された前記姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する誘導治具と、
    整列対象の前記コイルバネが供給される位置と前記誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、前記姿勢調整治具、前記吸引部、および前記第1移動機構によって構成される部品整列機構を移動させる第2移動機構と、
    前記第1移動機構および前記第2移動機構に接続される制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    整列対象の前記コイルバネが供給される位置と前記誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、前記部品整列機構を移動させるように前記第2移動機構を制御して、前記コイルバネの長尺方向が鉛直方向に揃った状態で維持するための少なくとも一つの収容部が上面側に設けられた部品収容トレイが、前記誘導治具の下方に配置された状態において、前記誘導孔を通過した前記コイルバネを前記収容部に誘導する前記誘導治具の上方に、前記部品整列機構を移動させ、
    前記磁石の磁力が前記姿勢調整治具を超えて及ぶ高さと、前記磁石の磁力が前記姿勢調整治具に及ばない高さとを含む範囲で前記吸引部の高さを変更させるように前記第1移動機構を制御する部品整列システム。
  8. 前記姿勢調整治具と前記誘導治具との間に配置される搬送路を備え、
    前記姿勢調整治具と前記誘導治具とは、少なくとも一つの前記姿勢変換穴の開口領域と、少なくとも一つの前記誘導孔の開口領域とが重なるように、前記搬送路を挟んで対向して配置され、
    前記制御装置は、
    前記搬送路の駆動機構に接続され、整列対象の前記コイルバネが前記姿勢調整治具の下方を含む範囲で搬送されるように前記駆動機構を制御する請求項7に記載の部品整列システム。
  9. 磁力によって吸引されるコイルバネ の姿勢を変換させる姿勢変換穴が下方に向けて少なくとも一つ開口された姿勢調整治具と、前記姿勢調整治具の上方に配置され、少なくとも一つの磁石を有する吸引部と、前記姿勢調整治具の下方の位置まで前記磁石の磁力が及ぶ高さと、前記姿勢調整治具の位置まで前記磁石の磁力が及ばない高さとを含む範囲で前記吸引部の高さを変更可能な第1移動機構と、前記姿勢調整治具に開口された前記姿勢変換穴の位置に対応させた誘導孔が少なくとも一つ貫通する誘導治具と、整列対象の前記コイルバネが供給される位置と前記誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、前記姿勢調整治具、前記吸引部、および前記第1移動機構によって構成される部品整列機構を移動させる第2移動機構とを用いて、
    前記姿勢調整治具に開口された前記姿勢変換穴の下方に整列対象の前記コイルバネが供給された際に、整列対象の前記コイルバネに前記磁石の磁力が及ぶ高さよりも下方に前記吸引部を下降させるように前記第1移動機構を制御し、
    整列対象の前記コイルバネが供給される位置と前記誘導治具が配置された位置とを少なくとも含む範囲で、前記部品整列機構を移動させるように前記第2移動機構を制御して、前記コイルバネの長尺方向が鉛直方向に揃った状態で維持するための少なくとも一つの収容部が上面側に設けられた部品収容トレイが、前記誘導治具の下方に配置された状態において、前記誘導孔を通過した前記コイルバネを前記収容部に誘導する前記誘導治具の上方に、前記部品整列機構を移動させ
    前記磁石の磁力によって前記姿勢調整治具の前記姿勢変換穴の中に前記コイルバネが収容された状態で、前記姿勢調整治具の前記姿勢変換穴の下方に前記誘導治具の前記誘導孔が位置する際に、前記姿勢調整治具の前記姿勢変換穴の中に収容された前記コイルバネに前記磁石の磁力が及ばなくなる高さよりも上方に前記吸引部を上昇させるように前記第1移動機構を制御する部品整列方法。
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